SNARK Inc.とOUVIによる、群馬・伊勢崎市の、テナント併用住宅「伊勢崎の家」。太陽光パネル搭載の要望に応え、2階居住部の屋根を延長させパネル設置面積を確保、それにより生まれた屋根下空間は多様に使われコミュニティの場としても機能 photo©新澤一平
SNARK Inc.とOUVIによる、群馬・伊勢崎市の、テナント併用住宅「伊勢崎の家」。太陽光パネル搭載の要望に応え、2階居住部の屋根を延長させパネル設置面積を確保、それにより生まれた屋根下空間は多様に使われコミュニティの場としても機能 photo©新澤一平
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山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc. と 横尾真 / OUVI が設計した、群馬・伊勢崎市の、テナント併用住宅「伊勢崎の家」です。太陽光パネル搭載の要望に応え、2階居住部の屋根を延長させパネル設置面積を確保、それにより生まれた屋根下空間は多様に使われコミュニティの場としても機能させる計画です。
群馬県伊勢崎駅前に建つテナント併用住宅。高架化されたJR両毛線に隣接する敷地である。
テナント併用とすること、できる限り太陽光発電パネルを載せることがクライアントの要望であった。テナントの家賃と太陽光発電の売電で得られた収入を建設費に充てる収支計画とし、住まいに加えて駅前にコミュニティを生み出す場をつくる計画である。
電車の振動とテナント-住居間の騒音に配慮し、1階部分をコンクリート造のテナント、2階部分を木造の住宅として計画した。木造部の屋根は2階の床レベルまで延長させ大きな屋根下空間を生み出しながら、最適な角度で太陽光パネルを積載している。大屋根の水平構面を形成するために入れた斜材はグラフィカルな見え方となるように寸法や配置を検討しており、屋根下空間に豊かな表情を与えている。
屋根下空間はテナントの延長として、近所の子供たちの遊び場として、もしくはクライアントの趣味のスペースとして多様に使われ様々な人々を受け止める場となる。
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SNARK Inc.とOUVIによる、群馬・伊勢崎市の、テナント併用住宅「伊勢崎の家」。太陽光パネル搭載の要望に応え、2階居住部の屋根を延長させパネル設置面積を確保、それにより生まれた屋根下空間は多様に使われコミュニティの場としても機能 photo©新澤一平
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以下、建築家によるテキストです。
地方郊外のインフラとしての建築
群馬県伊勢崎駅前に建つテナント併用住宅。高架化されたJR両毛線に隣接する敷地である。
テナント併用とすること、できる限り太陽光発電パネルを載せることがクライアントの要望であった。テナントの家賃と太陽光発電の売電で得られた収入を建設費に充てる収支計画とし、住まいに加えて駅前にコミュニティを生み出す場をつくる計画である。
電車の振動とテナント-住居間の騒音に配慮し、1階部分をコンクリート造のテナント、2階部分を木造の住宅として計画した。木造部の屋根は2階の床レベルまで延長させ大きな屋根下空間を生み出しながら、最適な角度で太陽光パネルを積載している。大屋根の水平構面を形成するために入れた斜材はグラフィカルな見え方となるように寸法や配置を検討しており、屋根下空間に豊かな表情を与えている。
屋根下空間はテナントの延長として、近所の子供たちの遊び場として、もしくはクライアントの趣味のスペースとして多様に使われ様々な人々を受け止める場となる。
今はまだテナントは入居していないが、屋根下空間が積極的に使われ、人々が集まることでこの建築が小さな経済圏として循環し、レンタカー/ビジネスホテル/コンビニが点在する地方郊外の駅前のリアルに何かしらの影響を与えるきっかけをつくることを目指した。地方郊外のインフラとして求められる建築である。
(山田優/SNARK Inc.)
■建築概要
建物名称:伊勢崎の家
所在地:群馬県伊勢崎市
主要用途:専用住宅+テナント
家族構成:4人
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設計
SNARK Inc. 担当/山田優 小阿瀬直 山岸亮太(元スタッフ)
構造設計:OUVI 担当/横尾真 鶴田翔(元スタッフ)
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施工
株式会社創建ハウス
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構造・構法
主体構造・構法:1F:鉄筋コンクリート造 2F:木造在来工法
基礎 :独立基礎
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規模
階数:地上2階
軒高:7000mm
最高の高さ:9750mm
敷地面積:445.00m2
建築面積:204.38m2(建蔽率 45.92% 許容 60%)
延床面積:
294.41m2(容積率 66.16% 許容 200%)
1階:193.30m2
2階:101.11m2
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敷地条件
特別用途地域(第2種地区)
地区計画(伊勢崎駅周辺第二土地区画整理事業)
道路幅員:南6m 東4m
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工程
設計期間:2016年8月〜2019年9月
工事期間:2019年9月〜2020年6月
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撮影:新澤一平