野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
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野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャー による、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所「ナノメートルアーキテクチャーオフィス」です。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入されました。
名古屋の繁華街、栄の商業ビル内にある20数年空いていた元スナックを改修したオフィス。
長いカウンター、ミラーボール、ボックス席など当時の煌びやかな痕跡が残っていた。
私たちは事務所にいるとき、ほとんどの時間机の前に居る。図面を描いたり、打ち合わせ、食事、休憩など全てを行う。私たちにとって机は、個人で使用する「デスク」のようでもあり、大勢で使用する「テーブル」のようでもあり、それ自体が「室」のようなものでもある。そんな何にでもなれる机のあるオフィスをつくった。
オフィスのあるエリアは夜の街が色濃い場所だったが、徐々にビルの建て替えやテナントの入れ替えが進み、高層マンションも多くでき始めている。当時の独特な色使い、華やかさの痕跡を残し、この地の繁栄の歴史を刻みたいと思い、この机は何色にも変化する照明の仕掛けを用意した。作業机でもあり、長テーブルでもあり、ギャラリーやショップのようでもある、程よく何にでもなれそうな加減を有している。
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野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
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野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 image©ナノメートルアーキテクチャー
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 既存の様子。 photo©ナノメートルアーキテクチャー
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野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 既存の様子。 photo©ナノメートルアーキテクチャー
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の、元スナックを改修した設計者自身の事務所。勤務中多くの時間を机の前で過ごす状況に、事務所に求められる様々な用途を叶える“何にでもなれる机”で応答、加えてエリアの歴史を引き継ぐため“何色にも変化する照明”も導入 既存の様子。 photo©ナノメートルアーキテクチャー
以下、建築家によるテキストです。
オフィスのための机
名古屋の繁華街、栄の商業ビル内にある20数年空いていた元スナックを改修したオフィス。
長いカウンター、ミラーボール、ボックス席など当時の煌びやかな痕跡が残っていた。
私たちは事務所にいるとき、ほとんどの時間机の前に居る。図面を描いたり、打ち合わせ、食事、休憩など全てを行う。私たちにとって机は、個人で使用する「デスク」のようでもあり、大勢で使用する「テーブル」のようでもあり、それ自体が「室」のようなものでもある。そんな何にでもなれる机のあるオフィスをつくった。
既存の天井と床を解体すると床から逆梁が現れた。h=280の高さで、その梁を机の基礎とし、天板に囲いとなる上面を設け、室内に浮いた小さな部屋のようにした。面積から執務室と休憩室など壁で部屋を区切るには狭すぎた。机の中に身体を前傾し作業を行い、休憩時などには後ろへ身体を傾ける。宙に浮いた小部屋机に出入りすることで気持ちを切り替えを促す効果を狙った。
オフィスのあるエリアは夜の街が色濃い場所だったが、徐々にビルの建て替えやテナントの入れ替えが進み、高層マンションも多くでき始めている。当時の独特な色使い、華やかさの痕跡を残し、この地の繁栄の歴史を刻みたいと思い、この机は何色にも変化する照明の仕掛けを用意した。作業机でもあり、長テーブルでもあり、ギャラリーやショップのようでもある、程よく何にでもなれそうな加減を有している。
オフィスに求められる「のようなもの」の集積で好い加減を追求した解法である。
■建築概要
ナノメートルアーキテクチャーオフィス
所在地:名古屋市中区栄4-17-27 エンパイアビル402
用途:オフィス、レクチャールーム
構造:RC造6F建ての4F
床面積:70.2㎡
施工:平田建築
設計期間:2020年8月~2020年9月
施工期間:2020年10月~2021年1月
写真:ToLoLo studio