SHARE 藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築
- 日程
- 2021年12月18日(土)–12月26日(日)
藤本壮介建築設計事務所が設計した、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築です。公開は2021年12月26日まで。パヴィリオンの公式ページはこちら。
120㎜×120㎜、長さ4mの木の角材を積層して作る、鳥の巣のようなアンフィシアター型のパビリオンを考えました。
すり鉢上の形をしており、内側は外側に向かって段々になっており、部分的に腰掛けたりできるようになっております。
単にオブジェとしての造形ではなく、腰掛けて談笑したり、空を見上げたり、小さいながらも人々の身体に呼応した、ローム・スクエアのもう一つ内側のような空間を考えました。屋根や柱や床などいわゆる建築の部位はなく、それらが未分化のまま立ち現れ、ゆらぎのようなものが形態となり空間となることを意図しています。
造形としては一見複雑に見えますが、同じ木材を積層しているだけなので非常にシンプルです。
以下の写真はクリックで拡大します
以下は作品解説テキストです。
KYOTO STEAM全体のシンボルとして、ロームシアター京都の屋外空間ロームスクエアに、建築家・藤本壮介氏による新作となるパビリオンを展示します。人が集まり、憩うことのできる機会は、コロナ禍にある私たちにとって、これまでとは違った意味や価値を持つのかもしれません。古来日本では、宇宙のことをアメノシタと訓読していたといいます。大きな屋根の下に広がる世界。ほんの短い間ですが、人がゆるやかに集い、自然と人工物、自然と人の間にあるエネルギーやゆらぎを体感できる空間を創出します。
■建築概要
作品名:アメノシタ・パビリオン / Pavilion under the Heavens
所在地:ロームシアター京都 ロームスクエア
設計:藤本壮介建築設計事務所
施工:京北堂株式会社
協力:森の力京都株式会社、辻井木材株式会社
会期:2021年12月18日(土)~12月26日(日)10:00~20:00
WEB:https://kyoto-steam.com/program/event10/