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鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案
photo©貝出翔太郎

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創美建築企画貝出翔太郎井上健一構造設計事務所建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)住宅図面あり京都鈴木岳彦
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、南東側より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、居間からキッチンを見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、キッチンからホール側を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、左:寝室、右:ウォークインクローゼット photo©貝出翔太郎

鈴木岳彦建築設計事務所が設計した、京都市の「醍醐の家」です。
山並みを望む住宅地に計画されました。建築家は、この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向しました。そして、山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案しました。

京都市南西部、新旧の小規模な住宅が混在する住宅地を通り抜けた先で小川に突き当たり、遠方に醍醐の山並みのパノラマが突如開ける、その場所に敷地がある。
仕事の関係で日本各地を転居してきた若い家族が、定住の場所をこの地に決めた。山並みの広大なパノラマと、家族4人の親密な生活。スケールも性質も異なるそのふたつが、常に互いに関係しつつ、時にその比重を変えながら、家族の日常を形成すること。そこに、この場所に暮らすことの可能性を見た。

建築家によるテキストより

この計画では、それを空間の「形」によって実現しようと試みている。家の中心となる居間は直角二等辺三角の平面形を持ち、上に三角の片流れ屋根を載せる。平面的には山並みに向けて開かれ、断面的には山並みに向けて絞られる。一方、寝室や水回り、収納といった生活の諸室は二等辺に沿うL字型平面2階建のボリュームに納まり、居間はこのL字入隅に向かって断面的に開く。この空間の形によって、山並みや家族との濃淡ある関係性を築く様々な場所が生まれる。

建築家によるテキストより

例えば二等辺三角形平面の45度コーナー部にある家族の食卓では、空間の奥行きが浅く、また大きな窓を介して山並みと正面に向き合うため、食事を囲みながら山並みの存在が強く感じられる。
L字入隅に位置するらせん階段は、その下端では居間の水平連続窓の先に広がる山並みの印象が支配的だが、段を上がるにつれて諸室の立体的で内的な連なりの中に潜り込んでいく感覚を与える。
居間と2階諸室のつながりの度合は三角屋根が作り出す三角錐型の吹抜の形によって連続的に変化し、L字入隅部ほど大きくつながる一方でL字端部では諸室の独立性が高まる。

建築家によるテキストより

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鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、北東側より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、東側より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、南東側より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、東側より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、南側より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、東側の道路より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、東側の道路より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、北側の道路より見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、2階の開口部を見上げる。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、玄関に繋がるピロティを見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、ホール側から居間を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、居間からキッチンを見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、キッチンからホール側を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、キッチンからホール側を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、居間から階段側を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階、階段を見上げる。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階から2階への階段。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、左:寝室、右:ウォークインクローゼット photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、寝室 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、寝室からウォークインクローゼット側を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、吹抜越しに1階の居間を見下ろす。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、寝室の角に設けられた開口部を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、寝室の角に設けられた開口部を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、寝室の角に設けられた開口部を見る。 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、柱・梁・手摺の詳細 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階、梁と天井の詳細 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、東側の道路より見る、夜景 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、南東側より見る、夜景 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、東側より見る、夜景 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案外観、北側より見る、夜景 photo©貝出翔太郎
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案1階平面図 image©鈴木岳彦建築設計事務所
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案2階平面図 image©鈴木岳彦建築設計事務所
鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案断面図 image©鈴木岳彦建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


京都市南西部、新旧の小規模な住宅が混在する住宅地を通り抜けた先で小川に突き当たり、遠方に醍醐の山並みのパノラマが突如開ける、その場所に敷地がある。
仕事の関係で日本各地を転居してきた若い家族が、定住の場所をこの地に決めた。山並みの広大なパノラマと、家族4人の親密な生活。スケールも性質も異なるそのふたつが、常に互いに関係しつつ、時にその比重を変えながら、家族の日常を形成すること。そこに、この場所に暮らすことの可能性を見た。

この計画では、それを空間の「形」によって実現しようと試みている。家の中心となる居間は直角二等辺三角の平面形を持ち、上に三角の片流れ屋根を載せる。平面的には山並みに向けて開かれ、断面的には山並みに向けて絞られる。一方、寝室や水回り、収納といった生活の諸室は二等辺に沿うL字型平面2階建のボリュームに納まり、居間はこのL字入隅に向かって断面的に開く。この空間の形によって、山並みや家族との濃淡ある関係性を築く様々な場所が生まれる。

例えば二等辺三角形平面の45度コーナー部にある家族の食卓では、空間の奥行きが浅く、また大きな窓を介して山並みと正面に向き合うため、食事を囲みながら山並みの存在が強く感じられる。
L字入隅に位置するらせん階段は、その下端では居間の水平連続窓の先に広がる山並みの印象が支配的だが、段を上がるにつれて諸室の立体的で内的な連なりの中に潜り込んでいく感覚を与える。
居間と2階諸室のつながりの度合は三角屋根が作り出す三角錐型の吹抜の形によって連続的に変化し、L字入隅部ほど大きくつながる一方でL字端部では諸室の独立性が高まる。

一方、L字入隅部で視界から消え意識から遠のく山並みの存在は、L字端部で大きな開口部の先に広がり改めて強く意識される。同時にその端部同士は窓を介して三角屋根越しに互いを伺い、外部空間を挟んで互いに垣間見える家族の遠い距離感を作り出す。

時に山並みを家族のように身近に感じ、時に家族を山並みのように遠くの存在として感じること。暮らしの場が、そのような関係性の濃淡として在ること。それは、デジタル技術やウィルスの経験を経て人、街、自然との距離感が多様化した今日的な住まいの姿とも考えられるのではないか。濃淡の中にその時々での心地よさを見つけ出し生きていける、そのような住まいを考えたい。

■建築概要

題名:醍醐の家
計画地:京都府京都市伏見区
主用途:戸建住宅
設計監理:鈴木岳彦建築設計事務所
施工:株式会社創美建築企画
構造設計:井上健一構造設計事務所
構造:木造在来工法
階数:地上2階建
用途地域:第一種中高層住居専用地域
防火地域:法22条地域
その他指定:山ろく型建造物修景地区
工事:新築工事
基礎:ベタ基礎
耐火性能:屋根を不燃材料でふき、外壁の延焼のおそれのある部分を防火構造とする
環境性能:【フラット35】S ZEH-Oriented
建蔽率:60.23%(許容70%[都市計画60%+角地緩和10%])
容積率:99.81%(許容160%)
敷地面積:83.17㎡
建築面積:50.10㎡
延床面積:83.01㎡
写真:貝出翔太郎

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

ガルバリウム鋼板角スパンドレル(セキノ興産)

外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板立平葺(セキノ興産)

内装・床内部 床

バーチ複合フローリング(東京工営)

内装・壁内部 壁

クロス貼り(東リ)

内装・天井内部 天井

シナ合板張り 自然塗料塗装

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    アソトシヒロデザインオフィスによる、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」。住宅密集エリアの旗竿地に計画。“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案。二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらす
    photo©新建築社写真部

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    architecture|feature
    松井進アソトシヒロデザインオフィス阿蘓俊博長坂設計工舎建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(内装・キッチン)建材(外構・床)住宅練馬区図面あり東京新建築社写真部
    アソトシヒロデザインオフィスによる、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」。住宅密集エリアの旗竿地に計画。“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案。二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらす外観、東側の道路より見る。 photo©新建築社写真部
    アソトシヒロデザインオフィスによる、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」。住宅密集エリアの旗竿地に計画。“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案。二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらす1階、リビングからダイニングと階段を見る。 photo©新建築社写真部
    アソトシヒロデザインオフィスによる、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」。住宅密集エリアの旗竿地に計画。“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案。二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらす階段から1階のダイニングとリビングを見下ろす。 photo©新建築社写真部
    アソトシヒロデザインオフィスによる、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」。住宅密集エリアの旗竿地に計画。“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案。二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらす2階、手前:ホール、奥:ベッドルーム1 photo©新建築社写真部

    阿蘓俊博 / アソトシヒロデザインオフィスが設計した、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」です。
    住宅密集エリアの旗竿地に計画されました。建築家は、“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案しました。そして、二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらします。

    この建築は、東京練馬区にある34坪ほどの路地状敷地(旗竿敷地)に建つ家族4人のための住宅である。

    建築家によるテキストより

    住み手の更新に伴う宅地の細分化が進む東京の住宅密集地では、豊かな住環境を求めることがとても困難な宅地が増えている。
    その代表例ともいえるのが路地状敷地である。路地状敷地は、人が行き交う街路からは奥まった静かな環境だが、街との関係は断たれる。さらに、四方に余白なく隣家が迫り、採光とプライバシーの両立がとても難しい。

    そのような敷地条件でも、安心して明るく伸びやかに暮らすことができる住宅のあり方を、私たちは考えた。

    建築家によるテキストより

    この住宅は、敷地の路地部を除いた整形部いっぱいに外壁を構え、その内側に2つのスリットを設けた建築である。
    ひとつは南側の路地部に連なるように東西を貫き、隣家との緩衝帯となる屋根のない外スリット。もうひとつは整形部中央を南北に貫き、視覚に天井を感じないスケールで屋根まで吹き抜けた内スリット。路地状敷地という困難な状況を打開するため、街路から敷地内路地を介し、建築内に外スリット、内スリットという形で路地を引き込む構成とした。

    外スリットは明度が高く、明るさを届ける白色で内壁のように仕上げ、内スリットは明度を抑え、安らぎを与える灰色で外壁のように仕上げた。そして、その内外のスリットを屋根まで吹き抜けた大きな開口がつなぐことで、視覚作用による外の内部化、内の外部化を図った。外の内部化は安心と広がりを、内の外部化は街路のような空間性をつくる。

    建築家によるテキストより
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    松井進アソトシヒロデザインオフィス阿蘓俊博長坂設計工舎建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(内装・キッチン)建材(外構・床)住宅練馬区図面あり東京新建築社写真部
    2024.09.30 Mon 07:09
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    最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/23-9/29]

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    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/23-9/29]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/9/23-9/29)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. SANAAの妹島和世と西沢立衛が、自身が設計を手掛けた“グラングリーン大阪の大屋根”について解説している動画。建築の様子も収録。2024年9月に公開されたもの
    2. BIGによる、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」。元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画。伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案。既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加される
    3. 山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計
    4. MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識
    5. 伊東豊雄と平田晃久が対談しているテレビ番組の動画。2024年9月に公開されたもの
    6. 米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す
    7. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る
    8. O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘う
    9. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
    10. 【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第5回 青木淳 インタビュー・後編「色彩の変わり続ける意味合いと面白さ」
    11. 会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案
    12. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureによる、東京・台東区の店舗「花重リノベーション」。歴史ある花店を改修した文化的拠点。文化を未来に繋ぐ為の“動的な保存”として、“核となる基本的な骨格”と“変化し続けるもの”が同時にある建築を志向。新旧や内外の対立がない“連鎖的に繋がる”空間も意図
    13. 阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る
    14. 丸山晴之 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案
    15. トラフ建築設計事務所による、台湾の店舗「Aesop Taichung」。緑道沿いの既存建物の内外を改修。人々の日常の延長にある“親しみのある空間”を目指し、街中を観察して発見した素材や意匠を“再解釈”する設計を志向。市場の陳列棚や照明に加えて屋台の仕上げ等も参照して作る
    16. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
    17. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
    18. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
    19. 浜田晶則建築設計事務所による、東京・渋谷区の「Torinosu」。飲食店の為に作られたオブジェクト。森での“根曲がり木”との出会いを契機とし、木が備える“生命力あふれる美しいカーブ”を設計に組み込む創作を志向。3DスキャンやAR技術と職人技術を組わせて実現する
    20. 井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・相模原市の「環状リビングの家」。商業地に建つ“完全分離型”の二世帯住宅。将来的な周辺の変化も想定した建築として、南側隣地との間に“空隙”を作る断面構成を考案。子世帯は在宅勤務のある生活に応える為に居場所が連なる“環状の空間”とする

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    最も注目を集めたトピックス
    2024.09.30 Mon 06:50
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    2024.9.29Sun
    • 石上純也が、自身が設計した「House & Restaurant」について語っている動画。2024年9月に公開されたもの
    • 伊東豊雄と平田晃久が対談しているテレビ番組の動画。2024年9月に公開されたもの
    2024.10.01Tue
    • 建築家の藤田雄介による書籍『建具の手がかり: 境界を操作する39の手法』をプレビュー。建具メーカーも運営する建築家による初の単著。スカイハウスほか26作品と著者自身による13作品を取り上げ、“建具”と“境界”に着目して読み解く
    • 石上純也が設計した「house & restaurant maison owl」の一般宿泊予約が開始。山口県宇部市にあり、2024年日本建築学会作品賞を受賞した建築。1日1組限定で全館貸切が可能
    • 【ap job更新】 建築を通して文化の構築を目指す設計事務所「OOOarchitecture」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
    • 長坂常 / スキーマ建築計画による、群馬・太田市の「古川製作所新社屋+工場」。部品製造会社の“生産システム”を作る企業の為に計画。認知度を高めて雇用にも貢献する存在を目指し、“会社の顔となる開かれた建築”を志向。内外の多様な要素に“一貫した軸”を与える為にグリッドを用いて設計
    • 2024年9月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

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