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2026.9.01Tue
2026.8.31Mon
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築
photo©神宮巨樹

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architecture|feature
IGArchitectsXYZ structure新建築工房建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・キッチン)建材(内装・水廻り)住宅五十嵐理人図面あり神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築俯瞰、北東側より見下ろす。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築外観、敷地内の東側より見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、キッチンからダイニング越しにリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビングからダイニング側を見る。 photo©神宮巨樹

五十嵐理人 / IGArchitectsが設計した、東京の「壁群の家」です。
不定形な土地での計画です。建築家は、敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向しました。そして、“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築しました。

南側に緑道、東側に鉄塔が立つ、カニのはさみのような特徴的な形状の敷地に建つ、夫婦とその子供のための住宅である。

この住宅では敷地条件や都市環境に対して単一の秩序を与えるのではなく、敷地条件そのものに応答する複数の方向性を内部に取り込むことから設計を始めた。
異なる角度をもって立ち上がる壁柱の集合によって、壁そのものが群として振る舞う空間構成を与え、空間に方向のずれと距離を内在させ、都市環境と生活のあいだに緩衝帯のような領域をつくり出そうと考えた。

建築家によるテキストより

都市住宅において、プライバシーと開放、内と外の関係は、しばしば外壁や窓といった境界面の操作によって単純化される。本建築では、内部に生じる空間的距離と方向性の重なりそのものによって、都市との関係を再構成することを試みた。
視線が遮られながらも、その向こう側が知覚される状態をつくり出すことで、閉じることなく、しかし一義的に把握されない開放性を建築の内部に成立させている。

建築家によるテキストより

計画の核となるのは、柱と壁の中間的なスケールをもつ壁柱と、敷地形状に応答して三角形に分割されたスラブの構成である。
三角形のスラブの辺の中心に壁柱を立てることで、空間は明確に固定された輪郭をもたず、スラブのずれや重なりによって、常に未確定な領域が生まれる。壁柱は空間を切断しながらも閉じることなく、視線や気配を通過させ、奥行きと緊張感を与えている。

壁柱は単なる構造体ではなく、空間の「軸」として、視線・動線・風の通り道を緩やかに方向づける存在である。ただし、それらは均質なグリッドや規則性に収束することはない。向きや密度のわずかな差異が、平面と断面の双方にリズムと深さをもたらし、空間は閉じることなく領域性を獲得していく。

三角形のスラブは同一レベルに揃えられることなく、わずかな高低差を伴いながら連続し、スキップフロア状の断面構成を形成している。これらの段差は空間を分断するためのものではなく、壁柱とともに視線や気配、身体的距離を調整するための構造的なレベル差として機能する。上下階という明確な階層構成を解体し、生活を断面方向へと拡張している。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築俯瞰、北東側より見下ろす。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築外観、北側の道路より見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築外観、北側の道路より見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築外観、外壁と開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築外観、外壁と開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築外観、敷地内の東側より見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、1階への階段側からキッチンを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、左手前:1階への階段、左奥:リビング、右手前:キッチン、右奥:ダイニング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、キッチンからダイニング越しにリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、キッチン側からダイニングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングからリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビングからダイニングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビングからダイニング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、リビングからダイニング越しにキッチンを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングから1階への階段側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、キッチンからダイニング越しにリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、キッチンからダイニング越しにリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、天井の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、天井と壁の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、天井と壁の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、床と手摺の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階、床と手摺の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築配置図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築1階平面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築2階平面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築立面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、東京の「壁群の家」。不定形な土地での計画。敷地に応答する“複数の方向性”の導入を出発点とし、都市と生活の間の“緩衝帯の様な領域”の創出を志向。“壁柱”と“三角形スラブ”で“一義的に把握されない開放性”も備えた空間を構築断面図 image©IGArchitects

以下、建築家によるテキストです。


南側に緑道、東側に鉄塔が立つ、カニのはさみのような特徴的な形状の敷地に建つ、夫婦とその子供のための住宅である。

この住宅では敷地条件や都市環境に対して単一の秩序を与えるのではなく、敷地条件そのものに応答する複数の方向性を内部に取り込むことから設計を始めた。
異なる角度をもって立ち上がる壁柱の集合によって、壁そのものが群として振る舞う空間構成を与え、空間に方向のずれと距離を内在させ、都市環境と生活のあいだに緩衝帯のような領域をつくり出そうと考えた。

都市住宅において、プライバシーと開放、内と外の関係は、しばしば外壁や窓といった境界面の操作によって単純化される。本建築では、内部に生じる空間的距離と方向性の重なりそのものによって、都市との関係を再構成することを試みた。
視線が遮られながらも、その向こう側が知覚される状態をつくり出すことで、閉じることなく、しかし一義的に把握されない開放性を建築の内部に成立させている。

計画の核となるのは、柱と壁の中間的なスケールをもつ壁柱と、敷地形状に応答して三角形に分割されたスラブの構成である。
三角形のスラブの辺の中心に壁柱を立てることで、空間は明確に固定された輪郭をもたず、スラブのずれや重なりによって、常に未確定な領域が生まれる。壁柱は空間を切断しながらも閉じることなく、視線や気配を通過させ、奥行きと緊張感を与えている。

壁柱は単なる構造体ではなく、空間の「軸」として、視線・動線・風の通り道を緩やかに方向づける存在である。ただし、それらは均質なグリッドや規則性に収束することはない。向きや密度のわずかな差異が、平面と断面の双方にリズムと深さをもたらし、空間は閉じることなく領域性を獲得していく。

三角形のスラブは同一レベルに揃えられることなく、わずかな高低差を伴いながら連続し、スキップフロア状の断面構成を形成している。これらの段差は空間を分断するためのものではなく、壁柱とともに視線や気配、身体的距離を調整するための構造的なレベル差として機能する。上下階という明確な階層構成を解体し、生活を断面方向へと拡張している。

東京の密集した都市環境の中で、外部に対して明快な表情を与えるのではなく、構造そのものによって内部に複数の方向性と奥行きを折り重ねること。閉じることなく守られ、開きながらも一義的に把握されない状態が、壁柱とスラブの関係によって成立している。構造が空間を規定し、空間が暮らしを受け止める。壁群によって立ち上がる、立体的な住まいの風景である。

■建築概要

所在地:東京都
構造規模:木造2階建
用途:戸建ての住宅
設計監理:IGArchitects 担当/五十嵐理人
施工:新建築工房有限会社
構造:XYZ structure 一級建築士事務所 担当/荒木康佑
敷地面積:100㎡
建築面積:39.95㎡
延べ面積:79.90㎡
設計期間:2024年5月~2025年2月
工事期間:2025年3月~2026年3月
竣工年:2026年4月
写真:合同会社 神宮巨樹 神宮巨樹

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁壁

ガルバリウム鋼板

外装・屋根屋根

塗布防水

外装・建具建具

アルミサッシ
スチールサッシ

内装・床床

土間コンクリート金鏝仕上
フローリング

内装・壁壁

ラワン合板染色

内装・天井天井

ラワン合板染色

内装・キッチンキッチン

製作

内装・水廻りトイレ

トイレ(TOTO)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


House of Wall Forest

This house was designed for a couple and their child on a uniquely shaped site resembling a crab’s claw, with a greenway to the south and a transmission tower standing to the east. Rather than imposing a single, unified order onto the site conditions or the surrounding urban environment, the design began by incorporating multiple orientations that respond directly to the site itself. Through a cluster of wall-columns rising at different angles, the walls are conceived to act collectively—as a group—embedding shifts in direction and distance within the space and creating a buffer-like territory between urban conditions and everyday life.

In urban housing, relationships between privacy and openness, interior and exterior, are often simplified through the manipulation of boundary surfaces such as exterior walls and windows. In this project, instead of adjusting relationships by opening or closing boundaries, an attempt was made to reconfigure the relationship with the city through the overlapping of spatial distances and orientations generated within the interior itself. By producing a condition in which views are interrupted yet the space beyond remains perceptible, the architecture establishes an openness that is neither closed nor unambiguously graspable.

At the core of the project is the composition of wall-columns—elements of an intermediate scale between column and wall—and slabs divided into triangular forms in response to the site geometry. By placing wall-columns at the center of each edge of the triangular slabs, the space avoids a clearly fixed outline, and constantly indeterminate zones emerge through the misalignment and overlap of slabs. While the wall-columns segment the space, they do not enclose it; instead, they allow views, presence, and atmosphere to pass through, generating depth and tension.

The wall-columns are not merely structural elements. As spatial “axes,” they gently orient lines of sight, movement, and airflow. However, they do not converge into a uniform grid or rigid order. Subtle differences in orientation and density introduce rhythm and depth in both plan and section, allowing the space to acquire a sense of territory without closure, from which living environments gradually emerge.

The triangular slabs are not aligned at a single level but continue with slight differences in height, forming a skip-floor sectional configuration. These level changes are not intended to divide space, but function—together with the wall-columns—as structural differences that modulate sightlines, presence, and bodily distance. By dismantling a clear hierarchical division of floors, daily life is expanded in the sectional dimension.

In the dense urban environment of Tokyo, rather than presenting a clear and legible expression to the exterior, this house folds multiple orientations and layers of depth into its interior through structure itself. A condition that is protected without closing, and open without being unambiguously defined, is realized through the relationship between wall-columns and slabs. Structure defines space, and space receives life. It is a three-dimensional residential landscape that rises from a cluster of walls.

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IGArchitectsXYZ structure新建築工房建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・キッチン)建材(内装・水廻り)住宅五十嵐理人図面あり神宮巨樹
2026.09.01 Tue 07:06
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    小野良輔と五十嵐理人による、鹿児島・奄美大島の「母子の家」。施主と母の二人家族の為の住まい。生活スタイルと呼応する在り方を求め、リビングに加え個室も中心になる“多中心な”建築を志向。大小の空間をずらして配置し“生活の中心と空間の機能の主従関係”を反転させる
  • 2024.12.24Tue
    五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「ピラミッドハット」。森の様な墓地に隣接する土地。敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向。四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造る
  • 2024.10.20Sun
    五十嵐理人 / IGArchitectsと五十嵐友子による、東京の住宅「家の躯体」を紹介している動画。設計者の解説も収録(日本語)。海外の建築メディアの制作で2024年10月に公開されたもの
  • 2024.1.26Fri
    五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る
  • 2024.1.05Fri
    五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る
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    雨樋や照明が一体化できる、シャープな40mm厚の屋根「SCシリーズ」(LIXIL) の特設サイトが公開中。規格品ならではのメリットで、商業施設の特注制作ハニカム屋根の“代替”として実績多数。電子ギフトが抽選で貰えるアンケートも実施中
    photo courtesy of LIXIL

    SHARE 雨樋や照明が一体化できる、シャープな40mm厚の屋根「SCシリーズ」(LIXIL) の特設サイトが公開中。規格品ならではのメリットで、商業施設の特注制作ハニカム屋根の“代替”として実績多数。電子ギフトが抽選で貰えるアンケートも実施中

    architecture|promotion
    雨樋や照明が一体化できる、シャープな40mm厚の屋根「SCシリーズ」(LIXIL) の特設サイトが公開中。規格品ならではのメリットで、商業施設の特注制作ハニカム屋根の“代替”として実績多数。電子ギフトが抽選で貰えるアンケートも実施中施工事例(フレスポ阿波座) photo courtesy of LIXIL
    雨樋や照明が一体化できる、シャープな40mm厚の屋根「SCシリーズ」(LIXIL) の特設サイトはこちら
    www.lixil.co.jp

    雨樋や照明が一体化できる、シャープな40mm厚の屋根「SCシリーズ」(LIXIL) の特設サイトが公開中です。
    規格品ならではのメリットで、商業施設の特注制作ハニカム屋根の“代替”として実績が多数あります。電子ギフトが抽選で貰えるアンケートも実施しています。回答の締め切りは、2026年9月15日まで。アンケートのフォームはこちらから。

    デザイン性に優れた特注アルミハニカム屋根の導入に、予算が合わずに悩まれた経験はありませんか。

    SC for Public SPACEは「デザイン性の高い規格品」を柔軟に応用することで、コストダウンに寄与します。
    豊富なサイズ展開と、現場に合わせた納まりの工夫により、特注造作に引けを取らない美しい仕上がりを低予算で実現できます。

    9月15日まで、アンケートキャンペーンを実施中。抽選で150名さまにAmazon電子ギフト2000円分をプレゼント

    リリーステキストより

    以下に、詳細な情報を掲載します。

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    2026.09.01 Tue 08:25
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    2026.8.29Sat
    • 【ap job更新】 栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」が、設計スタッフ(2027新卒・既卒)を募集中
    • 【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、場所を読み解き“その場所らしい建築”をつくる「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2027年新卒)を募集中
    • 【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ(経験者・既卒・2027年新卒)を募集中
    • 山﨑壮一建築設計事務所による、神奈川の「house K」。建て込んだ住宅街の北側接道の土地。採光と通風に加えて“足元の明るさ”を求め、西に量塊を寄せて東を中庭とする構成を考案。水平垂直方向へ空間を連鎖させ全体を緩やかに繋いで“家族の程良い距離感”も生み出す
    • 最も注目を集めたトピックス[期間:2026/8/24-8/30]

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