SHARE フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀県大津市の「親密な家」
all photos©浅田美浩
フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀県大津市の「親密な家」です。
この建物は、住宅が密集し道路幅も狭い狭小敷地に建つ住宅である。
このような環境の中、豊かな内部空間を内包する小さく美しい住宅を提案した。
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以下、建築家によるテキストです。
この建物は、住宅が密集し道路幅も狭い狭小敷地に建つ住宅である。
このような環境の中、豊かな内部空間を内包する小さく美しい住宅を提案した。
1階は、先に駐車スペースを確保し、残されたスペースを最大限に活かすため、寝室と子供室を直接階段ホールに繫がる構成にしている。
この小さなホールは、上階からの光と階段壁のフォルムによって、視線と光が抜けてゆくリズミカルで明るい空間になっている。
2階部分は、最大限のヴォリュームを確保するため、法規制が許す限り前面道路側にせり出し、LDKと多目的に利用される小部屋、水回りを配置している。
また、視覚的な広がりを演出するために天井の高さに変化をもたせ、多様な位置から光が射し込む開口部を配置した。
そして造作された家具によって、スペースは有効に利用され、親密で広がりある空間が生み出されることになる。
広い空間では表現できない小さな空間から生まれる心地よさは、この家の大きな魅了になっている。
■建築概要
所在地:滋賀県大津市
竣工年:2015 年
構造:木造軸組
規模:
敷地面積 80,58㎡
延床面積 92,21㎡