画像提供:渡辺隆建築設計事務所
プロサッカーチーム・ジュビロ磐田の新施設「(仮称)Jubilo Clubhouse・Athlete Center」を渡辺隆建築設計事務所が設計しています。2017年3月に着工が予定されている建築です。渡辺隆は静岡県磐田市を拠点とする建築家です。渡辺が設計した同じく磐田市の施設「豊岡中央交流センター」は入札で実現した建築として『新建築』に掲載されるなど、一部で話題となっていました。この建築(豊岡中央交流センター)については、藤原徹平が、WADA賞に推薦するなどもしていました。渡辺が手掛けた建築はアーキテクチャーフォトでも何度か特集記事として掲載しています。
「(仮称)Jubilo Clubhouse・Athlete Center」
ジュビロ磐田のトップチームのメイン練習場があるヤマハ大久保グラウンド内に、ユース選手など育成世代のための施設「(仮称)Jubilo Clubhouse・Athlete Center」を設計しました。
寮やトレーニングルームや食堂やミーティングルームなどを内包するこの施設は、緩やかなカーブを描くトップチームの練習場を囲む既存法面に寄り添うようカーブを描いて配置されます。またこの法面の残土処分量を極力少なくするため、2階が1階よりセットバックした法面に馴染む断面構成となっています。
土圧を受ける1階は開口部の少ない鉄筋コンクリート造とし、エンブレムが設置される打ち放し仕上げの曲面壁がサポーターや記者など練習場を訪れる人々を迎える顔となります。選手のための個室が配される2階は、壁の多い平面構成を生かした木造とし、柔らかな雰囲気の生活空間を提供します。
選手の個室やトレーニングルームからはトップチームの練習を見ることができます。また、同敷地内にはヤマハラグビーチームの練習場、隣地には「スポーツ交流の里・ゆめりあ」もあり、豊かな自然環境の中、トップチームから常に学び、他競技も身近に感じながら、サッカーに集中できる育成世代にとって最高の環境です。
(渡辺隆建築設計事務所 渡辺隆)