SHARE 新しい建築のアワード「小嶋一浩賞」が設立されています
新しい建築のアワード「小嶋一浩賞」が設立されています。 2019年2月28日が自薦による応募〆切に設定されているようです。審査するのは山本理顕、初見学、赤松佳珠子。
小嶋一浩賞について
日本を代表する建築家でありながら、若くして没した小嶋一浩(1958-2016)の功績を記念して「小嶋一浩賞」を設立する。本賞は、建築家としてまた教育者として、社会に問題を提示し、人が主役となる建築を目指した氏の勇気ある意思を継承するものである。
そして、多くの困難に直面している21世紀に、建築を取り巻くすべてのことに対し常に多くの人と議論した氏の姿勢を引き継ぐために、本賞は作品賞ではなく若い創作者の将来を称揚するものとし、建築に関わる全ての活動と思想を対象として顕彰する。またその選定は、運営規程に則りより広く開かれたものとし、この議論の場が建築を通した社会の再構築に勇気と希望を持てるものとなることを目指す。
審査の理念
小嶋一浩は建築空間に対する強固な信頼を持っていた。氏の生前の活動に敬意を表し、審査においては、以下のキーワードに合致する若き創作者・理論家を探し当てるといった困難な目標をあえて掲げるものとする。審査の対象は日本のみならずアジア・世界までをも含む。1)建築空間に対する強固な信頼
2)具体的な空間を介した論理的アプローチ
3)権威や常識に拘束されない「自由な心」
4)「他者に対する」好奇心
5)熟慮と寛容に基づいたリーダーシップ
審査の対象
具体的な空間創出によって、社会を変革しようとする個人の試みに与えられるものとする。建築家に限らず建築創造に関わる理論家も含む。建築の分野であることは限定しないが、その試みは一過性のものではなく、ある継続性をもって社会に関わる事象を対象とする。