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2020.3.16Mon
2020.3.14Sat
2020.3.17Tue
山田紗子による東京・世田谷区の自宅兼事務所「daita2019」の、高野ユリカが撮影した写真

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architecture
住宅高野ユリカ世田谷区店舗兼住宅東京山田紗子
山田紗子による東京・世田谷区の自宅兼事務所「daita2019」の、高野ユリカが撮影した写真が、山田のサイトに掲載されています
www.suzukoyamada.com

山田紗子による東京・世田谷区の自宅兼事務所「daita2019」の、高野ユリカが撮影した写真が41枚、山田のサイトに掲載されています。高野ユリカは、ホンマタカシに師事した写真家です。

この家の設計をしながら、私は数年前に訪れたルワンダの森を思い出していた。それはルワンダ、コンゴ、ウガンダの三ヶ国の国境となるビルンガ火山群の森林で、そこには野生のマウンテンゴリラの群れが日々その広大な森の中を自由に移動しながら生活していた。地元の人の案内で、ある一つの群れに追いついた時、彼らはちょうど、森の中にぽっかりと空いた柔らかな茂みに腰を下ろし休憩していた。子供たちは木の上の方に上って遊んだり、大人たちの間を駆け回っていたが、大人たちは銘々に心地良さそうな草の中にすっぽりと納まり、毛づくろいをしたり草や木の皮をバリバリと食べていた。それはまるで家の風景だった。彼らは鬱蒼と茂る木々の中に居場所を見つけ、即興的に家を作っていた。壁や屋根があるわけではないが、木々や背の高い草、それらに絡まる蔦植物、地形の凹凸がつくる多くの線の重なりと見え掛りが、住人の存在を包み、家となりうる快適な密度を作っていた。これは、ゴリラの森のヴァナキュラー建築である。

東京の小さな住宅地の一角に、このような家があったらどうだろうか。むき出しの生活が、重層する線材とさまざまな奥行きをつくりだす物によって柔らかく包まれ、日差しや通りを行き交う人の視線から少し遠のくような家を作れないか。そのためにはまず、家の中も外も徹底的に線を多く浮き出させようと考えた。構造材は露出させ、材と材の接合部分や貼り合わせ部分も断面部に見えるようにした。家と庭の間には壁をつくらず、すべて窓サッシや建具で組み立てた。木の角材や鉄骨部材、単管パイプの柱や梁、筋交いなどのストラクチャーに加えて、階段のささらや手摺、窓のサッシ枠、家具やカーテン、本、衣服などの雑貨、樹木や植物の鉢植え、自転車、ジョウロ、ショベル、さらには住人の映像制作の仕事に関わる膨大な図書やビデオテープ、DVDなど、さまざまな生活の風景をつくるものを溢れ出させた。そうして建物の外から中に至るまで、多くの線材が織り込まれるように重層して、その中でそれぞれの住人が自由気ままに生活し、腰を落ち着ける環境を見つけられるようにした。

庭には果樹や香草、野菜など食用となる植物や、剪定の際に切り花として活用できるものを多く選んだ。鋼製パイプで構成されたフレームの中に、生活空間の延長であり、収穫のためのプラットフォームともなるテラスを広げ、定期的な枝葉の剪定を必要とする樹木の周りに階段を設け、道路沿いの蔓植物が伸びるフェンスに沿ってキャットウォークを走らせている。家の内部では構造体と物がお互いの存在を打ち消すことなく共存しているように、家の外部においても、構造体と植物が共に密度を作り上げていくように計画した。

構造はコストやメンテナンス性、また将来の増改築の可能性から、室内部分は木造、屋外部分は鉄骨造にしている。単管パイプはクランプによって簡単につけ外しが可能なため、出入口を変えたり、手摺にしたり、植物の支柱にしたり、物を干したり吊るしたり、と日々の生活の中の要求に合わせて形を変えていくことができる。建物と庭の境界面は、それぞれの部屋の要請によってアルミサッシ、木製サッシ、鋼製サッシを使い分け、さらに引き違い窓、滑り出し窓、片開き窓、ジャロジー窓など大小さまざまな開口が並ぶ。それらサッシの開閉によって、家が庭へ流れ出し、庭が家の中に入り込み、二つの風景が重なり合って、ゴリラの森のような心地よい住空間を作り出している。

suzukoyamada.com
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住宅高野ユリカ世田谷区店舗兼住宅東京山田紗子
2020.03.16 Mon 09:11
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#山田紗子の関連記事

  • 2024.12.05Thu
    藤本壮介建築設計事務所が受注候補者に選ばれた「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポーザルの参加59組の技術提案書が公開。伊東豊雄・坂茂・石上純也・平田晃久の提案も含まれる
  • 2024.10.25Fri
    篠原一男の展覧会が、TOTOギャラリー・間で2025年4月-6月に開催。2025年7月-10月には「(仮)1980年以降生まれの建築家展」が行われる
  • 2024.9.10Tue
    藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
  • 2024.9.09Mon
    藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  • 2024.6.12Wed
    大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  • 2024.5.31Fri
    大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプトが公開
  • 2024.5.25Sat
    藤本壮介と山田紗子が対談している動画「建築家は何を考えているのか?」。2024年5月に公開されたもの
  • 2023.3.07Tue
    藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計
  • 2022.12.06Tue
    日本の現代建築を特集した、スイス建築博物館での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」。博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目。会場構成は関祐介が担当
  • 2022.8.08Mon
    若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表
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#高野ユリカの関連記事

  • 2025.3.25Tue
    ULTRA STUDIOによる、東京の「残像の家」。空間への愛着や所有の感覚を主題に計画。心情の源泉を探求し、“個人的なイメージ群の蓄積”に焦点をあて設計。空間を分断する“螺旋階段の黒い筒”を中央に配置し、全体に“装飾的要素としての色彩”を散りばめる
  • 2025.2.07Fri
    楠元彩乃 / ayarchitectsによる、東京・新宿区のオフィス「Path of the wind」。両端に開口部のある5階の区画での計画。“気持ちの良い風”が抜ける様子に着目し、空間を貫くように“風道”を配置する構成を考案。 床材の切替でエリア分けを行うと同時に用途に沿った床材の選択も意識
  • 2024.7.22Mon
    長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「函館千秋庵総本家」。外観の上下が和洋折衷の建物が並ぶ地域に建つ老舗和菓子店の改修。新しい“和洋折衷”の在り方も意図し、地域でも馴染み深い“洋煉瓦”を“尺モジュール”等で馴染ませる空間を考案。家具類は床が隆起した様に作る
  • 2024.7.18Thu
    長坂常 / スキーマ建築計画による、岐阜・大垣市の店舗「船町ベース」。江戸時代から栄えた地域に建つカフェ併設の和菓子店。隣接する公園との繋がりを求め、同じ樹種を植えて連続性を作り“徐々に中に引き込まれる”状況を構築。大屋根を持つ三棟の配置で“心地良い”外の居場所も作る
  • 2024.7.12Fri
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の飲食店「FAMiRES」。ファミレスの“リブランディング”を趣旨とする飲食店の計画。コンセプトの具現化を求め、ファミレス“らしさ”と“新規性”を併せ持つ空間を志向。タイルカーペットの上に“丸いボックスシート”が並ぶ空間を作る
  • 2023.12.25Mon
    ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成
  • 2023.6.14Wed
    GROUPによる、東京・中野区の「三岸アトリエの手入れ」。20世紀初頭竣工の山脇巌の木造モダニズム建築を改修。様々な箇所の応急処置的補修を改善すべく、資料から原型を想定した上で現在の環境にも適合する意匠を探求。自ら建築に触れて判断する“手入れ”の態度で行う
  • 2023.5.11Thu
    佐藤研也+笹本直裕 / studio nikoによる、宮城・仙台市の「南中山の家」。メーカーのプレファブ住宅を改修。“そこにしかない”存在への変換を目指し、既存構造の特性を活かして一室空間の中に様々な活動の場所を構築。新設の階段で流動性を生み出して建築に“移動と滞留”の楽しさも付与
  • 2023.2.08Wed
    長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む
  • 2022.7.07Thu
    第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介
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    ヘルツォーグ&ド・ムーロンが内外装を手掛けるユニクロの店舗が銀座に5月オープンし、さらに藤本壮介のデザイン監修によるユニクロ店舗が4月に横浜にオープン

    SHARE ヘルツォーグ&ド・ムーロンが内外装を手掛けるユニクロの店舗が銀座に5月オープンし、さらに藤本壮介のデザイン監修によるユニクロ店舗が4月に横浜にオープン

    architecture|culture|remarkable
    中央区店舗商業施設東京神奈川藤本壮介銀座横浜ヘルツォーグ&ド・ムーロン
    ヘルツォーグ&ド・ムーロンが内外装を手掛けるユニクロの店舗が銀座に5月オープンし、さらに藤本壮介のデザイン監修によるユニクロ店舗が4月に横浜にオープンヘルツォーク&ド・ムーロンが内外装のデザインを担当した「UNIQLO TOKYO」のイメージ画像。
    ヘルツォーグ&ド・ムーロンが内外装を手掛けるユニクロの店舗が銀座に5月オープンし、さらに藤本壮介のデザイン監修によるユニクロ店舗が4月に横浜にオープン藤本壮介がデザイン監修している「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」のイメージ画像。

    ヘルツォーグ&ド・ムーロンが内外装を手掛けるユニクロの店舗が銀座に2020年5月オープンし、さらに藤本壮介のデザイン監修によるユニクロ店舗が2020年4月に横浜にオープンするそうです(ただし、コロナウイルスの影響で、各店舗のオープン日が変更になる可能性があるようです)。

    5月15日には、日本を代表する繁華街である銀座のマロニエゲート銀座2に、新しいグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」をオープンいたします。プリツカー賞や世界文化賞を受賞したスイスの建築ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンに、内装および外装のデザインを依頼し、LifeWearを体現する店舗を作り上げました。再開発が進む銀座エリアのお客様の流れを変える、ユニクロの重要な店舗の一つになると考えています。

    リリーステキストより。

    4月10日に、横浜ベイサイドにオープンする「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」は、ジーユーとの合同店舗です。日本を代表する建築家の一人である藤本壮介氏に、「ユニクロとジーユーの店舗でありながら、公園でもある」新しい店舗のコンセプトメイキング、およびデザイン監修をしていただきました。ファミリーでのご来店が多いユニクロやジーユーならではの発想で、お子様も安心して遊べる、地元のお客様の憩いの場となることを目指した店舗です。

    リリーステキストより。
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    中央区店舗商業施設東京神奈川藤本壮介銀座横浜ヘルツォーグ&ド・ムーロン
    2020.03.16 Mon 16:28
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    小田真平建築設計事務所+アトリエロウエによる、大阪・高槻市の、百貨店内の生花店「フローリスト蘭蘭」
    photo©山内紀人

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    architecture|feature
    アトリエロウエ小田真平図面あり店舗大阪山内紀人
    小田真平建築設計事務所+アトリエロウエによる、大阪・高槻市の、百貨店内の生花店「フローリスト蘭蘭」 photo©山内紀人

    小田真平建築設計事務所+アトリエロウエによる、大阪・高槻市の、百貨店内の生花店「フローリスト蘭蘭」です。小田は島田陽建築設計事務所 / タトアーキテクツ出身の建築家。

    百貨店の一角に位置する生花店のインテリアデザインである。
    百貨店では、他の店舗が営業しており、工事特有の騒音や臭い、搬出入に制限があり、長期にかけての工事も考えられず、短期間での施工が求められた。

    建築家によるテキストより

    ビニル床シートを採用するにあたり、ビニル床シートでしかできないこと、ビニル床シートだからこそ出来ることを考えた。

    敷かれたビニル床シートが立ち上がり、床が隆起したように、そのまま繋がり作業台となる。
    その天板は床材と同様、汚れに強くハードな作業を行うことができる。

    什器はホームセンターでも手に入るような物販棚の支柱と構造用合板を使い、搬入組立てが容易にできるようにボルトを使用、工期の短縮を試みている。

    建築家によるテキストより

    同質の素材がひしめいている百貨店の各店舗の中で、どこにでもあるような見慣れた材料を工夫して使うことで、百貨店らしくない異質の店舗となることを目指した。

    建築家によるテキストより
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    アトリエロウエ小田真平図面あり店舗大阪山内紀人
    2020.03.16 Mon 11:14
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    2019年度のJIA日本建築大賞を、古澤大輔の自邸「古澤邸」が受賞

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    architecture|competition
    古澤大輔
    2019年度のJIA日本建築大賞を、古澤大輔の自邸「古澤邸」が受賞しています
    www.jia.or.jp

    2019年度のJIA日本建築大賞を、古澤大輔の自邸「古澤邸」が受賞しています。
    古澤邸については、以下の動画で様子を詳しく見ることができます。

    公開された結果は以下。

    【優秀建築選2019 JIA日本建築大賞・JIA優秀建築賞】
    2019年度のJIA日本建築大賞及びJIA優秀建築賞が、3月8日(日)に審査委員及び現地審査に選ばれた6作品の関係者によるプレゼンテーションと質疑を経て、下記の通り、決まりましたので、お知らせいたします。

    【JIA日本建築大賞】(1点)
    「古澤邸」
    設計者:
    古澤大輔(リライト_D/日本大学理工学部建築学科)

    【JIA優秀建築賞】(3点)
    「新潟の集合住宅Ⅲ/ザ・パーク一番堀」
    設計者:
    細海拓也(細海拓也一級建築士事務所)
    江尻憲泰(江尻建築構造設計事務所)

    「コート・ハウス」
    設計者:
    松岡聡(一級建築士事務所松岡聡田村裕希)
    田村裕希(一級建築士事務所松岡聡田村裕希)

    「須賀川市民交流センター tette」
    設計者:
    佐藤維(株式会社石本建築事務所)
    十河一樹(株式会社石本建築事務所)
    畝森泰行(株式会社畝森泰行建築設計事務所)

    【JIA新人賞2019】
    JIA新人賞2019が、1次審査、公開審査、現地審査を経て、3名の審査委員よる最終審査の結果、下記の方が受賞されましたので、お知らせいたします。

    審査委員:青木淳、宮本佳明、武井誠

    【JIA新人賞2019】(1名)
    中山英之(株式会社中山英之建築設計事務所)
    「弦と弧」

    jia.or.jp
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    古澤大輔
    2020.03.16 Mon 10:12
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    西沢大良による、母校の高校生に向けて自身の経験を綴ったテキスト「天職との出会い方」

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    architecture|remarkable
    西沢大良論考
    西沢大良による、母校の高校生に向けて自身の経験を綴ったテキスト「天職との出会い方」がPDFで公開されています
    shihoukai.org

    西沢大良による、母校の高校生に向けて自身の経験を綴ったテキスト「天職との出会い方」がPDFで公開されています。2016年8月24日 に掲載されたものですが、非常に素晴らしい内容なのでご紹介いたします。

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    西沢大良論考
    2020.03.16 Mon 09:59
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    【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】富永大毅によるレビュー「選べない仕事の先に切り開かれる建築家の新しい作家性」

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    architecture|book|feature
    論考富永大毅

    アーキテクチャーフォトではユウブックスから出版されたインタビュー集『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生(amazon)』を特集します。

    それにあたり、岸和郎さん(WARO KISHI + K.ASSOCIATES ARCHITECTS)、三井祐介さん(日建設計)、富永大毅さん(TATTA ※旧富永大毅建築都市計画事務所)、橋本健史さん(403architecture [dajiba])にレビューを依頼しました。

    異なる世代・立場・経験をもつレビュアーから生まれる言葉によって、本書に対する新たな見え方が明らかになると思います。
    その視点を読者の皆様と共有したいと思います。
    (アーキテクチャーフォト編集部)

    【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】富永大毅によるレビュー「選べない仕事の先に切り開かれる建築家の新しい作家性」

    選べない仕事の先に切り開かれる建築家の新しい作家性

    text:富永大毅

     
     
    建築家が憧れられない時代に教えること
    大学の非常勤などで学生に建築の設計を教えるとき、さて、このうちの何人が建築の設計で生きていくことになるだろうかということがいつも頭をよぎる。

    自分が大学生の頃の最初の授業で、この中で建築家になれるのは1人いればいい方ですと、いきなり釘を刺されたことを思い出すからかもしれない。

    その時に僕はきっと、「それなら人より頑張るしかないか」と思ったはずで、だから先生のあの一言は正しかった、有難かったと今も思っているし、結果としてうちの学年からは建築の設計で独立をした人が4-5人出ることになった。就職氷河期世代だったせいもあったと思う。

    話が逸れた。
    フレッシュな学生たちを目の前にして僕は、全員を建築家に仕立てよう!などと思って教えているわけではない。かと言って正直そんなに建築家になられると小さいマーケットなんだから困る、という自分の小さな器が僕を抑制しているというワケでもない。建築家志望の学生が減った現状において、建築家として建築の設計を教えることの意味と、それをどう教えたら最終的に建築設計を目指さない学生にとっても実のあるものになるかについて、最近は常に戦っている。

    せっかく建築学科に入ったのに、他の人と同じように大学4年の春になると黒いスーツを着て、小さな差異を比べられて病むこともある、あの恐るべき就職活動に流れていって欲しくない。もっと大げさな言い方をすれば、建築家という人種が失われるのを食い止めようとしている。
    お会いしたことはないが本著編集の矢野さんも、インタビュアーの山﨑さん西田さん後藤さんもきっと同じ思いなのだろうと思う。

     
    踏み出す力と諦める力
    『“山”と”谷”を楽しむ建築家の人生』は7人の建築家が登場し人生の紆余曲折を語るインタビューを書籍化したものである。

    この手の書籍は既にたくさんあるが、この本が他のそうした本と一線を画しているのは、全員がナチュラルに従来の古い“建築家”像から脱却したような活動、キャリアを持った人たちだというところにある。
    正直に言うと、ロールモデルとするにはちょっととんでもない人たちばかりかもしれない(笑)。永山さんは子育てをしながらどんどん仕事受けちゃうスーパーウーマンだし、佐久間さんは営業を学ぶために保険マンについて行っちゃうし、谷尻さんは編集部に持ち込みに行っちゃうし、森田さんは左官の技術を学びにヨーロッパに行っちゃうし、みな型破り過ぎる。

    詳細はぜひ読んで確かめて欲しいが、共通しているのはみんな全く失敗を恐れずに一歩踏み出す力が凄いのと、半ば諦め的に現状をポジティブに変換してしまうところである。端から、仕事がなくてもまあ仕方ないか、じゃあ海外へ旅に行けるな!みたいな感覚しかないことに驚く。

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    論考富永大毅
    2020.03.16 Mon 09:00
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    高野ユリカが、アルヴァ・シザの建築をテーマに撮影した一連の写真

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    architecture|remarkable
    アルヴァ・シザ高野ユリカ
    高野ユリカが、アルヴァ・シザの建築をテーマに撮影した一連の写真が、高野のウェブサイトに掲載されています
    www.yurikakono.com

    高野ユリカが、アルヴァ・シザの建築をテーマに撮影した一連の写真が、高野のウェブサイトに掲載されています。右スクロールで写真を」閲覧できます。
    高野はホンマタカシに師事した経歴をもっています。こちらのページには高野のインタビューが掲載されていて、建築を撮影するときのスタンスについても語っています。

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    アルヴァ・シザ高野ユリカ
    2020.03.16 Mon 08:59
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    最も注目を集めたトピックス [期間:2020/3/10-3/16]

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    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス [期間:2020/3/10-3/16]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:【集計期間】)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 「広島中央警察署本通交番庁舎」設計プロポの結果と提案書が公開
    2. 高知の「四万十町文化的施設」設計プロポの結果と提案書が公開
    3. Buttondesign / 村上譲・菊田康平による、東京・中野区の住宅「白鷺の家」
    4. 【特集:“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生】岸和郎によるレビュー「ブルネレスキとの再会」
    5. 島田陽 / タトアーキテクツの建築展「:REORGANIZATION」の会場写真
    6. 昭和設計による、和歌山・紀の川市の、福利厚生機能と倉庫を併せ持つ施設「T-RUNWAY」
    7. 坂茂建築設計が2019年に完成させた、スイス・ビールの「オメガ・スウォッチ本社 (スウォッチ本社/Cité du Temps/オメガファクトリー)」の新しい写真
    8. ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「建築の立面図について」
    9. 島田真弓+寺田和彦 / MIGRANTが設計し施工の多くを施主や有志と行った、長野・白馬村の「MOUNTAIN HUT」
    10. 隈研吾が、「インスタ映え」の建築設計への影響などについて語っているインタビュー「21世紀は“インスタ映え”建築 隈研吾が“求められる建築”を語る」
    11. MVRDVによる、台湾・台南市の、街の中心部にある元ショッピングモールを変形した、水場を中心とするパブリックスペース「Tainan Spring」の写真など
    12. 長坂常 / スキーマ建築計画がデザインした、暖簾(のれん)「NOREN」
    13. 杉山幸一郎による連載エッセイ ”For The Architectural Innocent” 第3回「建築の輪郭。質量と仕上げ。」
    14. 妹島和世が1994年に完成させた、長野の「森の別荘」の継承者を募集中
    15. 日建設計 / 谷口景一朗+茅原愛弓+康未来による、東京・港区の「荒川ビル」
    16. 荒尾宗平 / SIDES COREによる、大阪市の、美容室とアイラッシュの併設店舗「LAND」
    17. 荒尾宗平 / SIDES COREによる、広島の店舗「BAKE CHEESE TART ekie広島店 / Cheesetart Shop」
    18. 村田純 / JAMによる、中国・北京市の、宿泊施設・工房・ギャラリー機能を持つ「瞑想と創造のための空間」
    19. トラフが建築の設計監修と展示計画を含む内装設計を手掛けた、東京・町田市の「Snoopy Museum Tokyo」の写真
    20. アトリエ・ジャン・ヌーベルの設計で2018年に完成した、フランス・マルセイユのオフィスビル「Marseillaise Tower」

    • 過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ
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    最も注目を集めたトピックス
    2020.03.16 Mon 06:49
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    2020.3.14Sat
    • ペデビージャ・アーキテクツによる、イタリア北部・ブレッサノーネの酒場「Dechantei」の写真
    • トラフが建築の設計監修と展示計画を含む内装設計を手掛けた、東京・町田市の「Snoopy Museum Tokyo」の写真
    2020.3.17Tue
    • 隈研吾とK2LDアーキテクツが、シンガポールの「Founders’ Memorial」設計国際コンペに勝利。提案の画像も公開

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