飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 photo©Ishita Sitwala, The Fishy Project
飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 photo©Ishita Sitwala, The Fishy Project
飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 photo©Ishita Sitwala, The Fishy Project
飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUT(スタジオジャガーナント) が設計した、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」です。
我々は、インドのニューデリーにある著名なフランス語学習・文化施設であるアライアンス・フランセーズ(AFD)主催の招待コンペを経て、フロントデスク、コリドー、カフェなど、主に3つのスペースの内装改修を設計施工として担当した。既存建物(2004年竣工)は、Stephane Paumier ArchitectsとABRD Architectsによって設計されたもので、インドの首都における現代建築の代表的な例の一つである。
既存建物が表現しているフランスとインドの文化の反映、ハイテクとハイクラフトの融合といったコンセプトを継承しつつ、これまで分断されていた3つのスペースを共通のマテリアルと色彩により連続した空間としてデザインした。マテリアルは、金属メッシュとシラカバのルーバーとし、その寸法を調整することで既存建物がもつリズムや解像度と呼応→調和→統合できるインターベンションを目指した。
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飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 photo©Ishita Sitwala, The Fishy Project
飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 photo©Ishita Sitwala, The Fishy Project
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飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 image©STUDIO JUGGERNAUT
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飯塚哲平+ハーシュ・ジェイン+サウラブ・ジェイン / STUDIO JUGGERNAUTによる、インド・ニューデリーの文化・教育施設「アライアンス・フランセーズ・デリー」 image©STUDIO JUGGERNAUT
以下、建築家によるテキストです。
我々は、インドのニューデリーにある著名なフランス語学習・文化施設であるアライアンス・フランセーズ(AFD)主催の招待コンペを経て、フロントデスク、コリドー、カフェなど、主に3つのスペースの内装改修を設計施工として担当した。既存建物(2004年竣工)は、Stephane Paumier ArchitectsとABRD Architectsによって設計されたもので、インドの首都における現代建築の代表的な例の一つである。
既存建物が表現しているフランスとインドの文化の反映、ハイテクとハイクラフトの融合といったコンセプトを継承しつつ、これまで分断されていた3つのスペースを共通のマテリアルと色彩により連続した空間としてデザインした。マテリアルは、金属メッシュとシラカバのルーバーとし、その寸法を調整することで既存建物がもつリズムや解像度と呼応→調和→統合できるインターベンションを目指した。
フロントデスク
アドミッション・カウンセラーのための個々のポッドを開発し、視覚的にも音響的にもプライバシーを確保しながらも、空間のつながりを作り出すことを目指した。ポッドは、自由な形をしたオブジェクトの連続したランドスケープとして構想され、執務に集中出来るプライベートな空間から、パブリックな中央の大きな集いのスペースに向けてゆるやかにグラデーションを形成している。特注で製作されたポッドは、作業台と来客用の座席、そしてカウンセラーのための収納で構成され、木製ルーバーと金属メッシュ及び様々な色のアコースティックファブリックで仕上げた。
コリドー/ギャラリー
コリドーは、フロントデスクとの連続感を強調するためパウダー塗装の有孔鋼板シートを用いた。天井を包み込むように壁を覆うことで、メンテナンス性に配慮した。通信・IT・セキュリティ・HVACシステムなどの設備は天井隠蔽とし、サインおよび照明は天井システムを介して設置された。またコリドーは仮設展示を行うギャラリーとして機能するように、間接照明やスポット照明を計画した。
また、ル・コルビュジエの彫刻「オープンハンド」を再解釈し、コンクリート壁画として計画した。ル・コルビュジエのインドでの作品は、インドとフランスの文化的統合の最も強力な例の一つであり、「オープンハンド」は、様々な意味でAFDの文化交流の使命のシンボルとなる。
カフェ
ありふれた喫茶店としてではなく、交流と対話のためのランドスケープとして構想した。マテリアルは、有孔鋼板シートとシラカバ羽目板の組み合わせを基本とし、固定座席やカフェカウンターを計画した。中央のアイランドテーブルは有機的な形状とし、ベンチの座面が折れ曲がり、腰壁となり、ハイカウンターとなるように様々なレベルをつくり、利用者の対話を促す計画とした。
また、既存天井を活かして照明のためのハンギングトラックシステムを設置し、ペンダント照明、一般照明、壁用の可動式スポットなど様々な種類の照明にフレキシブルに対応出来る計画とした。植栽計画は、植栽を立体的かつ屋内外がシームレスにつながるように配置することで、隣接するロディガーデンの自然との連続感を演出した。
■建築概要
アライアンス・フランセーズ・デリー
敷地:ニューデリー, インド
規模:267sq.m.
用途:文化・教育施設
竣工:2020
施工:デザインビルド
写真:Ishita Sitwala, The Fishy Project
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 内装・壁 壁 パンチングメタル
内装・天井 天井 パンチングメタル
内装・造作家具 造作家具 フロントデスク―シラカバルーバー、パンチングメタル、アコースティックファブリック、コルク
カフェ―シラカバ羽目板貼り、パンチングメタル、St SOP
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