SHARE 楠元彩乃 / ayarchitectsによる、静岡・熱海市の「Spa&Bath Room」。コロナ禍に計画されたリゾートマンション内の浴場の脱衣場。“人々の行動に切っ掛けを生む装置”を意図し、テーブルや肘置きにもなる“脱衣棚”を考案し中央に配置。維持管理が容易な素材や形態の要望にも応える
楠元彩乃 / ayarchitectsが設計した、静岡・熱海市の「Spa&Bath Room」です。
コロナ禍に計画されたリゾートマンション内の浴場の脱衣場の改修計画です。建築家は、“人々の行動に切っ掛けを生む装置”を意図し、テーブルや肘置きにもなる“脱衣棚”を考案し中央に配置しました。また、維持管理が容易な素材や形態の要望にも応えました。
熱海にある温泉付きリゾートマンションの脱衣場の改修である。
非日常の別荘利用としてだけでなく、定住の方々の日常を併せ持つリゾートマンション特有の温泉利用の背景がある。コロナ禍での温泉利用ということも鑑み、耐水性が高い素材、メンテナンスしやすい形態がクライアントの要望としてあった。脱衣場という解放性を持った空間を、素材や什器の透明性によって獲得できないかと考えた。
最初に壁面に追いやられた頑丈な棚を撤去し、足元の軽い脱衣棚を空間の中心に据えた。単なる棚として捉えるのではなく、人々の行動にきっかけを生む装置のような存在にならないかと考えた。
たとえば洗面道具を置くためのテーブルとして、タオルや洋服を置く収納として、また湯上がり後の体を冷ます際に交わされる小さな会話の為の大きな肘置きとして、温泉に向かう体験が少しでも変わるようなものになることを期待している。
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以下、建築家によるテキストです。
熱海にある温泉付きリゾートマンションの脱衣場の改修である。
非日常の別荘利用としてだけでなく、定住の方々の日常を併せ持つリゾートマンション特有の温泉利用の背景がある。コロナ禍での温泉利用ということも鑑み、耐水性が高い素材、メンテナンスしやすい形態がクライアントの要望としてあった。脱衣場という解放性を持った空間を、素材や什器の透明性によって獲得できないかと考えた。
最初に壁面に追いやられた頑丈な棚を撤去し、足元の軽い脱衣棚を空間の中心に据えた。単なる棚として捉えるのではなく、人々の行動にきっかけを生む装置のような存在にならないかと考えた。
たとえば洗面道具を置くためのテーブルとして、タオルや洋服を置く収納として、また湯上がり後の体を冷ます際に交わされる小さな会話の為の大きな肘置きとして、温泉に向かう体験が少しでも変わるようなものになることを期待している。
■建築概要
題名:Spa&Bath Room
所在地:静岡県熱海市
主用途:共同住宅・集合住宅の脱衣場
設計:ayarchitects 担当:楠元彩乃
施工:株式会社デアルホーム
構造:鉄筋コンクリート造
延床面積:男湯54.6㎡、女湯49.7㎡
設計:2020年9月~2021年1月
工事:2021年9月~2021年10月
竣工:2021年10月
写真:渋谷健太郎
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | |
内装・壁 | 壁 | |
内装・天井 | 天井 | AEP塗装 |
内装・照明 | 照明 | |
内装・造作家具 | 造作家具 | ラジアータパイン 天板 |
内装・家具 | 鏡 | |
内装・設備 | 設備器具 |
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