中田敦大が設計した、大阪・豊中市の住戸改修「光縁の家」です。
躯体に特徴がある区画をリノベした設計者の自邸です。建築家は、天井形状等を活かす設計を意図し、上部を照射する“光縁”と名付けた間接照明を備えた空間を考案しました。また、私的領域はリビングと繋げつつ“緩やかに距離を取る”ように配置されました。
斜めの屋根形状や鉄筋コンクリートの垂れ壁など、既存躯体が特徴的な中古マンションにおけるリノベーション計画。
自邸として家族のライフスタイルに合わせて設計を行った。
屋根形状に沿って天井を貼り鉄筋コンクリートの垂れ壁は現しとするなど、既存躯体の特徴を最大限活かした上で、色調を合わせた素材の使用によって空間には統一感を持たせている。
家の外周部には「光縁(ヒカリブチ)」と名付けた間接照明を廻して斜めの天井を介して家全体を照らし、各空間を繋げている。
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以下、建築家によるテキストです。
外周部に廻した間接照明が家全体を柔らかく包み、特異な既存躯体を浮かび上がらせる
斜めの屋根形状や鉄筋コンクリートの垂れ壁など、既存躯体が特徴的な中古マンションにおけるリノベーション計画。
自邸として家族のライフスタイルに合わせて設計を行った。
屋根形状に沿って天井を貼り鉄筋コンクリートの垂れ壁は現しとするなど、既存躯体の特徴を最大限活かした上で、色調を合わせた素材の使用によって空間には統一感を持たせている。
家の外周部には「光縁(ヒカリブチ)」と名付けた間接照明を廻して斜めの天井を介して家全体を照らし、各空間を繋げている。
プランニングにおいては小部屋が配置された既存の間取りは解体し、南面に家族が集まる大空間のリビングダイニングを配置した。
寝室や書斎などの個人空間は視線を遮るプランニングによって、リビングと一体的空間としながらも、緩やかに距離を取る計画とした。
■建築概要
題名:光縁の家
所在地:大阪府豊中市
主用途:共同住宅の一部(リノベーション)
設計:中田敦大
施工:株式会社尼崎工務店
構造:RC造
階数:地上5階のうち5階
延床面積:65㎡
設計:2022年5月~2022年7月
工事:2022年6月~2022年8月
竣工:2022年9月
写真:アイフォト 伊藤彰