伯耆原洋太 / HAMS and, Studioによる、神奈川・箱根町の住宅兼ゲストハウス「二ノ平の縁側」。森の中に建つ平屋を改修。中央に居間がある“求心性の高い”既存の構成に着目し、内外を繋ぐと共に回遊を促す“円環状の縁側”を新設する計画を考案。床を土間に変えた“外部的な内部”も内と外の新たな関係に寄与 俯瞰、北東側より見下ろす。 photo©中村晃
伯耆原洋太 / HAMS and, Studioによる、神奈川・箱根町の住宅兼ゲストハウス「二ノ平の縁側」。森の中に建つ平屋を改修。中央に居間がある“求心性の高い”既存の構成に着目し、内外を繋ぐと共に回遊を促す“円環状の縁側”を新設する計画を考案。床を土間に変えた“外部的な内部”も内と外の新たな関係に寄与 玄関側から「居間兼土間」を見る。 photo©中村晃
伯耆原洋太 / HAMS and, Studioによる、神奈川・箱根町の住宅兼ゲストハウス「二ノ平の縁側」。森の中に建つ平屋を改修。中央に居間がある“求心性の高い”既存の構成に着目し、内外を繋ぐと共に回遊を促す“円環状の縁側”を新設する計画を考案。床を土間に変えた“外部的な内部”も内と外の新たな関係に寄与 左:「居間兼土間」、右:縁側 photo©中村晃
伯耆原洋太 / HAMS and, Studioによる、神奈川・箱根町の住宅兼ゲストハウス「二ノ平の縁側」。森の中に建つ平屋を改修。中央に居間がある“求心性の高い”既存の構成に着目し、内外を繋ぐと共に回遊を促す“円環状の縁側”を新設する計画を考案。床を土間に変えた“外部的な内部”も内と外の新たな関係に寄与 縁側から開口部越しに「居間兼土間」を見る。 photo©中村晃
伯耆原洋太 / HAMS and, Studio が設計した、神奈川・箱根町の住宅兼ゲストハウス「切断の諸相07『二ノ平の縁側』」です。
森の中に建つ平屋を改修するプロジェクトです。建築家は、中央に居間がある“求心性の高い”既存の構成に着目し、内外を繋ぐと共に回遊を促す“円環状の縁側”を新設する計画を考案しました。また、床を土間に変えた“外部的な内部”も内と外の新たな関係に寄与しています。
敷地は神奈川県箱根町に位置する。登山鉄道を上り、大涌谷を背後、南側に控えた中腹の第一種低層住居専用地域にあり、箱根の地形的文脈を強く感じさせる場所である。
周辺には定住住宅と別荘利用の建物が混在している。各住宅は敷地境界からの壁面後退距離が確保されており、建物同士が十分な離隔を保つことで、独立したプライベート性が成立している。
敷地周辺の地形は北側に向かって下る構成となっており、南側からの光が直接差し込みにくい。そのため本敷地は、強い日射を避けながら静かに過ごすことのできる、箱根の避暑地としての性格を色濃く備えている。
本計画では、箱根の大きな谷に囲まれた広域の地形と、20mを超える高木に囲まれた敷地スケールの狭域な地形とを一つながりのものとして捉え、住宅兼ゲストハウスとして築60年の母屋を再構成した。
既存母屋は、築60年を経てなお、明快な平面構成をもつ在来工法による平屋建てであった。中央に居間を据え、すべての個室・廊下が居間に接続する、求心性の高い構成である。解体工事を進める中で、5mスパンの居間部分に、天井裏に隠れていた丸太の大梁が現れた。本計画では、既存のプランと構造体が本来備えていた空間的ポテンシャルを尊重しながら、住宅兼ゲストハウスとしての宿泊体験を強化する新たな空間構成を計画した。
内外部を横断する居場所として、円環状の縁側を新設した。居間部分は土間とし、その周囲を縁側が取り囲むことで、視線や人の動きが中央を介して行き交う空間とした。
縁側は各個室やキッチン、外部バルコニーをつなぐ回遊の場であると同時に、滞在する人の気配を緩やかに共有する中間領域でもある。通常、縁側は内部と外部の境界に位置するが、本計画では外部的な内部空間としての居間を取り囲む形で配置することで、新たな内外関係を生み出している。