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2026.6.10Wed
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MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意
photo©Paul Lefevre

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architecture|feature
図面あり集合住宅MVRDVフランス
MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意 photo©Matthieu Lecouvey
MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意 photo©Paul Lefevre
MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意 photo©Paul Lefevre
MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意 photo©Paul Lefevre

MVRDVが設計した、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」です。
現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築です。建築家は、“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案しました。また、様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意されています。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

MVRDVがラ・ヴァレ・ヴェルトを完成、バスティード・ニエル地区にひっそりとした緑の隠れ家を創出

MVRDVは、ボルドーのバスティード・ニエル地区における住宅プロジェクト、ラ・ヴァレ・ヴェルト(*La Vallée Verte、フランス語で「緑の谷」の意)の建設を完了しました。MVRDV自身のバスティード・ニエル・マスタープランの日陰のある街路と旧鉄道線路の間に位置するこのプロジェクトは、マスタープランの「サンカット」による角度の付いた形態と、緑豊かな「クレーター」、すなわち、ゆとりあるテラスを彩る豊富な植栽を備えた円形の中庭を組み合わせています。人生のあらゆる段階にある居住者を惹きつけるため、さまざまな規模の70戸の新しい住戸を提供するこのプロジェクトの洗練された白い外観は、この新しく革新的な都市地区の一部として溶け込んでいます。一方で、中庭は、居住者や来訪者がくつろげる、特徴的で人目につきにくい公園のような空間を提供しています。

MVRDVのバスティード・ニエル・マスタープランは、かつての工業地区と軍の兵営を再開発し、ボルドーのガロンヌ川右岸に新たな地区を創出します。この計画は、地区の歴史的な建造物と街区構成を保持し、それらの要素を日陰と親密さをもたらす狭い街路で取り囲んでいます。建物の独特な傾斜と角度の付いた形状は、「サンカット(suncuts)」として知られるパラメトリックな手法によって決定されました。この手法は、すべての建物が年間を通じて最低限の直射日光を受けられることを保証するもので、どの建物も隣接する建物によって日陰になることがありません。144の区画が地域、国内、そして国際的な多様な設計者によって開発されることで、その結果として、持続可能性、居住性、そして歴史的な個性に焦点を当てた地区となっています。それは、ヨーロッパ都市の都市的伝統に対する活気あるアップデートです。

バスティード・ニエルの北西端のケ・デ・ケリー通り沿いに位置するラ・ヴァレ・ヴェルトは、マスタープランの原則に従った模範的なプロジェクトとなっています。三角形の敷地に建つ3棟の建物で構成され、その街路側のファサードと屋根は滑らかな形状となっており、マスタープランの形態およびその採光要件に従っています。また、都市ヒートアイランド現象の低減を目指すマスタープランの方針に従い、淡いグレーのタイルで覆われています。

対照的に、敷地の中央では、3つの棟が円形の中庭となるようにくり抜かれており、その中庭は地上から最上階まで緑に覆われています。外側に面するファサードが閉鎖的で平坦であるのに対し、中庭に面するファサードには、プライベートロッジアに面した床から天井までの開口部が設けられています。さまざまな大きさの植木鉢がこれらのロッジアの端に沿って並び、花を咲かせる低木から小さな樹木まで、また常緑植物から落葉植物まで、あらゆる種類の植物を支えています。このプロジェクトは、種の多様性を可能にするため、異なる高さに異なる植物を配置し、自然の谷の景観を再現しています。

このプロジェクトの植栽の健全な状態を継続的に維持するため、この設計では、専門の庭師がバルコニー全体にアクセスし、定期的な維持管理を行うための経路を設けています。そのため、構造壁には開口部が設けられ、異なる住戸のバルコニーを隔てるスチール製の扉が設けられています。その用途を遊び心をもって示すものとして、これらの開口部と扉は人の形をしています。さらに、つばの広い帽子によって、庭師のシルエットであることが明確に示唆されています。

「私たちのバスティード・ニエル・マスタープランにおける重要な動機の一つは、この都市の新たな一画に親密さの感覚を与えることでした。歴史的な痕跡を中心に地区を形成することで、親しみやすい街路による意外性のあるネットワークを生み出す一方、建物は日照を確保するために切り取られています。これにより、旧市街に呼応する氷山のような屋根景観がもたらされています。各建築家は、ルールの範囲内にとどまりながら、それぞれ独自の解釈を加えるべきです」と、MVRDV創設パートナーのウィニー・マースは述べています。「ラ・ヴァレ・ヴェルトでは、私たちは3つの棟を切り取り、緑の爆発を加えることで、別の方法で親密さを実現しました。緑豊かな中庭は、この地区の他の部分からほとんど切り離された秘密の世界のようなものであり、そこにいること自体が、来訪者と居住者の間で共有されるひとときとなります」

さまざまな規模の住戸を組み合わせて提供することで、ラ・ヴァレ・ヴェルトは、初めて住宅を購入する単身者から大家族に至るまでの、多様な居住者構成を可能にしています。この設計には、建物のうちの1棟の1階にデイケアセンターが組み込まれており、中庭の中に子どもたちのための人目につきにくい屋外空間を提供しています。この空間は、地区の日常生活に彩りを与えています。

バスティード・ニエル地区全体は、フランスのエコカルティエ取り組みの一環として認証を受けています。地区の他の部分の持続可能性戦略に沿って、ラ・ヴァレ・ヴェルトは地域熱供給システムに接続されている一方で、太陽光発電パネルがその電力需要の一部を賄っています。また、このプロジェクトは、雨水や洪水を吸収できる透水性のある街路景観というバスティード・ニエルの原則にも適合しています。これは、ガロンヌ川の氾濫原に位置するこのプロジェクトにとって重要な考慮事項です。周辺コミュニティ向けの駐車場は、隣接する地上部の構造物に集約されており、これにより洪水被害のリスクを低減するとともに、プロジェクトのエンボディド・カーボン排出量を削減しています。一方で、1階の住戸は水が通り抜けられるようにかさ上げされています。

*は編集部が補足


以下の写真はクリックで拡大します

MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意 photo©Matthieu Lecouvey
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以下、リリーステキストです。


MVRDV completes La Vallee Verte, introducing a secluded green refuge in the Bastide Niel neighbourhood

MVRDV has completed construction of La Vallee Verte, a residential project within the Bastide Niel district of Bordeaux. Situated between the shaded streets and former railway tracks of MVRDV’s own Bastide Niel masterplan, the project combines the angled forms of the masterplan’s “suncuts” with a verdant “crater”: a circular internal courtyard with an intense abundance of plants adorning generous terraces. Providing 70 new homes of varying sizes to attract residents in all stages of life, the project’s sleek white exterior blends in as part of this brand new, innovative urban district, while the inner courtyard offers a distinctive and secluded park-like space in which residents and visitors can relax.

MVRDV’s Bastide Niel masterplan creates a new district on the right bank of the Garonne River in Bordeaux, redeveloping a former industrial area and military barracks. The plan retains the historic structures and layout of the district, surrounding these elements with narrow streets for shade and intimacy. The unusual slopes and angled shapes of the buildings were determined using a parametric approach known as “suncuts” that ensures all buildings receive a minimum amount of direct sunlight throughout the year; no building is overshadowed by its neighbour. With its 144 plots being developed by a wide variety of local, national, and international designers, the result is a district with a focus on sustainability, liveability, and historic character – a vibrant update to the urban tradition of the European city.

Positioned at the north-western edge of Bastide Niel on the Quai des Queyries, La Vallee Verte serves as an exemplary project following the principles of the masterplan. Made up of three buildings on a triangular plot, the street-side façades and roofs are smooth – adhering to the shapes of the masterplan and its daylighting requirements – and are clad in light grey tiles, following the masterplan’s approach to reduce the urban heat island effect.

In contrast, at the centre of the site the three blocks are hollowed out into a circular courtyard covered in greenery from the ground to the topmost floors. Where the outward-facing façades are solid and flat, those facing the courtyard have full-height openings that face onto private loggias. Plant pots of various sizes line the edges of these loggias, supporting plants of all types – from flowering shrubs to small trees, and from evergreen to deciduous plants. The project replicates a natural valley landscape, with different plants at different levels, to enable a diversity of species.

To ensure the continued health of the project’s greenery, the design provides a route for professional gardeners to access the length of the balconies and provide regular maintenance, with openings placed in the structural walls and steel doors separating the balconies of different neighbours. In a playful acknowledgement of their purpose, these openings and doors take the shape of a person, with a wide-brimmed hat clearly hinting at the silhouette of a gardener.

“One of the key motivations of our Bastide Niel masterplan was to give this new piece of the city a sense of intimacy, shaping the district around historic traces to form a surprising network of cute streets, while the buildings are cut to give access to sunlight. This leads to a roofscape like icebergs that echo the old city. Each architect should add their own interpretation, while staying within the rules”, says MVRDV founding partner Winy Maas. “With La Vallee Verte we cut the three blocks and added an explosion of greenery, achieving intimacy in another way: the green courtyard is like a secret world, almost separate from the rest of the neighbourhood; being there becomes a moment shared between the visitors and the residents.”

By providing a mix of apartments of different sizes, La Vallee Verte allows for a diverse mix of residents, ranging from single first-time buyers to large families. The design includes a day-care centre on the ground floor of one of the buildings, providing a secluded external space for the children within the courtyard that brightens up the daily life of the neighbourhood.

The entire Bastide Niel district has been certified as part of France’s EcoQuartier initiative. In keeping with the rest of the neighbourhood’s sustainability strategy, La Vallee Verte is connected to a district heating system, while photovoltaic panels provide a portion of its electrical energy needs. It also conforms to Bastide Niel’s principles of a porous streetscape, allowing for the absorption of rainwater and floods – an important consideration due to the project’s location in the Garonne River floodplain. Parking for the surrounding community is consolidated in an adjacent above-ground structure, both reducing the risk of flood damage and reducing the embodied carbon emissions of the project, while ground-floor apartments are elevated to allow water to pass through.

■建築概要

Project Name: La Vallee Verte
Location: 100 Quai des Queyries, 33100 Bordeaux, France
Year: 2016 – 2024
Client: PICHET Promotion
Size and Programme: 5250 sqm, 70 housing units, restaurant, retail
───
Credits
Architect: MVRDV
Founding Partner in charge: Winy Maas
Partner: Bertrand Schippan
Design Team: Antoine Muller, Nicolas Land, Charlotte Kientz, Kamile Malinauskaite, Marie Saladin, Nils Christa, Sylvain Totaro, Mickael Pors, Davide Salamino, Javier Cuenca Solana, Quentin Aubry, Karolina Szostkiewicz, Chiara Cappelluti, Erik Obando, Gabrielle Evain, Sabin Andrei Zaparenicu, Celine Haghbin
Business Development: Jan Knikker
Copyright: MVRDV Winy Maas, Jacob van Rijs, Nathalie de Vries
───
Collaborators
Co-architect: ADVENTO, Bordeaux, France
Contractor: Ramery, Pyrenees Charpentes, Labastere, ATE Alu, Bers33
Project coordination, Structural engineer, MEP, Cost calculation: ECOTECH
Landscape architect: A+R Paysage (Remi Salles)
Environmental advisor: ADER ECO

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    OMAによる、フランス・リヨンの「Lyon Bridge」。新しい橋の設計競技の勝利案。“純粋なランドマーク”を目指している現代の橋とは異なる在り方を求め、風景を支配するのではなく“完成させる”橋を志向。トラムと歩行者と自転車の通路を効率的かつ体験的に統合
  • 2024.10.23Wed
    田根剛による、フランスでの建築展「Tsuyoshi Tane: Archaeology of the Future」。“考古学的リサーチ”を掲げる建築家の展覧会。フランス国立建築・遺産博物館を会場として、“エストニア国立博物館”を含む3つの美術館に焦点を当てる内容
  • 2024.7.15Mon
    OMA / レム・コールハース+クリス・ヴァン・ドゥインによる、フランス・ボルドーの「シモーヌ・ヴェイユ橋」。幅44m長さ549mの橋。地域のアイデンティティとなる存在を目指し、全幅の半分以上を“多目的に使える公共空間”とする構成を考案。形式や構造表現への関心を捨ててパフォーマンスにフォーカスして構想
  • 2024.6.26Wed
    モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定
  • 2024.2.27Tue
    吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される
  • 2023.7.08Sat
    スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図
  • 2023.2.20Mon
    藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる
  • 2022.11.09Wed
    MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える
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  • 2025.12.25Thu
    MVRDVによる、台湾・嘉義の「ウッデン・ワンダーズ」。かつて木材産業で知られた市の創設記念行事の為に計画。地域の自然林の賞賛と現代木造の可能性の提示を目指し、残存する木造建築の調査から開始。著名な木造遺産を参照した“屋根ライン”を特徴とする建築を考案
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    MVRDVの会場構成による、ドイツでの展覧会「WEtransFORM」。“持続可能な建築と都市計画の未来”を紹介する展示。企画内容を反映した在り方を目指し、ほぼ全てを館内に既にある素材でまかなって“没入型の空間”を構築。展覧会そのものを提唱する新たな建築文化の実例とする
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