SHARE 八木敦之建築設計事務所による、茨城・潮来市の「道の駅いたこ」
all photos©布施貴彦
八木敦之建築設計事務所が設計した、茨城・潮来市の「道の駅いたこ」です。
茨城県の国道沿いに建つ道の駅の別棟増築計画。手狭になった農産物売場の大幅な拡張が企図された。設計期間2ヶ月、施工期間4ヶ月という規模に見合わないスケジュールが組まれていたため、単純な構成と仕組によって組み上げられるサーカスのテント小屋のようなあり方をイメージして、設計に臨んだ。
波うつ柱梁フレームが長手方向に連続し、開放的な空間を形成する。色とりどりの野菜の美しさが映えるよう、線材やディテールなどの表出をさける。仕上材を貼り、フレームの下部ニッチにベース照明を仕込む。薄い印象のグレー色で統一し、建築を背景とする。
太陽が西に沈むにつれ、徐々に家型が浮かびあがる。車で通りがかった来訪者、地域住民を静かに、穏やかに、招き入れる。
※以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
道の駅いたこ
主用途:道の駅
設計監理
建築:八木敦之建築設計事務所 担当/八木敦之、奥野正樹
構造:小山内博樹
設備:㈱建築設備設計研究所 担当/遠藤義浩 佐伯理恵
施工:㈱高須工務店
所在地:茨城県潮来市前川1326-1
敷地面積:11192.44㎡
建築面積:449.57㎡(既存合計:2293.31㎡)
延床面積:449.57㎡(既存合計:2282.81㎡)
規模:地上1階建
構造:木造
写真:布施貴彦
竣工:2017年5月