SHARE 今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」
今津康夫 / ninkipen!が設計した、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」です。
兵庫県川西市の中心に位置する保育園の新築である。
特急の停車する駅から徒歩すぐの立地である為、多くの利用者が通勤途中で下車して登園できる利便性の高さを持つ一方で、駅前の喧騒の中にどのように子どもの空間をつくることができるのかを模索した。
定員が40人という小規模な保育に合わせ、建築も小さなスケールからなる在来木造とし、住宅より住宅らしい保育園を目指した。準耐火構造の為、主構造は流通する柱・梁サイズを使用する為に石膏ボードで被覆し、現しとしないことを選択したが、仕上げには無垢材を多く用いて内外ともに木質化を図った。
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以下、建築家によるテキストです。
兵庫県川西市の中心に位置する保育園の新築である。
特急の停車する駅から徒歩すぐの立地である為、多くの利用者が通勤途中で下車して登園できる利便性の高さを持つ一方で、駅前の喧騒の中にどのように子どもの空間をつくることができるのかを模索した。
定員が40人という小規模な保育に合わせ、建築も小さなスケールからなる在来木造とし、住宅より住宅らしい保育園を目指した。準耐火構造の為、主構造は流通する柱・梁サイズを使用する為に石膏ボードで被覆し、現しとしないことを選択したが、仕上げには無垢材を多く用いて内外ともに木質化を図った。
飲食店の建ち並ぶ道路側は、1階をセットバックしピロティーを設けて街との間に緩衝帯を儲けるのと同時に雨の日の送迎に配慮した多目的な軒下空間とし、敷地の3方はぐるりと囲まれて十分な採光を得ることが難しいことから、屋根の北側にハイサイドライトとトップライトを設けて熱負荷を抑えながら柔らかな明るさを確保した。
駅へと急ぐ人々がふと足を止め、子どもたちの未来を想像する瞬間がこの場所に生まれるだろう。
■建築概要
鶴之荘保育園
Architect:今津康夫 Yasuo Imazu / ninkipen!
Structural Engineer:海野敬亮 Keisuke Unno / 海野構造計画研究所
Garden:八田明美 Akemi Hatta / 春音
Use:Nursery school
Location:Kawanishi Hyogo Japan
Completion:March 2020
Total floor area:322.05m2
Photographer:河田弘樹 Hiroki Kawata