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田所裕樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」。素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画。商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築。人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案
田所裕樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」。素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画。商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築。人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案 photo©繁田諭
田所裕樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」。素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画。商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築。人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案 photo©繁田諭
田所裕樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」。素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画。商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築。人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案 photo©田所裕樹

田所裕樹建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」です。
素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画されました。建築家は、商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築しました。また、人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案されました。店舗の公式サイトはこちら

DOLCE TACUBOは極めて上質な素材をシンプルに調理し、その素材の魅力を楽しんで頂く洋菓子店であり、それにふさわしいデザインを追求した。

建築家によるテキストより

店内はお菓子を引き立てるために出来るだけ建築的要素を削ぎ落したミニマムな空間とし、色や素材感に変化を付けて、より商品が引き立ち、映えるように検討を重ねた。

建築家によるテキストより

このギャラリーのような店内が、街の中で印象的に映るようにファサードに木のフレームを設けて、ピクチャーウィンドウによる外観デザインとしている。このフレームがあるエントランスは元々は店舗の裏口であったが、こちらには立派な桜の木があったため、エントランスの位置を変更して桜の木を取り込み、季節感のある気持ちのいいエントランス空間を作り出した。

建築家によるテキストより
小泉誠 / Koizumi Studioによる、富山・高岡市の「能作錫婚式」。“錫”製品を手掛ける会社の新規事業の為に計画。結婚10周年を祝う“錫婚式”の為に、錫箔を貼った曲面パネルを用いて空間を構築。企業の歴史を伝える錫製品に囲まれて家族の節目を祝う場を作る
小泉誠 / Koizumi Studioによる、富山・高岡市の「能作錫婚式」。“錫”製品を手掛ける会社の新規事業の為に計画。結婚10周年を祝う“錫婚式”の為に、錫箔を貼った曲面パネルを用いて空間を構築。企業の歴史を伝える錫製品に囲まれて家族の節目を祝う場を作る photo©Koizumi Studio
小泉誠 / Koizumi Studioによる、富山・高岡市の「能作錫婚式」。“錫”製品を手掛ける会社の新規事業の為に計画。結婚10周年を祝う“錫婚式”の為に、錫箔を貼った曲面パネルを用いて空間を構築。企業の歴史を伝える錫製品に囲まれて家族の節目を祝う場を作る photo©Koizumi Studio
小泉誠 / Koizumi Studioによる、富山・高岡市の「能作錫婚式」。“錫”製品を手掛ける会社の新規事業の為に計画。結婚10周年を祝う“錫婚式”の為に、錫箔を貼った曲面パネルを用いて空間を構築。企業の歴史を伝える錫製品に囲まれて家族の節目を祝う場を作る photo©Koizumi Studio

小泉誠 / Koizumi Studioが設計した、富山・高岡市の「能作錫婚式」です。
“錫”製品を手掛ける会社の新規事業の為に計画されました。建築家は、結婚10周年を祝う“錫婚式”の為に、錫箔を貼った曲面パネルを用いて空間を構築しました。また、企業の歴史を伝える錫製品に囲まれて“家族の節目を祝う”場を作る事も意図されました。施設の公式サイトはこちら

400年以上の歴史をもつ富山県の高岡銅器は、銅や真鍮で仏具、梵鐘、大仏などを作ってきた歴史のある産地です。

建築家によるテキストより

能作は、この地で青銅の鋳造業を長年営んできましたが、旧態依然な産業のあり方を打破するために1995年頃から流通改革を行い、2003年には銅ととともに錫100%の器に挑み世界初の「曲がる器」を開発して、今では「錫製品といえば能作」と言われるほどに成長をしています。

建築家によるテキストより

そんな錫を得意とする能作は、結婚10周年を祝う「錫婚式」を新たなビジネスモデルとし構築しました。
錫婚式を行う場所は、ショップやレストランを併設する本社工場内で、過去の製品を保存しているアーカイブルームの中です。結婚10年の節目を能作の歴史とともに祝う場所として、錫箔を貼った曲面パネルで仕切りを設け、過去の能作製品と繋がる曖昧な空間を作りました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 坂茂建築設計が、広報および秘書アシスタント業務等に関わる 事務スタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、広報および秘書アシスタント業務等に関わる 事務スタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、広報および秘書アシスタント業務等に関わる 事務スタッフを募集中SWATCH HEADQUARTER / photo©Didier Boy de la Tour

坂茂建築設計の、広報および秘書アシスタント業務等に関わる 事務スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

坂茂建築設計では事務スタッフを募集します。

坂茂建築設計は、東京、パリ、ニューヨークに事務所を置き、国内外において、住宅・美術館等の文化施設・教育施設・商業施設など様々なプロジェクトを実現して参りました。現在も、材料、構造、空間の革新を追求した様々なプロジェクトが進行中です。

この度、東京事務所では、事務スタッフ1名を募集いたします。好奇心旺盛に取り組める方を歓迎します。

SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、福岡市のコワーキングスペース「Mol.t」。小規模グループの複数利用を想定した施設。限られた場を最大限機能的に使う計画を求め、個室状の執務エリアの下に収納空間を設ける構成を考案。“ラウンジ”等の多様な働き方を支える機能も備える
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、福岡市のコワーキングスペース「Mol.t」。小規模グループの複数利用を想定した施設。限られた場を最大限機能的に使う計画を求め、個室状の執務エリアの下に収納空間を設ける構成を考案。“ラウンジ”等の多様な働き方を支える機能も備える photo©Masaaki Inoue / BOUILLON
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、福岡市のコワーキングスペース「Mol.t」。小規模グループの複数利用を想定した施設。限られた場を最大限機能的に使う計画を求め、個室状の執務エリアの下に収納空間を設ける構成を考案。“ラウンジ”等の多様な働き方を支える機能も備える photo©Masaaki Inoue / BOUILLON
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、福岡市のコワーキングスペース「Mol.t」。小規模グループの複数利用を想定した施設。限られた場を最大限機能的に使う計画を求め、個室状の執務エリアの下に収納空間を設ける構成を考案。“ラウンジ”等の多様な働き方を支える機能も備える photo©Masaaki Inoue / BOUILLON

SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、福岡市のコワーキングスペース「Mol.t」です。
小規模グループの複数利用を想定した施設です。建築家は、限られた場を最大限機能的に使う計画を求め、個室状の執務エリアの下に収納空間を設ける構成を考案しました。また、“ラウンジ”等の多様な働き方を支える機能も備えています。施設の公式ページはこちら

博多駅から東へ徒歩5分ほどのところにある、コワーキングスペース“Mol.t”のインテリアプロジェクト。
限られた空間の中でも空間の機能性に限界を感じないようなプランニングが求められた。

建築家によるテキストより

当空間は小規模オフィスが複数利用することを想定されていることから、2、3、6名用の執務エリアをボックス状に配置、そしてその床下に、高さ1400mmの収納空間を設え、それぞれのオフィスが執務エリアを効率よく使うことが出来ながらも入居者の荷物の増減に施設として対応できるようにした。

建築家によるテキストより

また、各オフィスの為に仕切られた空間の外でも様々な働き方が出来るよう、レクチャー/ラウンジ、会議室、集中ブースなど多様な働き方が出来るようにプランニングした。

建築家によるテキストより
【ap特別企画】西澤明洋インタビュー「ブランディングデザイナーと考える、いま建築家が向き合うべきこと」(聞き手:後藤連平)
【ap特別企画】西澤明洋インタビュー「ブランディングデザイナーと考える、いま建築家が向き合うべきこと」(聞き手:後藤連平) image©エイトブランディングデザイン

ブランディングデザインを専門とし、幅広い業種の企業と仕事をするエイトブランディングデザインという会社がある。代表的な仕事には、クラフトビール「COEDO」や抹茶カフェ「nana’s green tea」があり、エイトブランディングデザインの名前を耳にしたことがなくても、これらの商品や店舗を見たことがある人は多いのではないだろうか。

この会社の代表を務めるのが、ブランディングデザイナーの西澤明洋だ。その道で名を知られた存在であるが、実は京都工芸繊維大学で建築を学んだという経歴も持っている。実際の仕事を振り返っても、建築と不動産のあいだを追求する「創造系不動産」のブランディングや、「キノアーキテクツ」とコラボレーションなど、建築に関わるプロジェクトも数多く手がけている。

今回、アーキテクチャーフォトでは、ブランディングデザインの専門家である西澤に「いま建築家が向き合うべきこと」をテーマに、率直な意見を聞くインタビューを行った。聞き手を務めたのは編集長の後藤連平。後藤自身も、これまでに西澤の様々な著書からアーキテクチャーフォトを発展させるヒントを得ていると言う。

この混沌とした現代において、建築で生きる道を選んだ方々にインスピレーションを与える話が聞き出せるのではないか。そんな思いを持って、読者の皆さんを代表する心構えで話を聞いたとのこと。

対話の中で出たトピックは、業界構造を分析する話から、方法論の提示の仕方、フィーの貰い方まで、多岐に渡った。そこには、同時代を生きるクリエイターであり、建築を学び建築に隣接する分野で活躍する西澤ならではの視点が明確に込められている。

このインタビューから少しでも建築人生を生き抜くヒントを得てもらえれば幸いである。
(アーキテクチャーフォト編集部)


西澤明洋(にしざわ あきひろ)
ブランディングデザイナー

1976年滋賀県生まれ。株式会社エイトブランディングデザイン代表。「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行う。リサーチからプランニング、コンセプト開発まで含めた、一貫性のあるブランディングデザインを数多く手がける。主な仕事にクラフトビール「COEDO」、抹茶カフェ「nana’s green tea」、スキンケア「ユースキン」など。著書に『ブランディングデザインの教科書』(パイ インターナショナル)ほか。デザイン誌での特集に『デザインノート/西澤明洋の成功するブランディングデザイン』(誠文堂新光社)がある。

公式プロフィールより

西澤明洋 / エイトブランディングデザインによる代表的な仕事

【ap特別企画】西澤明洋インタビュー「ブランディングデザイナーと考える、いま建築家が向き合うべきこと」(聞き手:後藤連平)左上:クラフトビール「COEDO」、右上:建築不動産コンサルティング「創造系不動産」、左下:博多「警固神社」、右下:抹茶カフェ「nana’s green tea」
【ap特別企画】西澤明洋インタビュー「ブランディングデザイナーと考える、いま建築家が向き合うべきこと」(聞き手:後藤連平)左上:LPガス「カナエル」、右上:料理道具屋「釜浅商店」、左下:手織りじゅうたん「山形緞通」、右下:芸術文化施設「アーツ前橋」

業界と状況の変化を客観的に分析

後藤:ぼくと西澤さんは、同じ京都工芸繊維大学の出身ということもあり、これまでもいろんな交流をさせていただいてきましたが、西澤さんのお仕事を一覧して見ると、デザインの文脈だけでなく、建築分野にも通じる考え方が多分に含まれているなと改めて感じました。そこで今回は、具体的なプロジェクトをうかがうというよりは、西澤さんの仕事を通して建築家の方へのメッセージを探っていくような対話になれば、と思っています。

西澤:よろしくお願いします。今年(2022年)の7月に「デザインノート」で『西澤明洋の成功するブランディングデザイン』(以下、『デザインノート』)という特集を組んでもらったのですが、これは我々としてもインパクトが大きいです。グラフィックデザインの業界からすれば、ぼくは亜流というか、ふつうのキャリアではありませんから。だからこそ、原研哉さんとか佐藤可士和さんとか、グラフィックデザインの王道を歩いている人たちが特集されるような雑誌に取り上げてもらえたことは、素直にうれしいです。

【ap特別企画】西澤明洋インタビュー「ブランディングデザイナーと考える、いま建築家が向き合うべきこと」(聞き手:後藤連平)デザインノート『西澤明洋の成功するブランディングデザイン』

後藤:西澤さんは建築の出身ですからね。

西澤:自分でもアウトサイダーだなという認識はあったので。建築からプロダクトデザインに進んで、グラフィックデザインはほぼ我流です。そうしたキャリアの過程で「ブランディングデザイン」と言いはじめるようになって、すこしずつ独自のポジションができてきたのかなと思います。今回の特集をきっかけに、デザイン業界の風向きが本格的に変わるかもしれない。その節目に、建築メディアを運営している連平くん[編注:後藤のこと。なお西澤氏は後藤の3歳年上]にインタビューしてもらうのは、とても嬉しく思います。

後藤:ぼくも建築業界からすればアウトサイダーな立場だと思っているので、自分の話を聞いているようでした(笑)。ぼくが建築を学んでいた2000年前後は、新しいかたちをつくり道を切り開くというような感覚が残っていましたが、社会に出て10年以上働いてみると、それだけでは建築家が生き残れない世の中になっていることを強く感じました。徐々に変化する社会に合わせて、新しいかたちを生みだす建築家だけでなく、べつの領域で仕事をつくる建築家も増えたように思います。その流れがあるからこそ、ぼくのような亜流の存在も求められている感覚があります。こうした建築業界の流れと同じような動きは、デザイン業界でもあったのですか?

最も注目を集めたトピックス[期間:2022/10/31-11/6]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/10/31-11/6]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/10/31-11/6)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 石毛正弘建築事務所による、神奈川・鎌倉市の「極楽寺の家」。山に近く鳥や虫の声が聞こえる敷地。自然と人間の営みにある“生活の呼吸”に呼応する建築を求め、空間の断片を組み合わせて内外に凹凸のある構成を考案。意識の広がりを生み出し人と環境を近づける
  2. 熊谷組と石上純也事務所を中心とした設計企業体による「徳島文化芸術ホール(仮称)」の、東京都庭園美術館での企画展示の会場写真。プロポーザル時の提案を大型模型や映像等で紹介、妹島和世が館長に就任した事を機に企画
  3. OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発
  4. 西沢立衛のウェブサイトがリニューアル。過去の作品等がビルディングタイプで分類され、大きなサイズの写真で閲覧可能
  5. 藤井亮介建築研究所による、東京・墨田区の集合住宅「プライムメゾン浅草イースト」。都心の賃貸ワンルームマンション。住空間での滞在時間増加を踏まえ、キッチンの窓際配置と作業空間等の確保で“居場所を選択できる”構成を考案。近接した街との関係は“ブリーズソレイユ”で調整
  6. 梅岡恒治と山田美紀による、東京・中央区の住戸改修「SLIT」。在宅勤務の多い単身の施主の為に計画。約40㎡を広く使えて気分を切替られる空間の要望に、水廻りをコアする回遊性のある平面構成を考案。紙製間仕切りで連続性を操作できる機構も組み込む
  7. 石本建築事務所・石上純也JVが設計を進めていた、神奈川の、庁舎機能を含む建築「厚木市複合施設」の基本設計図書が公開
  8. 関西の建築界を牽引した石井修の、生誕100周年を記念した展覧会が開催。兵庫県立美術館のギャラリーを会場とし、倉方俊輔のキュレーションで、代表作品の図面・写真・模型を公開
  9. 大野力 / sinatoによる、新潟・加茂市のオフィス「OYANAGI CONSTRUCTION」。建設会社の新社屋。地域の日常風景に活気を与える存在を目指し、透明度の調整やテラスの配置等で“振舞が染み出す”ファサードを構築。道に面するカフェは地域の人々が利用可能な場としても機能
  10. 川本達也建築設計事務所による、愛知・長久手市の住宅「丁子田の家」。造成された住宅地に計画。将来的に子供が受継げる普遍性を目指し、既存擁壁から跳ね出す“3枚の壁”で敷地全体を活かす為の“構え”を構築。ファサードのT型の梁で街との繋がりも操作
  11. 天野寛志建築計画事務所による、静岡・浜松市の「まつばこども園」。住宅に囲まれた変形敷地に計画。街並みへの応答と近隣への環境変化を考慮し、道路沿いに高さを抑えた建物を配置して中庭型の園庭を形成。庭側に吹き抜けた遊戯室を設けて内外の繋がりも作り出す
  12. 石本建築事務所・石上純也JVが、神奈川の「厚木市複合施設基本設計」プロポで受注候補者に選定。提案書も公開
  13. 東京藝大青木淳研究室による建築展「HAPPY TURN」が、東京・有楽町で開催。“テンポラリーなリノベーションとしての展覧会”をテーマとした展示で、今回が3回目の企画となる
  14. 西沢立衛・坂茂・石上純也・永山祐子・成瀬友梨のインタビュー動画。日本のクリエイターを紹介する趣旨で、海外向け自動車ブランドの企画で制作
  15. 岩堀未来長尾亜子建築設計事務所による、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」。50代夫婦の為に計画。高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向。自然を取り込み設備が整った場と、可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える
  16. アソトシヒロデザインオフィスによる、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」。四方を隣地に囲まれた敷地。プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置。南向きの天井勾配で空へ繋げる
  17. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  18. トラフ建築設計事務所の会場構成による、神奈川のポーラ美術館での展覧会「ピカソ 青の時代を超えて」。作家の制作過程に注目して“描く”作品を捉え直す展示。サステイナブルな計画も目指し、前展の会場の一部を活かし新設壁と組合せて空間を構成。見所と呼応する“青色”の採用で没入感も生み出す
  19. オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促す
  20. 鎌松亮 / note architectsによる、群馬・草津町の「草津別荘」。切妻屋根の山荘を改修。周辺環境の性質を最大限に顕在化する建築を目指し、外部に面する長手側の気積を大きく取り“森と対峙する空間”を考案。日常の喧騒から離れた特別な余暇の場を作る

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~スタッフ募集のお知らせ~
株式会社APOLLO一級建築士事務所

お陰様でAPOLLOは創立22周年目を迎えることができました。
これまで国内外で完成した200を超えるプライベートレジデンスでは、環境特性を考慮しながら家族や個人のライフスタイルを表現してきましたが、これからのレジデンス領域には新たなミッションが課せられていると感じます。

環境や人との共存意識はさらに強まり、レジデンスは仕事や余暇との関係性、家族や他者とのバランス、社会や環境との調和を考慮した「パブリック型」へと進化するでしょう。
レジデンス、オフィス、学校、ホテル、ギャラリーはボーダレスかつフラットな存在になり、それらを切り結ぶテクノロジーやアート、サービスやホスピタリティーとの共存が不可欠になることから、建築家は総合的な体験価値を提供できる新しい組織になる必要があります。

そこでAPOLLOでは新たに到来しつつある「パブリック型」の時代に向けて先陣を切りたいと思います。これまで培ってきたプライベートレジデンスの経験を基に、活動領域を大幅に拡げながら、サスティナブルやダイバーシティ、ボーダレスな時代を共に切り拓いていく新しい仲間を幅広く募集します。

現在APOLLOで進行している40程のプロジェクトのほとんどはスモールラグジュアリーな専門領域であり、幅広い知見や高度なクラフトマンシップが要求されるものばかりです。
レジデンスやヴィラ 、ペントハウスに加え、ライフスタイルホテル、ブランデッドレジデンス、SA、高級コンド、アートギャラリー、ワイナリー施設、インターナショナルスクール、ファーム施設、迎賓館などユニークかつ魅力的な計画が続いています。

また一般的な設計監理の領域に留まらず、企業のブランディングや事業の企画、商品やサービスの設計や開発、PRや運営の戦略に至るまで、社会や環境を取り巻くあらゆるフィールドを横断しながら問題を解決し、プロジェクトを通して新たな価値を創出するスタイルこそが弊社の大きな特徴と言えるかもしれません。

現在は常勤、非常勤を含め、十数名のアーキテクト&アソシエイト、インテリア、マーケティング、広報の少数精鋭メンバーで活動を行っておりますが、業務拡大に伴い設計監理(シニア&ジュニアアーキテクト)、インテリア、CGスタッフならびに外部のプロジェクトスタッフを若干名募集したいと思います。

「ラグジュアリー」とは心の豊かさであり、人々や社会に光を灯す存在です。
APOLLOでは真のラグジュアリーライフの実現を目指し、プロジェクトを通して未来の社会や環境を創出しながら真のリーダーになる意欲のあるメンバーからの応募をお待ちしております。

株式会社APOLLO 代表取締役 黒崎敏

青木淳へのインタビュー「建築家は、がんじがらめのいろんな条件の中で最適解をつくる仕事」の動画

青木淳へのインタビュー「建築家は、がんじがらめのいろんな条件の中で最適解をつくる仕事」の動画です。大阪芸術大学が制作したものです。

大阪芸術大学教授・同藝術研究所所長の世界的プロダクトデザイナー、喜多俊之がファシリテーターとなり、多彩なゲストと繰り広げる未来志向型対談コンテンツ、「フューチャートーク!」

大阪芸術大学に集結している最先端の思考やノウハウをもつ教員の方々をゲストに迎え、クリエーションの考え方や思い、その進め方、教育に対する姿勢、未来へのビジョンなどをお聞きします。

久保都島建築設計事務所とアラキ+ササキアーキテクツによる、プリズミックギャラリーでの建築展「Crossing」の会場写真。両事務所が協働で設計している、“食”をテーマにした鎌倉の集合住宅を中心に展示。其々の近作も併せて紹介
久保都島建築設計事務所とアラキ+ササキアーキテクツによる、プリズミックギャラリーでの建築展「Crossing」の会場写真。両事務所が協働で設計している、“食”をテーマにした鎌倉の集合住宅を中心に展示。其々の近作も併せて紹介会場全景 photo©architecturephoto
久保都島建築設計事務所とアラキ+ササキアーキテクツによる、プリズミックギャラリーでの建築展「Crossing」の会場写真。両事務所が協働で設計している、“食”をテーマにした鎌倉の集合住宅を中心に展示。其々の近作も併せて紹介久保都島建築設計事務所の近作を紹介するスペース photo©architecturephoto
久保都島建築設計事務所とアラキ+ササキアーキテクツによる、プリズミックギャラリーでの建築展「Crossing」の会場写真。両事務所が協働で設計している、“食”をテーマにした鎌倉の集合住宅を中心に展示。其々の近作も併せて紹介アラキ+ササキアーキテクツの近作を紹介するスペース photo©architecturephoto

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所荒木源希+佐々木高之+佐々木珠穂 / アラキ+ササキアーキテクツによる、プリズミックギャラリーでの建築展「Crossing」の会場写真です。
両事務所が協働で設計している、“食”をテーマにした鎌倉の集合住宅を中心に展示しています。其々の近作も併せて紹介する内容です。会場構成は久保都島建築設計事務所が手掛け、道路側と展示会場のどこから見ても裏ができないオブジェとして展示台をデザインされています。
展示の開催期間は、2022年11月3日~12月23日(土日・祝日の開廊やイベントの情報はこちらで更新されます)。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら

本展覧会は、久保都島建築設計事務所とアラキ+ササキアーキテクツによる展覧会として、両事務所で協働設計中の『CrossingSasukeプロジェクト』にメインスポットを当てながら、両設計事務所の近作も併せて紹介する建築展です。

2021年9月に、神奈川県鎌倉市佐助に『食』をテーマにした集合住宅プロジェクトの設計者選定のコンペが行われました。2600㎡の山林を含む4000㎡の広大な敷地に、菜園やキッチン付き共有リビングを設け、居住者だけでなく地域ともつながり、暮らし方、住まい方が発信されることが設計条件とされ、両事務所が設計者として選定されました。

光、音、熱、風といった自然環境の要素を大切にしながらも、人工的な操作を加えながら取り込むことで、より人にとって居心地のよいスペースをつくることを目指す久保都島建築設計事務所と、積極的に手を使ってドローイング・模型・試作などを製作し「頭で考えたこと(垂直志向)」と「手で考えたこと(水平思考)」を融合させて建築をつくるアラキ+ササキアーキテクツの設計思考がどのように本プロジェクトで一つの形に結実したか、本展覧会を通じてご覧いただけたら幸いです。

建築家によるテキストより
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促す
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促すOlafur Eliasson, Shadows travelling on the sea of the day, 2022, Steel, fibreglass, glass mirrors, 4.53 x 10.51 x 10.51 metre | ø 8.2 metre | ø 8.2 metre, Installation view: Northern Heritage sites, Doha, Qatar, 2022, Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles photo©Iwan Baan
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促すOlafur Eliasson, Shadows travelling on the sea of the day, 2022, Steel, fibreglass, glass mirrors, 4.53 x 10.51 x 10.51 metre | ø 8.2 metre | ø 8.2 metre, Installation view: Northern Heritage sites, Doha, Qatar, 2022, Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles photo©Iwan Baan
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促すOlafur Eliasson, Shadows travelling on the sea of the day, 2022, Steel, fibreglass, glass mirrors, 4.53 x 10.51 x 10.51 metre | ø 8.2 metre | ø 8.2 metre, Installation view: Northern Heritage sites, Doha, Qatar, 2022, Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles photo©Iwan Baan

オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション「Shadows travelling on the sea of the day」です。
砂漠が広がる風景の中に設置されました。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発する事が意図されました。また、冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促します。

こちらは、作家によるステートメントの翻訳。

「Shadows travelling on the sea of the day」は、ドーハから北上し、ズバラ砦やアイン・モハメッド村を過ぎて、荒々しい砂漠の風景を走り抜けてたどり着きます。遠くから、地平線上にある小さなインフォーマルな集落や工業地帯のような作品を垣間見ることができるかもしれません。実際に歩いて作品に近づくと、何が見えているのかわからないという不安はもう少し残るかもしれません。砂漠の植物や動物の痕跡、岩石が点在する広大な砂の平面が、四方八方に何キロメートルも広がっている風景。地平線の輝きが作品の外側のリミットなのかもしれません。

しかし、作品に出会うために旅をしてきたのは、あなただけではありません。その涼やかで心地よい影は、日中は砂地をゆっくりと、夕暮れから明け方にかけてはより速く移動します。頭上の天井には大きな鏡が設置されており、忍耐強く観察すれば、この循環する旅路に気づくことができるかもしれません。

見上げると、実は地球や自分自身を見下ろすことになります。上も下も、その空間を共有する他の人たちと共に、砂があなたを包みます。自分の姿を見ながら、腕を伸ばして手を振ったり、足をくねらせたりして、自分の見え方を検証してみましょう。それは、大地と自分がつながっているかどうかの現実確認のようなものです。砂の上にしっかりと立っていると同時に、はるか上方の地面から頭を下げてぶら下がっているような状態です。おそらく、一人称視点と、不安定な三人称視点の自分を行ったり来たりすることになるのでしょう。この視線の振動は、身体の動きと相まって存在感を増幅させ、曲線の構造物は周囲の環境に消えていくかのように、非物質化し、風景となるのです。

左右に展開された彫刻的要素のクラスターを見ると、非常に驚くべき効果に気づくかもしれません。鏡の配列は、物理的に明確で部分的なものを連結し、完璧なものにしているのです。鏡はそれぞれ半円状の支持体を映し出し、完全な円形に仕上げます。隣り合う鏡にも鉄の構造物が映り込み、相互のつながりの海を作り出しています。反射が仮想の構図となり、あなたの動きに合わせて変化します。あなたが知覚する、広大な彫刻の要素、そして来場者が織りなす光景は、超現実的でありながら、完全に地に足の着いたものであるように見えます。

日陰の鏡の下を散策しながら、周囲の環境に感化されていくことを願っています。高速で移動する冷暖房完備の乗り物という保護なしに、ゆっくり歩いてみると、何もない不毛な風景ではなく、砂漠の動物、植物、人間、物語、伝統、文化財、風、眩しい日光、濃い空気、陽炎、半円や輪、痕跡、好奇心、疲労、驚き、などを感じることができるかもしれません。「Shadows travelling on the sea of the day」は、あなたが訪れた時、この空間を動いていたすべてのもの、この自然文化的な風景の中にあなたが存在すること、ここにあるすべてのものを祝福しています。それは、この惑星と再同調することへの招待状です。

パナソニックによる、“ワークプレイスの実証実験”を行う、東京・新橋のライブオフィス「BRIDGEHEAD Shimbashi」の内覧会が開催。新しい時代を見据え仮説検証を実践する場を公開
パナソニックによる、“ワークプレイスの実証実験”を行う、東京・新橋のライブオフィス「BRIDGEHEAD Shimbashi」の内覧会が開催。新しい時代を見据え仮説検証を実践する場を公開

パナソニックによる、“コミュニケーション機能に特化したワークプレイス”の実証実験を行う、東京・新橋のライブオフィス「BRIDGEHEAD Shimbashi」の内覧会(オープン・ルーム)が開催されます。新しい時代を見据え仮説検証を実践する場を公開します。開催日は、2022年11月17日(木)・18日(金)です。場所は、東京・新橋です(詳細は申込後のご案内)。参加費無料・事前予約制申込はこちらのページからどうぞ。【ap・ad】

世界的にリモートワークが浸透する中で、出社の目的が効率的に仕事をする場所から、人が集まって交流したり、意見をぶつけ合い、イノベーションを生み出す創造的な場へと変わろうとしている。大きなオフィスでは、セキュリティや運営上実現が困難な、「コミュニケーション機能に特化したスモールワークプレイス」の受容性が高まるとの仮説検証のため、自らが体験し、お客様にも体感していただけるライブオフィスをパナソニック株式会社くらし・空間コンセプト研究所が企画、運営しています。

リリーステキストより

協創パートナーを募集します
パナソニック くらし・空間コンセプト研究所では、今までのオフィスでは実現できなかった、新たなビジネスシーンに展開できるオフィス向けのソリューション・商品を企画・提案しています。
オフィスでの「新たな価値」を創造していくため、わたしたちのコンセプトにご興味のある方は、ぜひオープンルームにご参加ください。

リリーステキストより

以下、施設の特徴を紹介します。

【ap job更新】 街づくりと密接な関わりの中で設計を行う「TOASt一級建築士事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 街づくりと密接な関わりの中で設計を行う「TOASt一級建築士事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 街づくりと密接な関わりの中で設計を行う「TOASt一級建築士事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中HOTEL Y © 中山保寛

街づくりと密接な関わりの中で設計を行う「TOASt一級建築士事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私たちは現在、神奈川県川崎市登戸を拠点に様々なプロジェクトに取り組んでいます。
複合ビルや、オフィス、住宅(新築, リノベーション共)等の設計プロジェクトに取り組みながら、街づくり会社と連携をし、それぞれのプロジェクトに対し不動産的な観点を含めた設計の与条件の部分から関わることで、街づくりを意識した活動を行なっています。

現在、私たちの事務所で携わっているプロジェクトの多くは事務所を構える登戸エリアが多く、そのエリアで今年から2棟の新築複合ビルの設計が始まっています。このエリアは川崎市の進める区画整理事業によって道路が引き直され、今後5年程度で多くの建物が建て替わり一新される予定の街です。それは建物だけでなく、商店街の道や公園といった街のインフラも今後、変わることが予定され、それらをどのように変えていくかということについても提案が求められています。

そのような状況の街の中で今後も複数のプロジェクトがこの街において想定されることから、現実の街づくりと建物の設計が密接に関わるような状況の中で設計を行うことになります。
建築の設計と同様に街づくりに興味がある人にとっては、プロジェクトを通して街と建築物の関わりをよりリアルに捉えることができると思います。

その他にも、現在、地方にて新築のオフィスや住宅のリノベーションプロジェクトが複数進行中で、今後、住宅やホテルの新築なども年内に設計が始まる予定がある為、様々な種類の規模や用途の建物の設計を短期間で経験することができると思います。
私たちは立場や経験に関わらず、フラットでオープンな対話の環境を作ることで、プロジェクトの可能性を最大限に引き出していく働き方を目指しています。

私たちは夫婦で設計活動をしており、まだ小さな事務所のため、設計スタッフはより主体的にプロジェクトに携わることが求められると思いますが、プロジェクトの立ち上がりから、クライアントとの打合せ、ディテールの設計、現場監理といった建物を作るプロセス全体を短期間で経験することが可能です。
また、プロジェクトでは多彩な他分野の方々と協働し新しい成果を生み出すことにも積極的に取り組んでいるので、幅広い人間関係もつくることができます。

設立してからまだ3年の若い事務所なので、私たち自身もまだまだ発展途上にあります。
そのため、何かを私たちが教えるというよりは私たちの事務所の成長に一緒に併走してくれるようなそんな意欲のある方に来ていただければ嬉しいです。

岩堀未来長尾亜子建築設計事務所による、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」。50代夫婦の為に計画。高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向。自然を取り込み設備が整った場と、可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える
岩堀未来長尾亜子建築設計事務所による、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」。50代夫婦の為に計画。高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向。自然を取り込み設備が整った場と、可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える photo©淺川敏
岩堀未来長尾亜子建築設計事務所による、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」。50代夫婦の為に計画。高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向。自然を取り込み設備が整った場と、可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える photo©淺川敏
岩堀未来長尾亜子建築設計事務所による、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」。50代夫婦の為に計画。高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向。自然を取り込み設備が整った場と、可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える photo©淺川敏

岩堀未来長尾亜子建築設計事務所が設計した、千葉・我孫子市の住戸改修「素の家」です。
50代夫婦の為に計画されました。建築家は、高齢化後を見据えた“ウェルビーイング”を目指し、身体と社会の“バリア”の解消を志向しました。そして、自然を取り込み設備が整った場と可動式の“棚柱”等で多様な生活様式に応える空間を設計しました。

1970年代に建てられた分譲集合住宅団地の一住戸をリノベーションした住まいである。
施主は50代夫婦で、オフィスとしても使用でき高齢化した時に心地よく楽しい生活ができることが求められた。

建築家によるテキストより

団地内は数十年の歳月により緑豊かな公園のような環境となっている(第31回BELCA賞を受賞)。一方、既存住戸は高齢者にとっての身体的バリア(体力の低下や感覚の鈍化した時の使い難さや心地悪さ)や社会的バリア(他者との交流のし難さ)がある。この公園のような環境とつなげ既存住戸のバリアを解消するリノベーションを行うことで、従来のバリアフリー住宅という概念に留まらない高齢者のウェルビーイングを実現する良質でアフォーダブルな住宅ができると考えた。

建築家によるテキストより

既存住戸の3LDKの造作を解体して一室空間とし、豊かな緑と自然の光と風を最大限取込み、広々として動きやすいかつての日本家屋の座敷のような場を作った。この一体的な場を間柱または棚のようなものと配線部材を兼用した鴨居とのようなものと蚊帳生地だけで柔らかく仕切り、一体感のある場の中に景色や明るさや大きさが異なる多様な場を作った。
最小限の仕切りはライフスタイルに応じて手をかける余地があり、それぞれの場所の使い方を考えたり、仕事や趣味など他者との交流ができる場所を作ったりすることを可能にし、それが生活の楽しさや外とのつながりを生み出す。

建築家によるテキストより
アソトシヒロデザインオフィスによる、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」。四方を隣地に囲まれた敷地。プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置。南向きの天井勾配で空へ繋げる
アソトシヒロデザインオフィスによる、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」。四方を隣地に囲まれた敷地。プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置。南向きの天井勾配で空へ繋げる photo©佐藤周哉
アソトシヒロデザインオフィスによる、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」。四方を隣地に囲まれた敷地。プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置。南向きの天井勾配で空へ繋げる photo©佐藤周哉
アソトシヒロデザインオフィスによる、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」。四方を隣地に囲まれた敷地。プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置。南向きの天井勾配で空へ繋げる photo©佐藤周哉

阿蘓俊博 / アソトシヒロデザインオフィスが設計した、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」です。
四方を隣地に囲まれた敷地に計画されました。建築家は、プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置しました。そして、南向きの天井勾配で空へ繋げる事も意図されました。

本計画は品川区の住宅地、路地つきあたりの四方を隣地に囲まれた21坪の敷地に建つ夫婦と子どもひとりの家族3人の住宅です。
ご家族からの要望は、外からのプライバシーは守りながら明るく伸びやかに暮らしたいという「閉」と「開」の共存でした。

建築家によるテキストより

21坪という限られた敷地に建ぺい率60%、容積率100%という条件のもと、隣家の建ち方や空地の在り方、眺望の抜けなどを考察し、家族が集うLDKは2階の床すべてを使ったワンルーム、それ以外の暮らしを支える諸室は1階に配しました。

建築家によるテキストより

2階のLDKワンルームは南へ伸びやかに広がる勾配天井とし、空と空地へ繋がります。窓開口には内外双方からのプライバシーを考慮し、大きなものを用いずに小さなものを市松に配しました。市松がもつ図と地の知覚作用により、外へは規模や内の様子を伝えず、内へは小さな窓開口のすべてが空へと向かうひとつの大きな開口となり、明るさと伸びやかさを伝えます。

建築家によるテキストより

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