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【ap job更新】 京都を拠点とし、“現代における美しい建築”を追求する「HOSOO architecture」が、アーキテクト(経験者・新卒既卒・外部パートナー)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、“現代における美しい建築”を追求する「HOSOO architecture」が、アーキテクト(経験者・新卒既卒・外部パートナー)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、“現代における美しい建築”を追求する「HOSOO architecture」が、アーキテクト(経験者・新卒既卒・外部パートナー)と学生アルバイトを募集中HOSOO FLAGSHIP STORE

京都を拠点とし、“現代における美しい建築”を追求する「HOSOO architecture」の、アーキテクト(経験者・新卒既卒・外部パートナー)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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HOSOO architectureは、業務拡大のため設計スタッフを募集致します。

私たちは現代における美しい建築を、一つひとつの仕事を通して、追求、展開している建築設計事務所です。

美しい衣服は「役に立つもの」であるだけでなく、人間を触発し、気持を高めてくれる「意味のあるもの」でもあります。美しい建築もまた同様に、必要とされる用途・機能を備えると同時に、利用する人間の気持を晴れやかにしてくれる具体的な力を持ちます。

現在、最も力を入れて取り組んでいる大きな学校の設計から、珠玉のインテリアデザインに至るまで、ものづくりに誠実に取り組みたい方にとって、充実したキャリアをご用意しています。

山本嘉寛建築設計事務所による、奈良市の住宅改修「めもりの家」。増改築を重ねた昭和初期住宅の改修計画。暮らしの記録と言える改修歴を新たに更新する様な住まいを目指し、“暮らしの痕が残る”素材の選択を実施。耐震補強と間取りの改編で空間の機能性も向上
山本嘉寛建築設計事務所による、奈良市の住宅改修「めもりの家」。増改築を重ねた昭和初期住宅の改修計画。暮らしの記録と言える改修歴を新たに更新する様な住まいを目指し、“暮らしの痕が残る”素材の選択を実施。耐震補強と間取りの改編で空間の機能性も向上 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎
山本嘉寛建築設計事務所による、奈良市の住宅改修「めもりの家」。増改築を重ねた昭和初期住宅の改修計画。暮らしの記録と言える改修歴を新たに更新する様な住まいを目指し、“暮らしの痕が残る”素材の選択を実施。耐震補強と間取りの改編で空間の機能性も向上 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎
山本嘉寛建築設計事務所による、奈良市の住宅改修「めもりの家」。増改築を重ねた昭和初期住宅の改修計画。暮らしの記録と言える改修歴を新たに更新する様な住まいを目指し、“暮らしの痕が残る”素材の選択を実施。耐震補強と間取りの改編で空間の機能性も向上 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎

山本嘉寛建築設計事務所が設計した、奈良市の住宅改修「めもりの家」です。
増改築を重ねた昭和初期住宅の改修計画です。建築家は、暮らしの記録と言える改修歴を新たに更新する様な住まいを目指し、“暮らしの痕が残る”素材の選択を実施しました。また、耐震補強と間取りの改編で空間の機能性も向上させました。

奈良市菖蒲池。若いご夫婦とお子様たちのための古家改修です。
ご主人は幼少期をここで過ごした後、東京で暮らしておられましたが、仕事や子育ての環境を見直して奈良に戻り、空き家となっていた家を改修して住むことになりました。

建築家によるテキストより

昭和初期に建てられた家は今まで何度か増改築されているらしいとの事でしたが、内装の大部分は新建材で覆われ、昔の記憶は曖昧で図面資料もありません。ただ一部がスキップフロアやオーバーハングになったつくりには単純なリフォームではない雰囲気があり、床の間や欄間、軒裏の細やかな意匠、玄関や階段を建物中央に配置して廊下を巡らせた間取りに何となく旅館のような風情も感じられました。

建築家によるテキストより

本格的に設計に着手し、既存建物の実測調査や部分解体を進めると、壁や天井の中に隠れていた痕跡が次々と現れました。土間の炊事場と板間の小上がりをダイニングキッチンに改造した跡、濡れ縁をアルミサッシで室内化した跡、応接間を増築した跡、平屋の屋根を取り外して2階に子供部屋・納戸を建て増しした跡・・・。これらは工事の記録であると共に、かつて営まれていた温かい暮らしの記録でもあります。様々な過去の記録を明らかにして、それらと共に暮らし、これから始まる生活の記録が書き加えられていくような住まいの在り方が良いのではないかと思われました。

建築家によるテキストより
高池葉子+菊本貴暁 / 高池葉子建築設計事務所による、岐阜市の「長良川カウンターと金華山コクーン」。ぎふメディアコスモスの中に情報展示スペースを作る計画。地域の魅力を発見し伝える場を目指して、象徴的な山と川をモチーフとした造形を考案。有機的形態で特徴的な建築と呼応させる事も意図
高池葉子+菊本貴暁 / 高池葉子建築設計事務所による、岐阜市の「長良川カウンターと金華山コクーン」。ぎふメディアコスモスの中に情報展示スペースを作る計画。地域の魅力を発見し伝える場を目指して、象徴的な山と川をモチーフとした造形を考案。有機的形態で特徴的な建築と呼応させる事も意図 photo©Kai Nakamura
高池葉子+菊本貴暁 / 高池葉子建築設計事務所による、岐阜市の「長良川カウンターと金華山コクーン」。ぎふメディアコスモスの中に情報展示スペースを作る計画。地域の魅力を発見し伝える場を目指して、象徴的な山と川をモチーフとした造形を考案。有機的形態で特徴的な建築と呼応させる事も意図 photo©Kai Nakamura
高池葉子+菊本貴暁 / 高池葉子建築設計事務所による、岐阜市の「長良川カウンターと金華山コクーン」。ぎふメディアコスモスの中に情報展示スペースを作る計画。地域の魅力を発見し伝える場を目指して、象徴的な山と川をモチーフとした造形を考案。有機的形態で特徴的な建築と呼応させる事も意図 photo©Kai Nakamura

高池葉子+菊本貴暁 / 高池葉子建築設計事務所が設計した、岐阜市の「長良川カウンターと金華山コクーン」です。
伊東豊雄建築設計事務所が設計した、ぎふメディアコスモスの中に情報展示スペースを作る計画です。建築家は、地域の魅力を発見し伝える場を目指して、象徴的な山と川をモチーフとした造形を考案しました。そして、有機的形態で特徴的な建築と呼応させる事も意図しました。施設の公式サイトはこちら

岐阜の魅了を発見・編集・発信する場として、地域の伝統を生かした空間デザインを提案した。


建築家によるテキストより

中央には「長良川カウンター」が置かれ、情報端末を設置する。それを覆うように、ネットに包まれたドーム形状の空間「金華山コクーン」を配置し、「歴史テーブルエリア」と「街歩きエディターエリア」とした。岐阜の豊かな川の文化を象徴する「清流長良川の鮎」。コクーンは鮎を獲る漁師の網と見立てることもでき、有機的な建築空間と呼応し、岐阜の未来を象徴する空間となる。

建築家によるテキストより

コクーンは、まずスチールパイプφ27を半円状に曲げて1つのフレームとし、高さの異なる8つを横繋ぎ材で連結してドーム形状とした。このフレームにネットを二枚重ねて、スチールフレーム+二重ネットの構成としている。フレームは施工性等の合理性を加味すると幾何学上の球体となるが、建物2階にあるグローブの様に有機的な形態となることを目指し、やわらかさを合わせ持つフレーム形状とした。

二枚のネットは、有機的なフレームとしたことから模様の重なり方の仕様が難題であったが、施工会社の高度な技術で、美しいパターンを出すことができた。表面に、金華山をデフォルメした山の形が、シルエットとして浮かんでいる。色は、「ツブラジイの花が咲く季節に、山全体が金色に輝いて見える」ことに由来する「金華山」にちなんで、ゴールドとした。

建築家によるテキストより
神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道・江別市の住宅「公園横の開口」。住宅街の公園に面する住まいの計画。公園側からの恩恵を受けつつ報いる事を目指して、適切な距離感を作る半屋外空間と外部カーテンを考案。生活の中で使い方を発見できる楽しさを持った建築
神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道・江別市の住宅「公園横の開口」。住宅街の公園に面する住まいの計画。公園側からの恩恵を受けつつ報いる事を目指して、適切な距離感を作る半屋外空間と外部カーテンを考案。生活の中で使い方を発見できる楽しさを持った建築 photo©佐々木育弥
神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道・江別市の住宅「公園横の開口」。住宅街の公園に面する住まいの計画。公園側からの恩恵を受けつつ報いる事を目指して、適切な距離感を作る半屋外空間と外部カーテンを考案。生活の中で使い方を発見できる楽しさを持った建築 photo©佐々木育弥
神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道・江別市の住宅「公園横の開口」。住宅街の公園に面する住まいの計画。公園側からの恩恵を受けつつ報いる事を目指して、適切な距離感を作る半屋外空間と外部カーテンを考案。生活の中で使い方を発見できる楽しさを持った建築 photo©佐々木育弥
神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道・江別市の住宅「公園横の開口」。住宅街の公園に面する住まいの計画。公園側からの恩恵を受けつつ報いる事を目指して、適切な距離感を作る半屋外空間と外部カーテンを考案。生活の中で使い方を発見できる楽しさを持った建築 photo©佐々木育弥

神谷幸治 / Qukan空間工作所が設計した、北海道・江別市の住宅「公園横の開口」です。
住宅街の公園に面する住まいの計画です。建築家は、公園側からの恩恵を受けつつ報いる事を目指して、適切な距離感を作る半屋外空間と外部カーテンを考案しました。それは、生活の中で使い方を発見できる楽しさを持った建築でもありました。

住宅街にある小さな児童公園に直接面した住宅はプライバシーが影響する為か公園を拒絶した様な建物が建てられている様に感じる。近いが故、公園との距離感が保てない事が起因しているのではないだろうか。拒絶された立面に囲われた公園は周辺環境に対して孤立した印象を受け普段から寂しく感じていた。

建築家によるテキストより

児童公園に隣接した土地で住宅を設計する機会を得ることとなり公園の恩恵を受けながらも程良い距離感を保ちながら公園にも新しい表情を与えるよう住宅と公園の距離感を模索した。

建築家によるテキストより

隣地の児童公園は遊具は最小限であり空き地の様な場所であり、近くにあるのスーバーマーケットへの生活道路にも使われている。
敷地の周辺の環境から公園に面した東面からの採光と眺望を得ることが必然とされたが、通路として利用する人からの視線も気になり公園と呼応しながらもある距離感を保つ必要があった。

内部空間から連続する様に「外居間、内庭」と名付けた囲われた半外部空間をつくり、この半外部空間を介して内部空間と公園との視覚的な距離感を担保した。公園へ刳り抜かれた様に外部との境界に開けられた大きな開口にはテント地の外部カーテンを半外部空間の性格付けを変化させる装置として設置した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/5/30-6/5]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/5/30-6/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/5/30-6/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 吉阪隆正+U研究室が1957年に完成させた住宅「VILLA COUCOU」のオンライン公開イベントが開催。住宅遺産トラストの主催
  2. ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開
  3. 神本純 / kitokitoによる、広島・福山市の住宅「東深津の家」。周辺の建物からの視線を気にしない暮らしとの要望に、閉じつつも解放感のある状態を目指して中庭を多数の窓で囲む構成を考案、内部では高い天井等で閉鎖性を感じさせない伸びやかな空間をつくる
  4. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・千代田区の「リクルート 九段下オフィス」。元大学校舎の4棟を改修し企業の執務空間とする計画、バラバラの状態をまとめる事を目指して機能諸室の配置を考慮し全棟の1階床にレンガを敷き詰め関係性を構築、コロナ過以降の事務所のプロトタイプも志向
  5. 芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加した「建築のための香り展」のレポート。柴田文江のプロデュースと芦沢啓治の会場構成で行われ、其々の建築作品の空間やコンセプトを調査して専門家が香りを調合、会場のみならず実際の建築でも香りを展開
  6. 田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、神奈川・鎌倉市の、旅館併用住宅「岸家」。海沿いの住宅密集地に建つ1日1組限定の宿泊施設の計画、周辺環境を活かし運営理念の具現化を目指して、二棟の建物と庭園からなる構成を考案。棟貸し形式はコロナ禍での社会的需要にも応える
  7. ザハ・ハディド事務所による、双胴船「オナイリック」。イタリアの造船会社ロッシナビの旗艦船。波の流動性とダイナミズムを元に外装や内装をデザインし、船と海の境界が曖昧になるよう意図。3層の太陽光パネルで環境に配慮した航行が可能
  8. 五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる
  9. 竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指す
  10. 伊藤恭行 / CAnによる、愛知の「こざかい葵風館」。老朽化が進んだ既存4施設を統合した複合施設、共有領域に様々な活動があふれ活気ある雰囲気が生まれる事を求めて中央ラウンジの周りに諸機能を配置、外観には地域の伝統図案を参照したパターンを用い親しみ易さを目指す
  11. 吉阪隆正が1956年に完成させた住宅「浦邸」を、歴史家の倉方俊輔がガイドしている動画
  12. 矢野建築設計事務所と飛騨の森でクマは踊る による、岐阜の「飛騨市役所応接室」。地域産広葉樹の魅力発信を担い展示交流も想定した計画。素材が在り方に関る多目的な空間を目指して、床壁天井に様々な用途に応える木製什器を配置。触れて使える事による効果的周知も意図
  13. 庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国の「上海・愚園路にある築100年の住宅改修」。無造作に手が入った住宅の改修計画、階段室を光で満たし生活の中心とする事を目指して、空間を刷新する変則螺旋階段を考案。天窓からの光は日常の変化を届ける役割も担う
  14. MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「ザ・ポディウム」が完成。様々な催しにも使われる既存建物の屋上に作られた約600㎡の空間、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成され、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図
  15. 亀田潤+佐々木洸奈 / STUDIO ALUCによる、名古屋市の美容室「sisu」。街の中心地の築40年超ビルの1室の改修計画。明るく開放的な空間と席数確保を目指して、窓面を活かす為の間隔を確保した上で席を一列に配置。受付位置も“窓に向かう意識”を高める為に考慮
  16. 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第7回「立面の発掘」
  17. 芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹・SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポート。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案
  18. MVRDVによる、エクアドルの高層集合住宅「ザ・ヒルズ」。6棟の高層タワーに加え地上部に商業施設等が配置される計画、広大な自然とモダンな高層ビルの両方の景観への呼応を目指して、仕上げが切り替わる外観や渓谷の様な空間を設計
  19. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、群馬・安中市の、ゴルフ場クラブハウス棟の改修「THE RAYSUM」。施設をバブル時代の象徴から“リトリート”の場に転換する計画、大人の休日に適した上質空間を目指して初源的形態の空間・木素材の選定・光のデザインを実行、非日常と寛ぎの空間を作り出す
  20. 最も注目を集めたトピックス [期間:2022/5/23-5/29]

スタジオ・アン・ホルトロップによる、バーレーンの郵便局の改修。20世紀前半に建てられた建物の改修計画。歴史的建築の重要性に光を当てる事を目指し、後年追加されたファサードの要素を撤去しつつ増築。歴史や当時の様子を伝える機能も備える
スタジオ・アン・ホルトロップによる、バーレーンの郵便局の改修。20世紀前半に建てられた建物の改修計画。歴史的建築の重要性に光を当てる事を目指し、後年追加されたファサードの要素を撤去しつつ増築。歴史や当時の様子を伝える機能も備えるバブ・アル・バーレーンから見た郵便局の全景。 photo©Aga Khan Trust for Culture / Maxime Delvaux (photographer)
スタジオ・アン・ホルトロップによる、バーレーンの郵便局の改修。20世紀前半に建てられた建物の改修計画。歴史的建築の重要性に光を当てる事を目指し、後年追加されたファサードの要素を撤去しつつ増築。歴史や当時の様子を伝える機能も備える旧館のスタッフルームから見た1階の天井。 photo©Aga Khan Trust for Culture / Maxime Delvaux (photographer)
スタジオ・アン・ホルトロップによる、バーレーンの郵便局の改修。20世紀前半に建てられた建物の改修計画。歴史的建築の重要性に光を当てる事を目指し、後年追加されたファサードの要素を撤去しつつ増築。歴史や当時の様子を伝える機能も備える2階へと続くメインの共用階段。 photo©Aga Khan Trust for Culture / Maxime Delvaux (photographer)

スタジオ・アン・ホルトロップが設計した、バーレーンの郵便局の改修「Rehabilitation of the Manama Post Office」。
20世紀前半に建てられた建物の改修計画です。建築家は、歴史的建築の重要性に光を当てる事を目指し、後年追加されたファサードの要素を撤去しつつ増築しました。そして、歴史や当時の様子を伝える機能も備えるように設計したのです。本建築は、アガ・カーン建築賞(2020-2022サイクル)の最終候補作品です。

こちらは概要テキストの翻訳

バーレーンで最も古い公共建築物の一つであるマナーマ郵便局(旧税関ビル、1937年竣工)の改修が行われました。

4,400個の郵便ポストと仕分け設備を収容するコンクリート製の新しい増築部分が建設されましたが、それ以上に重要だったのは、1980年代に建設されたコンクリートと鉄でできたファサードとポーチ(建物の外観を分からなくしていたもの)が撤去されたことでした。

また、歴史的な建物を、かつての郵便局としての機能に戻すことも重要でした。そのため、元々あった横のバルコニーを復元し、一般に公開することにしました。そして、バーレーンの歴史に関する資料の展示や、当時の局員の書斎も設置されました。

マナーマ郵便局をより多くの人々が利用できるようにすることで、建築家は歴史的建造物の重要性と公共インフラにおける役割に光を当てたのです。

SO-ILとFREAKSによる、フランス・マイゼンタールの文化施設。18世紀築のガラス工場を改修した博物館等の施設。産業遺産との対話と施設の主体性の定義を目指して、ガラス製造を暗示するRCのうねる造形で建物を一体化。中央空間は自由度の高い公共広場として機能。
SO-ILとFREAKSによる、フランス・マイゼンタールの文化施設。18世紀築のガラス工場を改修した博物館等の施設。産業遺産との対話と施設の主体性の定義を目指して、ガラス製造を暗示するRCのうねる造形で建物を一体化。中央空間は自由度の高い公共広場として機能。 photoIwan Baan
SO-ILとFREAKSによる、フランス・マイゼンタールの文化施設。18世紀築のガラス工場を改修した博物館等の施設。産業遺産との対話と施設の主体性の定義を目指して、ガラス製造を暗示するRCのうねる造形で建物を一体化。中央空間は自由度の高い公共広場として機能。 photo©Iwan Baan
SO-ILとFREAKSによる、フランス・マイゼンタールの文化施設。18世紀築のガラス工場を改修した博物館等の施設。産業遺産との対話と施設の主体性の定義を目指して、ガラス製造を暗示するRCのうねる造形で建物を一体化。中央空間は自由度の高い公共広場として機能。 photo©Iwan Baan
SO-ILとFREAKSによる、フランス・マイゼンタールの文化施設。18世紀築のガラス工場を改修した博物館等の施設。産業遺産との対話と施設の主体性の定義を目指して、ガラス製造を暗示するRCのうねる造形で建物を一体化。中央空間は自由度の高い公共広場として機能。 photo©Iwan Baan

SO-ILFREAKSによる、フランス・マイゼンタールの文化施設「Site Verrier de Meisenthal」です。
18世紀築のガラス工場を改修した博物館等を内包する施設です。建築家は、産業遺産との対話と施設の主体性の定義を目指して、ガラス製造を暗示するRCのうねる造形で建物を一体化しました。そして、中央空間は自由度の高い公共広場として機能しています。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

北ボージュ自然公園の牧歌的な風景の中にあるサイト・ベリエ・ド・マイゼンタールは、18世紀に建てられた歴史あるガラス工場を利用した、公的資金で運営されている文化施設です。

独立しながらも相互に関連する3つの施設があります。ガラス博物館─この地のガラスの歴史をたどる生きた記憶─、CIAV─伝統的な職人技と現代の実践が出会う国際ガラスアートセンター─、カドハメ─アートインスタレーション、イベント、コンサートが行われる複合文化施設─。私たちは、これらの施設を統合し、産業遺産と対話しながら現代的な施設のアイデンティティを定義しています。

コンクリート打ち放しの表面がうねりながら建物を一体化することで、ガラス製造の様子を暗示しています。この表面は、屋根、天井、壁として機能し、建物の1階を繋いで公共広場を構成しています。その下と上に、オフィスやワークショップ、カフェやレストランなど、新しい機能をセンシティブに導入しています。

既存の建物機能を再構築・拡張しました。工場ホールは、これまで使われていなかった地下1階に新たなエントランスを設けました。500席のブラックボックスシアターは、700席のスタンディングシアターとしても、3,000席のコンサートホールとしても利用可能です。

この新しいパブリックスペースは、史跡に対する市民の認識を高めるとともに、野外劇場やコンサート、季節の祭典など、自由度の高い場を提供するものです。

【ap job更新】 住宅から公共施設まで手掛け 全国の設計プロポにも積極的に参加する「八板建築設計事務所」が、新規スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
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【ap job更新】 住宅から公共施設まで手掛け 全国の設計プロポにも積極的に参加する「八板建築設計事務所」が、新規スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中ガジュマルハウス 種子島の家 | ©YAITA Architect & Associates

住宅から公共施設まで手掛け 全国の設計プロポにも積極的に参加する「八板建築設計事務所」の、新規スタッフ(新卒既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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八板建築設計事務所では新規スタッフを募集しています。

現在は小学校の建替えプロジェクトが進行しており、個人の生活と密接に関わる住宅から、長期に渡りその街の将来や社会の在り方にも影響していくような公共施設まで規模は様々です。その大小に関わらず、構造・設備の設計者と共にチームを組んで、敷地のリサーチ、設計から工事監理まで、かたちのないアイデアの段階から実際にモノとして実現するまで、一貫した視点を持つことで建築が普遍的な価値を持つことを目指しています。
さらに全国各地の設計プロポーザルにも積極的に参加し、常に新しい建築の可能性を追求しています。

経験の有無によらず、対話を重ねながら主体的にプロジェクトを進めていくことができる方の応募をお待ちしております。

― 代表プロフィール ―

八板 晋太郎
1973年 千葉県四街道市生まれ
1999年 横浜国立大学大学院修了
1999年 飯田善彦建築工房
2017年 八板建築設計事務所

八板 千恵
1981年 兵庫県加西市生まれ
2006年 京都工芸繊維大学大学院修了
2007年 野沢正光建築工房
2011年 八板建築設計事務所

トラフによる、名古屋市の店舗「NUBIAN NAGOYA PARCO」。商業施設の内と外に入口がある区画に計画。環境条件の空間演出への援用を目指し、内では視界を絞り入店体験を設計して外では高低差を活かし気積の大きさで存在を周知。人と商品の多彩な出会い方をつくる
トラフによる、名古屋市の店舗「NUBIAN NAGOYA PARCO」。商業施設の内と外に入口がある区画に計画。環境条件の空間演出への援用を目指し、内では視界を絞り入店体験を設計して外では高低差を活かし気積の大きさで存在を周知。人と商品の多彩な出会い方をつくる photo©阿野太一
トラフによる、名古屋市の店舗「NUBIAN NAGOYA PARCO」。商業施設の内と外に入口がある区画に計画。環境条件の空間演出への援用を目指し、内では視界を絞り入店体験を設計して外では高低差を活かし気積の大きさで存在を周知。人と商品の多彩な出会い方をつくる photo©阿野太一
トラフによる、名古屋市の店舗「NUBIAN NAGOYA PARCO」。商業施設の内と外に入口がある区画に計画。環境条件の空間演出への援用を目指し、内では視界を絞り入店体験を設計して外では高低差を活かし気積の大きさで存在を周知。人と商品の多彩な出会い方をつくる photo©阿野太一

トラフ建築設計事務所が設計した、名古屋市の店舗「NUBIAN NAGOYA PARCO」です。
商業施設の内と外に入口がある区画に計画されました。建築家は、環境条件の空間演出への援用を目指し、内では視界を絞り入店体験を設計して外では高低差を活かし気積の大きさで存在を周知しました。それによって、人と商品の多彩な出会い方をつくる事を意図しました。

国内外のモード、ストリートカルチャーを融合させ新たなトレンドを生み出すセレクトショップ、NUBIAN。
原宿店、渋谷PARCO店に続き、地方への初出店となる名古屋PARCO店の内装を手掛けた。

1階の館内通路と館外の大通りにそれぞれ面する2つのファサードを持つ、約180㎡の区画が今回の敷地となった。

建築家によるテキストより

館内通路側のファサードでは、ブランドロゴが浮かぶ壁と天井を黒で統一し、天井高のある大きく開けた店内への視界をあえて絞ることで、館内からの来店者の入店体験を演出している。黒いファサードを抜けると一転して、スケルトン天井の白やシルバーを基調とした明るい空間が広がる。

建築家によるテキストより

既存の荒々しい柱や床はそのままを活かし、既存建築の痕跡を残した。
店舗中央の天井から2列並べて吊った長さ約8MのV字ハンガーラックは、仕込んだ間接照明の反射板としても機能し、商品を象徴的に見せる。空間両端のミラー効果も手伝い、どこまでも空間が続いていくかのような奥行きと浮遊感を演出する。

数段上がったステージの上には、2つのショーケースとオリジナルのスケルトンスピーカーをシンメトリーに配置して、頭上にはシャンデリア型のスピーカーを吊り、祭壇のように見立てた。門型の照明が連続するフィッティングルーム前のスペースには、来客のための撮影スポットを用意した。

建築家によるテキストより
藤村龍至へのインタビュー動画。東京藝大建築学科が作成したもの

藤村龍至へのインタビュー動画。東京藝大建築学科が作成したものです。

東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズ第六弾後編。建築家の藤村先生に、最近の仕事や今後の展望について聞いてみました。

Q.休みの日は何をしていますか?
Q.議論するようになったきっかけは?
Q.オフィスの好きなところはどんなところですか?
Q.スタッフは何人?
Q.仕事で最近嬉しかったことは?
Q.好きな椅子をスケッチで描くと?
Q.集合写真を撮るようになったきっかけは?
Q.SNSの使い方は?
Q.働く上で、大切にしていることはありますか?

中山英之へのインタビュー動画。東京藝大建築学科が作成したもの

中山英之へのインタビュー動画です。東京藝大建築学科が作成したものです。こちらの住戸改修作品の中で収録されたようです。

東京藝術大学建築科について紹介するインタビューシリーズ第七弾後編。建築家の中山英之先生に、実際に設計された場所であれこれ聞いてみました。

Q. この部屋の好きなところはどんなところですか?
Q.好きな椅子をスケッチで描くと?
Q.中山さんにとって建築とは?

ザハ・ハディド事務所による、双胴船「オナイリック」。イタリアの造船会社ロッシナビの旗艦船。波の流動性とダイナミズムを元に外装や内装をデザインし、船と海の境界が曖昧になるよう意図。3層の太陽光パネルで環境に配慮した航行が可能
ザハ・ハディド事務所による、双胴船「オナイリック」。イタリアの造船会社ロッシナビの旗艦船。波の流動性とダイナミズムを元に外装や内装をデザインし、船と海の境界が曖昧になるよう意図。3層の太陽光パネルで環境に配慮した航行が可能 image©Zaha Hadid Architects
ザハ・ハディド事務所による、双胴船「オナイリック」。イタリアの造船会社ロッシナビの旗艦船。波の流動性とダイナミズムを元に外装や内装をデザインし、船と海の境界が曖昧になるよう意図。3層の太陽光パネルで環境に配慮した航行が可能メインサロン image©Zaha Hadid Architects
ザハ・ハディド事務所による、双胴船「オナイリック」。イタリアの造船会社ロッシナビの旗艦船。波の流動性とダイナミズムを元に外装や内装をデザインし、船と海の境界が曖昧になるよう意図。3層の太陽光パネルで環境に配慮した航行が可能マスターキャビン image©Zaha Hadid Architects

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、双胴船「オナイリック」です。
イタリアの造船会社ロッシナビの旗艦船として設計されました。波の流動性とダイナミズムを元に外装や内装はデザインされていて、船と海の境界が曖昧になるよう意図されました。そして、3層の太陽光パネルで環境に配慮した航行が可能となっています。

こちらはリリーステキストの翻訳

ロッシナビの双胴船「オナイリック」

新しい双胴船「オナイリック」のコンセプトは、完全な電気航行を可能にする3層のソーラーパネルと、エネルギー消費を管理し環境への影響を軽減するAI駆動のコントロールセンターを備えたロッシナビ社のグリーンテクノロジーの旗艦船です。

イタリアの造船会社ロッシナビは、ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)と共同で、サステイナブルなヨットの新時代をオナイリックで確立しました。ZHAの特徴であるデザインに最大限の機能性と最先端技術を組み合わせたオナイリックは、妥協のない設計とエンジニアリングにより、海の健康を優先しながら、オーナーとゲストに比類ない体験を提供します。

オナイリックは、ロッシナビのグリーンテクノロジーのフラッグシップです。3層のソーラーパネルがデザインにシームレスに統合され、高効率のバッテリーパックを充電します。人工知能を搭載したコントロールセンターは、エネルギー消費量とバッテリーの状態を監視し、環境への影響を観察して、最も持続可能な航行方法をアドバイスします。

ロッシナビは、日帰りの場合、最大で100%フルエレクトリックモードでの航行が可能で、排出ガスもゼロです。大西洋を横断する場合は、最大70%がフルエレクトリックモードで航行でき、従来の船舶と比較して約40トンのCO2を削減することができます。また、日中はソーラーパネルでバッテリーを充電し、ヨットを使用しない時間帯は、陸上にある家族の別荘に電力を供給することも可能です。

オナイリックの多胴型は、重量配分と船体の長さと幅の比率により流体力学的な効率が高いため、従来の単胴型ヨットに比べてエネルギー効率が高いのが特徴です。

このような環境の持続可能性の追求は、海洋の生態系の健全性を維持したいという願いから行われています。ロッシナビの技術革新とサステナビリティの哲学は、太陽光をエネルギーに変え、地球の年間酸素生産量の半分以上を供給する小さな海洋藻類、植物プランクトンにヒントを得ています。この何十億という微細な生物は、私たち全員が協力することで、より健全な環境づくりに貢献できることを教えてくれるのです。

芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹・SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポート。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案
芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹・SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポート。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案 photo©architecturephoto
芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹・SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポート。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案 photo©architecturephoto
芦沢啓治・トラフ・寺田尚樹・SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポート。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案 photo©architecturephoto

芦沢啓治トラフ寺田尚樹SAKUMAESHIMAが参加した「アップサイクルって何? 02」展のフォトレポートです。芦沢のディレクションと会場構成で開催、廃材を一部利用した建材や工場の端材を活用してプロダクトを制作、アップサイクルの可能性を提案しています。東京ビッグサイトでの「インテリア ライフスタイル 2022」内で開催しており、会期は2022年6月1日~3日です(要事前登録)。

環境意識の高まりの中、プロダクト開発においてサステナブル視点のない商品開発はもはや存在し得ないと言ってもいいほどです。
その中において、アップサイクル、創造的再利用は、まだまだその可能性を謳歌できていない分野であると同時に、成功の秘訣にはデザイナーやアーキテクトの豊かな発想が不可欠です。

リリーステキストより

今回、建築家6名と、環境に配慮したものづくりメーカー2社が協業し、アップサイクルの新たな可能性を提案します。

リリーステキストより

リサイクル率が高く、廃材を60%利用した材料を使った美しい外壁、インテリアパネルを作っているケイミューの建材と、工場内廃棄物や、カリモク家具で積極的に集めている未利用材や、木の材料を使い切る努力をしてもなお残ってしまう最終端材を使い、アップサイクルプロダクトの製作に挑戦します。材料は双方のものを使うというルールのもと、加工も含めたプロダクトを作ってもらうのはカリモク家具となります。できれば販売できるものを目指していきます。

リリーステキストより
【ap job更新】 士業と共に資産をデザインする「株式会社リオ・ホールディングス」が、建築のプロフェッショナル(2023年新卒・中途)を募集中
【ap job更新】 士業と共に資産をデザインする「株式会社リオ・ホールディングス」が、建築のプロフェッショナル(2023年新卒・中途)を募集中
【ap job更新】 士業と共に資産をデザインする「株式会社リオ・ホールディングス」が、建築のプロフェッショナル(2023年新卒・中途)を募集中土浦ブリック 【after】

士業と共に資産をデザインする「株式会社リオ・ホールディングス」の、建築のプロフェッショナル(2023年新卒・中途)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

士業と共に資産をデザインする「株式会社リオ・ホールディングス」が建築のプロフェッショナルを募集中(新卒・中途)

~資産に関わる様々な問題をワンストップで解決~
不動産を中心とする資産運用のコンサルティングによってクライアントの保有資産価値を高めるというミッションを遂行しています。
資産運用及び不動産の専門家が、弁護士や税理士といった士業のプロフェッショナルと連携して、資産に関わるさまざまなソリューションをワンストップで提供しています。

~資産運用の鍵としてのリノベーション~
クライアント様ご所有の物件、クライアント様にご購入頂く物件など、私たちが取り扱うのは全て既存物件。
すでにある不動産(ストック)をリノベーションにより再生し、資産としての価値を向上させるのが、私たちの資産運用コンサルティングです。
つまり、「建物をいかに魅力的な建物にリノベーションするか」が全ての鍵を握っていると言っても過言ではありません。
そんなリノベーションを企画・実行するのが、今回募集している建築事業部のメンバーです。

~プロジェクトリーダーとして~
リノベーションを司る当社の建築事業部は、物件のデザイン、施工会社の選定、見積りの精査、発注、工事監理、予算・スケジュールの管理まで、幅広い業務をプロジェクトリーダーとして推進していきます。
リノベーションプロジェクトは、都市開発のような大きなものではありません。しかし、10年、20年にわたる都市開発において「私が手掛けた」と言える部分はどの程度目に見えるかたちとして残るでしょうか。当社では「これは私の作品」と自信を持って言えるプロジェクトを、年間いくつもご担当頂けます。ご自身のキャリアを分厚く、そして多彩に形成していきたいと考える方に適した環境です。
そして、再生後の物件の管理運営も社内で行うため、自分の作品である建物の”その後”に関わり続けることができます。

~問題意識と私たちの目指すもの~
日本は江戸時代から高度成長期へと続いた「スクラップアンドビルド」の手法に終わりを告げ、時代は「フロー型」から「ストック型」へと移り変わっています。
これからの時代に求められるのは、古くなった建物を壊し新しく作り変え続けることではなく、1つの建物を長期に渡って使用していくことではないでしょうか。
再び人に愛される空間として建物を生まれ変わらせるリノベーションは、コストを抑え、環境にも配慮した、まさにこれからの時代の建物運用です。
もうひとつ。私たちはリノベーションによって、日本の都市部の「アノニマスなビル群」とも言える没個性的な景観を変えていきたい、そんな思いも持っています。
その建物にしかない個性と、その土地の伝統や風土に向き合い、一棟一棟のリノベーションに生かすことで、まちの唯一性を高めていけると信じています。

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第7回「立面の発掘」
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第7回「立面の発掘」

建築家でありアトリエ・ワンのパートナーを務める玉井洋一は、日常の中にひっそりと存在する建築物に注目しSNSに投稿してきた。それは、誰に頼まれたわけでもなく、半ばライフワーク的に続けられてきた。一見すると写真と短い文章が掲載される何気ない投稿であるが、そこには、観察し、解釈し、文章化し他者に伝える、という建築家に求められる技術が凝縮されている。本連載ではそのアーカイブの中から、アーキテクチャーフォトがセレクトした投稿を玉井がリライトしたものを掲載する。何気ない風景から気づきを引き出し意味づける玉井の姿勢は、建築に関わる誰にとっても学びとなるはずだ。
(アーキテクチャーフォト編集部)


立面の発掘

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第7回「立面の発掘」 photo©玉井洋一
text:玉井洋一

 
 
商業エリアの角地に建つ4階建てのビル。1階のシャッターは閉まっていたが、時計、宝石、メガネを売る店舗で他店とは異なる端正な立面が目を引いた。

まずは、交差点に向けられた三層に渡る入隅窓である。建物にとってのジュエリーのような装飾性を感じる窓だ。縦長のブラックガラスがアイストップになるとともに立面を引き締める。入隅型の窓としたことで外壁の厚みが薄く見えるところも良い。そんな壁の小口に「OMEGA」の箱文字が縦に並ぶ。

それに対して1階は敷地の隅切り形状を無駄なくそのまま立ち上げている。隅切りはショーウィンドウを交差点側に広く印象づけるとともに歩行者と建物の接触時間を稼ぐ。また、それは建物の長手にも短手にも属さない中立的な立面を形成し、交差点のどこからでも見えやすいということで、店舗へのメインエントランスになっている。

長手立面には高さを揃えたポツ窓が反復する。引違い窓、はめ殺し窓、ガラスブロック窓が規則正しく並ぶ。よく見ると入隅窓の横桟は窓の高さを参照して決められたようだ。短手立面の窓のない壁面は縦目地で5分割しそれに応答するように「SEIKO」の5文字が並ぶ。屋上の給水タンクを囲む縦格子も透け感があって面白い。

立面としていくつか特徴のある部分を見てきたが、角地の特殊性と立面の関係性を深読みしたくなる建物である。日用品や食料品とは異なる、いわゆる「高級品」を取り扱うビルとしての品格や気概が細部に感じられる立面であった。

ところで、このビルの1階にはかつて歩行者用のアーケードがあった。つまり、竣工から長い間、1階とそれ以外の階には立面における「分断」があったというわけだ。

芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加した「建築のための香り展」のレポート。柴田文江のプロデュースと芦沢啓治の会場構成で行われ、其々の建築作品の空間やコンセプトを調査して専門家が香りを調合、会場のみならず実際の建築でも香りを展開
芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加した「建築のための香り展」のレポート。柴田文江のプロデュースと芦沢啓治の会場構成で行われ、其々の建築作品の空間やコンセプトを調査して専門家が香りを調合、会場のみならず実際の建築でも香りを展開会場の様子

芦沢啓治乾久美子手塚貴晴+手塚由比永山祐子平田晃久藤本壮介が参加した「ARCHITECTURE × SCENTING DESIGN 建築のための香り展」のレポートです。
柴田文江のプロデュースと芦沢啓治の会場構成で行われ、其々の建築作品の空間やコンセプトを調査して専門家が香りを調合、会場のみならず実際の建築でも香りを展開しています。主催はアットアロマ。会場は、東京・南青山のLIGHT BOX GALLERY AOYAMA。会期は2022年6月1日(水)~5日(日)まで(一般の方は、土・日のみ予約可能)。入場無料、予約制です。展覧会の公式サイトはこちら

こちらは、アーキテクチャーフォトによるレポート

東京都港区南青山のギャラリーLIGHT BOX GALLERY AOYAMAにて、6組の建築家が参加する展覧会が行われている。
そのテーマは、建築と香り。この展示を主催するアットアロマは、全世界5000箇所以上で、香りによる空間演出を行っている企業である。

今回の展示では、6組の建築家とその作品がセレクトされ、センティングデザイナーと呼ばれる香りの調香師たちが、そこに相応しい香りをゼロから調合した。実際に会場を訪れると、作品の写真や建築家の紹介と並列する形で、作られた香りが展示されており、実際に楽しむことができる。また、香りに関するコンセプトも明記されており、どのような意図でつくられたかも知ることが出来る。

会場を回って、選ばれた建築作品を見ていると、公共的な施設や店舗などが選ばれていることに気づく。
芦沢啓治の作品は「MARIHA Showroom」、乾久美子の作品は「日比谷花壇 日比谷公園店」、手塚貴晴+手塚由比の作品は「PLAY! PARK」、永山祐子の作品は「YAMAGIWA OSAKA」、平田晃久の作品は「太田市美術館・図書館」、藤本壮介の作品は「白井屋ホテル」が選ばれている。

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