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スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る photo©Michiel De Cleene
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る photo©Michiel De Cleene
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、ベルギーのインフォメーションセンター。大戦の過去を持つ自然保護区に計画。ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案。奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作る photo©Michiel De Cleene

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriが設計した、ベルギー・イーパーのインフォメーションセンター「Entrance Pavilion in Palingbeek」です。
大戦の過去を持つ自然保護区に計画されました。建築家は、ランドマークでエリアの動線の明確化や展示と集いも担う建築の要望に、構造ユニットが微細にずれながら連続する構成を考案しました。そして、奥行の変化が軒下に動線であり広場でもある空間を作ります。施設の公式サイトはこちら

かつての第一次世界大戦の最前線、今は美しい緑が広がる自然保護区。
この広大な敷地入口に「エントランスを明示するランドマーク機能」「大戦の歴史と保護区に関する展示スペース」「来園者の集いの空間」「保護区全体のアクセスの明確化」という役割を担う建築物が求められた。

建築家によるテキストより

公園のエントランスへ向かう長い一本道を進んでゆくと、水平に伸びた一枚の屋根が木々の間から姿を現す。奥に伸びるもう一枚の小振りな屋根とその下の案内ボードは、背後にあるコンシェルジュの住まいのプライバシーを確保すると同時に、その先にあるカフェテリアへのアクセスを明示する。

建築家によるテキストより

長い屋根を支える1830mmスパン(2ヤードの部材寸法を採用)の短手構造ユニットの、部材同士の接合位置を徐々にずらしていくことでプロポーションに連続的な変化を与える。その結果、軒下空間は、端部から中央に向かうにつれ、動線的空間から広場的空間へと少しずつその性格を変えてゆく。

また、平面的な歪みが生む異なる厚みを持った内部空間には、集会所・展示室・ロッカーといった機能が収められ、直行する案内ボードによってその存在が覆い隠される。

建築家によるテキストより
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区の、期間限定のショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」。滋賀が拠点のバラ園の為に計画。バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案。コスト面や会期後の移動や再利用も考慮 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・千代田区の、期間限定ショールーム「WABARA LABORATORY TOKYO」です。
滋賀が拠点のバラ園の為に計画されました。建築家は、バラの存在の“ドレスダウン”と新たな面の提示を目指して、工業製品を極力“無加工”で組み合わせた什器による空間を考案しました。また、コスト面や会期後の移動や再利用も考慮されました。※既に会期は終了しています

滋賀は琵琶湖畔のばら園「WABARA」のためのショールームを設計した。
解体直前の古いビルの一室が店舗兼展示スペースとなっている。

当初の依頼は、このスペースに設置する什器を購入したいというものだった。
しかし、WABARAが自ら探し当てた取り壊し予定のビルと、バラという対象の組み合わせの妙に惹かれ、厚かましくも展示空間そのものの設計を申し出た。

建築家によるテキストより

考えたのは、バラというコンサバティブな対象をいかにドレスダウンするかということだった。花のなかでもバラはとりわけ派手な存在だ。その存在感はそのままに、バラの多面性というか、新たな面を見せられるようなショールームにしたいと考えた。

建築家によるテキストより

なるべく建材を無加工で使用するという工夫は、コスト面でも有利だし、プロジェクト上の合理性にも基づいている。今回のショールームは期間限定なので、什器はいずれ次の店舗に移動する必要がある。その際、建材の組み合わせで簡易的につくった什器であればそのまま移動できるし、ばらせば建材として再利用もできる。ゴミもほとんど出ないし、工業製品をなるべく加工しないという素っ気ないアプローチによってバラをドレスダウンしている。

建築家によるテキストより
イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる
イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平

藤川祐二郎+金瑛実+近藤道太郎 / イランイランが設計した、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」です。
閑静な住宅街に計画されました。建築家は、日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向しました。また、五感で繊細に感じる住宅をつくる事も意図されました。

敷地は愛知県名古屋市緑区。閑静な住宅街の計画である。
日本の文化には相反する事柄を両立かつ調和させてきた「二項共存」の精神がある。静と動、光と影、乾と湿などを移ろう時間の中で、五感をつかって繊細に感じ取ってきたのである。

今回の計画でも、二項のバランスを保ち、居心地良い空間を創ることを心掛けた。

建築家によるテキストより

生活をつかさどるLDKを北側、お風呂、トイレ等の利用時間が短い水回りを隣地が密接している南側に持ってきた。その対照的なゾーンの中間領域に吹き抜け階段スペースを設けて、緩やかにつなげた。

建築家によるテキストより

明るさと広がりを持たせたLDKの隅には狭小で暗い雰囲気の和のスペースを配置した。
ここへの開口を小さくすることで違和感を排除し、陽と陰の両立を表現した。またLDKは部屋の中心からモルタル床ラインを施し、4つのグリッドを作成した。その対でダイニングキッチンとリビングの天井高さを変化させ、均一とズレを共存させた。

建築家によるテキストより
水野芳康 / 水野建築事務所による、静岡・焼津市の子育て支援施設「ターントクルこども館」。駅前商店街の並びに建つ施設。地域の賑わい創出を目指して、人の流れを受け入れる配置の芝生広場や街との関係を作る雁行ファサードを考案。半屋外を各所に設けて内から外へ活気を連鎖させる
水野芳康 / 水野建築事務所による、静岡・焼津市の子育て支援施設「ターントクルこども館」。駅前商店街の並びに建つ施設。地域の賑わい創出を目指して、人の流れを受け入れる配置の芝生広場や街との関係を作る雁行ファサードを考案。半屋外を各所に設けて内から外へ活気を連鎖させる photo©長谷川健太
水野芳康 / 水野建築事務所による、静岡・焼津市の子育て支援施設「ターントクルこども館」。駅前商店街の並びに建つ施設。地域の賑わい創出を目指して、人の流れを受け入れる配置の芝生広場や街との関係を作る雁行ファサードを考案。半屋外を各所に設けて内から外へ活気を連鎖させる photo©長谷川健太
水野芳康 / 水野建築事務所による、静岡・焼津市の子育て支援施設「ターントクルこども館」。駅前商店街の並びに建つ施設。地域の賑わい創出を目指して、人の流れを受け入れる配置の芝生広場や街との関係を作る雁行ファサードを考案。半屋外を各所に設けて内から外へ活気を連鎖させる photo©長谷川健太
水野芳康 / 水野建築事務所による、静岡・焼津市の子育て支援施設「ターントクルこども館」。駅前商店街の並びに建つ施設。地域の賑わい創出を目指して、人の流れを受け入れる配置の芝生広場や街との関係を作る雁行ファサードを考案。半屋外を各所に設けて内から外へ活気を連鎖させる photo©長谷川健太

水野芳康 / 水野建築事務所が設計した、静岡・焼津市の子育て支援施設「ターントクルこども館」です。
駅前商店街の並びに建つ施設です。建築家は、地域の賑わい創出を目指して、人の流れを受け入れる配置の芝生広場や街との関係を作る雁行ファサードを考案しました。また、半屋外空間を各所に設けて内から外へ活気を連鎖させる事も意図されました。施設の公式サイトはこちら

敷地は焼津駅から伸びる駅前商店街の突き当りに位置する。

1階2階に絵本を中心に閲覧できるこども図書館を、3階4階に様々な木のおもちゃで遊ぶことのできるおもちゃ美術館が整備された焼津市ターントクルこども館は、焼津市が子育て環境のより一層の質的向上と量的拡充を図るため、乳幼児から小中高生までが集い・遊び・学べる子育て支援施設として構想された。

駅と計画地の延長線上に位置する焼津市庁舎の建て替え計画も同時期に進行していたため、点から線へ、さらには面的なまちの賑わいの創出を期待された。

建築家によるテキストより

外からのアプローチとしては、まちとの連続性をつくりだし、建物の賑わいが伝播するような配置計画を検討した。
駅からまっすぐに伸びる駅前商店街道路は、丁度この敷地の位置で鈍角に曲がっているため、軸線が敷地の対角線を横切る形となる。そこで、建物を対角線に沿って配置し建物と反対側を芝生広場とすることで、駅前商店街をまっすぐ歩いていくと芝生広場に行きつく計画とした。まちの流れに沿わせた建物の配置とすることで、まちに溶け込んだ建ち方となる。

また、芝生広場側のファサードは面を雁行させ、まちに対する影響範囲を増やすことで賑わいが伝わりやすい計画としている。

建築家によるテキストより

内部からのアプローチとしては、1、2階のこども図書館は、プログラムに対する空間の変化を建築が拾い骨格を変形させていく操作をしている。たとえば、床に座ったり寝転がったりして絵本を読む「読み聞かせスペース」は、段状に掘り下げ、天井高も低く抑えることで落ち着きのある空間としている。それに伴い2階部分の階高が低くなりスキップフロアのような空間構成となっている。

一方で3、4階のおもちゃ美術館は、企画された遊びの空間は遊具などで造られることで、テーマパーク的な世界観をつくりだしているため、極力建築的な操作は見せないフラットな空間として提供した。しかしながら、施設全体の連続性や空間のつながりをつくるために中央に貫く吹き抜け空間を設けることとした。1階のこども図書館に居ながら、3,4階に行ってみたくなるような誘う効果を意図している。

建築家によるテキストより
河部圭佑建築設計事務所による、愛知・大府市の改修「八寸勾配の見世」。運動の盛んなエリアに建つ飲食店とジム。地域性の象徴と装飾の可能性を求め、店の発信とは別の存在となる“走る人”を屋根面に描画。内外の意匠もイラストとの関係を際立たせる設計を意図
河部圭佑建築設計事務所による、愛知・大府市の改修「八寸勾配の見世」。運動の盛んなエリアに建つ飲食店とジム。地域性の象徴と装飾の可能性を求め、店の発信とは別の存在となる“走る人”を屋根面に描画。内外の意匠もイラストとの関係を際立たせる設計を意図 photo©きまたこはる
河部圭佑建築設計事務所による、愛知・大府市の改修「八寸勾配の見世」。運動の盛んなエリアに建つ飲食店とジム。地域性の象徴と装飾の可能性を求め、店の発信とは別の存在となる“走る人”を屋根面に描画。内外の意匠もイラストとの関係を際立たせる設計を意図 photo©きまたこはる
河部圭佑建築設計事務所による、愛知・大府市の改修「八寸勾配の見世」。運動の盛んなエリアに建つ飲食店とジム。地域性の象徴と装飾の可能性を求め、店の発信とは別の存在となる“走る人”を屋根面に描画。内外の意匠もイラストとの関係を際立たせる設計を意図 photo©きまたこはる

河部圭佑建築設計事務所が設計した、愛知・大府市の改修「八寸勾配の見世」です。
運動の盛んなエリアに建つ飲食店とジムの計画です。建築家は、地域性の象徴と装飾の可能性を求め、店の発信とは別の存在となる“走る人”を屋根面に描画しました。そして、内外の意匠もイラストとの関係を際立たせる設計を意図しました。店舗の公式ページはこちら

愛知県大府市に設計したお店です。
この地域の地域性を建築によって象徴すること、現代建築における装飾とその可能性を模索したプロジェクトです。
本テクストの後半では、ポストモダニズムを代表する建築家ロバート・ヴェンチューリの著作「ラスベガス」を引用しながら、近代以降の建築の象徴性について考察します。

建築家によるテキストより

プログラムについてです。
敷地ほど近くにある至学館大学で講師を務める管理栄養士の方が施主で、彼の「食育」研究の実践の場所として計画されました。

1階は、栄養食や健康食を提供するレストランで、健康づくり、スポーツ、ダイエットをする人や高齢者など幅広い人に合わせてそれぞれ考案されたメニューがあります。2階は、それに付随したトレーニングジムで、食事による栄養摂取と身体づくりとを共に学ぶことのできる、主にジュニアアスリート向けのスクールが開かれています。
1階と2階は外部階段によって繋がっているので、それぞれを単独で使うことも、連続したプログラムとして使うこともできます。

建築家によるテキストより

街に向かって降りてくる屋根に、大きなイラストレーションを設けました。イラストレーターのミヤザキさんが作成、グラフィックデザイナーの阿部航太さんがイラストディレクションを行いました。

「走る人」の抽象的な表象によって、上述したこの街の地域性を象徴しようとしました。
前面道路の角度に合わせて北側の外壁ラインと屋根が斜めに切り欠かれていますが、ちょうど地面を蹴る方の脚が、屋根の切り欠きにかかるようにイラストを配置しています。屋根の切り欠きを、陸上競技の踏切板=スターティングブロックと見立てています。建築物としての意匠と、サインとしての表象が、相互作用を持つような関係性を目指しました。

濃いグレーの背景に、白くて太い線で描かれたラインは、アスファルト上の路面標示の意匠を引用していて、街を構成する土木的なものの一部となるようにと考えました(配置図)。その方が、専有物ではなく共有物のような佇まいになると思ったからです。傾きの大きな屋根(八寸勾配)なので、離れた所から見ると壁画のように見えます。

イラストは一点物としてイラストレーターによって描画されました。お店のロゴやその他発信ツールとは別個の存在です。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、様々な建築を手掛ける「佐久間徹設計事務所」が、事務所を共に発展させてくれる設計スタッフ(各種経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、様々な建築を手掛ける「佐久間徹設計事務所」が、事務所を共に発展させてくれる設計スタッフ(各種経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、様々な建築を手掛ける「佐久間徹設計事務所」が、事務所を共に発展させてくれる設計スタッフ(各種経験者・既卒)を募集中

吉祥寺を拠点とし、様々な建築を手掛ける「佐久間徹設計事務所」の、事務所を共に発展させてくれる設計スタッフ(各種経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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吉祥寺を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフを募集

事務所の成長に伴い、社会的意義のある、事業性の高いプロジェクトの依頼が増え、高い質だけでなく、プロジェクトに対するスピードや柔軟性が求められています。
そこで、さらなる事務所の発展を見据え、即戦力として活躍してくださる設計スタッフを募集します。

佐久間徹設計事務所は、吉祥寺に事務所を構える建築設計事務所です。
現在設計スタッフ/広報・事務スタッフ計15名で編成され、国内20以上のプロジェクトが進行中です。
都心駅近の集合住宅をはじめ、商業建築、高齢者向け福祉施設、郊外のリゾート建築など、幅広いタイプの建築や、戸建住宅や別荘などの個人邸の設計監理をしてきました。
2023年1月には、自社設計の社屋が完成予定。さらなる事務所の発展を目指しています。

吹き抜けのある所内は、スタッフ同士のコミュニケーションがとりやすく風通しの良い環境です。
お昼は近所のお惣菜屋さんから届く美味しいおかずと、事務所で炊いたごはんで、まかないランチを食べています。
新しい時代に、明るくポジティブに、粘り強く、建築設計に取り組んでくれる方、ご応募お待ちしております。

山田誠一建築設計事務所による、静岡市の「西千代田町の家」。住宅地に建つ設計者の自邸。伝統を尊敬した上での更新と“これからの日本の家”を求め、厳密な寸法体系で部材と空間を統率し空間を構築。銀色の外壁は一部が開閉し街と家との多様な関係を作る
山田誠一建築設計事務所による、静岡市の「西千代田町の家」。住宅地に建つ設計者の自邸。伝統を尊敬した上での更新と“これからの日本の家”を求め、厳密な寸法体系で部材と空間を統率し空間を構築。銀色の外壁は一部が開閉し街と家との多様な関係を作る photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡市の「西千代田町の家」。住宅地に建つ設計者の自邸。伝統を尊敬した上での更新と“これからの日本の家”を求め、厳密な寸法体系で部材と空間を統率し空間を構築。銀色の外壁は一部が開閉し街と家との多様な関係を作る photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡市の「西千代田町の家」。住宅地に建つ設計者の自邸。伝統を尊敬した上での更新と“これからの日本の家”を求め、厳密な寸法体系で部材と空間を統率し空間を構築。銀色の外壁は一部が開閉し街と家との多様な関係を作る photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡市の「西千代田町の家」。住宅地に建つ設計者の自邸。伝統を尊敬した上での更新と“これからの日本の家”を求め、厳密な寸法体系で部材と空間を統率し空間を構築。銀色の外壁は一部が開閉し街と家との多様な関係を作る photo©川辺明伸

山田誠一建築設計事務所が設計した、静岡市の「西千代田町の家」です。
住宅地に建つ設計者の自邸です。建築家は、伝統を尊敬した上での更新と“これからの日本の家”を求め、厳密な寸法体系で部材と空間を統率し空間を構築しました。また、銀色の外壁は一部が開閉し街と家との多様な関係を作ります。

静岡市の中心部、駿府城へ続く街区の住宅地に建つ自邸の計画である。
築城の際に資材運搬に利用した小川が近くを流れ、蛙の鳴く田園が残る。伝統的な日本家屋への尊敬から、開放性と奥を起点として様式や伝統を更新し、郷愁に陥ることなく、これからの日本の家の構築を試みている。

建築家によるテキストより

3×6間角の外周面に柱を900mmピッチで立て、切妻屋根の形状に結ぶ。
1,800mmピッチに組んだ平たい格子梁を900mmずつ左右にずらして積層させ、梁架構をつくる。
材のすべてを90mm角ヒノキ材としてコストの合理性を図り、柱材を抱き合わせることで、断熱層を設けつつ細長比をクリアする。こうして、階段室を中心としたワンルームに土間を含めて4つの床が生まれ、架構は建物内部に雲のように浮かぶ躯体となる。

建築家によるテキストより

3×6板を基準とした縦3層の壁は水切りと窓の役割を果たし、段状の陰影が外観の輪郭をつくる。
壁を閉じると、前面を通過する人、揺らぐ植物、水盤などが、銀色の外壁に反射して浮かび上がり、家の存在を滲ませる。

内部では階段室により各階の床が垂直に繋がり、架構を通過した小さな光が土間を照らす。
壁を1枚開くと、外観に暗い穴のようなものが現れ、内部にはひと筋の鋭い光が差し込む。壁をすべて開くと、土間は街と連続し、水盤を反射した光が上部の架構に揺らめく。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮 photo©久代真生(エスエス)
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮 photo©久代真生(エスエス)
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮 photo©久代真生(エスエス)

トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京・大田区の「東急池上線長原駅」です。
商店街の中にある築50年駅舎の改修計画です。建築家は、街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築しました。また、壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮して決定されました。施設の公式ページはこちら

築50年の東急電鉄長原駅の駅舎改修計画。天井下地の劣化を改修するための工事という名目で始まったが、性能を復元するだけでなく木材の活用もテーマに入れ、長原駅に新たな価値を生み出すことが求められた。

建築家によるテキストより

長原駅のホームは地下化されており、環状7号線と立体交差する土木構造物の印象を持つ一方で、小さな店舗が並ぶ細い商店街の真ん中に、地上の建屋が顔を出すという特殊な立地。そのスケール感の振れ幅を調和するように、人と街との接点となり、また生活の一部となってシームレスにつながるような、温かみと親しみを感じる駅舎を実現できないかと考えた。

建築家によるテキストより

地上出入口では、人を迎え入れる軒下空間に木の温もりを感じさせる多摩産材の木ルーバーを用い、ホーム階では露わにした既存躯体の連続する梁をゲートに見立て、玄関口としての駅舎であることを印象付ける。軒下の木ルーバー上部にはライン照明をV字型に設置し、人々を改札方向へと誘導する。ホーム階ではライトアップされた既存梁の下を、光のトンネルを抜けるように車両がアプローチする。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)を募集中
【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)を募集中
【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)を募集中渋谷オフィスビル (C)Kenta Hasegawa

エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【中途募集】【新卒募集】
中途採用および新卒採用募集を行っています。

「再生建築を文化にするための社会の仕組みづくり」

再生建築研究所は「建築の不可能を可能に」をコンセプトに豊富な法知識と経験によってエリアや既存ストックを再生させ、ゼロからの新築では創ることの出来ない価値を生み出す、設計監理と再生コンサルティングを行う新しいタイプの設計事務所です。既存ストック再生はもちろんエリア再生に伴う業態改変に伴い、デザイン能力の優れた方や、複数プロジェクトをマネジメントできる経験者の方を募集いたします。

弊社では現在下記のような方を広く募集しています。
・再生建築を文化にする仕組みづくりの構築に興味がある方
・複数のプロジェクト進行経験者で、建築を作る側だけでなく建築を生み出す側のキャリアアップを目指している方
・企画や研究、不動産事業など、再生建築研究所のコンテンツを使って事務所運営やさらなる事業展開に興味がある方(理系文系実績問わず)
・複数プロジェクトをマネジメントしながらデザインの精度を上げる設計監理をする設計事務所運営にも参画できる方

東京五輪、コロナ、景気の悪化やSDGs、脱炭素に向けた世界的な価値観の変革期も重なり、本格的にスクラップアンドビルドにより都市の更新を続ける時代は見直されはじめています。日本の建築の平均寿命は30年と言われていますが、欧米では100年を超えます。ここには大きく文化の違いがあると考えています。高度経済成長やバブルを経験してきた日本では「壊す更新の文化」で強制的にエリアの価値を上げてきましたが、私たちは、既存の建物や文化を残しながらエリア単位で再生をしていくことで「残す再生の文化」をこの先の時代に根付かせていく必要があると考えています。これからの日本はますますエリアの持つ文脈や古い建物の価値を再認識し、生まれ変わらせる時代になっていくと確信しています。

代表の神本は学生時代に耐震改修を、社会人で再生建築を学び、その後独立。2015年にそれまでの個人事務所を法人化しました。より多くの個性が集まり、現在では総勢30名のスタッフが在籍しています(設計21名+非常勤6名+事務3名)。

私たちは「再生建築」を通じ、建物のみならず、周辺エリアの価値を高めることで地域活性化を目指す「エリア再生」にも力を入れています。時間の積み重ねによる多層的な価値を認め、ときには改修だけでなく新築の手法も織り交ぜながら、建築と都市をアップデートし、「再生建築」手法のノウハウの蓄積と実践に取り組んでいます。また、建築事務所の領域を越え、金融やデベロッパーなど、社会の仕組みを変革できるような異業種との協働も行っています。計画の入口の段階から協働することで、プロジェクトを生み出す力を構築していくことを目指しています。

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【意匠設計/建築・インテリアデザイナー募集】

私たちは設立30年を迎えた建築設計事務所です。

都内を中心に、全国・海外のモダンでハイエンドな集合住宅を中心に、邸宅、別荘建築、インテリアデザイン・コーディネートに至るまでを、在籍する多国籍な16人の設計・デザイナーがそれぞれの得意分野を生かして意匠設計・デザインを創り上げています。

ディテールを大切にしたモダンで静けさに満ちた邸宅デザインが一定の評価を頂いてきた中で、新規プロジェクト依頼が増えており、また、今年自社ワーケーションオフィス&ヴィラが伊豆に完成し、ワーケーション関連のブランディングデザインなど、新しいプロジェクトを共に創り上げて頂ける方を募集致します。

8月に広尾オフィスをフリーアドレスにリニューアルオープン致しますので、新しいオフィスで共に働いて頂ける方を募集致します。

私たちの目指す建築は空間に静寂を求める事です。
静寂の中の美しさ快適さを表現し利用される方々の感性を刺激し癒す建築空間を提供し続けます。

神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto

神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポートです。
都心の築約50年の事務所ビルを改修する計画です。建築家は、法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践しました。そして、改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築を作りだしました。

以下、アーキテクチャーフォトによるレポートです

神本豊秋+再生建築研究所が、東京都千代田区神田錦町に建つ築52年の鉄筋コンクリート造オフィスビルの改修を行った。作品名は「旧岡田ビル再生計画」と名付けられている。

クライアントの要望は、既存の建物を残しながら、地域が活性化されるような存在への再生。しかし、既存建物は、検査済証が無い上に、容積率と高さ制限の法規に抵触しており、加えて耐震補強、執務環境の改善などの必要があった。

神本らは、クライアントの要望を叶える設計を志向すると同時に、国土交通省のガイドラインに沿って、調査を行ったうえで是正計画を立てて実践。第三者機関の遵法性審査を受けて適合性の証明を入手した。

外観は、躯体が表しになったコンクリートのフレームと既存タイルの残された1階部分のコントラストが印象的だ。1階部分には、特に大きな開口が設けられ、歩行者が通り抜けられるようにもなっている。話を聞くと、両側の建物も同じクライアントの物件であり、敷地内に公開空地を有していることから、既存建物で遮断されていた公開空地同士をつなげることもテーマとなったのだそうだ。

溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©山岸剛
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©楠瀬友将
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©楠瀬友将
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©山岸剛

溝部礼士建築設計事務所が設計した、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」です。
親水緑道に面した敷地に計画されました。建築家は、施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築が考案されました。また、木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づけます。

都内の自然豊かな親水緑道に面する敷地。
敷地背後からは南からの明るい日差しと川からの冷たい風がそそぐような場所である一方で、隣家5軒と接し視線の配慮も必要であった。そこに建主と母のふたりが住まう住宅をつくった。

建築家によるテキストより

それぞれ独立した生活を望み、建主である石黒さんは建築・音楽・写真と多趣味に活動されていた。石黒さんからはブルータルな建築を要望されつつも、緑溢れるこの土地を選ばれたあたりにその人柄を感じた。そのため、この場所にふさわしいブルータルさが問いにあったのと、正面にたつケヤキが印象的だったので、このケヤキと建築がいかに対峙しながらも同時に享受するかということを考えてスタートした。

建築家によるテキストより

全体の構成は一般的な木造モデュールではなく、750mmモデュールを採用した。910mmでつくったあとに組み替えている。この採用が建築全体とエレメントのプロポーションを狂わす。納まらない階段は横長に伸び、狭い扉は両開きとなって縦長のプロポーションを帯びた。全体的には750mmグリッドの天井躯体により圧縮がかかったような密実な空間となる。このともすれば強引な操作が、建築の強さとして変異することを狙った。

建築家によるテキストより
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図 photo©矢野紀行
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図 photo©矢野紀行
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図 photo©矢野紀行

桐山啓一 / Airhouseが設計した、神奈川・横浜市の「横浜の家」です。
三方を建物が囲む敷地に計画されました。建築家は、プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案しました。また、隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図されました。

神奈川県横浜市青葉台で計画した住宅。
敷地を3方向囲まれた北向き接道の敷地で、建蔽率、容積率、そして高さ制限も厳しい敷地において、プライバシーを確保しつつ明るく開放的な空間を求めた計画である。

建築家によるテキストより

敷地は隣地と同様に前面道路より一段上がって盛り土がしてある状況であった。ここでは、その盛り土を道路レベルまで掘削し、隣地より建物の接地面を下げた。

隣地との段差は土留め擁壁を新設することで解消するが、その擁壁で周囲をぐるりと囲み、内部をこの家の1階の空間とした。そこはLDKや囲まれたテラスを設けたり、程よく暗い半地下の寝室等も確保でき、道路から家に入るエントランスの導線も段差が少なくスムーズである。

建築家によるテキストより

2階はそこに三角形のボリュームを乗せることで内部に吹き抜け空間を生ませ、スリット状のトップライトからの光が1階のLDKやエントランスまで届くように設計した。三角形の角度は、屋根で光をしっかりと受けられるように天高く伸ばすと同時に、隣家との隙間をしっかりと設け、隣家の窓に対して採光を邪魔しないものとしつつ、街並みとして隣家とのクリアランスを確保しながら圧迫感を軽減するためにあえて鋭角なものとしている。

建築家によるテキストより
永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」。完成予想の内外観パースも公開
永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」。完成予想の内外観パースも公開外観イメージ(2022年7月時点) image courtesy of パナソニックホールディングス株式会社

永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表されました。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」です。完成予想の内外観パースも公開されました。

建築コンセプト

リリーステキストより
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki

川島範久建築設計事務所が設計した、愛知の「豊田の立体最小限住宅」です。
地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画されました。建築家は、周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案しました。また、現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進する事も意図されました。

愛知県豊田市に建つ、若い夫婦と子供ふたりのための住宅。
東西に細長い敷地で、接道する西側道路の交通量が多く、南北両隣には建物が近接して建つものの、2階レベルの南東方向には広い空を望む、といった周辺環境に呼応する計画とした。

建築家によるテキストより

具体的には、間口2間×奥行7間半の15坪×2階=計30坪、高さ約6mのコンパクトな箱を置き、高さ方向を3層に分割した構造フレームとし、2層分(約4m)のダイニングキッチンとリビングが2mのレベル差で緩やかに連なる立体的な構成とした。

そして、リビングの南東方向に大きな窓を設けて都市の空隙と繋ぎ、ダイニングキッチンの道路側に付属する屋根付きテラスの正面をメッシュ、側面を半透明壁とすることで、街との距離感を適度に取りながら、変化する光や風を存分に取り込めるようにした。

建築家によるテキストより

一方で、年間を通した快適性と省エネ性の確保には外皮と設備の工夫も必要となる。
そこで、限られた予算の中、徹底的に少ない部材と低価格な機器の組み合わせで高い性能を確保する工夫を重ねた。外張り断熱により内装材を省き、木の構造や下地、配管、配線を現しにしたことで、内観は温かみのある木質空間となり、住まい手は建物の仕組みを理解でき、自身で直したり手を加えていくことが可能となった。

内(家族)と外(都市)に開かれ、光や風、自然素材に溢れたデライトフルな住宅を、最小限の物質により実現する、地球環境危機の時代における都市住宅の新たなプロトタイプの提案である。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/7/11-7/17]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/7/11-7/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/7/11-7/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
  2. 北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る
  3. 片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす
  4. 堤庸策 / arbolによる、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」。都心の仕事場兼住居。施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計。天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上
  5. 池下成次建築設計室による、福岡市の「高宮の家」。施主家族の慣れ親しんだ場に計画。エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案。環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる
  6. CHArによる、東京・大田区の店舗「Special End.」。クラフトビール専門店の内装。地域との関係を大切にする為に、世界観でのラッピングを避けて物体が“ゴロっと”置かれた様な空間を構築。周辺の素材や色の参照も行い地域との連続性も作る
  7. 仙田満の環境デザイン研究所が、新石川県立図書館設計プロポで、設計候補者に選定
  8. 工藤浩平建築設計事務所による、神奈川の「生田の園庭」。幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画。子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案。建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る
  9. MVRDVとスタジオポッドによる、インドの公共空間「One Green Mile」。主要幹線道路の高架下に計画。負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案。大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図
  10. 東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明
  11. 田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る
  12. 金井亮 / RaS DESIGN OFFICEによる、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」。社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画。全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案。内外を行き来しながら柔軟に働ける空間を意図
  13. 新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」。異業種と協業する映像制作会社の為に計画。既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案。人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作る
  14. トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka表参道ヒルズ店」。ブランドの旗艦店の計画。奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案。壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強
  15. 黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「下馬の集合住宅」。法緩和により周囲から建物が突出する傾向がある角地において、住宅街の周辺建物と間口を合わせた家型ヴォリュームを境界に沿ってV字に配置、街並みへの積極的な参加と調和を目指す
  16. MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む
  17. スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。著名な観光道の海岸に設置。自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案。潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せる
  18. 沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、インテリアオブジェ「FOCUS」。モビール状に吊ったレンズに照明を組み合わせた製品。場の光・空気・風景の再構築を行い、変化に呼応した新たな光景を生成。商品化にあたりディテールを洗練させコンセプトを強化
  19. 第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介
  20. トラフ建築設計事務所による、DIYキット「ISHINOMAKI ELEPHANT KIT」。石巻工房の為にデザイン。木製ピースでつくる“ゾウ”をモチーフにしたオブジェで、紙やすりでカスタムも可能。売上の一部は基金への寄付を通じて野生動物の保護活動に役立てられる

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