ペーター・メルクリが2021年4月7日にオンラインで行った講演「My Facade Material」の動画です。ファサードデザインのアプローチや比例システムについて語られています。英語字幕付きです。イギリスのアーキテクチャー・ファンデーションの主催で行われたものです。この講演はペーター・メルクリがキュレーションするオンラインイベント「For the Love of Architecture」の第一回目として行われたもの。今後、MOS Architects、貝島桃代、Adam Jasperとそれぞれメルクリが対話するようです。そして最後にメルクリが自身の近作等を紹介するレクチャーを行います。
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SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、東京・神宮前の自社オフィス「SAKUMAESHIMA OFFICE」です。アーティストで写真家の大矢真梨子が、事務所の日々の状態を記録しています。
東京都渋谷区神宮前の我々の働いているオフィス。
建築設計事務所の日々の状態を記録するものとして、
アーティストで写真家の大矢真梨子さんに、
「そのままの状態」を納めてもらった作品です。



二俣公一 / ケース・リアルが設計した、福岡市の、オフィスづくりをサポートする企業のショールーム「CREATORE with PLUS 福岡店」です。施設の公式サイトはこちら。
働くための空間づくりをサポートする拠点「CREATORE with PLUS」のショールームの計画。
計画地は幹線道路に面するオフィスビルの1階で、約130坪のスペースに構造柱がグリッド状に立ち並ぶシンプルな大空間である。私たちはここへ、来訪者が自身の求める「働くための空間」についてイメージを膨らませ、実際に具現化していくためのショールームをプラス社と協働で考えることになった。
計画では主に、様々な空間イメージを見せるための「シーン展示」の機能と、素材サンプルや図面を見ながら計画内容を考えるための打ち合わせスペースが求められた。一般に、ショールームは商材を見せることに主軸が置かれ、商品カテゴリーごとに密度高く商材をレイアウトしていくことが多い。
これに対して私たちは、今回のショールームにおいては、考えるための空間と観賞するための空間とを混在させないことが重要だと考えた。


U.L.A.designの、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
U.L.A.designでは、共同設計パートナーとなるプロジェクトマネージャーを募集しています。
弊社は2020年2月にEarth Home株式会社として設立後、12月からは屋号を変更し、建築設計を中心としたデザイン事務所としての活動を本格的にスタートしました。
当面のプロジェクトとしては、ベンチャーキャピタルから出資を受けているIT企業と提携し、上場を目指して月2〜3件のペースで投資用のアパート・マンションの開発分譲を行うプロジェクト、都内のタイムシェア型のホテル計画などがあります。
いずれも弊社がコンセプトや建築プランを企画し、土地の選定から事業計画、企画立案を行って投資家に提案する形式のため、多様なアイデアを実現することが可能です。
また自社で設計した横浜の個人住宅「Garden Wall House No.2」は、実質的に設立後の1作目になりますが、アーキテクチャフォトやArchDailyにも掲載いただき、4月16日にBSテレ東の「隣のスゴイ家」、5月1日にテレビ朝日の「渡辺篤史の建物探訪」でもTV放映されるため、個人住宅の設計依頼の増加も見込んでいます。
従来の設計事務所のように、クライアントからの依頼に応じる受動的な形だけでなく、ゼロから個人住宅や共同住宅、ホテル等を自由に企画し、ソフト&ハードの両面を考慮しながら社会に提案していくビジネスモデルを目指すことで、これからの時代に相応しい「建築家の近代化」も実現できればと考えています。
特に不動産業界が支配している日本の現状に対して、世界基準の建築的な創造性やアトリエ系の設計レベルを維持しながら自社ブランドの建売住宅、アパート等の開発なども視野に入れており、広告や不動産業界との提携を積極的に行いながら、新しい建築を生み出すビジネスを目指します。
また事務所はシェアオフィス(https://hubtokyo.com/)ですが、コロナをきっかけに普及したテレワークや在宅勤務に可能性を感じており、今後も場所や時間に縛られずに働くスタイルを大切にしたいと考えています。
基本的には自宅を拠点にITを活かした遠隔のやり取りを中心とするため、都心でのクライアント等との打ち合わせはもちろん、温泉地やリゾート地などに滞在しながら自由に仕事を行うことも可能です。


“まちづくり”や“コーポラティブハウスの設計運営”を得意とする「株式会社コプラス」の、建築設計のプロジェクトマネージャー・チーフプランナー、事業企画スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
建築設計のプロジェクトマネージャー及びチーフプランナー、事業企画スタッフを募集します。
■MISION「つながり」を設計する
コプラスは、コミュニティ=人と人との『つながり』をキーファクターとして、そこに関わる人の想いをカタチにする会社です。
つながりが自然に生まれるコミュニティの創出をコンセプトに、コーポラティブハウスやコンセプトヴィレッジ、ホテル、オフィス、高齢者施設、グランピング施設、まちづくりなど、様々な企画、設計を行っています。
規模は大きくありませんが、不動産に強い企画開発部、コンサルティング事業部、コーポラティブ事業部があり、それぞれ専門のプロフェッショナルがいるので、常に難しいことでも相談できる環境があります。新しいアイデアで新しい事業に取り組み、世のなかにまだない新しい価値を作り出していると自負しています。■VISION「想い」をカタチに
コーポラティブハウスの企画設計・運営を得意とし、そこに住む人たちの「想い」をカタチにする設計にこだわっています。
さらに働くわたしたちの想いもカタチにしたい。『自分にとっての理想を自由に設計したい』、『世の中にまだないものをつくりたい』、『おもしろさを伝えたい』、『人に寄り添いながら、一緒に設計したい』コプラスと言う会社を使って、あなたの「想い」もカタチにしてください。■みんなプロフェッショナルであってほしいです
将来的には、設計士にお客様がつくような指名制の構想も持っており、みんなそれぐらいプロフェッショナルであってほしいと思っています。一緒により高みを目指して切磋琢磨できる環境をつくっています。
変化を楽しみ、挑戦を続ける私たちと一緒に働いてくれる仲間を募集したいと思います。
「建築家ノーマン・フォスター氏:環境に配慮した建造物について語る」という日本語字幕付動画が、Bloombergのウェブサイトに掲載されています。


坂茂の設計で2024年の開館を予定している「豊田市博物館(仮称)」。谷口吉生の「豊田市美術館」に隣接する敷地に計画され庭園は一体となるようにデザインが進んでいます。
(1)(仮称)豊田市博物館の役割
・歴史・文化・自然などの価値や魅力に気づき、共感を生み出す。
・郷土愛や誇りを育み、多様な価値や魅力を継承する。
・過去から学び、現在を見つめ直し、未来を創造する力を涵養する。(2)整備の方向性
・すべての人に開かれた、「みんなでつくりつづける博物館」
・多様な価値や魅力を守り、伝え、育む「豊田市ならではの総合博物館」
・回遊性や持続性に配慮した、「21世紀の建築としての博物館」
また、2020年1月に公開された「(仮称)豊田市博物館基本計画」には、建築設計の背景になる考え方等が詳細な資料としてまとめられていて参考になります。



山田伸彦建築設計事務所が設計した、宮崎市の二世帯住宅「吉村町の家」です。
(子世帯)
キャンプなどのアウトドアの趣味をお持ちで、キャンピングカーを所有しており、全体として車を3台+来客用として1台を希望されており、地方の車社会での配置計画を再考することにした.キャンピングカーを南側の庭部分に少し乗り入れるように考え、車自体が塀の機能を持つようなイメージを取り入れている.内部は家型をそのままあらわしたリビングと個室で、回遊動線で物理的な狭小性を緩和するように考えている.インテリアの素材をリビングはキャンプのラフさを取り入れるためにラワンとフレキシブルボード床とし、切り替え部分や施工については目地を含め繊細なディテールとしている.


テレインアーキテクツの、東京でのスタッフ(正社員・実務経験者優遇)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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東京で共に働いてくださるスタッフ(正社員・実務経験者優遇)を募集しています。
テレインアーキテクツ/TERRAIN architectsは2011年に設立し、東京(日本)とカンパラ(ウガンダ)を拠点として活動を行なってきました。現在、国内各地及びカンパラにて教育施設、共同・専用住宅等のプロジェクトが進行中です。
アフリカに興味がある方は大歓迎ですが、今回はアフリカに思いを馳せながら国内での設計・監理を中心に進めていただける方を募集します。正社員の採用以外にも週4日勤務以上の業務委託契約なども可です。ご興味ある方はぜひご応募、ご相談ください。


フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀・長浜市の「風景と暮らす家」です。
比較的ゆったりとした住宅街に建つ、クライアントが営むヘアサロンを併設した住宅である。
敷地の前面道路越しには公園があり、近くには日本百名山のひとつでもある伊吹山を望むことができる。そこで、要望される店舗と住宅のヴォリュームを適切なプロポーションで配置し、住環境としての良さを引き出すような建築を考えた。
建物は、プロポーション、開口部、素材を慎重に検討したシンメトリーなヴォリュームで構成されており、躍動感のあるフォルムは、街並に新たなファサードをつくり出している。
一階は、ヘアサロンと住宅のエントランスホール・水回り、そして2階には、LDKと寝室、子供室を配置した。天井高さに高低差を設けたLDKは、階段室までをひとつながりの空間として計画されており、必要に応じてカーテンで室内を緩やかに仕切ることができる。また視界の奥行きを感じるように室内の対面に開口部を設けて、長軸方向に展開する空間のシークエンスを印象づけた。
ファサードを特徴づける独立壁から張り出したヴォリュームには、周辺からの視線を遮り、雄大な景色を切り取るハイサイドライトを配置。さらに窓下の壁を彫り込み、こもる感覚が心地良いニッチスペースを生み出した。壁面に貼られたモダンな色調のタイルとハイサイドライトからの景色が呼応し合い、美しく表情豊かな空間を演出する。



妹島和世による、東京・銀座の、資生堂の店舗 SHISEIDO THE STOREでのウインドウディスプレイです。2021年9月14日まで展示されています。
妹島和世氏の建築は透明感にあふれ周囲の環境に応答している。
建築において、公園のような場所をつくりたいというのが、妹島氏が活動初期から一貫して持つ思いだといいます。公園には色々な目的の人がいて、その関係は柔らかく、皆がそれぞれ、違いを尊重しながら、一緒にそこにいる。
開かれた空間を共有して、それを自然に受け入れ感じるというもの。そういった妹島氏の特徴の一つである「開かれた建築」――プロダクトでも建築でも「絶対こう使いなさい、こう見なさい」というよりも、「こう使ってみても面白い」とか「こういう風にも見える」など、使う人見る人が自分なりに自由な関係性を楽しむことができるデザイン――を銀座の街の一角に展示することは、妹島氏の美意識とあいまって、見る人を明るい気持ちにさせてくれることでしょう。


フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀・長浜市の住宅「FRAME HOUSE」です。
敷地は、のどかな田園風景が広がる集落の中にある。
敷地の前面は、桜並木と小川のある散策路に面し、後面では、田園風景の中を高速道路が走る。
そこで、このような環境から導かれる建築空間を通じて、風景との対話を生み出し、クライアントからの“豊かな生活を過ごせる家”という要望に応えた。外観は、プロポーション、窓の配置、素材を慎重に検討したボリュームで構成されている。外観を印象付けるキャンティレバーで跳ねだされたボリュームは、軒下空間としてエントランスへのアプローチなど様々な用途に有効利用される。
環境と共に暮らすためには、どのような風景を眺め、何をして過ごすかを明確にイメージすることが大切になる。
今まで当たり前のように見てきた風景は、環境を読み取り建築に取り入れることで新たな発見と豊かさを獲得することができるのである。
安藤忠雄の、中国で行われている二つの展覧会の会場動画です。制作は中国の動画メディア一条。「水の教会」等が原寸大で再現されています。Fosun Art Center Shanghaiでの「Tadao Ando: Endeavors」展は2021年6月6日まで、He Art Museumでの「Beyond: Tadao Ando and Art」展は2021年8月1日まで解されています。

公共建築という学びのフィールド
7回目では、渡辺事務所が多く手掛ける公共建築の設計業務の受注の仕組みの一つである設計入札について、基礎的な知識も含めて可能な限りわかりやすく説明しようと試みた。今回は、その仕組みを用いて、渡辺さんが何を考え、何を目指しているのか、具体的に紹介していきたい。
そもそも渡辺さんは、前職の竹下一級建築士事務所から独立を決めたときには、設計入札や公共建築に取り組んでいこうとは考えていなかったそうだ。知り合いの設備設計事務所から磐田市で設計入札に参加したらどうだと誘われたのがきっかけで、自身の竹下時代の経験も活かせそうだということで公共建築の世界に足を踏み入れたとのこと。
最初は定期調査や市立中学校の耐震改修などを設計入札で受注し、入札参加の実質的な条件である売上と行政からの信頼を積み上げていった。建築プロジェクトとしても、2014年に北部地域包括支援センターを、2016年にコミュティ消防センターという小規模な建築で実績を積み、同年に豊岡中央交流センターを、2018年に磐田卓球場ラリーナを竣工させるに至った。
最近でも、コンペで増築工事の設計業務を受注した磐田市総合病院内の処置室だけの小さな改修や駐輪場の基本設計業務を設計入札で受注したり、市内の図書館の定期調査業務を受注したりして、継続的に公共建築の設計・調査業務が事務所に入っているような状態をキープしている。
なぜ公共建築?
なぜ渡辺さんはこのように継続的に公共建築に携わるのか。単刀直入に聞いてみた。
理由は大きく分けて2つ。一つは、行政団体というのは一番信用できるクライアントであるという点。もう一つは、公共建築の設計業務に含まれる教育価値への期待である。
前者については、なんとなくはおわかりになるだろう。県や市といった行政組織は、まずつぶれることはない(射程を数百年単位に伸ばせば話は別だ)。設計料も十分確保されているケースが多く、正当なプロセスを踏みさえすれば安心して仕事に集中できる。指定された期日に確実に振込みもある。
一方、例えば入札参加業者としても事前に暴力団との関わりのないことや納税をきちんとしていること、経営状況が良好なことを行政に対して示さなければならず、自分自身がクリーンであることの証明にもなる。
要望も担当者によって差はあれど、民間のように時に施主の顔を見ながら設計するというわけではなく、あくまでも公正な税金の使い方だけが求められ、その中で最低限の要望を踏まえて意匠を設計することができる。基本的な条件(例えば設計入札への参加基準)をクリアしさえすればクライアントとして十分に安定した関係を見込めるし、意匠性を凝らすことも可能だ。
後者については、ここまでのエッセイでも度々言及してきたように、とにかく建築設計実務の学びの機会としてこのうえないということである。前回紹介した積算業務に代表されるような公共建築のともすれば面倒なプロセスは、私自身も含め面倒だと思っている方が少し不自然なのかもしれない。渡辺さんに言わせると公共建築の設計は建築設計において必要な業務がすべて含まれている「基本形」なのだ。
民間が普通で、公共が大変、という構図ではなく、公共が一般的な基本形で民間はよりシンプルなプロセス、というか民間の設計業務は公共での設計業務の一部を簡略化したものだという認識で渡辺さんは公共と民間の違いを捉えている(民間でも公共同様のプロセスを踏むプロジェクトももちろん存在するということは同時に強調しておきたい)。
つまり、公共建築の設計や監理業務を一通り経験すれば、悟空の重たい道着みたいなもので(例えがやや古くてすみません)、その後の民間の仕事は非常にスムーズに感じられる可能性が高いということだ。この教育効果は、特に若い世代の建築関係者にとって大きなものになる。渡辺さんとしてはこの公共事業の設計プロセスが、ほぼ一級建築士試験の内容(特に施工分野)と重なっているということも大きな価値だそうで、公共案件に触れることで知識に実感を持って国家試験に取り組むこともできるようになる。

「札」を「入」れるという功罪 – 入札による公共建築の設計業務について
前回のエッセイからかなり間が空いてしまった。
今回の主なテーマは、この10回の連載の中でも非常に重要度の高い、公共建築における設計入札制度について、である。渡辺事務所では以前から磐田市の公共建築における設計入札制度に参加しており、これまで代表作の豊岡中央交流センターをはじめ、10を超える公共建築を磐田市内で実現させてきた。
そもそも、公共建築の設計業務の発注は、というか行政からのあらゆる発注は、入札かそれに準ずる公平な選定理由でなされる。日本における入札の起源(主に河川改修やかんがい等の土木工事における施工入札)は16世紀末まで遡るとされている。※1 近代化の過程で、1890年の会計法施行によって一般競争入札が原則となり、それ以降は談合や安値受注とのイタチごっこで度重なる制度の修正を重ねてきたという、決して明朗とは言えない歴史がある。しかしながら、「建築家」がジョサイア・コンドルらによって我が国に輸入される3世紀以上前から続いている慣習制度でもあり、現代に至るまで、日本の大規模建設工事の受発注の仕組みは、この入札制度と共に歩んできたと言って過言ないだろう。
建築を建てる際には、大きく分けて設計入札と上述したような工事入札があり、今回説明する渡辺さん独特の取り組みについては設計入札に関する事柄が多いが、受注後の工事入札に向けた設計事務所側の業務についても踏み込んで書いている。設計入札については、この連載でも何度か話題に出ているということもあるし、渡辺さんの活動をわかりやすく説明できる一つの側面でもあるので、気合を入れて書きたい。
この設計入札制度は、日本の建築畑にいると馴染みのある「コンペ」よりも、実は圧倒的に多くの公共建築を生み出し続けている仕組みであるが、知れば知るほど入札を知らない人に説明するのが難しい。そのことが前回エッセイから何度か渡辺さんにヒアリングしていくうちに分かってきた。結果的に、これは一回のエッセイでは書ききれないなということになってきたので、7回目、8回目を一気に書き切ることにしたい。
7回目はまず、「設計入札って何?」という話から。次回8回目はその現状に対して渡辺事務所がどのように取り組んできたのかという具体的な話として筆を進めるつもりだ。特に今回はかなり専門的な話になるので、難しく感じた方は飛ばして8回目にジャンプしていただいても構わない。
書く前に強く言っておきたいのは、このエッセイでは設計入札の仕組みを肯定するつもりはなく、同時にコンペの取り組みを否定するつもりもないということだ。あくまでも、質の高い公共建築を世に生み出す方法の一つとして、渡辺さんの設計入札の取り組みを紹介したい。公共建築を生み出す方法も、建築のスタンスも、そのヴァリエーションは多い方が建築界の生態系を維持する上で好ましく、私がこれを書くモチベーションはそのヴァリエーションを増やすという点にある。
もう少し踏み込んでいえば、設計入札であろうが、コンペだろうが、受注後の設計プロセスにおける教育価値が公共建築には確かにあるという事実を紹介したいということだ。その意味でいえば、設計入札というより公共建築の設計についての論考ともいえる。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/3/29-4/4)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- SANAAによる、中国の「深セン海洋博物館」。国際コンペが行われSANAAによる「海の上の雲」をテーマにした提案が選定
- アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、中国の「深センオペラハウス」。国際設計コンペが行われ「海の光」をテーマにした本提案が1等に選定
- 隈研吾建築都市設計事務所による、大分の「竹田市城下町交流プラザ」の写真
- 大野力 / sinatoによる、福島市の、敷地を貫通する通路が地域にも寄与する果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Fukushima」
- 古谷誠章+NASCAによる、鹿児島の「阿久根市民交流センター <風テラスあくね>」
- 吉村真基建築計画事務所|MYAOによる、愛知・名古屋市の住宅「駒場町の家」
- 阿曽芙実建築設計事務所による、奈良・香芝市の住宅「TO…」
- 山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「工具箱の家」
- 山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅「丸山町の家」
- 平田晃久建築設計事務所が優先交渉権者に選ばれた、新潟・小千谷市の「図書館等複合施設設計業務」設計プロポの提案書が公開
- 小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・世田谷区のパーソナルジム「THE REAL」
- 藤原徹平の「フジワラテッペイアーキテクツラボ」のサイトがリニューアル
- 山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の、三世帯のための2棟の住宅「阿波岐原の家01」と「阿波岐原の家02」
- SANAAが、中国・深セン市の博物館「Shenzhen Maritime Museum」国際設計コンペに勝利。提案の画像も公開
- 竹中工務店の設計・施工による、兵庫・神戸市の「竹中工務店深江竹友寮」
- 竹中工務店による、京都市の、旧小学校を改修・増築した複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」
- 佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・台東区の、くら寿司のグローバル旗艦店「くら寿司浅草ROX店」
- 大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of “X”」
- エルメスの腕時計のために、九谷焼の伝統工芸士が制作した文字盤の様子とインタビュー(日本語字幕付)
- 2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介