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ヴェネチアビエンナーレ等にも出展している、インドの女性建築家アヌパマ・クンドゥーへのインタビュー動画「More Common Than Different」

ヴェネチアビエンナーレ等にも出展している、インドの女性建築家アヌパマ・クンドゥーへのインタビュー動画「More Common Than Different」です。制作はルイジアナ美術館。彼女のウェブサイトで手掛けた作品を閲覧できます

“We all feel that human society deserves better.”
In this personal interview Indian architect, Anupama Kundoo reflects on her way into architecture. Growing up in Mumbai, she had an early interest in both the arts as well as math and science. Due to a test, which a family member suggested to her, architecture came up as a profession. “I stumbled into architecture, but it was a blessing. The second I realized it, there was no looking back. Architecture and design would allow me to develop my interest in everything. But they would also ground me and allow me to be of service.” Read less …

Kundoo never wanted to become, what she calls a wage-slave. After school, she had applied to study in the US but decided to stay in her home country. Standing at a crossroad in your life are very important times, she says, “because you could choose the wrong road”.

“I had a very strong intuitive voice telling me to just prolong whatever I was doing, even though it did not seem clear from the outside. I decided to leave Bombay and move to South India to figure out and understand my country. I didn’t know where I was going. But I knew what I was leaving. I didn’t know what I wanted. But I knew what I didn’t want. If you see something, you cannot unsee it anymore.”

Kundoo ended up in Auroville, engaging herself for many years in a project that defines itself as a “universal town where men and women of all countries are able to live in peace and progressive harmony above all creeds, all politics and all nationalities. The purpose of Auroville is to realize human unity.”

Kundoo also speaks about time as the most important human resource. “I feel that a lot of the problems we have in today’s world have come because of that wrong notion that time is money. No, time is the only resource we have when we are alive.” While we’re saving other resources, Kundoo argues, we don’t seem to mind spending our own time freely on anything. This is why she encourages people to use their time wisely – to use fewer natural resources and more human resources: “Use more brain, use more muscle, use more time. Because people grow clever in the end when we do that.”

彫刻家 舟越桂の、渋谷区立松濤美術館での展覧会「私の中にある泉」の会場動画

彫刻家 舟越桂の、渋谷区立松濤美術館での展覧会「私の中にある泉」の会場動画です。internet museumが制作したもの。こちらのページは会場写真も16枚掲載されています。会期は2021年1月31日まで。

以下は展覧会公式の概要です。

現代日本を代表する彫刻家、舟越桂(1951–)は、東京藝術大学大学院在学中に函館のトラピスト修道院から聖母子像制作の依頼を受けたことを契機に、本格的に木彫での人物像の制作を開始しました。1980年代にはじまる楠の木彫彩色の人物像は、1990年代前後から異形化が試みられるようになり、新たな表現領域が切り拓かれていきました。
舟越は、一貫して人間の姿を表すことにこだわり、「自分の中の水の底に潜ってみるしかない」と、創造にあたってまず自分自身と向き合う姿勢をとり続けてきました。その背後には「ある個人を特定して語っていく事、それが普遍的に人間について語る事になっていく」という思いがあり、また創作の源となる作者の内面は、ひそかに外につながる水脈を保つ地底湖のように、社会的あるいは個人的な様々な事象を受けとめ揺らぎ続けてもいるのです。
本展ではこの作家の心のありようを、「私の中にある泉」と呼びます。そして、1980年代から今日までの代表的な彫刻作品にくわえ、ドローイング、版画、何かを思うたびに書き留められるメモ、自作のおもちゃや小物などをつぶさに見ていくことで、作品が生み出される作家自身の内なる源泉の姿そのものを探ります。

【ap job更新】 “クリエイティブ・リソース”をテーマに資源循環の仕組みづくりを目指す「ASEI建築設計事務所」が、設計・研究開発チーム・静岡本社の各スタッフを募集中
【ap job更新】 “クリエイティブ・リソース”をテーマに資源循環の仕組みづくりを目指す「ASEI建築設計事務所」が、設計・研究開発チーム・静岡本社の各スタッフを募集中
【ap job更新】 “クリエイティブ・リソース”をテーマに資源循環の仕組みづくりを目指す「ASEI建築設計事務所」が、設計・研究開発チーム・静岡本社の各スタッフを募集中SHIRASU/桜島 外観 ©DAICI ANO

“クリエイティブ・リソース”をテーマに資源循環の仕組みづくりを目指す「ASEI建築設計事務所」の、設計・研究開発チーム・静岡本社の各スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ASEI建築設計事務所では、設計スタッフ、研究開発チームスタッフ、静岡本社スタッフを募集しています。

ASEI建築設計事務所は、品川区西五反田を拠点に建築家・鈴木亜生が主宰する設計事務所です。

「クリエイティブ・リソース」をテーマに資源循環の仕組みをつくる活動を続けています。様々な地域で未利用な資源の価値を見出し、地域の技術を活用した材料を開発して、新たな構法・構造へと再編した環境建築を目指しています。現在はこうした設計活動と並行し、製造者・技術者・研究者・構造家・メーカーといった様々な専門家との協働による研究開発製造コンサル事業の準備を進めています。

□ 業務内容
・個人住宅、テナントビルなどの設計・監理などの業務全般
・地域資源と技術の研究リサーチ
・研究開発チームの運営管理
・静岡本社との連携業務
(設計・構造・設備・土木設計・測量・ドローンレーザースキャナ測量・地上レイザースキャナ測量・不動産開発営業など多岐にわたる)  
何より私たちの設計活動に共感いただける方を募集しています。その共感から好奇心を膨らませて仕事に臨んでもらえるような方が最適です。様々な経歴・立場の方からのご応募お待ちしています。

さらに静岡本社との業務連携により、静岡勤務を希望される方も大歓迎です。
静岡本社についてはこちらの会社HP(www.artsogo-sekkei.com)を参照ください。
・静岡が地元でUターン就職・転職を検討されている方。
・静岡県内の大学出身・在学で設計事務所への就職を希望されている方。
・CIM(土木) 〜 BIM(建築)の設計に経験、あるいは意欲のある方。
・土木測量の経験を活かして建築設計にも携わっていきたい方。
・不動産開発の経験を活かして建築設計にも携わっていきたい方。

佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioによる、京都・福知山市の、築約80年の古民家を改修した宿泊施設「菱屋」
佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioによる、京都・福知山市の、築約80年の古民家を改修した宿泊施設「菱屋」 photo©八木夕菜
佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioによる、京都・福知山市の、築約80年の古民家を改修した宿泊施設「菱屋」 photo©八木夕菜
佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioによる、京都・福知山市の、築約80年の古民家を改修した宿泊施設「菱屋」 photo©八木夕菜
佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioによる、京都・福知山市の、築約80年の古民家を改修した宿泊施設「菱屋」 photo©八木夕菜

佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioが設計した、京都・福知山市の、築約80年の古民家を改修した宿泊施設「菱屋」です。施設の公式サイトはこちら

京都・福知山市にある明智光秀が作った城下町の風情を残す通りに建つ、築80年程の古民家をリノベーションするプロジェクト。

この通りはクライアント家族が育った通りだが、近年空家が増えている。クライアントは飲食店を経営しており、遠方から来られたお客様の宿泊先がビジネスホテルしかない事を憂いておられた。

賑わいや風情が失われていく街に何ができるか、を考えた際に、地域の素材や職人のもつ技術、地域文化を活かした宿を作ることとなった。

昔は頻繁に起こった由良川の氾濫に備え屋根裏部屋へ避難できるよう設けられた吹き抜けの意匠はそのままに、受付と階段ホール、4つの客室と小さな飲食店舗を作り、福知山の奥にあった蔵を解体し、広い庭を作った。
各部屋には丹波漆や福知山の藍、綾部の手漉き和紙、丹後檜、丹波石など様々な地域の素材を使い、地域の職人たちと作り上げた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始の為、新規スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始の為、新規スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始の為、新規スタッフ・アルバイトを募集中小牧市中央図書館

新居千秋都市建築設計の、新規スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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新居千秋都市建築設計では新規プロジェクト開始の為、新規スタッフ、アルバイトを募集しております。

◇最近のプロジェクト
最近は1200㎡程度のオフィスビル、4800㎡程度の堺市の小学校等の設計を進めています。
また、70㎡程度の伊賀市の公衆トイレ(グッドデザイン賞受賞)、弊社単独で取り組んだ両国の高さ約100m超、25000㎡程度の超高層ビルが竣工しました。6000㎡程度の小牧市の図書館、5600㎡程度の横浜市港南区の公共施設が、近日竣工予定です。
昨年は横浜の高さ約135m、65000㎡程度で大手設計事務所と協同で設計している超高層ビルが完成しました。
その他、3500㎡程度の流山市の図書館、700㎡程度の共同住宅や、台湾での共同住宅にも取り組んでいます。また、進行中のプロジェクトは多数あり、プロポーザルにも取り組んでいます。

◇私達の設計への取り組み方
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。
また、2014年に金沢21世紀美術館で開催され、水戸芸術館でも開催された、「3.11以後の建築展」に出展しました。私達が続けてきた、ワークショップでのつくり方を展示しました。本も出版されていますので、是非ご覧になってください。また、UIAでの講演会をまとめた、3.11とグローカルデザイン(鹿島出版会)にも、私達の設計への取り組み方が掲載されています。合わせてご覧ください。
私達の事務所はこれまでに公共建築を35個、全てコンペで勝ち取ってきました。また、建築学会賞、日本建築大賞、公共建築賞、吉田五十八賞、村野藤吾賞、25年賞を含む、76の賞を受賞しており、その内、劇場を含む複合文化施設で56の賞を受賞しています。また、28の集合住宅、7の独立住宅をつくってきました。集合住宅はコンスタントにやりながら、独立住宅は何年かに一度、どうしても私達が良いという施主の依頼を受けています。
このように私達の事務所は、コンペが得意だという人、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。又、時には大手設計事務所とコラボレーションすることもあります。そういう少し変わった経験をしたい人にも良いかもしれません。そして、そのような経験を通して、独立して自作を作りながら大学で教えてみたいという人にも向いていると思います。何人かの私達の事務所の卒業生は現在大学で教えています。又、ワークショップで市民の人達の意見を聞きながら設計をしたり、3Dを用いて、色々な難しい建物に挑戦しています。最近では、動画も用いて設計時にプレゼン、検討を行っています。

青柳綾夏 / アオヤギデザイン+青柳創による、和歌山市の住宅「伊太祁曽の家」
青柳綾夏 / アオヤギデザイン+青柳創による、和歌山市の住宅「伊太祁曽の家」 photo©太田拓実
青柳綾夏 / アオヤギデザイン+青柳創による、和歌山市の住宅「伊太祁曽の家」 photo©太田拓実
青柳綾夏 / アオヤギデザイン+青柳創による、和歌山市の住宅「伊太祁曽の家」 photo©太田拓実

青柳綾夏 / アオヤギデザイン+青柳創が設計した、和歌山市の住宅「伊太祁曽の家」です。

初めてここを訪れた際は稲刈りの直前であったが、敷地前に広がる広大な田の稲穂が風にそよぐ様はあまりに美しく、この絶景を最大限享受できる空間を目指した。

建築家によるテキストより

西側の田に正対して配置した南北方向に長い2層部分に対し、接道する道路に沿わせて角度を振った、上下階を繋ぐ吹抜としての下屋が貫入する平面計画。玄関から寝室へと至る各室は、不整形な平面形状であるためにそれぞれでは完結せず、ひと繋がりの動線として相互の室の性質を補完し合い、各室の面する景色がその空間の性質を特徴づけ、それらは連続しながらも緩やかな差異をもつ。

西側の桁行方向全長にわたり開いた地窓は、庇としての収納の出が西日を切りつつ、田の景色をワイドに取り込み、下屋に設けたダイニングの大きな窓は広々とした景色に開かれ、光、風を室内に運ぶ。ダイニングとリビングの間に現れる長スパンの合板充腹梁による額縁は、相互の部屋の緩やかな境界として機能する。

建築家によるテキストより
隈研吾の意匠原案による、岐阜・美濃市の教育施設「morinos 岐阜県立森林文化アカデミー 森林総合教育センター」の写真

隈研吾のウェブサイトに、意匠原案を手掛けた、岐阜・美濃市の教育施設「morinos 岐阜県立森林文化アカデミー 森林総合教育センター」の写真が12枚掲載されています。基本・実施設計は、岐阜県立森林文化アカデミー木造建築スタジオ、株式会社三宅設計。設計監理は、株式会社ダイナ建築設計

森林の多面的機能を伝える教育プログラムの拠点施設。アカデミーの学生とともにワークショップを重ね、大きく張り出した片流れ屋根を、森から伐り出したV字の丸太柱で支える開放的な構成に到達した。100年生ヒノキの丸太柱は、施設からつながるアカデミーの演習林から、林業専攻の学生達によって伐り出され、杉の樹皮をそのまま残した材を開口部の方立に用い、建物自体が森林教育の教材となるデザインとした。演習林の土や主に岐阜県内の土を、十二単のように塗り重ねた象徴的壁面は、岐阜の左官職人、挟土秀平による。

隈研吾による、大分・竹田市の博物館「歴史文化館・由学館」の写真

隈研吾のウェブサイトに、大分・竹田市の博物館「歴史文化館・由学館」の写真が15枚掲載されています。施設の公式サイトはこちら

難攻不落の城として名高い豊後岡城の城下町竹田にたつミュージアム。この竹田に生まれた滝廉太郎は、岡城をテーマに「荒城の月」を作曲した。風情をもつ水路のある城下町の通りに沿って、建物を白壁と竹格子を組み合わせて、⾧い塀としてデザインした。いぶし竹の格子は、室内にも延⾧され、そこに城下町の歴史と岡藩出身の文人画家「田能村竹田」の作品が展示される。裏山の斜面にたつ田能村竹田の住まい「史跡旧竹田荘」とを、格子の意匠をほどこしたエレベーターでつなぎ、街全体を歴史回遊空間としてリデザインした。

中山英之が、北九州市に巡回している自身の建築展「, and then」を解説している動画

中山英之が、北九州市のTOTOミュージアムに巡回している自身の建築展「, and then」を解説している動画です。こちらでは会場写真も閲覧可能です。会期は2021年3月7日まで。展覧会の公式ページはこちら

独自の繊細な作風で注目を集めている、中山氏の建築の魅力がどこから生まれてくるのか、建築模型や図面では伝えきれない研ぎ澄まされた感覚や思考、さらに作品がもつ魅力や質、完成後の時間の流れを映像で表現します。
本展覧会では会場全体が小さなシネマコンプレックス(シネコン)となり、中山氏ではない6人の監督が展覧会のために撮り下ろした短編映画6作品を上映します。ロビーに見立てたそれぞれの「島」には、映画のメイキングや、撮影された建築を紹介するためのドローイング、模型なども置かれる予定です。
建築は完成後、住まい手によってどのように使われ、どのような日常が繰り広げられているのか。中山氏は、建築家自身も知ることのできない「建築のそれから/, and then」が重要だと考えています。室内だけでなく、取り巻く周囲の環境も含めて、どのような時間が流れているのかを、これらの短編映画を通じて紹介します。
客観的な視点で自身の建築と向きあうユニークな視点に裏打ちされた、中山氏の「思想」と「実験」を提示します。

中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」
中村俊哉+藤井愛 / ship architectureによる、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」 photo©長谷川健太

中村俊哉+藤井愛 / ship architectureが設計した、茨城・つくばみらい市の住宅「野の家」です。

敷地は10年ほど前に新しく鉄道が開通し、それまで荒野だったところを新しく区画整理し住宅地として整備したまちの一角です。

初めて設計の相談を受けたときはまだ住宅もまばらで多くは野原のままでしたが、設計を進めるあいだにも、辺りにはどんどん住宅が建ちあがり、野原であった誰のものでもないような場所がつぎつぎとフェンスで囲った「敷地」となって私物化していく様を目の当たりにしました。

一般的な郊外新興住宅地の風景が広がってゆく中で、「野」がもつ非所有性や開放性の価値もまた際立つように感じられました。
野と住宅地という矛盾するコンテクストが重なる中で、二者択一ではなく、どちらも引き受けるような住宅を目指しました。

建築家によるテキストより

この場所で住宅を設計するにあたり、まず2つの指針をたてました。

「木造2階建てのまち並みに参加すること」
「野のもつ開放性・非所有性を感じられること」

矛盾する風景を肯定的に捉え、その中で新たな関係性を見出すことを目指しました。

敷地は地区計画により最低敷地面積が設定されているエリア内にあり、80坪もあるため、建物以外の余白をどう設計するかも同時に考える必要がありました。また道路をはさんだ敷地の東西両隣には野原の公園があり、敷地もシロツメクサやツクシなどの季節の草花が生い茂って野原とひとつづきになっている特徴がありました。

そこで両隣の野との連続感を損なわないように、間口を絞った東西方向に長いボリューム(3,640×13,650mm)を隣家間の中央に配置しました。間口を抑えることで東西の野への視覚的な抜けを良くすることと、内部空間のほとんどが窓辺になり、より野を感じやすい寸法となることを意図しています。

建築家によるテキストより
麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」
麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」 photo©阿野太一
麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」 photo©阿野太一
麻生征太郎建築設計による、東京・目黒区の集合住宅「成西園」 photo©阿野太一

麻生征太郎建築設計が設計した、東京・目黒区の集合住宅「成西園」です。

東京都心部に建つ、中庭を持つ集合住宅。
「施主が求める事業性」と、「都市の自然と住む豊かさ」の両立を目指した計画である。

建築家によるテキストより

一かたまりの住居と大きな庭。施主との対話の中で、庭を大きく残すことを決定し、それを実現する形を探った。

できあがった建築は、地下1階・地上3階建ての住居棟と、平屋の駐輪場棟、大小2つのRC造の建物からなる。これまで住んでいた木造住宅にならい、敷地西側から北側道路に沿って、鈍角に開いたL字状に住居棟を、東側に駐輪場棟を配置し、敷地中央に大きく庭を残した。

奥行き6000mmのL 字形状の平面をできるだけ単純に区切り、各住戸を計画していった。どの住戸にも庭側に向かって大きな開口部とバルコニーを持たせた。庭に大きなシマトネリコを4本、建物のすぐそば、触れられる距離に植えたことで、階数に関わらず、庭と住戸の距離がぐっと近づき、同時に住戸間の視線の交差を和らげた。

建築家によるテキストより

用途地域は第一種低層住居専用地域。東西に長いボリュームを北側に配置することは高さを取りたい場合(日影斜線上)不利になるが、ボリュームを地面に少し埋めることで必要な天井高さをを確保した。賃貸部分は同じ平面形状でも庭との関係に違いが生まれ、1階は窓辺に座ると土が触れられ、2階は樹木の葉に触れられ、3階は抜けのある空を見ることができる断面となった。

建築家によるテキストより
【追記あり】「中銀カプセルタワービル」の建物と土地が97億円で売りに出ています。黒川紀章が設計し1972年に完成した建築で、メタボリズムの代表作品のひとつ

(20/11/23追記。現在、リンク先の情報が削除されているようです。その経緯は不明ですが、弊サイトでは、リンク先サイトに質問を送りまして、回答を待っているところです。)

「中銀カプセルタワービル」の建物と土地が97億円で売りに出ています。黒川紀章が設計し1972年に完成した建築で、メタボリズムの代表作品のひとつとして世界的に知られています。こちらに建築の概要が

藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」
藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」 photo©ナカサアンドパートナーズ
藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」 photo©ナカサアンドパートナーズ
藤本壮介建築設計事務所による、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」 photo©ナカサアンドパートナーズ

藤本壮介建築設計事務所が設計した、東京・港区の店舗「SUSgallery青山本店」です。店舗の公式サイトはこちら場所はこちら(Google Map)

藤本壮介による設計コンセプト

「SUSの技術や工場の雰囲気、背景等も見せられる場所があると嬉しい」 というご要望をいただきました。

それらを製品と共に見せられる店舗を考え、壁全体を柵で構成し、柵を利用して博物館のように様々な展示を可能にする案にたどり着きました。

棚や床、カウンターなどの什器は、質感の良い素材を選定しながらも、製品の背景となるようにモノトーンで統一しています。

天井を鏡面にして鉛直方向に奥行きをつくり、そこに沢山の色彩豊かで美しい製品を映し出すことで、SUSgalleryを全身で感じられるような体験をつくりだしています。

建築家によるコメントより
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/12/14-12/20]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/12/14-12/20]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/12/14-12/20)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 西沢立衛運転のビンテージアルファロメオで東京を放浪しながら話を聞いている約90分のドキュメンタリー「TOKYO RIDE」が期間限定で無料公開中。コールハース設計の住宅の家政婦に注目した映像作品で知られる映像作家ベカ&ルモワンヌの最新作
  2. 青柳創+青柳綾夏 / アオヤギデザインによる、東京の、設計者の自邸「善福寺の家」
  3. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・横浜市の住宅「菊名の家」
  4. 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の住宅「光ヴォイドのある家」
  5. 塚越智之+宮下淳平 / 塚越宮下設計による、群馬・桐生市の住宅「大屋根の小さな家」
  6. MADの設計で近く完成する、中国東北部の雪山に囲まれた会議場「Yabuli Entrepreneurs’ Congress Center」。山の麓に立つテントをイメージした建築
  7. 井野勇志 / アトリエカムイによる、長野・軽井沢町の別荘「銀の家」
  8. 伊原慶 / TA+Aによる、東京・板橋区のシェアハウス「東京合宿所」
  9. トラフ建築設計事務所による、カリモクと共同で開発したノベルティ用アイテム「Ki Ki Ki」
  10. チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンの、ミース設計の「新ナショナルギャラリー」が完成して写真が公開
  11. 山田守建築事務所による、東京・千代田区の「日本武道館」。1964年に山田守が完成させた建築を増築・改修
  12. 長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」
  13. 青柳創+青柳綾夏 / アオヤギデザインによる、埼玉の住宅「入間の家」
  14. NAPの中村拓志が、NHKの番組「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に出演。俳優の高橋一生と対談
  15. トラフ建築設計事務所の会場構成による「眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで」
  16. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・深セン市のホワンガン港のマスタープラン。マイクロエレクトロニクス、材料開発、人工知能、ロボット、医療科学などの産業における科学研究と協力の拠点
  17. noizによる、新潟市の、教育機関内のIoT活用研究やロボティクス演習の為の空間「KAISHI LAB」
  18. 長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道・札幌市の、ショッピングモール内の店舗「DESCENTE BLANC 札幌」
  19. 岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存倉庫を改修した店舗「土直漆器」
  20. OMAのNY事務所を率いる重松象平へのインタビュー記事「都市は建築化し、建築は都市化する」

チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンの、ミース設計の「新ナショナルギャラリー」が完成して写真が公開

デイビッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンの、ミース・ファン・デル・ローエ設計の「新ナショナルギャラリー」が完成して写真が9枚公開されています。リンク先はdesignboomです。新ナショナルギャラリーは1968年に完成した建築。

長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」
長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」 photo©宮本啓介
長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」 photo©宮本啓介
長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」 photo©宮本啓介

長沼幸充 / 長沼アーキテクツの建築設計、吉田昌弘 / KAMITOPENの内装設計による、東京・台東区の店舗「釜浅商店」です。店舗の公式サイトはこちら。また、エイトブランディングデザインがブランディングデザインを、創造系不動産が不動産コンサルタントを務めています。

異形鉄筋とは、建物の構造用材料のひとつで、鋼を圧延して表面に「リブ」や「節」と呼ばれる凹凸の突起を設けた棒状の鋼材である。

釜浅商店は、「良い道具には、良い理(ことわり)がある」というポリシーのもと、料理道具を作る職人の素晴らしい技術をお客様に届けている。

そのため、この空間にふさわしいのは「建築の職人の技術である」と考え、普段は壁の中に隠れてしまう異形鉄筋を主役にデザインを施した。

吉田昌弘によるテキストより

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