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隈研吾の東大退職に合わせて行われる「隈研吾教授最終連続講義 – 工業化社会の後にくるもの」の概要が公開

隈研吾の東京大学退職に合わせて行われる「隈研吾教授最終連続講義 – 工業化社会の後にくるもの」の概要が公開されています。

2020年3月に東京大学教授を退職する隈研吾の最終連続講義「工業化社会の後にくるもの」を2019年4月より合計10回開催します。

各界の第一線で活躍するゲストとともに、隈研吾がこれからの建築のあり方を議論します。

各講義の聴講には事前にウェブサイトよりオンライン予約(先着順)が必要となっております。

講義のオンライン予約については、上部メニューの「Reservation」より予約フォームにお進みください。

講義の一覧は、上部メニューの「List of Sessions」に掲載しております。

その他の情報については「Updates」にて掲載いたします。

隈研吾が、新潟・三条市の「図書館等複合施設」設計プロポで特定者に

隈研吾が、新潟・三条市の「図書館等複合施設」設計プロポで特定者に選定されています。リンク先に提案の画像が8枚掲載されています。
二次審査に残っていたのは新居千秋、遠藤克彦、大宇根建築設計事務所、環境デザイン研究所、佐藤総合計画、東海林健建築設計事務所、手塚建築研究所、三上建築事務所だそう(ソース)。

スノヘッタが計画している、上海の、地上から屋上までが巨大な階段で連続するオペラハウスの画像

スノヘッタが計画している、上海の、地上から屋上までが巨大な階段で連続するオペラハウスの画像が6枚、dezeenに掲載されています。
以下はCG動画です。

山本堀・URリンケージ設計共同体による、福島の、南相馬市小高区復興拠点施設「小高交流センター」
山本堀・URリンケージ設計共同体による、福島の、南相馬市小高区復興拠点施設「小高交流センター」 photo©北嶋俊治

山本堀URリンケージ設計共同体による、福島の、南相馬市小高区復興拠点施設「小高交流センター」です。

 小高交流センターは、2016年に福島第一原子力発電所事故による避難指示が解除されたこの「まち」の核となる施設である。苦難を乗り越えて帰還した人々の 生活再建の手助けを始めとして、子育て支援や多世代交流など多様なプログラムが盛り込まれている。この施設は気軽に立ち寄れ新たな生活の延長となるような 、「まち」になじむ建築が必要だと我々は考えた。

大堀伸 / ジェネラルデザインによる、岡山・倉敷の「上富井の住宅」
大堀伸 / ジェネラルデザインによる、岡山・倉敷の「上富井の住宅」 photo©阿野太一
大堀伸 / ジェネラルデザインによる、岡山・倉敷の「上富井の住宅」 photo©阿野太一

大堀伸 / ジェネラルデザインによる、岡山・倉敷の「上富井の住宅」です。

これまでに何度も増改築が繰り返されてきた、おおよそ築150年の日本家屋の改築である。私の家族が所有するこの建物は、長い間住み手も無く放置されて老朽化が激しく進行していた。比較的残っていた近隣の古い日本家屋も次第にその姿を消し、どこにでもあるような地方都市の風景に変わってゆくなかで、その流れに抗いながら古い建物を頑なに昔の姿に再生するということではなく、時間の経過を意識しながらも、新しく柔軟な使い方ができる住宅を生み出せないだろうかと考えた。

トラフによる、東京・千代田区のフィットネスジム「BODY DIRECTOR 平河町店」の写真

トラフのウェブサイトに、東京・千代田区のフィットネスジム「BODY DIRECTOR 平河町店」の写真が12枚掲載されています。

15年以上に渡り、独自のメソッドで取り組んできたプライベートジムBODY DIRECTORの内装計画。 千代田区平河町に新築された THE KITANO HOTEL TOKYO の地下1階に位置する60m2に満たない場所を、効率的に使いながらも、ゆったりと落ち着いて利用できる空間が求められた。

間口6m、奥行9.8mの空間を2つに割り、半分をフィットネススタジオ、もう半分に諸機能の個室を集め、内装の雰囲気も対照的なゾーニングとした。
縦長のフィットネススタジオの壁2面には、体育館でも使われる吸音性を持つ木毛セメント板を配し、カラーのパターンを描きながら、スタジオ内に躍動感を生み出す。
対角の2面は、高さ2.5mの鏡で覆い、トレーニング中の姿を映しながら、空間に広がりを加えている。トレーニング備品は、ベンチなどの家具と共に壁面の開口に埋め込み、スペースを確保した。
スタジオにはリノリウム、受付や個室には、温かみあるナラ材のヘリンボーンや、サイザル麻を敷き、自然素材の床が、空間に異なる趣を与えている。

フィットネスジムという躍動的なイメージと高級ホテルに相応しいホスピタリティを融合させる、両義的な空間を目指した。

ジャン・ヌーベルの設計で完成した「カタール国立博物館」の内外の様子を伝える動画 アーティストのクリストが、パリの凱旋門を梱包するインスタレーションの計画を公開

アーティストのクリストが、パリの凱旋門を梱包するインスタレーションの計画を公開したそうです。実施されるのは2020年4月6日~19日だそう。リンク先にドローイングの画像が7枚掲載されています。近年も意欲的に活動を続けており、2018年にはドラム缶7000個を池に浮かべるプロジェクトを、2016年にはイタリアの湖に巨大な桟橋を架けるプロジェクトを実現しています。

青木茂建築工房が改修を手掛けた、岡山の「真庭市立中央図書館」
青木茂建築工房が改修を手掛けた、岡山の「真庭市立中央図書館」改修後。 photo©上田宏
青木茂建築工房が改修を手掛けた、岡山の「真庭市立中央図書館」改修前。 photo©秋山徹/青木茂建築工房

青木茂建築工房が改修を手掛けた、岡山の「真庭市立中央図書館」です。

地域の資産であるRC造3階建ての旧耐震建物をRC増設壁や鉄骨ブレースにより耐震補強し、堅牢で長寿命なスケルトンとし、市産材を活用したCLT(非耐力壁)や木ルーバーを使用した柔らかな木質インフィルで木材につつまれた図書空間を実現した。

既存スラブに穴を穿ち、薄暗い室内空間に光や上階との繋がりを持たせた。穿たれた穴によって、均一な既存空間に明るさや広がりのムラを持たせることによって、多様な場をつくった。書架やカウンター、テーブルなどの家具は市産材の台形集成材を使用し、木の肌触りを体感できる施設としている。

ジョン・ポーソンによる、オーストリア・キッツビュールの住宅「Kitzbühel House」の写真

ジョン・ポーソンのウェブサイトに、オーストリア・キッツビュールの住宅「Kitzbühel House」の写真が10枚掲載されています。

中国のキャッシュレス化の進んだレストランでの入店から出店までの経験を解説する記事

中国のキャッシュレス化の進んだレストランでの入店から出店までの経験を解説する記事「体験の出口を争う日本のキャッシュレス、体験の入口から作る中国のキャッシュレス」がnoteに掲載されています。店舗の運営、顧客の経験をどうデザインしているのかという視点で見ると興味深いかと。

佐藤信 / 青木茂建築工房による、大分の、住宅の改修「だぶるすきんの家」
佐藤信 / 青木茂建築工房による、大分の、住宅の改修「だぶるすきんの家」 photo©上田宏
佐藤信 / 青木茂建築工房による、大分の、住宅の改修「だぶるすきんの家」 image courtesy of 佐藤信 / 青木茂建築工房

佐藤信 / 青木茂建築工房が設計した、大分の、住宅の改修「だぶるすきんの家」です。

駐車場を並列で2台確保したいという建物の配置に関わる課題を解決する必要があった。既存の建物配置では並列で2台の駐車場は不可能だった。建て替えも視野に入れて考えたが、よくよく既存図面を見てみると既存建物の屋根は都合よく2棟に分かれていて、これを真ん中でカットし、片側の棟を90度回転させて移築すれば、並列で2台の駐車場を確保できると考えた。加えて、住宅の半分は内装以外のRC基礎、構造部材、2次部材、外壁まで再利用でき、移築する棟は構造部材を利用できる。つまり、基礎工事は半分で住み、既存の構造部材は全て活用できるのである。ここにも改修を選択する現実的な合理性があった。

たしかに周辺の状況を観察すると北側以外はすぐ隣地があり、窓を設けてもカーテンで遮らなければ生活が丸見えになるし、唯一開けている北側は共有私道となっており、近所の住民の目にさらされる。この場所で快適な住空間を手に入れるためには、周辺と適度な距離を保ちつつ、光、風、視線の抜けなどを確保する工夫が必要だった。そこで、駐車場と建物の間の45cm程度のスペースに「だぶるすきん」と称した細長い建築を付加した。新たに建てられた2枚の壁には外側と内側に互い違いに開口部が設けられており、その隙間には通風と採光をとるための小さな窓を設置した。壁面に設けたはめ殺しのポツ窓は視線が気にならない位置に配置している。内外の関係性を調整する「だぶるすきん」の開口にはカーテンは必要なく、北側からの安定した間接光を常に建物内に取り入れることができる。

OMAが設計している、オランダ・ロッテルダムのサッカーチーム・フェイエノールトのスタジアムの画像

OMAが設計している、オランダ・ロッテルダムのサッカーチーム・フェイエノールトのスタジアムの画像が13枚、dezeenに掲載されています。

谷口吉生の講演会「美術館を語る」が豊田市美術館で開催

谷口吉生の講演会「美術館を語る」が豊田市美術館で開催されます。開催日は2019年6月15日。要事前申し込みです。

日時 6月15日(土)午後2時 - 午後4時
会場 講堂、定員150名(抽選)、聴講無料
出演 谷口吉生(建築家)、聞き手 村田眞宏(豊田市美術館館長)
内容 美術館建築で名高く、豊田市美術館を設計した谷口吉生氏によるトーク。

二俣公一 / ケース・リアルの基本設計・デザイン監修による、福岡のテナントビル「DAIMYO509」
二俣公一 / ケース・リアルの基本設計・デザイン監修による、福岡のテナントビル「DAIMYO509」 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルの基本設計・デザイン監修による、福岡のテナントビル「DAIMYO509」です。実施設計は、九州建設株式会社が担当しました。

福岡の中心部に位置する大名は、細く入り組んだ路地に飲食やファッションなどの雑居ビルが密集する商業エリア。一方で古くからの住宅も点在しており、低層と高層とが混在する独特の雰囲気を持つ。今回その中でオーナーが求めたのは「優良なテナントが入居しやすい二層の建物」というもの。これを受け私たちは普段の店舗設計で得た観点から、建物のボリューム、構造、そして設備の計画を慎重に行うことにした。

まず1階のボリュームはテナント入口が直接路地に接することがないよう、敢えてセットバックさせてわずかな余白を作ることで通りの空気と縁を切っている。さらにそのことによって生まれたアプローチをそのまま2階に上がる階段へとつなげ、ファサードまわりを動線がぐるりと回る特徴的な外観とした。また構造はラーメン構造としながらも、その柱は壁厚に収まる断面形状になっている。通常狭い区画ほど柱型があることによってテナントプランへの制約が大きくなりがちだが、この構造によって凹凸の少ない区画形成が可能となり、テナントプランの自由度を上げることができた。そして給排気など一部設備機器の取り出し口は屋上へ集約。将来想定される配管ルートを予め整理し、テナント入居後も外観への影響が少なくなるよう配慮している。時代の開発や入退去の繰り返しとともに煩雑になっていく街並へ、小さな布石になることを願っている。

真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトによる、東京・杉並区の「高円寺の集合住宅」
真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトによる、東京・杉並区の「高円寺の集合住宅」 photo©岡本賢

真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトが設計した、東京・杉並区の「高円寺の集合住宅」です。

ワンルーム集合住宅の共用部のあり方は難しい。
収支計算上は共用部の面積をミニマムに、レンタブル比をあげ、無駄なことはせず、イニシャルを抑えることがわかりやすい合理化だ。
一方で、空間体験の視点から考えると、共用部はパブリックとプライベートの境目の繋ぎの場であり、かつ、大事な家の門構えだ。
画一的になりがちな住まいの差別化や付加価値に役立てないかと考えた。

私たちはイッテコイの階段を一本のテッポウ階段に延ばした。
その階段の向きを近隣の地域の核である高円寺の本堂に向け、参道のような、杜の季節感を感じられる場を目指した。
階段形状の操作なので、施工床面積はほぼ変わらず、レンタブル比の合理性は担保した。

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