



MADが設計した、中国の「麗水空港」です。
谷地を大規模造成して建設されました。建築家は、周囲の景観から直接的な着想を得て、地形と一体化して山々の中に佇む“白い鳥”の様な建築を考案しました。また、交通拠点であると共に日常と繋がる市民的で心理的な転換の場にもなる空間も志向しました。
こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)
山岳空港|MADによるセッコウ省の麗水空港が正式にオープン
MADが設計を手がけたセッコウ省の麗水空港が正式に運用を開始し、同地域の中国国内航空ネットワークへの初の直接的な接続となりました。2008年に始動し、17年にわたる計画と建設を経て完成した本プロジェクトは、セッコウ省南西部の山間地域にとって新たな章の始まりを告げるものです。
麗水中心部から南西約15キロメートルの場所に位置する空港は、大規模な造成によって形成された低山帯と丘陵地の谷に位置しています。建設には大規模な土工事が必要とされ、場所によっては切土と盛土の高低差が最大で約100メートルに達しました。その結果、麗水空港は中国東部において、地形条件が最も複雑な空港プロジェクトの一つに数えられています。
空港用地の面積は2,267ヘクタールに及びます。ターミナルビルは約12,000㎡あり、航空機用の駐機スポットを8か所備えています。初期段階では、この空港は年間最大100万人の旅客に対応するほか、4,000トンの貨物取扱能力を備える計画です。
伝統的に純粋な機能インフラとして構想されてきた空港は、日常の都市生活からしばしば切り離されています。麗水空港において、MADは従来とは異なるモデルを提案しています。それは、交通拠点であると同時に、市民的な空間であり、生態的なランドマークであり、さらに旅行の移動の中で旅行者にひとときの落ち着きをもたらす心理的な転換の場としても機能する空港です
建築コンセプトは、周囲の景観から直接着想を得ています。ターミナルは敷地の自然な等高線に沿っており、なだらかに傾斜するその形態は地形と一体化しています。柔らかく連続するヴォリュームと流動的な形態によって、この建物に山々と森の中に静かに佇む白い鳥の姿を与えています。
ターミナルの二重構造の屋根は銀白色のアルミニウムパネルで覆われており、変化する光や天候に呼応する、コンパクトでありながら表情豊かなシルエットを生み出しています。その屋根の輪郭は、霧に包まれた丘や飛翔する鳥のイメージを想起させ、この建築を孤立した物体としてではなく、より広い景観の一部として認識させています。
マ・ヤンソンは次のように説明しています。「明るく開放的な内部空間をつくり出すため、温かみのある色調と自然な質感をもつ素材を用いました。1.5層のレイアウトを採用することで、空港全体をコンパクトに保ちつつ、日常的な快適性を支え、自然との対話を可能にしています」

















