SHARE 矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」
矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所が設計した、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」です。
駅前のメディカルモールに入る、てんかんや小児神経疾患専門クリニックの内装である。
てんかんや障害を抱える患者の診療は小児期と成人期それぞれで専門性が高く、成人科医への移行がスムーズに進まない現状があることから、患者とその家族が大人になっても安心して通い続けることができる「生涯かかりつけ診療所」を目指して計画された。
隣地には将来駅前公園を整備する計画があり、既存のテナントはそこに向かって幅約8mの大開口が設けられていた。そこで隣地の公園を内部に引き込んだ“ソト”のように明るい待合スペースと、木質の落ち着いた雰囲気の中で患者と対話できる“ウチ”のような診察エリアに分けて全体を構成することにした。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
駅前のメディカルモールに入る、てんかんや小児神経疾患専門クリニックの内装である。
てんかんや障害を抱える患者の診療は小児期と成人期それぞれで専門性が高く、成人科医への移行がスムーズに進まない現状があることから、患者とその家族が大人になっても安心して通い続けることができる「生涯かかりつけ診療所」を目指して計画された。
隣地には将来駅前公園を整備する計画があり、既存のテナントはそこに向かって幅約8mの大開口が設けられていた。そこで隣地の公園を内部に引き込んだ“ソト”のように明るい待合スペースと、木質の落ち着いた雰囲気の中で患者と対話できる“ウチ”のような診察エリアに分けて全体を構成することにした。
待合スペースは可能な限り天井高をとることに加えて、診察エリアの傾斜屋根による天井面の広がりで床面積以上の解放感を得ることができた。この広い待合スペースは車いすやバギーを利用する患者の日常的な移動のしやすさを確保するだけでなく、屋台のような受付カウンターをはじめとした可動式の家具によって勉強会や講演会などのイベント利用にも対応できるようにしている。
訪れる人が思い思いの方向を向いて自由に過ごす公園のような場をつくることができた。
■建築概要
竣工:2020年3月
所在地:東京都小金井市梶野町
用途:クリニック
面積:150㎡
設計監理:矢野青山建築設計事務所 矢野寿洋 廣戸海渡
機械衛生設備設計:コモド設備計画 山下直久 上野詩織
電気設備設計:桜組 小宅武尊
施工:スパンデザイン 佐藤樹
写真:田沼大輔
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 待合室床 | |
内装・床 | 診察室・検査室床 | オークフローリング |
内装・床 | 処置室床 | |
内装・壁 | 待合室・診察室・検査室・処置室壁 | インテリアラーチ合板 |
内装・天井 | 待合室・診察室・検査室・処置室天井 | インテリアラーチ合板 |
内装・造作家具 | 受付カウンター |
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません