中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む西側外観 photo©西川公朗
中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む南側外観 photo©西川公朗
中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、リビングとダイニング photo©西川公朗
中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニング photo©西川公朗
中村篤史 / Kraft Architectsが設計した、岐阜の「可児の家」です。
ロードサイドの住宅地に計画されました。建築家は、場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案しました。また、目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む事も意図されました。
岐阜県可児市にある夫婦とその子供の為の一戸建て住宅の計画である。
施主からは「朝起きて思わず背伸びをしたくなる、明るく気持ちの良い家が欲しい」とだけ要望があった。この地における特性と向き合いながら、明るく気持ちの良い空間・家族の空間の在り方を考えた。
計画地は南北に歪に細長く、北に車が激しく行き交う国道、南に祖父の畑、東は新興住宅地、西は所有者の異なる畑が面している。計画にあたりこの土地における空間的な必然性:ミクロバナキュラー(造語)をあぶり出す。
一見するとよく見る地方都市のロードサイドの住宅地ではあるが、注視するとこの地の変遷を物語るかのように方位毎にまったく異なる表情をしていることに気づく。ここでは他者性を持つ東西面を捨て、南北細長く伸びるプライベート空間を抽出し再定義、それを計画の中心に据えて家の在り方を組み立てる事にした。
真夏の直接光が室内に侵入しないように慎重に屋根形状を検討し、南北面それぞれに採光用のハイサイドライト、通風、景色のための開口部を計画した。リビング・ダイニングに南北2つの吹き抜けを共存させることで季節や時間の変化を鮮明に感じられるようにしている。南側の開口部から差し込む暖かな光からは冬の訪れを、また北側の開口部から差し込むさわやかな朝日からは夏の訪れを、それぞれに差し込む光の微差で季節の移ろいを感じることができる。
以下の写真はクリックで拡大します
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む南側外観 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む南西側外観 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む西側外観 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む北側外観 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込むアプローチ photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニングとキッチン photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニングからリビングを見る。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、リビング photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、リビングからダイニングを見る。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニングとキッチン photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニング photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニング photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、キッチン photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、キッチン photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、キッチンから階段を見る。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、リビングとダイニング photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階への階段 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階への階段 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階への階段 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、スタディコーナーからダイニングを見下ろす。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、スタディコーナーからダイニングを見下ろす。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、スタディコーナー photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、主寝室 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、スタディコーナー photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、左:階段、右:子供室 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、子供室 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む2階、子供室から外を見る。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、洗面所 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、洗面所 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ゲストルーム photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ゲストルーム photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む外からダイニングを見る、夜景。 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む北側外観、夜景 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む北側外観、夜景 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む南側外観、夜景 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む南西側外観、夜景 photo©西川公朗
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む平面図 image©Kraft Architects
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む立面図 image©Kraft Architects
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中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む断面図 image©Kraft Architects
以下、建築家によるテキストです。
計画背景
岐阜県可児市にある夫婦とその子供の為の一戸建て住宅の計画である。
施主からは「朝起きて思わず背伸びをしたくなる、明るく気持ちの良い家が欲しい」とだけ要望があった。この地における特性と向き合いながら、明るく気持ちの良い空間・家族の空間の在り方を考えた。
南北に伸びるプライベート空間:ミクロバナキュラー
計画地は南北に歪に細長く、北に車が激しく行き交う国道、南に祖父の畑、東は新興住宅地、西は所有者の異なる畑が面している。計画にあたりこの土地における空間的な必然性:ミクロバナキュラー(造語)をあぶり出す。
一見するとよく見る地方都市のロードサイドの住宅地ではあるが、注視するとこの地の変遷を物語るかのように方位毎にまったく異なる表情をしていることに気づく。ここでは他者性を持つ東西面を捨て、南北細長く伸びるプライベート空間を抽出し再定義、それを計画の中心に据えて家の在り方を組み立てる事にした。
家:共同体に与える空間構成と構造計画
まず敷地形状に合わせて南側の壁を最大にしたボリュームを確保。そのうえでボリュームの中心に2層分の気積をもつリビング・ダイニング(家族の空間)を配置、その両脇に水回り・玄関・各居室(個人の空間)を配置した。個人の空間で家族の空間をサンドイッチする構成とし、構造計画もそれに呼応した方針で整理を行った。2つの個人の空間で必要な壁量を確保、家族の空間は個人の空間に挟まれてできる隙間空間となるよう計画している。
また1階~2階動線であるブリッジと階段は家族のスタディコーナーや居場所となるベンチを兼ねたものとした。それらは大断面の集成材使用時のようにそれ単体成立するものでなく、相互補完しあって成立しているあり方が適切なように感じ、ブリッジは105角の流通材を相互に連結して成立する薄い無垢のスラブ(マスティンバー)として計画し、また階段はスラブの片端を屋根からロッドで吊り下げる形式を採用している。空間構成と構造計画、さらには家族という共同体の在り方が一致する状態をここでのひとつの理想として計画した。
光の情景
真夏の直接光が室内に侵入しないように慎重に屋根形状を検討し、南北面それぞれに採光用のハイサイドライト、通風、景色のための開口部を計画した。リビング・ダイニングに南北2つの吹き抜けを共存させることで季節や時間の変化を鮮明に感じられるようにしている。南側の開口部から差し込む暖かな光からは冬の訪れを、また北側の開口部から差し込むさわやかな朝日からは夏の訪れを、それぞれに差し込む光の微差で季節の移ろいを感じることができる。
また壁面を和紙で仕上げることで壁の表面に光だけでなく影を孕ませ、時々刻々と移ろう時間を内包した繊細な表情をもつ壁となるようにしている。
家とは家族と過ごすための日常的な空間である。朝が来て、夜が来て、また朝が来る。夏が秋になり、冬が春になり、そしてまた夏が来る。そのわかりきった当たり前が、いかにかけがえのない時間であるか。いささか大袈裟ではあるが、ここではそんな家族の成長の背景として存在する、時を重ねる家族のための空間:光の情景ができたのではないかと思っている。
■建築概要
題名:可児の家
所在地:岐阜県可児市
主用途:一戸建ての住宅
設計:Kraft Architects 中村篤史、佐藤ひらり、南村鉄司
構造設計:Hafnium architects 福山弘
施工:水川建設
階数:地上2階
構造:木造
敷地面積:348.82㎡(105.511坪)
建築面積:70.88㎡(21.441坪)
延床面積:117.03㎡(35.401坪)
1階床面積:70.01㎡
2階床面積:47.02㎡
設計:2018年8月〜2019年3月
工期:2019年4月〜2019年11月
竣工:2019年11月
写真:西川公朗
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 外装・屋根 | 屋根 | ガルバリウム鋼板立平葺き
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外装・壁 | 外壁 | ガルバリウム鋼板小波板
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内装・建具 | 開口部 | 木製造作建具
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内装・床 | 1Fリビング・ダイニング・玄関ホール床 | ナラ無垢フローリング+OS塗装
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内装・床 | 1Fキッチン・洗面所・脱衣室・WC1・WC2床 | フレキシブルボード+UC塗装
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内装・床 | 1Fゲストルーム床 | 琉球畳
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内装・床 | 2F寝室・子供室・スタディコーナー床 | パイン無垢フローリング素地
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内装・壁 | 1Fリビング・ダイニング・玄関ホール・ゲストルーム壁 | 土佐和紙
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内装・壁 | 1Fキッチン・洗面所・脱衣室・WC1・WC2・2F寝室・子供室・スタディコーナー壁 | EP塗装
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内装・天井 | 1Fリビング・ダイニング・玄関ホール天井 | ラーチ合板素地
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内装・天井 | 1Fキッチン・洗面所・脱衣室・WC1・WC2天井 | EP塗装
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内装・天井 | 1Fゲストルーム天井 | 土佐和紙
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内装・天井 | 2F寝室・子供室・スタディコーナー天井 | ラーチ合板素地
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