architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2023.6.05Mon
2023.6.03Sat
2023.6.06Tue
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用
photo©阿野太一

SHARE トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用

architecture|feature
東京リノベーション事務所トラフ建築設計事務所阿野太一鈴野浩一禿真哉渋谷区建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・造作家具)BRANCH LIGHTING DESIGNJPDH
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用B棟、エントランス photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用B棟、1階、エントランスと会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用B棟、2階、研修兼会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用A棟、1階、執務空間とフォーンブース photo©阿野太一

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」です。
隣合う2棟を同時に改修する計画です。建築家は、局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向しました。また、壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用されました。施主企業の公式サイトはこちら。

トラフで継続して店舗内装を手掛けている、オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、東京オフィス内装計画。
隣り合う2棟の建物を同時にリノベーションした。

2棟共通して取り組んだのは、入居テナントの変遷によって重ねられてきた内装の履歴を読み解き、局所的に解体する手法を用いて、イソップらしい空間へ昇華させることである。また、持続可能性にも配慮をし、解体して出た木梁を将来店舗などで利用できるように一部保存したり、会議室の扉や照明器具も既存の建物や移転前のオフィスにあったもの、店舗で使わなくなったものなどを積極的に転用した。

建築家によるテキストより

A棟は2階建ての家形が特徴の小さな鉄骨造の建物である。
1階はエントランス入ってすぐイソップのアロマのインスタレーションが出迎え、低い壁で仕切られた奥に執務空間が広がる。エントランスにココヤシのカーペットを敷き詰めた以外は既存のモルタル床を活かし、壁はイソップのパッケージにも使われるクリーム色で再塗装した。

建築家によるテキストより

B棟は大きな吹き抜け空間が特徴の鉄筋コンクリート造の3階建てで、執務室の他に、研修のための部屋や皆で食事をとることのできるキッチン付きのダイニング、パントリーなどが求められた。

1階の執務空間は、既存のオープンなスペースとフローリングを活かしたまま、壁と天井をイソップのパッケージにも使われるクリーム色で再塗装した。

建築家によるテキストより

イソップ・ジャパン 東京オフィス A棟

以下の写真はクリックで拡大します

トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用外観 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、エントランス photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、執務空間 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用A棟、1階、執務空間とフォーンブース photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、フォーンブース photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、フォーンブース photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用階段を見下ろす photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用2階、執務空間とフォーンブース photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用2階、執務空間 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用2階、フォーンブースから執務空間を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、ダイニング photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、洗面室 photo©阿野太一

イソップ・ジャパン 東京オフィス B棟

以下の写真はクリックで拡大します

トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用外観 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用B棟、エントランス photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用B棟、1階、エントランスと会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、会議室からエントランスホールを見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、エントランスホールから執務空間を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、執務空間
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、エントランスホールから会議室を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、執務空間 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、執務空間からエントランス方向を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、執務空間 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、水廻り photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用1階、スペース photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用2階、研修兼会議室から階段方向を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用B棟、2階、研修兼会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用2階、研修兼会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用2階、研修兼会議室 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用3階、ダイニング photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「イソップ・ジャパン 東京オフィス」。隣合う2棟を同時に改修。局所的な解体での“ブランドらしい空間”の構築を目指し、既存も素材と捉え新旧を丁寧に選択して組合せる設計を志向。壁面等の再塗装には商品包装に使われる“クリーム色”を採用3階、スペース photo©阿野太一

以下、建築家によるテキストです。


トラフで継続して店舗内装を手掛けている、オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、東京オフィス内装計画。
隣り合う2棟の建物を同時にリノベーションした。

2棟共通して取り組んだのは、入居テナントの変遷によって重ねられてきた内装の履歴を読み解き、局所的に解体する手法を用いて、イソップらしい空間へ昇華させることである。また、持続可能性にも配慮をし、解体して出た木梁を将来店舗などで利用できるように一部保存したり、会議室の扉や照明器具も既存の建物や移転前のオフィスにあったもの、店舗で使わなくなったものなどを積極的に転用した。

***

A棟は2階建ての家形が特徴の小さな鉄骨造の建物である。
1階はエントランス入ってすぐイソップのアロマのインスタレーションが出迎え、低い壁で仕切られた奥に執務空間が広がる。エントランスにココヤシのカーペットを敷き詰めた以外は既存のモルタル床を活かし、壁はイソップのパッケージにも使われるクリーム色で再塗装した。

フォーンブースは入れ子状のボックスとしてバーチ材で仕上げ、執務空間とバックスペースとの間に配置し、建築と家具の間のような存在にすることで、一室空間をゆるやかに分節している。2階では、壁を解体して現れた床の補修箇所は既存のフローリングを増し貼りするのではなくモルタルで埋めて建物の履歴として残した。



建物をフルスケルトンにしてしまうのではなく、既存部分も素材のひとつとして捉えて、新旧の組み合わせをパッチワークのように丁寧に選択しながら、イソップらしい豊かで温かみのある空間を目指した。

***

B棟は大きな吹き抜け空間が特徴の鉄筋コンクリート造の3階建てで、執務室の他に、研修のための部屋や皆で食事をとることのできるキッチン付きのダイニング、パントリーなどが求められた。

1階の執務空間は、既存のオープンなスペースとフローリングを活かしたまま、壁と天井をイソップのパッケージにも使われるクリーム色で再塗装した。会議室やフォーンブースなどの個室だけを入れ子状のボックスとしてバーチ材で仕上げ、執務空間とバックスペースとの間に配置し、建築と家具の間のような存在にすることで、一室空間をゆるやかに分節している。

既存の壁や階段を解体して現れた床の補修箇所はフローリングを増し貼りするのではなくモルタルで埋めて、建物の履歴として残した。吹き抜け空間ではタスクライトとアッパーライトによる間接照明で執務に必要な照度は確保しながら、トップライトによる自然光の影響を受けて時間や天候の変化を感じられるような光環境とした。

2階の研修兼会議室は用途に合わせて様々なレイアウトが可能なように、取り外しの出来るミニテーブル付きの椅子と、AA HIGH STOOLに天板を載せた大きなテーブルといった、フレキシブルな家具を提案した。3階はもともと飲食店だった場所を活かして長いテーブルを置いてダイニングとし、2棟に分かれて仕事をする社員たちが交流する場所にもなっている。

■建築概要

所在・会場:東京・表参道
主要用途:オフィス
施工:JPDH
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN
A棟延床面積:S造 280.39m2
B棟延床面積:RC造 555.39m2
設計期間:2022年4月~2022年9月
施工期間:2022年8月~2022年10月
写真:阿野太一

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床トイレ床

マーモリウム(Forbo)

内装・壁会議室壁

バーチ合板

内装・壁壁

PB AEP

内装・造作家具洗面天板

メラミン化粧板(アイカ工業)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


The interior design for the Tokyo office of Australian skincare brand Aesop, whose store interior designs TORAFU continues to work on.We renovated the two adjacent buildings at the same time.


The common approach we took for the two buildings was interpreting the history of the interior layered by the changes of previous tenants and embodying Aesop’s character in the interior by using partial demolition. In addition, we paid considerable attention to sustainability.

We actively preserved the disassembled wooden beams for future use in stores, as well as repurposing items such as meeting room doors and lighting fixtures from the office before relocation, and other things that were no longer used at the store.

***

Office A is a small steel-framed building that features a two-story house structure. On the first floor, Aesop’s aroma installation welcomes visitors at the entrance, and the office space extends behind a low wall. The existing mortar floor is fully utilized, except for the coconut carpet area at the entrance. The walls are re-painted in the cream color used for Aesop’s packaging.

The phone booth is a nested box with a birch wood finish, installed between the office and the back space. This installation contributes to making the booth a hybrid of architecture and furniture, gently dividing the single-room space. On the 2nd floor, we filled the repaired parts of the floor that appeared after dismantling with mortar instead of covering them with new flooring of the same material, to leave them as a part of the building’s history.



While avoiding turning the building into a complete skeleton, we considered the existing parts as one of the materials. We carefully selected the combination of old and new like a patchwork, aiming to create a rich and warm space typical of Aesop.

***

Office B is a three-story reinforced concrete building with a large atrium space. In addition to the office, there was a request for a training room, a dining room with a kitchen where employees can have meals together, and a pantry.

For the office space on the first floor, the walls and ceiling are re-painted in the cream color, used for Aesop’s packaging, while maintaining the existing open space and flooring.

Only private rooms such as the meeting room and the phone booth, were finished with birch wood as nested boxes. We installed the rooms between the office and backspace and defined them as hybrids of architecture and furniture, which gently divide the single-room space.

We used mortar to fill the repaired parts of the floor that appeared after the dismantling of existing walls and staircases instead of covering them with new flooring of the same material, to leave them as a part of the building’s history. In the atrium space, indirect lighting with task lights and upper lights ensures the illuminance necessary for work, while the natural light from the top lights creates a lighting environment where changes in time and weather can be felt.

For the training and conference room on the second floor, we proposed using flexible furniture such as chairs with removable mini tables and a large table with a top plate on AA HIGH STOOL so that various layouts can be arranged according to the purpose. On the third floor, which was a restaurant, is a dining room with a long table where employees working separately in the two buildings can communicate.

Aesop Japan Tokyo office
Building site: Tokyo Omotesando
Principle use: OFFICE
Production: JPDH
Credit: Lighting design: BRANCH LIGHTING DESIGN
A Total floor area: S 280.39m2
B Total floor area: RC 555.39m2
Design period: 2022.04-2022.09
Construction period: 2022.08-2022.10
Photo: Daici Ano

あわせて読みたい

トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の、スタジオとオフィス「Amazon Music Studio Tokyo」。米通販大手音楽配信部門の複合施設の内装計画で、日本文化“ジャズ喫茶”の音を楽しむ社交場をテーマとし世界規模でのブランディングと日本要素を対比、変容するブランドを象徴する空間を目指す
  • SHARE
東京リノベーション事務所トラフ建築設計事務所阿野太一鈴野浩一禿真哉渋谷区建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・造作家具)BRANCH LIGHTING DESIGNJPDH
2023.06.05 Mon 13:01
0
permalink

#BRANCH LIGHTING DESIGNの関連記事

  • 2025.5.14Wed
    トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定
  • 2025.5.13Tue
    トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Whisky Bank Shibuya」。センター街に位置するウィスキー販売店。棚を空間全体を包み込むように配置し、琥珀色の瓶のライトアップで通行人の視線を引寄せる計画を考案。時を経た鉱物を用いたテーブルは熟成された商品との親和性も考慮
  • 2025.4.25Fri
    トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「濤 TOH」。隠れ家的な環境にあるリスニングバー。音楽を楽しむ様々な状況をイメージして、DJカウンターを囲むVIP席・重心の低いソファ席・発光天板のカウンター席を用意。音響面では“伝統と最先端の同居”も意図する
  • 2025.4.04Fri
    トラフ建築設計事務所による、京都市の店舗「BIRKENSTOCK KYOTO」。1年間限定の路面店。歴史的な街並みと同社の伝統の体現を目指し、ボンド跡を“枯山水”に見立てたり奥の空間を“庭”のように演出する計画を考案。“門”をイメージして出入口にブランドカラーのパネル等も配置
  • 2025.3.18Tue
    トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「ROTOTO STORE」。ソックスブランドの旗艦店。地域に根付いた“居場所”も目指し、ソックス型のテーブルのある多目的スペースを備えた空間を考案。靴下を履いた様なオリジナルのスツールは試着時のみならずイベント時の活用も可能
  • 2025.1.22Wed
    トラフ建築設計事務所による、東京・世田谷の店舗「包丁と砥石 ひとひら」。海外の専門店への卸も行う店。外国からの訪問も見据え、お重のような島什器などで“日本的な丁寧さ”を感受できる空間を構築。売場と工房の間に設けた小窓やハイカウンターで顧客とスタッフの交流も促す
  • 2024.12.18Wed
    トラフと園田慎二による、台湾の「ONIBUS COFFEE 台中店」。多様性と融合を尊重する哲学を持つ店の計画。ショップの想いと通じつつ環境循環を象徴する存在を求め、コーヒーづくりに欠かせない“土”と共存する場を志向。地場の赤土で仕上げた“塊”を中心に据える空間を考案
  • 2024.9.27Fri
    丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案
  • 2024.9.26Thu
    トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る
  • 2024.9.17Tue
    トラフ建築設計事務所による、台湾の店舗「Aesop Taichung」。緑道沿いの既存建物の内外を改修。人々の日常の延長にある“親しみのある空間”を目指し、街中を観察して発見した素材や意匠を“再解釈”する設計を志向。市場の陳列棚や照明に加えて屋台の仕上げ等も参照して作る
  • view all
view all

#阿野太一の関連記事

  • 2025.5.21Wed
    トラフ建築設計事務所の会場構成による「士郎正宗の世界展」。“攻殻機動隊”などで知られる漫画家の展示。未来を描く世界への時間の層の追加を意図し、経年変化のあるパネルを壁面に用いる計画を考案。単管パイプを組んだ展示壁で作品の主題と呼応する透過性と浮遊感も創出
  • 2025.5.13Tue
    トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Whisky Bank Shibuya」。センター街に位置するウィスキー販売店。棚を空間全体を包み込むように配置し、琥珀色の瓶のライトアップで通行人の視線を引寄せる計画を考案。時を経た鉱物を用いたテーブルは熟成された商品との親和性も考慮
  • 2025.4.25Fri
    トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の「濤 TOH」。隠れ家的な環境にあるリスニングバー。音楽を楽しむ様々な状況をイメージして、DJカウンターを囲むVIP席・重心の低いソファ席・発光天板のカウンター席を用意。音響面では“伝統と最先端の同居”も意図する
  • 2025.4.04Fri
    トラフ建築設計事務所による、京都市の店舗「BIRKENSTOCK KYOTO」。1年間限定の路面店。歴史的な街並みと同社の伝統の体現を目指し、ボンド跡を“枯山水”に見立てたり奥の空間を“庭”のように演出する計画を考案。“門”をイメージして出入口にブランドカラーのパネル等も配置
  • 2025.3.31Mon
    髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う
  • 2024.11.04Mon
    OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする
  • 2024.10.28Mon
    大西麻貴+百田有希 / o+hによる、静岡・浜松市の店舗「まちのコモンズとしての店舗」。郊外のメガネ店の計画。暮らしを豊かにする“コモンズ”としての店舗を目指し、放射状に壁を配置して売場だけではない“性格の異なる居場所”を備えた建築を考案。地域の素材も使用して“暖かみのある空間”とする
  • 2024.8.19Mon
    トラフと園田慎二による、神奈川・箱根町の「彫刻の森美術館 森の足湯」。“アートと自然が共存する屋外空間”の足湯の改修計画。環境にふさわしい存在を目指し、“美しい山の風景”を望みながら浸かれる空間を考案。15種の“多様な表情の石種”を組合わせた造形で彫刻群との調和も意図
  • 2024.7.16Tue
    トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」。模型メーカーの為の新旗艦店。“世界に発信できる”文化拠点を目指し、ボックスアートを積極的に見せる“全長約100m”の商品棚を中心とする構成を考案。“街の模型店”も想起させ“好奇心”の湧く空間を作る
  • 2024.6.07Fri
    トラフ建築設計事務所による、大阪市の店舗「NUBIAN OSAKA」。延床約340㎡の衣料品のセレクトショップ。服の個性を“映えさせる”在り方を目指し、気積を活かして“ダイナミックでミニマル”な空間を構築。什器類のデザインで“浮遊感”という特徴も空間に付与する
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,709
    • Follow
    82,622
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む
    photo©西川公朗

    SHARE 中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む

    architecture|feature
    住宅岐阜西川公朗図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・屋根)建材(外装・壁)建材(外装・建具)中村篤史Kraft ArchitectsHafnium architects水川建設
    中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む西側外観 photo©西川公朗
    中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む南側外観 photo©西川公朗
    中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、リビングとダイニング photo©西川公朗
    中村篤史 / Kraft Architectsによる、岐阜の「可児の家」。ロードサイドの住宅地に計画。場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案。目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む1階、ダイニング photo©西川公朗

    中村篤史 / Kraft Architectsが設計した、岐阜の「可児の家」です。
    ロードサイドの住宅地に計画されました。建築家は、場の必然性を持った“明るく気持ちの良い家”を目指し、南北に伸びる二層の“家族の空間”を“個人の空間”で挟む構成を考案しました。また、目的の異なる窓を用意して日々変わる光と風景も取り込む事も意図されました。

    岐阜県可児市にある夫婦とその子供の為の一戸建て住宅の計画である。
    施主からは「朝起きて思わず背伸びをしたくなる、明るく気持ちの良い家が欲しい」とだけ要望があった。この地における特性と向き合いながら、明るく気持ちの良い空間・家族の空間の在り方を考えた。



    建築家によるテキストより

    計画地は南北に歪に細長く、北に車が激しく行き交う国道、南に祖父の畑、東は新興住宅地、西は所有者の異なる畑が面している。計画にあたりこの土地における空間的な必然性:ミクロバナキュラー(造語)をあぶり出す。

    一見するとよく見る地方都市のロードサイドの住宅地ではあるが、注視するとこの地の変遷を物語るかのように方位毎にまったく異なる表情をしていることに気づく。ここでは他者性を持つ東西面を捨て、南北細長く伸びるプライベート空間を抽出し再定義、それを計画の中心に据えて家の在り方を組み立てる事にした。

    建築家によるテキストより

    真夏の直接光が室内に侵入しないように慎重に屋根形状を検討し、南北面それぞれに採光用のハイサイドライト、通風、景色のための開口部を計画した。リビング・ダイニングに南北2つの吹き抜けを共存させることで季節や時間の変化を鮮明に感じられるようにしている。南側の開口部から差し込む暖かな光からは冬の訪れを、また北側の開口部から差し込むさわやかな朝日からは夏の訪れを、それぞれに差し込む光の微差で季節の移ろいを感じることができる。

    建築家によるテキストより
    • 残り39枚の写真と建築家によるテキスト
    • SHARE
    住宅岐阜西川公朗図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・屋根)建材(外装・壁)建材(外装・建具)中村篤史Kraft ArchitectsHafnium architects水川建設
    2023.06.05 Mon 09:00
    0
    permalink
    2023年5月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

    SHARE 2023年5月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    2023年5月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

    アーキテクチャーフォトで、2023年5月に注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。


    1. 藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる
    2. 古谷デザイン建築設計事務所による、千葉・富津市の「たがやすいえ」。山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地。環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置。海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間も作る
    3. 石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、東京・渋谷区の「tracing」。展示・販売・撮影を行う施設。施主の望む“キオスク”のイメージに応える為、キオスクの構成要素を“トレース”して壁面に加えて陳列物等も設計。“作法のある仕上げ”で内装の論理的構築を試みる
    4. 森下修 / 森下建築総研による、福井・おおい町の商業施設「SEE SEA PARK」。新事業挑戦も支援する官民協同の建築。“集落”の様な“営みに馴染む”在り方を求め、72個の“ユニット”を組合せて様々な用途に応える空間を構築。外皮等の選択は自然と繋がる“開放型”の環境制御も意図
    5. office m-saと望月蓉平によるによる、静岡の「富士宮の住宅」。二世帯の為の平屋。各々が“思うままに過ごせる環境”を目指し、家型の量塊に“一筆書きの壁”を横断させて“ひだ状”空間を“状況に合わせ活用”する建築を考案。屋外にも伸びる壁は将来の“生活変化”も許容
    6. 妹島和世が監修を務めたイベント「PRADA MODE 東京」の会場写真。西沢立衛による仮設パヴィリオン等が会場内に設置。妹島が館長を務める東京都庭園美術館を会場に開催
    7. 建築家の永山祐子を特集したテレビ番組「情熱大陸」が、期間限定でオンライン配信中
    8. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
    9. 平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所による、東京・調布市の店舗併用住宅「高脚楼」。“崖線”の上の敷地。中国の崖地に建つ伝統建築“吊脚楼”に手掛かりを得て、室内と“張り出す床版”が連続して“環境と呼応した広がり”を獲得する建築を考案。半屋外空間は既存の文脈と接続して街との関係も作る
    10. ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館。“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美で構成。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜、水野太史が名を連ねる
    11. 藤本壮介による、東京・渋谷区の「西参道公衆トイレ」。都心部の幹線道路沿いの敷地。公衆トイレを“都市の泉”と捉えて“新しい公共空間”を目指し、中央が凹んだ“うつわ”の様な“手洗い場”を持つ建築を考案。“小さなコミュニティ”が生まれる契機を作る事も意図
    12. 松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供
    13. 高橋勝建築設計事務所による、京都市の「H博士の家」。景観規制の厳しく建て込んだ住宅街の角地の敷地。道を“公共空地”と捉え、内部と連続するバルコニーを設けて外部を“視覚的に占有”できる構成を考案。環境の良い上階を活かす為に下階との面積案分も考慮
    14. トラフ建築設計事務所による、東京の、店舗「Aesop ルミネ立川」。駅直結の出入口に近い区画。外と対比的な“静かで落ち着いた空間”を目指し、壁や什器を“ジグザグ”に配置して小さな“たまり”の様な場を生む構成を考案。触覚と視覚での静かさも意図して床壁の素材を選定
    15. 角倉剛建築設計事務所による、東京の「三鷹の家」。駅から近い住宅街の敷地。周辺との調和と動的な空間を求め、街並みに影響を与える“線路”と“河川”の二つの軸に着目した設計を志向。“街の造られ方”と“架構の造り方”を結び付けて建築を構築する
    16. nevertheless / 佐河雄介建築事務所による、福島の「仕立ての家」。若い施主夫婦が購入した木造住宅の改修。初期から“穴を穿つ”と“引き剥がす”設計を志向。上階床に“穴”を開けて“家族の気配が感られる”空間を構築し、壁を“剥がし”既存躯体と親和性のある素材で仕上げる
    17. 家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2023」が、東京ビッグサイトで開催。芦沢啓治・トラフらが参加する展示「Upcycling Airplanes」やトークイベントも多数行われる
    18. 会田友朗 / アイダアトリエによる、長野・御代田町の「Ten Pillars House」。仕事中心の生活を退いた施主の“暮らしを楽しむ”為の家。小屋の様なシンプルで柔軟な空間の要望に、基礎と一体化する10本の壁柱で“無柱空間”を構築。構造形式は季節や時間を感受する為の多彩な開口部も実現
    19. 永山祐子建築設計による、大阪市の店舗「YAMAGIWA OSAKA」。老舗照明メーカーのショールーム。企業ロゴの“放射状に広がる光線”に着想を得て、ルーバー等を用いた“繊細な線の集合体”で構成する空間を考案。可動式の要素で場所毎に雰囲気を変えられる仕組みも作る
    20. 池内健 / studio colife3による、愛媛・松山市の「風と火と農家住宅」。意欲的な若い米農家の為に計画。現代で先人の知恵を継承する在り方を求め、地域の古い農家住宅を参照した“地域の卓越風”を取り込む“門型構造”の建築を考案。外装には古来から瀬戸内で用いられる“焼杉”を採用
    21. 湯浅友絵+萬玉直子+オンデザインによる、東京・中央区の「TOKYO MIDORI LABO.」。植物を扱う企業が複数入居。緑と建築の混合に加えて街のスケールとの調和を求め、量塊をずらしテラス等を外部に表出させた“多面的な”構成を考案。植物に加え働く人も“自然と捉え”て相互が影響し合う状況を作る
    22. 山村健+ナタリア サンツ・ラヴィーニャ / YSLA Architectsによる、東京・狛江市の住戸改修「MASAKO HOUSE」。単身高齢者の為に計画。施主が重視する“飲食・読書・運動”を尊重する住居を目指し、各空間を個別に設けつつも全体が一室となり“広がり”を生む構成を考案。各所の“三角”は機能性と意匠的抑揚の役割を担う
    23. 江頭真太 / PLANNING ESによる、福岡市の飲食店「ORTO CAFE」。街の中心から少し離れた木造二階のカフェ。同業他社との“差別化”を意図し、場所性を考慮して来訪者が“ゆっくり過ごせる”空間を志向。上階の客席は気積と天窓で“最大限の開放感”の享受を意図
    24. 吉村靖孝・大野博史・倉方俊輔・中川エリカ・西沢大良が審査した、東京建築士会主催の「住宅建築賞2023」の結果と審査講評等が公開
    25. 洲崎洋輔建築設計事務所による、埼玉の「北本 旧中山道の家」。街道沿いの二世帯住宅。世代を超え継承可能で用途変化にも柔軟な家の要望に、住環境の確保と共に街とも繋がる“開かれた中庭”を中心とする構成を考案。外部要素の操作で都市規模の周辺と内部空間の連続性も作る
    26. 米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求
    27. 大城禎人建築設計事務所による、沖縄・中城村の三世帯住宅「400」。設計者自身の住まいも含む建築。地域で典型の中層建物を“再構築”したプロトタイプを目指し、“一般的な工法”を用いながらも“最大限に生かす”設計を志向。柱等の構造体は内装の要素としても役割を果たす
    28. 今冨佑樹+本杉一磨 / プラスチックアーキテクツによる、東京・目黒区の「中町フラット」。三階建ての二世帯住宅。新築で“改修”の持つ魅力の獲得を目指し、内と外の要求の“ズレ”を積極的に許容する設計を志向。等間隔の“正方形窓”は“用途”との完全な一致を避けて“街との新築らしからぬ関係”も作る
    29. へザウィック・スタジオの、森美術館での展覧会「共感する建築」。世界中でプロジェクトを手掛けるファームの日本初の展示。主要プロジェクト“28作”を模型や素材サンプル等で紹介。会場構成は同スタジオが日本の“暖簾”等に着想を得て考案
    30. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
    31. MVRDVによる、ドイツ・ハノーバーの複合施設「Expo Pavilion 2.0」。2000年の万博の為に自身が設計したオランダ館を改修。“積み重ねられた風景”のコンセプトはそのままに、オフィス等の労働空間と飲食店等に更新。周りは約400戸の学生の為の集合住宅等で囲まれる
    32. 鈴木隆介一級建築士事務所による、愛知の「M邸」。3世代が住み継いだ家の増改築。住環境と設備面の与件を考慮し、既存RC躯体を活かす判断をして天井高と開放性を備えた機能空間を追加する構成を考案。合理的に複雑で多様な場を作る可能性も提示
    33. ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川の住戸改修「鎌倉のリノベーション」。一面にしか窓のない区画。照明に頼り過ぎず“柔らかい光の中で生活”の要望に、壁と天井の境界を曲面で繋げた“ホリゾント”で奥へと光を拡散する空間を考案。素材や器具にも“光の中で質感が際立つ”ものを選定
    34. ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING」。分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示。“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示。全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性も見せる
    35. NHKのテレビ番組“クローズアップ現代”の特集「“思い出の建物”消えていいですか?問われるニッポンの建築文化」が放送(日時:2023年5月10日19時30分~)
    36. デイビッド・チッパーフィールド事務所による、韓国・ソウルの、オフィスビル「K-Project」。IT企業の新社屋。建築の耐久性と将来への適応性を求め、“ハードウェア”と呼ぶ躯体の中に“ソフトウェア”と呼ぶ可変的な労働空間が展開する構成を考案。低層部は地域の都市構造も取り込み一般に開放
    37. 佐々木翔+鈴江佑弥 / INTERMEDIAによる、長崎・大村市の「d&i 大黒屋新社屋」。代替わりした企業の為に計画。諸室の配置で部分的に2層となる内部空間に対し、ズレながら連続する“木梁”を架けて“曲面のような屋根形状”を構築。利用者に加えて周囲の環境までを大らかに包み込む
    38. 増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の「オランジェリー赤坂」。築70年の洋館風建物に手を加えた住居兼仕事場。諸条件の中で要望の実現を目指し、既存を大きく改変せず別棟として展示空間を建てる計画を考案。新旧の一体感を意図し“建築的な工夫”で再構成を行う
    39. 宮城島崇人建築設計事務所による、北海道・札幌市の住宅「Oプロジェクト」。公園に面する家の改修と増築。食に関わる施主の“ラボラトリー”となる建築を目指し、2本の柱でスラブを支え全方向に開放性を持つ“キッチン棟”を考案。公園との新たな関係を作ると共に既存の内部環境も一変させる
    40. 今西伴仁 / Atelier tomatoによる、高知・四万十市の「WANLIFE DOG VILLAGE」。田園の中のペットの複合施設。風景を増幅して見せる“介入”を目指し、地域の海や山並みを地盤起伏等で再現したドッグランを構築。建築は諸機能ごとに分散させて場所と動物のスケールに馴染ませる

    • 過去の「注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ
    • SHARE
    最も注目を集めたトピックス
    2023.06.05 Mon 08:50
    0
    permalink
    パナソニックの配線器具シリーズに新色が登場。直線的なデザインで空間と調和する「SO-STYLE」には“マットグレー色”が追加。フラットデザインで空間に溶け込む「アドバンスシリーズ」には“シルバー色”が追加。“コーディネートカード”のプレゼントも実施

    SHARE パナソニックの配線器具シリーズに新色が登場。直線的なデザインで空間と調和する「SO-STYLE」には“マットグレー色”が追加。フラットデザインで空間に溶け込む「アドバンスシリーズ」には“シルバー色”が追加。“コーディネートカード”のプレゼントも実施

    architecture|promotion
    パナソニックの配線器具シリーズに新色が登場。直線的なデザインで空間と調和する「SO-STYLE」には“マットグレー色”が追加。フラットデザインで空間に溶け込む「アドバンスシリーズ」には“シルバー色”が追加。“コーディネートカード”のプレゼントも実施SO-STYLE「マットグレー色」
    パナソニックの配線器具シリーズに新色が登場。直線的なデザインで空間と調和する「SO-STYLE」には“マットグレー色”が追加。フラットデザインで空間に溶け込む「アドバンスシリーズ」には“シルバー色”が追加。“コーディネートカード”のプレゼントも実施アドバンスシリーズ「シルバー色」
    “スイッチコーディネートカード”のプレゼントキャンペーンの申込ページはこちら
    www2.panasonic.biz

    パナソニックの配線器具シリーズ「SO-STYLE」と「アドバンスシリーズ」に追加された新色を紹介します。
    また、壁紙やクロスサンプルと合わせて手軽にスイッチのデザインを選定できるツール“スイッチコーディネートカード”のプレゼントキャンペーンも実施中です(申込期間:2023年5月8日~2023年7月31日 ※ただしご応募数が定員に達し次第、申込みは締め切り)。プレゼントキャンペーンについての詳細はこちら。【ap・ad】

    インテリア設計に寄り添うパナソニックの配線器具から、新色が登場しました。

    直線的なデザインで上質な空間と調和する「SO-STYLE」からはマットグレー色が登場。
    白でも黒でもない、ニュアンスの効いた空間づくりが可能に。

    また、フラットデザインで空間に溶け込む「アドバンスシリーズ」からはシルバー色が新登場。
    空間にシャープな印象をもたらします。

    • 残り9枚の写真とテキストを見る
    • SHARE
    2023.06.05 Mon 07:15
    0
    permalink
    最も注目を集めたトピックス[期間:2023/5/29-6/4]

    SHARE 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/5/29-6/4]

    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス[期間:2023/5/29-6/4]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/5/29-6/4)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 小川貴之建築デザインによる、神奈川・川崎市の、アトリエ兼住宅「VALE」。住宅地密集地に建つ設計者の自邸。外的な環境を内部に作り“享受する術”を模索し、中央に“深さ10mのヴォイド”を設けて別れた空間を“小さな橋”で繋ぐ構成を考案。“谷間”の様な場は光と温度の変化も伝える
    2. 上林剛典 / platによる、栃木・日光市の、宿泊施設「NIKKO A棟」。山と湖を一望できる自然の中の敷地。ドームテントではない“グランピング施設”として、地域の規制や環境を尊重した“ほぼ外”の様な“空っぽの建築”を設計。木架構の高床で冬季の積雪にも対応
    3. 鈴木隆介一級建築士事務所による、愛知の「M邸」。3世代が住み継いだ家の増改築。住環境と設備面の与件を考慮し、既存RC躯体を活かす判断をして天井高と開放性を備えた機能空間を追加する構成を考案。合理的に複雑で多様な場を作る可能性も提示
    4. 吉村真基建築計画事務所|MYAOによる、愛知・岡崎市の店舗「YE BAKERS」。住宅街の家の一部を改修したパン店。他の建築家が手掛けた既存の持つ“作品性”に敬意を表し、“住宅ではないスケール”を主題とした設計を志向。住宅の尺度より大きな“木戸”と小さな“屋台的な構え”で空間を作る
    5. 村山徹と杉山幸一郎による連載エッセイ ”今、なに考えて建築つくってる?” 第4回「構造と工法」
    6. 古谷野裕一 / 古谷野工務店による、神奈川・横浜市の「下田町の家」。住宅街の坂の途中にある不整形な敷地。最大限の建築面積の確保を目指し、登り梁で“整形の生活空間”も実現した“五角形平面”の建築を考案。前面路の“坂を登る”体験を踏襲した緩やかな階段で上下階を繋げる
    7. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・世田谷区の「尾山台の家」。壁面後退等の条例のある敷地。限られた建築面積に起因する縦動線の生活を豊かにする為、雁行形状と開口部の大きさや配置で“面積以上の広がり”を得る空間を構築。上階と下階の対比で“都市住宅で住む喜び”も喚起
    8. デイビッド・チッパーフィールド事務所による、韓国・ソウルの、オフィスビル「K-Project」。IT企業の新社屋。建築の耐久性と将来への適応性を求め、“ハードウェア”と呼ぶ躯体の中に“ソフトウェア”と呼ぶ可変的な労働空間が展開する構成を考案。低層部は地域の都市構造も取り込み一般に開放
    9. 吉田豊建築設計事務所による、広島市の「牛田本町の家」。駅近の大小の建物が混ざる地域。周囲と調和する矩形の外観の中に、三世代の居場所を作りつつ“立体的な回遊動線”と“様々な抜け”で多様な空間体験を創出。将来の生活変化も想定され新たな二世帯住宅への改変も可能
    10. 清水俊貴 / 福井工業大学と山田寛 / LoHAによる、福井・勝山市の店舗「nimbus」。磯崎新と伊東孝が設計した住宅を店舗に改修。“生きられた建築”を目指し、既存の保護と整理に加えてグリッド等を継承する“チューニング”としての設計を志向。既存空間が持つ“公共性”の質を更に引き出す
    11. MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの、オフィス兼研究施設「マトリックス・ワン」。持続可能な解決策に取り組む企業等が入る施設。サステイナブルの限界に挑み、将来的な解体と他建物の資源としての再利用も想定して設計。人々の交流を促す“社会的階段”はキャンパスのハブとして機能
    12. ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館。“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美で構成。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜、水野太史が名を連ねる
    13. 松井大佑 / Atelier komaによる、福岡・春日市の、診療所「light and space」。リハビリ設備も有する整形外科医院。患者が何度も往来する“待合”を主題とし、診療室とリハビリ室の緩衝帯にもなる“大らかな気積”で“縦横に光が溢れる”空間を考案。純白素材等の選択で光の拡散も意図
    14. レンゾ・ピアノが2018年4月にTEDで行ったトーク「世界有数の著名建築物を生んだ鬼才」の動画(日本語字幕付)
    15. 家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2023」が、東京ビッグサイトで開催。芦沢啓治・トラフらが参加する展示「Upcycling Airplanes」やトークイベントも多数行われる
    16. 九州大学岩元真明研究室と関西学院大学荒木美香研究室による、福岡市の「オーゼティック・パビリオン」。金属板を加工して制作されたパーゴラ。平面に切込を周期的に入れる“幾何学的パターン”を応用し、最小限の材料で多孔質の自由曲面を作る方法を開発。レーザー加工と人力で制作でき特殊な型枠や治具は不要
    17. デイビッド・チッパーフィールド事務所による、ギリシャ・アテネの「国立考古学博物館」。19世紀築の新古典主義建築の施設を改修増築。人々と遺産を結ぶ建築を求め、既存建物の台座を通りまで延長して“街と接続”すると共に上部に公園を新設。既存建物を尊重し調和させながら展示空間等を追加
    18. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
    19. 石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、東京・渋谷区の「tracing」。展示・販売・撮影を行う施設。施主の望む“キオスク”のイメージに応える為、キオスクの構成要素を“トレース”して壁面に加えて陳列物等も設計。“作法のある仕上げ”で内装の論理的構築を試みる
    20. 今西伴仁 / Atelier tomatoによる、高知・四万十市の「WANLIFE DOG VILLAGE」。田園の中のペットの複合施設。風景を増幅して見せる“介入”を目指し、地域の海や山並みを地盤起伏等で再現したドッグランを構築。建築は諸機能ごとに分散させて場所と動物のスケールに馴染ませる

    • 過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ
    • SHARE
    最も注目を集めたトピックス
    2023.06.05 Mon 07:09
    0
    permalink
    2023.6.03Sat
    • デイビッド・チッパーフィールド事務所による、ギリシャ・アテネの「国立考古学博物館」。19世紀築の新古典主義建築の施設を改修増築。人々と遺産を結ぶ建築を求め、既存建物の台座を通りまで延長して“街と接続”すると共に上部に公園を新設。既存建物を尊重し調和させながら展示空間等を追加
    2023.6.06Tue
    • リナ・ゴットメによる、サーペンタイン・パヴィリオン2023「A table」。世界中から毎年一組の設計者が選ばれ建設される期間限定の建築。食事と対話をテーマとして、マリの伝統建築を参照した低い屋根や円形テーブルで交流の促進を意図。周辺環境との呼応や持続可能性も考慮
    • studioSHUWARIによる、富山市の、スポーツ施設「Luxe training」。自動車販売店だった建物を改修。以前の用途の為に作られた空間の特徴を活かしながら、諸室を視覚的に連続させ“アクティビティ”を繋げる構成を考案。利用体験を豊かにする照明や色彩の計画等も行う

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,709
    • Follow
    82,622
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white