SHARE 南木隆助の設計による、東京スカイツリータウンでの期間限定アンテナショップ「MILK LAND HOKKAIDO→TOKYO」
all photos©淺川敏
南木隆助の設計による、東京スカイツリータウンでの期間限定アンテナショップ「MILK LAND HOKKAIDO→TOKYO」です。※店舗の開催期間は終了しています。
知る場、食べる場、買う場となる一本のライン
日本が誇る酪農エリア、北海道の乳製品ブランドの魅力を伝えるための旗艦店の内装を設計した。
食べ物についての精度の高い情報を知ると、その食べ物はより美味しくなるし、美味しい食の体験は、商品の一番のブランディング方法だという原理をこの空間で目指した。
知る、食べる、買うを一体で体験させ、相互が相乗効果をもたら空間を設計した。
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以下、建築家によるテキストです。
MILK LAND HOKKAIDO→TOKYO
知る場、食べる場、買う場となる一本のライン
日本が誇る酪農エリア、北海道の乳製品ブランドの魅力を伝えるための旗艦店の内装を設計した。
食べ物についての精度の高い情報を知ると、その食べ物はより美味しくなるし、美味しい食の体験は、商品の一番のブランディング方法だという原理をこの空間で目指した。
知る、食べる、買うを一体で体験させ、相互が相乗効果をもたら空間を設計した。
まず、店舗の中で大きな存在感を放つ一本の巨大なテーブルを設計した。
18m長のテーブルで、知る機能、食べる機能、商品販売機能を展開した。
店舗を訪れた人は、テーブル上の農場から都市のジオラマで酪農家の努力と高度な輸送手段を知り、食卓のような大テーブルで食べ、テーブルを掘り込んだフリーザーから商品を買う、という一連の体験を辿る。
テーブルは部分的に折れ、テーブルを横切る緑の導線と重なる。
テーブルを横切る導線の奥にレジがあり、さらにその奥に料理を受け取る厨房兼カウンターを配置した。
以前この場所にあったカフェでは奥の座席に人を呼込めず苦労していたため、導線の工夫で、あえて別の場所で料理を受け取り気分が上がる場所として効果的に活用した。
ここでしか食べられないデザートもあわせてデザインされた。
北海道の様々な種類のクリーム、シリアル、ソース等をカスタマイズして食べられる仕組みをつくり、300種以上の組合せを楽しめるオーダー方法を作り出した。
デザートでここに来る理由を作り、同時にリピーターを作ろうと考えた。
3ヶ月で11万人が来場し、北海道の乳製品の新しいファンと特別な体験が生まれた。
■建築概要
設計:南木隆助 阿部幸子 植山 美南
CD/AD:瀬川浩樹
コピー:坂本愛
施工ディレクション:相川洋平
プロデュース:柳谷真吾 二ノ宮 由香子
撮影:淺川敏
延床:220㎡
竣工:2016年