MVRDVとバランスによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修。近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画。間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築。地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぐ
MVRDVとバランスによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修。近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画。間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築。地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぐ image©MVRDV
MVRDVとバランスによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修。近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画。間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築。地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぐ image©MVRDV
MVRDVとバランスによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修。近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画。間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築。地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぐ1階、アトリウム image©MVRDV
MVRDVとバランスによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修。近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画。間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築。地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぐ地下1階、オープン収蔵のスペース image©MVRDV

MVRDVバランス・アルキテットゥラによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修です。
近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画です。建築家は、間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築しました。また、地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぎます。2027年後半の着工を予定しています。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

MVRDVが、オープン収蔵と柔軟に変更可能な展示システムを備えたトリノ市立近現代美術館の改修設計競技で勝利

トリノ市立近現代美術館(GAM Torino)の改修計画が、本日、一般向けイベントおよび展覧会において全面的に公開されました。2025年12月に公募型設計競技で選定されたMVRDVとバランス・アルキテットゥラ(Balance Architettura)による設計案は、1959年竣工当時の建物の特質を復元するとともに、21世紀の美術館を特徴づける要素を取り入れて建物を刷新することを目指しています。これにより、美術館をより開かれたものとし、一般公開される収蔵スペース、高い柔軟性を備えた展示システム、市民の積極的な参加を念頭に構想された空間を備えます。

現在のGAM Torinoの建物は、建築家カルロ・バッシ(Carlo Bassi)とゴッフレード・ボスケッティ(Goffredo Boschetti)の設計により、1959年に竣工しました。当初から、この卓越した建物は近代的な思想の優れた実例でした。主棟は街区内に斜めに配置され、トリノの直交する街路網から脱却することで、一日を通して均一な採光を確保しています。一方、内部はフリープランに基づいて設計され、展示構成の柔軟性を可能にしていました。しかし、年月を経るにつれて、本来の設計の明快さは失われてきました。それは、新たな安全要件や美術館基準に対応するための改変が、建物、来館者、そして都市との関係性を変えてしまったためです。現在では、美術館の庭園はフェンスで囲われ、竹が生い茂っています。トップライトは人工照明を優先するために閉鎖され、複数の非常階段が建物の外部に設置され、内部の間仕切りが増設されたことで、かつて開放的だった空間はより細分化されてしまいました。

MVRDVとバランスによる設計は、これらの変更の多くを元に戻し、バッシとボスケッティの当初の構想を尊重しています。この提案では、トップライトを再び開放するとともに、建物全体に設けられた内部の間仕切りのほぼすべてを撤去し、もう一度ギャラリーに明るく広々とした空間を取り戻します。建物外部の非常階段は撤去され、その代わりに建物内部に新たな避難階段が設けられます。この避難階段は、平面図において建物の当初の階段と対を成すようになっています。現在オープンプランとなったギャラリーでは、建物の構造柱の間にレールのグリッドが架け渡され、展示壁、間仕切りカーテン、その他の展示モジュールを上部から吊り下げられるようになっています。これにより、美術館スタッフには、必要に応じてギャラリーのレイアウトを形成および再構成するためのシンプルなシステムが提供されます。

美術館における最も重要な更新は、地上階およびその地下で行われます。地下階は、オープン収蔵の手法を採り入れた空間へと転換され、美術館の舞台裏となる運営の様子を一般の人々が垣間見ることができるほか、コレクション全体を鑑賞できるようになります。この新たな博物館学的アプローチにより、GAM Torinoは世界の美術館の最前線へと返り咲きます。これにより、近年、大規模なオープン収蔵の実践を先導してきたロッテルダムのデポ・ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン(Depot Boijmans Van Beuningen、MVRDV設計)や、ロンドンのV&Aイースト・ストアハウス(V&A East Storehouse)などの施設に加わります。

ニジアーキテクツによる、千葉・柏市の「登間の家」。中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地。環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向。登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築
ニジアーキテクツによる、千葉・柏市の「登間の家」。中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地。環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向。登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築外観、北側の道路より見る。 photo©Niji Photo
ニジアーキテクツによる、千葉・柏市の「登間の家」。中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地。環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向。登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築1階(1段目)、「にわリビング」からダイニング側を見る。 photo©Niji Photo
ニジアーキテクツによる、千葉・柏市の「登間の家」。中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地。環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向。登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築1階(2段目)、キッチンとダイニング photo©Niji Photo
ニジアーキテクツによる、千葉・柏市の「登間の家」。中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地。環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向。登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築1階(3段目)、フリースペースからダイニング側を見る。 photo©Niji Photo

原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツが設計した、千葉・柏市の「登間の家」です。
中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地での計画です。建築家は、環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向しました。そして、登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築しました。

T字路突き当りの北側前面道路で、敷地奥の南側に向かって地盤レベルが上がっている。南側境界は1.8m程度の幅の隣地を挟んで道路に面しており、道路からは人の背丈ほど敷地が高くなっている。
古家は手前の平場に建物を配置し、奥の斜面を庭としていた。普通に考えるとそうなるだろう。だが、現地に訪れ南側の斜面の最も高いところに立つと、なんとも心地よい風が南北に抜け、視界の抜けと北側の眺望が素晴らしかった。
そこで、登窯のような空間をこの敷地目一杯に配置することで、恵まれた環境を活かせると考えた。

建築家によるテキストより

既存の崖を背中で受ける高基礎と両腕を伸ばすような待受け擁壁を⼀体で作り、その肩を蹴り上がるように2段目・3段目の床を作った。南北の風と視界の抜けを享受できるように、両面に大開口を設けた。それぞれの段によって開口部との距離や高さ関係が異なるため、一体空間ではあるが空間の質が異なり、多様な居場所を作り出している。
南側の3段目から振り返るような形で上がる2階は周辺の建物よりも頭一つ上に出ており、北側の眺望を独り占めできるペントハウスのような空間となった。

建築家によるテキストより

このプロジェクトは、これまでに設計した二つの住宅から連鎖的に始まった。
「扉の家」を見た方が「段庭の家」を依頼し、「段庭の家」を見た方が「登間の家」を依頼された。いずれも変形敷地で、一般的にはネガティブに捉えられがちな敷地条件であったが、それらを建築によってポジティブな環境へと転換している点に関心が寄せられた。

それぞれの計画では、周辺環境との関係性を意識しながら、強引な操作ではなく、さり気ない操作を重ねている。
「登間の家」では、既存の地形を壊すことなく、その場に段々と連なるトンネル状の箱をそっと置くように、ボリューム計画を行った。

土地の成り立ちを変えて光や風の環境を操作するのではなく、昔からそこにある環境に寄り添い、それを享受するように空間をつくることこそが、自然な建築であると考えている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/6/29-7/5]
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/6/29-7/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/6/29-7/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。(弊サイトでは、作品記事についてSNS広告を活用した再発信を行う場合がありますが、その流入はランキングに影響しないよう設定しています)


  1. 岩元真明+千種成顕 / ICADAによる、さいたま市の「だら挽きの家」。“ウッドショックの真っ只中”に計画された住宅。材料調達から設計を始める必要性を感じ、“行き場を失った‘大径木’”を主要材として造る方法を模索。杉丸太を“だら挽き”して構造体と仕上げにする建築を考案
  2. 葛島隆之建築設計事務所による、三重の「Clinic O」。医院の増改築。イメージの更新と機能不全の解消を求め、既存と環境を繋ぎ合わせる為の“バッファー”となる細長い量塊を増築する計画を考案。訪問・治療・会計の流れを“生活に溶け込む”スムーズな体験へと変える
  3. 森下陽 / AMPによる、静岡・藤枝市の住宅「タカスノコヤ」。住宅街の台形敷地での計画。膨大なレコードの収納を起点に、“拡張性のある大きな壁面”を持つリビングを作り中心に据えて3つのフロアが緩やかに繋がる構成を考案。窓の配置や大きさで個人の居場所の創出も意図
  4. 佐藤光彦研究室・小野志門・田中麻未也・横井創馬による、東京の「小さな建築的行為」。大学施設の中に建築学科創設100周年の“記念碑”をつくる計画。新たな在り方を模索し、既存吹抜を“風景の輸送”などの4つの主題に基づく改修を行って“空間全体を記念碑と位置付ける”計画を考案
  5. 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が、徳島市内の新たな会場で開催へ。実施設計段階まで進んでいた旧計画の内容を公開。石上に加えて藤村龍至と古市憲寿が登壇するオープニングイベントも実施
  6. ZHAによる、カザフスタンの国立銀行の新本部。最大800人の職員と各部門を収容する建築。変動する厳しい気候に対応する為、ガラス張りの吹抜に動線・空気の流れ・共用部などを集約する構成を考案。外部の“石灰岩製ルーバー”は地域のステップの露岩から着想
  7. ヘザウィック・スタジオによる、サウジアラビアの「アルウラ・マナラ」。砂漠地帯に計画された天体観光の為の施設。“宇宙の驚異”を体感する施設として、銀河や惑星の環などの“螺旋形状”から着想を得た建築を考案。一連の筒状の形態は日中の遮光や夜間の視認性の維持にも寄与
  8. 岩瀬諒子設計事務所が、滋賀の「守山市ほたるの森資料館」設計プロポで優秀者に選定。技術提案書も公開。二次審査には、湯澤ON設計共同体、横井・佐瀬+TAMA設計共同体、御手洗龍建築設計事務所、工藤浩平建築設計事務所、タトアーキテクツ、Atelier tomato+HaMAo共同企業体が名を連ねる
  9. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  10. SNARK Inc.による、東京・渋谷区の飲食店「NANZUKA TAKEN」。現代美術ギャラリーが運営するバー。アーティストたちと協業して、“宇宙を想起させるメインバー”と“木質のVIPバー”という雰囲気が異なる二つの空間を構築。魚眼レンズを用いた窓など様々なアイデアも盛込む
  11. コプレイスアーキテクツとTANKによる、長野の「いいづな歴史ふれあい館 / 展示リニューアル」。自然・歴史・文化の魅力を探求して発信する為の展示空間。多角的に歴史と向き合える在り方を求め、展示ケースの周りを回遊できて上下から眺められる計画を考案。OSB合板を加工した意匠は世界観の共有も意図
  12. 【ap編集長の建築探索】vol.022 篠原一男「上原曲り道の住宅」
  13. ヨネダ設計舎 / 米田雅樹による、三重・亀山市の住宅「野原の家」
  14. スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」の建設が進行中。大規模な催しに加えて日常の来訪も想定した施設。“開いていく扇子”を想起させる屋根形状を特徴とし、“24時間365日”解放された屋上広場を備えた建築を考案。2026年後半から2027年初頭の開館を予定
  15. 葛島隆之建築設計事務所による、三重・員弁郡の住宅「Rural House」
  16. 山口貴司 / 三日月アーキテクツによる、千葉の「House Y」。“自然と人工物が混ざり合う”郊外に建つ設計者の自邸。この場所での暮らしの“豊かさ”に向き合い、街並みの“断片的な体験の余韻”を感じられる建築を志向。“風景のかけら”を“空間・設え・素材”に置き換える
  17. 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が、2026年6月1日に開幕。開催場所は、徳島市万代町の“第一倉庫”。約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを展示
  18. オンデザインパートナーズによる、神奈川・横浜市の「まちのような国際学生寮」。多様な学生が住む寮。共同生活で“交流を促進”する存在を目指し、最小限の“個室”と様々な特徴を持つ居場所“ポット”を散在させた生活機能を担う“共用部”で構成。小さな滞在空間の“連続体”として建築を作る
  19. KUMA & ELSAによる、福岡の「Nakano House」。集合住宅の二層に計画された親世帯と子世帯の住戸。生家の“日本家屋の縁側の再現”との要望に、中央に諸室を集めた“小屋”を据えて周囲に“中間領域”を作る構成を考案。床仕上げの切替は“境界の曖昧さ”も体現
  20. 山田伸彦建築設計事務所の建築設計、スタジオテラのランドスケープデザインによる、東京・町田市の「町田薬師池公園四季彩の杜西圓ウェルカムゲート」

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