



大野力 / sinatoが設計した、新潟・加茂市のオフィス「OYANAGI CONSTRUCTION」です。
建設会社の新社屋です。建築家は、地域の日常風景に活気を与える存在を目指し、透明度の調整やテラスの配置等で“振舞が染み出す”ファサードを構築しました。また、道に面するカフェは地域の人々が利用可能な場としても機能します。施主企業の公式サイトはこちら。
新潟県加茂市に建つ、総合建設会社の鉄骨造3階建の新社屋。
創業地である地域の日常風景に活気を与えるべく、建物を前面道路に寄せて間口一杯に配置し、オフィスの営みを街に大きく表示したいと考えた。具体的には、内側の用途に応じて外皮のメッシュ密度を変えたり開口を設けて透明度を調整しながら、バッファとなるバルコニーを多数配置し、屋内外を跨ぐ立体的な振舞いをファサード化している。また道路から建物を貫通する2本の車路を設け、駐車場へのアクセスや屋根のある乗降・積卸しスペースを確保すると共に、街の空気を引き込むような構えとした。
車路によって3つのボリュームに分けられた1階には、北から会議室・地域共生カフェ・倉庫を配置した。中央の地域共生カフェは、全開放出来る木製引戸とウッドデッキを介して街に開かれた、地域の人々が小商いやコワーキングスペースとして利用するパブリックな場所だ。ウッドデッキからは屋外階段で3階のバルコニーまで繋がっており、お祭り等のイベント時には上階との連続的な利用も可能である。