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杉山幸一郎による、ドローイングとオブジェクトの作品群「Line & Fill」
杉山幸一郎による、ドローイングとオブジェクトの作品群「Line & Fill」 photo©Koichiro Sugiyama
杉山幸一郎による、ドローイングとオブジェクトの作品群「Line & Fill」 photo©Koichiro Sugiyama
杉山幸一郎による、ドローイングとオブジェクトの作品群「Line & Fill」 photo©Serge Borgmann & Koichiro Sugiyama

杉山幸一郎による、ドローイングとオブジェクトの作品群「Line & Fill」です。ここでは「drawing」「object」「structure」の3つのシリーズを紹介します。杉山はアーキテクチャーフォトにて「For The Architectural Innocent」を連載中の建築家です。

この場を借りて紹介させていただくのは、建築士として設計活動をするかたわら、時間の隙間を見つけては描き、制作してきたドローイングやオブジェクトたちです。

僕自身は、特別に絵描きになるために絵画を学んだとか、家具職人になるために工房に務めていたという経歴は、残念ながらありません。
ただ、アトリエピーターズントーで1年間ワークショップチーフを経験したこともあって、頭で考えるのと同時に手で作るというプロセスを、とても大切にしてきました。

«Line & Fill (線と面)»というタイトルを付けたのには、スイスに初めてやってきた当時の出来事ががありました。

建築設計で用いるCADソフトで壁を描く時に、日本で学び働いていた時には二本の平行線を描き、それで壁の場所、壁の厚みを表現していました。スイスにやってきて、ズントー事務所で働き始めてショックだったのは、壁を黒塗りの面 (長方形)で描くことです。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 株式会社 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2021年新卒・実務経験者)を募集中
【ap job更新】 株式会社 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2021年新卒・実務経験者)を募集中
【ap job更新】 株式会社 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2021年新卒・実務経験者)を募集中

株式会社 山﨑健太郎デザインワークショップの、設計スタッフ(2021年新卒・実務経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【設計スタッフの募集】

私たちは、デイサービス、ホスピス、商業施設、ホテル、ワイナリー、図書館など幅広い設計業務に取り組んでおり、コミュニケーション能力が高く、明るく楽しみながら仕事に取り組むことのできる方を募集しています。

中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、花店のファサード改修「FLORIST NAKAMURA」
中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、花店のファサード改修「FLORIST NAKAMURA」 photo©足袋井竜也(足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、花店のファサード改修「FLORIST NAKAMURA」 photo©足袋井竜也(足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、花店のファサード改修「FLORIST NAKAMURA」 photo©足袋井竜也(足袋井写真事務所)

中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、花店のファサード改修「FLORIST NAKAMURA」です。店舗の公式サイトはこちら

広島県呉市の二丁目エリアにある老舗の花屋フローリストナカムラ。
イベントの企画やマルシェへの出店など店舗にとどまらず呉の街全体をデザインする唯一無二フローリストだと思う。

ファサードの改修依頼を受けた時、その枠に収まらない価値を改装によってより高めることができないだろうか考えた。
そこで二次元な観点で単純に表層を変えるのではなく、機能や装置としての立体的な観点でのファサードづくりを目指した。

ファサードを花屋の機能の中で静と動によって二分割し、それぞれ異なる機能を設けている。

建築家によるテキストより
日高啓道 / まほろば設計、増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・世田谷区の「オフィスリノベーション 駒沢」
日高啓道 / まほろば設計、増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・世田谷区の「オフィスリノベーション 駒沢」 photo©MASS
日高啓道 / まほろば設計、増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・世田谷区の「オフィスリノベーション 駒沢」 photo©MASS

日高啓道 / まほろば設計、増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIが設計した、東京・世田谷区の「オフィスリノベーション 駒沢」です。

駒沢に建つ築30年のビルの7階に入居する芸能プロダクションのリノベーション計画。

フラットで均質な既存のオフィス空間を、多様なアクティビティに対応可能なワークスペースにリノベーションすることが求められた。

ワンルーム空間の中に多様な場所をつくる手立てとして、フロアを東西に大きく分ける境界面を想定し、その面を境に従業員のワークスペースと、ゲストも使用するパブリックなスペースにゾーニングを行った。2つの領域には、使用する素材や色、床高と天井高さに変化を与え、対比的な空間として設えた。

2つの領域は境界面上に設置された高さ1.8mの書棚によって緩やかに分節され、縦横に設けられた抜けのある通りによって、従業員はスペース全体を自由に回遊することが可能である。

建築家によるテキストより
平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所による、東京の住宅「重箱ハウス」
平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所による、東京の住宅「重箱ハウス」外観。 photo©鳥村鋼一
平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所による、東京の住宅「重箱ハウス」外観。 photo©鳥村鋼一
平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所による、東京の住宅「重箱ハウス」ダイニングキッチン。 photo©畑拓

平井充+山口紗由 / メグロ建築研究所が設計した、東京の住宅「重箱ハウス」です。

この住宅の住まい手は母親と息子夫婦の3人家族である。3人とも異なる職場を持ち、普段は外にいる時間が長く帰宅時間も遅い、極めて現代的な生活スタイルである。3人が集まるのは週末だけであることから、この住まいには安心感があり、まちへ出ることを前提とした拠点としての居場所を求めた。

敷地は都内の密集住宅地であり、北側接道で隣地にマンションのバルコニーやアパートの廊下などが迫っている。さらに北側の道路の向いにも南向きの3階建の住宅が建つ。そこで、自分の居場所の周りに、周囲との関係性や距離感をコントロールできる場所と仕掛けを巡らせることで、確かな住まいの場をつくりつつ、近隣共に気配を共有できる新しい仕組みを提案した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 環境・福祉住環境・ファイナンシャルに精通し企画から監理まで一貫して手掛ける下町の設計事務所「かなや設計」が、正社員を募集中(独立できる力をつける働き方を応援)
【ap job更新】 環境・福祉住環境・ファイナンシャルに精通し企画から監理まで一貫して手掛ける下町の設計事務所「かなや設計」が、正社員を募集中(独立できる力をつける働き方を応援)
【ap job更新】 環境・福祉住環境・ファイナンシャルに精通し企画から監理まで一貫して手掛ける下町の設計事務所「かなや設計」が、正社員を募集中(独立できる力をつける働き方を応援)京島ゆずテラス(シェアハウス)

環境・福祉住環境・ファイナンシャルに精通し企画から監理まで一貫して手掛ける下町の設計事務所「かなや設計」の、正社員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

かなや設計は、東京の下町墨田区で18年活動する設計事務所です。この度、業務拡大に付き所員を募集いたします。
「環境」「福祉住環境」「ファイナンシャルプラン」の3分野の提案を行い、施主のライフプランや法人の事業計画を含めて提案を行うことで、プロジェクトを確実に実行しています。
意匠設計を志す方は、いづれ独立という目標があると思います。弊社では独立できる能力が身に付くよう、仕事を覚えていただきます。
代表者は、寒冷地の組織事務所である北海道日建設計において、納まり、断熱、法規を含めプロジェクトをまとめる基本的スキルを身に着けています。そのため、創業以来、ほとんどクレームがありません。技術とマネジメントの質の高さをわかってもらえるかと思います。
トップダウン式ではなく、理論と経験に基づき対話型で進める仕事のスタイルですので、若いスタッフの方々にも、のびのびと活躍してもらえる意匠系設計事務所です。
事務所にネコのいる、癒しのある設計事務所です。

丹下健三、グロピウスと共同制作した桂離宮の書籍などでも建築業界で知られている写真家 石元泰博の、東京オペラシティ アートギャラリーでの回顧展「石元泰博写真展 伝統と近代」をプレビュー
丹下健三、グロピウスと共同制作した桂離宮の書籍などでも建築業界で知られている写真家 石元泰博の、東京オペラシティ アートギャラリーでの回顧展「石元泰博写真展 伝統と近代」をプレビュー《桂離宮 中書院東の庭から中書院、楽器の間、新御殿を望む》ゼラチン・シルバー・プリント 1953,54年 photo©高知県,石元泰博フォトセンター / 高知県立美術館蔵
丹下健三、グロピウスと共同制作した桂離宮の書籍などでも建築業界で知られている写真家 石元泰博の、東京オペラシティ アートギャラリーでの回顧展「石元泰博写真展 伝統と近代」をプレビュー《東京都新都庁舎計画(磯崎新)》ゼラチン・シルバー・プリント 1991年頃 photo©高知県,石元泰博フォトセンター / 高知県立美術館蔵
丹下健三、グロピウスと共同制作した桂離宮の書籍などでも建築業界で知られている写真家 石元泰博の、東京オペラシティ アートギャラリーでの回顧展「石元泰博写真展 伝統と近代」をプレビュー《牧野富太郎記念館(内藤廣)》ゼラチン・シルバー・プリント 1999年 photo©高知県,石元泰博フォトセンター / 高知県立美術館蔵

丹下健三、ワルター・グロピウスと共同制作した桂離宮の書籍(リンク先はLIXILのサイトで書籍の紹介に加え、石元と内藤廣の対談も掲載)などでも建築業界で知られている写真家 石元泰博の、東京オペラシティ アートギャラリーでの回顧展「石元泰博写真展 伝統と近代」をプレビューします。会期は2020年10月10日~12月20日。展示作品は12のテーマに沿って分類される予定ですが、その内7つのテーマが都市や建築に関わるもので、建築に携わる人たちにとっても親和性の高い展覧会と言えます。

写真家・石元泰博の生誕100年を祝し、10月10日[土]より12月20日[日]まで「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」を開催いたします。

アメリカに生まれ、シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ写真家石元泰博(1921-2012)は、対象の構造的、空間的特性を鋭く捉えた作品によって、写真界はもとより、広く建築、デザイン、美術にわたる戦後日本の芸術界に大きなインパクトを与えました。バウハウスの流れを汲む近代的な視点から日本の伝統建築を撮影した桂離宮シリーズ、丹下健三、磯崎新、内藤廣ら同時代の建築家の作品を撮った作品、そしてライフワークとなったシカゴと東京の人と街を捉えた作品など、その成果は内外で高く評価されています。対象の本質と写真の可能性へのあくなき探究心、そして緻密な暗室作業による厳格なプリントの美学は、デジタルが一般化した今日において一層の輝きを放っています。

2021年は石元泰博の生誕100年にあたります。この記念すべき年に向け、石元の足跡を過去最大規模で回顧する展覧会シリーズを当館と東京都写真美術館、高知県立美術館との共同で開催いたします。本展は「伝統と近代」を切り口として、作家活動の前半に軸足を置き、多様な被写体を貫く石元の眼差しに注目します。なお東京都写真美術館では、「生命体としての都市」をテーマに独自の都市観にフォーカスし、中盤から晩年に至る作品を選りすぐります。2つの展覧会を通して、より多角的な視点から石元の活動の全貌が明らかとなるでしょう。高知県立美術館では来年1-3月に集大成となる展示を行います。

リリーステキストより

以下で、12のテーマとその写真をプレビューします(テキストはリリースより)。

トラフによる、東京・千代田区丸の内の、店舗「PISTA&TOKYO 東京ギフトパレット店」の写真

トラフのウェブサイトに、東京・千代田区丸の内の、店舗「PISTA&TOKYO 東京ギフトパレット店」の写真が8枚掲載されています。

ピスタチオの魅力を伝えるピスタチオスイーツの専門店「PISTA&TOKYO」一号店のための内装計画。敷地となるJR東京駅一番街の「東京ギフトパレット」には、ギフトやテイクアウトを中心に店舗が多数立ち並ぶ。彩り豊かな、人通りの多いエリアに、上質なブランドイメージが際立つ店舗が求められた。

小さな店内は、様々な素材を全て同じカラートーンに調整した。天井や壁面のプリントクロスは彩度の低い緑、カウンターの突板やリノリウム、床は濃い緑とし、それに対して背面の壁は、ピスタチオを想起させる色鮮やかな緑とした。

カウンター上のペンダントライトは、ピスタチオの形から着想を得て特注で製作。パンチングメタルから溢れる光が、華やかな印象を添える。

鮮やかな緑と芳醇な味わいの “ナッツ界の女王”と呼ばれるピスタチオを使用した、贅沢な時間を引き立てるスイーツが織りなすブランドの世界観が明確に伝わるような店舗を目指した。

ラファエル・モネオと、ハーバード大学GSD学科長 サラ・ホワイティングによる、建築教育をテーマとしたオンライントークイベント「Learning Architecture」の動画

ラファエル・モネオと、ハーバード大学GSD学科長 サラ・ホワイティング(Sarah Whiting)による、建築教育をテーマとしたオンライントークイベント「Learning Architecture」の動画です。現地時間2020年9月14日に開催されたもので。イベントの公式ページはこちら

Event Description:

What is it, to learn architecture? In a tribute to pioneering architect and educator, John Hejduk, Dean Sarah Whiting will interview Spanish architect Rafael Moneo about architectural pedagogy past, present, and future. Together, they will take up contemporary questions, examining shifts that have taken place in architectural pedagogy’s engagement of history, theory, and technology. In attempting to answer these questions, they will explore new experiments in the relationship between practice and teaching, including examples from Moneo’s own experiences. With both traditional models and contemporary departures in mind, Moneo and Whiting will speculate on future possibilities for architectural education.

日本ペイント×architecturephotoコラボレーション企画 “色彩にまつわる設計手法” / 第1回 中山英之・後編「『塗られなかった壁』が生まれるとき」
日本ペイント×architecturephotoコラボレーション企画 “色彩にまつわる設計手法” / 第1回 中山英之・後編「『塗られなかった壁』が生まれるとき」

本記事は学生国際コンペ「AYDA2020」を主催する「日本ペイント」と建築ウェブメディア「architecturephoto」のコラボレーションによる特別連載企画です。4人の建築家・デザイナー・色彩計画家による、「色」についてのエッセイを読者の皆様にお届けします。建築家の中山英之氏が担当する第1回目、後編は自身の作品と色彩について綴っていただきました。前編「世界から『色』だけを取り出す方法について」はこちら

 
「塗られなかった壁」が生まれるとき

text:中山英之

 
 
マルセル・デュシャンというアーティストが、モナ・リザの絵葉書に髭を落書きして言いました。「私はモナ・リザを書き換えた」。いやいや、それは絵葉書じゃないか。誰もがそう言って笑いましたが、彼はこう言ってのけました。「この瞬間、ルーブルのそれは髭を剃ったモナ・リザになったのだ」と。

この有名なエピソードが僕は好きです。世界は一人がつくるものではなくて、たくさんの人間がいろいろなことを考えることで、毎日生まれ変わっていく。誰かが何かを描くと、そこに1枚の絵が生まれるだけでなく、その絵の存在はそれまでの世界を別の何かに変化させてしまうことだってある。そういう新鮮な連鎖としての世界を、このアーティストは悪ふざけのような軽やかさで描き出してみせたのでした。

このデュシャンの論法にはもう1つ、人間の認知に関する面白い特徴が用いられています。それは、人間は「ない」ということを対象化することができる、という特徴です。どういうことか。たとえばレンガで家を建てて、ペンキで真っ白く塗ったとします。ほとんど塗り終えて、一部だけ元のレンガの色そのままの壁を塗り残すと、私たちはその壁にこんなふうな印象を抱きます。「これは塗られなかったレンガである」。塗る前はただのレンガでしかなかったものが、いつの間にか「塗られなかった」レンガになってしまう。面白いですよね。つまり、実は「塗る」ということは、同時に「塗らない」ことを生み出すことでもあるのです。

コンクリート造の住宅で、この「塗る」ことについて考えてみたことがあります。はじめに訪れた敷地は、砂利敷きの青空駐車場と隣家の大きな壁に挟まれていました。素敵なことに、この大きな壁の主人はその壁を、越してくる未来の隣人のために真っ白く塗り直してくれていたのでした。

白い大きな壁と砂利の空き地に挟まれた敷地で考える、コンクリートの家。

僕たちは、この並びに新しい家を加えることで、そこに3つめの特徴を付け加えることに躊躇を感じました。

以下の写真はクリックで拡大します

日本ペイント×architecturephotoコラボレーション企画 “色彩にまつわる設計手法” / 第1回 中山英之・後編「『塗られなかった壁』が生まれるとき」敷地とその周辺。均質に感じる街並みを、その場所の特徴はそのままに、別の質をもった固有の経験に読み直す。 図版提供:中山英之建築設計事務所

そこで、手始めに建築から通りに面した立面をなくすことにしました。すると建築は、2つの大きな面が鋭角に出会うようなかたちになりました。次に、屋根を白い壁の側に傾けます。そうして雨水が伝うこととなったこちらの面に塗る保護塗料の色に、同じ白を選びました。ついでに窓サッシにも、隣の家のものによく似たものを取り付けました。この隣家の白い大きな壁に面した窓からは、そこに当たった太陽の光を反射した柔らかい光が、画家のアトリエのように取り込まれます。一方駐車場側には、砂利と同じ色のコンクリートの壁が、塗られないまま残されました。こちら側の窓は、バックする車へのサインと、空き地を照らす街灯のような配置になっています。こうして3つ並んだ敷地は、街灯つきのグレーの空き地と、明るい光が乱反射する白い谷、2つの場所になりました。

増田信吾+大坪克亘が自身の作品「つなぎの小屋」を訪問して現地で作品解説をしている動画。能作文徳や施主も登場して批評。制作はTOTO・ギャラリー間

増田信吾+大坪克亘が、神奈川・横浜市に建つ自身の作品「つなぎの小屋」を訪問して現地で作品解説をしている動画です。能作文徳や施主も登場して批評しています。制作はTOTO・ギャラリー間。

建築家自身が作品を現場で語る「現場レポ―ト」。
今回は、増田信吾+大坪克亘の「つなぎの小屋」(フルヤプランツ、神奈川県・横浜市)を訪問し、建築家自ら建築思考の源や設計のポイントを解説いただきます。クライアントやゲスト批評者も登場、第三者の視点からも語っていただきました。 作品に込められたおふたりの思考と、現場にいるような映像のライブ感をぜひお楽しみください。

フルヤプランツ Furuya Plants
1938年創業の「古屋植木」を前身とする神奈川県横浜市の老舗植木店、フルヤプランツ。
約3900㎡の広大な農園では海外原産の樹木を始め、草木や多肉植物など約3000種もの多種多様な植物がそろい、インドアグリーンも豊富。特にユッカやアガベなどの大型植物が充実。住宅や店舗のガーデンデザイン、メンテナンス。コンサルティングも手掛ける。
取り扱い植物/樹木、そのツル性植物、多肉植物、エアプランツ、地被植物など植物のオーダー/可(登録業者以外の方は、一度メールにてお問い合わせ下さい)

スミルハン・ラディックによる、チリの国立公園近くに建つ住宅「Prism House + Terrace Room」の写真と図面。三角形のヴォリュームをデッキスペースを挟み2つ配置した構成が特徴的

スミルハン・ラディックが設計した、チリの国立公園近くに建つ住宅「Prism House + Terrace Room」の写真と図面がdezeenに掲載されています。三角形のヴォリュームをデッキスペースを挟み2つ配置した構成が特徴的な住宅です。

宮川清志 / SESNによる、東京・新宿区のアパレルショップ「MURUA」
宮川清志 / SESNによる、東京・新宿区のアパレルショップ「MURUA」 photo©見学友宙
宮川清志 / SESNによる、東京・新宿区のアパレルショップ「MURUA」 photo©見学友宙
宮川清志 / SESNによる、東京・新宿区のアパレルショップ「MURUA」 photo©見学友宙

宮川清志 / SESNが設計した、東京・新宿区のアパレルショップ「MURUA」です。店舗の場所はルミネエスト新宿のB1階です。

新宿ルミネエストにあるアパレルショップ、ムルーアのショップデザイン。
採石場の様な不定形の中にある強さをショップ空間で再現できないかと、ダイアグラムを用いて出来る限り作為を無くす事でより自然な強さのある状態に近づけた。

デザイナーによるテキストより
森田真生・藤原徹平・中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペが開催。最優秀賞はアジア学生サミットへの招待と賞金30万円が贈呈。
森田真生・藤原徹平・中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペが開催。最優秀賞はアジア学生サミットへの招待と賞金30万円が贈呈。

森田真生・藤原徹平・中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペティション「AYDA2020」が開催されます。最優秀賞はアジア学生サミットへの招待(旅費滞在費含む)と日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待、賞金30万円が贈られます
登録締切は、2020年11月12日(木)。提出期限は、2020年11月18日(水)とのこと。応募要項や事前登録はこちらから。【ap・pr】

テーマ:光の可能態

私たちが普段「光」と呼んでいるものを、できる限り分解して考えてみると、そこには様々な可能性のかたち(可能態)が潜んでいます。たとえば温かさ。これはとても波長の長い光の一様態で、「遠赤外線」と呼ばれたりします。黒く塗った箱と白く塗った箱に太陽の光が当たると、ふたつの箱の温度に違いが生じることは、皆さんよくご存じでしょう。たとえば日焼け止めクリーム。これはミクロの構造物を肌に塗ることで、視覚的には塗ったことが分からないまま、紫外線というとても波長の短い光だけを選び出して反射させる技術に裏打ちされた製品です。
暗闇の中に差し込む光。これこそが建築の始まりであるかもしれない。深い森の中にある複雑な木漏れ日の状態や、緯度の高い北欧の村の教会の内部に導かれた水平光がつくる透明な空間など、深く考察していくと、人間が認識する空間、建築、環境というものは、つまりは特別な光の状態にある、全て「光の可能態」のデザインと言うことができるのかもしれません。あなたなりの視点で「光の可能態」を再発見し、その発見を働きに変えることで導き出される、新しい魅力的な環境をデザインすること。これがこのコンペで皆さんに期待することです。

募集概要は以下からどうぞ。

最も注目を集めたトピックス [期間:2020/9/7-9/13]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/9/7-9/13]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/9/7-9/13)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. “建築と今” / no.0001「青木淳」
  2. 平田晃久の外装・屋上デザイン、日建設計の設計・監理で、表参道・明治通り交差点に新施設を建設。オープンは2022年度を予定
  3. 長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」
  4. 日本ペイント×architecturephotoコラボレーション企画 “色彩にまつわる設計手法” / 第1回 中山英之・前編「世界から『色』だけを取り出す方法について」
  5. 石川素樹建築設計事務所による、秋田・横手市の住宅「十文字町の家」
  6. 石川素樹建築設計事務所による、秋田・横手市の住宅「赤坂の家」
  7. 宮川清志 / SESNによる、東京・港区芝の美容クリニック「RENATUS CLINIC」
  8. 青木淳・昭和設計JVが設計者に選ばれた「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポについて、審査員を務めた上林功が振り返って解説した記事
  9. ドゥルバッハ・ブロック・ジャガーとジョン・ワードル・アーキテクツによる、オーストラリア・シドニーの、ギャラリーとパフォーマンススペースからなる施設「Phoenix Central Park」の写真。多様な素材遣いと繊細な構成の設計が秀逸
  10. マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子による、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」
  11. 元木大輔 / DDAAによる著書『工夫の連続: ストレンジDIYマニュアル』の中身をプレビュー。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展への参加でも注目される建築家による初の著書
  12. 宮川清志 / SESNによる、東京・港区南青山の、美容クリニック「Men’s Clara」
  13. 住宅作品「半麦ハット」(西澤徹夫との共同設計)でも注目された、板坂留五のRUI Architectsのウェブサイトが開設。様々な画像が重なる情報の密度感の設計が印象的
  14. 世界一の長さの、床がガラス製の橋が中国にオープン。設計は浙江大学建築設計研究院
  15. 杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第6回「タイムスリップ / 木の風船」
  16. 辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第5回「設計事務所を支える番頭ポジション」
  17. OMAが設計した、東京・渋谷のミヤシタパーク内の、プラダの新店舗「プラダ MIYASHITA PARK店」の写真
  18. 長谷川逸子のgallery IHAが住宅建築のアワードを開催、応募作品を募集中。審査員は北山恒、塚本由晴、西沢立衛、永山祐子、増田信吾
  19. 第一弾の“日本篇”の好評を受け出版される、建築用語図鑑シリーズの第二弾『建築用語図鑑 西洋篇』のプレビュー。約4500年間の西洋建築の歴史をキーワードとイラストから楽しく学べる一冊
  20. ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「ダイヤの家」が公開。カルソ・セント・ジョンが2016年に改修したスイスのゲストハウスをレビュー

コールハースに、「未来を修復する(Repairing the Future)」をテーマに話を聞いているインタビュー動画。ベルギーのアート施設ボザールが企画し2020年8月に収録されたもの

レム・コールハースに、「未来を修復する(Repairing the Future)」をテーマに話を聞いているインタビュー動画です。ベルギーのアート施設ボザールが企画し2020年8月26日に収録されたものです。

With the video interview series Repairing the future, BOZAR wants to give a new impetus to thinking about the future by giving a platform to scientists, artists and thinkers from different fields. Economics, ecology, mobility, architecture are all covered, as well as beauty and solace. In this episode Laura Herman and Christophe Van Gerrewey talk to the Dutch architect Rem Koolhaas.

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