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吉田昌弘 / KAMITOPENによる、千葉市の店舗「Hyex 海浜幕張店」。“街かど高地トレーニング”をうたうジム。低酸素ルームで運動する施設として、パフォーマンス向上の為に“空気”のデザインを志向。空の様な“青色”の空間から血液の様な“赤色”の主空間に移行する構成を考案
吉田昌弘 / KAMITOPENによる、千葉市の店舗「Hyex 海浜幕張店」。“街かど高地トレーニング”をうたうジム。低酸素ルームで運動する施設として、パフォーマンス向上の為に“空気”のデザインを志向。空の様な“青色”の空間から血液の様な“赤色”の主空間に移行する構成を考案フロントからフリースペース側を見る。 photo©宮本啓介
吉田昌弘 / KAMITOPENによる、千葉市の店舗「Hyex 海浜幕張店」。“街かど高地トレーニング”をうたうジム。低酸素ルームで運動する施設として、パフォーマンス向上の為に“空気”のデザインを志向。空の様な“青色”の空間から血液の様な“赤色”の主空間に移行する構成を考案フリースペース photo©宮本啓介
吉田昌弘 / KAMITOPENによる、千葉市の店舗「Hyex 海浜幕張店」。“街かど高地トレーニング”をうたうジム。低酸素ルームで運動する施設として、パフォーマンス向上の為に“空気”のデザインを志向。空の様な“青色”の空間から血液の様な“赤色”の主空間に移行する構成を考案フリースペースから開口部越しに「アスリートルーム」を見る。 photo©宮本啓介

吉田昌弘 / KAMITOPENが設計した、千葉市の店舗「Hyex 海浜幕張店」です。
“街かど高地トレーニング”をうたうジムの計画です。建築家は、低酸素ルームで運動する施設として、パフォーマンス向上の為に“空気”のデザインを志向しました。そして、空の様な“青色”の空間から血液の様な“赤色”の主空間に移行する構成を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

Train High,Perform High!

街かど高地トレーニングをうたっているHyex海浜幕張店。
そのコンセプトは高地トレーニングの環境とメソッドで、トレーニングをハックし、アスリートのパフォーマンス向上に貢献することを目的としている。

建築家によるテキストより

実際には圧力変化のない低酸素ルームの中でトレーニングを行うことで、心肺機能が強化され、身体の酸素不足を補うため血管・血液の酸素運搬能力が向上しパフォーマンスが向上する。

そこで、我々はパフォーマンス向上に必要不可欠な「空気」そのものをデザインすることを試みた。

建築家によるテキストより

実際には、真っ青な澄んだ空色の空間を抜けると、ウォームアップスペースにたどり着く。
そこは全面ミラー貼りの空間で、身体の緊張をほぐしながら、青色に澄んだスケルトン天井を見上げる。

そこから、酸素を身体中に運ぶ血液をイメージした赤色に染められた「低酸素環境に維持されたアスリートルーム」とデジタルゲームを取り入れたトレーニングを提供するVRルームに入る事が出来る。

私はここで、トレーニングと空間を通して、澄んだ空気が身体の中をかけ巡り、気持ちもパフォーマンスもHigh(ハイ)になることを望む。

建築家によるテキストより
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅」。“成熟した住宅地”での計画。都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案。採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅」。“成熟した住宅地”での計画。都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案。採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減外観、北西側より見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅」。“成熟した住宅地”での計画。都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案。採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減外観、敷地内の西側より見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅」。“成熟した住宅地”での計画。都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案。採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減1階、住戸107 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅」。“成熟した住宅地”での計画。都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案。採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減3階、住戸305 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅 ASTILE広尾」です。
“成熟した住宅地”での計画です。建築家は、都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案しました。そして、採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減しています。

本計画は、都心・広尾の成熟した住宅地において、都市の密度と良好な住環境の両立を図る集合住宅の新たなあり方を提案するものである。

建築家によるテキストより

敷地特性を丁寧に読み解き、雁行する平面形と壇状の断面構成によってボリュームを分節し、住宅地にふさわしいヒューマンスケールを創出。建物を敷地に対して斜めに配置することで外周部に小さな庭が生まれ、採光・通風の確保に加え、視線の抜けや眺望の広がりといった空間的な豊かさ、周辺環境への圧迫感の軽減にも寄与している。

建築家によるテキストより

また、1階にはSOHO利用を想定した長屋形式の住戸を設け、在宅勤務や多様な働き方が定着する中で、職住一体のライフスタイルに柔軟に応える構成とした。密度の高い都市においても、自然を感じながら働き暮らすことができる空間を提供することで、居住者にとっての快適性と、地域に対する開かれた姿勢を同時に実現した計画である。

今後の都市住宅に求められる複合的な価値を体現する、一つのモデルケースとなることを目指した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/10/13-10/19]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/10/13-10/19]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/10/13-10/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 「くまもとアートポリス 御船町中山間地域拠点」設計プロポで、宮本佳明が最優秀賞に選定。二次審査には、百枝優+山根製作所JV、メグロ建築研究所、Sai・Hima・Dix JV、芦澤竜一が名を連ねる。各者の提案書の画像も公開
  2. 妹島和世の企画監修による、東京の名住宅建築を見学できる「TOKYO HOUSE TOUR」が開催。東孝光の「塔の家」、伊東豊雄の「花小金井の家」「小金井の家」が対象。アートウィーク東京の一環として実施
  3. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAとフォルマファンタズマの会場デザインによる展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」。国立新美術館で開催。光・色彩・反射が来場者を発見の旅へと誘い、クラフツマンシップと文化の深遠さを解き明かす空間を志向。カラカラ浴場のモザイクのパターンと東京のイチョウの葉の形に着想を得てデザイン
  4. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、千葉の「はなれの家」。実家の一角の細長い土地での計画。三世代を繋ぐ“ハブ”として、シンプルな形態とした上で“家族の関係性と周辺環境”に応答して諸室と開口を設ける建築を考案。周囲と馴染みつつ“少しだけ新しい”佇まいも意図
  5. 坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う
  6. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ ニュウマン高輪」。新規開業した商業施設内での計画。ブランドの世界観と場所の文脈が重なる存在を目指し、近隣の村野藤吾の有機的な曲線などに着想を得て設計を開始。壁と一体となった“カプセル”の様な什器が反復する空間を考案
  7. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与
  8. 鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる
  9. フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す
  10. ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する
  11. 安藤祐介建築空間研究所による、愛媛の「連続窓と風景片の家」。通りからの視認性が高い三角形の土地。施主の個性の表現と変形敷地への応答を考慮し、規則的に窓を配列した“積み木のような段々形状”の建築を考案。周囲の“異彩なオブジェクト群”とも“不思議な調和”を成す
  12. 服部大祐による連載エッセイ“Territory of Imagination” 第5回「万博 休憩所4(前編)」
  13. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  14. NTTファシリティーズによる、大阪・関西万博の「NTTパビリオン」。多様性を育む“パラコンシステント”の思想の表現を求め、“建物や素材を細分化”して“体験や振舞を粒子化”する存在を志向。布やカーボンファイバーを主要素材とする建築を考案
  15. 【ap job更新】 SDレビュー2025に入選し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
  16. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・杉並区の集合住宅「Nishiogi comichi terrace」。細い道が縦横に通り緑溢れる住宅街に計画。“地域の成立ちに近い状況”の創出を求め、敷地を横断する“こみち”を内包した23住戸の建築を考案。こみちと各玄関の間の“細やかなレイヤー”設定で自然な関係も構築
  17. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  18. 『有名建築事典 イラスト&解説500』をプレゼント。世界遺産や国宝を含む建築史上の重要作品等から500作品を厳選し、“簡潔でコアな解説”と“特徴を捉えた手描きイラスト”で紹介。試験対策から建築巡りまで幅広く使える内容
  19. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、セルビアの「アルタ・タワー」。銀行本社に加えて住戸・オフィス・公共広場などを内包。施主の価値観である“安定性・安全性・強靭性”を体現すると共に、市民の重要な拠点にもなる存在を志向。タワーと基壇を組み合わせた構成の建築を考案
  20. axonometricによる、福岡・福津市の店舗「DILLY DALLY」。風が強い海辺に計画された広場のある飲食店。風から守られた“岩陰の様な場所”を意図し、広場を囲むように細長い建築を配置する構成を考案。壁面の配置は雑多な景色を遮蔽しつつ自然の美しい風景の導入も意図

藤本壮介による講演「Between Nature and Architecture」の動画。芝浦工業大学で2025年10月に行われたもの

藤本壮介による講演「Between Nature and Architecture」の動画です。芝浦工業大学で2025年10月1日に行われたもの。

また、第一部として、太宰府天満宮の西高辻宮司との対談も行われました。
こちらの動画も以下に掲載します。

チャールズ&レイ・イームズによる、ロサンゼルスの「イームズハウス」(1949年竣工) の現在の様子を伝える動画。2025年10月に公開されたもの

チャールズ&レイ・イームズが設計した、アメリカ・ロサンゼルスの「イームズハウス」(1949年竣工) の現在の様子を伝える動画です。2025年10月に公開されたもの。

フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す
フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す photo©Nigel Young Foster+Partners

フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」です。
都市の主要なショッピングストリートでの計画です。建築家は、伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案しました。また、自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出しています。店舗の場所はこちら。(Google Map)


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

アップル、象徴的な銀座店を顧客に向けて再オープン

フォスター+パートナーズはアップルと提携し、日本初のアップルストアであるアップル銀座店を再設計しました。再構築されたひとつの空間に、アップルの製品、サービス、体験の最良のものを結集しています。

店舗の再設計されたレイアウトは、すべての空間に自然光を取り込み、銀座の通りを見渡せるバルコニーのようなエリアを提供しています。内部には、温かみのある木製パネルが伝統的な日本のデザインに敬意を表しています。各フロアは、縦のつながりと視認性を高めるために、二層分の高さを持つ開口部でつながれています。この店舗では、すべての顧客がお気に入りのデバイスを快適に選べるよう、さまざまな高さのテーブルや座席が用意されています。また、レベル4のジーニアスバーを含む、サービス専用エリアも設けられています。

この新しい建物は、均一な構造グリッドによって特徴づけられており、各レベルに合わせた特注のファサードデザインを支えています。レベル1とレベル2には透明なガラスのファサードが採用されており、エレベーターのキャビンが絶えず動くことで、その地区の主要なショッピングストリートである中央通りに面した店舗の外観に動きが生まれています。

店舗の上部2つのレベルにはダブルスキンのファサードが採用されており、自動調整式のルーバーが日射量の変化に応じて動くことで、内部空間に日陰を作り、温度を調整し、訪れる人々に快適な環境を提供しています。夜になると、建物は温かみのある人工照明に包まれ、柔らかな光を放ち、さまざまなファサードのデザインを際立たせます。

フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるステファン・ベーリング(Stefan Behling)は述べています。
「この建物の外観表現は穏やかでありながら力強いです。内部は静かなオアシスのような空間を生み出しており、ゆとりある二層吹き抜けの空間が連続することで、来店者を店内の上層へと誘導し、各レベルで驚きと喜びを提供しています」

坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う外観、南側より見る。 photo©渡辺竜康
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う外観、東側より見る。 photo©渡辺竜康
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う「裳階」よりデッキテラスと店舗側を見る。 photo©渡辺竜康
坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う店舗 photo©渡辺竜康

坂牛卓+中川宏文 / D.A.が設計した、山梨・富士吉田市の「富士山ジビエセンター DEAR DEER」です。
野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設です。建築家は、両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案しました。また、見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担うことも意図されています。施設の場所はこちら(Google Map)。

このような処理加工施設は、嫌悪施設として市街地から離れた場所に設置されていることが多く、環境保全や持続可能な社会のあり方を考える上でとても重要な施設であるにもかかわらず、一般の人たちが親しみにくい場所にある。

しかし、本施設は年間200万人が訪れる道の駅エリアに隣接したカラマツ林の一角を敷地とし、処理加工機能だけでなく、ジビエ加工品の販売を通した集客機能や、地産地消やジビエ文化、命の大切さについて考えるきっかけとなるような教育機能が求められた。

建築家によるテキストより

前述した社会的背景や地理的要因から、処理加工施設と集客・教育施設の相反する機能を敷地の中にどのよう共存させるかが重要な課題であった。

そこで、処理加工所の長細いボリュームは、接道に沿うように配置することによって個体の搬入から加工までをスムーズに行えるよう機能的に計画した。

集客・教育機能を担う店舗、展示、サイン、見学窓部分などのアプローチ部分はカラマツ林側に配置し、建築とカラマツ林に囲まれたランドスケープをつくることによって、この場所を訪れた人々が自然の中でゆっくりと過ごせる場所を計画した。

建築家によるテキストより

建物は加工室や保管室が機能的におさめられた切妻大屋根のボリュームと、加工食品などを販売する集客(教育)機能がおさめられた木造+鉄骨造の軽やかな裳階の2つで構成されている。

裳階は、平面トラスと鉄骨柱の架構によってリズムを生み出し、訪れた人々を建物奥の店舗スペースへと導く。加えて軒高を低く抑えて建築全体の重心を下げ、デッキテラスや芝生広場への連続性を高めている。

切妻大屋根がつくる水平性と周辺の木立の垂直性、優雅な曲線を描く裳階とランドスケープの有機的なかたちは、この場所に、人、建築、ランドスケープ、自然の調和した風景を生み出している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 SDレビュー2025に入選し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
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SDレビュー2025に入選し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

名古屋を拠点とする建築家 降旗範行・酒井千草が主催する建築デザインスタジオFULL POWER STUDIOでは、業務拡大に伴いスタッフ(新卒、既卒・経験者)を募集しています。

拠点とする名古屋は、東京、大阪をはじめ他地域へのアクセスも良く、現在も全国各地のプロジェクトが進行中です。また、利便性の良い都市でありながら生活しやすく、来年度には地下鉄覚王山駅すぐの日泰寺参道沿いに新事務所(SDレビュー2025入選)を建設予定で、通勤もより便利になる他、まちとのつながりを持った職場環境になる予定です。

大手組織設計事務所出身者が主催する弊社では、公共物件や大手企業案件など、関わる人の多い大型物件も得意とし、オープンに議論ができる環境を重視しながら、大規模建築から人と人とがつながるコミュニティデザインまで幅広い分野で力を発揮して頂ける職場です。また、積極的に新しいテクノロジーを導入しながら、新しいものを創ることも大切にしています。

現スタッフは、新卒で入社した方、住宅アトリエを経て転職した方など、勤続年数の長いスタッフが多く、子育て中のスタッフも活躍しています。設計の仕事を一度離れたけれど復職したい方や、住宅設計でキャリアを積んできたが公共・大型の案件に取り組みたい方などの応募も歓迎します。弊社に興味をもっていただいた方となるべく多くお話をして採用をすすめたいと考えています。

【ap job更新】 駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」が、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」が、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」が、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中12 KANDA / 複合施設 / 1,940㎡

駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」の、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築とインテリアの設計スタッフを募集します。

駅や広場のような大きなものと、イスやテーブルのような小さなものを、常に同時並行でデザインしている設計事務所なので、建築が得意だけどインテリアもやってみたい、インテリアが得意だけど建築もやってみたい、という方は特に楽しめると思います(もちろん、私は〇〇だけを極める!という方も大歓迎です)。

また、小さな設計事務所の割に、大きな企業とのプロジェクトが多いのも特徴かもしれません。
JR東日本さん、ルミネさん、森ビルさん、アマゾンジャパンさん、HYUNDAI(韓国)さんなどなど、国内外で多くの人々の生活に関わりが深い事業を行う皆さんと協働することで、狭義のデザインだけではない射程の広い学びがあります。

※今年9/12にはsinatoが設計した約44,000㎡の大型複合施設「NEWoMan高輪」がオープンします

ワークスタイルとしては、クリエイティビティと生産性の両立を重視しており、具体的な時間管理やタスク配分の元、全スタッフが適材適所で最大限に能力を発揮できるチームを目指しています。
また、スタッフの成長を最大限支援するという方針の元、下記のユニークな制度を設けています。

【書籍代全額補助】
読みたい本があれば、その書籍代は全額事務所が負担します。しかも無制限、事前申請も不要です。

【美術館観覧料全額補助】
見たい展覧会があれば、その観覧料は全額事務所が負担します。しかも無制限、事前申請も不要です。

【セミナー等受講料全額補助】
聴きたいセミナーやトークイベントがあれば、その受講料は全額事務所が負担します。しかも無制限、事前申請も不要です。

【生命保険料全額補助】
公的な社会保険とは別に民間の生命保険に加入し、その保険料は全額事務所が負担します(保険金受取人はご家族)。つまりsinato在籍中は、個人での生命保険加入が不要です。

上記以外にも、22時以降の残業禁止や半年毎の明確な給与査定など、一般的な労働環境整備にも日々取り組んでおり、今後も更に自由度の高いウェルビーイングな働き方を模索していきたいと思っています。
建築やインテリアの質の高い設計を通して、社会の新たな可能性を切り開いていける、デザインとコミュニケーションが得意な方のご応募をお待ちしています。

『有名建築事典 イラスト&解説500』をプレゼント。世界遺産や国宝を含む建築史上の重要作品等から500作品を厳選し、“簡潔でコアな解説”と“特徴を捉えた手描きイラスト”で紹介。試験対策から建築巡りまで幅広く使える内容
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試験から設計、建築巡りまで使える必修知識

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リリーステキストより

以下に、プレビュー画像を掲載します。

【ap job更新】 若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中

若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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フリーダムアーキテクツは、完全自由設計の注文住宅を手掛ける設計事務所です。

【働く環境】
社内は100人以上の設計者コミュニティとなっており、さまざまなバックグラウンドを持つ方が活躍中です。経験・知識が豊富な先輩たちに常に囲まれながら、困ったときには気軽に相談できます。自分に合ったキャリア形成ができる環境が整っています。

独立したいと考えている方にもおすすめ!
集客等、経営に必要な知識や独立する為のノウハウを体系的に学べます。
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□先輩たちの主な前職
アトリエ系設計事務所、工務店、ハウスメーカー、個人設計事務所、組織設計事務所…など

また、国内初BIM確認申請など、BIMの活用で業務の効率化や最適化、デザインの向上を実現しています。
VRや3次元モデルも導入し、図面だけでは伝わりにくい設計イメージをお客さまに分かり易く説明できるようになりました。天井の高さやキッチンの作業台の高さなど、細かなイメージもすり合わせることが可能です。

【成長環境を完備】
これまで未経験・経験浅めのレベル感から、設計の主担当まで社員を育成してきた実績が多い同社。
現場目線で求められる、あらゆるサポート体制が整っているのは同社ならではの特長です。
ご契約~着工、引き渡しまで一貫して携われる裁量大きい働き方のため、若手から自分の作品を創造するという経験を積むことができます。

また、社員の大半が設計者であることも大きなポイント。
周りには常に経験豊富な設計の先輩たちがおり、気軽に何でも話しやすいフランクな雰囲気のため、困ったときでも安心できます。
日々の業務を通して、刺激を受けやすいのも同社ならではの魅力でしょう。
「設計のプロ」として豊富な経験と高いスキルを得るならば、最適な環境です。

【ap job更新】 代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」が、設計スタッフ・アルバイト・事務職を募集中
【ap job更新】 代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」が、設計スタッフ・アルバイト・事務職を募集中
【ap job更新】 代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」が、設計スタッフ・アルバイト・事務職を募集中

代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」の、設計スタッフ・アルバイト・事務職 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【私たちについて】
Architectural Laboratory for Art(ALA INC.)は、建築の世界におけるアートの実験場です。
与件への理解や周囲への思いやり〈理性〉と、一人ひとりの感覚が持つイメージや言葉〈直感〉を大切にしています。
そのような〈理性〉と〈直観〉から生まれてくる“アート”の創作が人々や社会を豊かにする、と信じて設計活動をしています。

【環境】
事務所は代官山蔦屋書店のすぐ近くの賑わいがあって洗練された環境にあります。昼食・カフェ費用の補助の他、芸術鑑賞の費用全額負担やマッサージ・スパ・スポーツ費用の補助もあります。
様々な種類、場所のプロジェクトを教育的な環境で学ぶことができ、また外国人クライアントが多く、ビジネス英語に良く触れる機会があり、英語を学びたい方、将来は海外での就労を目指している方にも良い環境です。

【現在の主なプロジェクト】
1000m2の別荘兼ホテル、町の新しいランドマークとなるレストラン、200年の歴史を持つ酒蔵を改装した日本酒を中心としたカフェ・スパ施設、アートと農業をミックスした村のようなレジデンシャルプロジェクト、都市部の共同住宅、10万m2のニセコの大きな開発。
現在、下記の設計スタッフ、事務スタッフの募集をしています。
デザインが大好きな方募集しております。興味のある方は是非ご連絡ください!

【代表プロフィール】
梅澤竜也
1982年東京都生まれ。2008年隈研吾建築都市設計事務所入社。
海外プロジェクトやアートプロジェクトを主に担当。設計室長を経て、独立。
2017年に ALA INC. 設立、主宰。

ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催。テーマは「空間と詩、その間」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催。テーマは「空間と詩、その間」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈

ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催されます。テーマは「空間と詩、その間」最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈されます。登録締切は2026年1月8日(木)提出期限は2026年1月15日(木)です。【ap・ad】

テーマ:空間と詩、その間

詩は、言語の獲得とともに長い時間をかけて育まれてきた、私たちとこの世界の生を謳いあげる創造的な手段です。そして詩は、正確な情報伝達とはまた違った象限で、言語による表現世界の輪郭を今も押し広げています。

情景や空間の印象を形容するとき、「詩的」という表現がつい口をつくこともよくあるでしょう。けれども、「では詩的な空間とはいったいどんなレシピでできているのか」と問われたら、少し考え込んでしまうかもしれません。

意味伝達のためだけではない、配置や感触に比重を置く言葉の連なり。仮に詩をそんなふうに定義するなら、この「言葉」を色や形、素材や具体的なモノ、あるいはそれらを取り巻く環境に置き換えてみて、これを空間の生成原理として考えてみることができるのではないか。たとえばそんな問いかけに、あなたならどんなふうに応えますか?

ヒントは、やはり詩の中にあります。意味に縛られず、文章とは異なる方向へ開かれた言葉の連なり。前の言葉が後の言葉と響き合い、あるいは反発し合い、言葉と書いたそれさえ、時に意味から離れて音になる。優れた詩的表現が、知っていたはずの日常に新しい輪郭を与えるように、あなたなりの方法で、空間と詩、その間を描き出してください。

 
課題

テーマに沿った提案をするための具体的な都市、場所、あるいは環境を選び、建築空間化してください。スケールや目的に制限はありません。表現方法は自由です。

賞金

●インターナショナルアワード 最優秀賞(1名)
賞金 10,000 USドル
ハーバード大学での6週間のサマースクールへの招待
(旅費滞在費を含む)

●日本地区最優秀賞(1名)
賞金 30万円
インターナショナルアワードセレモニーへの招待
(旅費滞在費含む)
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区インテリア部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

以下に、募集概要等を掲載します。

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与 photography by Hufton+Crow
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与 photography by Hufton+Crow
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与 photography by Hufton+Crow
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与 photography by Hufton+Crow

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」です。
国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアムです。建築家は、開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮しました。また、超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与します。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

西安国際フットボールセンターでの初試合
中国・西安

新設された西安国際フットボールセンターでは、2026年にサウジアラビアで開催されるアジアカップ本大会のグループD予選において、中国のU-23代表チームがオーストラリア、東ティモール、北マリアナ諸島の各チームと対戦する初の国際試合が行われました。

西安国際フットボールセンターの6万人収容のスタジアムとトレーニング施設は、中国におけるフットボールの継続的な発展に不可欠です。中国サッカー協会および中国の国家スポーツ振興機関によって始動されたこの新たなフットボールセンターは、国際大会から地域の草の根リーグやユース育成アカデミーに至るまで、あらゆるレベルでフットボールを育成するための最高水準の施設を提供し、すべての世代が集い、プレーし、フットボールの一体感という精神を祝うことを可能にします。

西安市の鳳東地区にある整然とした都市区画と、拡張を続ける西安地下鉄16号線の駅群に位置するこのスタジアムは、開放的なファサードによって都市を建物の中心部へと招き入れ、一年を通して公共空間やレクリエーション、飲食施設を楽しむことができるようになっています。市街を一望できる日陰の南向きテラス群に配置されたこれらのアメニティは、フットボールの試合だけでなく、文化イベントや公演の際にも観客に利用されます。

このスタジアムの流れるような形状は、冬になると街を冷やす北からの卓越風の影響を最小限に抑えるように設計されています。屋根の流れるような形状は、中央エリアでの観客席の確保を最大化するように設計されたサドル型の構造を覆っています。

超軽量かつ長スパンのケーブルネット式屋根構造は、主要構造に必要な材料を最小限に抑えることで、スタジアム全体のエンボディド・カーボン(含有炭素量)を大幅に削減し、構造にかかる荷重を最小限にとどめています。建物の外観部分にある外周の張り出した広い屋根のひさしは、建物内部の各施設を保護するとともに、大きな日陰の屋外テラスや公共コンコースは、大陸性気候の西安における暑い夏でも快適な環境を提供します。

ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する東側の共用通路より売場を見る。 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する売場 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用するレジカウンター photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」です。
商業フロアの中での計画です。建築家は、ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案しました。また、ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用しています。店舗の場所はこちら(Google Map)。

スキーウェアへの挑戦からスタートしたDESCENTE。
そこから生まれた多様な製品を取り扱う店舗として、東京駅近くに位置する新丸ビル店のインテリアデザインを担当した。

建築家によるテキストより

DESCENTEが最も大切にする哲学「機能美」を表現するため、ステンレス、面発光、ガラスなどの素材を中心に構成。
また、3つの矢印からなるスピリットマークからヒントを得て、店舗を特徴づける素材として「45度」傾斜した左官材の櫛引やヘリンボーン貼りの床を各所に採用した。

建築家によるテキストより

ブランドロゴであるスピリットマークはスキーの基本技術である「直滑降」「斜滑降」「横滑り」を意味するものであり、ブランドの果敢で積極的な姿勢を表現している。斜めに櫛引した左官材は、「圧雪したてのゲレンデ」を連想する仕上げとなった。

ものづくりの原点を大切にしながら、時代の要求を先取りし製品化してゆくDESCENTEの思想を空間的に表現することを目指した。

建築家によるテキストより
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる外観、北側より見る。 photo©YU SUZUKI
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる外観、南西側より見る。 photo©YU SUZUKI
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる男性用トイレから中庭側を見る。 photo©YU SUZUKI
鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる外観、北側より見る。夜景 photo©YU SUZUKI

鈴木淳平村部塁溝端友輔が設計した、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」です。
“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画です。建築家は、“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案しました。そして、環境との関係の中で存在が浮かび上がります。施設の場所はこちら(万博公式PDF)。

象徴的な建築群に囲まれた広場という敷地に対して、背景化するように周囲の現象のみを浮かび上がらせる明確なかたちをもたない建築を構想した。そして、とてもオープンな場に建つトイレとして、プライバシーを確保しつつもとても光に満ちた空間を求めた。

建築家によるテキストより

平面形状は蜘蛛の巣状に広がり、鉄骨の躯体には、円周方向への変化に応じて可変的に追従できる3Dプリント製のポリカーボネートパネルが取り付けられている。いかにも3Dプリント的な完結した壺のような形状は避け、あくまで従来の建築手法の延長上に位置付けられるデザインを模索した。

その結果、複雑な形状や寸法の変化に対応できる3Dプリントの特性を生かし、パネル工法を採用した。外周パネルは笠木と一体で成形され、屋根の存在が見えなくなるように設計されている。円周方向のポリカーボネートのパネルに対して、放射方向の壁や腰壁などはガルバリウム鋼板によって仕上げ、色味や光の反射性を担保させた。

建築家によるテキストより

内部の天井は柔らかなアルミニウムの断熱材を用い、ふわふわとした光の面となるように設計した。
バリアフリートイレの壁面には3Dプリントの壁を2重に設置し、フルハイトの光の面をつくりだした。波形状の3Dプリントのパネルは製造時の歪みを多く含み、それらも建築の表情として積極的に取り入れている。反射性と透過性をあわせ持つ湾曲したパネルは、周囲の光を複雑にとらえ、周辺環境との関係によってその存在が浮かび上がる。

建築家によるテキストより

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