ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側より見る。 photo©砺波周平
ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側の道路より見る。 photo©砺波周平
ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、リビングからダイニングを見る。 photo©砺波周平
ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階、住戸B、ダイニングからリビングを見る。 photo©砺波周平
山田貴宏 / ビオフォルム環境デザイン室が設計した、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟『巡る』」です。
場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環として建てられました。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”が計画されました。また、交流の場から外への“賑わい”の表出も意図しています。
東京都世田谷区大蔵地区。仙川と野川に挟まれ国分寺崖線の緑地帯が広がる場所に、新しい暮らしのヒントになるような場所づくりが進んでいます。
かつてこの場所は、大家さんのご実家、及び賃貸アパートと畑があり、野菜販売をしたり正月祝いをしたりとまちの人が集う場所でした。都市計画道路施設により土地が二つに分断され実家を解体することになったことをきっかけに、この場所が持っている“人が集う記憶”を未来につなぐ場として、「三年鳴かず飛ばず」プロジェクトがスタートしました。
2023年夏に、住宅とコミュニティスペースからなる「マザーハウス」と、小屋型賃貸住宅が竣工、2025年夏には、二分された対面の敷地に長屋棟「巡る」が竣工しました。
長屋棟「巡る」は、子育て世代が暮らしの一部をシェアしながら、ほどよいつながりを育める場として構想された長屋形式の賃貸シェアハウスです。対面の敷地にあるマザーハウスと連携し、子どもたちが心豊かに成⾧できる場所づくりを大事なテーマとしています。
1層目(地下1階)は、大家さんのセカンドハウス兼、賃貸の住人も使えるコモン的な空間。道路に面して大きく開き、まちに賑わいが溢れ出すことを意図しました。大家さんの実家として、また住民同士の交流を深める場として機能します。
2・3層目(1・2階)は、メゾネット形式の3世帯用の賃貸住宅。各住戸は玄関が分かれているものの各戸が大きなバルコニーでつながり、距離感を保ちつつも互いの気配を感じられるように工夫しています。大きく開けた窓は、南北の景色をつなぎ意識を外へ誘います。
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ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側より見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側より見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側の道路より見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側の道路より見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側の道路より見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外構、古梁を再利用したベンチ photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外構、雨水ポンプ photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、南東側より住宅部分の玄関を見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、玄関土間 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、玄関土間、ステンドガラス作家製作のランプシェード photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、和室から土間側を見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、土間側から和室を見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、ダイニングからリビングを見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、リビングからダイニングを見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、ダイニングから開口部越しにテラスを見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階、住宅部分、キッチン photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、西側の道路より見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、敷地内の南西側より住戸Cの出入口を見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階、住戸C、左手前:リビング、左奥:玄関、右手前:ダイニング、右奥:キッチン photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階、住戸B、左手前:リビング、左奥:玄関、右手前:ダイニング、右奥:キッチン photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階、住戸B、ダイニングからリビングを見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階、住戸B、2階への階段からキッチンを見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図2階、住戸B、洋室1から洋室2を見る。 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側より見る。夕景 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、北東側の道路より見る。夕景 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図外観、敷地内の西側より見る。夕景 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階、住戸A、左手前:ダイニング、左奥:キッチン、右手前:リビング、右奥:玄関。夕景 photo©砺波周平

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図「三年鳴かず飛ばず」プロジェクト 全体配置図 image©ビオフォルム環境デザイン室

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図地下1階平面図 image©ビオフォルム環境デザイン室

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図1階平面図 image©ビオフォルム環境デザイン室

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図2階平面図 image©ビオフォルム環境デザイン室

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図矩計図 image©ビオフォルム環境デザイン室

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図「三年鳴かず飛ばず」プロジェクト 全体立断面図 image©ビオフォルム環境デザイン室

ビオフォルム環境デザイン室による、東京・世田谷区の「三年鳴かず飛ばずプロジェクト 長屋棟」。場所が持つ“人々が集う記憶”を未来につなぐプロジェクトの一環。子育て世代が暮らす為の建築として、コモン的な空間を備えた“長屋形式の賃貸シェアハウス”を計画。交流の場から外への“賑わい”の表出も意図「三年鳴かず飛ばず」プロジェクト 全体模型 photo©水野翔太
以下、建築家によるテキストです。
東京都世田谷区大蔵地区。仙川と野川に挟まれ国分寺崖線の緑地帯が広がる場所に、新しい暮らしのヒントになるような場所づくりが進んでいます。
かつてこの場所は、大家さんのご実家、及び賃貸アパートと畑があり、野菜販売をしたり正月祝いをしたりとまちの人が集う場所でした。都市計画道路施設により土地が二つに分断され実家を解体することになったことをきっかけに、この場所が持っている“人が集う記憶”を未来につなぐ場として、「三年鳴かず飛ばず」プロジェクトがスタートしました。
2023年夏に、住宅とコミュニティスペースからなる「マザーハウス」と、小屋型賃貸住宅が竣工、2025年夏には、二分された対面の敷地に長屋棟「巡る」が竣工しました。
長屋棟「巡る」は、子育て世代が暮らしの一部をシェアしながら、ほどよいつながりを育める場として構想された長屋形式の賃貸シェアハウスです。対面の敷地にあるマザーハウスと連携し、子どもたちが心豊かに成⾧できる場所づくりを大事なテーマとしています。
2026年春には、対面の敷地に小屋型賃貸住宅の2棟目が竣工予定。「100年後の風景」を見据えながら、時間をかけてまちの風景をつくっていくことを目指しています。
ゆるやかにつながる建築構成
1層目(地下1階)は、大家さんのセカンドハウス兼、賃貸の住人も使えるコモン的な空間。道路に面して大きく開き、まちに賑わいが溢れ出すことを意図しました。大家さんの実家として、また住民同士の交流を深める場として機能します。
2・3層目(1・2階)は、メゾネット形式の3世帯用の賃貸住宅。各住戸は玄関が分かれているものの各戸が大きなバルコニーでつながり、距離感を保ちつつも互いの気配を感じられるように工夫しています。大きく開けた窓は、南北の景色をつなぎ意識を外へ誘います。
暮らしをシェアする豊かさ
各住戸の水回りや収納の大きさは適度に抑え、1層目のコモンスペースに大きなキッチンやお風呂・収納室等を設け、住民同士でシェアできるようにしています。
これにより各住戸の床面積を抑えながらも、豊かな暮らしを実現することができます。また、コモンスペースは太陽光発電と太陽熱温水器、薪ストーブによるエネルギー自給により、災害時にも明るく温かい空間を維持できる防災拠点としての役割も果たします。
パッシブデザイン
敷地北側に川があり、地形的に谷間となる場所特性から南西からの風がよく吹きます。建物の南北に設けた大きな開口部は自然通風を促し、屋根面にある越屋根は重力換気により効果的に換気を促します。
国分寺崖線と一体化するランドスケープ
植栽は、敷地から見える国分寺崖線と景色が繋がるように計画し、雑木林の樹種を基本に構成。道路側には実や花のなる木を植え、子どもたちが土や植物に触れる遊びの場となり、道ゆく人の目を潤し交流のきっかけとなることを狙っています。まちといえの接点、公共私の境界を曖昧にすることで、緑が地域に溢れ出しまちを豊かにすることを目指します。
記憶を引き継ぎ、地域とともに育つ
かつてこの場所にあった大家さんのご実家の解体で出た建材は丁寧に保存し、仏間の欄間や雪見障子・古梁のベンチなどに再利用。また建設過程では上棟式や完成おひろめ会を開催し、関係者や地域の方など100人を超える人が訪れ、過去にこの場所に人々が集まる景色を彷彿とさせる光景が広がりました。
竣工後も、住人やご近所、お知り合いなど多くの人が関わる中で、この場所が持っている「まちの人が集う記憶」を未来へつなぐ役割を果たすことを期待しています。
■建築概要
題名:「三年鳴かず飛ばず」プロジェクト 長屋棟「巡る」
所在地:東京都世田谷区
主用途:賃貸住宅+個人住宅
設計:(株)ビオフォルム環境デザイン室 担当/山田貴宏、水野翔太
施工:内田工務店、マメシバ造園(外構)
構造:木造地下1階、地上2階建て
延床面積:355.02㎡(107.41坪)
建築面積:159.21㎡(48.17坪)
竣工:2025年6月
写真:砺波周平