MVRDVによる、ドイツ・ハイルブロンの「Ipai(イノベーション・パーク・アーティフィシャル・インテリジェンス)」です。
AI技術開発の研究都市のマスタープランです。建築家は、世界的拠点を目指す施主の想いに応える為、衛星写真にも写り“ブランディングツール”としても機能する“円形プラン”を考案しました。また、建物高さを統一して効率的な建設も意図されています。
こちらはリリーステキストの翻訳です
MVRDV、ハイルブロンのイノベーション・パーク・アーティフィシャル・インテリジェンスの設計コンペにて、印象的な円形のマスタープランで勝利
MVRDVは、ドイツ・ハイルブロンの、イノベーション・パーク・アーティフィシャル・インテリジェンス(Ipai)の設計コンペに勝利しました。ビジネスキャンパス、研究所、スタートアップイノベーションセンター、集合住宅、コミュニケーションセンター、レストランや幼稚園などのアメニティが混在するこのキャンパスは、働く場所として魅力的なだけでなく、好奇心の強い訪問者にとって、世界を変えるテクノロジーの開発を直接見て、その創造を支える人々と交流し、彼らの仕事の意図を知ることができる場所でもあります。好奇心の強い訪問者の目的地にもなっています。一目でわかる円形プランにより、そのデザインは、このキャンパスがAI技術開発の世界的な拠点となることを意図します。
マスタープランのデザインは、ハイルブロン市とディーター・シュワルツ財団が主導するコンソーシアムのために開発されました。シリコンバレーから深センまで、世界的に有名なテックハブに対抗できるような格調高いキャンパスを作りたいという彼らの想いから、MVRDVのデザインには大胆で一目で分かるジェスチャーが必要でした。マスタープランの建物を円形に配置する決定により、イパイ・キャンパスは一目でわかるようになり、衛星写真でも確認できるほど、世界的にその存在を知らしめるブランディングツールとなります。
キャンパスの建物を囲む1.2kmの道には、スプリントトラック、スケートパーク、トリビューン、周辺へのビューポイントなど、キャンパスを活性化するさまざまなアクティビティが組み込まれています。プラトニックな形状の中に、マスタープランはシンプルでフレキシブル、そしてサスティナブルなものとなっています。中心から外れた2本の軸が、この計画を定義しています。歴史的なローマ通りを南北のメインルートに、スポーツと健康の回廊は東西方向の一連の屋外スペースに配置されます。
ほとんどの建物はシンプルな直方体で、高さは27mに統一されています。このため、モジュラーグリッドとバイオベースの材料で効率的に建設することができます。計画の中心には、ユニークなタイポロジー、象徴的なフォルム、キャンパスのスカイラインを示す高層建築など、群衆から際立つ「特別なもの」が数多くあります。中でも最もインパクトがあるのはコミュニケーションセンターで、計画の中心にある中央広場に建つ丸い塔は、イベント、展示、会議、ビジターセンター、トレーニングセンターなどのスペースを備え、一般の人々がキャンパスの仕事に接するための接点として機能すします。これらのスペースのプログラミングは、市民にAIとの対話を促すことを目的としており、ベルリンのプレースメイキングの専門家であるリアレイス(REALACE)と共同で考案されました。。
MVRDVの設立パートナーであるヤコブ・ファン・ライスは言います。
「最近、AIの分野で見られる発展は、あらゆる分野の人々の関心を必要とします。そのために、このデザインでは、そのためのコンパクトなキャンパスを作り上げるのです」「キャンパスの印象的なフォルムは、国際的な舞台への推進する事を助け、世界的な才能を引き寄せることができるのです。一方、歓迎と魅力的な雰囲気、そして一目でわかる外観によって、この場所は、人々がこの技術の未来に関わることができる目的地となるのです」