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中村創+中村弘美 / DAN設計室による、長崎の「島原のオフィス」。海と山を望む港の前に計画。景色への眺望と外部からの視線軽減の両立を目指し、道路に対し斜めに振った外壁とランダム配置の開口を考案。斜め壁は建築に陰影も与え時間と共に表情を変化させる
中村創+中村弘美 / DAN設計室による、長崎の「島原のオフィス」。海と山を望む港の前に計画。景色への眺望と外部からの視線軽減の両立を目指し、道路に対し斜めに振った外壁とランダム配置の開口を考案。斜め壁は建築に陰影も与え時間と共に表情を変化させる photo©堀越圭晋 / エスエス
中村創+中村弘美 / DAN設計室による、長崎の「島原のオフィス」。海と山を望む港の前に計画。景色への眺望と外部からの視線軽減の両立を目指し、道路に対し斜めに振った外壁とランダム配置の開口を考案。斜め壁は建築に陰影も与え時間と共に表情を変化させる photo©堀越圭晋 / エスエス
中村創+中村弘美 / DAN設計室による、長崎の「島原のオフィス」。海と山を望む港の前に計画。景色への眺望と外部からの視線軽減の両立を目指し、道路に対し斜めに振った外壁とランダム配置の開口を考案。斜め壁は建築に陰影も与え時間と共に表情を変化させる photo©堀越圭晋 / エスエス

中村創+中村弘美 / DAN設計室が設計した、長崎の「島原のオフィス」です。
海と山を望む港の前に計画されました。建築家は、景色への眺望と外部からの視線軽減の両立を目指し、道路に対し斜めに振った外壁とランダム配置の開口を考案しました。また、斜め壁は建築に陰影も与え時間と共に表情を変化させます。

島原港の目前に位置し、島原港に面する海と雲仙岳の眺望を望むことが出来る位置に今回の計画地はあった。

建築家によるテキストより

南側には島原港、西側には雲仙岳を望む事が出来る為、この景色を眺めながら仕事の出来るオフィスを計画したい、同時に、大通りに面する為、道路との見合いを極力なくしたいとの要望があった。

建築家によるテキストより

道路との見合いを軽減すると共に、極力、眺望を確保するため、斜めに外壁を振ることで、周囲からの視線を遮り、かつ最大限の眺望を確保出来るような計画とした。

斜めの外壁の一定のリズムの中に、ランダムな開口を設けることで、単調ではなく変化のあるファサードデザインを生みだすことが出来た。また、斜めの外壁は、時間と共に陰影に変化をもたらし、ランダムな開口から漏れる光と合わせて、時間とともに刻々と表情を変化させていく。

建築家によるテキストより
イランイランによる、東京・豊島区の住戸改修「J house」。タワーマンションでのプロジェクト。音楽の様に感情に訴える空間を目指して、建築の各部分を曲の其々の要素と捉えて設計。環境の特徴を活かした平面計画と光や季節の移ろいを感じられる素材選択を行う
イランイランによる、東京・豊島区の住戸改修「J house」。タワーマンションでのプロジェクト。音楽の様に感情に訴える空間を目指して、建築の各部分を曲の其々の要素と捉えて設計。環境の特徴を活かした平面計画と光や季節の移ろいを感じられる素材選択を行う photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
イランイランによる、東京・豊島区の住戸改修「J house」。タワーマンションでのプロジェクト。音楽の様に感情に訴える空間を目指して、建築の各部分を曲の其々の要素と捉えて設計。環境の特徴を活かした平面計画と光や季節の移ろいを感じられる素材選択を行う photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
イランイランによる、東京・豊島区の住戸改修「J house」。タワーマンションでのプロジェクト。音楽の様に感情に訴える空間を目指して、建築の各部分を曲の其々の要素と捉えて設計。環境の特徴を活かした平面計画と光や季節の移ろいを感じられる素材選択を行う photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平

藤川祐二郎+金瑛実+近藤道太郎 / イランイランが設計した、東京・豊島区の住戸改修「J house」です。
タワーマンションでのプロジェクトです。建築家は、音楽の様に感情に訴える空間を目指して、建築の各部分を曲の其々の要素と捉えて設計しました。そして、環境の特徴を活かした平面計画と光や季節の移ろいを感じられる素材選択を行いました。

東京都内のタワーマンションリノベーションの計画である。

建築家によるテキストより

「建築は凍れる音楽であり、音楽は流れる建築である」
これは、ドイツの哲学者フリードリヒ・シュレーゲルの言葉である。

それを私たちなりに解釈し、平面ゾーニングをメロディ、高さ方向をコード進行、素材を歌詞と捉え、音楽のようにより直に人間の感情に訴える空間を目指した。

建築家によるテキストより

平面ゾーニングは日当たりが良く太陽に近いゾーンを中心として、各部屋を放射状に配置し容易に中心であるLDKにアクセスしやすいように計画した。ガラスの間仕切りでつながりや奥行きを、各所のR形状で柔らかさや優しさを表現した。

高さは構造上の制限の中でも、高低差を施して動きを出し、高層階特有の広々とした景観を取り込む工夫をした。素材は床にオークのヘリンボーン材、壁面のグレー色やリズミカルなタイルを用い、光による陰影で時間の経過や季節の移ろいを肌感覚で感じられように試みた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 長坂常率いる「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 長坂常率いる「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 長坂常率いる「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中

長坂常率いる「スキーマ建築計画」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

こんにちは。スキーマ建築計画代表の長坂常です。

このもどかしい時代に、皆が何か新しいところに向かおうとしている。
後ろを向いていても何も始まらない。

そんな中、我々も色々な問いかけをもらい、空間を介してその答えを返しています。

新しい働き方、新しい遊び方、新しい交流のあり方、新しい表現のあり方、新しいショップのあり方、新しい乗り物のあり方、新しい都市のあり方、新しい解体のあり方、新しい施工方法、新しいお金の集め方、新しい土の使い方など。

そんなさまざま問いに対して、我々は土から家具、建築から都市計画と様々なスケールで新しいあり方を考え、提案しています。その問いは、国内からのみに限らず、海外あらゆる地域から貰っています。

それらの活動は、まあまあしんどいです。ですが、自分すら想像できていないところに誘われていく、そんな感覚は刺激的でやりがいがあります。そして、みんなにもそれを味わってもらいたい。

ぜひ、一緒に取り組みませんか?
我こそは、という人がいましたら、是非手を挙げてください。

スキーマ建築計画では、設計スタッフの通年採用を行なっています。ご興味のある方、下記の募集要項をご参照の上、ご応募ください。

***

美術館、ショップ、 レストラン、住宅、工場、ホテル、銭湯など、多種多様なプロジェクトに日々取り組んでいます。それは、日本国内のみならず、東アジアを中心にアメリカやヨーロッパなど、案件をいただく国も条件も様々で、建築、内装といった枠組みの中にとどまらず、まちづくりや人のアクティビティも含めた幅広い規模のプロジェクトを進めています。

多彩なプロジェクト一つ一つを通じ、日々新たな価値に出会い、発見することこそがデザインの根源であり、知識や経験を絶えず更新しつづけることで、スキーマならではのオリジナルなものづくりを実践しています。プロジェクトの大小に関わらず、2つとして同じ案件はないため、常に高いデザイン力と提案力が求められますが、それだけにプロジェクトごとに学びがあり、貴重で大きな経験を積むことができます。

そのようなスキーマの環境を最大限に利用し、これまで培った知識や経験、創造力にもっと磨きながら、スキーマのデザイン・建築を学びたいという方、ぜひ一緒に働きませんか?

Schenk HattoriとSUGIBERRYによる、ベルギー・アントワープの「Exhibition Pavilion in deSingel」。展覧会の為に考案された仮設建築。図面等の展示でなく今回の“場所”と“時間”だからこその可能性を求め、施設の中庭に廃材を用いたパヴィリオンを計画。微地形を読み取り“場所に強く根ざした”建築をつくる
Schenk HattoriとSUGIBERRYによる、ベルギー・アントワープの「Exhibition Pavilion in deSingel」。展覧会の為に考案された仮設建築。図面等の展示でなく今回の“場所”と“時間”だからこその可能性を求め、施設の中庭に廃材を用いたパヴィリオンを計画。微地形を読み取り“場所に強く根ざした”建築をつくる photo©Michiel De Cleene
Schenk HattoriとSUGIBERRYによる、ベルギー・アントワープの「Exhibition Pavilion in deSingel」。展覧会の為に考案された仮設建築。図面等の展示でなく今回の“場所”と“時間”だからこその可能性を求め、施設の中庭に廃材を用いたパヴィリオンを計画。微地形を読み取り“場所に強く根ざした”建築をつくる photo©Michiel De Cleene
Schenk HattoriとSUGIBERRYによる、ベルギー・アントワープの「Exhibition Pavilion in deSingel」。展覧会の為に考案された仮設建築。図面等の展示でなく今回の“場所”と“時間”だからこその可能性を求め、施設の中庭に廃材を用いたパヴィリオンを計画。微地形を読み取り“場所に強く根ざした”建築をつくる photo©Michiel De Cleene

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriヨハネス・ベリー+高杉真由 / SUGIBERRYによる、ベルギー・アントワープの「Exhibition Pavilion in deSingel」です。
展覧会の為に考案された仮設建築です。建築家は、図面等の展示でなく今回の“場所”と“時間”だからこその可能性を求め、施設の中庭に廃材を用いたパヴィリオンを計画しました。具体的には、微地形を読み取り“場所に強く根ざした”建築をつくる事を試みました。会場となった施設の公式サイトはこちら

アントワープの文化施設deSingelにて行われた展覧会。

文化施設=「場所」、3ヶ月の会期=「時間」でしか作り得ない空間体験とはどういったものかと考え、単に与えられた部屋に模型や図面を展示するのではなく、展示空間そのものであると同時に会期中のレクチャーイベントにも使用可能なパビリオンを建設した。

建築家によるテキストより

敷地となった施設の中庭は、何もない状態では歩いていてもほとんど気付かない程度の僅かな傾斜がついており、中央に向かって徐々に下がっている。実際、既存の施設図面にこの傾斜は表現されておらず、いわば無いものとして無視されていた。

建築家によるテキストより

ここに、地面に半分埋め込む形で、施設の過去イベントで使用された廃材を再利用し、パビリオンを建てる。地面の傾斜が、中庭を横断する細長いパビリオンの水平性によって顕在化され、人々の意識上に立ち現れる。傾斜が顕在化することで、中庭は中心性を、パビリオンは内外の境界を獲得する。

建築家によるテキストより
吉田桂子 / Archipatchによる、茨城・水戸市の結婚式場「Between the greens」。県庁等がある郊外に計画。緑の中の式場を目指し、建物を分節して庭園の周りに配置する事で回遊性と内外の一体感を構築。其々から延びる深い庇が“変化する自然の美しさ”を室内に導入
吉田桂子 / Archipatchによる、茨城・水戸市の結婚式場「Between the greens」。県庁等がある郊外に計画。緑の中の式場を目指し、建物を分節して庭園の周りに配置する事で回遊性と内外の一体感を構築。其々から延びる深い庇が“変化する自然の美しさ”を室内に導入 photo©太田拓実
吉田桂子 / Archipatchによる、茨城・水戸市の結婚式場「Between the greens」。県庁等がある郊外に計画。緑の中の式場を目指し、建物を分節して庭園の周りに配置する事で回遊性と内外の一体感を構築。其々から延びる深い庇が“変化する自然の美しさ”を室内に導入 photo©太田拓実
吉田桂子 / Archipatchによる、茨城・水戸市の結婚式場「Between the greens」。県庁等がある郊外に計画。緑の中の式場を目指し、建物を分節して庭園の周りに配置する事で回遊性と内外の一体感を構築。其々から延びる深い庇が“変化する自然の美しさ”を室内に導入 photo©太田拓実

吉田桂子 / Archipatchが設計した、茨城・水戸市の結婚式場「Between the greens」です。
県庁等がある郊外に計画されました。建築家は、緑の中の式場を目指し、建物を分節して庭園の周りに配置する事で回遊性と内外の一体感を構築しました。また、其々から延びる深い庇が“変化する自然の美しさ”を室内に導入する事も意図されました。施設の公式サイトはこちら

茨城県庁ほど近くに位置する結婚式場の計画。


建築家によるテキストより

緑の中の結婚式場をコンセプトに、庭園の中を回遊できる動線や室内にも自然を感じられる各種の仕掛けを施し、それらを丁寧につなぐことで庭園とインテリアが一体となった建築をデザインした。


建築家によるテキストより

具体的には必要となる室の大きさに合わせて建物を5つに分節し、中庭を囲んでコの字型に配置している。大きなガラスと庭園に向かって伸ばされた高さの異なる5つの深い庇は、植栽の影や池の水面、植栽や玉砂利に反射するやわらかな光等、外部で刻々と変化する自然の美しさを室内に導入する役目を果たしている。

建築家によるテキストより
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の住宅改修「西宮の邸宅」。何度も手が入った住宅の改修。家と庭の関係性向上を目指し、既存樹木を据えた“パティオ”と外部的リビングを繋げて建築に中間領域を付与。元の面影を残し質を上げ“新しくて懐かしい”雰囲気を紡ぐ
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の住宅改修「西宮の邸宅」。何度も手が入った住宅の改修。家と庭の関係性向上を目指し、既存樹木を据えた“パティオ”と外部的リビングを繋げて建築に中間領域を付与。元の面影を残し質を上げ“新しくて懐かしい”雰囲気を紡ぐ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の住宅改修「西宮の邸宅」。何度も手が入った住宅の改修。家と庭の関係性向上を目指し、既存樹木を据えた“パティオ”と外部的リビングを繋げて建築に中間領域を付与。元の面影を残し質を上げ“新しくて懐かしい”雰囲気を紡ぐ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の住宅改修「西宮の邸宅」。何度も手が入った住宅の改修。家と庭の関係性向上を目指し、既存樹木を据えた“パティオ”と外部的リビングを繋げて建築に中間領域を付与。元の面影を残し質を上げ“新しくて懐かしい”雰囲気を紡ぐ photo©塩谷淳

奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureが設計した、兵庫の「西宮の邸宅」です。
何度も手が入った住宅の改修です。建築家は、家と庭の関係性向上を目指し、既存樹木を据えた“パティオ”と外部的リビングを繋げて建築に中間領域を付与しました。また、元の面影を残し質を上げ“新しくて懐かしい”雰囲気を紡ぐ事を意図しました。

60年前のRCで作られた端正な邸宅のリノベーション。

増築や改修が繰り返されおり、庭との関係も乏しく、昔の建物の良さが無くなっていました。そこで、庭のモチノキを中心に1階床レベルと連続したパティオをつくることで、内外をつなぐ中間領域を生み出すことにしました。

建築家によるテキストより

まず、庭とプールの見え方を最大限に活かすために家と庭をつなぐようにパティオとアウトリビングを住宅の中央に挿入します。リビングはテラスに面する壁をぶち壊し、フルハイトのサッシでパティオとつなげることで庭と親密な関係をつくりつつ、ダイニング側はキッチンまでつながるように10mの連続壁面収納によって、一体感を作り上げました。

建築家によるテキストより

また、アーチ開口で単位ごとに場所を区切ることで、様々なプロポーションの空間を生み出し、居場所を作りつつも全体の統一感を生み出すことを目指しました。例えば、明るく小さい趣味室・明るく高いエントランスギャラリーなど、アーチで区切ることでその空間の質を切り替えています。

建築家によるテキストより
二俣公一 / ケース・リアルによる、愛知の店舗「イソップ名古屋栄店」。二つの開口面のある区画に計画。自然の延長に文化がある事を提示する建築を目指し、空間構成の素材として“土”を選択し壁面等に使用。平面形状の特徴を活かし性質の異なるエリアを並存
二俣公一 / ケース・リアルによる、愛知の店舗「イソップ名古屋栄店」。二つの開口面のある区画に計画。自然の延長に文化がある事を提示する建築を目指し、空間構成の素材として“土”を選択し壁面等に使用。平面形状の特徴を活かし性質の異なるエリアを並存 photo courtesy of イソップ
二俣公一 / ケース・リアルによる、愛知の店舗「イソップ名古屋栄店」。二つの開口面のある区画に計画。自然の延長に文化がある事を提示する建築を目指し、空間構成の素材として“土”を選択し壁面等に使用。平面形状の特徴を活かし性質の異なるエリアを並存 photo courtesy of イソップ
二俣公一 / ケース・リアルによる、愛知の店舗「イソップ名古屋栄店」。二つの開口面のある区画に計画。自然の延長に文化がある事を提示する建築を目指し、空間構成の素材として“土”を選択し壁面等に使用。平面形状の特徴を活かし性質の異なるエリアを並存 photo courtesy of イソップ

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、愛知の店舗「イソップ名古屋栄店」です。
二つの開口面のある区画に計画されました。建築家は、自然の延長に文化がある事を提示する建築を目指し、空間構成の素材として“土”を選択し壁面等に使用しました。また、平面形状の特徴を活かし性質の異なるエリアを並存させました。店舗の公式サイトはこちら

新陳代謝を繰り返しながら変化を続ける街の一角に、私たちの生活の起源が自然にあり、その延長に文化があることのリマインドとなるストアをつくる。

建築家によるテキストより

ストアが入ることになったのは、二面あるウィンドウが特徴的な空間である。私たちはこれを意識しながら壁ラインを設定し、ひと繋がりの空間でありながらもプライベート性があるエリアとメインのシンクがあるパブリックなエリアとに緩やかに分けた。

建築家によるテキストより

素材に用いるのは、敷地から真北50km先にある美濃エリアの土。人間は遥か彼方より、形のない土を利用し、時に食事のための器や生活を彩る花器として、時に建築に表情をもたらす左官材やタイルなどの材料として、様々な試行錯誤とともに生活に土を取り入れてきた。 私たちはこのストアにおいても、人々がそのような不定形の自然を借り、形にする試みそのものを空間にしたいと考えた。

建築家によるテキストより
伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「豊橋の住宅」。緑豊かな公園に面する場に計画。環境を活かした庭と共にある生活の要望に、南側に設けた庭を“への字”型の建築で囲い込んで“濡縁”で内外を繋ぐ構成を考案。空間の連続性や陰影により多様な場面を作る
伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「豊橋の住宅」。緑豊かな公園に面する場に計画。環境を活かした庭と共にある生活の要望に、南側に設けた庭を“への字”型の建築で囲い込んで“濡縁”で内外を繋ぐ構成を考案。空間の連続性や陰影により多様な場面を作る photo©小川重雄
伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「豊橋の住宅」。緑豊かな公園に面する場に計画。環境を活かした庭と共にある生活の要望に、南側に設けた庭を“への字”型の建築で囲い込んで“濡縁”で内外を繋ぐ構成を考案。空間の連続性や陰影により多様な場面を作る photo©小川重雄
伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「豊橋の住宅」。緑豊かな公園に面する場に計画。環境を活かした庭と共にある生活の要望に、南側に設けた庭を“への字”型の建築で囲い込んで“濡縁”で内外を繋ぐ構成を考案。空間の連続性や陰影により多様な場面を作る photo©小川重雄
伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「豊橋の住宅」。緑豊かな公園に面する場に計画。環境を活かした庭と共にある生活の要望に、南側に設けた庭を“への字”型の建築で囲い込んで“濡縁”で内外を繋ぐ構成を考案。空間の連続性や陰影により多様な場面を作る photo©小川重雄

伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsが設計した、愛知の「豊橋の住宅」です。
緑豊かな公園に面する場に計画されました。建築家は、環境を活かした庭と共にある生活の要望に、南側に設けた庭を“への字”型の建築で囲い込んで“濡縁”で内外を繋ぐ構成を考案しました。そして、空間の連続性や陰影により多様な場面を作る事も意図しました。

敷地は、前面道路から40mほど奥まった位置にあり東西に伸びるくさび形をしています。街の中心部にありながら敷地奥は緑豊かな公園に面しており、さらに隣地との高低差によって南には眺望も開けています。

クライアントは、植物やそれに合うインテリアのアイテムを扱うお店を経営されており、この土地の魅力を最大限生かし、日々庭を眺めながらゆったりと過ごせること、広い芝生の庭を徐々に手を入れながら楽しみ、時折ゲストを招いて庭・住宅を紹介していきたいと望まれました。

建築家によるテキストより

こうした自然環境の良さを十分に味わえるよう、建築は平屋に近い東西に伸びるヴォリュームとして敷地に沿うように配置し、南面にはフラットで開放的な庭を計画しました。この庭に面し、長い間口でウッドデッキ(濡縁)を設けることで、建築と庭の境界を緩やかにつなぎ合わせています。

また建築の西端部を「への字」に折り曲げることで庭を囲い込み、隣接する公園の木々まで望むかたちとし、さらにこの操作によって、近隣住宅の視線と西日を遮ること、外部にエントランスアプローチ空間をつくりだすこと、そして住宅内部にも空間の変化を与えることを実現しています。

建築家によるテキストより

庭に面し、東西に約30mの長さのある偏平な平面でありながら、各々のスペースが機能するよう動線をコンパクトにまとめつつ、平面の折れによる動き、壁上部(欄間部分)をオープンにして天井を視覚的に連続させるなど、建築に少しの操作を加えています。そうして空間の変化と建築の内・外のつながり、光による陰影を獲得し、この建築に多様なシーンをつくり出しています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住宅・保育園・オフィスビルなど、様々な用途の建築を手掛ける「黒川智之建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と外部委託スタッフを募集中
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住宅・保育園・オフィスビルなど、様々な用途の建築を手掛ける「黒川智之建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と外部委託スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

黒川智之建築設計事務所は、竹中工務店・Herzog & de Meuron・隈研吾建築都市設計事務所を経て独立した黒川智之が率いる建築設計事務所です。

住宅・集合住宅・保育園・オフィスビルに至るまで、様々な規模・用途のプロジェクトを手掛けており、最近では海外プロジェクトやプロポーザルへの取り組み、団地再生活動への参加、また一般社団法人日瑞建築文化協会( http://js-aa.org/ )の理事としてスイスとの建築文化交流を行うなど、その活動は多岐に渡ります。

規模の小さい設計事務所(設計スタッフ4人)ですが、設計段階においては一つのプロジェクトに対してスタッフ全員が議論に参加し、多角的に建築を捉えることで、新しい価値観を生み出すことを目指しています。
また、外部コラボレーターの起用や、他事務所との協働、定期的に行う他事務所との勉強会など、刺激が多く得られる環境にあります。

建築が心底好きな方、何事にもポジティブに向き合える姿勢を持つ方、向上心のある方の応募をお待ちしております。

【ap job更新】 住居系と事業系の建築をバランスよく手掛け、アワードも受賞する「川久保智康建築設計事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 住居系と事業系の建築をバランスよく手掛け、アワードも受賞する「川久保智康建築設計事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 住居系と事業系の建築をバランスよく手掛け、アワードも受賞する「川久保智康建築設計事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者)とアルバイトを募集中

住居系と事業系の建築をバランスよく手掛け、アワードも受賞する「川久保智康建築設計事務所」の、設計スタッフ(既卒・経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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川久保智康建築設計事務所では、新規スタッフ・アルバイトの募集をします。

弊社では、住宅・集合住宅・保育施設・リゾートホテル等の設計及び監理の業務を行っています。
時によって違いますが、業務の半分が住宅、別荘、集合住宅などの住居関連、残り半分は商業・保育施設など事業系のプロジェクトです。守備範囲を限定せず、機会が有れば様々なプロジェクトに挑んでいこうと考えています。

代表の川久保は磯崎新アトリエに約10年在籍し、多くのプロジェクトを担当しました。独立後も様々な建築に携わり、「アイエスジーつくば支店」ではウッドデザイン賞2021、「蔵前の小さな家」ではグッドデザイン賞2017、「にしはらのながや」では住まいの環境アワード2013やグッドデザイン賞2012を受賞しています。

建築やデザインが好きで、いっしょにモノづくりをしていける熱意のある方を募集します。
小さな事務所ですので、提案段階での設計プロセスから、現場監理に至る実務について担当して頂くなかで、自然に経験を積む事が出来ます。個人個人のアイディアを共有してプロジェクトを進めていますので、積極的に関わって頂く事で自身のスキルアップと多様な実績を積んで頂けると思います。

私達の事務所はスタッフとアルバイトを含めて現在4名で、幾つかのプロジェクトを進めています。あと数名の追加の募集を行います。

坂口舞+井佐子恵也 / 設計機構ワークスによる、長崎・波佐見町の店舗「花西海」。生花店の建替え計画。働き易く地域に愛される職人技術を活かした建築の要望に、地元産の“茅・土・石”を用いた手仕事が断面方向に重なる空間を考案。伝統の更新と未来への接続も意図
坂口舞+井佐子恵也 / 設計機構ワークスによる、長崎・波佐見町の店舗「花西海」。生花店の建替え計画。働き易く地域に愛される職人技術を活かした建築の要望に、地元産の“茅・土・石”を用いた手仕事が断面方向に重なる空間を考案。伝統の更新と未来への接続も意図 photo©石井紀久
坂口舞+井佐子恵也 / 設計機構ワークスによる、長崎・波佐見町の店舗「花西海」。生花店の建替え計画。働き易く地域に愛される職人技術を活かした建築の要望に、地元産の“茅・土・石”を用いた手仕事が断面方向に重なる空間を考案。伝統の更新と未来への接続も意図 photo©石井紀久
坂口舞+井佐子恵也 / 設計機構ワークスによる、長崎・波佐見町の店舗「花西海」。生花店の建替え計画。働き易く地域に愛される職人技術を活かした建築の要望に、地元産の“茅・土・石”を用いた手仕事が断面方向に重なる空間を考案。伝統の更新と未来への接続も意図 photo©石井紀久
坂口舞+井佐子恵也 / 設計機構ワークスによる、長崎・波佐見町の店舗「花西海」。生花店の建替え計画。働き易く地域に愛される職人技術を活かした建築の要望に、地元産の“茅・土・石”を用いた手仕事が断面方向に重なる空間を考案。伝統の更新と未来への接続も意図 photo©石井紀久

坂口舞+井佐子恵也 / 設計機構ワークスが設計した、長崎・波佐見町の店舗「花西海」です。
生花店の建替え計画です。建築家は、働き易く地域に愛される職人技術を活かした建築の要望に、地元産の“茅・土・石”を用いた手仕事が断面方向に重なる空間を考案しました。そして、伝統の更新と未来への接続も意図しました。店舗の公式サイトはこちら

このプロジェクトは毎年4~5月に陶器まつりが開かれ、多くの観光客で賑わう長崎県波佐見町にある花屋店舗「花西海」の建替計画である。
運営する企業は西海園芸。オーナーは貸植木屋からはじめた父親の家業を花屋と庭人として引継ぐ、山口勇介(花西海を主宰)と山口陽介(庭西海を主宰)兄弟。地域に根づきながら、世界中をかけまわり日本の庭の魅力を発信している。

建築家によるテキストより

「スタッフが働きやすく、地域の人に愛される空間になること(花西海の要望)」、「職人仲間の相良育弥(茅葺職人)、都倉達弥(左官職人)の技術を活かす建築とすること(庭西海の要望)」の2つを主に求められた。

打ち合わせと提案を重ね、「庭・左官・茅」の3つの手仕事が断面方向に重なる最終案にて決定した。石積みの外構の上に、方立なしのガラスを介して、軒の茅葺が浮遊し、背景の山の緑に同化してゆく建築を、RCとCLTの混構造によって実現した。

建築家によるテキストより

朽ちた藁は肥料とし、土に還り、その土でまた外壁を塗り重ね、再び、地元の小麦わらで葺きかえる。地域とともにある建築の1つの姿ではないだろうか。「とき、素材、文化や技術」が循環し、伝統をアップデートすることで未来へと繋いでいく。

建築家によるテキストより
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、三重・志摩市の「合歓の家」。国立公園指定のエリアに建つ週末住宅。様々な捉え方や周辺環境を許容する建築を求め、普遍的形態と既視感ある材料を意図的に選択した設計を志向。柔軟性と包容力を生み出し自然と街並みの融和を促す
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、三重・志摩市の「合歓の家」。国立公園指定のエリアに建つ週末住宅。様々な捉え方や周辺環境を許容する建築を求め、普遍的形態と既視感ある材料を意図的に選択した設計を志向。柔軟性と包容力を生み出し自然と街並みの融和を促す photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、三重・志摩市の「合歓の家」。国立公園指定のエリアに建つ週末住宅。様々な捉え方や周辺環境を許容する建築を求め、普遍的形態と既視感ある材料を意図的に選択した設計を志向。柔軟性と包容力を生み出し自然と街並みの融和を促す photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、三重・志摩市の「合歓の家」。国立公園指定のエリアに建つ週末住宅。様々な捉え方や周辺環境を許容する建築を求め、普遍的形態と既視感ある材料を意図的に選択した設計を志向。柔軟性と包容力を生み出し自然と街並みの融和を促す photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、三重・志摩市の「合歓の家」。国立公園指定のエリアに建つ週末住宅。様々な捉え方や周辺環境を許容する建築を求め、普遍的形態と既視感ある材料を意図的に選択した設計を志向。柔軟性と包容力を生み出し自然と街並みの融和を促す photo©山内紀人写真事務所

北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAが設計した、三重・志摩市の「合歓の家」です。
国立公園指定のエリアに建つ週末住宅です。建築家は、様々な捉え方や周辺環境を許容する建築を求め、普遍的形態と既視感ある材料を意図的に選択した設計を志向しました。そして、柔軟性と包容力を生み出し自然と街並みの融和を促す事を意図しました。

伊勢志摩国立公園内に建つ、コンパクトな週末住宅である。
周囲は個人の別荘、企業の保養所、定住者用の規格住宅が紆曲する道路に沿って不規則に点在している。

海の見える自然豊かな場所でゆっくり過ごしたいという建主にとって決して悪くない場所ではあるが、国立公園の大自然の中に突如現れたこの統一感のない街並みに違和感を感じた。

建築家によるテキストより

敷地の南東側は海抜約30mの崖になっており、崖下はそのまま海へと達する。
この海に向けて総2階建て鉄筋コンクリートブロック造を配置。崖と建物の距離はがけ条例によって決められた。

1階の各用途は、最低限必要な耐力壁と可動式家具や建具でゆるやかに仕切る。
天井高さは梁下の最も低いところで1880mm。住み手の身長などを鑑みながらできるだけスケールを抑えている。対照的に2階はLDKとテラスだけの広々とした空間で、木造の小屋組みが架かる。特にリビングとテラスは、床・壁・天井を全て同一素材とし、内外の境界が曖昧な空間になっている。

建築家によるテキストより

当初、この街並みを無視して、建主の個性に合わせたオーダーメイドの設計を行うことも考えた。
しかし、最終的に家型・矩形・2階建てという普遍的な型を採用。
既視感を覚えるコンクリートブロックを使用し、200×400の規格寸法に従って設計の自由度を制限したのも、どこか量産型の規格住宅に通ずる要素を持たせることがこの敷地では自然なものに思えた。

建築家によるテキストより
MVRDVによる、中国・南京の「オアシス・タワーズ」。金融街に計画された基壇部の商業と高層部の住居からなる複合施設。地層状のバルコニーは緑化され敷地の中央の緑豊かな環境を強化。建物外周には周辺ビルと呼応するグリッドファサードを採用
MVRDVによる、中国・南京の「オアシス・タワーズ」。金融街に計画された基壇部の商業と高層部の住居からなる複合施設。地層状のバルコニーは緑化され敷地の中央の緑豊かな環境を強化。建物外周には周辺ビルと呼応するグリッドファサードを採用 image©Atchain
MVRDVによる、中国・南京の「オアシス・タワーズ」。金融街に計画された基壇部の商業と高層部の住居からなる複合施設。地層状のバルコニーは緑化され敷地の中央の緑豊かな環境を強化。建物外周には周辺ビルと呼応するグリッドファサードを採用 image©Atchain
MVRDVによる、中国・南京の「オアシス・タワーズ」。金融街に計画された基壇部の商業と高層部の住居からなる複合施設。地層状のバルコニーは緑化され敷地の中央の緑豊かな環境を強化。建物外周には周辺ビルと呼応するグリッドファサードを採用 image©Atchain
MVRDVによる、中国・南京の「オアシス・タワーズ」。金融街に計画された基壇部の商業と高層部の住居からなる複合施設。地層状のバルコニーは緑化され敷地の中央の緑豊かな環境を強化。建物外周には周辺ビルと呼応するグリッドファサードを採用 image©Atchain

MVRDVによる、中国・南京の「オアシス・タワーズ」です。
金融街に計画された基壇部の商業と高層部の住居からなる複合施設です。地層状のバルコニーは緑化され敷地の中央の緑豊かな環境を強化しています。また、建物外周には周辺ビルと呼応するグリッドファサードを採用しています。

こちらは、建築家によるリリーステキストの翻訳

超高層ビルの間に緑の楽園を。MVRDV、南京の自然にインスピレーションを得た「オアシス・タワーズ」の設計コンペに勝利

中国の大都市、南京は急速に発展しています。この成長を可能にするため、政府は2015年に江北新区を形成し、長江を挟んで南京を西に拡大しました。このたびMVRDVは、江北新区の金融街の端にある住居と商業の複合施設を設計するコンペに勝利しました。高さ150mの2つのタワーの間に緑の景観が広がるオアシス・タワーズは、密集し、急速に開発が進む都市部に住む人々に安らぎを与えるでしょう。

このプロジェクトは、江北金融街のマスタープランの端にある隣接する2つのブロックにまたがっています。このプロジェクトでは、40階建ての2つのL字型タワーが北と南の角から向かい合い、3~4階建ての基壇部が敷地のほぼ全体を囲む外周部を形成して、その中心部に保護環境を作り出しています。この外周部の建物は、2つの区画の間の歩行者アクセスルートや道路までも橋渡しし、周辺地域とデザインの中心にあるオアシスとの間に明確な隔たりを作り出しています。

樹木やその他の緑が散りばめられたオアシスは、建物の滝の様なテラスに緑の景観を形成し、地上階から3階までの商業フロアでショッピングを楽しむための緑豊かな環境をつくっています。この公園のような空間は、さまざまな機能を備えています。それは、冷房効果や生物多様性をもたらし、キャノピーは上階の居住者と下階の買い物客を遮ることでプライバシーを確保し、中央道路を挟んで2つの区画をつなぐ歩行環境をつくり出す等です。パブリックスペースの中央には、道路の下をつなぐようにグラウンドレベルからステップダウンしたランドスケープがあり、便利な交差点となり、敷地の下にある地下鉄の駅にアクセスできるようになっています。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「南京の現代建築は、その形態と外観において、自然からインスピレーションを受けています」
「オアシスタワーズでは、このトレンドを最大限に押し進めたいと考えました。曲線を描く地層状の『崖』によって自然を模倣するだけでなく、緑や自然のプロセスを取り入れることで、文字通り自然をデザインに組み込むことを目指したのです」

尾崎泰永 / 尾崎建築事務所による、東京・中野区の「Room E」。都市部で典型の細長い住戸の改修。形状を活かす設計を追求し、角度を微細に調整できる“屏風壁”を考案して施主の価値観に沿った様々な居場所を構築。内部に表と裏を作る事で回遊性と奥行も生み出す
尾崎泰永 / 尾崎建築事務所による、東京・中野区の「Room E」。都市部で典型の細長い住戸の改修。形状を活かす設計を追求し、角度を微細に調整できる“屏風壁”を考案して施主の価値観に沿った様々な居場所を構築。内部に表と裏を作る事で回遊性と奥行も生み出す photo©永井杏奈
尾崎泰永 / 尾崎建築事務所による、東京・中野区の「Room E」。都市部で典型の細長い住戸の改修。形状を活かす設計を追求し、角度を微細に調整できる“屏風壁”を考案して施主の価値観に沿った様々な居場所を構築。内部に表と裏を作る事で回遊性と奥行も生み出す photo©松浦範子
尾崎泰永 / 尾崎建築事務所による、東京・中野区の「Room E」。都市部で典型の細長い住戸の改修。形状を活かす設計を追求し、角度を微細に調整できる“屏風壁”を考案して施主の価値観に沿った様々な居場所を構築。内部に表と裏を作る事で回遊性と奥行も生み出す photo©永井杏奈

尾崎泰永 / 尾崎建築事務所が設計した、東京・中野区の「Room E」です。
都市部で典型の細長い住戸の改修です。建築家は、その形状を活かす設計を追求し、角度を微細に調整できる“屏風壁”を考案して施主の価値観に沿った様々な居場所を構築しました。また、内部に表と裏を作る事で回遊性と奥行も生み出す事も意図しました。

都市部の中規模マンションは画一的な環境になりがちである。
限られた敷地に、効率的にひとつでも多く戸数を確保したい、どの住戸へも等しく採光は必要だ。結果、細長く区切られた住戸が昔も今も建てられている。今プロジェクトもそういった思想で作られた都市部のマンション1室の改修プロジェクトだった。

建築家によるテキストより

細長い空間。まず「長い」ということは2人で住むと距離が取り合えるということだ。自宅で過ごす時間が多いクライアントにとってもそれは重要だろう。一方「細い」空間と既存間取りの組み合わせが問題だった。数珠つなぎにしたリビング―部屋―バルコニーの並びが、閉じたリビングと画一的な住み方を助長していた。

建築家によるテキストより

そこで、スケルトンにした住戸に「屏風壁」を挿入した。
各屏風は扉1〜2枚の長さごとに向きを変えられる。部屋単位で立てる通常のパーティションをもう少し短い単位で調整していくようなイメージだ。浴室の浴槽スペースだけを削ったり、廊下を不整形にしたことでむしろ動線がスムーズになったり、壁掛けTVの為だけに壁の向きを変えたり、クライアントの断片的な価値を壁の折り合いに反映させた。
一方、全体では屏風のようにつながってS字を描く。仕上げを木板張で統一し、木に包まれた実感と共に住戸の長さ、のびやかさを感じとれる。 

建築家によるテキストより
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進 photo©佐々木育弥
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進 photo©佐々木育弥
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進 photo©佐々木育弥

山下竜二建築設計事務所が設計した、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」です。
夫婦と子供4人の為の住まいです。建築家は、其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案しました。また、ガラス床等の発想でも“繋がり”の促進を意図しました。

設計者の兄である夫婦と子供4人の6人家族の家である。
施主の要望として、延床面積を40坪以内にすることと、子供それぞれに個室を与えてあげたいということだった。

建築家によるテキストより

4人の子供は年が近く、いつも一緒に遊んでいる仲の良い兄弟である。
個室が出来ることによって家族の仲が分断されることを懸念し、個室に居ても繋がりを感じられる空間を考えた。

建築家によるテキストより

家の中心にプレイルームを設け、対面する形で4つの子供部屋を配置し、プレイルームと子供部屋の間には700mmの段差と窓を設けた。窓を開けることでプレイルームの床は大きな机になり、4人が顔を合わせて勉強することが出来る。
プレイルームと子供部屋は一連なりの空間となり、遊び場は拡張される。机の天板をガラスにすることで1階から覗くことが出来るため、宿題をしている姿をチェックしたりと勉強の孤独感から開放される。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/8/8-8/14]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/8/8-8/14]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/8/8-8/14)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表
  2. 青木淳・平田晃久・隈研吾・SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」
  3. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
  4. スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」。現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画。都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向。エグゼクティブアーキテクトとして日建設計と東急設計コンサルタントが参画
  5. nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定
  6. 伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整
  7. 小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える
  8. OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供
  9. 宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図
  10. 武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現
  11. ツバメアーキテクツによる、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」。著名な観光客地に計画。都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向。建具や素材等の操作により内外の関係性を作る
  12. 後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す
  13. MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る
  14. 山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換
  15. 渡辺裕貴+鹿内健 / Sデザインファームによる、東京・大田区の住宅「村越邸」。人通りがあり浸水予測される五角形角地に計画。状況への対応と生活の豊かさを求めて、“開かれた車庫”の上に吹抜から採光する“閉ざされた居間”が重なる構成を考案。これからの都市型住宅の在り方も追求
  16. 北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞
  17. 仙田満の環境デザイン研究所が、新石川県立図書館設計プロポで、設計候補者に選定
  18. 石上純也のチームが「徳島文化芸術ホール(仮称)」設計プロポで、優先交渉権者に選定。技術提案書や公開プレゼンテーションの動画も公開
  19. 竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指す
  20. ベカ&ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビュー(日本語)。西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像で知られる

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