architecture archive

小野直輝+ティンカ・デクシャラが設計を進めている、アメリカ・ネバダ州の砂漠に建つギャラリー「Montello waypoint」
小野直輝+ティンカ・デクシャラが設計を進めている、アメリカ・ネバダ州の砂漠に建つギャラリー「Montello waypoint」

小野直輝+ティンカ・デクシャラが設計を進めている、アメリカ・ネバダ州の砂漠に建つギャラリー「Montello waypoint」です。

アメリカ, ネバダ州の砂漠に建つギャラリー。
敷地の近くにはロバート・スミッソンのSpiral Jettyやナンシー・ホルトのSun Tunnels などのランドアートが存在し、この土地を訪れる人のためのギャラリー兼休憩所をつくることがこのプロジェクトの目的です。
敷地に4つの穴を掘り、それを型枠にしてできたコンクリートの塊を起こすことで、土地の表情をもった壁を立ち上げていきます。ランドアートのように土地と一体となった、長い時間を見据えた建築となることを考えています。

建設工程を簡単にするため、地面に流し込んだそれぞれのコンクリートの壁に基礎となる部分を付け足します。このできあがったL字部分が起こしたときに壁を支える基礎となります。この方法を使うことによって、地面を型にしてつくられた壁と穴の関係を残しながらシンプルに立ちあげることができます。

この敷地では周囲にランドアートが点在しているということが一番の特徴としてあります。特にマイケル・ハイザーの自然の土地を変化させる作品群には砂漠と一体となった力強さを感じました。
近年では建築の中でも敷地の土地を構法の中に取り入れたものがいくつかあります。特にアンサンブル・スタジオ: Structures of Landscape、アンネ・ホルトロープ: Batara Pavilionなどは土を型枠にしてできたコンクリートの塊を起こして空間をつくっている点で共通するものがありました。
私たちのプロジェクトにおいては敷地が砂漠の中にあること、かなり限られた予算の中で作らなければいけないことが条件としてありました。そのため、大型のクレーンで移動せずに小さな重機で起こすだけで成り立つように、単純な矩形に基礎となる部分を付け加えたかたちになっています。立ちあがる壁を想像しながら、穴の位置と大きさを少しずつ調整しながら全体を決定していきました。

リベスキンドがデザインしたクリスマスツリーの動画 中山英之がオランダで行った「枯葉を100倍に拡大することから建築を考える課題」の成果とそのプロセス(18/11/19追加あり)

※18/11/19に新しい投稿を追加しました

中山英之がオランダで行った「枯葉を100倍に拡大することから建築を考える課題」の成果とそのプロセスがfacebookで公開されていて興味深かったのでまとめました。建築設計のみならず、課題設定に関しても新鮮なアイデアが込められていることを感じます。

最も注目を集めたトピックス [期間:2018/11/12-11/18]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/11/12-11/18)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、中山英之がオランダで行った「枯葉を100倍に拡大することから建築を考える課題」の成果とそのプロセス

2、隈研吾による、螺旋状に居住空間が作られ、そこに内部的な外部空間も盛り込まれた住宅「WOOD/PEEL」の写真

3、Arup 東京 プロジェクトチームによる、東京・千代田区の「Arup 東京 新オフィス」

4、妹島和世の設計で近く完成する、波打つような曲面のスラブが重なる、大阪芸術大学の新校舎の写真

5、ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、ロシア・モスクワの、空から見た図式の明確さと内部空間の柔らかなデザインが印象的な「スコルコボ研究所」の写真

6、隈研吾による、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真

7、坂茂による、長野・軽井沢の、切妻屋根を持つ有機的な平面の「ししいわハウス」の写真

8、八板建築設計事務所が受託候補者に選ばれた、横浜市の「都岡小学校建替え」プロポの提案書が公開

9、今栄亮太建築設計事務所による、京都のコーヒースタンド「Kurasu Kyoto」

10、隈研吾による、秋田・鹿角市の地域交流施設「湯の駅おおゆ」の写真

11、栗原健太郎+岩月美穂 / studio velocityによる、愛知・美浜町の「美浜町営住宅河和団地」の写真

12、ムトカ建築事務所による、葛西潔設計の住宅のリノベーション「天井の楕円」の写真とレビュー

13、ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポート(日本語)

14、飯田善彦建築工房が受託候補者に選ばれた、横浜市の「汐見台小学校建替え」設計プロポの提案書

15、コンテンポラリーズが受託候補者に選ばれた、横浜市の「上菅田小学校建替え」設計プロポの提案書

16、山田誠一建築設計事務所による、静岡・富士宮市の住宅「富士南麓の家」の写真

17、伊東豊雄が、NHKのテレビ番組SWITCHインタビュー達人達にて、写真家・小松義夫と対談

18、デザインリサーチャーの木原共が、自身のプロジェクトを紹介して、ネット上で話題になっている記事『「物乞い」の行為をデザインする』

19、下田仁+下田恭子 / 下田設計による、群馬・伊勢崎市の自邸「川のほとりに立つ白い塔の家」

20、ザハの新国立競技場をグーグルアース上で3Dで見ることができ、景観について考えることができるサイト「myscape.jp」が公開


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

【ap job 更新】 オーガニックデザイン一級建築士事務所が、追加の設計スタッフ・設計アシスタントを募集中
【ap job 更新】 オーガニックデザイン一級建築士事務所が、追加の設計スタッフ・設計アシスタントを募集中
【ap job 更新】 オーガニックデザイン一級建築士事務所が、追加の設計スタッフ・設計アシスタントを募集中

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

オーガニックデザイン一級建築士事務所の、追加の設計スタッフ・設計アシスタント募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

■追加の設計スタッフおよび設計アシスタント募集
オーガニックデザイン一級建築士事務所では、最近になり新たなプロジェクトを獲得したため、追加の設計スタッフ(担当者として)および設計アシスタント(経験浅可)を募集しています。東京恵比寿事務所または戸田公園事務所勤務のどちらかを募集しております。
案件的には最近新たにオフィスインテリア、集合住宅、企業社宅、企業本社ビル、テナントビル(計画立案)、その他が進行しており、これ以外にも引き合いを受けております。実務経験に応じて力を貸して下さる追加スタッフで、弊社を理解し、チームとして寄り添える方を募集します。

■弊社の様なアトリエ事務所のメリット:独立志願者や一人でプロジェクト0から最後まで学びたい方には弊社は絶好の事務所です。特に建築企画・計画は事務所独立のためには必須です。仕事の取り方から、法規を読み解き、デザインし実務設計、申請、監理までの過程が一緒に経験できることは、皆さんの糧になることでしょう。

ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、ロシア・モスクワの、空から見た図式の明確さと内部空間の柔らかなデザインが印象的な「スコルコボ研究所」の写真

ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計した、ロシア・モスクワの、空から見た図式の明確さと内部空間の柔らかなデザインが印象的な「スコルコボ研究所」の写真が12枚、archdailyに掲載されています。スコルコボはロシアの郊外に存在し、「ロシアのシリコンバレー」と呼ばれ様々なスタートアップ企業が集まっている場所との事。ウェブ上にも様々な記事があるので閲覧しても面白いと思います。また同地域にデイビッド・アジャイが経営大学院を完成させていたりします。

栗原健太郎+岩月美穂 / studio velocityによる、愛知・美浜町の「美浜町営住宅河和団地」の写真

栗原健太郎+岩月美穂 / studio velocityが設計した、愛知・美浜町の「美浜町営住宅河和団地」の写真が9枚、designboomに掲載されています。プロポーザールが行われ2014年9月にベロシティが最優秀に選ばれていました。選定当時の提案書のPDFはこちらで閲覧可能。プロポの講評やその他の最終候補者の提案書も現在でも閲覧可能です。

坂茂による、長野・軽井沢の、切妻屋根を持つ有機的な平面の「ししいわハウス」の写真

坂茂のウェブサイトに、長野・軽井沢の、切妻屋根を持つ有機的な平面の「ししいわハウス」の写真が11枚掲載されています。

アレハンドロ・アラヴェナへのインタビュー「To Design is to Prefer」の動画 隈研吾による、秋田・鹿角市の地域交流施設「湯の駅おおゆ」の写真

隈研吾のウェブサイトに、秋田・鹿角市の地域交流施設「湯の駅おおゆ」の写真が9枚掲載されています。

秋田の名湯、鹿角市の大湯温泉のための、物販、カフェ、野外劇場、公園、足湯、ビオトープとが一体となった地域交流施設。地域の伝統工芸として知られる「曲げわっぱ」にヒントを得て、リング状のLVL(単板積層材)を構造体として用いた。このリングの集合した透明な構造壁は、パーティションとしても、棚としても機能する。これにより木造の大屋根の下にプログラムに応じて変化する流動的空間を生成することができた。

隈研吾による、螺旋状に居住空間が作られ、そこに内部的な外部空間も盛り込まれた住宅「WOOD/PEEL」の写真

隈研吾のサイトに、螺旋状に居住空間が作られ、そこに内部的な外部空間も盛り込まれた住宅「WOOD/PEEL」の写真が10枚掲載されています。2016年10月竣工の作品です。

高密住宅地の中に、ラセン状の居住空間を挿入した。巨大な階段のような床が、ラセン状に連続して大地と空をつなぎ、その外に、剥いたリンゴ皮のような外皮が、ぐるぐると取り巻く。外皮を構成する木のパネルと緑化パネルは、日差しや視線を和らげるスクリーンとしてリンゴを守ってくれる。

【ap job 更新】 建築系スタートアップの「VUILD株式会社」が、建築士・アーキテクチャルエンジニア・大工及び木工職人を募集中
【ap job 更新】 建築系スタートアップの「VUILD株式会社」が、建築士・アーキテクチャルエンジニア・大工及び木工職人を募集中
【ap job 更新】 建築系スタートアップの「VUILD株式会社」が、建築士・アーキテクチャルエンジニア・大工及び木工職人を募集中

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

建築系スタートアップの「VUILD株式会社」の、建築士・アーキテクチャルエンジニア・大工及び木工職人募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築系スタートアップのVUILD株式会社で一緒に働くメンバーを募集しています。

私たちは、デジタル加工技術を地域に分散することで、誰もが「建築家や大工」になることができる「自律分散型の建築生産システム」の構築に挑戦しています。

これまでの経験を元に、建築の枠を超えて、新しいモノづくりの在り方を共につくっていくメンバーを募集しています。

VUILDが目指す未来に一緒に挑戦してみませんか?
興味がある方は、ご連絡をお待ちしております。

【ap job 更新】 space fabricが、建築設計スタッフ(正社員)・模型アルバイト・事務アルバイトを募集中
【ap job 更新】 space fabricが、建築設計スタッフ(正社員)・模型アルバイト・事務アルバイトを募集中
【ap job 更新】 space fabricが、建築設計スタッフ(正社員)・模型アルバイト・事務アルバイトを募集中

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

space fabricの、建築設計スタッフ(正社員)・模型アルバイト・事務アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【space fabricでは建築設計スタッフ(正社員)の募集をしています】

個人住宅や小規模の集合住宅・保育園・店舗・事務所ビルの設計を行っている設計事務所です。
ホームページにて設計事例などご覧ください。
http://www.space-fabric.net
ご応募お待ちしています。

以下の条件に当てはまる方ご応募お待ちしています。
建築デザインが好きな人 / 穏やかな人 / 社会常識のある人/将来独立を考えている人 / ポジティブな人
建築士の資格(一級、二級)お持ちの方、優遇いたします。

隈研吾による、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真

隈研吾のウェブサイトに、群馬・富岡市の「富岡市役所」の写真が10枚掲載されています。

明治時代の日本の人の情熱を今に伝える世界遺産、富岡製糸場の街にふさわしい、ヒューマンで開かれた市庁舎を作った。鉄道の駅前、富岡製糸場へ向かう経路上にある立地を生かし、分棟型で、棟と棟の間を通り抜けできる、ストリート型の公共建築を実現した。「小さな屋根の集まり」としての分棟型建築とし、大きく張り出した庇は、日よけや雨やどりの空間としてストリートにやわらかさと躍動感を与えている。二重の勾配屋根の間に、通風・遮光の高窓をとる形式は、養蚕の街富岡に伝わる越屋根からヒントを得た。外装には、表裏で素材の異なるアルミと木をハイブリッドにしたルーバーを使用し、雁行するストリートを行き交う人々は、ファサードの多様な質感とリズムを楽しむことができる。

ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポート(日本語)

ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポートが、公開されています。写真も多数掲載。執筆したのは『「物乞い」の行為をデザインする』でもネット上の注目を集めたデザインリサーチャーの木原共です。
彼らのアプローチを見ていて、過去に青木健が公開した、新国立競技場問題を議論するためのシミュレーションサイト「myscape.jp」というものがあり(弊サイトの特集ページで1500件以上のいいね!を集めるなど注目されました)、建築家が習得した技術を自身の作品とは異なる形で社会に提供する事例として近いものを感じました。フォレンジック・アーキテクチャーは、今後、建築を学んだ人たちの生き方としても示唆的な活動をしているようにも見えます。

深澤直人ディレクションの、21_21で始まった展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」の会場動画

深澤直人ディレクションの、21_21で始まった展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」の会場動画です。

以下は公式サイトによる概要です。

1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳 宗悦(1889-1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて『民藝』と名づけました。
民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展していきました。

地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な美意識と精神性は、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しい時代のエネルギーを生み出すきっかけとなるのではないでしょうか。

本展では、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、素直にその魅力を語るコメントとともに展示します。また、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像、深澤直人の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真によって、現代に生きる民藝の姿を紹介します。

さらに、柳 宗悦が著した「日本民藝館案内」や心の内を短い句で表現した「心偈(こころうた)」、柳 宗理がレイアウトを手がけた機関誌『民藝』の表紙、民藝運動初期のものづくりの様子が収められた「民藝運動フィルムアーカイブ」などを通して、民藝の歩みを振り返ります。
最後に、日本各地で民藝を受け継ぐ現代のつくり手による品々も紹介し、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art =民藝」を紐解いていきます。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。