SHARE Buttondesign / 村上譲・菊田康平による、東京・港区の、集合住宅最上階の住戸改修「北青山のリノベーション」。ガラス面が多く斜線制限から削り出された形状の空間に、壁面としての4枚の大きな障子を設計することで、日差し除けとインテリアの景観づくりを両立
Buttondesign / 村上譲・菊田康平が設計した、東京・港区の、集合住宅最上階の住戸改修「北青山のリノベーション」です。ガラス面が多く斜線制限から削り出された形状の空間に、壁面としての4枚の大きな障子を設計することで、日差し除けとインテリアの景観づくりを両立しました。
夫婦二人が暮らすマンションの一室の改修。
この部屋は最上階且つ南東面が全面ガラス窓となっている為、夏の日差しの強さと温度上昇は耐え難いものがあった。
また、都心に位置するマンションの最上階であるが故、厳しい斜線制限から削り出されたような形状をしており、その形状がそのまま屋内に現れている。さらには、異なる3種類の窓が連続する南側の壁面は大きな曲線を描いた壁となっており整理し切れない程に複雑な状況を作り出していた。
そこでこの状況に対して敢えて細々とした微調整を積み重ねることはせず、日差し除けとインテリアの景観づくりとして4枚の大きな障子を壁面の曲線に合わせて可動するように設計をした。玄関から室内へ続く大きな障子は光の壁としてインテリアに調和を生み、夜は行燈の内側にいるような包まれる感覚の落ち着きを感じられる。
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以下、建築家によるテキストです。
夫婦二人が暮らすマンションの一室の改修。
その部屋はマンションの最上階に位置し、南東側には床から天井までガラスブロックの壁と、腰窓の引き違い窓、小さなベランダに出る掃き出し窓の三種類の窓が雑然と並んでいた。住まい手の振る舞いや住まい方から来る窓の在り方ではなく、マンション全体の意匠性から生み出された住まう人の目線を失った窓をインテリア側から調整をしたいと考えた。
この部屋は最上階且つ南東面が全面ガラス窓となっている為、夏の日差しの強さと温度上昇は耐え難いものがあった。
また、都心に位置するマンションの最上階であるが故、厳しい斜線制限から削り出されたような形状をしており、その形状がそのまま屋内に現れている。さらには、異なる3種類の窓が連続する南側の壁面は大きな曲線を描いた壁となっており整理し切れない程に複雑な状況を作り出していた。
そこでこの状況に対して敢えて細々とした微調整を積み重ねることはせず、日差し除けとインテリアの景観づくりとして4枚の大きな障子を壁面の曲線に合わせて可動するように設計をした。玄関から室内へ続く大きな障子は光の壁としてインテリアに調和を生み、夜は行燈の内側にいるような包まれる感覚の落ち着きを感じられる。
通常個別の窓に対して設定される障子を壁面として捉え直すことで、インテリアの見え方を大きく変える試みとなった。
■建築概要
所在地:東京都港区北青山
主要用途:住宅(改修)
構造規模:RC造
延床面積:60㎡
意匠設計:Buttondesign/村上譲・菊田康平
施工:KICHI&Associates Inc./吉岡雄太
家具:TIME&STYLE
写真:淺川敏
竣工:2019年10月
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 共通床 | |
内装・壁 | リビング壁(可動壁) | |
内装・壁 | 寝室壁 | クロス(サンゲツ) |
内装・照明 | 共通ダウンライト | φ75 グレアレス(オーデリック) |
内装・照明 | リビングブラケットライト |
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