



フォスター+パートナーズが設計した、アメリカ・フロリダの、ゴルフツアー運営団体の社屋「PGAツアー本部(PGA TOUR Headquarters)」です。パンデミック後のワークプレイスとして健康とウェルビーイングに焦点をあてデザインされた建築です。
こちらは建築家によるテキストの翻訳。カッコ内は弊サイトによる補足
パンデミック後の世界におけるワークプレイスとして、革新的なヴィジョンを提示しているこの建物は、組織全体を初めてひとつの屋根の下に収めています。
健康とウェルビーイング(※身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることの意)に焦点を当てたデザインは、緑豊かな景観と室内空間の境界を曖昧にし、日陰のある屋外テラスや、新しい働き方やコラボレーションを可能にする広々とした設備を備えています。
フォスター+パートナーズのスタジオ長、ナイジェル・ダンシーは言います。
「ソーグラスの敷地を初めて訪れたとき、私たちはランドスケープの質の高さ、光と影の相互作用、そして水に感銘を受けました。最初に描いたスケッチでは、大きく張り出した屋根の下で光と景色を最大限に活用し、日陰のある外部テラスやプラザスペースを作りました。建物は、有名な17番グリーン(※有名なゴルフコースのこと)の軸線上にある『自然の』湖の中に設置されました。」
自然はデザインの中で重要な役割を果たしています。このデザインには、バイオフィリア(人間に備わっている自然への親和性)の原則が取り入れられており、スタッフのウェルビーイングを高め、職場の質を向上させることが証明されています。また、周囲の景観とのつながりを強化し、自然光と新鮮な空気を建物に注ぎ込みながら、建物全体で豊かな体験ができるようにすることに重点を置きました。
低層3階建ての建物は、緑豊かな風景の中に佇み、新たに作られた湖に囲まれて、ドラマチックな到着体験を演出しています。フロアプレートは建物の長さ方向に伸びるアトリウムによって二分されており、会社全体のイベントを行うための社交場となっています。
アトリウムには、フレキシブルなフォーマル/インフォーマルのミーティングスペースと、スタッフ用のアメニティが並んでいます。2つのビルベイは幅20フィート(6.096m)の橋で結ばれており、偶然の出会いを促すとともに、人の流れを妨げずに端に沿って非公式な集まりができるようになっています。中央のアトリウムを流れ落ちる大階段は、連続したレベル間のダイナミックな空間と視覚的な流れを作り出しています。
フレキシブルなワークスペースは、アトリウムに沿った広いテラスと上層階の建物の端に配置されており、モバイル化が進む従業員をサポートしています。また、建物の西端には、ゴルフコースを囲む緑豊かな風景を見渡せるように、スタッフ用のカフェとジムが1階に設けられており、スタッフの新しい社交場となっています。
ガラス張りのファサードとアトリウムからは自然光が降り注ぎ、周囲の風景を一望することができます。また、建物の床を高くすることで、将来的に内部の構成を柔軟に変更できるようにしています。デザインは、シンプルで控えめな素材を使用し、活気に満ちた職場の背景となっています。
ツアーとの実りあるパートナーシップを継続しながら、同事務所はプロジェクトの第2段階として、TPCソーグラスに統合されたキャンパスを作るための新しいデジタルメディアビルの設計に着手しました。
フォスター+パートナーズのシニアパートナー、ジェームズ・バーンズは言います。
「PGAツアーの新しいグローバル・ホームは、真のコラボレーションから生まれました。ツアーの素晴らしいチームと密接に協力しながら、私たちはツアーが繁栄し、才能を育むことができる建物を提供することができました。建物の全体的な方向性から内装の仕上げやディテールに至るまで、完全なヴィジョンを実現するための素晴らしい機会となりました。」
















