谷尻誠へのインタビュー記事「できそこないがエリートと戦うには思考しかなかった」が、AMPに掲載されています。
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SHARE 岸和郎と建築再構企画・佐久間悠の対談イベント「建物改修・活用のための建築法規とは?」が京都で開催
- 日程
- 2018年9月27日(木)
岸和郎と建築再構企画・佐久間悠の対談イベント「建物改修・活用のための建築法規とは?」が京都で開催されます。開催日は、2018年9月27日。
少子高齢化が進行し、空き家問題が顕在化する中、既存建物の活用が喫緊の課題となっています。一方で検査済証を取得していない建物が数多く存在し、既存建物活用の大きな障害となっている事実があります。今後この問題に対処するには、建築法規に対する理解が必要です。
モダニズムの建築家として、何かと規制の多い京都を拠点とし、また京都の大学で数多くの学生を指導してきた岸和郎と、その教え子である佐久間悠が、建築法規を足かせと捉えるのではなく、逆に建築のポテンシャルを最大化するものであるという考え方について議論をしていきます。

今津康夫 / ninkipen!が設計した、東京・広尾の日本料理店「分とく山」です。
以前の店舗の設計は隈研吾が手掛けていました。またこの店舗はミシュランガイド2018で一つ星を獲得しているとの事。お店のウェブサイトはこちら。
東京広尾に建つ日本料理店の新築である。
間口4.4m奥行18mの変形敷地において、柱型と梁型の必要が無く効率的にプランニングできる壁式構造とし、型枠にコンクリートブロックを採用することで、粒子の集まりからなる佇まいが、小さな建築の群で構成される広尾の街や周囲の木々の葉とシンクロする。
店前のシダレサクラやヤマモモの茂る道路敷のポケットパークを前庭に見立て、店名さながらに、山へ分入るようなアプローチに転用した。
アルコーブから伸びる桧板瓦のキャノピーと壁から持ち出した桧と真鍮の馬蹄形ルーバーは、無機質なコンクリートブロックに柔らかさを与えると同時に、立体的な表情をみせる。
内部は様々な樹種やラタン、和紙、タイル、漆などを階と室ごとに使い分け、多様性を持たせた。
その場所その時の旬の食材を用い、料理の中にも季節が表現される日本料理と同じように、建築もまた訪れる度に違った雰囲気を楽しむことができるだろう。


中本尋之 / fathomによる、広島・呉の、3つの飲食店とゲストハウスの複合施設「官有0番山崎家 / HATAGO FLAGS」です。
広島県呉駅の横に昔から在る横長な2階建ての建築物 元々は弁当屋だったが駅横という好立地を生かし朝から夜まで建物に光が灯ってほしいとのオーナーの願いから今回のプロジェクトが始まった。
ピーター・ズントー事務所に勤務する杉山幸一郎の連載エッセイの最新回「建築デザインの引き出し」が、ギャラリー ときの忘れもののブログで公開されています。ピーター・ズントー事務所が良く使用しているDIYショップの紹介や、そこでの素材の使いかたや、その知識がデザインの幅を広げることが語られていて興味深いです。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/9/3-9/9)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
1、Arup 東京 プロジェクトチームによる、東京・千代田区の「Arup 東京 新オフィス」
2、長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・品川区のカプセルホテル「ドシー五反田」
3、SALHAUS・カワグチテイのチームが、「金沢美術工芸大学建設」設計プロポで、最適設計者に
4、小野寺匠吾+岡田宰による、東京・港区の「中庭のあるオフィス」
6、隈研吾が日本ハウスHDの為に設計したモデルハウス「120×120の森」の写真
7、吉田裕一建築設計事務所による、栃木・宇都宮の住宅「西の宮・HOUSE・D」
8、半海宏一建築設計事務所による、京都・宮津市の、モノレール駅舎「天橋立ビューランド・モノレール山麓駅」
9、藤本壮介による、東京・板橋区の「Tokyo Apartment」の内覧会が、ルーヴィスの主催で開催
10、木村智彦 / グラムデザインによる、島根・松江の住宅「西浜佐陀の家」
11、東広島市による「(仮称)道の駅西条地域連携施設等設計施工」プロポが参加者を募集中
12、フランク・ゲーリーによる、アメリカ・カリフォルニアのFacebook本社の増築の写真
13、吉岡徳仁が内装デザインを手掛けた、代官山の、イッセイミヤケのバック類を扱う新店舗「グッド グッズ イッセイ ミヤケ」の写真
14、中本尋之 / fathomによる、広島・呉の美容院「SOZ」
15、403architecture [dajiba]による、静岡・浜松の「万年橋の角」の内覧会が開催
16、隈研吾による、愛知・名古屋の、結婚式場・レストラン「ミライエ レクストハウス ナゴヤ」の写真
17、青木淳による論考『「災害は起きる」を前提につくること―広島県《三次市民ホールきりり》』
18、構造家・金田泰裕による、403dajibaや藤田雄介の作品を実例として書かれた論考「住宅改修の構造設計について、欧州との比較により考える」
19、長坂常へのインタビュー『寛容性とは「抜き差しなる関係」』
20、アーティスト・森村泰昌の美術館「M@M」が大阪・北加賀谷に2018年11月オープン。建築家の日埜直彦・川上真由子も参画。


半海宏一建築設計事務所による、京都・宮津市の、モノレール駅舎「天橋立ビューランド・モノレール山麓駅」です。
駅舎は敷地の山手側にあるため、土砂災害警戒区域のレッドゾーンがかかり、京都府の崖条例、景観条例(俯瞰景観重点区域)と多くの規制がかかっていた。また既存駅舎が福祉まちづくり条例もクリアしなければならない建物であった。問題は条例だけではなく、観光地ということも大きくのしかかる。国内旅行会社がツアーなどで事前予約されているため、施設の運休が困難であるという。環境による法規制や工事のために休業できないという事情は多くの観光地が問題として抱えている。今回は出来るだけ運休をせず、既存鉄骨造を増改築する方法を選び、設計段階から観光シーズンを考え工程を組み、プロジェクトを進めた。
観光地である住宅地での設計手法
既存の駅舎は駅前通りの観光地側ではなく、古い住宅地側にあるため、風景を崩さずに風景になれる建築を目指した。まず考えたことは、住宅にスケールに近づけるよう建物のボリューム分節し、周囲に馴染むように外観を整えることである。特に下屋についてはヒューマンスケールに近づけられる要素の一つであり、出来るだけ低く抑えた。
SHARE 403architecture [dajiba]による、静岡・浜松の「万年橋の角」の内覧会が開催
- 日程
- 2018年9月15日(土)
403architecture [dajiba]が設計した、静岡・浜松の「万年橋の角」の内覧会が開催されます。開催日は2018年9月15日。
この度静岡県浜松市において、弊社が設計・監理を行いました「万年橋の角」が竣工し、お施主様のご厚意によって、内覧会を行う機会をいただきました。ご多忙中とは存じますが、是非この機会にご高覧いただき、貴重なご意見・ご批評をいただければ幸甚に存じます。
403architecture [dajiba] / 彌田徹+辻琢磨+橋本健史
隈研吾のウェブサイトに、愛知・名古屋の、結婚式場・レストラン「ミライエ レクストハウス ナゴヤ」の写真が9枚掲載されています。
大都市(名古屋)の中に、大屋根で覆われた、暖かくてヒューマンなバンケットホールを作った。
ハコ型を避け、全体を勾配屋根で覆うことによって、やさしくまもられた、森のような空間を生成することができた。
杉やカラマツ材のピースを使って、天井や壁にリズムを与え、さらに天井からのコモレビを導入することによって、空間に森のような生命を与えた。
SHARE ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「近作を語る」を京都で開催
- 日程
- 2018年9月21日(金)
スイスの建築家 ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「近作を語る」を京都で開催されます。開催日は2018年9月21日。場所は京都工芸繊維大学60周年記念館1階記念ホール。アーキテクチャーフォトでは過去にミラー&マランタの特集記事を公開していて日本語でのインタビューなどを読むことができます。
ミラー&マランタは、バーゼルを拠点にスイス国内外において活動を展開している。彼らの建築は、それぞれの場所の記憶や雰囲気、素材、そして音や光の状態に焦点をあてながら、都市と建築を定義づけることにより実現される。場所そのものとそれへの解釈をひとつのものに重ね合わせることで、それぞれの場所の特殊性が理にかなった在り様で構造化されたものが、彼らの建築である。本レクチャーでは、近作をとおしてそのコンセプトが語られる。
講師|クイントゥス・ミラー[スイス・イタリア大学メンドリジオ建築アカデミー教授|ミラー&マランタ]
タイトル|ミラー&マランタ 近作を語る
日時|2018年9月21日(金) 18:00-20:00
会場|京都工芸繊維大学60周年記念館1階記念ホール
定員|200名(入場無料、当日先着順)
主催|京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab
後援|在スイス日大使館
問合せ|info@d-lab.kit.ac.jp


吉田裕一建築設計事務所が設計した、栃木・宇都宮の住宅「西の宮・HOUSE・D」です。
敷地は高度成長期に地方都市郊外の山を切り崩して作られた、ひな壇造成地です。周辺には分譲された当時から建っている家もあれば、世代交代で建て替えや改修もしくは新たに移り住んできて建てた家など、古い住宅地であるがゆえの少しいびつな風景が広がっていました。私たちはここに建つ住宅として、そんないびつさを引き受けたかのような住宅がふさわしいのではないかと考えました。
青木淳による論考『「災害は起きる」を前提につくること―広島県《三次市民ホールきりり》』が、Webnttpub.に掲載されています。書籍『フラジャイルコンセプト』に収録されている論考が、ウェブでも公開されました。

Arup 東京 プロジェクトチームが設計した、東京・千代田区の「Arup 東京 新オフィス」です。
Arup東京オフィスの移転に伴うオフィスの内装デザインである。
内装デザイン、移転マネジメントとも全て東京オフィスのスタッフで行った。設計を始めるにあたり、全スタッフからアンケートを集計した。その結果、スタッフが快適に働くことができる”well-being”なオフィスであり、同時にArupのブランドやカルチャーを体現するオフィスを期待されていることが分かった。
フランク・ゲーリーが設計を手掛けた、アメリカ・カリフォルニアのFacebook本社の増築の写真がdezeenに掲載されています。以下は、その動画です。


arbolが設計した、兵庫・明石の住宅「明石の家」です。
この住宅は、兵庫県明石市の中心市街地から近く、明石城跡から続く丘陵地を切り開いた閑静な住宅地に立地する。
限られた敷地面積の中に、3つの中庭のある平屋とした。風や光、過ごし方に応じて庭を膨らませ、木の箱で囲んだ。プライバシーを確保しながら、身近に自然を取り込むとともに、室内から外へどこまでも拡がりも感じられるような、外と内の垣根を越えた豊かな暮らしを追求した。
建物の構成は、エントランスから奥に行くにしたがって3段階に分けられ、それぞれにちょっとした家庭菜園などを楽しめる中庭を持つ。手前は昔ながらの土間と家族のフリースペースである和室と「畑のある庭」、真ん中はセミパブリックなリビングダイニングと「観賞用の庭」、奥はプライベートエリアと洗濯物のための「ドライエリア」としている。