
長坂常 / スキーマ建築計画による、ダイノックフィルムを使用したインスタレーション「3M™ DI-NOC™ Architectural Finishes Launch Exhibition」です。
ベニヤだろうが、プラスターボードだろうが、個々の素材を愛し本質を求めて向き合ってきた我々に、ダイノックフィルムを使ったインスタレーションの依頼が来た。最初はずいぶん皮肉な依頼だなと思ったものの、やはり我々はダイノックフィルムの本質を求めスタディを重ね、リアルで厚みのありそうな表情でありながら限りなく薄いというのがこのダイノックフィルムの特徴であると見出し、その特徴を生かせるインスタレーションを考えた。結果、正面から見るとまず世の中に存在しないほど巨大な木目だが、リアルなテクスチュアを持つ大きな板が、厚みなく存在する意外性を軽さに置き換えて表現するために、ダイノックフィルムを使った巨大なモビールをつくった。そして、より軽さを表現すべく風の力を借りて絶えず動くモビールを作った。一見簡単なようだが、数ミリ重心がずれるだけでも途端にバランスを崩し、地を這い兼ねないほどの精度でこのモビールはできている。