今津康夫 / ninkipen!による、神奈川の店舗「ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ」。古都にふさわしい在り方を求めた計画。近隣の坂倉建築のピロティ天井の“きらめき”から着想を得て、伝統様式の格天井の様にステンレスパネルを配する空間を考案。灯りや人の振舞を映して“心地よい揺らぎ”を生む
今津康夫 / ninkipen!による、神奈川の店舗「ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ」。古都にふさわしい在り方を求めた計画。近隣の坂倉建築のピロティ天井の“きらめき”から着想を得て、伝統様式の格天井の様にステンレスパネルを配する空間を考案。灯りや人の振舞を映して“心地よい揺らぎ”を生む出入口側からゲストエリアを見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、神奈川の店舗「ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ」。古都にふさわしい在り方を求めた計画。近隣の坂倉建築のピロティ天井の“きらめき”から着想を得て、伝統様式の格天井の様にステンレスパネルを配する空間を考案。灯りや人の振舞を映して“心地よい揺らぎ”を生む天井の詳細 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、神奈川の店舗「ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ」。古都にふさわしい在り方を求めた計画。近隣の坂倉建築のピロティ天井の“きらめき”から着想を得て、伝統様式の格天井の様にステンレスパネルを配する空間を考案。灯りや人の振舞を映して“心地よい揺らぎ”を生むゲストエリア photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、神奈川の飲食店「ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ」です。
古都にふさわしい在り方を求めた計画です。建築家は、近隣の坂倉建築のピロティ天井の“きらめき”から着想を得て、伝統様式の格天井の様にステンレスパネルを配する空間を考案しました。そして、灯りや人の振舞を映して“心地よい揺らぎ”を生み出します。店舗の場所はこちら(Google Map)。

ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェのインテリアデザインである。

鎌倉駅と鶴岡八幡宮の中ほど、賑わう小町通りと段葛が続く若宮大路を結ぶ小径に位置する。
歴史ある寺社仏閣が数多く点在し、海と山の2つの魅力が備わる古都鎌倉にふさわしいコーヒーの為の空間を模索した。

建築家によるテキストより

坂倉準三が1951年に設計した鎌倉文華館鶴岡ミュージアム(旧神奈川県立美術館鎌倉館)のピロティー天井にきらめく蓮池水面の光と影から着想し、建長寺にも見られる日本建築の伝統的な様式である格天井のように均一に吊り込んだ天井のステンレスパネルは、灯りや人の振る舞いを繊細に映しながら静かに表情を変化させて、その下に居合わせる人々に心地よい揺らぎをもたらしてくれる。

建築家によるテキストより

奥のベンチシートの壁に用いた手漉きの和紙はコーヒーで丁寧に染め上げ、「ぼんぼり祭」を想起させる中央に浮かぶカスタム照明には破棄されるコーヒーグラウンズを和紙に漉き込み、どちらもコーヒー由来のオリジナルな素材へとdevelopさせた。照明の断面は鶴岡八幡宮の「8」を顕わし、シートのファブリックは初夏の鎌倉を代表する陽花色としている。

建築家によるテキストより
KUMA & ELSAによる、福岡の「Nakano House」。集合住宅の二層に計画された親世帯と子世帯の住戸。生家の“日本家屋の縁側の再現”との要望に、中央に諸室を集めた“小屋”を据えて周囲に“中間領域”を作る構成を考案。床仕上げの切替は“境界の曖昧さ”も体現
KUMA & ELSAによる、福岡の「Nakano House」。集合住宅の二層に計画された親世帯と子世帯の住戸。生家の“日本家屋の縁側の再現”との要望に、中央に諸室を集めた“小屋”を据えて周囲に“中間領域”を作る構成を考案。床仕上げの切替は“境界の曖昧さ”も体現ダイニングからキッチン越しに玄関側を見る。 photo©隈翔平
KUMA & ELSAによる、福岡の「Nakano House」。集合住宅の二層に計画された親世帯と子世帯の住戸。生家の“日本家屋の縁側の再現”との要望に、中央に諸室を集めた“小屋”を据えて周囲に“中間領域”を作る構成を考案。床仕上げの切替は“境界の曖昧さ”も体現左:バルコニー、中央:縁側、右:リビング photo©隈翔平
KUMA & ELSAによる、福岡の「Nakano House」。集合住宅の二層に計画された親世帯と子世帯の住戸。生家の“日本家屋の縁側の再現”との要望に、中央に諸室を集めた“小屋”を据えて周囲に“中間領域”を作る構成を考案。床仕上げの切替は“境界の曖昧さ”も体現東側のベッドルーム photo©隈翔平

KUMA & ELSAが設計した、福岡の「Nakano House」です。
集合住宅の二層に計画された親世帯と子世帯の住戸です。建築家は、生家の“日本家屋の縁側の再現”との要望に、中央に諸室を集めた“小屋”を据えて周囲に“中間領域”を作る構成を考案しました。そして、床仕上げの切替は“境界の曖昧さ”も体現しています。

古きよき日本家屋である建主の生家には、縁側がある。明るく樹木が生い茂る庭に面するその場所に身を置くと、健やかな風や季節の香りが身体と家の中を通り抜けていく。
その居場所の記憶を、今度は上空15mで再現したいという。それを聞いた時、「空に開け放たれた家」を思い浮かべた。

建築家によるテキストより

新しい家は、建主がオーナーとなるマンションの最上階、6・7階の2層である。
通りを挟んで生家に向かい合う土地に新築され、そこには建主の息子たちを含んだ3家族の住まいが、まるごと充てられた。まるで都市の上空にぽっかりと許された別の土地のような、大きな気積をもつ階高3.7mのスケルトンを設けた。

建築家によるテキストより

2層それぞれの中央に「小屋」を挿入し、居間や寝室のような小さな室を集める。
外部にはいわゆる共用の外廊下はなく、家族専用の屋外である南北の両面に大きな開口を穿った。

小屋と外部の間には、縁側のような、居場所のような、通り道のような、中間領域が横たわる。バルコニー、縁側、小屋の3つの層は、生家の空間感覚を上空へと読み替えたものである。

そのレイヤーを南北に横断する風の流れを求めて、小屋には高窓を散りばめた。
どこからが室で、どこからが通路なのか。その境界の曖昧さを体現するように、床仕上げの針葉樹合板は小屋から染み出し、縁側のタイルとギザギザに噛み合う。素材が混じり合うところに、居場所もまた混じり合う。

建てたばかりでありながら、どこか未完成な印象が漂う。更新を前提としたインフィルに、完成という瞬間はあるのだろうか。終わりを意味する白く塗装された面は最小限に留め、「これから」の余白としてパテを多く残した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/6/15-6/21]
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/6/15-6/21]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/6/15-6/21)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。(弊サイトでは、作品記事についてSNS広告を活用した再発信を行う場合がありますが、その流入はランキングに影響しないよう設定しています)


  1. MVRDVによる、オランダの集合住宅「Nieuw Bergen」。歴史的地区での5つの新築と2つの既存改修からなる計画。周辺環境に“溶け込む”為、低層棟からタワー棟にかけて素材や規模が“段階的に移行”する建築を考案。45°の傾斜屋根は住戸等への日照の最大化も意図
  2. 村山徹と杉山幸一郎による連載エッセイ ”今、なに考えて建築つくってる?” 第6回「参照すること、その先にあるもの」
  3. 吉村昭範・佐々木勝敏・諸江一紀・東畑建築事務所・名古屋大学による、愛知の「名古屋大学オークマ工作機械工学館」。校内外の二つの大通りの交差点に位置する場所での計画。全体の“広場”であり“パス”となる存在を求め、低層で“ルーフガーデン”を備えた隣接校舎への通り抜けも可能な建築を考案
  4. ZHAによる、中国の、展示と舞台芸術の新施設。広東オペラ発祥の地での計画。伝統衣装“の水袖”の流れるような様子に着想を得て、徐々に拡大しつつ広がる複数の構造体からなる建築を考案。メイン劇場は音響にも有効に働く“10万本の細長い部材”を特徴とする
  5. 子浦中 / シオ建築設計事務所による、富山の「氷見市しんまちこども園」。晴れた日が少ない地域での計画。“室内で走り回れる場所”のある建築を求め、平面中央に据えた“円形の遊戯室”の周りに“円形の廊下”を配置する構成を考案。子どもたちが“本物の木”などに触れられる空間も意図
  6. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  7. MVRDVによる、フランス・ボルドーの集合住宅「ラ・ヴァレ・ヴェルト」。現地の言葉で“緑の谷”と名付けられた建築。“親密さ”の実現を目指し、3つの棟をくり抜いて“緑豊かな円形の中庭”を形成する構成を考案。様々な樹種を収めた植木鉢の維持管理の為に庭師のアクセス経路も用意
  8. 矢板建築設計研究所による、長野・北佐久郡の「大きな屋根の家」。南東向きの明るい斜面地での計画。設計者が重視する“場所感”の思考に基づき、大屋根の下に大開口を備えたリビングをバルコニーで囲う構成を考案。愛を伴う“場所感”は自我のなす作為が消え去った時にのみ現れる
  9. 【ap編集長の建築探索】vol.021 妹島和世建築設計事務所「すみだ北斎美術館」
  10. マリメッコの展覧会が、京都文化博物館で開催。入場チケットをプレゼント。60年代から近年までの“約70点のドレス”などで“創造の美学”を伝える内容。皆川明による新作インスタレーションも展示
  11. 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が、2026年6月1日に開幕。開催場所は、徳島市万代町の“第一倉庫”。約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを展示
  12. ファラによる、ポルトガルの住戸改修「apartment of skewed relations」。“特異な輪郭”の区画での計画。不定形な外形への対応を意図し、一連の壁が“外周との対話の中で異なる位置や角度をとる”構成を考案。いくつかの部屋に設けた2枚の扉は“住空間の風景の流動性”にも寄与
  13. OMAによる、トルコの百貨店「ベイメン・テルサーネ」。湾岸の旧帝国造船工場群を転用した施設。同事務所が関心を寄せる“商業”と“保存”を結ぶプロジェクトとして、既存躯体の中に複数の構造代を挿入する構成を考案。水平的な販売空間は通常生じる“階層性”を解消
  14. 藤本壮介による、岐阜・飛騨市の共創拠点施設。2024年竣工を目指す建築で、商業・教育・住居等の機能を都市景観を参照した路地空間で繋ぎ、緑化された大屋根広場が多様な活動が会する舞台となる計画
  15. 篠原一男による「上原曲り道の住宅」(1978年) をレポート。“第三の様式”の作品のひとつとして知られる。篠原が重要視した“ずれ”を強調する、鉄筋コンクリートの柱が広間にそびえる建築。詩人の鈴木志郎康とその家族の住まい
  16. トラフによる、大阪市の店舗「THE NORTH FACE FOOTWEAR SHINSAIBASHI」。フットウエアに特化したショップ。製品との関係を“身体的なスケール”に引寄せる為、石と木の角柱を井桁状に組んだ“展示台でありベンチにもなる”什器を考案。光膜天井や全面鏡の操作で空間に広がりも生み出す
  17. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案
  18. 佐久間徹設計事務所による、東京の「吉祥寺の書庫」。数万冊の書籍を収納する為の住宅。効率の良い収蔵と共に“過ごす時間が楽しくなる”場を求め、中庭を囲むように書棚と廊下を配置する構成を考案。幅に変化のある回廊は歩くたびに“本と緑との距離感”が変わる
  19. 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が、開催中止に。主催者のJIA 四国支部 徳島地域会と石上純也建築設計事務所がコメントを公開
  20. 山田伸彦建築設計事務所の建築設計、スタジオテラのランドスケープデザインによる、東京・町田市の「町田薬師池公園四季彩の杜西圓ウェルカムゲート」

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