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山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進 photo©佐々木育弥
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進 photo©佐々木育弥
山下竜二建築設計事務所による、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」。夫婦と子供4人の為の住まい。其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案。ガラス床等の発想でも“繋がり”を促進 photo©佐々木育弥

山下竜二建築設計事務所が設計した、北海道・上ノ国町の住宅「子と子と子と子と」です。
夫婦と子供4人の為の住まいです。建築家は、其々に個室を作る要望と家族の繋がりの両立を求め、“プレイルーム”を中心とした各部屋の配置と両者を接続する開口を考案しました。また、ガラス床等の発想でも“繋がり”の促進を意図しました。

設計者の兄である夫婦と子供4人の6人家族の家である。
施主の要望として、延床面積を40坪以内にすることと、子供それぞれに個室を与えてあげたいということだった。

建築家によるテキストより

4人の子供は年が近く、いつも一緒に遊んでいる仲の良い兄弟である。
個室が出来ることによって家族の仲が分断されることを懸念し、個室に居ても繋がりを感じられる空間を考えた。

建築家によるテキストより

家の中心にプレイルームを設け、対面する形で4つの子供部屋を配置し、プレイルームと子供部屋の間には700mmの段差と窓を設けた。窓を開けることでプレイルームの床は大きな机になり、4人が顔を合わせて勉強することが出来る。
プレイルームと子供部屋は一連なりの空間となり、遊び場は拡張される。机の天板をガラスにすることで1階から覗くことが出来るため、宿題をしている姿をチェックしたりと勉強の孤独感から開放される。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/8/8-8/14]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/8/8-8/14]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/8/8-8/14)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表
  2. 青木淳・平田晃久・隈研吾・SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」
  3. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
  4. スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」。現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画。都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向。エグゼクティブアーキテクトとして日建設計と東急設計コンサルタントが参画
  5. nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定
  6. 伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整
  7. 小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える
  8. OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供
  9. 宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図
  10. 武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現
  11. ツバメアーキテクツによる、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」。著名な観光客地に計画。都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向。建具や素材等の操作により内外の関係性を作る
  12. 後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す
  13. MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る
  14. 山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換
  15. 渡辺裕貴+鹿内健 / Sデザインファームによる、東京・大田区の住宅「村越邸」。人通りがあり浸水予測される五角形角地に計画。状況への対応と生活の豊かさを求めて、“開かれた車庫”の上に吹抜から採光する“閉ざされた居間”が重なる構成を考案。これからの都市型住宅の在り方も追求
  16. 北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞
  17. 仙田満の環境デザイン研究所が、新石川県立図書館設計プロポで、設計候補者に選定
  18. 石上純也のチームが「徳島文化芸術ホール(仮称)」設計プロポで、優先交渉権者に選定。技術提案書や公開プレゼンテーションの動画も公開
  19. 竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指す
  20. ベカ&ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビュー(日本語)。西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像で知られる

MADアーキテクツによる、イタリア・ミラノの複合施設「MoLo」。イノベーション地区に計画され駐車場と店舗等を内包。車を置いて街の革新的交通技術を体験する為の入口となり教育の役割も担う施設。立面の植栽は周囲の緑豊かな景観とも呼応
MADアーキテクツによる、イタリア・ミラノの複合施設「MoLo」。イノベーション地区に計画され駐車場と店舗等を内包。車を置いて街の革新的交通技術を体験する為の入口となり教育の役割も担う施設。立面の植栽は周囲の緑豊かな景観とも呼応 image courtesy of MAD
MADアーキテクツによる、イタリア・ミラノの複合施設「MoLo」。イノベーション地区に計画され駐車場と店舗等を内包。車を置いて街の革新的交通技術を体験する為の入口となり教育の役割も担う施設。立面の植栽は周囲の緑豊かな景観とも呼応 image courtesy of MAD
MADアーキテクツによる、イタリア・ミラノの複合施設「MoLo」。イノベーション地区に計画され駐車場と店舗等を内包。車を置いて街の革新的交通技術を体験する為の入口となり教育の役割も担う施設。立面の植栽は周囲の緑豊かな景観とも呼応 image courtesy of MAD

MADアーキテクツのデザインアーキテクトによる、イタリア・ミラノの複合施設「MoLo」です。
イノベーション地区に計画され駐車場と店舗等を内包しています。車を置いて街の革新的交通技術を体験する為の入口となり教育の役割も担う施設として構想されました。また、立面の植栽は周囲の緑豊かな景観とも呼応する事が意図されました。

こちらは建築家によるリリーステキストの翻訳

MADアーキテクツ、イタリア・ミラノ近郊のMoLo(モビリティ&ロジスティック・ハブ)のダイナミックな設計を発表

中国人建築家マ・ヤンソンが率いるMADアーキテクツは、巨大なゲートウェイ複合施設のレンダリング画像を公開しました。これは、イタリア・ミラノ中心部の北西に位置し、最先端の科学研究・教育・ビジネス・レジャー施設が集まるミラノ・イノベーション地区(MIND)の西側境界に計画されます

「MoLo(Mobility and Logistic hubの略)」と名付けられたこの複合施設は、高さ28.5m、長さ170m、幅50mの大きさです。建築家アンドレア・ノンニ、オープン・プロジェクト、プロジェカと協働し、MADのデザインは、外部総面積68,800㎡、表面総面積11,195㎡で、11平方マイル以上に及ぶ複数の施設を集約しています。MMoLoは、車を置いて徒歩で街を散策し、革新的な交通技術を実際に見ることができ、モビリティに関する問題の歓迎のエントランスと教育スペースとして機能するようにデザインされました。

地上7階、地下1階のMoLoは、1階に3,000㎡の商業スペース、研究所、オフィス、スーパーマーケットを有しています。しかしながら、ほぼすべての角度から見える、まばゆいばかりの5階建て駐車場は、MoLoの中心的存在です。1,500台収容可能なこの駐車場は、MINDの西半分に位置するロー市をはじめとする主要ルートからの来訪者の玄関口として設計されました。MoLoは2つの自治体の境界線に位置しているため、この複合施設のデザインは、洗練された金属の階段の彫刻的なセットを頂点とする公共の交流トンネルを通して、その分離を解消することを目的としています。

ビバリーヒルズのガーデンハウスやコロラド州デンバーのワン・リバー・ノースなどの、MADアーキテクツの他のプロジェクトと同様に、MoLoは自然と建築が融合したデザインになっています。例えば、メインファサードは緑豊かな植物で飾られ、空気中の炭素を吸収しながら近隣を美しくします。また、デザインエレメントとして垂直方向に植栽を施すことで、周囲の緑豊かな景観に溶け込むようにデザインされています。また、1階中央を斜めに横切る交流トンネルの近くにオープンギャラリーを設け、屋内と屋外の境界を曖昧にしながら、MoLoと近くのローゼ・アレーゼ公園を物理的につなげることを試みています。ギャラリーの天井には大きな雲のような彫刻があり、歩行者の動きに合わせてうねるようになっています。

山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の「岡山ビル」。相続された複合ビルの改修。思い入れある建物の活用を模索して、不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案。残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換 photo©笹倉洋平 / 笹の倉舎

山本嘉寛建築設計事務所が設計した、大阪市の「岡山ビル」です。
相続された複合ビルの改修計画です。建築家は、施主の思い入れある建物の活用を模索して、ウェブに明るい不動産会社と組んで訴求する用途構成を考案しました。また、残す素材の選定と修繕を積み重ねつつ構造や設備と法規もケアし、様々な入居者が集まる活気ある施設に転換しました。

1970年代初頭に建てられた小さな複合ビル。
オーナーは相続でこの建物の管理を託されましたが、長年ほとんどメンテナンスされず風雨に晒され続ける間に老朽化と空室化が進み、抜本的な対策に迫られていました。

建築家によるテキストより

ハウスメーカーや建設会社に相談されたものの、解体して駐車場にしたり賃貸マンションに建て替える提案ばかり。
紋切型の事業物件を安価に造ってもまた早々に劣化するのではないか。コンクリート造の建物が40年程度で解体せざるを得ないというのはおかしい。幼い頃建設に立ち合った建物には思い入れもある。オーナーからそんな話を聞き、一度現地を見てみましょう、と言ったところからプロジェクトは始まりました。

建築家によるテキストより

建物はほとんど空室で、何十年も賃借している事務所が幾つか、あとは近くの建設現場が仮設事務所として間借りしている程度でした。ツギハギの修繕工事やリフォームで内部は意匠的にも法規的にも滅茶苦茶な状態。設備も劣化して汚水の臭いが漂っています。

確かに解体するほうが手っ取り早いものの、シンプルな躯体は利用しやすいし、今では見かけない鉄製の金物や焼むらのある外壁タイルも見方によっては魅力的で、再生してみる価値はあるだろう、という意見で一致し、一棟リノベーションの計画を進めることになりました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 これからの豊かさに向かい、あるべき建築や空間の実現を目指す「株式会社 ofa」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイト(学生可)を募集中
【ap job更新】 これからの豊かさに向かい、あるべき建築や空間の実現を目指す「株式会社 ofa」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイト(学生可)を募集中
【ap job更新】 これからの豊かさに向かい、あるべき建築や空間の実現を目指す「株式会社 ofa」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイト(学生可)を募集中神戸市六甲最高峰トイレ ©Shigeo Ogawa

これからの豊かさに向かい、あるべき建築や空間の実現を目指す「株式会社 ofa」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイト(学生可)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ofa/小原賢一+深川礼子 は設計スタッフ(正社員)1 名・アルバイト若干名を募集します。

【ofaについて】
私たちは神戸を拠点に、建築設計を軸としてインテリアから住宅・公共建築・公園・まちづくりなど、多様な規模と方法で「環境のデザイン」を行う建築設計事務所です。これからの健やかな豊かさに向かって、ありたい・あるべき都市や地域・社会を考え、建築と空間のデザインを通して実現したいと考えています。

業務は基本・実施設計、監理まで一貫して行うことを原則としており、得られる経験は設計業務全般にわたります。プロポーザルに積極的に参加し、ワークショップなど地域と共に進めるプロジェクトのデザインにも取り組んでいます。

プロジェクトの意味やビジョンなど根幹から考え、スケッチや模型・3Dデータによるスタディと議論を並行して設計を進めています。CLTによる木造にも取り組むなど、建築の技術や社会性に幅広い視野と興味を持ちながら、ディテールまで丁寧にデザインし、粘り強く監理することを大切にしています。

事務所では、さまざまな建築と都市の経験を共有すべく、勉強会や見学会に参加したり、事務所旅行や見学報告会をしたり、建築に携わることを楽しんで仕事をしています。

建築を通して社会に新しい価値を提案し、つくりだす空間によって暮らしや地域が変わっていく姿に直接携われることがofaでの仕事の魅力です。直近では大きな公園のリニューアルプロジェクトが本年度竣工予定でスタートしています。

建築から「みち」、「まち」へプロジェクトはつながります。建築設計をベースに、プロジェクトの企画や作り方、デザイン、将来の地域や都市、社会の姿まで、一緒に考えて、提案して、形にして、実現したい方を募集します。

ツバメアーキテクツによる、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」。著名な観光客地に計画。都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向。建具や素材等の操作により内外の関係性を作る
ツバメアーキテクツによる、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」。著名な観光客地に計画。都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向。建具や素材等の操作により内外の関係性を作る photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」。著名な観光客地に計画。都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向。建具や素材等の操作により内外の関係性を作る photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」。著名な観光客地に計画。都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向。建具や素材等の操作により内外の関係性を作る photo©中村絵

ツバメアーキテクツが設計した、東京・浅草の、飲食店「仲見世通り隣のごはん屋 梅と星」です。
著名な観光客地に計画されました。建築家は、都市とインテリアの繋がりを意識し、路地を引き込む“開放性”と距離を取り居心地を向上する“奥性”の均衡を取る設計を志向しました。そして、建具や素材等の操作により内外の関係性を作る事を意図しました。店舗の公式サイトはこちら

梅干しで有名なプロデュース会社が運営するごはん屋の設計。
仲見世通り近くの路面店である。

建築家によるテキストより

たくさんの観光客が行き交う忙しない通りに対し、大きな開口を持つこの建物を長屋のように見立て設計を開始した。

建築家によるテキストより

路地を引き込む開放性と、路地と距離を取り居心地の良さを作ろうとする奥性とをバランスさせることがテーマとなった。
通りから、オーニング、間口一杯の開口、建具、タイルの張り替え、暖簾etcと奥行きを作る。

奥からぬっと顔を出す羽釜は優しい匂いを吹き出し、仲見世通りを行き交う人々を誘い込み、都市とインテリアを結びつける。

建築家によるテキストより
宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図
宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図 photo©鈴木研一
宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図 photo©上田宏
宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図 photo©上田宏
宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図 photo©ToLoLo studio

宇野享 / CAnが設計した、兵庫の「加東みらいこども園」です。
雄大な敷地に計画されました。建築家は、子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向しました。また、機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図しました。

この建物は、兵庫県加東市に建つ幼保連携型の認定こども園である。

建築家によるテキストより

初めて敷地を訪れたときに、雄大な敷地を子供たちが元気に走り回る姿が思い浮かんだ。
大地に屋根だけが浮かんでいて、建築の存在に子供たちは気づかない。大空が広がる庭に面した保育室の建具を開け放すと、保育室ごと軒下空間になるような開放的な建築がこの場には相応しいと考えた。

建築家によるテキストより

建築は管理棟、乳児棟、幼児棟、遊戯棟に整理し、個別に機能や構造が解きやすく、将来的な用途変更という要望にも棟別に対応しやすい分棟の平屋で囲む配置とした。防犯面では、子供たちの領域を4つの建築で守り、状況に応じて4棟の隙間を開閉して地域への開放性を選択できる特徴をもつ。

子供たちの庭には4つの異なる性格を与えた。様々な催しや幼児の遊び場となる「大きな園庭」、乳児専用の「静かな庭」、子育て支援室とともに地域の親子が気軽に立ち寄れる「まちかど広場」、すり鉢状に下る既存地形を生かした敷地外の公園のような「ぼうけんの庭」である。

建築家によるテキストより
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整 photo©中村晃
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整 photo©中村晃
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整 photo©中村晃

伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioが設計した、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」です。
高密度地に建つ集合住宅内の設計者の自邸です。建築家は、多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案しました。また、全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整する事も意図しました。

建築家の自邸リノベーションプロジェクトです。高密度な住宅地のマンションの2階レベルにある90㎡のワンフロアにおいて、住居となり、オフィスとなり、スタジオとなり、ショールームとなる、建築家の多様な活動を受け入れる拠点として計画しました。

建築家によるテキストより

既存を丁寧に読み込み、「8つの開口をもつ明るい空間」と「築30年のコンクリートが持つ物性」を最大限に尊重しリノベーションの計画を進めました。8つの開口を生かすために、気積と視線の抜けを最大化するプランをスタディし、引戸によって間仕切ることもできるワンルームを採用しました。また、既存躯体RCの存在を最大化するために、鉄のフラットバーによる造作金物を挿入し、素材と部材メンバーにおいて対比関係を作り出しました。

建築家によるテキストより

一つの空間に配置されたキッチン、ダイニング、リビング、アトリエを横断する、既存躯体から吊られた造作金物として「Linkaged Ring」をプラン中央に計画しました。二重のフラットバーによって構成し、上下に照明器具を配置しています。スタジオ利用の際は照明バトンとして活用できます。不規則で力強い既存躯体フレームと、鋭い直線のFL+2050を通過する鉄のフレームを対比させ、組み込んだ照明によって両者を浮かび上がらせるデザインとしています。

建築家によるテキストより
ベカ&ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビュー(日本語)。西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像で知られる

イラ・ベカ&ルイーズ・ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビューがwhatisahousefor.comに掲載されています。日本語・英語・中国語で閲覧できる記事です。彼らは、西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像『Koolhaas Houselife』で知られています。

以下に、彼らが撮影したドキュメンタリーの予告動画を掲載します。

nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定
nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©太田拓実
nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©阿野太一
nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©太田拓実
nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©阿野太一

nendoが設計した、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。
宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫です。デザイナーは、インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案しました。また、保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定しています。

長野県御代田町に計画した、家具やプロダクト、アート作品などをアーカイブするための保管庫。
宿泊機能も携えることで、ゲストハウスとしても使用できる。

アカマツが生い茂り、その間を縫うようにして小川が流れる静かで自然豊かな環境の中に、土管のような建築をプレキャスト工法とプレストレス工法を組み合わせた施工方法で試みた。

建築家によるテキストより

工場で共通のパーツを成形し、現場で組み立てるプレキャスト工法。
インフラ事業への応用例でもある、地中に埋設される水路や通路、電線や通信線を収納する「ボックス・カルバート(箱形のコンクリート構造物)」と同様の考え方で建築を作ることに。ただし、そのままでは機密性の確保に加え重ねて使用が出来なくなるため、さらにプレストレス工法も用いてパーツ同士を繋いだ。

プレストレス工法は、パーツを整列させた後にワイヤーで締め上げて連結する技術で、橋などの土木構造物で使用される。
これにより、シームレスで平滑な表面仕上げとなり、高い機密性や耐久性を獲得する。

建築家によるテキストより

建築物は「土管」を井桁状に積み重ね、屋根を掛けただけの構成に。約40mの奥行きがある細長い保管室の他に、小さめの保管室が2つあるが、収蔵物が増えるのに伴って敷地内に追加していくことを想定している。キッチンや浴室、トイレなどの水回りは1Fに集約し、2Fにはコンパクトな寝室と書斎を設けた。

建築家によるテキストより
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太

後藤周平建築設計事務所が設計した、静岡市のオフィス「CODO」です。
本社講堂の事務所への改修計画です。建築家は、新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成しました。そして、通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す事が意図されました。


クライアントは、静岡県清水区を拠点とする老舗企業。

その本社ビルの中にある、社内イベント用の講堂をオフィスに改修する計画である。



建築家によるテキストより

求められたのは、会議、休憩、食事、イベントに使える空間。加えて、別フロアにある個人のワークスペースを補完する機能を持たせたいとの要望があった。また、これまでにない新しい働き方を実験して、発見していくためのガイドとなるような存在であることも期待された。

既存の講堂の空間を訪れてみると、天井が高く、一般的なオフィス空間に比べて気積の大きさが特徴的だった。そこで、一般的な水平に広がるオフィスとは異なる、既存空間の高さを活かした空間が作れないかと考えた。



建築家によるテキストより

具体的には、まずワンルームで天井高のある既存の空間を生かし、複数のボックスを積層させた。そして、水平方向に慎重にずらすことによって差異をつくった。この操作によって生まれたボックス上の空間がワークスペースとなる。

床レベルが異なり、ずれていることで、全体が緩やかにつながりながらも、様々な性質をもった固有のワークスペースが複数生み出される。働く人が、それぞれの仕事や状況に応じて、最適な場所を見つけられる状況を創り出そうとした。

立体的な構成を取り入れることで、近くに人がいても目線が合わず気にならなかったり、逆に遠くにいても身近に感じられたりと、一般の水平的なオフィスとは異なる距離感と関係性が生まれている。ボックスが生み出す段差は、床にも、ベンチにも、デスクにもなる。人の視点と行動によってその機能が切り替わる。たとえば、イベントの際はひとつの段がステージになり、周囲の段は客席になったりする。また、ボックスを円環状に配置することで、この機能がひと続きにどこまでも連続する。

建築家によるテキストより
北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞
北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞

北海道を拠点とするアトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催されます。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞しています。開催場所は、札幌市のコンチネンタルギャラリー(Google Map)会期は2022年8月30日~9月11日まで。入場無料です。【ap・ad】

Compounds コンパウンズ -これからの地域の拠点-

少子高齢化に伴い縮小が進む地方のまちでは、稼働率が低下した公共施設が点在したまま取り残されている状況が見られる。これら既存施設機能を集約してあらたな拠点をつくり、それぞれのまちの再編につなげるプロジェクトである。複数の用途を組合せて異なる利用者をつなぐ、多様な空間に対応した異種の構造形式を併用する、既存施設リノベーションと新築部分を組み合わせるなど、様々なレベルで必要な要素を寄せ集めることで、あたらしい活動場所-Compounds がつくり出される。

リリーステキストより

アトリエブンク

アトリエブンクは1970年に札幌で創設以来、北海道を中心に建築設計の活動を続けてきた。事務所開設当初は住宅やインテリアの仕事が中心であったが、1980年代以降、徐々に公共的な建築を手がける機会を増やし現在に至る。

アトリエブンクの主な活動の場である北海道は、大部分が亜寒帯地域に属しており冬季間は雪が多く寒さが厳しいことが何よりも大きな特徴である。一方、世界の亜寒帯地域の中でも低緯度に位置していることから、比較的自然光に恵まれ四季の変化が感じられる場所でもある。このことから、雪や寒さに対する堅牢性と、注意深く外に開く開放性、この相反する二つの性格を併せ持つ建築手法を長年積み重ねてきた。そして、この考えは現在でも多くのプロジェクトで受け継がれている。

手がけた作品は様々な評価を与えられてきた。

日本建築学会作品選奨4作品、日本建築学会作品選集23作品、公共建築賞優秀賞11作品、JIA環境建築賞などがあり、また地域の賞としては北海道建築賞/ 奨励賞を10作品、北海道赤レンガ建築賞/ 奨励賞を9作品受賞している。

リリーステキストより

より多くの作品写真や展覧会情報は以下に掲載します。

小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える
小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 
小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 
小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 

小林玲子 / kitokino architectureが設計した、大阪市の住宅「新森の四辻」です。
幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居です。建築家は、最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案しました。また音楽が溢れ庭が道と繋がる事で街に彩りを添える建築となっています。

敷地は大阪府郊外の住宅地、大きな幹線道路沿いの角地にある。
音楽を趣味とする夫婦が、友人と合奏する室を設けるための計画である。延床面積を大きく確保することよりも、夫婦二人の豊かな暮らしの実現が求められた。

建築家によるテキストより

豊かな住環境を実現したいが、敷地の南側には大きなマンションがあるため、直射光はほぼ入らない。この敷地条件下でも、最大限自然光を室内に取り込みたい。まず、外壁面積が多いL型ボリュームを重ね、多様に外部と面する形状とした。ボリュームはプライベート性のレベル(パブリック~プライベート)ごとに分割し、壁と開口部のバランスを、周辺の隙間から入る微気候(光、風)を最大限取り入れるように調整する。

建築家によるテキストより

音楽室は庭に向けて開放しているため、演奏が庭を介して交差点まで届けられる。内部が外部環境と適切に連続するように検討した結果、音や光が信号待ちをする人々に届き、庭を眺めながら音楽に耳を傾けるという、心地のよい交差点が生まれていた。

広い道路に面する角地の建物は、法定面積の最大化により不動産的な価値を上げることが求められがちだ。あえて不動産価値と一歩距離を取った「豊かさ」を実現することで、住人のためだけでなく、まちに彩を添えるような住まいとなることを目指した。

建築家によるテキストより
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求外観鳥瞰 徳島県の許可を得て掲載
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求東側エントランス 徳島県の許可を得て掲載
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求小ホール内観 徳島県の許可を得て掲載

熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVが設計を進めている、徳島の「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開されています。
花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築です。また、テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画されています。加えて、“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求しています。。

令和4年6月に取りまとめた基本設計では、「花びら上のテラス」の効果的な配置による、構造上の強度と「デザイン性の高さ」の両立、最先端の舞台機構を備える「大ホール」と、テラス席からの新しい鑑賞体験の提供、大型壁面を活用した外部への「映像発信」をはじめとする「ホールの新たなあり方」などを盛り込み、街に開かれ、外から人を引き込む「新しい文化芸術施設」が具現化された内容となります。

徳島文化芸術ホール(仮称)基本設計 概要版より

以下に、公開されている画像と公開された基本設計へのリンクを掲載します。

青木淳・平田晃久・隈研吾・SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」

青木淳平田晃久隈研吾SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」が公開されています。制作は、国際交流基金です。

美術館建築の秀作として注目される6つの美術館を紹介します。個々の建築家自らが、設計のコンセプトや特徴、美術館に対する想いを語ります。


青木淳が語る「青森県立美術館」


平田晃久が語る「太田市美術館・図書館」


隈研吾が語る「根津美術館」

若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表

若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表されました。
平田晃久、藤本壮介、吉村靖孝が審査を務め、“1980年1月1日以降生まれの一級建築士事務所の開設者であり、建築士法に基づく一級建築士の資格取得者”を対象に行われました。大阪・関西万博は、2025年4月13日~10月13日の期間、大阪・夢洲で行われます。


選ばれた建築家と手掛ける施設

  1. 休憩所1:一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希/o+h 大西麻貴、百田有希
  2. 休憩所2:工藤浩平建築設計事務所 工藤浩平
  3. 休憩所3:一級建築士事務所合同会社山田紗子建築設計事務所 山田紗子
  4. 休憩所4:一級建築士事務所Schenk Hattori+Niimori Jamison 服部大祐、新森雄大
  5. ギャラリー:一級建築士事務所teco株式会社 金野千恵
  6. 展示施設:KOMPAS JAPAN 株式会社一級建築士事務所 小室舞
  7. ポップアップステージ(東):KIRI ARCHITECTS 桐圭佑
  8. ポップアップステージ(西):株式会社三井嶺建築設計事務所 三井嶺
  9. ポップアップステージ(南):一級建築士事務所 萬代基介 建築設計事務所 萬代基介
  10. ポップアップステージ(北):axonometric株式会社一級建築士事務所 佐々木慧
  11. サテライトスタジオ(東):株式会社ナノメートルアーキテクチャー一級建築士事務所 野中あつみ
  12. サテライトスタジオ(西):佐藤研吾建築設計事務所 佐藤研吾
  13. トイレ1:GROUP 一級建築士事務所 棗田久美子
  14. トイレ2:Studio mikke 一級建築士事務所 小林広美
  15. トイレ3:小俣裕亮建築設計事務所一級建築士事務所 小俣裕亮
  16. トイレ4:株式会社浜田晶則建築設計事務所 AHA一級建築士事務所 浜田晶則
  17. トイレ5:米澤隆建築設計事務所 米澤隆
  18. トイレ6:KUMA&ELSA一級建築士事務所 隈翔平
  19. トイレ7:HIGASHIYAMA STUDIO+farm+株式会社NOD 鈴木淳平、村部塁、溝端友輔
  20. トイレ8:斎藤信吾建築設計事務所 斎藤信吾

藤本壮介による講評を以下に掲載します。

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