architecture archive

【ap job更新】 スーパーポテトで副社長も務めた新谷典彦が設立し、様々な国で仕事を進める「S.D.S.International」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 スーパーポテトで副社長も務めた新谷典彦が設立し、様々な国で仕事を進める「S.D.S.International」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 スーパーポテトで副社長も務めた新谷典彦が設立し、様々な国で仕事を進める「S.D.S.International」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイトを募集中[REGINE]French Restaurant / St. Regis Osaka

スーパーポテトで副社長も務めた新谷典彦が設立し、様々な国で仕事を進める「S.D.S.International」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

S.D.S.International Co., Ltd.は国内及び海外のインターナショナルホテル、レストラン、リテール、ショールーム、オフィス、レジデンス等の商業施設のインテリアデザインを中心に、建築・ランドスケープコンセプトデザインを行っているデザイン会社です。

代表の新谷典彦は、大学で建築を学び、桑沢デザイン研究所で実務的なデザインを習得した後、スーパーポテトで32年間(内13年間副社長として)各国のホテル等のプロジェクトをクリエイティブディレクションしてきました。
令和を機に独立して、東京、上海、シンガポールに会社を設立してアジアを中心に各国のプロジェクトを進めています。

現在、国内のリゾートホテルやレストラン、韓国のホテル1棟全体と高級レジデンスや、中国、シンガポール、ベトナム、インド、インドネシア等のアジア・オセアニアで大小様々なプロジェクトが進行中です。
又、モジュラーハウス等の新しい建築・インテリア・プロダクトの枠を超えたデザインの在り方を開発中です。

デザインチーム全員が現場前線へ出ていく体制で、デザイン資料作成のみならず、海外の現場へ出張・現場デザイン管理等他ではない貴重な経験が出来ます。
スキルを磨く為のホテルや商業施設などの視察、イベント・展覧会などへの参加も積極的に行っています。

海外プロジェクトも多い為、フレキシブルなコミュニケーション能力が高く、積極的にデザイン・物づくり参加することに興味がある方を希望致します。
東京でデザインの経験を積んで、将来、上海・シンガポール事務所等海外で働きたい方、世界をまたにかけてデザインするスキルを身に着けてデザインビジネスを開拓する意欲がある方、一緒に働いてみませんか?

阿曽芙実建築設計事務所による、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」。余裕のある“T型の敷地”に計画。物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案。“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩る
阿曽芙実建築設計事務所による、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」。余裕のある“T型の敷地”に計画。物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案。“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩る俯瞰、東側より見る。 photo©大竹央祐
阿曽芙実建築設計事務所による、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」。余裕のある“T型の敷地”に計画。物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案。“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩る外観、敷地内の南側より玄関とテラス1を見る。 photo©大竹央祐
阿曽芙実建築設計事務所による、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」。余裕のある“T型の敷地”に計画。物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案。“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩るロフトからリビング・ダイニング・キッチンを見下ろす。 photo©大竹央祐
阿曽芙実建築設計事務所による、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」。余裕のある“T型の敷地”に計画。物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案。“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩る左:テラス1、右手前:室1、右奥:キッチンとダイニング photo©大竹央祐

阿曽芙実建築設計事務所が設計した、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」です。
余裕のある“T型の敷地”に計画されました。建築家は、物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案しました。そして、“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩ります。

この計画は、岐阜県多治見市の街中にある旗竿敷地に建つ平屋の住居の計画である。

用途地域が商業地域であるにも関わらず、地方都市では、自治体の想定する用途の活用がないまま人口減少が進み、空洞化している。この土地も同様に、敷地いっぱいに大きな建築を建てることも可能ではあるが、現実的な施主の要望はそれには及ばず、敷地の中に緩やかに平屋を建てることであった。

建築家によるテキストより

広い敷地であることから、さまざまな形態が生まれる可能性もあったが、コロナ禍の急激な物価上昇との折り合いがつくよう、シンプルで効果的な空間構成を目指した。T型の敷地に対して、家型で筒状のメインのボリュームを配置し、交差するようにサブのボリュームを配置した。

建築家によるテキストより

筒状の建築がさまざまな外部との関わりを持ち、方角や開口の大きさなどで、キラキラと光や風景が入り込んでくる。まるで万華鏡のように、白い壁に光が写り込み、時間や季節によって刻々と空間を染めていく。

メインのボリュームの南側にはデッキと深い庇を設け、冬は暖かく、夏には軒先にタープを吊るせるように計画した。アウトドアが好きな一家のための縁側空間は、出かけずとも野遊びができるよう、キッチンを近くに設け、容易に屋外もしくは、半屋外で食事や余暇の時間を過ごせる。

また、北側には、自立壁を設けることで、小さな中庭のようなテラスを設け、直射日光の当たりにくい外部空間とした。昨今の夏の暑さが高まる中、北側の日陰のある庭は夏を楽しむには欠かせない。

また、北西は畑ができるような場所として残し、子供部屋の前の広めの廊下から連続するように設えた。正面の長いアプローチは、住まいへの期待感が膨らむように、また、アプローチの西側は将来、果樹を植えるエリアとして整えた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “共存”のデザインを目指し、国内外の多様なプロジェクトに取り組む「トラオシェアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と広報事務を募集中
【ap job更新】 “共存”のデザインを目指し、国内外の多様なプロジェクトに取り組む「トラオシェアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と広報事務を募集中
【ap job更新】 “共存”のデザインを目指し、国内外の多様なプロジェクトに取り組む「トラオシェアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と広報事務を募集中リゾートホテルプロジェクト(進行中)

“共存”のデザインを目指し、国内外の多様なプロジェクトに取り組む「トラオシェアーキテクツ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と広報事務 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【トラオシェアーキテクツ/T+HAについて】
トラオシェアーキテクツ/T+HAは、虎尾亮太と謝欣芸が率いる、東京と台北を拠点に活動する建築家ユニットです。
多拠点・多視点をもつ体制を活かし、「共存」のデザインを目指しています。それは、個と全体、日常と非日常、差異や慣習の違い、環境への配慮など、建築設計の上で出くわす様々な葛藤や矛盾。それらを排除することなく、うまく「共存」させること。
プロジェクトに関わる方々との対話と観察を通じ、その場所、そのプロジェクトならではの、「Originality and Reality」を備えた、新しい建築づくりを目指しています。

【進行中プロジェクトと業務内容】
■建築、インテリア、ランドスケープなどの設計監理業務を行います。住宅から、商業、ホテルなど用途大小様々な規模のプロジェクトに関わって頂きます。マスタープランから、プロダクト・家具の設計まで建築に関わるあらゆる物事がT+HAのデザインの対象です。

■都内の一等地から、離島大自然の敷地など、立地条件の良いプロジェクトが、国内・海外にて多数進行中です。
(リゾートホテル、温泉旅館、集合住宅、個人住宅、別荘、飲食店インテリアなど)

■コンセプトデザインから実施設計、現場監理まで一貫して対応頂くたため、自由な発想でデザインでき、ゼロからものづくりの楽しさを感じられます。

■クライアントや現場関係者とも直接コミュニケーションをとって頂く機会が多く、日本各地および海外でのプロジェクトでは必要に応じて現地出張に出かけてもらいます。現地に赴いてその場所でしか出来ないことを、チームの皆でフラットに議論しながら設計に取り組みます。英語は必須ではありませんが、多少でも話せるとより多くの機会が得らる環境です。

【代表プロフィール】
虎尾 亮太 / Ryota Torao
建築家。1983年神奈川県生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学科を修了。2007年隈研吾建築都市設計事務所に入社、主任技師、設計室長を歴任。隈研吾氏のもとでプロダクトデザインから住宅、ホテル、美術館、都市計画まで、国内外の様々なプロジェクトを担当。2017年、謝欣芸と共にTORAO+HSIEH ARCHITECTS設立。現在東京理科大学、東京電機大学非常勤講師。

謝 欣芸 / Alice Hsieh
建築家。1983年台北生まれ。2010年Rhode Island School of Design(RISD), USA department of architecture 修了。2010年ノルウェーオスロのJarmund/Vigsnaes AS Arkitekter MNALでは生活において光を重要視する北欧デザインを学び、その後、東京の青木淳建築計画事務所にて国内外の住宅、ファサードデザイン等を担当。2017年、虎尾亮太と共にTORAO+HSIEH ARCHITECTS設立。

ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」。20世紀を代表する彫刻家の為の美術館。高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向。“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」。20世紀を代表する彫刻家の為の美術館。高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向。“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案Artwork by Alexander Calder © 2025 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York photo©Iwan Baan
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」。20世紀を代表する彫刻家の為の美術館。高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向。“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案Artwork by Alexander Calder © 2025 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York photo©Iwan Baan
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」。20世紀を代表する彫刻家の為の美術館。高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向。“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案Artwork by Alexander Calder © 2025 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York photo©Iwan Baan
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」。20世紀を代表する彫刻家の為の美術館。高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向。“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案Artwork by Alexander Calder © 2025 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York photo©Iwan Baan

ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」です。
20世紀を代表する彫刻家の為の美術館です。建築家は、高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向しました。そして、“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案しました。施設の公式サイトはこちら


こちらは建築家によるテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

カルダー・ガーデンズは、一般的な博物館ではありません。最初からクライアントは、アレクサンダー・カルダーの作品とまったく新しく、親密で、常に変化する形で出会える空間を求めていました。この建物は依然として従来型の博物館に求められる技術的要件を担っていますが、それと同時に、芸術と共に過ごすための新しいタイプの場所として構想されています。芸術・建築・自然・人々・そして周囲の都市との相互作用を生み出す場所なのです。

フィラデルフィアはカルダーの生まれ故郷であり、芸術家として彼ら自身の印象をこの都市に残したカルダー家の前の二世代もこの地に住んでいました。彼らの彫刻は、19世紀の「シティ・ビューティフル運動」によって生まれた大通り、フィラデルフィア美術館とバーンズ財団のあるベンジャミン・フランクリン・パークウェイ沿いに見ることができます。このパークウェイを横切っているのは沈下式のヴァイン・ストリート・エクスプレスウェイであり、アメリカの他の都市にある類似の道路と同じく、20世紀中頃に既存の都市構造を分断しました。カルダー・ガーデンズは、これら二つの重要な通りの交差点に位置しています。

カルダー・ガーデンズの敷地は、ロダン美術館とバーンズ財団を挟んで反対側に位置する、広いパークウェイの先にある平坦で先細りの土地です。敷地の南側の長辺には高速道路の出口ランプが沿っており、西側の22丁目通りと東側の21丁目通りは主に車両の通行路として利用されています。中心部に位置しているにもかかわらず、この敷地は明確な魅力に欠ける、使われずに残された空間です。常に高速道路の騒音が響いており、この敷地を歩いて通る理由のある人はほとんどいません。この都市の空白地に目的地を生み出すことが、このプロジェクトの中心的な課題でした。

形態、色彩、そして動きは、カルダーの芸術において最も明白な要素です。カルダー・ガーデンズのコンセプトが構想された際、これらの特性をデザイン要素として取り入れるのではなく、むしろ避けることが意図されました。同様に、その設計は、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイ沿いに並ぶ、すでに印象的な美術館群の記念碑的な建築であることを避けています。これらの条件を踏まえて、このプロジェクトの顔は建物であるべきではないと判断されました。代わりに、それは内部に建物を含んだ庭であり、一連の明確で異質な空間として、段階的にその姿を現していきます。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/15-9/21]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/15-9/21]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/9/15-9/21)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 安藤忠雄による「本福寺水御堂」(1991年)の現在の様子を紹介する動画。兵庫・淡路島にある屋根が水盤となっている建築。2025年9月に公開されたもの
  2. SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  3. アーティストユニット・原倫太郎+原游の展覧会が、渋谷の“原広司+アトリエ・ファイ建築研究所”を会場に開催
  4. ジャン・ヌーヴェル / Ateliers Jean Nouvelが手掛ける、鹿児島・屋久島のヴィラ「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」のパースが公開
  5. 加藤渓一 / スタジオピースによる、東京・八王子市の店舗「TOKYO FARM VILLAGE」。地域循環にも取り組む牧場に計画された店。施主の理念への応答も意図し、自然や動物が持つ“操作できない”要素を取り込む設計を志向。地域住民を巻き込んだ“土壁”や地域産の端材を使った“野地板”を建築に導入
  6. SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  7. OSTR / 太田翔+武井良祐による、兵庫・神戸市の「中山手通りの家」。路地に面した谷の様な場所の小敷地。“広がりのある住宅”を求め、“都市までが家とも見える”関係性の構築を志向。周辺要素を“サンプリング”して建築に取り込んで“都市の残余”の様な光庭を介して環境と繋げる
  8. 奈良祐希 / EARTHENによる、富山市の住戸改修「Cave」。竪穴住居が多数存在した地域での計画。喧騒から離れた“安息の住処”を求め、“土の洞窟”の様な“原初的な”空間を志向。合理的な躯体にフリーハンドの線を重ねて“直線と曲線の緩やかな融合”を試みる
  9. 日建設計による、大阪・関西万博の「ガスパビリオン」。“化けろ、未来”をテーマとする施設。未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施。放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案
  10. 小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案
  11. 宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用
  12. 西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする
  13. OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる
  14. 永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、新宿のAWASE galleryで開催。万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介。プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料
  15. 大城禎人事務所とLifetectによる、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」。観光地であり米軍基地も近い地域での計画。多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案。“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させる
  16. MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める
  17. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  18. 【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
  19. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  20. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案

AMO/OMAによる、ヴェネチアのプラダ財団での展覧会「DIAGRAMS」を紹介する動画。コールハースへのインタビューも収録

AMO/OMAによる、ヴェネチアのプラダ財団での展覧会「DIAGRAMS」を紹介する動画です。コールハースへのインタビューも収録されています。会期は、2025年11月24日まで。公式ページはこちらです。

プリツカー賞受賞建築家の山本理顕が、建築家を目指す人たちへのアドバイスを語っている動画。ルイジアナ美術館の制作で2025年9月に公開されたもの

プリツカー賞受賞建築家の山本理顕が、建築家を目指す人たちへのアドバイスを語っている動画です。ルイジアナ美術館の制作で2025年9月に公開されたもの。

SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左奥:「還る墓」小野直輝、右手前:「モナステリーディスティラリー」石飛亮+東郷拓真、 photo©architecturephoto
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左手前:「還る墓」小野直輝、右奥:「モナステリーディスティラリー」石飛亮+東郷拓真 photo©architecturephoto
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左手前:「スクラップ・アンド・リファイン―変化し続けるテナント商業ビル―」大庭拓也+茅原愛弓+北潟寛史+橿渕開、左奥:「廃墟の上棟」神本豊秋+能村嘉乃+筒井祥平、右手前:「旧吉野小プロジェクト」村山徹+加藤亜矢子+塚越竜也+二又大瑚、右奥:「暮らしの拡張基地タカキヤ」佐藤布武+佐藤あゆ+森本莉央+池田裕大郎+伴拓実 photo©architecturephoto
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左:「旧吉野小プロジェクト」村山徹+加藤亜矢子+塚越竜也+二又大瑚、中央手前:「暮らしの拡張基地タカキヤ」佐藤布武+佐藤あゆ+森本莉央+池田裕大郎+伴拓実、中央奥:「スクラップ・アンド・リファイン―変化し続けるテナント商業ビル―」大庭拓也+茅原愛弓+北潟寛史+橿渕開、右奥:「廃墟の上棟」神本豊秋+能村嘉乃+筒井祥平 photo©architecturephoto

SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)です。
“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペティションで、若手建築家の登竜門としても知られています。本記事では展覧会の様子を前編と後編に分けて紹介します。会期は2025年9月19日~28日。
SDレビュー2025の審査を務めたのは、青木淳冨永祥子満田衛資増田信吾でした。展覧会の公式ページはこちら

SDレビューとは

SDレビューは、実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというものです。
実現見込みのないイメージやアイデアではなく、実現作を募集します。
1982年、建築家・槇文彦氏の発案のもとに第1回目が開催され、以降毎年「建築・環境・インテリアのドローイングと模型」の展覧会とその誌上発表を行っております。

以下、入選作品を展示順に掲載します。

SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左:「白樺の森のヴィラ群」桐圭佑、右手前:「スハープスコーイ」グリアー・ハナ・ハヤカワ+ヘクター・バランテ・モンテス、右奥:「竜泉寺の門」畑克敏+足立拓哉+深澤愛佳+深澤創一+梅村樹+田中碧衣 photo©architecturephoto
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左:「竜泉寺の門」畑克敏+足立拓哉+深澤愛佳+深澤創一+梅村樹+田中碧衣、中央奥:「スハープスコーイ」グリアー・ハナ・ハヤカワ+ヘクター・バランテ・モンテス、右:「白樺の森のヴィラ群」桐圭佑 photo©architecturephoto
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる左手前:「House in Leersum」シモン・グリフィン+鶴田航+上林修司、右手前:「時を纏う橋の町屋」降旗範行+酒井千草、中央奥:「八幡野の小屋」原田雄次 photo©architecturephoto
SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる手前:「八幡野の小屋」原田雄次、左奥:「時を纏う橋の町屋」降旗範行+酒井千草、右奥:「House in Leersum」シモン・グリフィン+鶴田航+上林修司 photo©architecturephoto

SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)です。
“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペティションで、若手建築家の登竜門としても知られています。本記事では展覧会の様子を前編と後編に分けて紹介します。会期は2025年9月19日~28日。
SDレビュー2025の審査を務めたのは、青木淳冨永祥子満田衛資増田信吾でした。展覧会の公式ページはこちら

SDレビューとは

SDレビューは、実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというものです。
実現見込みのないイメージやアイデアではなく、実現作を募集します。
1982年、建築家・槇文彦氏の発案のもとに第1回目が開催され、以降毎年「建築・環境・インテリアのドローイングと模型」の展覧会とその誌上発表を行っております。

以下、入選作品を展示順に掲載します。

【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中

再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」の、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

青木茂建築工房では、東京・福岡両事務所で設計スタッフおよびBIMマネージャー/BIMオペレーター/3DCGクリエーターを募集します。
特に、東京事務所での勤務を希望される実務経験のある方を積極的に採用します。また、2026年4月入社の新卒スタッフも募集しています。

青木茂建築工房は、主に再生建築に取り組む建築設計事務所です。国内でいち早く再生建築に着手し、事務所開設から49年間で多数の実績を積み重ねてきました。その成果は、建築学会賞(業績)、BCS賞、公共建築賞、BELCA賞など数多くの受賞につながっています。

当事務所では、環境に優しく持続可能な建築再生手法を「リファイニング建築」と名付け、独自に展開しています。古い建物の構造躯体を再利用し、耐震補強や劣化部分の補修、違法部分の適法化などを行うことで、安全性と遵法性を確保。さらに、建物が本来持つ可能性を提案によって新たな価値へと昇華させ、長く使える建物へと再生しています。こうした取り組みを通じて循環型社会の実現に貢献し、持続可能な未来をともにつくっていく仲間を求めています。

現在、文化施設、教育施設、大規模店舗、病院、オフィスビル、集合住宅など、30件以上のプロジェクトが進行中です。民間・公共・PFIといった多様な依頼を受け、企画から設計監理まで、再生建築にまつわるすべての業務を経験できます。幅広い用途や事業スキームに携わることで、社会性のある実務を積みながら、デザインに加え、建設技術・法律・ファイナンスを含めた多角的なアプローチを実践・習得することが可能です。

東京・福岡の2拠点に約25名のスタッフが在籍し、海外からの注目も高いことから、外国人スタッフも活躍する多国籍な職場環境となっています。設計実務に携わりながら博士課程で学ぶ者や、大学での教育・研究活動に取り組むスタッフもおり、その成果を実務に還元することで、個人としても事務所としても設計力を高めています。

再生建築のリーディングカンパニーとして確かな実績と経験を持ちながら、常に次の時代を見据えた新しい建築に挑戦し続けています。私たちと共に成長し、未来を築いていく仲間をお待ちしています。

ジャン・ヌーヴェル / Ateliers Jean Nouvelが手掛ける、鹿児島・屋久島のヴィラ「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」のパースが公開
ジャン・ヌーヴェル / Ateliers Jean Nouvelが手掛ける、鹿児島・屋久島のヴィラ「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」のパースが公開 image courtesy of NOT A HOTEL

ジャン・ヌーヴェル / Ateliers Jean Nouvelが手掛ける、鹿児島・屋久島のヴィラ「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」のパースが公開されています。2026年夏の販売開始が予定されています。

ジャン・ヌーヴェルによる「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」コンセプト

最も洗練されたものは、自然の中にある。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は、何もない。
このプロジェクトは、単に住まう場所をつくることではない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちることなのだ。

まるで現代美術の収集家のように、石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法を見出すことができる。
それは自然であり、場所であり、芸術作品であり、雨であり、水の音だ。
その根底にあるのは石。時間や雨風によって形作られ、歳月の記憶をまとう永遠の存在。

その周囲には岩や石壁が、まるで昔からここに存在していたかのように配置される。
この島はまるで宝物のような場所だ。
現れては消え、すべてが変化しうる場所でありながら、それでも常に、静かに想いに耽る喜びを与えてくれる。

ここでは時間は不変で、静謐は絶対的、瞑想的でなければならない。
ガラスのように最もシンプルな素材が選ばれるのは、雨への感覚を研ぎ澄ますため。
水の透明性や、その向こうに広がる空を映し出し、そこから湧き上がる根源的で自然な感情を呼び起こすためだ。

リリーステキストより
藤本壮介の設計で、JINSのグローバル旗艦店「JINS銀座店」が2026年春にオープン。アントニン・レーモンド設計の“教文館ビル”(1933年)の一角に計画
藤本壮介の設計で、JINSのグローバル旗艦店「JINS銀座店」が2026年春にオープン。アントニン・レーモンド設計の“教文館ビル”(1933年)の一角に計画 image courtesy of JINS

藤本壮介の設計で、JINSのグローバル旗艦店「JINS銀座店」が2026年春にオープンします。
アントニン・レーモンド設計の“教文館ビル”(1933年)の一角での計画です。

株式会社ジンズ(以下JINS)は2026年春、東京・銀座の象徴である中央通りに、初のグローバル旗艦店「JINS銀座店」をオープンいたします。2026年にアイウエア事業25周年を迎えるJINSは、ここ銀座を拠点に、日本発のクリエイティビティと革新を世界へ発信し、グローバルブランドとして新たな挑戦を開始します。

近代日本建築の巨匠アントニン・レーモンド氏が設計した歴史的名建築・教文館ビルを舞台に、世界的建築家・藤本壮介氏が新たな設計を手がけます。名だたるブランド旗艦店が並ぶ銀座・中央通りにおいて、JINSは偶然のようで必然のような出会いを大切にする日本的思想「縁(えにし)」をコンセプトに掲げ、訪れるたびに新しい発見がある唯一無二の体験を提供しながら、国内500店舗以上、海外250店舗以上を展開するブランドとして次の25年に向け「世界No.1のアイウエアブランド」を目指す第一歩をここ銀座から踏み出します。

リリーステキストより

以下の画像は拡大して閲覧できます。

NOIZによる、東京・千代田区のオフィス「WingArc1st D.E.BASE」。IT企業の為に計画。無数の“仮想的な面”をビルのグリッドを“切り裂く”様に設定し、断面線としての“光のライン”を縦横無尽に交錯させる空間を考案。異質な素材や形と色を組合わせて技術者の創造性も刺激する
NOIZによる、東京・千代田区のオフィス「WingArc1st D.E.BASE」。IT企業の為に計画。無数の“仮想的な面”をビルのグリッドを“切り裂く”様に設定し、断面線としての“光のライン”を縦横無尽に交錯させる空間を考案。異質な素材や形と色を組合わせて技術者の創造性も刺激するエントランス側から「オープンスペース」を見る。 photo©高木康広
NOIZによる、東京・千代田区のオフィス「WingArc1st D.E.BASE」。IT企業の為に計画。無数の“仮想的な面”をビルのグリッドを“切り裂く”様に設定し、断面線としての“光のライン”を縦横無尽に交錯させる空間を考案。異質な素材や形と色を組合わせて技術者の創造性も刺激するオープンスペースから「プライベートルーム」側を見る。 photo©高木康広
NOIZによる、東京・千代田区のオフィス「WingArc1st D.E.BASE」。IT企業の為に計画。無数の“仮想的な面”をビルのグリッドを“切り裂く”様に設定し、断面線としての“光のライン”を縦横無尽に交錯させる空間を考案。異質な素材や形と色を組合わせて技術者の創造性も刺激する「カフェゾーン」 photo©高木康広
NOIZによる、東京・千代田区のオフィス「WingArc1st D.E.BASE」。IT企業の為に計画。無数の“仮想的な面”をビルのグリッドを“切り裂く”様に設定し、断面線としての“光のライン”を縦横無尽に交錯させる空間を考案。異質な素材や形と色を組合わせて技術者の創造性も刺激する天井照明と壁面の詳細 photo©高木康広

NOIZが設計した、東京・千代田区のオフィス「WingArc1st D.E.BASE」です。
IT企業の為に計画されました。建築家は、無数の“仮想的な面”をビルのグリッドを“切り裂く”様に設定し、断面線としての“光のライン”を縦横無尽に交錯させる空間を考案しました。そして、異質な素材や形と色を組合わせて技術者の創造性も刺激しています。

データ活用の分野で業界をリードするIT企業の、技術者向けのイベント・プレゼンテーションを行うためのオープンスペースを併設したフラッグシップオフィスの内装設計です。

自社の技術力や創造性を対外的に示す場として、あるいは技術者同士のコミュニケーションを誘発する場として、空間の床・壁・天井の至るところにLEDディスプレイが埋め込まれ、それらを統合的にまとめる強い空間のアイデンティティが求められました。

建築家によるテキストより

ここでは仮想的な無数の面を、オフィスビルのグリッドを切り裂くように設定し、その断面線としての光のラインをあたかも情報空間を行きかうデータのように縦横無尽に交錯させて、情報を扱う企業ならではアイデンティティを表現したいと考えました。

建築家によるテキストより

斜めに横断する直線によって、会議室やサーバー室、工作機器室などの各諸室がボリュームとして切り出されるだけでなく、その界面を形成するガラス面によって、複雑な反射と奥行き感を生み出し、透過LEDディスプレイなどの視覚効果をまじえて、実と虚が重なりあい連続する空間になっています。

また、その直線の壁は一部が、アメーバのような有機的な曲面によって浸食され、テレカンブースや、什器として自律的な機能が与えられています。この曲面には構造色フィルムが貼られており、色彩を変化させながら周辺環境を歪める効果があり、直線を基調にした空間をトポロジカルに変換し、あたかも仮想世界の鏡のような感覚を与えることを意図しています。

空間を構成する素材や形、色彩などの要素を意図的に異質なものの組み合わせで対比させ、ここに集う技術者の創造性を刺激し柔軟な発想を促すものとしたいと考えました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 BIGと隈研吾に学び、国内外の様々な受賞歴を持つ神谷修平が主宰する「カミヤアーキテクツ」が設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 BIGと隈研吾に学び、国内外の様々な受賞歴を持つ神谷修平が主宰する「カミヤアーキテクツ」が設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 BIGと隈研吾に学び、国内外の様々な受賞歴を持つ神谷修平が主宰する「カミヤアーキテクツ」が設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中photo©Takumi Ota

BIGと隈研吾に学び、国内外の様々な受賞歴を持つ神谷修平が主宰する「カミヤアーキテクツ」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

カミヤアーキテクツ(KA)は建築・プロダクトデザイン・ムービーなどの「クリエーションを通じて世界に感動を揺り起こす」ことをビジョンとしています。

「人材・ヒューマンリソースがクリエイティブ組織の唯一であり最高の武器」
これは神谷が師であるBjarke Ingelsから、修行時代に教えられたことです。

チーム全体でのクリエイティビティを最大化することを目指し、KAでは設計メンバーの育成支援を積極的に行っています。
これまでに、日本建築学会、JIA、日本空間デザイン賞、iF DESIGN AWARD(独)などの国内外の賞を受賞しており、リゾートホテル、医療施設、オフィス、プロダクトデザイン等、多様なスケール・用途のプロジェクトが現在進行中です。

ご応募を是非お待ちしております。

【KA代表・神谷修平】
建築家・クリエイティブディレクター
2017:KA設立
2016-2017:BIG/BJARKE INGELS GROUP(デンマーク)/文化庁派遣芸術家
2007-2016:隈研吾建築都市設計事務所

【ap job更新】 九州と東京を拠点に、各地で新たな“建築の物語”をひらく「HAJIMARI ARCHITECTS(旧DABURA.m)」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と CADオペレーターを募集中
【ap job更新】 九州と東京を拠点に、各地で新たな“建築の物語”をひらく「HAJIMARI ARCHITECTS(旧DABURA.m)」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と CADオペレーターを募集中
【ap job更新】 九州と東京を拠点に、各地で新たな“建築の物語”をひらく「HAJIMARI ARCHITECTS(旧DABURA.m)」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と CADオペレーターを募集中

九州と東京を拠点に、各地で新たな“建築の物語”をひらく「HAJIMARI ARCHITECTS(旧DABURA.m)」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と CADオペレーター 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

九州と東京を拠点に、各地で新たな「建築の物語」をひらいてきた HAJIMARI ARCHITECTS Inc.では、設計職(意匠設計/CAD専門職)のメンバーを募集しています。

【会社について】
HAJIMARI ARCHITECTS Inc. は、建築設計・空間再生・地域デザインに取り組む建築設計事務所です。
2025年9月17日、「DABURA.m株式会社」から現社名へと変更しました。

九州の拠点《Office West》は、大分県別府市にあります。別府は世界有数の温泉地であると同時に、古来より多様な湯治客を受け入れてきた歴史を持ち、寛容性に富む土地です。現在もアーティスト、外国人、移住者、学生など多様な人々が暮らし、多くのユニークな活動が生まれています。

東京都世田谷区の《Office East》では、都内・関東圏を中心としたプロジェクトを推進。地域の固有性と建築の普遍性を横断しながら、新たな建築の可能性を探求しています。

【プロジェクト実績】
私たちは「“場”のちからを呼び覚まし、《ハジマリ》をひらく」という理念のもと、建築や空間を通じて各地に「物語」を立ち上げてきました。

・ホテル「GALLERIA MIDOBARU」
・辰野金吾設計の歴史建築を再生した 「大分銀行赤レンガ館」
・大分県立美術館と協働した社会実験 「カドウ建築の宴 in OPAM」

など、多様なプロジェクトを手がけており、国内外のアワードで受賞・入選してきました。

また、《Office West》が入る建物は、築46年の酒類倉庫を耐震再生した自社ビルであり、宿+複合文化拠点 「HAJIMARI Beppu」 を併設。宿泊機能に加え、喫茶、陶芸工房、商店を備え、トークライブ、アーティストバー、手しごとワークショップなどを定期的に開催しています。

【募集内容】
今回募集するのは、設計職(意匠設計/CAD専門職) です。
建築設計および空間再生の設計・監理、可動建築を活用した地域連携プロジェクトなど、多様な案件に携わっていただきます。

現在7名の設計職メンバーが、社会的意義とデザイン性を兼ね備えたプロジェクトを推進中ですが、設計依頼の増加に伴い、新たに共に取り組む仲間を求めています。

建築を通して地域と深く関わりながら、多様な「物語」を共に描いていきませんか。
あなたの力を、HAJIMARI ARCHITECTS Inc. の新たなハジマリにお貸しください。
ご応募を心よりお待ちしています。

小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案
小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案外観、北側より見る。 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案外観、北東側より見る。 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案展示エリア photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案展示エリアより上部を見上げる。 photo©エスエス

小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」です。実施設計は、鹿島建設・小野寺匠吾建築設計事務所グループが手掛けています。
環境問題や廃棄解体問題も主題に計画されました。建築家は、建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案しました。施設の公式サイトはこちら

私たちは「Restorative Design Exploration(RDE)= 建築やデザインを通して地球環境を回復に向かわせるための探求」をレガシーに掲げ、「海」で広がる低環境負荷建築システムに挑戦している。

万博とは世界中の人と物の移動と流れの中で、その時その場所でしか得られない何かを持ち帰るという価値ある場所であり、瞬間であり、歴史である。特に2025年の大阪・関西万博では、壊滅的な地球環境の問題にどう取り組むか、この機会を利用してどの様なチャレンジをするか、いのちに関するメッセージをどの様に伝え、会期後の廃棄解体問題にどう取り組むかということが求められている。

そこで私たちは、建築とは単に「つくる」行為ではなく、社会と自然の中で循環していくプロセスであるという考えを、このパビリオンを通して可視化することに取り組んでいる。

建築家によるテキストより

様々な取り組みにより、この建築は2024年問題、モーダルシフトによるCO2排出量削減、プレファブ・ユニット建築による建設の効率化、会期後のリユース効率化まで、現在建築業界が直面している多くの課題にコミットしている。

さらには、海水練りHPCが、全世界的な課題である真水の過剰消費を海水に置き換えるアイディアを万博というパブリックスペースで実証したこと、また大阪湾の海水を使って大阪湾の上に建っている事によって、海洋資源由来の建築それ自体がメッセージとなり、貴重な真水資源の保全へのメッセージを発信している。

建築家によるテキストより

私たち建築家が取り組むべき現代の課題は木材によるソリューションだけではない。CO2排出や大量の淡水を消費するコンクリートという材料は今後も間違いなく世界中で使われ続ける。そんな現代的な課題を持つ材料だからこそ、建築家としてあえて正面から向き合い、近い将来訪れる淡水危機と、それによって引き起こされるであろう食料危機へのアラートをメッセージとして発信する。

海の資源を使用することで、普段目に見えない問題に目を向ける状況を作り出し、建築やデザインを通して、皆が一般的に「地球環境を回復に向かわせる思考」を持つことができる世界を目指している。これが私たちのリストラティブデザインによる挑戦である。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。