architecture archive

矢野泰司+矢野雄司 / 矢野建築設計事務所による、高知・吾川郡の「いの町観光拠点施設」。地域の憩いの場となっている河川敷に面する敷地。隣接地が持つ“余白のある広がり”に着目し、“柔らかく接続”して一体的な環境を形成する建築を志向。機能毎に建物を分けて行止まりのない連続性も生み出す
矢野泰司+矢野雄司 / 矢野建築設計事務所による、高知・吾川郡の「いの町観光拠点施設」。地域の憩いの場となっている河川敷に面する敷地。隣接地が持つ“余白のある広がり”に着目し、“柔らかく接続”して一体的な環境を形成する建築を志向。機能毎に建物を分けて行止まりのない連続性も生み出す外観、北側の道路より見る。 photo©長谷川健太
矢野泰司+矢野雄司 / 矢野建築設計事務所による、高知・吾川郡の「いの町観光拠点施設」。地域の憩いの場となっている河川敷に面する敷地。隣接地が持つ“余白のある広がり”に着目し、“柔らかく接続”して一体的な環境を形成する建築を志向。機能毎に建物を分けて行止まりのない連続性も生み出す外観、建物前広場よりホール越しに中庭を見る。 photo©長谷川健太
矢野泰司+矢野雄司 / 矢野建築設計事務所による、高知・吾川郡の「いの町観光拠点施設」。地域の憩いの場となっている河川敷に面する敷地。隣接地が持つ“余白のある広がり”に着目し、“柔らかく接続”して一体的な環境を形成する建築を志向。機能毎に建物を分けて行止まりのない連続性も生み出すホールから中庭越しにテラス席を見る。 photo©長谷川健太
矢野泰司+矢野雄司 / 矢野建築設計事務所による、高知・吾川郡の「いの町観光拠点施設」。地域の憩いの場となっている河川敷に面する敷地。隣接地が持つ“余白のある広がり”に着目し、“柔らかく接続”して一体的な環境を形成する建築を志向。機能毎に建物を分けて行止まりのない連続性も生み出す左:テラス席、右:中庭 photo©長谷川健太

矢野泰司+矢野雄司 / 矢野建築設計事務所が設計した、高知・吾川郡の「いの町観光拠点施設 仁淀川にこにこ館」です。
地域の憩いの場となっている河川敷に面する敷地での計画です。建築家は、隣接地が持つ“余白のある広がり”に着目し、“柔らかく接続”して一体的な環境を形成する建築を志向しました。また、機能毎に建物を分けて行止まりのない連続性も生み出しています。

高知県いの町に建つ観光拠点施設の建替計画である。

この建物が面する仁淀川は町の基幹産業である和紙製造に欠かせない水源であり、中心市街地が程近い中流域の河川敷は日常的な町民の憩いの場でもある。夏には花火が川の中洲から打ち上がり、町民にとって昔から大切な場所であり、魅力的なパブリックスペースである。

建築家によるテキストより

本計画において、そういった河川敷が持つ、おおらかで余白ある広がりを途切れることなく建物に自然に引き込み、一体的な環境を形成する事を重要視した。敷地は川以外にも国道、工場、住宅地といった複数の異なる環境とスケールに取り囲まれた多角形形状をしており、どの面に対しても裏とならないように敷地形状に沿って建物を配置し、屋根面を多方向に向ける構成とした。さらに、半外部空間を室の周りに設けて、風が敷地内を通り抜け、行き止まりのない連続性を確保した。

建築家によるテキストより

外観は空や山を引き立てる橙色をした量塊感のある建ち方によって、隣接する市町村の結節点でもある地域のランドマークとしての役割を果たしている。敷地内に入ると、開放的な木造架構を通して周辺地域の風景に意識が飛んでいく。
また、川側から住宅地側にいくに従い、屋根の高さと柱の径を徐々に小さくして、川の大きなスケールから住宅の小さなスケールが違和感なく繋がり、敷地境界を超えて河川敷を含めた一体の環境の中に自分がいるような感覚になる。

建築家によるテキストより
OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする
OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする1階、エントランスアプローチより中庭を見る。 photo©阿野太一
OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする1階、中庭から屋外リビングとリビングを見る。 photo©阿野太一
OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする1階、屋外リビングから中庭を見る。 photo©阿野太一
OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする1階、リビングから2階への階段側を見る。 photo©阿野太一

OKDOが設計した、静岡の「森を育む丘の家」です。
森を切り拓いた新興街区での計画です。建築家は、地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案しました。また、人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にしています。

静岡県某所にある区画整理事業地の一角に、丘のような住宅を設計しました。

建築家によるテキストより

森を切り拓いて作られた敷地周辺には、設計当初は街路樹や公園などの緑が一切なく、人工的な風景が続いていました。新興街区に建ち始めた建築は配置も高さもバラバラでとりとめがなく、町並みとして目指す方向が定まっていないように見えました。私達はこの場所に、町の成長や豊かさに寄与するような、そんな風景を作りたいと考えました。

建築家によるテキストより

住み手は、人間と犬が垣根なく快適に共存できる空間を求めていました。

まず敷地の高低差を利用して丘状の地盤を設計し、地盤内に「外部のように開放的な内部空間」や「内部のように落ち着く外部空間」を作ることで、屋内と屋外の境界を曖昧にしました。つぎに敷地の気候環境を丁寧に検証し、空調システムに頼らなくても快適で、四季の移ろいを愛おしみながら生活できるように設計を進めました。

敷地境界を塀で囲わずに緩やかに繋げたことで、住宅内から眺める空はおおらかに広がり、道往く人々は豊かな緑を享受します。こうして、一般的には公共性の希薄な住宅に、町との良好な関係性を生み出しました。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/10/28-11/3]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/10/28-11/3]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/10/28-11/3)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 日建設計が最優秀者に選定された、鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルの、最終プレゼンの動画。石本建築事務所 横浜事務所、内藤廣・松田平田設計共同企業体、隈研吾建築都市設計事務所・梓設計共同体のプレゼン動画も公開
  2. 東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施
  3. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、カタールの集合住宅「ザ・グローブ」。湾岸沿いの敷地での計画。店舗が並び“交流の中心となる遊歩道”のある、先進的な冷却技術で“屋外でも快適に過ごせる”建築を考案。様々な再生可能エネルギーを取入れてラグジュアリーと持続可能の両立も意図
  4. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  5. 大西麻貴+百田有希 / o+hによる、静岡・浜松市の店舗「まちのコモンズとしての店舗」。郊外のメガネ店の計画。暮らしを豊かにする“コモンズ”としての店舗を目指し、放射状に壁を配置して売場だけではない“性格の異なる居場所”を備えた建築を考案。地域の素材も使用して“暖かみのある空間”とする
  6. 山田誠一建築設計事務所による、静岡の「House A」。往来のある“碁盤の目の”街区の敷地。防犯対策しつつも“街と大らかな関係”を結ぶ建築を求め、街に対し“45度”振ったグリッドを用いて”視線の抜け”や“余白”を創出。周囲と繋がる為のテラス等も散りばめる
  7. BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる
  8. 建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加
  9. 山縣洋建築設計事務所による、山梨・南都留郡の別荘「KM」。別荘が建ち並ぶ地域の開けた傾斜地に計画。地形自体の“美しさ”に着目し、斜面と呼応する緩やかな勾配屋根をもつ“シンプルな直方体”を浮遊させる建築を考案。床のレベル差と開口の配置で様々な雰囲気の場も作る
  10. 竹山聖 / 設計組織アモルフによる、東京・目黒区の「OAK BLDG II」。“地形的な結節点”となる敷地に計画。“街の起点”で“道を祝福する”建築を求め、人流を取込み“開きつつ閉じる”形態を模索。環境と呼応するように壁面や開口を操作して“立体的な都市のファサード”を生み出す
  11. 一色暁生建築設計事務所による、東京・新宿区の「上落合の家」。都市部の約10坪の敷地。建て込む環境を“ひと繋がりの岩山のような塊”と感じて、積上げるのではない“住宅を削り出す”ような設計を志向。シンプルな量塊の中に諸室を配置して環境と呼応する大小の窓を配置する
  12. 篠原一男の展覧会が、TOTOギャラリー・間で2025年4月-6月に開催。2025年7月-10月には「(仮)1980年以降生まれの建築家展」が行われる
  13. 宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図
  14. 川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する
  15. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う
  16. キー・オペレーションとパーク・コーポレーションによる、富山市の「十全化学本社社屋」。医薬関係の製造企業の新社屋。自由な交流の尊重を意図し、“集中”と“交流”の切替が可能となるゾーニングの建築を考案。四周のバルコニーは環境調整や気分転換の役割に加えて“陰影のあるファサード”も生み出す
  17. 髙濱健嗣建築設計事務所による、兵庫の住戸改修「T Flat」。二面を外気に面した区画。開放的な家との要望に、水廻り等の機能を“木の箱”に集約して大きなワンルーム空間を確保する構成を考案。用途に応じてカーテンで間仕切れる仕様とし“家族の距離感”の調整も可能にする
  18. 山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる
  19. 「高知市のルイ・ヴィトン高知店跡にセブン―イレブン」(高知新聞)
  20. MVRDVによる、オランダの「トリポリス・パーク」。アルド・ファン・アイクの晩年作品の改修と増築。歴史的建築に敬意を払いながら変化した環境への対応も意図し、既存の背後に“ランドスクレイパー”を配置する計画を考案。記念碑的建物の不動産価値も再確立させる

堀部安嗣による、香川の「時の納屋」(2024年竣工) の動画。堀部が初めて手掛けた公共建築で、国立公園内の飲食施設 フランク・ロイド・ライトによる「落水荘」(1936年竣工) の公式紹介動画。2024年2月に公開されたもの

フランク・ロイド・ライトが設計した、アメリカ・ペンシルベニア州の「落水荘」(1936年竣工) の公式紹介動画です。2024年2月に公開されたもの。施設の公式サイトはこちら

また、建築の様子を公式アカウントがライブ配信しています。

堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計する
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計するダイニングからキッチンを見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計するエントランス横のリビングルームからティールームを見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計するマスターベッドルームから開口部越しに外部を見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計する庭から屋外浴場への通路と屋外浴場を見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影

堤由匡建築設計工作室が設計した、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X / 露天風呂付きバリアフリー住宅」です。
地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画です。建築家は、高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向しました。そして、段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計を行いました。

北京市内のマンション地上階住戸を改修し、北側の専有庭園部分に露天風呂を新設する計画である。

建築家によるテキストより

この住戸には50代施主と彼の高齢な両親が主に居住するため、バリアフリーを指向した設計としている。改修前の設計はヨーロッパの邸宅を模したステージ状の段差があり、高齢者が居住するには不便であった。
そこで、低いリビングを30cmかさ上げし、基本的な居住空間をフラットにし、室内居住時の段差をなくしている。リビング南側のみ、元の高さに床が下がるが、高低差部分にソファを配置することで、リビングとは性格の異なる喫茶スペースとしている。

建築家によるテキストより

我々が一貫して何よりも重視しているのが、採光と通風である。

中国のマンション開発でありがちな、面積を稼ぐことが目的かのような冗長なプランニングにより、奥行きが深く、光も風も通らない真っ暗な部屋が存在し、全体的に薄暗く陰気な印象であった。そのため改修後の部屋の配置については光と風を通すことを最大限に考えた。

客室兼用の和室は、通常は開放しておくことでより多くの光を取り入れ、浴室は全て外部に面させ、少しでも採光と通風を確保し、引込み戸により各居室が光を遮断することを防止する。

これらの操作により、健康的な光と心地よい風が住宅内を動き回り、そしてこれこそが何よりのバリアフリーなのだと考えている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 “既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 “既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイトを募集中REDOJIMBOCHO / 神田神保町ビル再生 photo©新建築社写真部

“既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

AWAでは、事業拡大に伴いスタッフを1~2名程度募集します。経験者、第二新卒どちらも幅広く募集しており、転職時期等の相談も可能です。
また、学生のアルバイト・有給インターンも募集します。

【ビジョン】
既存のポテンシャルを最大化することをテーマにしている建築設計事務所です。
新築や内装リノベーションはもちろん、既存建築の再生や長寿命化のプロジェクトを多く手がけています。
特殊なプロジェクトが多いため、設計前の企画や調査から行うことや、社内外の色々なメンバーと議論しながらプロジェクトを進めることも特徴です。

【目指す働き方】
仕事の質は、はたらく時間の長さではなく密度で確保したいと思っています。基本的には定時~20時台に帰り、残業や休日出勤は振替休日を取っています(若手は振替休日を資格試験の準備に充てるスタッフが多いです)。
また、チームで建築をつくることを大切にしており、パート、業務委託パートナー、協力事務所などを含め色々なメンバーとアイディアを出し合っています。

川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する
川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する外観、敷地内の北側より土蔵と倉庫棟を見る。 photo©1110建築設計事務所
川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する土蔵、客席越しに厨房を見る。 photo©鳥村鋼一写真事務所
川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する倉庫棟、多目的室から開口部越しに庭を見る。 photo©鳥村鋼一写真事務所

川口裕人 / 1110建築設計事務所が設計した、神奈川・川崎市の「蔵と倉」です。
土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備する計画です。建築家は、土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出しました。そして、倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

計画地は多摩田園都市の川崎市宮前区有馬に位置する。
田園都市特有の分譲開発された風景が続く中、敷地内には古くから残る母屋・土蔵とよく手入れされた庭と畑があり、戦後の農村の雰囲気がそのまま漂っているようだった。これはそんな懐かしさを少しだけ街に開くための計画である。

建築家によるテキストより

具体的には、土蔵を小料理屋に改修したり庭の整備をしながら、敷地内に点在していた農作物倉庫を整理集約する新たな倉庫棟を別棟で新築している。
土地の記憶を継承するランドスケープと建築の在り方を模索し、庭の木々は古い写真を参照しながら移植、谷戸に流れる川を枯山水で表現しながら三田橋の由来となった古い橋の石材を飛び石として並べ、関東ロームの土色の舗装で繋ぐなど、地域の原風景を復元するように整備していった。

建築家によるテキストより

敷地内に江戸後期から残ると言われている古い土蔵を街に開かれた小料理屋にコンバージョンした。
土蔵はとてもこぢんまりとしたスケールで、小料理屋としては少し暗い印象であったので、まずは2階床を撤去し気積を大きくして2階窓から光が振り注ぐようにした。
撤去した既存2階床は名栗加工して内装仕上げとして転用し、木をくり抜いたような白木の空間とし、唯一新たに新設する厨房区画としての吹抜けに面した大きな壁には地域で取れた杉皮を乾燥させて鎧貼りにし、大きな木の中にいるような安心感のある場所としている。

増築棟では、倉庫部分は既存建物や周辺建物との調和を図り、銅板の小屋は庭との調和を図るなど、建ち方や素材によって、現状に対する肯定と未来に対する希望という二面性を同包させている。
屋根や外壁は既存の街に対して素直に感応させ、周辺の古民家の瓦屋根や漆喰壁の素材感やディテールを踏襲しつつ、窓には既製品のアルミサッシを標準ディテールのまま採用することで、新旧混在するまちの状態をそのまま建ち上がらせた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 様々なアワードの受賞歴があり、仕事だけでなく私生活の充実も大切にする「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・工事監理のスタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 様々なアワードの受賞歴があり、仕事だけでなく私生活の充実も大切にする「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・工事監理のスタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 様々なアワードの受賞歴があり、仕事だけでなく私生活の充実も大切にする「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・工事監理のスタッフ(経験者)を募集中

様々なアワードの受賞歴があり、仕事だけでなく私生活の充実も大切にする「LUSTYdesign」の、建築デザイン・インテリアデザイン・工事監理のスタッフ(経験者) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

“空間にときめきを”をテーマにインテリアデザインや建築デザインを手掛けております。

ホテルや住宅、フレンチレストラン、割烹料理屋、物販店、アパレル、オフィス、フィットネスジム、ショールームや児童福祉施設など多種多様な空間を手掛けております。

クライアントは国内のみならず、海外の大手企業もかかえております。
また、これまでに国内外のデザインアワードにおいて30回以上の受賞歴がございます。

大阪を拠点に、ハワイのオアフ島にも支店を開設しており、今後はイタリアへの進出も予定しております。
国内外でよりダイナミックに活動すべく、スタッフを募集致します。(今回の募集は大阪本社のスタッフです)

雇用形態は正社員が基本ではありますが、希望される方はパートでも可能です。
また、子育てなどを経たブランクのある経験者の方も歓迎いたします。

弊社は小規模な組織ではありますが、多種多様な案件を常にかかえており、非常に刺激的な日常を味わう事が出来る環境であると自負しております。
スタッフ各々がやり甲斐を感じながら、クリエイティブに働く事の出来る環境です。

この業界にありがちな長時間労働の厳禁や完全週休2日制、祝日の完全休暇制の導入など、仕事とプライベートの両面の充実をモットーとしております。
一例として、弊社では親孝行手当を支給しております。スタッフのご両親など大切な方との食事代などを負担させて頂いております。(上限金額有り)

前向きで明るく向上心のある方、建築やインテリアデザインが大好きな方、将来的に独立を考えている方など、少しでも興味を持って下さった方は遠慮なくご応募下さい。
スタッフ一人一人が大きなやり甲斐を持てるような環境を提供いたします。
一人でも多くの方からのエントリーをお待ちしております!

宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図
宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図外観、南側の道路より見る。 photo©河田弘樹
宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図外観、南側の道路より見る。 photo©河田弘樹
宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図1階、左:ダイニング、右手前:キッチン、右奥:リビング photo©河田弘樹
宇賀神亮 / アトリエルルによる、埼玉の住宅改修「久喜の家」。戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画。瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換。元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図2階、ライブラリーから開口部越しにルーフバルコニーを見る。 photo©河田弘樹

宇賀神亮 / アトリエルルが設計した、埼玉・久喜市の住宅改修「久喜の家」です。
戸建て住宅が建ち並ぶ地域での計画です。建築家は、瓦屋根で“重たい印象”の既存を、部分的に陸屋根に変更して“風景に馴染みながらも新しさのある”外観に転換しました。また、元々の梁を現しとして“過去の時間が持つ空気感”の継承も意図しました。

埼玉県久喜市に建つ築37年の一戸建て住宅をスケルトンリフォームにより改修した事例である。
玄関部分の増築と耐震改修、断熱改修も合わせて行い性能向上も図っている。

本敷地は駅近くではあるが土地の細分化により小さな戸建て住宅が建ち並ぶ、よくある郊外の分譲地と変わらない風景のなかにあった。周辺にはサイディング外壁に勾配屋根の木造2階建て住宅が同じように並んでいる。久喜の家はそのような郊外型住宅地の風景のなかに取り残されたように佇んでいた。

建築家によるテキストより

改修前の外観は1階がL字型になっており、瓦屋根の載る重たい印象であった。そこで前面に突出していた1階の屋根を解体し陸屋根として箱型をつくり、残った2階建て部分は既存のまま寄棟屋根とする。そうすると2階建て部分は周りと同じ郊外型住宅のプロポーションとなり、そこに箱型を増築したような形になった。

この単純化の操作により、住宅地の風景に馴染みながらも新しさのある外観となり、ありきたりの郊外の風景に少しの変化が生まれた。

建築家によるテキストより

平面計画ではまず、部屋が多く暗くなっていた1階をL字型のままひとつながりのLDKに改修した。Lの角部分にキッチンを配置したことで、ダイニングとリビング両方にサーブしやすく、料理好きの施主家族にとって最適なプランとなった。水廻りの位置は大きく動かさずに設備の更新に留めてコストコントロールする方針とした。

2階の間取りも大きくは変えなかったが、南東の一番良い場所にライブラリーと呼ばれる、子どもの勉強と遊び場、ご主人のリモートワーク等が行える家族の共有スペースを設けている。ここから陸屋根にしたルーフバルコニーに出られ、天気のいい日には外との一体的な利用も期待できる。

建築家によるテキストより
東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施
東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施「塔の家」設計:東孝光 photo©Nacasa & Partners
東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施「花⼩⾦井の家」設計:伊東豊雄 photo©Ohashi Tomio

東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催されます。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施されるものです。開催日は、2024年11月8日・9日(要事前申込)。申込ページはこちら

SANAA 妹島和世監修による建築ツアー

「TOKYO HOUSE TOUR」は、東京の街に佇む名建築を巡る建築ツアー。コースの監修を務めるのは2004年ヴェネチアビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞などの受賞歴をもつ建築ユニット「SANAA」の共同設立者であり、2022年からは東京都庭園美術館館長を務める建築家・妹島和世です。

1回目のテストケースとして実施される今回は、建築家・東孝光が1966年に設計した東京都心の住宅「塔の家」と、建築家・伊東豊雄が1983年に設計した東京郊外の住宅「花小金井の家」を訪ねます。

リリーステキストより

妹島和世によるコメント

現在の東京には素晴らしい小住宅が多く存在しています。それらは戦後、個人事業として設計を営む建築家の設計によって建てられた庶民の家です。そうした小住宅群は、戦後の東京の暮らしをいまに伝える貴重な財産でありながら、同時に日本近代建築史の中で公共建築とともに存在感を示し、日本の近代建築を象徴する存在として世界で高く評価されてきました。住宅建築がこれほど多く集まる街は、世界的に見ても東京以外にありません。

しかし現在、高齢化をはじめとする様々な理由により、そうした建築物の維持が難しくなってきています。例えば、ヨーロッパでは戦後に建てられた住宅建築の多くは集合住宅であり、それらは地方自治体によって保存されながら現在も大切に使われていますが、日本の小住宅群はすべて民間で作られたものであるために、その保存と継承の困難さが現実的に大きな問題になっているのです。そこで、そうした小住宅に新たな使い方を与え、それらを東京の、そして日本の財産として継承し、みんなで守っていけたら良いのではないかと考え、このプログラムを企画するに至りました。

今回のツアーはその1回目のテストケースとして、建築とその保存継承、そして東京の暮らし全般に関心のある方たちを対象に、東京都心に建つ住宅と、まだ自然が残る郊外に建つ住宅のふたつを取り上げます。

リリーステキストより

詳細な情報は以下に掲載します。

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う建具を全て閉じた状態。 photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う前面の建具を開いた状態。 photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う内部から開口部越しに外部を見る。 photo©新澤一平

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、東京・原宿の「Tiny Kiosk」です。
商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチンです。建築家は、未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案しました。また、前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担います。施設の公式サイトはこちら

東急プラザ表参道「オモカド」の屋上でのイベント時に使用する移動式のキッチンである。
イベントが無い時は地下の物置に保管するため、搬入用のエレベーターに載る大きさの1.2㎡x2mの小さな小屋として計画した。

建築家によるテキストより

正面開口の建具は上下に展開しカウンターや庇となり、両側面に設けた出入り口は複数台配置時の連結も想定して計画している。
設備は2槽シンク、給湯器、冷蔵庫、IH調理器の必要最低限の調理設備を備えており、保健所による飲食店の営業許可も取得可能である。

建築家によるテキストより

移動可能な最小の飲食店として、オープンスペースの使い方の可能性を大きく広げる小さな小屋である。

建築家によるテキストより
建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加

建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演しています。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加したようです。VOGUEのサイトにはレポート記事も掲載されています。リンク先のfashionsnapのサイトに写真が1枚掲載されています。石上は、2010年にもヨウジヤマモトのコレクションにモデルとして出演していました。また、同じく建築家の中山英之が2016年にエルメスのランウェイに出演しています。

法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈

法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催されます。テーマは「あいまいさの確かな形質」最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈されます。登録締切は2024年11月14日(木)提出期限は2024年11月21日(木)です(※延長されました)。登録締切は2024年11月7日(木)。提出期限は2024年11月14日(木)です。【ap・ad】

テーマ:あいまいさの確かな形質

法とは社会を制御する堅く不自由な存在に感じるかもしれませんが、実際には解釈の多様さを含んでいます。そして、時代の変化とともに可変的な存在でもあります。デザインの側から見ると、法は「制約」と捉えられることがほとんどですが、実は設計行為の背景となるある種の「決定ルール」として機能することもあります。
空間や建築を通した広い意味でのルールの形や質が、新しい思考様式、行動様式、生活様式につながる「創造的な道具」になる可能性があります。

白黒はっきりつかないあいまいな状況、例えば法だけでなく、その場所独自の観念やルールが重なった状況、ゆらぎは、法が創造的に変化して社会が変わるその重要なきっかけになる。そのような法のデザインの考え方もあるはずです。

あいまいさを確かな形質としてつくることができた時に、どのような未来、どのような可能態を描くことができるのか、その提案を求めます。

賞金

●インターナショナルアワード 最優秀賞(1名)
賞金 10,000 USドル
ハーバード大学での6週間のサマースクールへの招待
(旅費滞在費を含む)

●日本地区最優秀賞(1名)
賞金 30万円
インターナショナルアワードセレモニーへの招待
(旅費滞在費含む)
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区インテリア部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

以下に、募集概要等を掲載します。

BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu

BIGが設計した、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」です。
国際的に活動する設計事務所の自社ビルの計画です。建築家は、湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案しました。また、社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げました。建築の場所はこちら(Google Map)。


こちらはリリーステキストの翻訳です

コペンハーゲンの工業港にあるBIGの「ピラネージ風」本社と公園のビジュアルツアー

コペンハーゲンのスンドモーレンの先端に、BIGの新本社ビル(4,488㎡)が倉庫や海事インフラに囲まれて建っています。2024年春に完成したこの本社ビルは、BIGの社内にあるランドスケープ、エンジニアリング、アーキテクチャー、プランニング、プロダクトデザインの各チームがコラボレーションした、BIGの統合型LEAPPアプローチの最初の実現例のひとつです。この建物は、Uniconとの緊密な協力により開発されたユニグリーンコンクリートでできています。

コペンハーゲンのノアハウン地区の狭い桟橋に位置するBIGの新本社ビルは、港の産業遺産にしっかりと根を下ろした高さ27メートル、7フロアの建物です。LM Byg、Unicon、Energy Machines、El-Team Vest、Eiler Thomsen、HB Trapperとの共同作業による2年間の建設期間を経て、この建物は、コペンハーゲンに拠点を置くBIGの300人の従業員が働く拠点となりました。DGNBゴールド認証取得を目指して設計されたこの建物は、太陽エネルギーシステムと地熱エネルギーシステムを統合し、再生可能エネルギーへの依存度を約60%にすることに貢献しています。自然換気などのパッシブデザイン戦略と組み合わせることで、地熱エネルギーシステムは、建物の熱需要の84%、冷房需要の100%を賄うことができます。

この建物は、Unicon社との共同開発によるユニグリーンコンクリートの初の応用例です。セメントクリンカーの一部を焼成粘土と石灰フィラーで置き換えたもので、従来のコンクリート混合と比較して、CO2排出量を約25%削減します。建設中にテストと開発が行われたBIG HQは、ユニグリーンの耐久性と可能性を証明するものとなっています。また、素材だけでなく建築方法においても先駆的なプロジェクトであり、コンクリートの可能性の境界を押し広げるものです。

ビャルケ・インゲルス、BIGの創設者兼クリエイティブ・ディレクターは述べています。
「LEAPPの背景にある考え方は、ルネサンスのような建築の実践であり、学際的な人々や知識の集まりです。LEAPPは、ランドスケープ(Landscape)、エンジニアリング(Engineering)、アーキテクチャー(Architecture)、プロダクト(Product)、プランニング(Planning)の頭文字を取ったものです。LEAPPのあらゆる側面が、私たちの本社に関わってきました。計画、製品設計、非常に複雑なコンクリート要素の積み重ねなどです。そのエンジニアリングの方法により、この建物全体で柱が1本しか必要ありません。梁と梁の間に、一連のスカンジナビア産の御影石と大理石が積み重ねられ、それ以外はすべて、これらのコンクリートの壁が互いに支え合っています。すべてのフロアから屋外テラスにアクセスでき、上下の屋外テラスともつながっています。避難経路のひとつとして、屋上から地上階まで歩いて降りることができます。これにより建物内を移動するたびに、見事に切り取られた眺望が現れます。時にはノルドハーブンのコミュニティの一部が見え、時には水辺の景色が現れ、時にはミッデルグランデンの風車が切り取られたような景色が見えます」

フランシス・ケレの講演会が、国際文化会館で開催。プリツカー賞を2022年に受賞したアフリカ出身の建築家。ゲストコメンテーターとしてSANAAの妹島和世も参加
フランシス・ケレの講演会が、国際文化会館で開催。プリツカー賞を2022年に受賞したアフリカ出身の建築家。ゲストコメンテーターとしてSANAAの妹島和世も参加

フランシス・ケレの講演会が、国際文化会館で開催されます。
プリツカー賞を2022年に受賞したアフリカ出身の建築家です。また、ゲストコメンテーターとしてSANAAの妹島和世も参加します。開催日時は2024年11月22日18:30~20:00。参加にはこちらから事前申し込みが必要です。アーキテクチャーフォトでは、ケレのプリツカー賞受賞時に代表作品や経歴をまとめて特集記事として紹介しています。

国際文化会館では、2016年より「建築」を通して現代社会について考えるプログラム「Architalk」シリーズを展開しております。
来る2024年11月22日(金)に、世界的な建築家で2022年プリツカー賞受賞のフランシス・ケレ氏をスピーカーに迎えた、「Bridging the Gap (気候、文化、マテリアル、そして建築)」と題した講演会の開催が決定しました。
また、過去にプリツカー受賞し世界で活躍する建築家ユニットSANAAの妹島和世氏をゲストコメンテーターにお迎えいたします。

気候や風土に寄り添い、その土地の知恵や素材を生かしたサステナブルな建築様式が評価され、建築界でもっとも権威ある賞のひとつプリツカー賞をアフリカ出身で初めて受賞したフランシス・ケレ氏から直接学べる貴重な機会ですので、是非お見逃しなく!

フランシス・ケレ(建築家、Kere Architecture創始者)
最初のプロジェクトである故郷ブルキナファソのガンドの小学校(2004年)でアガ・カーン賞建築部門を受賞。2022年にはアフリカ人建築家として初めてプリツカー建築賞を受賞。
ケレ氏は、デザインに対する共同体的なアプローチの先駆者であり、持続可能な素材や建築様式へのコミットメントによって、現在最も著名な現代建築家の一人。その土地の特殊性や社会的なつながりに触発され、ベルリンを拠点としながらも4大陸にまたがるプロジェクトを手がけている。主なものに、ベナン国会議事堂(建設中)、ダカールのゲーテ・インスティトゥート(建設中)、レオ外科クリニック&ヘルスセンター(2014年)、リセ・ショルゲ中等学校(2016年)、サーペンタイン・パビリオン(2017年)、ティペット・ライズ・アート・センターのギャザリング・パビリオン、ザイレム(2019年)などがある。

妹島和世(建築家)
1956年生まれ。1981年日本女子大学大学院修了。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とSANAA設立。現在、ミラノ工科大学教授、日本女子大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、横浜国立大学名誉教授、東京都庭園美術館長。主な妹島和世建築設計事務所の作品に再春館製薬所女子寮、梅林の家、犬島「家プロジェクト」、すみだ北斎美術館、日本女子大学目白キャンパスがある。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。