SHARE ERI SUMITOMO ARCHITECTS / 住友恵理+ENJOYWORKSによる、神奈川の「葉山の住宅」
ERI SUMITOMO ARCHITECTS / 住友恵理+ENJOYWORKSが設計した、神奈川の「葉山の住宅」です。
山並みに囲まれた葉山の住宅。プロジェクトは独自の構法を開発しているENJOYWORKSとのコラボレーションで、在来工法の箱の中を自由にプランニングできるという条件のもとで進んだ。必要な平米数から決められた外形内でどう間仕切るかの思考を深めていった。
そこでシンプルな箱とは対比的な3次曲面の「幕」を挿入するコンセプトとし、光の入り方、部屋同士の距離感、空間の広がり、壁の傾きや絞り方について、コンピューターによる光のシミュレーション、無駄のない部材の使い方、施主へのプレゼンテーションなどを徹底した。
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以下、建築家によるテキストです。
山並みに囲まれた葉山の住宅。プロジェクトは独自の構法を開発しているENJOYWORKSとのコラボレーションで、在来工法の箱の中を自由にプランニングできるという条件のもとで進んだ。必要な平米数から決められた外形内でどう間仕切るかの思考を深めていった。
そこでシンプルな箱とは対比的な3次曲面の「幕」を挿入するコンセプトとし、光の入り方、部屋同士の距離感、空間の広がり、壁の傾きや絞り方について、コンピューターによる光のシミュレーション、無駄のない部材の使い方、施主へのプレゼンテーションなどを徹底した。
乳白のアクリル板とツガ材の格子で構成される「幕」は南北に横断し、少しだけ上端部を傾けることで、吹き抜けを中心とする1階部分と、小さな部屋の連続である2階を緩やかに分けつつも距離感を近くさせる。また要所要所に開口部を設けて、実際に視線を交わしたり気配を感じられるようにした。「幕」は日中クリーンな白い面であるが夜は行灯のように家全体を照らし、家全体を一日の中で様々に演出する、この住宅の重要な要素となるように注力した。
また限られた工期の中で難しい施工を実現させるため、3Dモデリングからプレカット図面を作成するなど、施工者とのやりとりがスムーズにいくようにした。
■建築概要
竣工年月:2019年12月
敷地面積:151.07㎡
建築面積:50.17㎡
延床面積:74.52㎡
設計:ERI SUMITOMO ARCHITECTS/住友恵理+ENJOYWORKS
施工:有限会社ワイズホーム
写真:岡本隆史