architecture archive

ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開
ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開 image©fala
ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開 image©fala
ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開 image©fala

ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式です。
自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、日本を含む世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開しました。PDF版資料へのリンクはこちらファラのinstagramアカウントから連絡も可能と思われます。

ファラは、フィリップ・マガリャインシュ(filipe magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(ana luisa soares)、アーメッド・ベルホジャ(ahmed belkhodja)の3人が主宰する建築設計事務所で2013年に設立されました。それぞれ、SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンという日本の設計事務所に勤務やインターンした経験をもつことも特徴です。またフィリップとアナは、日本滞在中は中銀カプセルタワーに居住していました。

こちらは、図面公開にあたってのコメントです。

果てしない自治体との戦いの末、プロジェクト129は建設許可を得ることができないようです。それでも、このプロジェクトは存在し、無条件に愛されているので、建築計画一式と工事書類一式を含めて無償で提供します。私たちは、この建物をどこかに建ててくれる人が見つかり、私たちと同じようにこのひねくれたカリスマ性を楽しんでくれることを望んでいるのです。

このプロジェクトセットのダウンロードリンクは、このページの説明の中にあります。リンクにあるすべての要素を自由に使ってください。

建築家によるテキストより翻訳

建築のコンセプトはこちら。

簡潔なボリュームは、曲面、段差、斜面の3つの行為で構成されています。縞模様の布に包まれた愛らしい姿は、2つの頑固な窓によって意図的に壊されています。必要なパーティション、階段、ドア、柱は、この非直線的なオブジェクトの中にある。この家は2つの人格を持っています。1つは滑らかなミニマリストで内向的、背を向けることができ、もう1つは豪快で先鋭的、恥ずかしがらず戦う準備が整っています。

建築家によるテキストより翻訳
チッパーフィールド事務所とザイドラーが設計者に選ばれた「カナダ国会議事堂前地区再開発」。議会のオフィス空間等を内包する計画で、既存の文化財指定を受けた建物群を残しつつ環境に配慮した新棟を追加、国家の価値観や持続可能な未来へのヴィジョンも示す
チッパーフィールド事務所とザイドラーが設計者に選ばれた「カナダ国会議事堂前地区再開発」。議会のオフィス空間等を内包する計画で、既存の文化財指定を受けた建物群を残しつつ環境に配慮した新棟を追加、国家の価値観や持続可能な未来へのヴィジョンも示す photo©Prospettica
チッパーフィールド事務所とザイドラーが設計者に選ばれた「カナダ国会議事堂前地区再開発」。議会のオフィス空間等を内包する計画で、既存の文化財指定を受けた建物群を残しつつ環境に配慮した新棟を追加、国家の価値観や持続可能な未来へのヴィジョンも示す photo©Prospettica
チッパーフィールド事務所とザイドラーが設計者に選ばれた「カナダ国会議事堂前地区再開発」。議会のオフィス空間等を内包する計画で、既存の文化財指定を受けた建物群を残しつつ環境に配慮した新棟を追加、国家の価値観や持続可能な未来へのヴィジョンも示す photo©Prospettica

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ロンドンザイドラー・アーキテクチャーが国際コンペで設計者に選ばれた、カナダ・オタワの「カナダ国会議事堂前地区再開発」です。
議会のオフィス空間等を内包する計画で、既存の文化財指定を受けた建物群を残しつつ環境に配慮した新棟を追加、国家の価値観や持続可能な未来へのヴィジョンも示す事が意図されました。

こちらはリリーステキストの翻訳

カナダ国会議事堂地区再開発にザイドラーとデイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツの提案が採用される

カナダ公共サービス・調達省は本日、国際設計競技を経て、ザイドラー・アーキテクチャーがデイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツと共同で、カナダ国会議事堂地区第2ブロックの設計競技の優勝者に選出されたと発表しました。

第2区画は、オタワのダウンタウンにある国会議事堂のすぐ南に位置し、カナダの国会議事堂の向かい側にある都市部の一等地です。敷地内には、規模や状態の異なる11棟の建物があり、何重もの文化財指定を受けています。

コンペティションでは、上院と下院のオフィススペースを提供し、国会図書館を含む国会宿舎の将来の統合を可能にするために、このブロックを再開発する案が募集されました。

このプロジェクトは、国家的重要性を持つ場所として、民主的な政治を行うための施設や都市インフラを提供するだけでなく、国家の価値観や持続可能で包括的な未来へのヴィジョンを表す責任を担っています。

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツとザイドラーの計画は、先住民族の尊敬と良き管理者としての価値観に触発され、持続可能性と循環型経済への挑戦として、既存の構造物のほとんどを残し、それらを新しい低炭素で効率の良い建物と組み合わせて、多様で特徴的、かつ一貫した全体を作り上げることを目的としています。

この提案は、Atelier Ten、Bureau Bas Smets、Two Row Architect、EVOQ Architecture、Brian Boylan、Read Jones Christoffersen、Smith and Andersen Consulting Engineering、S+A Footprint、Senez Coとの共同開発で行われました。

ザイドラー・アーキテクチャーのシニアパートナーであるヴァイディラ・バネリスは、次のように述べています。
「カナダ人として、また建築家として、私たちは国家的重要性を持つ場所でデザインを作り上げることができるという特権を認識しています。これはめったにない機会であり、私たちのチーム全体が、カナダ政府とカナダ国民を代表するという責任を理解しています。私たちのヴィジョンは、自分自身と未来に自信を持つことができる国の為に、目的主導、国民主導、カナダ独自、現代的なスタイルで、カナダがありうる最高の姿である包括性、差異受容性、回復力、自然との調和を示す未来です」

デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツのプリンシパルであるデイビッド・チッパーフィールドは、次のように述べています。
「このプロジェクトを通じて、私たちは、環境への配慮とコミュニティの理想を原動力に、過去を受け入れ、未来を見据えた、敬意と先鋭性を兼ね備えた都市と建築の応答を開発することを目指しました。私たちの計画の価値を認めてくださった審査員の方々に感謝しています。このコンペティションは、厳しく、刺激的で楽しいものでした」

竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指す
竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指す外観正面 photo©ロココプロデュース 林広明
竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指すバー(旧味噌蔵) photo©ロココプロデュース 林広明
竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指すレストランメイン客席(旧酒造) photo©藤井浩司(TOREAL)
竹中工務店による、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」。古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルを目指す客室 百七2F(家財蔵) photo©藤井浩司(TOREAL)

竹中工務店が設計した、長野・塩尻市の宿泊施設「歳吉屋 BYAKU Narai」です。
古い町並みが残る“奈良井宿”の重要伝統建築の再生計画、潜在価値の掘り起こしを課題として古民家の歴史や背景と対話し文脈を引継いだ新旧が交わる空間を考案、歴史を継承し町に開かれた施設のモデルも目指されました。施設の公式サイトはこちら

長野・奈良井宿は江戸と京を結ぶ中山道の中間地点に位置し、道中最高標高の鳥居峠の入り口に位置する。
1kmという、全国の宿場町でも最大規模を誇る伝統的な町並みが圧倒的な存在感を示す一方で、宿泊施設やアクティビティーに乏しく、潜在的な価値をどう掘り起こすかが課題であった。

建築家によるテキストより

その町並みの中でも象徴的な「杉の森酒造」は、寛政5年に創業し、2012年に廃業するまで、約200年の歴史を持つ。江戸時代に創建され重要伝統建築物群として登録された母屋と家財蔵、味噌蔵、酒づくりが行われていた酒蔵があり、それらを八つの客室を持つ宿、別棟とも共用する30席のレストラン、宿泊客以外も利用できるバーと温浴施設へと再生した。

建築家によるテキストより

外観や構造体の保存規制の中で耐震性能や温熱環境、防災、遮音機能の向上を図ると共に、古民家の持つ歴史的背景や空間、架構、設えなどと丁寧に対話を繰り返した。そうすることで、残すべきものを活かしつつ、新鮮な驚きや発見がある空間への再構築を試みた。

八つの客室はヴィラのようにそれぞれが独立し、専用のアプローチと庭、露天風呂を持つ。江戸時代の商家の特徴的な間取りから、ハレ/ケ、ミセ/オクなどの文脈を掘り起こし、八つ全てに異なるテーマを設定。架構や床の間、欄間、竿縁天井などの古い設えと新たに挿入する設えを文脈に沿って精選した。

建築家によるテキストより
元木大輔 / DDAAによる、東京・台東区の、ショールーム兼オフィス「Hender Scheme Kuramae」。服飾ブランド運営企業の為に計画、“韻を踏む様な作り方”を目指してブランドの姿勢から導いた“切りっぱなし”等の3つのルールを徹底して設計、白でも黒でもないグレーの諧調の中にある価値観を探求
元木大輔 / DDAAによる、東京・台東区の、ショールーム兼オフィス「Hender Scheme Kuramae」。服飾ブランド運営企業の為に計画、“韻を踏む様な作り方”を目指してブランドの姿勢から導いた“切りっぱなし”等の3つのルールを徹底して設計、白でも黒でもないグレーの諧調の中にある価値観を探求 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・台東区の、ショールーム兼オフィス「Hender Scheme Kuramae」。服飾ブランド運営企業の為に計画、“韻を踏む様な作り方”を目指してブランドの姿勢から導いた“切りっぱなし”等の3つのルールを徹底して設計、白でも黒でもないグレーの諧調の中にある価値観を探求 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・台東区の、ショールーム兼オフィス「Hender Scheme Kuramae」。服飾ブランド運営企業の為に計画、“韻を踏む様な作り方”を目指してブランドの姿勢から導いた“切りっぱなし”等の3つのルールを徹底して設計、白でも黒でもないグレーの諧調の中にある価値観を探求 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・台東区の、ショールーム兼オフィス「Hender Scheme Kuramae」。服飾ブランド運営企業の為に計画、“韻を踏む様な作り方”を目指してブランドの姿勢から導いた“切りっぱなし”等の3つのルールを徹底して設計、白でも黒でもないグレーの諧調の中にある価値観を探求 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・台東区の、ショールーム兼オフィス「Hender Scheme Kuramae」です。
服飾ブランド運営企業の為に計画、“韻を踏む様な作り方”を目指してブランドの姿勢から導いた“切りっぱなし”等の3つのルールを徹底して設計、白でも黒でもないグレーの諧調の中にある価値観を探求が試みられました。施主企業の公式サイトはこちら

蔵前駅からほど近いコンクリート造のビルをまるごと1棟エンダースキーマやポリプロイドなどを運営するlaicoS(ライコス)のショールームとオフィスに改修するプロジェクトだ。

建築家によるテキストより

このスペースにはいくつかの簡潔で明確なルールがある。1つは素材のバリ取りなどはするが、大幅な端部処理をせず、切りっぱなしで使うこと。2つめは色合わせをできるだけせずに、素材の色をできるだけそのまま使うこと。3つめは、クラフト/インダストリアル、表/裏、人工/自然、チープ/ラグジュアリーといった対極の存在を、できるだけ等価に扱う、ということだ。

最初の2つの「切りっぱなし」と「素材の色」はエンダースキーマが用いるベジタブルタンニンレザーをDDAAなりに翻訳した特徴で、3つめは、彼らのクリエーションから感じることのできる「作り方」から着想したルールだ。

建築家によるテキストより

ところで、プロジェクトが終わったあとにライコスが出版した書籍「principle(プリンシプル)」に、このような一文があった。

黒か白もしくは、エキストリームな意見でないと人に届きづらい今だからこそ、ひっくり返したり角度を変えたりしながら、グレーのグラデーションの中にあるまだ見ぬ揺れ方向を提示していきたい。

星付きレストランと赤ちょうちんはどちらが良いという訳ではなく、両方とも美味しいし、楽しい。そこにはコンセプト、つまり、楽しみ方や視点の違いがあるだけだ。ハイ/ロー、クラフト/インダストリアル、表/裏、人工/自然、両方の良さがあって、どちらかに偏ることなく無数のグレーのグラデーションの中にある新しい視点や価値観を考え続けたい。

建築家によるテキストより
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える photo©Pavlos Ventouris / MVRDV
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」。都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVとロッテルダム・ルーフトップ・デイズによる、オランダの「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」です。
都心部のビル屋上を繋ぐ約600mのインスタレーション、街に対する新しい視点の提供を目指して街で最も重要な街路を跨ぐように設計、屋上活用の有効性や都市貢献の可能性を伝える事も意図されました。

こちらはプレスリリースの翻訳

ロッテルダム・ルーフトップ・ウォークがオープンしました。高さ30mのオレンジ色の絨毯で、街の様々な表情を楽しむことができます。

昇天祭の今日、ロッテルダム・ルーフトップ・ウォークがオープンし、来場者は高さ30メートルのさまざまな屋根の上を冒険しました。ロッテルダム・ルーフトップ・デイズとMVRDVがデザインしたこのインスタレーションのハイライトは、ロッテルダムで最も重要な通りの一つであるクールシンゲルに架かる橋です。ルーフトップ・ウォークは、一般の人々に街に対する新しい視点を提供することを目的としています。屋根は、都市をより住みやすく、生物多様性に富み、持続可能で、健康的なものにする「第二の層」となり得るのです。

鮮やかなオレンジ色の「ロッテルダム・ルーフトップ・ウォーク」は全長600mで、1ヶ月間、市民に街の素晴らしい眺めを提供します。アーティスト、デザイナー、建築家が、屋上を緑化、貯水、食糧生産、エネルギー生成のために効率的に利用すれば、どれだけのことが可能になるかを示す屋上展示です。オランダのステイガー社によって作られたインスタレーションの上に、バーチャルヴィレッジからバイエンコルフ百貨店の屋上のグリーンデザインまで、あらゆるメーカーが屋根がいかに持続可能で健康的、そして住みやすい都市に貢献できるかを示しています。

この仮設展示は、ロッテルダム・ルーフトップ・デイズの取り組みで、コンセプトとデザインはMVRDVと共同で開発されました。MVRDVはオフィスとして、長年にわたり都市部のスペース不足の解決に積極的に取り組んでおり、地方の都市化が進むのを防ぎたいと考えています。屋上緑化は、気候変動、住宅危機、再生可能エネルギーへの移行といった大きな問題の解決に役立ちます。ルーフトップ・ウォークは、こうした問題に注目し、特に18.5km2の平屋根部分が使われていないロッテルダムで、その可能性をより多くの人に認識してもらうためのものです。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「2006年、ロッテルダム復興75周年を記念して、『クリテリオンへの階段』をデザインし、約37万人の来訪者を集めました。そのとき、このプロジェクトの続編を作ったらどうかというアイデアが生まれました」
「ユーロビジョン・ソング・コンテストの時は、優勝者を称える高いステージを作るというアイデアもありましたが、パンデミックのために中止されました。屋根を占拠して緑を増やすだけでなく、屋根をつなげて、ロッテルダム市民に新しい屋上公園を実現したことを嬉しく思うとともに、さらなる続編を主張したいと思います! そのためには、オレンジ色のカーペットとクールシンゲルの橋が最初の良いテストケースとなるでしょう」

五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる photo©佐々木育弥
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる photo©佐々木育弥
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる photo©佐々木育弥
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる photo©佐々木育弥

五十嵐淳建築設計事務所が設計した、北海道・虻田郡の「ニセコの小さな住居」です。
海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくりました。

シンガポールからニセコに移住した若い夫婦と犬1匹のための小さな住居である。

ニセコは道央の後志管内中央に位置する、東に羊蹄山、北にニセコアンヌプリの山岳に囲まれた波状傾斜の多い丘陵盆地である。
冷帯湿潤気候で平均気温は6.7℃、夏は暑く雨量は多い。冬は寒く、特別豪雪地帯に指定されている。

建築家によるテキストより

現在このエリアはインバウンド需要により地価が高騰し、同時に建設コストも高騰していることから、汎用性のない方法ではなく、地場の施工慣習に則って設計する、この地での住宅の建ち方として反復可能な方法を選んだ。フットプリントは最小に、構造は枠組壁工法のオープン工法とし、軒の出は工法による最大値とした。基礎形状や断面、暖房方式についても慣習に則った。

建築家によるテキストより

自然や環境は多様である。
コンドミニアムや別荘やキャンプのように、時どき触れ合う自然や環境と、住居のようにそこに生き続け、向き合わなければならない自然や環境は、付き合い方が大きく変わる。厳しさも豊かさであるといえるが、付き合い方や向き合い方にも多様性が必要となる。そんな地球環境との多様な距離感をつくった住居である。

建築家によるテキストより
ツバメアーキテクツによる、東京の「目黒川沿いのクリニック」。川を見下ろす場にあるMRI検査施設の計画、立地を活かした開放性を目指して風景を取り込み外からの視点にも応える“川面の様に波打つ天井”を考案、全体も天井のリズムに合わせ都市と内装を結び付ける
ツバメアーキテクツによる、東京の「目黒川沿いのクリニック」。川を見下ろす場にあるMRI検査施設の計画、立地を活かした開放性を目指して風景を取り込み外からの視点にも応える“川面の様に波打つ天井”を考案、全体も天井のリズムに合わせ都市と内装を結び付ける photo©morinakayasuaki
ツバメアーキテクツによる、東京の「目黒川沿いのクリニック」。川を見下ろす場にあるMRI検査施設の計画、立地を活かした開放性を目指して風景を取り込み外からの視点にも応える“川面の様に波打つ天井”を考案、全体も天井のリズムに合わせ都市と内装を結び付ける photo©morinakayasuaki
ツバメアーキテクツによる、東京の「目黒川沿いのクリニック」。川を見下ろす場にあるMRI検査施設の計画、立地を活かした開放性を目指して風景を取り込み外からの視点にも応える“川面の様に波打つ天井”を考案、全体も天井のリズムに合わせ都市と内装を結び付ける photo©morinakayasuaki

ツバメアーキテクツが設計した、東京の「目黒川沿いのクリニック」です。
川を見下ろす場にあるMRI検査施設の計画、立地を活かした開放性を目指して風景を取り込み外からの視点にも応える“川面の様に波打つ天井”を考案、全体も天井のリズムに合わせ都市と内装を結び付ける事が意図されました。

MRIの検査を行うクリニックの設計。

施主は目黒川沿いの空中階を選び、立地を活かした開放的なクリニックを要望した。

建築家によるテキストより

風景を取り込み、外を歩く人の視界に入ることも考え、川面のように波打つ天井をテーマにデザインを展開した。廊下もその天井のリズムに位置づくように全体をプランニングし、それぞれのヴォールトは検査室前の小さな居場所にも対応する。

建築家によるテキストより

川沿いの光が奥まで貫き、都市とインテリアを結びつけることを意識した。

建築家によるテキストより
久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイの「森の広場」。催し等に使われる半屋外広場の計画、多様な人々や用途の呼び込みを目指して文脈と繋がりつつ複数の観点の交差から生まれる建築を志向、地域の葉と鋼管フレームという対極の素材と仕組みでつくる
久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイの「森の広場」。催し等に使われる半屋外広場の計画、多様な人々や用途の呼び込みを目指して文脈と繋がりつつ複数の観点の交差から生まれる建築を志向、地域の葉と鋼管フレームという対極の素材と仕組みでつくる photo©Ratthee Phaisanchotsiri
久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイの「森の広場」。催し等に使われる半屋外広場の計画、多様な人々や用途の呼び込みを目指して文脈と繋がりつつ複数の観点の交差から生まれる建築を志向、地域の葉と鋼管フレームという対極の素材と仕組みでつくる photo©Ratthee Phaisanchotsiri
久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイの「森の広場」。催し等に使われる半屋外広場の計画、多様な人々や用途の呼び込みを目指して文脈と繋がりつつ複数の観点の交差から生まれる建築を志向、地域の葉と鋼管フレームという対極の素材と仕組みでつくる photo©Ratthee Phaisanchotsiri

久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureが設計した、タイの「森の広場」です。
催し等に使われる半屋外広場の計画、多様な人々や用途の呼び込みを目指して文脈と繋がりつつ複数の観点の交差から生まれる建築を志向、地域の葉と鋼管フレームという対極の素材と仕組みでつくられました。

森の中にある半屋外の広場の計画である。
週末にはマーケット、平日は様々なイベントが開かれ、ときには地域の人びとが集まる場所にもなる。

建築家によるテキストより

森の中にこのような多種多様な人や用途を呼び込む場所を作るために、コンテクストに深く繋がりながらも、一つの意味から生まれるのではない、複数のパースペクティブの交差に生まれる世界の化身のような建築を作りたいと考えていた。

建築家によるテキストより

この建築の具体的な構成は、木の葉を積層してできた屋根が、鋼管のグリッドフレームによって支えられているというものである。ここで使用している木の葉は、この周辺地域に群生する樹木から、年に一度乾季に落葉する際に集められたものである。

この葉を屋根材として使用する場合4、5年を目安に葺き替えを行う。構造部分も含めてこの建築の全ての部分はあり合わせのものを材料として反復することで全体を構成し、組み立ては全て手作業で行われている。仮設的に構成されているが、新陳代謝するように部材が入れ替わっていくことで、この先も長く生き残っていくことを意図したものである。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、事業拡大のため 建築設計の実務経験者を急募中
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、事業拡大のため 建築設計の実務経験者を急募中
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、事業拡大のため 建築設計の実務経験者を急募中

中村拓志&NAP建築設計事務所の、事業拡大のため 建築設計の実務経験者募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

中村拓志&NAP建築設計事務所でスタッフを募集します。

このたび業務拡大のため、建築設計の実務経験者を募集します。また、新卒社員も引き続き募集しています。

NAP建築設計事務所は、建築家中村拓志が主宰する建築設計事務所です。港区白金にある事務所には現在35名の設計スタッフ、4名の広報・事務スタッフが在籍し、国内外で40以上のプロジェクトが進行中です。これまでNAPは建築の設計監理のみならず、経営・企画・商環境のコンサルティングから、デザイン監修、建築完成後のインテリア・家具デザインまで、トータルに空間デザインに関わり、革新的な建築を創り続けてきました。

・・・・・・・・・・・・・

■多様な業務が経験できる柔軟な環境
NAP建築設計事務所は、多様なプロジェクトの設計を数多く手掛けているため、1年目から担当プロジェクトをもち、企画段階から基本設計、実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。能力に応じて昇給・役職アップを随時行うため、新卒入社2〜3年のスタッフでも能力が高ければ重要プロジェクトのメイン担当者として活躍できる、柔軟な人事配置制度となっています。
弊社の一級建築士の資格取得のための補助制度(30万円)を利用して勉強をしながら勤務することも可能です。また、ブランディングやコンサルティング、街づくり、プロダクトデザインなどを幅広く手掛けているので、より実践的で横断的なスキルを磨くことも可能です。
将来的には、パートナーとしてプロジェクトをもって独立することも可能なため、独立志望の方も開業までのステップとして、実務を経験し成長の場となることができればと考えています。

■クリエイティビティを発揮できる魅力的なプロジェクト
建材や家具までオリジナルのデザインを追求できる住宅、ラグジュアリーホテルの設計などハイエンド向けの設計監理業務においては、クリエイティビティを存分に発揮することができます。商業建築においては、JCDアワード(日本で最も権威ある商業建築のアワード)で金賞を史上初の3度受賞するなど非常に高い評価を受けています。また、公共建築においても体育館や学童保育所、集会場等を現在設計中で、多方面に渡る業務を経験できます。

■設計者=暮らしの達人になるために
NAP建築設計事務所では、人間らしい豊かで幸福な暮らしを営む「暮らしの達人」であることが設計者の基盤であると考えています。結婚や子育てをしながら働き続けられるような手当制度やレクリエーションの企画を行っています。プロジェクトチームごとにプレゼンを行う社内勉強会や見学会、NAP設計のホテルへの宿泊など、スキルアップの機会も積極的に設けています。

自身のクリエイティビティを発揮したい方、独立志望の方、会社と共に成長しながら長く勤めたい方など、意欲のある方を求めています。

五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉・越谷市の住戸改修「蒲生の住居」。集合住宅の角部屋の改修計画、限られた予算で居心地の良さを目指して“なんでもない”操作と素材を積み重ね既存の採光通風の可能性を最大化、暮らし方の変化も許容する普遍的強度をもつ空間をつくる
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉・越谷市の住戸改修「蒲生の住居」。集合住宅の角部屋の改修計画、限られた予算で居心地の良さを目指して“なんでもない”操作と素材を積み重ね既存の採光通風の可能性を最大化、暮らし方の変化も許容する普遍的強度をもつ空間をつくる photo©矢野紀行写真事務所
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉・越谷市の住戸改修「蒲生の住居」。集合住宅の角部屋の改修計画、限られた予算で居心地の良さを目指して“なんでもない”操作と素材を積み重ね既存の採光通風の可能性を最大化、暮らし方の変化も許容する普遍的強度をもつ空間をつくる photo©矢野紀行写真事務所
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉・越谷市の住戸改修「蒲生の住居」。集合住宅の角部屋の改修計画、限られた予算で居心地の良さを目指して“なんでもない”操作と素材を積み重ね既存の採光通風の可能性を最大化、暮らし方の変化も許容する普遍的強度をもつ空間をつくる photo©矢野紀行写真事務所

五十嵐理人 / IGArchitectsが設計した、埼玉・越谷市の住戸改修「蒲生の住居」です。
集合住宅の角部屋の改修計画、限られた予算で居心地の良さを目指して“なんでもない”操作と素材を積み重ね既存の採光通風の可能性を最大化、暮らし方の変化も許容する普遍的強度をもつ空間をつくる事も意図されました。

夫婦二人のためのマンションのリノベーション。

角部屋で二方向に開口部があり、採光も通風も十分に確保できるポテンシャルを有している。しかし、既存のプランは一つの開口部に一つの部屋を割り当てるようにぶつ切りにされていて、息苦しく感じられた。

建築家によるテキストより

角部屋の魅力を活かすために、すべての開口部に面するような大きな部屋を計画した。リビング、ダイニング、キッチン、寝室までがひとつながりになっている大きなワンルームである。特定の機能を持たせず、小さな段差やベンチなど、居場所の手掛かりだけを計画した。

建築家によるテキストより

工事にかけられる費用は解体費も含め400万以下で納める必要があったため、この計画では特殊な材料や設備は一切使わず、安価な汎用品のみでつくられている。なんでもない操作と、なんでもないマテリアルで、シンプルに明るく風の抜ける居心地の良い空間を目指している。

建築家によるテキストより
大阪の泉北ニュータウン茶山台B団地でのリノベコンペ「公社茶山台B団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催
大阪の泉北ニュータウン茶山台B団地でのリノベコンペ「公社茶山台B団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催

大阪の泉北ニュータウン茶山台B団地での、住戸改修実施コンペ「令和4年度公社茶山台B団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催され、参加者を募集しています。
今回は、「ニコイチ」に加え「1住戸リノベーション(リノベ50)」のアイデアも求められます。応募期間は2022年7月6日17時まで。また現地説明会が、2022年6月2日・3日に開催されます。【ap・ad】

コンペの概要

大阪府住宅供給公社では、これまで泉北ニュータウンの茶山台団地において、にぎわいづくりやコミュニティの活性化に向けた様々な取り組みを進めており、そのひとつとして平成27年度から公募により建築家など民間事業者のノウハウを活用した「2戸1化リノベーション(以下「ニコイチ」という。)」や「1住戸リノベーション(リノベ45)」を実施し若年・子育て世帯を含めた新たな活力となる人々を呼び込む魅力あるリノベーション住戸を供給してきました。

今年度は、茶山台団地に隣接する茶山台B団地において「ニコイチ」と「1住戸リノベーション(リノベ50)」の提案競技を引続き堺市と連携して実施し、魅力あるリノベーション住戸を供給します。

ついては、公社が求めるテーマに対して、民間事業者の柔軟な発想と企画力等による魅力的で実用性のある提案を公募します。

リリーステキストより

コンペの募集内容

「 じぶん時間を照らすサステナブルな暮らし 」

テレワークの浸透や働き方の多様化により生み出された時間を、新たな学びや趣味などに有効活用する人が増え、生活や住まい方に変化をもたらしています。

公社では新たな学びや趣味などを心地よく過ごせる住まいと、そんな住まいを照らす明かり、そしてサステナブルな暮らしを意識した新たな住空間の提案を求めます。

リリーステキストより

より詳しい情報は以下に掲載します。

加藤隼輝 / Poten-Potenと杉山聖昇 / mascotによる、長野の「信濃吉田の家」。住宅街にある既存建物が複数ある場の余白地に計画、最適な配置の検討から開始して内外の状況に応答する三方向に開く平面を考案、機能諸室の配置と曲線壁の導入で内部空間に開放性と独立性を生み出す
加藤隼輝 / Poten-Potenと杉山聖昇 / mascotによる、長野の「信濃吉田の家」。住宅街にある既存建物が複数ある場の余白地に計画、最適な配置の検討から開始して内外の状況に応答する三方向に開く平面を考案、機能諸室の配置と曲線壁の導入で内部空間に開放性と独立性を生み出す photo©中村絵
加藤隼輝 / Poten-Potenと杉山聖昇 / mascotによる、長野の「信濃吉田の家」。住宅街にある既存建物が複数ある場の余白地に計画、最適な配置の検討から開始して内外の状況に応答する三方向に開く平面を考案、機能諸室の配置と曲線壁の導入で内部空間に開放性と独立性を生み出す photo©中村絵
加藤隼輝 / Poten-Potenと杉山聖昇 / mascotによる、長野の「信濃吉田の家」。住宅街にある既存建物が複数ある場の余白地に計画、最適な配置の検討から開始して内外の状況に応答する三方向に開く平面を考案、機能諸室の配置と曲線壁の導入で内部空間に開放性と独立性を生み出す photo©中村絵

加藤隼輝 / Poten-Poten杉山聖昇 / mascotが設計した、長野の「信濃吉田の家」です。
住宅街にある既存建物が複数ある場の余白地に計画、最適な配置の検討から開始して内外の状況に応答する三方向に開く平面を考案、機能諸室の配置と曲線壁の導入で内部空間に開放性と独立性を生み出す事も意図されました。

周辺に小学校や団地などがある住宅地に60代夫婦の住宅を計画した。
この敷地には施主が営む酒屋、倉庫、車庫、畑があり日中の時間の多くをそれらの場所で過ごしている。この計画では余白となっているスペースが建設候補地であり最適な配置を検討することから始めた。

建物は敷地内外の状況を考慮し3方向に開く平面計画とした。北側は敷地内の既存庭に対して、南東側は敷地内の庭と畑さらには敷地外の市指定の天然記念物である大銀杏に対して、西側は夏場の卓越風を考慮して隣接地の建物間の隙間に向かって開いた。

建築家によるテキストより

3方のボリュームにはそれぞれダイニング、書斎、寝室とし、それらは一対のコアを配置した。それらのコアによりダイニング、書斎、寝室の間は適度に視線を制御し、かつ壁をRにすることで空間に一体感を与え、開放的でありながら独立性のあるつくりとした。

建築家によるテキストより

その空間の中でも場所ごとの微細な質を読み取り、それに呼応するように庇や建具、家具まで多角的にデザインを行うことで、暮らしの中でマクロスケールからミクロスケールにいたるまでの重層的な豊かさを感じられるような住宅とした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 アートの心とデジタル技術を統合し、建築設計と街づくりを行う「株式会社 KOO Associates」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)・秘書兼広報・アルバイトを募集中
【ap job更新】 アートの心とデジタル技術を統合し、建築設計と街づくりを行う「株式会社 KOO Associates」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)・秘書兼広報・アルバイトを募集中
【ap job更新】 アートの心とデジタル技術を統合し、建築設計と街づくりを行う「株式会社 KOO Associates」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)・秘書兼広報・アルバイトを募集中

アートの心とデジタル技術を統合し、建築設計と街づくりを行う「株式会社 KOO Associates」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)・秘書兼広報・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

クライアントが建築に願う喜びを起点に、様々な視点から専門家たちとコラボレーションし、対話と想像力を重ね、より豊かなプロジェクトとしてプロデュースすることが、これからの設計事務所に必要とされる大切な仕事の在り方だと考えています。

アートの心とデジタルテクノロジーを統合し、気持ちのいい循環の社会・環境の実現をめざし、建築設計・街づくりを一緒になって挑戦してくれる仲間を募集したいと思います。

皆様の応募をお待ちしております。

■現在進行中のプロジェクトについて
大型ビル、立体駐車場、生産工場、ホテル、都市公園施設など多数

宮本久美子+寺嶋利治+久保井聡 / ボンドアーキテクツによる、茨城の店舗「星乃珈琲店 守谷店」。ロードサイドで駐車場等の外部が過半を占める計画、“新しい郊外型店舗”を目指して歴史的建築を参照した“雁行型”で内外の多様な繋がりを形成、意匠の役割も担う架構が内装変化を経ても空間強度を維持
宮本久美子+寺嶋利治+久保井聡 / ボンドアーキテクツによる、茨城の店舗「星乃珈琲店 守谷店」。ロードサイドで駐車場等の外部が過半を占める計画、“新しい郊外型店舗”を目指して歴史的建築を参照した“雁行型”で内外の多様な繋がりを形成、意匠の役割も担う架構が内装変化を経ても空間強度を維持 photo©ToLoLo studio
宮本久美子+寺嶋利治+久保井聡 / ボンドアーキテクツによる、茨城の店舗「星乃珈琲店 守谷店」。ロードサイドで駐車場等の外部が過半を占める計画、“新しい郊外型店舗”を目指して歴史的建築を参照した“雁行型”で内外の多様な繋がりを形成、意匠の役割も担う架構が内装変化を経ても空間強度を維持 photo©ToLoLo studio
宮本久美子+寺嶋利治+久保井聡 / ボンドアーキテクツによる、茨城の店舗「星乃珈琲店 守谷店」。ロードサイドで駐車場等の外部が過半を占める計画、“新しい郊外型店舗”を目指して歴史的建築を参照した“雁行型”で内外の多様な繋がりを形成、意匠の役割も担う架構が内装変化を経ても空間強度を維持 photo©ToLoLo studio
宮本久美子+寺嶋利治+久保井聡 / ボンドアーキテクツによる、茨城の店舗「星乃珈琲店 守谷店」。ロードサイドで駐車場等の外部が過半を占める計画、“新しい郊外型店舗”を目指して歴史的建築を参照した“雁行型”で内外の多様な繋がりを形成、意匠の役割も担う架構が内装変化を経ても空間強度を維持 photo©ToLoLo studio

宮本久美子+寺嶋利治+久保井聡 / ボンドアーキテクツが設計した、茨城の店舗「星乃珈琲店 守谷店」です。
ロードサイドで駐車場等の外部が過半を占める計画、“新しい郊外型店舗”を目指して歴史的建築を参照した“雁行型”で内外の多様な繋がりを形成、意匠の役割も担う架構が内装変化を経ても空間強度を維持する事も意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

星乃珈琲店の新店舗の計画。
従来の「蔵」をテーマとした店舗に変わる「新しい郊外型店舗のデザイン」が求められた。

建築家によるテキストより

敷地は茨城県守谷市のロードサイドに立地する。一般的に郊外店舗は建物より駐車場などの外部空間が敷地の過半を占める。また、外装・内装には一定のコストをかけ設えるが、平面・構造・外構計画などはコストを抑えるため簡便なものとなることが多い。加えて従来の星乃珈琲店は、蔵というデザインソースも相まって外部との積極的なつながりのある店舗は少なかった。

建築家によるテキストより

そこで桂離宮など豊かな外部環境を持つ歴史的建築に多くみられる雁行型を参照し、現代の郊外環境において内外の多様なつながりをつくることで、立体的なファサードや外部とつながる客席、庭園のようなエントランス空間を計画した。

商業建築は必要に応じて模様替えや内装変更などが行われる。このような改変が加えられても変わらない強さを持った空間とするため片流れ大屋根によるおおらかな断面形式を採用した。

建築家によるテキストより
Horibe Associatesによる、大阪・吹田市の住宅「Navy Box」。厳しい法規制の下に作られた中庭と車庫を持つ住居、最大容積の確保を目指して様々な緩和の活用や中庭空間の導入を実行、庭を軸とし水平垂直を繋げて伸びやかな空間をつくる
Horibe Associatesによる、大阪・吹田市の住宅「Navy Box」。厳しい法規制の下に作られた中庭と車庫を持つ住居、最大容積の確保を目指して様々な緩和の活用や中庭空間の導入を実行、庭を軸とし水平垂直を繋げて伸びやかな空間をつくる photo©三木夕渚
Horibe Associatesによる、大阪・吹田市の住宅「Navy Box」。厳しい法規制の下に作られた中庭と車庫を持つ住居、最大容積の確保を目指して様々な緩和の活用や中庭空間の導入を実行、庭を軸とし水平垂直を繋げて伸びやかな空間をつくる photo©三木夕渚
Horibe Associatesによる、大阪・吹田市の住宅「Navy Box」。厳しい法規制の下に作られた中庭と車庫を持つ住居、最大容積の確保を目指して様々な緩和の活用や中庭空間の導入を実行、庭を軸とし水平垂直を繋げて伸びやかな空間をつくる photo©三木夕渚

Horibe Associatesが設計した、大阪・吹田市の住宅「Navy Box」です。
厳しい法規制の下に作られた中庭と車庫を持つ住居、最大容積の確保を目指して様々な緩和の活用や中庭空間の導入を実行、庭を軸とし水平垂直を繋げて伸びやかな空間をつくる事も意図されました。

容積規制の厳しい敷地面積87㎡での駐車スペースと中庭を内包した4人ご家族の住宅の計画です。
50%の建ぺい率より建築可能な面積は約43㎡。この制限の中から立体的な建築可能ボリュームを逆日影計算を行い算出した他、道路斜線天空率や壁面後退緩和、車庫の容積不算入緩和等を活用し獲得可能な最大容積を確保しました。

建築家によるテキストより

最大限の外皮を設定した上で、建築面積制限に収まるよう垂直に外部空間(中庭)を挿入。
その外部空間を軸として内部空間を配置し、内部空間においては水平垂直に空間相互の繋がりを設け、伸びやかな空間を実現しました。

建築家によるテキストより

リビングから段差なく続く中庭、上下をつなぐ吹抜、中庭のシンボルツリーには鮮やかな黄色い花を咲かせるイペを植えました。
シンボルツリーはリビング・ダイニングや寝室・キッチン・浴室等、生活の様々な場所から見え隠れし、四季を感じることで生活に潤いを与えます。

建築家によるテキストより
nendoによる、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」。ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す
nendoによる、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」。ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す photo©太田拓実
nendoによる、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」。ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す photo©太田拓実
nendoによる、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」。ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す photo©太田拓実
nendoによる、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」。ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す photo©太田拓実

nendoが設計した、東京・港区の、住宅メーカーのラウンジ「SUMUFUMU TERRACE」です。
ソフト重視の時代に対応した接客を行う施設、様々な内容に対応できる“可変性と開放性”を求めて200個のサッシを渦巻き状に並べた空間を考案、行為に規定されない自由さと多様性を生み出す事も意図されました。施設の公式サイトはこちら

住宅メーカーの積水ハウス株式会社のためにデザインしたコミュニケーションラウンジ。
オンライン情報の充実により、住宅の購入を考える顧客のニーズが変化してきている。

建築家によるテキストより

従来のように住宅展示場やモデルルームを見学するハード重視の接客スタイルから、長期的な視点に立って「どんな暮らし方をしたいか」「住宅を建てた後のメンテナンス」「家族構成の変化への対応」といったソフトを重視したコミュニケーションが住宅メーカーには求められつつある。
そのため、素材サンプルや模型の展示といった「ショールーム」的な要素は最小限にとどめ、カフェやギャラリー、ラウンジコーナーといった多様なコミュニケーションスペースを充実させることに。

建築家によるテキストより

こうした様々なコンテンツに対応できる「可変性」と、クローズドな空間が与える不安感を払拭する「開放性」を実現するために、「サッシ」を使ったデザインに。住宅にも用いられるサッシは、内と外を仕切る機能的な役割がありつつ、光を取り込んだり、外の緑へ視線が抜けたりと、視覚的な開放感をもたらしてくれる。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。