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瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsによる、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」。伝統的な長屋を改修したコーヒースタンド。地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築。耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識
瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsによる、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」。伝統的な長屋を改修したコーヒースタンド。地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築。耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識外観、北側の道路より見る、夕景 photo©西岡潔
瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsによる、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」。伝統的な長屋を改修したコーヒースタンド。地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築。耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識1階、エントランスから店内全体を見る。 photo©西岡潔
瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsによる、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」。伝統的な長屋を改修したコーヒースタンド。地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築。耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識1階、カウンター越しに「バリスタエリア」を見る。 photo©西岡潔
瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsによる、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」。伝統的な長屋を改修したコーヒースタンド。地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築。耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識1階、天井とスチール柱、照明の詳細。 photo©西岡潔

瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsが設計した、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」です。
伝統的な長屋を改修したコーヒースタンドです。建築家は、地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築しました。また、耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識しています。店舗の場所はこちら(Google Map)。

京都府宇治市に位置するこのコーヒースタンドは、伝統的な長屋建築をリノベーションしたプロジェクトである。

建築家によるテキストより

Atelier Satoshi Takijiri Architectsは、歴史的建築の記憶を残しつつ、耐震補強のために「ほぞ継ぎ」の伝統工法と現代的なスチールパイプを融合。ランダムに配置されたスチール柱が空間に日本的な「間」を生み出している。

また、宇治の水の歴史に着目し、鮮やかな青と半透明の波板、色付きアクリル板を用いて「水」をテーマにした抽象的なデザインを展開。必要最小限の機能と余白を活かした空間構成が、歴史と革新の共存を体現している。

建築家によるテキストより

このプロジェクトは、地域の歴史的背景と現代のデザインが調和する新たな風景を創出し、伝統と現代が共存する建築の可能性を示している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、“未来の古典”となる建築を目指す「STAR / エスティエイアール」が、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
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【ap job更新】 “デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、“未来の古典”となる建築を目指す「STAR / エスティエイアール」が、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中

“デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、“未来の古典”となる建築を目指す「STAR / エスティエイアール」の、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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STARで建築家・インテリアデザイナーとして、新しい挑戦をしませんか?

STARでは、建築家とインテリアデザイナーを目指すアシスタントデザイナーを募集しています!

私たちは、ブランドデザインと建築・空間のトータルデザインを提供するクライアントファーストのデザインファームです。
お陰様で、今年は数多くのアワード(グッドデザイン賞、APIDA、A’ Design、DFA、VMARK、台北デザインアワード、Sky Design Award、K-Designほか)を受賞しました。
「デザインの力で世界を美しくする」をモットーに、「未来の古典」となる普遍的なデザインを目指して国内外の多様なプロジェクトに挑戦しています。

特に、ホテルのデザインスキルを活かした納骨堂の設計や、お寺とホテルを融合させた新しい取り組みなど、独自性のあるプロジェクトを進行中。また、3Dプリンターを活用した模型製作にも力を入れ、デザインの可能性を広げています。

このようなチャレンジに共感し、未来を共に創造していきたい方をお待ちしています!

【STARで働く魅力】
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【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、業務拡大に伴い、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、業務拡大に伴い、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、業務拡大に伴い、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中開通直前のトンネルに宿泊する期間限定ホテル

地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」の、業務拡大に伴い、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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Fumihiko Sano Studioでは実務経験者の設計スタッフ、設計パートナー、プロジェクトマネジメントを募集しています。

弊社では佐野の持つ数寄屋大工というバックグラウンドを活かしながら、建築設計、インテリア、プロダクト、インスタレーション、アートワークなど、プロジェクトごとに作るコンセプトを中心に地域や自然の素材、一点ものの材料と向き合いながらものづくりをしていきます。
日本文化や茶の湯、木材や金属、石、左官、紙、布、ガラスなどの様々な素材や技術を使い、伝統的なだけではなく新しく現代の姿へアップデートすることを目指し活動しています。

受賞歴:EDIDA 2014 ELLE DECOR Young Japanese Design Talent、2016年度文化庁文化交流使、FRAME AWARD Emerging Designer of the Year2022、Single Brand Store of the Year 2023、IF DESIGN AWARD、GOOD DESIGN AWARD 等の賞を受賞し、国内外で色々な方面からの評価をいただいています。

現在弊社では、住宅、飲食店、商業施設、舞台、展覧会デザイン、ホテルの新築やリノベーション、ジュエリーショップなど幅広い分野の計画が進行しております。
プロジェクト担当者は作図作業だけでなくコンセプト発案から完成まですべて担当していただき、ものづくりと距離の近い環境で仕事をしていただけます。
アート、工芸、グラフィックデザインなど、建築にとどまらない仕事への興味や趣味を持った方からの応募をお待ちしています。

中山拓也建築事務所による、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」。飲食店の一部にカウンター席を作る計画。内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築。約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支える
中山拓也建築事務所による、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」。飲食店の一部にカウンター席を作る計画。内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築。約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支えるアプローチから客席側を見る。 photo©本多隼人
中山拓也建築事務所による、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」。飲食店の一部にカウンター席を作る計画。内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築。約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支える奥側からカウンター越しにアプローチ側を見る。 photo©本多隼人
中山拓也建築事務所による、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」。飲食店の一部にカウンター席を作る計画。内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築。約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支えるカウンターの天板と脚 photo©本多隼人
中山拓也建築事務所による、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」。飲食店の一部にカウンター席を作る計画。内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築。約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支える椅子とカウンター photo©本多隼人

中山拓也建築事務所が設計した、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」です。
飲食店の一部にカウンター席を作る計画です。建築家は、内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築しました。また、約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支えています。

木漏日が染み入るようなカウンターをつくり、建築の内部に人工的な自然現象を閉じ込める。
木漏日は暗がりの中でぼんやりと浮かび上がり、空間はざわざわと光と影で満ちあふれる。

このプロジェクトは、東京都港区白金にある一軒家のレストランの改修である。
2階に6席分のカウンターを増やしたいという依頼だった。

建築家によるテキストより

インテリアとしてではなく建築を考えるように設計したいと思い、建物全体を敷地としてひとつのカウンターを設計することで、それが置かれる空間や、さらにその空間と繋がる既存の空間全体との関係性を考えた。
エントランスや1階が既存のまま残るので、2階の壁紙や建具、設備は意図的に残したまま、カウンターとその周りの仕上げを少し操作することによって、既存と新たな要素の境界を緩やかに繋げていくことにした。

建築家によるテキストより

具体的には、周りの空間と同じ色のカウンターと椅子を部屋いっぱいに計画し、それらの新しくつくる家具と、既存の壁紙や建具に、手仕事で判(スタンプ)を押していく。判は、下地を覆い隠すと同時に、判以外の下地を余白として際立たせる。判の大きさや間隔は、地(既存)と図(判)が等価な関係になり、既存の空間と新たな要素が連続して混ざり合うように注意深く決定した。
手仕事で押された判は、にじみ、かすれなどの不規則性を伴うことで、下地を透かしつつ柔らかく覆う。その不規則性を計画するために、あらかじめたくさんのサンプルで確認し、慎重に一度限りの施工を行った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 岐阜を拠点とし、建築設計に加えてシェアスペースの運営等も手掛ける「ミユキデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 岐阜を拠点とし、建築設計に加えてシェアスペースの運営等も手掛ける「ミユキデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 岐阜を拠点とし、建築設計に加えてシェアスペースの運営等も手掛ける「ミユキデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

岐阜を拠点とし、建築設計に加えてシェアスペースの運営等も手掛ける「ミユキデザイン」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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岐阜市を拠点に、建築設計や地域に根ざしたシェアスペースなどの運営も行う一級建築士事務所株式会社ミユキデザインがスタッフを募集します。

ベースは、岐阜市美殿町の老舗家具屋の倉庫をリノベーションしたオフィスで、代表の末永と大前が仲間と立ち上げたまちづくり会社と空間を共有、若手メンバーや異なる職種との交流も多い環境です。

建築需要の少ない地方(岐阜)で、建築家という職能を生業とするために「あるものはいかし、ないものはつくろう」を合言葉に幅広い業務をおこなっています。場所も未来も自分の手でつくれたらすごく楽しいと思いませんか?

さて、建築設計に携わる中で、「いい場とは」「私や私たちのつくるものが社会や暮らしとどう繋がっているのか」の実感を求めるようになりました。
構成、形や素材、空間体験としての建築デザインはもちろん私たちを取り巻く環境デザインとして、道路や公園など公共空間利活用を通じて得られた経験を活かし、ランドスケープなどにも挑戦しています。そして、人や社会や市場とつながって、どんな新しい価値が生み出せるかを考えることも大切にしています。

大袈裟かもしれませんが、モノとコトの2つの視点から、身近な地域から遠くの隣人にまで届く魅力的な空間をつくることを通じて、未来を良くしていきたいと思っています。

【ap job更新】 設計した自社オフィスが“国際的な建築賞”も受賞する「R/URBAN DESIGN OFFICE」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 設計した自社オフィスが“国際的な建築賞”も受賞する「R/URBAN DESIGN OFFICE」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 設計した自社オフィスが“国際的な建築賞”も受賞する「R/URBAN DESIGN OFFICE」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中『ラーバンデザインオフィス本社(2020)』 写真:千葉顕弥

設計した自社オフィスが“国際的な建築賞”も受賞する「R/URBAN DESIGN OFFICE」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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R/URBAN DESIGN OFFICEでは、一緒にプロジェクトを進めるメンバーを募集しています 。

弊社は、東京大学大学院卒業後シーラカンス(CAt)から独立した雨宮知彦が設立した建築設計事務所です(経歴等はHP参照ください)。
近年、規模の大きい仕事も増えてきており、一緒に事務所を成長させていける仲間を探しています!

以下のような特徴のある事務所です。興味を持った方はぜひご連絡ください。

【2項対立】
事務所名(rural/urban)の由来でもありますが、農村的/都市的、固着/流動、永遠性/永続性、フォーマル/インフォーマル、抽象/具象といった2項対立的な視座で環境をとらえつつ、そのあいだのトレード関係や境界面、グラデーションをデザインの主題としていきます。

【多用途】
様々な用途の設計にチャレンジしています。これまで、個人住宅・集合住宅・店舗・オフィス・保育所・学校・美術館などの実績があります。現在は公共の教育施設2件・大型リゾートホテル・スポーツ施設・共同住宅1棟改修・戸建て住宅1棟改修など多彩なスケールのプロジェクトが進行中で、それぞれの得意な仕事を担当できます。実務経験のある方、優遇します。

【グローバル】
日本国内だけでなく、インドネシアやアルゼンチンなど海外のプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。英語堪能な方、優遇します。

【世界一のオフィス】
国際建築賞FRAMEAWARDS2021「SMALL OFFICE OF THE YEAR」を受賞した事務所は、道路に面した1階の地域に開かれた場所です。内装は自社でリノベーションし、コロナに対応した風通しの良い快適な執務空間です。

【コンペ】
コンペやプロポーザル、アワードにも積極的にトライします。各種プロポーザルコンペや、SDレビュー・建築学会新人賞や海外の建築賞など、入選・受賞多数。

【アカデミック】
代表が大学で研究や非常勤講師をしている関係で、大学のプロジェクトとの協働機会があります。

【フレキシブル】
フルタイム勤務だけでなく、個人のスタイルに合った働き方を推奨します。代表も5歳と10歳の子育てに励んでいます。

鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームによる、千葉の、設計者の自邸「増減の家」。コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画。限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向。高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案
鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームによる、千葉の、設計者の自邸「増減の家」。コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画。限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向。高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案外観、西側より見下ろす。 photo©小島康敬
鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームによる、千葉の、設計者の自邸「増減の家」。コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画。限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向。高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案1階、「外リビング」と庭 photo©小島康敬
鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームによる、千葉の、設計者の自邸「増減の家」。コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画。限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向。高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案1階、リビングとダイニングから開口部越しに「外リビング」を見る。 photo©小島康敬
鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームによる、千葉の、設計者の自邸「増減の家」。コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画。限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向。高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案ロフトからダイニング越しに「外リビング」を見る。 photo©小島康敬

鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームが設計した、千葉の、設計者の自邸「増減の家」です。
コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画されました。建築家は、限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向しました。そして、高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案しました。

室内面積65㎡。断熱等級6(UA値0.44、BEI0.68、C値0.3)、6kwの太陽光発電によるZEHの平屋住宅です。

建築家によるテキストより

コロナ禍を経て家とは?生活とは?暮らしとは?
そこに必要となるものは?どうなったか?今回自邸をつくるにあたり考えた事です。

豊かさとは何か?
暮らしの豊かさとは、物質的な物があれば豊かである、、、という事では決してなかったと思います。満ち足り状況、心踊る瞬間があること、そんな形にもならない感覚や気分が大切なのだと思います。家にできること、建築にできることは限られているけど、そんな情緒的な豊かさが益々大切になってきている気がします。

一方で現実問題としては、物価も上がり建設費も高騰しています。どんなに予算があっても程度の差こそあれ全ては満たせない状況です(そうでない人もいますが)限られた予算、限られた条件の中で家という器に豊かさをどうつくれるか?が最近考えているテーマでもあります。

建築家によるテキストより

自邸である今回の家では最近Sデザインファームが取り組んでいる高気密、高断熱化で断熱等級6の家としています。

これは「増やすことでの豊かさ」だと思います。
高気密・高断熱住宅はどうしても「何年で回収するか?」など投資回収の話になってしまいますが、子どもたちの時代、孫たちの時代に対してエネルギー問題、温暖化対策として建築家・工務店などの作り手はもちろんの事、今を生きる住み手も何かする必要があると感じています。高断熱化、高気密化などの断熱強化、トリプルガラス、創エネとなる太陽光発電はわずかなエネルギーで家が涼しくなり、太陽の恵みで室内は暖かくなります。この1年暮らしてみて、こんなに快適なのかと改めて実感しています。

一方で「減らすことでの豊かさ」にも取り組んでいます。
建物をごそっとくり抜いたような外リビングは屋根があり単板サッシによる欄間がありますが、室内が残されたまま外化されたような空間です。室内空間でなくコントロールされてない屋外空間であるため、暑さ寒さなど外的要因が如実に反映されます。でも外でご飯、焚き火、寝転んで猫と戯れる、虫の飼育場、汚れても出しっぱなしにしていても気にならない緩さがあります。

建築家によるテキストより
高池葉子建築設計事務所による、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」。設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画。沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案。先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図
高池葉子建築設計事務所による、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」。設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画。沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案。先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図俯瞰、東側から書庫と離れを見下ろす。 photo©中村絵
高池葉子建築設計事務所による、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」。設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画。沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案。先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図左手前:書庫、右奥:離れ photo©中村絵
高池葉子建築設計事務所による、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」。設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画。沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案。先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図書庫、内部 photo©中村絵
高池葉子建築設計事務所による、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」。設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画。沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案。先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図書庫、内部 photo©中村絵

高池葉子+尾野克矩+佐藤緋里 / 高池葉子建築設計事務所が設計した、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」です。
設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画です。建築家は、沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案しました。また、先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図されました。
本建築の内覧会が、2024年12月14日(土)に開催されます(詳細は記事末尾に掲載)。参加申込はこちらから(締切:2024年12月11日まで)。

千葉県いすみ市の小さな山の頂上に、1万冊の本を収容する書庫と離れをつくった。

約40年前、私の父がこの地の山荘を購入し週末に通い果樹の手入れをしながら、毎月友人を招待し季節の恵みを楽しんできた。父がライフワークとして収集した本をアーカイブとして残したいと願い、書庫をつくることとなった。
また、私は学生時代からこれまで作成したすべての模型をこの山荘に運んでいた。いよいよ模型の置き場がなくなり、書庫の隣に建築模型を納める離れを同時につくらせてもらうことになった。

書庫に納める本は専門書が多く、将来的には小さな図書館として研究者や地域の方たちに開放する。また、離れも見せる倉庫として、訪れた方に建築模型を自由に眺めてもらう場所とする予定である。

建築家によるテキストより

山荘の周辺は空き家が多く、深刻な過疎化が進んでいる場所にただでさえ人が寄り付かなさそうな書庫と離れをつくる。このテーマにどう向き合うのか。

書庫は、この地に訪れたくなる動機付けのひとつとして、みんなが見に行きたくなるような特徴的なかたちの建物を提案した。
コンパクトなスペースの中にできる限りたくさんの本が置けるよう、ジグザグの壁を巻貝のように囲い込み外壁の周長をかせぎ、内部に小さな閲覧スペースを設けた。

建築家によるテキストより

敷地は鬱蒼とした森の中であるが、かろうじて樹上から光が差し込んでくる。極力直射日光を本に当てないために開口部は2枚の屋根をずらし、ハイサイドライトからの光のみを取り入れるようにした。内部の約6mのスパンは鉄骨のトラスで飛ばしている。

この屋根形状を実現するためには、野地板を放射状に張れるように登り梁の天端をすべて異なる角度で斜めカットする必要がある。3D加工機でプレカットを行うことで、複雑な形状もスムーズに加工することができた。

ハイサイドライトは、山の中へも搬入がしやすく耐候性、耐久性に優れたETFEフィルムを用いた。外壁は敷地の山の土を用いて20人のボランティアと一緒にワークショップ形式で塗り込んだ。伐採期限が過ぎている現地のスギ林を、この機会に数十本間伐し皮を剥ぎ、スギ皮を外壁の一部に張り付けた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 万博パビリオンや住宅などの建築設計に加え、家具やグラフィックも手掛ける「the design labo」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 万博パビリオンや住宅などの建築設計に加え、家具やグラフィックも手掛ける「the design labo」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 万博パビリオンや住宅などの建築設計に加え、家具やグラフィックも手掛ける「the design labo」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中大阪・関西万博パビリオン計画

万博パビリオンや住宅などの建築設計に加え、家具やグラフィックも手掛ける「the design labo」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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建築設計業務を中心に、幅広くモノ創りに関わる株式会社the design laboが正社員を募集中

弊社は住宅から万博パビリオンまで大小様々な建築設計業務を中心に、そこで使用される家具やグラフィックまで幅広くモノ創り全般に関わっています。
現在、戸建住宅、集合住宅、店舗、文化施設などの建築設計監理業務、海外メゾンや家具ブランドとのプロダクトデザイン業務、海外での展示会プロデュースなど、国内外で様々なプロジェクトが進行中です。

この度、建築設計・監理を担う正社員を募集します。
一緒にものづくりの質を高めてくださる方からのご応募をお待ちしております。

【代表者 プロフィール】

板坂 諭
1978年生まれ。城戸崎建築研究室を経て、2012年に建築設計、プロダクトデザインなど幅広い分野で創作活動を行う株式会社the design labo 一級建築士事務所を設立。住宅や商業施設などの建築設計を主軸としながらも、数多くのプロダクトデザインを担当。幾つかの作品が美術館のコレクションに加えられるなど、エリアやジャンルを越えた活動を行っている。著書に『New Made In Japan』(青幻舎)、『IN THINGS』(Lecturis)がある。

【ap job更新】 土木・都市・ランドスケープなど、公共空間のデザインを手掛ける「上條・福島都市設計事務所」が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 土木・都市・ランドスケープなど、公共空間のデザインを手掛ける「上條・福島都市設計事務所」が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 土木・都市・ランドスケープなど、公共空間のデザインを手掛ける「上條・福島都市設計事務所」が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中肱川かわまちづくり

土木・都市・ランドスケープなど、公共空間のデザインを手掛ける「上條・福島都市設計事務所」の、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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上條・福島都市設計事務所は2020年3月に上條慎司と福島秀哉の共同主宰により設立した、土木、都市、ランドスケープなど公共空間のデザインを中心に活動する設計事務所です。

2020年から進める愛媛県の肱川かわまちづくりにおける土木スケールのデザイン、2022年にコンペ最優秀を受賞した隠岐の島町西郷港周辺地区の約3haに及ぶ都市スケールのデザイン等、2023年にグッドデザイン賞を受賞した弥彦村のカフェをはじめとする建築・ランドスケープとが一体となったデザインなど、幅広い対象の計画から実施設計まで担う弊社の専門性を活かしつつ、第一線で活躍する建築家やデザイナーの方々と積極的にチームを組み、領域横断的にデザインに取り組んでいます。

そのため弊社に在籍するスタッフは、実践を通して、地域の歴史文化の継承や地域再生に向けた自治体単位のデザイン戦略立案から、質の高い公共空間・公共施設の実現に向けた、ランドスケープ、駅前広場、街路、河川などの空間デザインやディテール検討まで、様々な対象とスケールの計画・デザインにまつわる技術を学びつつ、幅広い人脈を築いています。

在籍するスタッフは皆20代で、スタッフ間でも議論を重ねながら、互いの技術を高めあっています。また基本的には、プロジェクトの担当スタッフが主宰する上條・福島とダイレクトにやりとりしながら業務を進めるスタイルをとっているため、スタッフは実践的な生きた経験を積むことができます。

都市、土木、ランドスケープの分野に限らず、建築を学んだ学生も歓迎しております。

これら徐々にスタイルを築きつつある私たちの取組みのさらなる展開に向け、公共空間、公共施設のデザインを軸とする幅広いデザイン活動に興味を持ち、チームの一員として共に学び、働いてくれるスタッフを募集します。

ご応募お待ちしております。

【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(経験者・2025年新卒)を募集中52間の縁側 ©黒住直臣 / 新建築2023年1月号 / GA JAPAN180 2023年1月号

山﨑健太郎デザインワークショップの、設計スタッフ(経験者・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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一緒に働く設計スタッフを募集しています。

山﨑健太郎デザインワークショップでは、これまでに沖縄の地域住民と一緒に琉球石灰岩を積んで建設した「糸満漁民食堂」をはじめ、斜面を活かした階段上の「はくすい保育園」、視覚障害者の支援施設「ビジョンパーク」、日常を感じられるコモン型の「新富士のホスピス」、地域みんなの居場所である「52間の縁側」など、刺激的な建築であることよりも子供から高齢者まで様々な人に受け入れられ、人生の一部となっていくような建築を目指してきました。

現在は、チャペル(東京・港区)、ワイナリーとオーベルジュ(三重・伊賀)、地形の中の文化交流施設(静岡・熱海)、就労支援作業所とお菓子工場(沖縄)など、用途や規模、場所もさまざまな設計業務が進行しています。

プロジェクト規模が大きくなるにつれ、それぞれの役割でチームとして取り組む体制に移行しつつありますが、能力や熱意に応じ1年目からプロジェクトの担当者として、基本・実施設計から現場監理まで一貫して携わることも可能です。また経験年数によらず、能力に応じて昇給や担当を変更していくため、各々の実力を発揮しやすく、やりがいや成長を実感できる環境を用意しています。

ご応募お待ちしております。

ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Havas Events Shanghai Office」。天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修。交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出。孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担う
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Havas Events Shanghai Office」。天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修。交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出。孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担うエントランス photo©Havas Events Shanghai
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Havas Events Shanghai Office」。天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修。交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出。孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担うエントランス側からワークスペースを見る。 photo©Havas Events Shanghai
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Havas Events Shanghai Office」。天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修。交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出。孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担うワークスぺースから3Dデザイナールーム側を見る。 photo©森恵吾
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Havas Events Shanghai Office」。天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修。交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出。孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担う「休憩スペース2」 photo©Havas Events Shanghai

森恵吾+ジャン・ジエ+マ・ハイユン / ATELIER MOZHが設計した、中国・上海市のオフィス「Havas Events Shanghai Office」です。
天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修する計画です。建築家は、交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出しました。また、孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担っています。

眺めは、周辺の豊かな都市環境を望むパノラマのようであったが、低く抑えられた天井は、水平に広がる美しい眺めを強調するとともに、少し窮屈な印象を与えてもいた。

あらゆる業種のイベント企画からその設営監理までをこなすクライアントチームは、計画当初から彼ら自身が求めるオフィス環境に対してきわめて自覚的であった。彼らが求めていたのは、チーム内でのコミュニケーションの円滑化を図るため、開放的かつ流動的、そしてときには個別の作業に集中できるような、そんな場所であった。

建築家によるテキストより

まずは既存の天井が与える圧迫感を軽減するために、オフィス中心部の天井に大きな「孔」をあける。それによって生まれた異なる高さを持つ天井は、ワークスペースと動線部をゆるやかに区分する。前者ではダークグレーの天井と床材によって空間の高さをぼかし、後者では元の天井高さを維持することで、水平方向の動きを促し、天井に沿った環状の動線をつくりだす。

建築家によるテキストより

オフィスの周縁に配置された「フレーム」の形式は、基本的にはどれも同じでありながらも、それぞれのプロポーションや設えは少しずつ異なっている。そのわずかな差異は、フレームが持つ見た目のシンプルさや統一感とは裏腹に、日常における様々な行為に働きかける。あるときは作業への集中を促し、またあるときはチームの議論を見守る。
やさしい陽が差し込めば、ゴロンと寝そべりたくもなるだろう。そういった行為を内包するフレームと、開かれたワークスペースとの間の行き来は、日々の営みにメリハリを生む。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 プロポーザルにも積極的に参加し、地域と共に進めるプロジェクトも手掛ける「株式会社ofa」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 プロポーザルにも積極的に参加し、地域と共に進めるプロジェクトも手掛ける「株式会社ofa」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 プロポーザルにも積極的に参加し、地域と共に進めるプロジェクトも手掛ける「株式会社ofa」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中神戸市六甲最高峰レストスペース ©Shigeo Ogawa

プロポーザルにも積極的に参加し、地域と共に進めるプロジェクトも手掛ける「株式会社ofa」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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ofa/小原賢一+深川礼子 は設計スタッフ(正社員)1名(中途/2025年度新卒)を募集します。

【ofaについて】
私たちは神戸を拠点に、建築設計を軸としてインテリアから住宅・公共建築・公園・まちづくりなど、多様な規模と方法で「環境のデザイン」を行う建築設計事務所です。これからの健やかな豊かさに向かって、ありたい・あるべき都市や地域・社会を考え、建築と空間のデザインを通して実現したいと考えています。

業務は基本・実施設計、監理まで一貫して行うことを原則としており、設計業務全般にわたる経験を得られます。
プロポーザルに積極的に参加し、ワークショップなど地域と共に進めるプロジェクトのデザインにも取り組んでいます。少人数の体制で、それぞれがプロジェクトに主要で大切な役割を果たします。

プロジェクトの意味やビジョンなど根幹から考え、スケッチや模型・3Dデータによるスタディとチームでの議論を並行して設計を進めています。CLTによる木造にも取り組むなど、建築の技術や社会性に幅広い視野と興味を持ちながら、ディテールまで丁寧にデザインします。自分の描いた線が実際に立ち上がる現場に立ち会い、監理まで手掛けることも大切にしています。

事務所では、さまざまな建築と都市の経験を共有すべく、勉強会や見学会に参加したり、事務所旅行や見学報告会をしたり、建築に携わることを楽しんで仕事をしています。

ofaでの仕事の魅力は、建築を通して社会に新しい価値を提案し、つくりだす空間によって暮らしや地域が変わっていく姿に直接携われることです。直近では京都の福祉施設や愛知の駅前広場に関わる設計が進行しています。

建築から「みち」、「まち」へプロジェクトはつながります。建築設計をベースに、プロジェクトの企画や作り方、デザイン、将来の地域や都市、社会の姿まで、一緒に考えて、提案して、形にして、実現したい方を募集します。

ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Tianzifang courtyard renovation」。路地が魅力である観光地のコートヤードを再生する計画。既存階段に登った際の記憶から着想し、地上と屋上を繋いで“上から見下ろせる”空間構成を考案。舗装と屋根を結び付ける素材として“赤煉瓦”を用いる
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Tianzifang courtyard renovation」。路地が魅力である観光地のコートヤードを再生する計画。既存階段に登った際の記憶から着想し、地上と屋上を繋いで“上から見下ろせる”空間構成を考案。舗装と屋根を結び付ける素材として“赤煉瓦”を用いるコートヤードと回廊を見る。 photo©ATELIER MOZH
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Tianzifang courtyard renovation」。路地が魅力である観光地のコートヤードを再生する計画。既存階段に登った際の記憶から着想し、地上と屋上を繋いで“上から見下ろせる”空間構成を考案。舗装と屋根を結び付ける素材として“赤煉瓦”を用いる上階、「プラットフォーム」側から回廊を見る。 photo©ATELIER MOZH
ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Tianzifang courtyard renovation」。路地が魅力である観光地のコートヤードを再生する計画。既存階段に登った際の記憶から着想し、地上と屋上を繋いで“上から見下ろせる”空間構成を考案。舗装と屋根を結び付ける素材として“赤煉瓦”を用いる上階、回廊からコートヤードを見下ろす。 photo©Romain Devisme

森恵吾+ジャン・ジエ+マ・ハイユン / ATELIER MOZHが設計した、中国・上海市の「Tianzifang courtyard renovation」です。
路地が魅力である観光地のコートヤードを再生する計画です。建築家は、既存階段に登った際の記憶から着想し、地上と屋上を繋いで“上から見下ろせる”空間構成を考案しました。そして、舗装と屋根を結び付ける素材として“赤煉瓦”を用いました。また、レストランの設計も同設計者が手掛けています。

上海有数の観光地である田子坊の起源は古く、1847年前後とされており、織物工場や芸術家のメッカとして栄えた後、現在の姿へと移り変わっていった。増改築を繰り返すことにより、自然発生的に現れた果てのない迷路のひだのような路地空間が魅力的な田子坊であったが、先のパンデミックの影響により、かつての賑わいは失われてしまった。
そんな状況を打開すべく、クライアントからは田子坊において稀有な公共空間である、東部の大樹を取り囲むコートヤードの再生を依頼された。

建築家によるテキストより

新旧の建物群が混在するこの敷地には、主を失った店舗サインや日除けなどが入り乱れ、日常に芸術が溢れていた以前の姿はもはや見る影もなく、ひとまず、そうした雑多な物たちを整理することからこの計画は始まった。

まずはコートヤードの中央に鎮座する、赤い小屋の増築された上階部分を取り壊すことに。するとその裏手からはきれいな赤褐色の瓦屋根が顔を覗かせ、さらに木陰のベンチや日除けを撤去すると、かつての芸術家が残した特徴的な舗装のレンガパターンが横たわっていた。

それらをうまく活かせないかと考えるうちに、初めて赤い小屋の階段を登った際の記憶がよみがえる。その小さな踊り場から見えた景色は、まるで迷路を上から見下ろしたような、あるいは子供の頃に屋根の上にのぼった記憶を思い出させてくれるような、不思議な、しかし晴れ晴れとしたものであった。

建築家によるテキストより

田子坊は内外の境界面がハッキリとした路地、店舗、あるいは住居で構成されており、谷底のような路地空間で人々は水槽の中の魚のように留まることを許されない。その中にそっと置かれた小屋の小さな階段は、まとわりつくような路地空間から、私たちをしばしの間解放してくれる存在なのではないかと考えた。

そうであるならば、この小屋を「舗装のレンガ」と「瓦屋根」の媒介者として捉えてみるとどうか。「地表」を「屋上」までグッと引き延ばすように、あるいは、小屋に赤いレンガを纏わせるようにして、上下の要素をつなぐことを試みる。

視覚的に、そして体験的にも。そうして引き延ばされた地表は、ときにはベンチとなり、ときにはカフェカウンターとなり、ときにはプランターとなり、あるいは風水により導き出された水盤の受け皿にもなる。

建築家によるテキストより
隈研吾の姫路市立美術館での展覧会「隈研吾の『コツゴツ』哲学 過去から未来へ生き残るデザイン―髙田賢三へのオマージュ」の入場チケットをプレゼント。隈が改修を手掛けたデザイナー髙田賢三のパリの旧邸宅に焦点を当てる展示。再現模型やモックアップ等に加えて大型インスタレーションも公開
隈研吾の姫路市立美術館での展覧会「隈研吾の『コツゴツ』哲学 過去から未来へ生き残るデザイン―髙田賢三へのオマージュ」の入場チケットをプレゼント。隈が改修を手掛けたデザイナー髙田賢三のパリの旧邸宅に焦点を当てる展示。再現模型やモックアップ等に加えて大型インスタレーションも公開展覧会ポスター(表面)
隈研吾の姫路市立美術館での展覧会「隈研吾の『コツゴツ』哲学 過去から未来へ生き残るデザイン―髙田賢三へのオマージュ」の入場チケットをプレゼント。隈が改修を手掛けたデザイナー髙田賢三のパリの旧邸宅に焦点を当てる展示。再現模型やモックアップ等に加えて大型インスタレーションも公開TAKADA KENZO HOUSE ©Jimmy Cohrssen

隈研吾の姫路市立美術館での展覧会「隈研吾の『コツゴツ』哲学 過去から未来へ生き残るデザイン―髙田賢三へのオマージュ」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
隈が改修を手掛けたデザイナー髙田賢三のパリの旧邸宅に焦点を当てる展示です。再現模型やモックアップ等に加えて大型インスタレーションも公開します。
会期は、2024年12月7日~2025年2月2日まで。展覧会の公式サイトはこちら
入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2025年1月6日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

「姫路は日本建築の聖地である」と言う隈研吾は、2021年より当地の姫路城、書寫山圓教寺そして姫路市立美術館の三大建築美に向き合い、その本質を独自のオノマトペ表現で「姫路城はツンツン、圓教寺はパラパラ、姫路市立美術館はコツコツ」と読み解きました。そして複数のプロジェクトを経た2024年度、空間と時間の概念を併せ持つオノマトペ「コツコツ」とそれを発展させた「コツゴツ」という造語を通じて、隈はその最新の境地を展観します。

本展では、隈がリノベーションを行ったパリの旧髙田賢三邸を再現した新作の模型や映像とモックアップや髙田の作品・遺愛品で構成されるインスタレーション、建築の模型やモックアップ約30点を展示し、隈と髙田の響き合うデザイン思考を紐解きます。また、書寫山圓教寺で進行中の「はづき茶屋プロジェクト」の成果を模型として披露します。

はづき茶屋は、隈が敬愛する武田五一が設計した摩尼殿に対面して建つ休憩所で、参籠者が身を清める湯屋を起源とします。茶屋の名の由来となった開基・性空上人と和泉式部の出会いの伝説のように、武田と隈の時を超えた対話を通じて未来のはづき茶屋のイメージが展開されます。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込める
ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込めるエントランスを見る。 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込める店舗内通路から売場を見る。 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込める店舗内通路から売場を見る。 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込める店舗内通路から円形の売場を見る。 photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」です。
地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画です。建築家は、散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案しました。また、平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込めています。施設の公式ページはこちら

ポケモンのオフィシャルショップ、ポケモンセンター。愛知県にある「ポケモンセンターナゴヤ」の空間デザイン。

商品の販売エリアに加えて、イベントスペースやポケモンカードステーション等、ポケモンの世界観を様々なコンテンツを通じて体験できる場所となっている。

建築家によるテキストより

名古屋のシンボルの一つである緑豊かな久屋大通公園が隣接する立地であることから、散策の延長で自然と歩き回りたくなるような空間体験を目指した。

建築家によるテキストより

キーカラーに採用した深い緑色により落ち着いた雰囲気としながら、各所には面発光の軒先があるコーナーを点在させ、まるで小さな店舗の集合体(マルシェ)のような賑わいを感じる構成とした。

エントランス周りの壁面ではダークミラーにエッジングで彫刻を施し、店内へと向かい入れるポケモンたちの姿を描いている。左官仕上げタイルとした床にはところどころにポケモンたちの足跡を左官材の塗り厚を変えて表現した。

他にも噴水広場をモチーフとした円形状の空間や、パレットを積み重ねたような什器など、公園を想起させる仕掛けによって子供から大人までポケモンの世界観を存分に楽しめる場所となることを目指した。

建築家によるテキストより

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