



MADのマ・ヤンソンによる建築展「建築と感情(Architecture and Emotion)」の会場写真です。
オランダの国立博物館で開催されています。建築家とキュレーターは、思想や制作手法への理解を促す為に、7つの章“中国におけるMAD・アブソリュート・タワーズ・山水都市・具現化された自然・重層的な未来・つながる風景・MADの人々”で構成された展示を考案しました。会期は、2025年10月12日まで。展示の公式ページはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
マ・ヤンソン:建築と感情
個展がオランダのニューウェ・インスティテュートで開幕
「マ・ヤンソン:建築と感情」は、2025年5月16日にオランダのニューウェ・インスティテュートで開幕しました。ニューウェ・インスティテュートは、建築、デザイン、デジタル文化を扱うオランダの国立博物館であり、展示、調査、公共プログラムを通じて新しいアイデアの可能性を探求することに取り組んでいます。
この展覧会は、MADにとってオランダで初めての個展となります。マ・ヤンソン、ダン・チュン(Dang Qun)、早野洋介の主導で、MADはこの展覧会をニューウェ・インスティテュートとの共同の取り組みとして開催しています。この展覧会は、ニューウェ・インスティテュートの総合芸術ディレクターであるアリック・チェン(Aric Chen)が、タイン・ファン・デ・ウェイデフェン(Tijn van de Wijdeven)およびエミリー・ワインス(Emily Wijns)と共にキュレーションを担当しています。
2004年に設立されたMADは、人間、自然、そして建築環境との関係を再考することに取り組み、現代建築の限界を常に押し広げています。MADの作品は機能性を超え、空間デザインを通じて深く共鳴する体験と感情的なつながりを生み出すことを目指しています。
「この展覧会は、モダニズムやグローバリゼーションへの批評から、MADのデザイン言語の探求、住宅での暮らしやアートインスタレーションから大規模な文化・商業プロジェクトに至るまで、さまざまな視点からMADの実践にアプローチしています。これにより、マ・ヤンソンとMADの思想や制作手法に、来場者がより近づけるようになっています」と、ニューウェ・インスティテュートの総合芸術ディレクターであるアリック・チェンは語っています。「建築模型、美術作品、マルチメディアによる空間的なプレゼンテーションを通して、来場者はMADがどのように建築を用いて感情を呼び起こし、環境に応答しているかを体験することができます」
マ・ヤンソンは次のように付け加えました。「この展覧会が、来場者をMADにより近づけ、私たちの仕事への理解を深める機会となることを願っています。私たちは想像力を通じて、都市と建築に常に新たな命と活力を吹き込み、人々が自然、時間、そして世界との関係を再考するよう促してきました」
この展覧会は7つの章で構成されており、それぞれがMADの建築実践と研究における決定的な瞬間を軸としています。
・中国におけるMAD
・アブソリュート・タワーズ
・山水都市
・具現化された自然
・重層的な未来
・つながる風景
・MADの人々
27の建築および芸術作品を詳細に調査することを通じて、キュレーターたちは、MADのデザイン哲学の進化と、その発展を形作ってきた重層的な概念的アイデアをたどっています。