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フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新
フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新リリーステキストの翻訳:2階のメインラウンジには、連続したガラスのファサードと、ピッチを見渡せる屋外テラスが設けられています。 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新リリーステキストの翻訳:建物の1階には、新しい更衣エリアが設けられています。 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新リリーステキストの翻訳:メインラウンジには、連続したガラスのファサードと、ピッチを見渡せる屋外テラスが設けられています。 photo©Nigel Young Foster+Partners
フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新リリーステキストの翻訳:メインラウンジの中央には食事スペースがあり、最先端のキッチンとつながることで、選手の栄養管理をサポートしています。 photo©Nigel Young Foster+Partners

フォスター+パートナーズが設計した、イギリスの、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設「MUFC Carrington Training Centre, Manchester」です。
トップチーム用の既存施設を最新化する計画です。建築家は、全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案しました。また、ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

フォスター+パートナーズ、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設を再設計

フォスター+パートナーズは、キャリントン・トレーニング・コンプレックスにあるマンチェスター・ユナイテッドの男子トップチーム用施設の近代化を完了しました。選手とスタッフのための高機能で協働的な環境の創出に重点が置かれています。フォスター+パートナーズは1999年に建設された既存の建物について、マンチェスター・ユナイテッドと緊密に連携しながら全面的に見直しました。すべてのエリアが改修され、将来の成功を支える前向きな文化を備えた、世界水準のフットボール施設が実現されました。

フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるナイジェル・ダンシー(Nigel Dancey)は次のように述べています。「マンチェスター・ユナイテッドの象徴的なチームを支え育む建物を再構想するこのプロジェクトで、彼らと協力できたことは大変光栄でした。すべての要素が、選手の健康とウェルビーイングを最適化するよう磨き上げられており、オープンプランの空間、自然光、素材が重視されています。私たちのデザインは機能的な空間を再構成し、建物内を移動する際の体験を、シームレスかつ直感的な『旅』のように演出します。さらに、回復・準備・パフォーマンスを支援する最新鋭の設備も備えています」

建物の構造は大部分が維持されていますが、一部では大きな窓や天窓を取り入れるために外装が改修されており、自然光がフロア中央部まで直接届くようになっています。木材のパネル仕上げは温かみと普遍的な雰囲気を醸し出し、新たに統合されたMEP(機械・電気・配管)システムは、建物の性能やエネルギー効率、さらには利用者の体験も向上させています。

【ap job更新】 株式会社IKAWAYA建築設計が、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 株式会社IKAWAYA建築設計が、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 株式会社IKAWAYA建築設計が、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)と アルバイトを募集中Strolling Gardens & House / 2024

株式会社IKAWAYA建築設計の、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社IKAWAYA建築設計では、「設計スタッフ(正社員)」、「アルバイト」を複数名募集しております。

代表の井川充司は、中村拓志&NAP建築設計事務所にて設計室長を務め「Optical Glass House」をはじめ多数のプロジェクトを担当した後独立。現在は、「庭から考える」をデザインテーマとし、プロダクトから、マテリアル、家具、インテリア、建築、庭、ランドスケープに至るまで、横断的な設計活動をしています。

「Concrete Log House」にて、2023年 モダンリビング大賞、JID AWARD大賞、2025年 東京建築賞 優秀賞を受賞しました。

私達は、業務拡大に伴い、デザイン力、コミュニケーション力があり、明るく前向きに仕事に取り組める方を複数名募集いたします。オフィスは世田谷区桜新町にあり、駅前通りの八重桜並木に面した気持ちの良い環境です。

弊社では、チーフから若手とバランス良く構成したチーム体制によってプロジェクトを担当します。
業務内容も、様々な用途・規模の新築設計監理業務を中心に、デザイン監修、内装設計監理、と幅広く、クライアントも個人から大手ディベロッパーと様々なパートナーとの協業となり、幅広い経験を積むことができます。一つ一つ丁寧に建築を作り上げてきました。

また、弊社では働かれる方の福利厚生にも力を入れており「子供手当」等も導入しています。

皆様のご連絡をお待ちしています。

野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる
野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる外観、南庭より見る。 photo©白川雄太
野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる外観、南東側より見る。 photo©白川雄太
野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる1階、玄関側からダイニングを見る。 photo©白川雄太
野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる1階、リビング側からダイニングを見る。 photo©白川雄太

野路建築設計事務所が設計した、福井・勝山市の「平泉寺の家」です。
棚田の広がる山裾の農村地域での計画です。建築家は、自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案しました。そして、“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げました。

棚田の広がる山裾の農村地域。
周辺環境は東側から西側に向けて傾斜が下り、南側と北側は視界を遮られることのないゆったりとした敷地。

建築家によるテキストより

子育て中の若い家族が自然に寄り添って暮らすための住宅。

豪雪地帯ということもあり駐車スペースは屋内とし、室内はその構造を利用したスキップフロアとしている。南側には傾斜地を生かした庭と活動的なLDKと2階子供部屋をつなげ、落ち着いた北側には駐車スペースや寝室を設けている。

その中間に階段や水廻りを設け、暮らしによどみができないような配置としている。朝陽の入る食卓を優先して間取りを展開し、その間取りの上にパサっと普遍的な切妻屋根をかぶせた。

建築家によるテキストより

平面計画は無駄な凹凸ができないような工夫をし、屋根の勾配や高さも傾斜地を考慮しながらバランスに配慮している。なんの特徴もないような計画だが違和感を極力なくすことで、素直さが特徴的な住宅となった。

建築家によるテキストより
KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用
KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用外観、南西側より見る。 photo©KUMA & ELSA
KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用水庭側より屋上階段を見る。 photo©KUMA & ELSA
KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用屋上階段から水庭を見下ろす。 photo©KUMA & ELSA
KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用オールジェンダートイレ photo©KUMA & ELSA

隈翔平+エルサ・エスコベド / KUMA & ELSAが設計した、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」です。
トイレを“水のパビリオン”として捉え計画されました。建築家は、“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案しました。また、雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用しています。施設の場所はこちら(万博公式PDF)。

万博のトイレを設計すること。自然資源の消費に直結する「水を流す」というトイレの仕組み。身体の分類と必ずしも一致しない、心の性別。そのことがようやく、ゆっくりと考慮され始めている今。私たちに肉薄する資源とジェンダーの事柄が、人間の生理現象を中心に交錯している。

建築家によるテキストより

トイレを「水のパビリオン」として考えた。
空から雨水が落ちて、蒸発し、雲となり、また雨として戻ってくる。あるいは、溜まった雨水が人に使われ、排水管へと吸い込まれていく。水が循環するそのプロセスの中に、水と人の多様な出会いをつくる。トイレという、水が不可欠な建物の中で、すべての生命の根源である水にまつわる現象を可視化し、その循環の場面に人々が触れる。
パビリオンは、水で育った木材、水の流れで丸みを帯びた川砂利、水色の自然塗料など、水にまつわる素材で組み立てられている。

建築家によるテキストより

会期6ヶ月という、短い命の建築。材料に会期後のセカンドライフを与える。再利用をたやすくするために、内外仕上げの木材は穴を開けず、木のブロックで押さえて固定した。基礎に使われた覆工板と山留材はレンタルで、会期終了後に返却される。

「ひとつの水の中に生きる魚たち」のように、私たちも同じ水を分かち合って生きている—— 内部の大半を、異性の家族の介助や多様な性のあり方の受け皿となる、オールジェンダートイレとした。入口から出口まで、ひと目で全体を見渡せる死角のないオープンな空間で、皆が等しくトイレを利用できる。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/8/11-8/17]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/8/11-8/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/8/11-8/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 塩崎太伸による論考「y/g──近接した可能世界群としての建築、あるいはフィクショナリティと世界の複数性について」。湯浅良介が設計してGottinghamが撮影した住宅“LIGHTS”を訪問して執筆
  2. 永山祐子のデザイン監修による集合住宅が、東京・下北沢に建設へ。街並みとの調和を意図し、ヴォリュームを縦に二分割。低層部は“浮遊感”のあるガラスボックスとして商業スペースを配置。24時間楽器演奏が可能な防音賃貸マンションとして計画
  3. ネリ&フーによる、香港の店舗「Piaget Flagship Boutique」。時計と宝飾品のブランドの旗艦店。施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向。濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案
  4. 隈研吾建築都市設計事務所によるインスタレーション「Domino 3.0」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作。全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向。倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現
  5. 黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す
  6. 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、宮城・仙台市の宿泊施設「界 秋保」。既存建物を改修して新たな温泉宿にする計画。周辺に存在する“美しい水脈と風景”に呼応するように、色彩や光に加えて“当地の民芸品”も取り込む空間を志向。一部の客室では地域の伝説も色として取り入れる
  7. 小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、東京・港区の「窓辺の小さな美容室」。面積は小さいが大きな窓面のある区間。水平に連続する額縁に“フレームレスの鏡”を配置し、“虚像と実像”が境界なく切替わる“風景”を創出。入隅を曲面とした設計は必要座席数の確保や動線の効率化にも寄与
  8. 湯浅良介による、埼玉・狭山市の住宅「LIGHTS」。ウルフの描く“灯台”をモチーフとして構想。“誰かの帰りの足並みを軽くする”住まいを求め、灯台の様に“光を指し示す”在り方を志向。形態・配置・開口部の検討に加えてカーテンの柄までも考慮して作り上げる
  9. 阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・淡路市の「dots n / 地域交流施設」。同設計者が手掛けた農園付き住居群に続いて計画。“ここにしかない風景”というテーマを引継ぎ、住居の“寄棟+換気塔”のモチーフも踏襲した建築を考案。地域の人だけでなく来訪者も交流できる場所としても機能
  10. トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る
  11. 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・那須町の「Nasu Forest & Art Museum」。インド細密画を展示する施設等。広がる森と繊細な作品の“スケール”を体験する場として、遠景と近景が交互に現れるように機能を点在させる計画を考案。美術館は入れ子状の構成で“森と展示室の境界の横断”も意図
  12. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  13. 大松俊紀アトリエによる「GHOST」。同建築家が継続的に探究するアルミ製椅子の一環。一般的な椅子の“対極”の存在として、貫材を省いて座面が“一枚板”のみのデザインを考案。先端技術での背板の窪みは“亡霊”の様に曖昧な輪郭を描く
  14. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、スペイン・マラガの高層集合住宅。湾岸エリアを再生させる開発の一環として計画。都市の住宅需要の高まりに応える建築として、地上21階のタワーを考案。153戸の住戸ユニットに加えて80戸の公的支援付き住戸も内包
  15. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  16. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  17. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  18. 庄司光宏と牧野恭久による、中国の店舗「Shanghai Kitcho」。老舗の寿司店の計画。両者の文化を“高次元で融合するデザイン”を求め、中国の“装飾性”と日本の“優雅さ”を併せ持つ“扇形の彫刻的な天井”を備えた空間を考案。陰影で場に象徴的なリズムと緊張感も与える
  19. 【ap job更新】 “みどりと建築の共生”を設計し、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、秘書兼広報、アルバイトを募集中
  20. 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、福岡市の店舗「DANTON FUKUOKA」。三方開放の区画での計画。来館者の視線が奥のテナントに抜けていく状況に対し、唯一の壁面側に“緩やかに膨らむ円弧形状の壁”を新設する構成を考案。視線の“引っかかり”で商品に次々に出会う体験を創出する

髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザイン。“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛ける
髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザイン。“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛ける image courtesy of JINS

髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザインしました。
建築家は、“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向しました。また。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛けています。店舗は、2025年8月18日にオープンします。アーキテクチャーフォトでは、髙濱史子小松智彦建築設計が手掛けた「ジンズホールディングス東京本社」も特集記事として掲載しています。

髙濱史子小松智彦建築設計によるコメント

JINS Galleria Ulaanbaatar店では、そこはかとなく日本を感じる空間を表現するため、日本らしいこぢんまりとした居心地の良いスケール感と素材を大切に設計をしました。

「手前/奥」というコンセプトを掲げ、町屋をはじめとした伝統的な日本の住居に見られる、カジュアルでセミパブリックな土間空間と、その奥のプライベートな居室という構成を取り入れています。

来客と気軽にコミュニケーションが取れる土間の入りやすさを演出するため、店舗の手前半分をモルタルやそれに近い素材感のライトグレーで統一し、奥は居室のような温かみと居心地の良さを感じられるよう、木材の素材感でまとめました。また、空間のポイントとして、JINS創業の地・前橋を象徴する赤レンガを柱の一部に用いています。

店舗に隣接する「coffee namu」の内装も「手前/奥」のコンセプトを踏襲しており、二店舗で待合スペースを共有することで、アイウエアを購入しないお客様でも気軽に立ち寄り、くつろげるコモンスペースが自然に発生する作りとなっています。

建築家によるコメントより
隈研吾と伊藤穰一の対談動画「メタボリズムからデジタル建築へ:分散型社会に必要な『新しいアーキテクチャー』とは?」。2025年7月に公開されたもの

隈研吾とベンチャーキャピタリストの伊藤穰一の対談動画「メタボリズムからデジタル建築へ:分散型社会に必要な『新しいアーキテクチャー』とは?」。2025年7月に公開されたもの。

小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、福岡市の店舗「DANTON FUKUOKA」。三方開放の区画での計画。来館者の視線が奥のテナントに抜けていく状況に対し、唯一の壁面側に“緩やかに膨らむ円弧形状の壁”を新設する構成を考案。視線の“引っかかり”で商品に次々に出会う体験を創出する
小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、福岡市の店舗「DANTON FUKUOKA」。三方開放の区画での計画。来館者の視線が奥のテナントに抜けていく状況に対し、唯一の壁面側に“緩やかに膨らむ円弧形状の壁”を新設する構成を考案。視線の“引っかかり”で商品に次々に出会う体験を創出する共用通路より区画全体を見る。 photo©堀越圭晋 SS Tokyo
小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、福岡市の店舗「DANTON FUKUOKA」。三方開放の区画での計画。来館者の視線が奥のテナントに抜けていく状況に対し、唯一の壁面側に“緩やかに膨らむ円弧形状の壁”を新設する構成を考案。視線の“引っかかり”で商品に次々に出会う体験を創出する共用通路より店内を見る。 photo©堀越圭晋 SS Tokyo
小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、福岡市の店舗「DANTON FUKUOKA」。三方開放の区画での計画。来館者の視線が奥のテナントに抜けていく状況に対し、唯一の壁面側に“緩やかに膨らむ円弧形状の壁”を新設する構成を考案。視線の“引っかかり”で商品に次々に出会う体験を創出する什器と壁 photo©堀越圭晋 SS Tokyo

小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所が設計した、福岡市の店舗「DANTON FUKUOKA」です。
三方開放の区画での計画です。建築家は、来館者の視線が奥のテナントに抜けていく状況に対し、唯一の壁面側に“緩やかに膨らむ円弧形状の壁”を新設する構成を考案しました。そして、視線の“引っかかり”で商品に次々に出会う体験を創出します。店舗の場所はこちら(Google Map)。

DANTON FUKUOKAは、短手2面と長手1面の計3面が通路に面し、残る長手1面のみが壁面という、3方開放の特異な区画に位置しています。
店内の視認性が非常に高く、開放感のある区画である一方で、壁面が極めて少なく、空間を通じてブランドの世界観を表現するには難しさを感じる区画でもありました。

建築家によるテキストより

また、短手方向の両側から来る来館者の視点を考慮すると、既存のまっすぐな壁のまま内装を施してしまうと、商品やブランドの世界観が視線に引っかからず、そのまま視線が奥のテナントへ抜けてしまうことが懸念されました。そこで、店舗の印象をより強く、印象的に残すためには、何らかの仕掛けが必要であると考えました。

建築家によるテキストより

私たちは、唯一の壁面の両端から中央にかけて緩やかに膨らむ円弧形状の壁を提案しました。
このわずかな起伏によって、左右から見た際に木の曲面と商品が視線の「引っかかり」となり、通行中の人々に対して商品と次々に出会うような体験を演出しています。

また、この展示壁の円弧形状は、コの字型の通路を行き来する来館者の動線や視線に自然と寄り添い、ふと店舗に目を向けた瞬間に、常に商品が正対するような視覚効果を生み出すことを狙っています。

加えて、この起伏した壁の内部も有効に活用しています。
中央の最も奥行きを確保でき、かつ視認性の高い位置にはレジとバックヤード(BOH)を配置し、売り場でのオペレーションの利便性を高めました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “みどりと建築の共生”を設計し、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、秘書兼広報、アルバイトを募集中
【ap job更新】 “みどりと建築の共生”を設計し、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、秘書兼広報、アルバイトを募集中
【ap job更新】 “みどりと建築の共生”を設計し、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、秘書兼広報、アルバイトを募集中古谷デザインオフィス

“みどりと建築の共生”を設計し、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」の、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

みどりと建築の共生を設計する。
古谷デザイン建築設計事務所では、新たなメンバーを募集しています。

私たち古谷デザイン建築設計事務所は、都市と自然、建築とみどりが調和する空間づくりを追求する設計事務所です。住宅、公共施設、商業空間、福祉施設など多様なプロジェクトを手がけ、設計初期から竣工後まで、丁寧なものづくりを心がけています。

みどりを「演出」ではなく「構成要素」として扱うことで、風や光、素材の質感、季節の変化を活かした、生命力ある空間づくりを目指しています。

このたび、業務の拡大と体制強化のため、設計スタッフ/広報兼秘書業務スタッフ/アルバイトの3職種を募集いたします。

小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、東京・港区の「窓辺の小さな美容室」。面積は小さいが大きな窓面のある区間。水平に連続する額縁に“フレームレスの鏡”を配置し、“虚像と実像”が境界なく切替わる“風景”を創出。入隅を曲面とした設計は必要座席数の確保や動線の効率化にも寄与
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、東京・港区の「窓辺の小さな美容室」。面積は小さいが大きな窓面のある区間。水平に連続する額縁に“フレームレスの鏡”を配置し、“虚像と実像”が境界なく切替わる“風景”を創出。入隅を曲面とした設計は必要座席数の確保や動線の効率化にも寄与エントランス側から空間全体を見る。 photo©中山保寛写真事務所
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、東京・港区の「窓辺の小さな美容室」。面積は小さいが大きな窓面のある区間。水平に連続する額縁に“フレームレスの鏡”を配置し、“虚像と実像”が境界なく切替わる“風景”を創出。入隅を曲面とした設計は必要座席数の確保や動線の効率化にも寄与カットスペース photo©中山保寛写真事務所
小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、東京・港区の「窓辺の小さな美容室」。面積は小さいが大きな窓面のある区間。水平に連続する額縁に“フレームレスの鏡”を配置し、“虚像と実像”が境界なく切替わる“風景”を創出。入隅を曲面とした設計は必要座席数の確保や動線の効率化にも寄与カットスペース、開口部と鏡 photo©中山保寛写真事務所

小滝健司+高藤万葉 / TOAStが設計した、東京・港区の「窓辺の小さな美容室」です。
面積は小さいが大きな窓面のある区間でのプロジェクトです。建築家は、水平に連続する額縁に“フレームレスの鏡”を配置し、“虚像と実像”が境界なく切替わる“風景”を創出しました。また、入隅を曲面とした設計は必要座席数の確保や動線の効率化にも寄与しています。

南青山にある美容室の計画。

敷地となる部屋は南東向きの一面に窓があり、部屋自体は小さいが、もともと開放感のある印象をもつ場所であった。この既存建物の窓を生かし、窓辺が生み出す風景を構想した。

建築家によるテキストより

美容師であるクライアントが動画配信を行うことから、明るく広がりのある空間が求められ、同時に32㎡の部屋の中にカットスペース5席を設けることを求められた。シャンプー台2台を含めると、これらをレイアウトするには余裕のある面積ではなかったことから、面積を効率的に使うためにカットスペースの鏡を窓際に寄せる配置となった。

窓際にカットスペースを寄せると、入隅の部分がどうしてもデッドスペースになってしまい、5席を配置することが難しいという問題があったが、ここで、この入隅をスムージングし、曲線状とすると、5席が確保できることを見出せたことから、2辺が一体となった曲線状の大きな窓辺のカットスペースが生まれた。

建築家によるテキストより

このレイアウトは一方で、鏡によって窓の風景を遮ってしまうことになるが、水平に連続する曲線の額縁により、窓と鏡の高さを合わせフレームレスの鏡とすることで、窓の先の風景と鏡に映し出される室内の風景が混じり合うように、虚像と実像の風景が境界なく切り替わるスクリーンとなった。

客席カウンターが曲線の窓辺に沿って並ぶことで、それぞれ客同士が視線を交差することなく座ることができ、窓の風景を見ながら滞在することができる。また、この馬蹄型の平面レイアウトは、美容師や客の施術における動線を最大限、効率化した結果でもある。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 建築設計事務所出身者が集まる「創造系不動産」が、“建築と不動産のあいだ”で働く新たなメンバー(設計経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 建築設計事務所出身者が集まる「創造系不動産」が、“建築と不動産のあいだ”で働く新たなメンバー(設計経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 建築設計事務所出身者が集まる「創造系不動産」が、“建築と不動産のあいだ”で働く新たなメンバー(設計経験者歓迎)を募集中創造系不動産のロゴ

建築設計事務所出身者が集まる「創造系不動産」の、“建築と不動産のあいだ”で働く新たなメンバー(設計経験者歓迎)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【創造系不動産とは】
「建築と不動産のあいだを追究する」をコンセプトにする創造系不動産は、設計事務所出身メンバーで構成されます。
建築家や設計事務所とコラボレーションする業務に特化した建築不動産コンサルティング会社です。

2011年に建築設計事務所出身の高橋寿太郎が創業しました。建築と不動産が融合する価値を信じ、そして多くの設計事務所や不動産会社、様々なメディアや業界団体や教育機関に、その意義を伝え続け、現在では、日本における建築と不動産のコラボレーションモデルとして定着しています。

主業務は、個人住宅・集合住宅・オフィス・商業施設等の、新築/リノベーションを問わず、不動産コンサルティング及び不動産仲介業務です。創業より15年目、メンバーも15名を超え、500近い設計事務所の皆さんとコラボレーションさせて頂いてきました。

これからも建築家との土地探しや、事業企画、ファイナンス業務の専門性をさらに研ぎ澄ましていくと共に、新しい事業にも積極的にチャレンジし、さらなる価値を提供できる会社に飛躍していくフェーズになると考えていますので、ぜひ飛び込んで来てください。

建築業界と不動産業界を取り巻く環境には、まだまだ解決すべき課題が山積みです。
・建築と不動産の両方の知識を持ち橋渡しできる人材の不足
・住宅供給過多、人口減少による空き家増加による、需給バランスの激変
・中古市場での建築家住宅が持つ価値のバトンパス
・建築業界のお金や不動産、経営ビジネスへのスキルの向上
・インフレによる建設費高騰によるプロジェクト推進の困難性
・地方の空き家を活かした地域活性化

建築から不動産の世界に飛び込んで、建築業界との懸け橋になり変革を起こしたい方、お金や不動産、ビジネスの知識・スキルを身に着けたい方、不動産や経営の能力を身に着けた新しいタイプの建築家になりたい方、様々なキャリアで建築出身のメンバーと一緒に新しい「あいだ」の開拓に挑戦したい方を募集いたします。これから先の建築キャリアを生き抜く能力が大きく変わります。
不動産の知識はまったく必要ありません。建築への情熱があれば大歓迎です!

また、創造系不動産は「建築×不動産の新しい市場をつくる」というビジョンの元、入社時よりメンバー育成を徹底・充実させています。近い将来、建築と不動産を使いこなし大活躍する人材を生み出すことをコミットしています。

さらに、創造系不動産では、定期的に社内外の専門家(社会保険労務士など)からアドバイスを受け、コンプライアンスを遵守した働きやすい社内作りに取り組んでいます。また、働きやすい環境づくりに投資を続けています。正社員、パートタイムなど、その方に合わせた多様な働き方を実現できる環境です。是非ご応募いただき、お話しをお聞きできればと思います。

塩崎太伸による論考「y/g──近接した可能世界群としての建築、あるいはフィクショナリティと世界の複数性について」。湯浅良介が設計してGottinghamが撮影した住宅“LIGHTS”を訪問して執筆
塩崎太伸による論考「y/g──近接した可能世界群としての建築、あるいはフィクショナリティと世界の複数性について」。湯浅良介が設計してGottinghamが撮影した住宅“LIGHTS”を訪問して執筆湯浅良介による住宅「LIGHTS」 "Untitled (The House in Inariyama #266)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Office Yuasa and Studio Xxingham photo©Gottingham

建築設計事務所「アトリエコ」を共同主宰し、東京科学大学(前・東京工業大学)でも教鞭をとる塩崎太伸による論考を掲載します。湯浅良介が設計してGottinghamが撮影した住宅“LIGHTS”を訪問して執筆されました。湯浅良介による、埼玉・狭山市の住宅「LIGHTS」は、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています


y/g──近接した可能世界群としての建築、あるいはフィクショナリティと世界の複数性について

text:塩崎太伸

 
白い灯台のような家である。灯台の光は白よりも白い、それがたとえ少し霞んだ色の光源であっても漆黒の闇の海からは、ただただ、とてつもなく白く映るのだろう。なので、最初は光(lights)という名づけの白い家を訪れて訪問記を書けばよいのだと思って引き受けたのだけれど、どうやら違う。どうやらフレーミングの外(あるいは内)にいる人間によって映されたこの白い家の表象をも含めて活字にして欲しいとのことだった。

その(とりあえず)ふたりをyとgと呼んでみる。

時系列でいうと、yはこの家の「前」にイメージをつくっている。
ドローイングにはふしぶしで豊かなカタチが登場する。消えてはまた別のカタチが生まれ、チカチカと明滅するそれらのカタチは、建築家同族の目によれば、いろいろな要望やコストバランスの中で削除・脱色されながら整理されてきたのだろうと読みとれる。当然いくつかのカタチは意識的に残されている。整理の過程で壁・天井そして床は、目地のリズムとプロポーションと幾何学と、そして力学的な力の流れと隠れた架構モジュールと、さらには流通する既成品の寸法と数とを、取り込み参照し合ってそれらの関係性がちょうど比率として成立するところでバランスを取っている。けれどそうした過程の調整は、この家の表象としてはこの際どうでもよい。

gはこの家の「後」にイメージをつくっている。
現像された表象には不思議な光の穴がある。それ自身もフレームを持ってフレームの外を暗示するようなその白い光は、フレームの外への行手を阻むかのように手前にスケールを誇示するテーブルセットが置かれている。おそらくgは、入れ子につづくこのフレームの繰り返しのどこか途中に揺蕩って、この住宅という舞台のなかのイメージを眺めて取り出そうとしている。エレベーターで言えば階と階の間の存在しないはずの途中階や、アリスで言えば鏡のコチラとアチラの間の空間。そうしたフィクショナルな境界空間(ルビ:リミナル・スペース)に半ば自分から閉じ込められに行っているようにも見える。なので表象側にも表象の裏側にもgのその姿は見えない。けれどそこに、いることは確かだという不思議な状況がある。

黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す
黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す外観、西側の道路より見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す外観、東側より6~9階部分を見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す6階、シェアオフィス、「ファサード空間」(ラウンジ) photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所が設計した、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」です。
都心の大通りに建つテナントオフィスビルの計画です。建築家は、街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案しました。そして、建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出しました。
ビル内のクリニック内装は、黒川智之建築設計事務所、シェアオフィスの内装は、髙濱史子小松智彦建築設計が担当しています。

都心の大通り沿いに建つ10層のテナントオフィスビル。

本計画では、汎用性の高い執務スペースとして、敷地奥側に基準階を反復した整形無柱のボックスを配置した上で、都市との中間領域となる余剰空間として「ファサード空間」を前面道路側に設けた。

建築家によるテキストより

「ファサード空間」は、奥行2mのガラスに囲われた空間である。
この寸法は、廊下としては広く、部屋にはなりにくい中間的スケールであり、通りから見上げた際に内部の活動が視認できるサイズでもある。この奥行と、アクセスの起点となるEV出入口が道路側に設けられていることが相まって、ファサード空間は、ラウンジや待合など余白的な用途に結びつきやすくテナントごとの活動の差異が生まれやすい場となる。

建築家によるテキストより

基準階の反復による建築では、グランドレベルでの都市との関係に議論が集中しがちだが、本計画では、基準階の構成をボックスと余剰に分け、余剰を通り側に集約することで、建築全体が立面を通じて都市と関係を持つ構えとしている。

10層にわたり通りに面する「ファサード空間」を都市との垂直的な接点と捉え、建築が周辺環境と相互に浸透する構成とすることで、街と密接につながるオフィス空間を目指した。

建築家によるテキストより
ネリ&フーによる、香港の店舗「Piaget Flagship Boutique」。時計と宝飾品のブランドの旗艦店。施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向。濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案
ネリ&フーによる、香港の店舗「Piaget Flagship Boutique」。時計と宝飾品のブランドの旗艦店。施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向。濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案 photo©Kevin Mak
ネリ&フーによる、香港の店舗「Piaget Flagship Boutique」。時計と宝飾品のブランドの旗艦店。施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向。濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案 photo©Kevin Mak
ネリ&フーによる、香港の店舗「Piaget Flagship Boutique」。時計と宝飾品のブランドの旗艦店。施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向。濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案 photo©Kevin Mak
ネリ&フーによる、香港の店舗「Piaget Flagship Boutique」。時計と宝飾品のブランドの旗艦店。施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向。濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案 photo©Kevin Mak

ネリ&フーが設計した、香港の店舗「Craft and Monument / Piaget Flagship Boutique」です。
時計と宝飾品のブランドの旗艦店の計画です。建築家は、施主の技術の表現に加えて“場所自体への応答”も意図し、貿易や工業などの“地域の歴史や特質”を参照する設計を志向しました。そして、濃い青の特注タイルをブロンズで縁取った外観の建築を考案しました。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

「都市そのものが人々の集合的記憶であり、そして記憶のように、それは物や場所と結び付けられています。都市は集合的記憶の拠点です。この拠点と市民との関係は、やがて都市の主要なイメージとなります。建築においても景観においてもそれが表れ、ある種の人工物がその記憶の一部となるにつれて、新たな人工物が現れてくるのです」───アルド・ロッシ

ネリ&フーによるカントンロードにおけるピアジェの新しい店舗のファサードは、九龍における歴史的建築の豊かさから着想を得ており、時計製造の伝統に不可欠な職人技への本質的な敬意を体現しています。青の微妙な濃淡で釉薬が施された特注のセラミックタイルが、この店舗に建築的な存在感を与えており、そこにカスタマイズされた金属やコンクリートの数々が加わります。これらすべてが、まるで精巧な楽器のように一体となって織り込まれているのです。このプロジェクトは、その店舗のファサードを宝石のように輝く都市の記念碑として称え、商業的な外観を再構成することで、新たな記念碑的存在感と公共的な力強さをもたらしています。

ネリ&フーはこのプロジェクトにあたり、ピアジェの職人技とクロノグラフィーの分野における革新へのこだわりだけでなく、現地の場所そのものにも応答したいという思いをもって取り組みました。九龍の歴史ある港湾地域に位置するこのエリアは、独自の特性を備えています。かつて中国本土と接続していたカントン鉄道によって活気づけられたこの地域は、貿易と文化の活発な拠点となっており、そうしたダイナミックな交流は素材の選定にも反映されています。金属加工はこの地の工業的な過去を参照しており、一方でセラミックタイルは、1000年以上にわたり磁器を生産してきた景徳鎮から調達されています。アルド・ロッシは、その代表的な著作『都市の建築』の中で、記憶がどのようにして建築環境内の空間構造に結び付くかを説明しています。時の流れとともに、これらの構造物は現代の人工物に置き換えられ、それらが都市というキャンバスの上に新たな記録を描き出します。こうして新たな人工物が、都市の集合的記憶の一部となっていくのです。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/8/4-8/10]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/8/4-8/10]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/8/4-8/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 永山祐子のデザイン監修による集合住宅が、東京・下北沢に建設へ。街並みとの調和を意図し、ヴォリュームを縦に二分割。低層部は“浮遊感”のあるガラスボックスとして商業スペースを配置。24時間楽器演奏が可能な防音賃貸マンションとして計画
  2. studioSHUWARIによる、富山市の「風景をつくる家」。連峰を望む土手沿いの敷地。地域に存在する多様な風景との繋がりを求め、斜面を越えた先にある景色を取り込む建築を志向。上階にリビング等を配置して大開口も設ける計画を考案
  3. 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・那須町の「Nasu Forest & Art Museum」。インド細密画を展示する施設等。広がる森と繊細な作品の“スケール”を体験する場として、遠景と近景が交互に現れるように機能を点在させる計画を考案。美術館は入れ子状の構成で“森と展示室の境界の横断”も意図
  4. 隈研吾建築都市設計事務所によるインスタレーション「Domino 3.0」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作。全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向。倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現
  5. 京都・八幡市による「(仮称)南ケ丘こども園整備事業」設計プロポーザルが開催。評価基準と配点は、提案部分の比重を高く設定。参加資格は、一級建築士事務所の登録と、同等用途の設計業務の完了実績のある法人
  6. 妹島和世による、岡山・犬島のパヴィリオン「HANA」。“犬島 くらしの植物園”での計画。園のランドスケープとの呼応も意図し、“みんなで集まれる”花のような形態の建築を考案。“少し鈍い鏡面仕上げ”で周囲の木々や夕日などの変化する風景を映し出す
  7. 阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・淡路市の「dots n / 地域交流施設」。同設計者が手掛けた農園付き住居群に続いて計画。“ここにしかない風景”というテーマを引継ぎ、住居の“寄棟+換気塔”のモチーフも踏襲した建築を考案。地域の人だけでなく来訪者も交流できる場所としても機能
  8. トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る
  9. 黒崎敏 / APOLLOによる、京都・宇治市の住宅「ELEMENT」。住宅街の二方向で接道するL型の土地。敷地形状とも呼応する諸室の配置等で、生活シーンを緩やかに繋ぎながら“独自のストーリー”を紡ぐ建築を志向。リビングに面して設けた特徴の異なる3つの中庭も暮らしを彩る
  10. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・香港の「GO PARK サイシャ」。山と海に囲まれたスポーツと商業の複合施設。地域の“伝統的な山間の村々”からも着想を得て、地形に埋め込まれた“複数の量塊が相互に繋がる”構成を考案。傾斜路で各階層を接続してアクセシビリティも高める
  11. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、スペイン・マラガの高層集合住宅。湾岸エリアを再生させる開発の一環として計画。都市の住宅需要の高まりに応える建築として、地上21階のタワーを考案。153戸の住戸ユニットに加えて80戸の公的支援付き住戸も内包
  12. 内藤廣による、渋谷ストリーム ホールでの展覧会。タイトルは“建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷”。2023年開催の島根での展示の“渋谷版”として企画。学生時代の作品や様々な代表作に加えて渋谷駅周辺の再開発プロジェクトも紹介
  13. 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、宮城・仙台市の宿泊施設「界 秋保」。既存建物を改修して新たな温泉宿にする計画。周辺に存在する“美しい水脈と風景”に呼応するように、色彩や光に加えて“当地の民芸品”も取り込む空間を志向。一部の客室では地域の伝説も色として取り入れる
  14. MVRDVによる、中国・上海の「GATE M ドリームセンター」。旧セメント工場を文化とレジャーの地区へと転用。既存が不自然に並ぶ状況に対し、歴史的要素を取入れた上で“ひとつのエリアとして機能”させる計画を志向。改修ではオレンジの動線空間の追加をキーデザインとする
  15. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  16. 庄司光宏と牧野恭久による、中国の店舗「Shanghai Kitcho」。老舗の寿司店の計画。両者の文化を“高次元で融合するデザイン”を求め、中国の“装飾性”と日本の“優雅さ”を併せ持つ“扇形の彫刻的な天井”を備えた空間を考案。陰影で場に象徴的なリズムと緊張感も与える
  17. 静岡・伊東市の新図書館設計プロポで、高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが特定事業者に選定。提案書も公開
  18. TOTOギャラリー・間での建築展「新しい建築の当事者たち」。大阪・関西万博の休憩所他設計プロポで選ばれた20組のグループ展。複雑な状況下での実現までの過程を、模型や資料を通じて紹介。様々な対話から生まれた“思考の結節点となるキーワード”も提示
  19. ザ・エー・グループとアトリエ・ピエールによる、大阪・関西万博の「モナコパビリオン」。“自然の奇跡を守る”をテーマとする施設。来場者の“環境問題への意識”の向上を求め、日本庭園と地中海風庭園が出会い“没入型の体験”を提供する建築を考案。人類の存続に繋がる自然の大切さへの気付きを促す
  20. 佐々木倫子 / TENHACHIによる、東京・吉祥寺の店舗「トトト」。路面店が並ぶ通りの豆乳店。“商店街の一角の広場の様な風景”を目指し、ハイテーブルとカフェカウンターを“街向かって開く”構成を考案。施主の製品への想いを空間に重ねて“自然の質感”を感じる素材を採用

「新しい建築の当事者たち」展(TOTOギャラリー・間)の解説動画。実行委員の工藤浩平・小俣裕亮・桐圭佑・國清尚之と佐々木慧・村部塁が説明

「新しい建築の当事者たち」展(TOTOギャラリー・間)の解説動画です。実行委員の工藤浩平小俣裕亮桐圭佑・國清尚之と佐々木慧村部塁が説明しています。アーキテクチャーフォトでは、この展覧会を特集記事として紹介しています。展覧会の会期は、2025年10月19日まで。

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