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高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる
photo©山田圭司郎

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アトリエSUS4京都建築専門学校東工務店建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・その他)高橋勝図面あり京都倉庫山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、北側より見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の西側より見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫から資材倉庫側を見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫から資材倉庫側を見る。 photo©山田圭司郎

高橋勝建築設計事務所が設計と監理、佐野春仁 / 京都建築専門学校が計画監修した、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」です。
森林施業の為の資材倉庫と車庫の計画です。建築家は、施主が自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向しました。そして、地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げました。

京北森林組合の森林施業の為の資材倉庫と車庫の計画である。この計画は、京北地域で生産・製材された木材を媒介とした山の価値の循環促進、また将来京北の木材を使うであろう大工の卵たちへの意識と技術の継承、京北周山地域の修景を目的とした。

京北は平安京の時代から「御杣御料地」として建築用材を送り出す地域として伝統を引き継ぎながら発展してきた。当初計画は、既存の古い軽量鉄骨とスレート葺きの車庫と同様仕様の建替え予定であったものを、林業のまちの森林組合の施設は自らが生産した木材による意味ある建築とすべきとの考えから、組合内で話し合いを重ね今回の計画を進めた。

建築家によるテキストより

倉庫づくりの体制としては、施工は地元の大工棟梁の工務店が請負い、大工工事のサポートとして「大工の卵たち」である京都市内の建築専門学校大工チームが木工研修として担当し、手刻みから建て方、造作工事を行っている。

建築行為は,ただ単に最高の品質や性能を求めることだけを価値基準にするのではなく,行為自体が将来の地域づくりや山と木にまつわる意識や技術を継承することに価値を見出してもよいのではないだろうか。

建築家によるテキストより

設計においてはチームの編成を考慮し、見つけた在庫の多種寸法に対応でき、学生大工でも比較的簡易な加工で行える「挟み梁工法」を採用している。車庫に必要な有効寸法と木材特性を考慮し主なスパンは2850mm×2000mmとした。多雪地域である事、シンプルで施工しやすい架構とするため片流れ屋根としている。この際、通し柱にできる材の最長寸法が7000mmであった事から全体の高さを決定した。

車庫や資材倉庫の入口がある西側は大きな開口が並ぶため、雨除けの庇を1700mm出している。この庇を支える方杖が間口に印象的に7本並べている。この方杖は強度、対候性も必要な重要部の為、京都ブランド杉の磨き丸太を採用した。さらに高く建ちあがった2階西壁の耐風要素としてトラス構造としている。

水平構面と耐力壁はΦ=10mmの鋼製ブレースを採用した。駐車スペースの内装制限の対応は近隣の美山地区の土を使った中塗り仕上げに,天井は木毛セメント版で仕上げとしている。
一見,伝統と現代の工法がブリコラージュされて見えるが,山の価値の循環と技術の継承という観点からは,いずれも共通して現代の法規的経済的環境に対応した切実な建築行為としての合理性を持っている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、北側より見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、南東側より見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の西側より見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の北西側より見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の南西側より軒を見上げる。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の西側より軒を見上げる。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫から資材倉庫側を見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫から資材倉庫側を見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫から資材倉庫側を見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫から資材倉庫側を見る。(建具を閉めた状態) photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、資材倉庫 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、左:車庫、正面:資材倉庫、右:2階への階段 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる2階、階段側から資材倉庫を見る。 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる2階、資材倉庫 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、柱・土台・筋交の詳細 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる2階、資材倉庫。夜景 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階、車庫。夜景 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の西側より見る。夜景 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる外観、敷地内の西側より見る。夜景 photo©山田圭司郎
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる配置図 image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる1階平面図 image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる2階平面図 image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる断面詳細図 image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる挟み梁接合部詳細図 image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる挟み梁ドローイング image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校
高橋勝と佐野春仁による、京都・右京区の「京北森林組合木造倉庫」。森林施業の為の資材倉庫と車庫。自らが生産した木材を用いた“意味ある”存在を求め、山と木にまつわる“意識や技術の継承”を担う建築を志向。地元工務店と建築専門学校大工チームが協業する体制で造り上げる架構アクソノメトリック図 image©高橋勝建築設計事務所と京都建築専門学校

以下、建築家によるテキストです。


循環と継承を目的とした建築行為の価値を考える

京北森林組合の森林施業の為の資材倉庫と車庫の計画である。この計画は、京北地域で生産・製材された木材を媒介とした山の価値の循環促進、また将来京北の木材を使うであろう大工の卵たちへの意識と技術の継承、京北周山地域の修景を目的とした。

京北は平安京の時代から「御杣御料地」として建築用材を送り出す地域として伝統を引き継ぎながら発展してきた。当初計画は、既存の古い軽量鉄骨とスレート葺きの車庫と同様仕様の建替え予定であったものを、林業のまちの森林組合の施設は自らが生産した木材による意味ある建築とすべきとの考えから、組合内で話し合いを重ね今回の計画を進めた。

倉庫づくりの体制としては、施工は地元の大工棟梁の工務店が請負い、大工工事のサポートとして「大工の卵たち」である京都市内の建築専門学校大工チームが木工研修として担当し、手刻みから建て方、造作工事を行っている。

建築行為は,ただ単に最高の品質や性能を求めることだけを価値基準にするのではなく,行為自体が将来の地域づくりや山と木にまつわる意識や技術を継承することに価値を見出してもよいのではないだろうか。
(高橋勝)

伝統と現在の工法に共通する合理性

木材の供給は原木生産・乾燥・製材・仕上まで一貫生産が可能な京北森林組合が担当した。主な架構材料は組合倉庫に材料を見に行った時に発見した、木材倉庫に長く残る材を有効利用している。そこには6mを超える4寸角以上の立派な杉・ヒノキの平角が山と積み上げられていた。昨今ではプレカット装置に向かないこれらの材は在庫に残る傾向にある。

設計においてはチームの編成を考慮し、見つけた在庫の多種寸法に対応でき、学生大工でも比較的簡易な加工で行える「挟み梁工法」を採用している。車庫に必要な有効寸法と木材特性を考慮し主なスパンは2850mm×2000mmとした。多雪地域である事、シンプルで施工しやすい架構とするため片流れ屋根としている。この際、通し柱にできる材の最長寸法が7000mmであった事から全体の高さを決定した。

車庫や資材倉庫の入口がある西側は大きな開口が並ぶため、雨除けの庇を1700mm出している。この庇を支える方杖が間口に印象的に7本並べている。この方杖は強度、対候性も必要な重要部の為、京都ブランド杉の磨き丸太を採用した。さらに高く建ちあがった2階西壁の耐風要素としてトラス構造としている。

水平構面と耐力壁はΦ=10mmの鋼製ブレースを採用した。駐車スペースの内装制限の対応は近隣の美山地区の土を使った中塗り仕上げに,天井は木毛セメント版で仕上げとしている。
一見,伝統と現代の工法がブリコラージュされて見えるが,山の価値の循環と技術の継承という観点からは,いずれも共通して現代の法規的経済的環境に対応した切実な建築行為としての合理性を持っている。

2024年の1月に,学生大工による手刻みを終えた材が京北の中心にある敷地に搬入され,地組みが始まった。それから竣工した9月までの半年間,奮闘する学生大工チームや棟梁の姿,京北の木材が建築として組み上がっていく風景は地元住民から注目されるイベントとなっていた。この整然と並ぶ,トラス状の磨き丸太方杖のファサードや,学生たちが刻み組み上げた挟み梁の躯体は,つたなくも非常に力強く,地域に住み山や木にかかわる人びとに訴えかけ,見る者を鼓舞し続ける存在となることを期待している。
(高橋勝)

学生たちと建てる

これまで学校では山で伐採した木を刻んで建物をつくってみたり、伝統の京町家の改修を手がけたりして来た。当初は放課後の自主的な活動であったが、ここ20年ほどは、大工志望の学生たちの卒業制作実習として行っている。この京北森林組合の倉庫は2023年度に骨組みを建て、24年度に仕上げた。木工事のほとんどははじめて道具を手にして2年目の学生たちの手によっている。

規模が大きいことから、伝統の木組みでやっていたのでは間に合わない。ほぼすべての柱を通し柱とし、それを半割の梁で挟み、ボルトで留めるという構法で同じ学校で設計を教えている高橋さんに設計してもらった。正面に深く差し出した軒を支える頬杖は京北の北山杉の丸太にしてもらったために、そこだけは一筋縄ではいかない。学生たちにはどうやって墨を付け、どんな仕口をつくるか、またどうすれば正確に刻めるか、考え、試行してもらった。そんな経験は後々生きるにちがいない。

建て方から骨組みが出来上がり、次の2年生たちが屋根下地や床板を張り、壁を張っていく。単純だけれども手が抜けない作業の中に、丸太に板庇が絡むところや出桁の継ぎ手にちょっとこだわってみる、あるいは階段など、学生たちを喜ばす部分もあって、若者たちの腕も目に見えて上がってくる。大事なことは、ひとつひとつの作業をこなしていくことの達成感を通じて自分に自信を持ち、建築が好きになること。そしてその結果が素晴らしいものに見えてくること。しかもそれが他人にも共感してもらえることだ。ここに設計や指導の責任がある。                                     
授業の日以外にも放課後や週末にひたすら作業に励んでくれた学生たち、彼らを温かく見守ってくれた設計の高橋さん、工務店棟梁、お施主さんに心からの感謝を。
(佐野春仁)

■建築概要

題名:京北森林組合木造倉庫
所在地:京都府京都市右京区
主用途:車庫及び資材倉庫
建築設計:高橋勝建築設計事務所 担当/高橋勝
計画監修:佐野春仁/京都建築専門学校
構造設計:アトリエSUS4 担当/能戸謙介
設備設計:高橋勝建築設計事務所 担当/高橋勝
監理:高橋勝建築設計事務所 担当/高橋勝
建築施工:東工務店 担当/東昇平
木工事:佐野春仁及び学生大工チーム/京都建築専門学校
電気:仲井電気工事商会 担当/仲井亮文
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:489.01㎡
建築面積:157.83㎡
延床面積:247.00㎡
1階:147.50㎡、2階:99.50㎡
設計:2023年2月~2023年8月
工事:2023年10月~2024年9月
竣工:2024年9月
写真:山田圭司郎

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

杉板t-21 目板張り(京北森林組合)の上、キシラデコール やすらぎ塗装(大阪ガスケミカル)

外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板 小波葺きt-0.35

外装・屋根トップライト部

ポリカ小波フロストクリア

外装・建具開口部

内付型アルミサッシATUシリーズ(リクシル)
軽量バランスシャッター(文化シャッター)

内装・床1階車庫 床

基礎スラブ金鏝押え

内装・壁1階車庫 壁

木ずり下地 土壁中塗り仕上げt-20

内装・天井1階車庫 天井

木毛セメント版t-25、t-15

内装・床1階資材倉庫 床

基礎スラブ金鏝押え

内装・壁1階資材倉庫 壁

木ずり 30x10@(京北森林組合)

内装・天井1階資材倉庫 天井

杉羽目板 t-30 床板裏側あらわし(京北森林組合)

内装・床2階資材倉庫 床

杉羽目板 t-30(京北森林組合)

内装・壁2階資材倉庫 壁

杉板t-21 外壁裏側あらわし(京北森林組合)

内装・天井2階資材倉庫 天井

杉羽目板 t-30 野地板あらわし(京北森林組合)

内装・その他その他

懸垂式小型電気チェーンブロックαS-05(象印チェーンブロック)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    第8回京都建築賞の入賞作品が発表。最優秀賞は、青木淳・西澤徹夫らによる「京都市美術館」が選出
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    【ap job更新】 古民家を軸に全国で“価値循環の仕組み”を作り、リモートワーク主体の働き方を実践する「株式会社つぎと」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 古民家を軸に全国で“価値循環の仕組み”を作り、リモートワーク主体の働き方を実践する「株式会社つぎと」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 古民家を軸に全国で“価値循環の仕組み”を作り、リモートワーク主体の働き方を実践する「株式会社つぎと」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
    【ap job更新】 古民家を軸に全国で“価値循環の仕組み”を作り、リモートワーク主体の働き方を実践する「株式会社つぎと」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中古民家ホテル改修後外観
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    古民家を軸に全国で“価値循環の仕組み”を作り、リモートワーク主体の働き方を実践する「株式会社つぎと」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    株式会社つぎとは、その土地の暮らしや歴史を象徴する「古民家」を軸に、地域の営みを継いでいく会社です。

    地域に根付く資源や文化を活かし、持続可能なまちの未来をつくる事業を行っています。古民家をはじめとする地域資源を起点に、企画・開発、設計・デザイン、運営など、多様な専門性を掛け合わせながら、人が集い価値が循環する仕組みづくりに挑戦します。
    それぞれの専門領域に誇りと責任を持ち、地域の一員として課題に向き合い、未来へつながるまちづくりを実践する仕事です。

    このたび、つぎとでは古民家の改修設計・監理等を行う設計士を募集します。
    設計の領域に留まらず、他のメンバーとともに自分ごととして地域に関わっていける方のご応募をお待ちしています。

    【つぎとのチーム】
    つぎとは20~40代のメンバーを中心に活動しており、不動産、宿泊、設計、ITなど、多様なバックグラウンドを持つ人が集まっています。
    全国各地にプロジェクトがあるので、各地域ごとに以下のメンバーでチームを組成し、地域のパートナーと一緒に事業を進めていきます。
    ・エリアマネージャー
    ・設計
    ・ホテル運営
    ・経営管理

    【働き方】
    本社は大阪ですが全国各地にプロジェクトがあるため、設計担当は基本的に在宅勤務でPCを使った作業となり、本社への定期的な出社はありません。
    担当物件、プロジェクト単位で各地へ不定期で出張となります。着工した担当物件には定期的に現場監理へ行って頂きます。(出張旅費全額支給)
    また、設計業務以外には社内の定例会議や部門毎の定例会をオンライン、オフラインで実施しておりますので、社員間で日常的に顔を合わせることはありませんが、コミュニケーションの機会は十分あります。現在社内の全体会議は月一度大阪にて対面で実施しています。

    job.architecturephoto.net
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    2026.08.03 Mon 14:37
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    【ap job更新】 リノベる株式会社が、設計パートナー (業務委託) を募集中

    ap job 【ap job更新】 リノベる株式会社が、設計パートナー (業務委託) を募集中

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    建築求人情報
    【ap job更新】 リノベる株式会社が、設計パートナー (業務委託) を募集中
    【ap job更新】 リノベる株式会社が、設計パートナー (業務委託) を募集中
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
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    リノベる株式会社の、設計パートナー (業務委託) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    【設計パートナー募集】

    高い品質水準のリノベーションに携わりたい設計者の方へ。

    当社では、顧客満足を起点とし、デザイン性、工程管理、品質管理、最終的な仕上がりまでを含めたプロジェクト全体の完成度を担える設計パートナーを募集しています。

    ※品質水準とは、顧客満足を起点として、デザイン性、工程管理、品質管理、最終的な仕上がりまでを含めて評価される、プロジェクト全体の完成度を指します。

    当社のリノベーションは、設計・デザインの良し悪しだけでなく、お客様とのコミュニケーション、工程・品質管理、最終的な住まいとしての完成度まで含めて、プロジェクト全体の価値を重視しています。

    その水準を安定して担保できる設計者と、長期的に対等なパートナーとして協業したいと考えています。

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    建築求人情報
    2026.08.03 Mon 11:08
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    ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす
    photo©千葉顕弥

    SHARE ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす

    architecture|feature
    EOS plusFilamentsOryzaULTRA STUDIOアミージュ企画設計オーノJAPAN上野有里紗向山裕二礎コラム笹田侑志建材(外装・壁)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外構・床)建材(外構・植栽)図面あり渋谷区集合住宅東京千葉顕弥
    ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす外観、北側の交差点より見る。 photo©千葉顕弥
    ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす外観、北西側の道路より見る。 photo©千葉顕弥
    ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす102号室 photo©千葉顕弥
    ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす105号室 photo©千葉顕弥
    ULTRA STUDIOによる、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」。都心の住宅街での計画。“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践。“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらす301号室 photo©千葉顕弥

    向山裕二+笹田侑志+上野有里紗 / ULTRA STUDIOが設計した、東京・渋谷区の「上原坂道のマンション」です。
    都心の住宅街での計画です。建築家は、“自由奔放さと凡庸さが同居する風景”の再評価と更新を意図し、見慣れたものから出発して“過剰に拡大解釈と変形”を行う設計を実践しました。そして、“新たな自然”をつくり出して生活に発見をもたらします。

    東京の町並みは、各々の敷地に好き勝手な建物が立ち並び、統一性がないと言われている。
    それを好む者も嫌う者も、このカオス性を評価の理由として挙げることが多い。

    一方で全体としてみると、白、グレー、ベージュや茶色の建物ばかりで、ジェネリックで意思の欠如した、妙に均質な風景にも見える。例えば、理由は不明だがコンクリートにベージュのタイル張りがマンションのスタンダードなファサードだ。

    このような風景がいつごろ生まれたのかは不明だが、私たちにとっては既にそこにあった「自然」な存在になっている。
    このような自由奔放さと凡庸さの同居する風景を再評価し、更新することができるだろうか?プロジェクトの根底にはこのような問いがある。

    建築家によるテキストより

    地形や町並みとは異なる建築的な存在として、シリンダーや四角柱がグリッド状に並んでいる。これは、ラーメン構造の要素であると同時に、風景、住戸の中に異物として挿入され、その周囲に変化を与えている。

    屋外では風景の連続を分割してファサードにリズムを与え、屋内では外観との連続性を生み出しつつ、シリンダーが動線として機能することで地形によって生み出された段差を越えて移動することを可能にしている。

    外観の仕上げは、東京の風景から見出される素材──荒いリシン、コンクリート打ち放し、ブロック塀や門扉に見られる「レリーフ」の抽象的反復、「45二丁」という最も一般的な規格のタイルなど──を用いつつ、それらを加工している。

    タイルは反射性の高い釉薬を用いることで銀色に輝き、光を屋内に導くリフレクターとして機能する。タイル仕上げが屋内まで連続することで内外のつながりが強まり、空中庭園と組み合わさることで風景が生活の中に入ってくるような感覚が生まれるだろう。

    建築家によるテキストより

    町並みと地形、建築と生活が一体となって新たな風景を生み出す。この集合住宅の試みは、場所の文脈を引き継ぎつつ過剰に拡大解釈・変形することで、それを新たな「自然」として風景を更新し、生活に発見をもたらすことだ。

    見慣れたものから出発して再解釈、変形、検討を繰り返す中で、それらはほとんど身体的に統合されていった。このような試みを継続することによって、新しい「自然」としての都市の姿を捉えたいと考えている。

    建築家によるテキストより
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    EOS plusFilamentsOryzaULTRA STUDIOアミージュ企画設計オーノJAPAN上野有里紗向山裕二礎コラム笹田侑志建材(外装・壁)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外構・床)建材(外構・植栽)図面あり渋谷区集合住宅東京千葉顕弥
    2026.08.03 Mon 07:42
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    最も注目を集めたトピックス[期間:2026/7/27-8/2]

    SHARE 最も注目を集めたトピックス[期間:2026/7/27-8/2]

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    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス[期間:2026/7/27-8/2]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/7/27-8/2)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。(弊サイトでは、作品記事についてSNS広告を活用した再発信を行う場合がありますが、その流入はランキングに影響しないよう設定しています)


    1. 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983年) が公開へ。妹島和世の伊東事務所入所2年目の担当作品としても知られる。国際文化会館が公開や展示プログラムの運営を担う
    2. 久米設計による、熊本の「八代市新庁舎」。震災復興の一環として計画。“災害への強さ”と“文脈と呼応”する建築を目指し、床と天井を地域産木材の“CLTトラスユニット”工法で造る建築を考案。城の石垣の再利用なども行い“土地の記憶を継承”も意図
    3. コルビュジエのスケッチを紹介する展覧会「若きル・コルビュジエの旅」。東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催。財団所蔵の資料から旅先で描いたスケッチ約100点を選定し、高解像度データを元に原寸大で複製して展示
    4. 【ap編集長の建築探索】vol.026 坂牛卓+中川宏文 / D.A.「纏うオフィス」
    5. 妹島和世の企画監修による、東京の名住宅建築を見学できる「TOKYO HOUSE TOUR」が開催。東孝光の「塔の家」、伊東豊雄の「花小金井の家」「小金井の家」が対象。アートウィーク東京の一環として実施
    6. 伯耆原洋太 / HAMS and, Studioによる、神奈川・箱根町の住宅兼ゲストハウス「二ノ平の縁側」。森の中に建つ平屋を改修。中央に居間がある“求心性の高い”既存の構成に着目し、内外を繋ぐと共に回遊を促す“円環状の縁側”を新設する計画を考案。床を土間に変えた“外部的な内部”も内と外の新たな関係に寄与
    7. 堀越優希による展覧会「質感の建築図」。建築家のドローイングの展示。スケールや領域を横断する“見えない繋がり”を表現する為に独自の図法を考案。主観と客観が混在する建築の経験を複雑さの喪失なしでの描画も試行
    8. 照内創 / SO&CO.による、東京の「高円寺の本社ビル」。駅近くの旗竿地での計画。“構造形式の自由”と“コンクリートの拡張”を追求し、300mm角のRC柱と“多様な接合の集積”を特徴とする建築を考案。街に開かれ将来の変化にも応える“はじまりの場”が現れる
    9. BIGによる、デンマークの「Dymak本社」。工業地域と自然景観の間に位置する敷地。騒音対策と景観導入を意図し、南北で高さが変わる中庭を備えた“円形の建物”を考案。園芸用品を扱う企業の社屋として“触感豊かな素材のパレット”を採用
    10. トラフによる、東京・港区のオフィス「ARO」。海外アウトドアブランドの日本拠点。自然と都市の感覚が重なり合う場を目指し、“富士山への眺望”の活用や“日本の山の風景から抽出した色彩”の使用などで空間を構築。木製の家具類も全体に渡って意識的に配置
    11. 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会の会場写真。約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを中心に展示
    12. アトリエ・ワンの塚本由晴がディレクターを務める企画展「方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–」。21_21 DESIGN SIGHTで開催。小さな建築を起点に現代の生活様式を見つめ直す。建築家などが構想した現代の“方丈庵”も公開。入場チケットもプレゼント
    13. フォスター+パートナーズによる、中国・杭州の複合用途開発「EIC」。開発が進む新たなビジネスエリアでの計画。2棟のオフィスタワーと4棟の高層集合住宅に加えて、商業施設などを内包する基壇部で構成された建築。中央の緑化された公共広場で交流の為の“自然な背景”も提供
    14. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
    15. 八木敦之 / アトリエMEMEによる、栃木の「日光の住宅」。周囲に山々が連なる地域での計画。心安らぐ“隠れ場”の様な住まいとの要望に、大小の立方体の量塊を組み合わせた“自然の一部である岩場のような佇まい”の建築を考案。渦巻状の平面構成は“洞窟”も想起させる
    16. ヨネダ設計舎 / 米田雅樹による、三重・亀山市の住宅「野原の家」
    17. 石上純也・藤村龍至・古市憲寿・豊井泰雄・清水裕且が登壇した、徳島文化芸術ホールをテーマとしたセミナーの動画。2026年7月に行われたもの
    18. nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定
    19. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る
    20. MVRDVによる、オランダの「ロッテルダム・ロックス!」。没入型アート空間をメインとする社会的企業の為の文化拠点。人間と自然が共生する“未来に捧げるランドマーク”として、緑化された7つの“岩”を積み重ねる建築を考案。内部動線は“洞窟”のような様相を呈する

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    最も注目を集めたトピックス
    2026.08.03 Mon 07:30
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    2026.7.31Fri
    • 建築家のリナ・ゴッドメを特集した、英国放送協会制作の動画「過去を記憶する建築をいかに設計するか」。大阪・関西万博の“バーレーンパビリオン”の設計者としても知られる。2026年8月に公開されたもの
    2026.8.05Wed
    • トラフによる、大阪市の店舗「BIRKENSTOCK SHINSAIBASHI」。手仕事のものづくりで足の健康を支えるブランドの店。ルーツである“歩くこと”の表現を求め、“地面・素材・奥行のある風景”の空間化を志向。土を混ぜ込んだ“和紙壁面”と力強さを備えた“木製作品”で場を構築

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