2024.10.11Fri
【ap job更新】 設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」が、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者)を募集中
【ap job更新】 設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」が、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者)を募集中
【ap job更新】 設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」が、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者)を募集中

設計事務所と協力して“夢をかたちにする”不動産会社「株式会社TRIAD」の、意匠設計 及び プロジェクトマネジメントの社員(経験者) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【南青山を拠点とする会社】
事業主側で設計事務所と協力して夢をかたちにする仕事です

【弊社で働く魅力とやりがい】
当社は不動産を「まちを構成する大切な資産」として捉え、“社会”に“人”に貢献できる事業活動を展開しています。
今回、開発及び改修案件数の増加により、建築意匠設計の内製化の為、建築意匠設計/プロジェクトマネージャーを募集します。

・社風
組織がフラットで経営陣や上司との距離も近く、自身の考えや意見を積極的に発信できる環境のため、やりがいを感じやすいです。
また、1人1人の社員が裁量をもって自由に仕事を進められる環境です。

・働き方
年休128日、土日祝休み、残業月20時間以内と非常に働きやすい環境です。
また、社員のほとんどが私服で勤務をしております。
会社として時差出勤を推進しており、出社時間や退社時間は柔軟に調整できます。
残業もほぼなく休日もしっかりと取れ、離職率も低く、好待遇な環境です。

・採用背景
2011年の創業から築き上げてきた信用力、多彩な経験と高い視座を持った人材による不動産仕入れ力、さらに他社に類を見ない圧倒的スピード感のある資金調達力により、不動産投資という分野で確実に成長をしてきました。

2024年2月に不動産投資クラウドファンディング「COZUCHI」を運営するLAETOLI株式会社、融資型クラウドファンディング「COMMOSUS」を運営する株式会社SOCIAL COMMON CAPITALと業務提携を行いました。
2026年度にはCOZUCHI・COMMOSUSの2サービスの累計調達実績1,500億円、累計投資家登録数15万人の到達を目標に掲げ、国内最大規模の資金調達力を有したクラウドファンディングサービスへ発展させていきます。

今後も安定的に事業を継続し、さらなる不動産投資の価値と可能性を高めていくために体制強化を図りたく、増員採用を行います。

【仕事内容】
有名建築家とコラボした新築案件や、改修案件におけるこだわりのデザイン監修など、不動産会社内で建築に特化した専門性の高い建築部門でのお仕事です。

デザイン・建築に、興味のある方はやりがいのあるお仕事になります。

西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る
西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人
西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人
西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人

西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から 世界をHAPPYにするちいさな建築」です。
施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示です。建築家は、自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置しました。また、子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作りました。開催期間は、2024年10月19日まで(期間中休廊日あり)。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら

展示のテーマのひとつ目は、言葉です。

これまでそれぞれの建主さんに頂いたたくさんの素敵な言葉を定規に設計をしてきました。それは要望というよりも、ちょっとした雑談の際にこぼれ落ち、僕が拾い集めた言葉達です。たとえば「敷地は地球のものだと思うんですよ!」「家を作る事でご近所に貢献したいんです!」「えんがわって素敵ですね、縁のある側っていう言葉も!」「家には無駄なところもたくさん欲しいんです!」「街の子ども達が立ち寄りたくなる家にしたいんです!」などなど。

建築家によるテキストより

ふたつ目のの展示のテーマは、「大きいはちいさい ちいさいは大きい」です。

ちいさな建築、とは言うものの、実際はちいさな建築だって人間からしたら随分大きな存在です。そして一般的な建築の展覧会は実物を展示不可能なため、模型、写真、図面、説明文での構成になってしまいます。そこで会場の中心には、大きな猫を作りました。僕たちの暮らしや街の中で、一番身近でちいさな存在の動物である猫を、ギャラリーで一番大きな存在として拡大して作る事で、体感縮尺を反転させ建築がとてもちいさな存在に見えるといいなと考えました。

建築家によるテキストより

最後にみっつ目のテーマは、子ども達も楽しめるギャラリー空間です。

ギャラリーや美術館に子ども達を連れて行くと、すぐに「帰るー、もう帰るーつまんなーい」の大合唱がはじまります。僕も3人の子供達を連れて行ったギャラリーで何度イラッとされた事か。そりゃそうですよね!真っ白な音の響く空間で、大人の目線に作品が飾られ、ちょっとでも声を出したり、触ると怒られますから。座る場所も、ごろごろする場所もない。寝転んだらまた怒られる。

今回、そんな一般的なギャラリーとは真逆の空間を作りたいと思いました。

建築家によるテキストより
2024.10.10Thu
【ap job更新】 “住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中

“住まい手が主役の家づくり”を掲げ、施主が設計に関わる仕組みも提供する「エンジョイワークス一級建築士事務所」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【私たちについて】
■エンジョイワークスについて
「みんなで一緒にまちづくりを」をテーマに、不動産、建築、ファンド事業を手掛け、日本全国の地域課題、社会課題の解決に取り組む会社です。一人ひとりが自分らしいライフスタイルを実現することがまちを元気にすることに繋がり、地域やまちの方々と共創する機会を生み出し持続可能で豊かな社会の実現を目指しています。

■ミッション
ライフスタイル(暮らし方、働き方、生き方)について自ら考え、自ら選択することのできる仕掛けを提供し、共創する機会を生み出す

■エンジョイワークス一級建築士事務所について
私たちは、エンジョイワークスの建築設計部門として、本拠地である鎌倉・逗子・葉山を中心とした湘南エリアの個人宅の新築・リノベーションの設計を主に手掛けています。

■私たちのこだわり
海・山の自然にあふれ、コミュニティ豊かな湘南地区。住む方も、暮らし・生き方に相当の想い・こだわりを持つ方が多いエリアです。その暮らしの場となる家づくり。設計士任せではなく、住まい手自身で、とことん考え、悩み、時には、ご自分で手を動かし、納得のいく、理想の暮らしを実現する家づくりに取り組んでほしい。家づくりの主役は住まい手自身であってほしい、それが私たちの想い、こだわりです。

■「住まい手が主役の家づくり」の仕掛け
「The SKELTON HOUSE」というエンジョイワークスの新築規格住宅は、最低限住みはじめられる高性能な「ハコ」を提供し、そこから先は、間取りも、仕上げも住まい手次第。「家づくりから始まるアプリ」というアプリを使って、ステップに沿って進めていくと、住まい手自らが設計に大きくかかわれるという仕組みを提供しています。
設計士はあくまでもその伴走者、という位置づけで、「住まい手が主役」の家づくりを実現しています。

リノベーションも、中古住宅はあくまでも「素材」と捉え、そこから先は、住まい手自身が主役で取り組んで欲しい。新築と同じ考え方です。

【働く魅力】
■エンジョイワークスで働く魅力
家が完成したらそれで終わり、ではなく、むしろ、そこからが始まり。私たち自身も湘南エリアに住み、思い通りの暮らしを始めた施主と関わり、施主同士の交流も生み、ともにコミュニティを進化させていく、それが、エンジョイワークスの考えるまちづくりの第一歩。エンジョイワークスで働く、一番の醍醐味です。

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える外観、南東側より見る。 photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える1階、正面:リビング、右:ダイニング photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える1階、デッキテラス photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える2階、バス・テラス photo©中山保寛

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAが設計した、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」です。
個人の別荘を簡易宿所に改修する計画です。建築家は、宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向しました。そして、居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変えています。施設の公式ページはこちら

南斜面地に昭和40年代に建てられた個人別荘を、一棟貸しの簡易宿所にコンバージョンするプロジェクト。
ほぼ図面もない状態からスタートしたが、きちんと測量せずとも尺貫法でできている和小屋の建物であれば、だいたい3Dまで起こせるのが在来木造のいいところである。

建築家によるテキストより

元の別荘が150㎡あり、ぐるっとベランダも回っている状態。泊まる場所としては大きすぎて、管理費ばかりがかさんでしまう。しかも敷地南西側には建物が立っていない状態だったので、とにかく周囲の赤松林と前面の大きな桜の木とを相手に、友好的に面積を減らしていくことを考えた。

建築家によるテキストより

玄関位置はそのままに広い土間とキッチンをつくり、その先の部屋をバーベキューなどができる半外部テラスへと減築した。こうすることで外から靴を脱がずに入って調理ができ、森の一部のような場所にサーブして食事ができる。

2階も南東の寝室はまるまる削って吹抜けとし、東側は隣家が近いため必要な1階のカーテンを閉めても、朝にはリビングが木漏れ日で室内が満たされるようにした。ぐるっと回っていた通路のようなベランダはほぼ全部取り外し、もっとも眺望のいい2階南西を外部化して浴室兼テラスとした。ヒノキの無垢材で床壁をつくり、ヒノキの香りで満たされ、風呂に入らずともボーっと森を眺められる空間となった。

図面はほぼ書かずにCGにひたすら書き込みをして現場に渡すというコミュニケーションになったが、深い軒をつくって外周部にベランダを回すという先人の判断が、結果として今回の改修しやすさにつながった。

建築家によるテキストより
2024.10.09Wed
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中東急池上駅 / 池上本門寺への出発点として街に大きく開いたファサード

社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【E.A.S.T.architectsが目指すデザインを、一緒に創造するパートナーとしてのスタッフ募集】
コロナ禍以降ライフスタイルは大きく変化しています。仕事はオフィスに閉じ籠るのではなく、カフェでもリゾートでも可能。住まいは住むだけでなく、仕事、出会い、ウエルネスなど多様なライフスタイルを包含するものとなっています。

街には外国人が溢れダイバーシティも普通の光景となっています。このような環境の変化を楽しみ、その受け皿となり、変化の仕掛けとなる建築や環境のデザインを行なっていきたいと考えています。

様々な情報を共有し、一緒に考え、今までにない新しい空間、場を創造するパートナーとしてのスタッフを募集します。

【E.A.S.T.architectsでの業務】
E.A.S.T.architectsでは、多くのデザイン賃貸マンション、テナントビルの設計・監理、大規模再開発のコンセプト・デザイン等、小規模なアトリエ事務所でありながら、社会への影響力のあるプロジェクトが多く進行しています。クライアントは個人から大手デベロッパーまで多岐に渡ります。

基本計画から実施設計、現場監理まで担当者が責任を持って完成まで見届けることを基本としています。
業務の進め方としては、火曜日から木曜日の全員出社以外は、ZOOMを利用した全員参加のミーティングを行なっており、スタッフが自分で時間をコントロールしながら業務を進めています。ZOOMミーティングにより全員が進行中のプロジェクトを確認することで、様々な実践的な知識を身につけることができます。

事務所は六本木のミッドタウンに隣接する檜町公園近くにあり、4つの地下鉄駅が利用できる利便性の高い立地です。また、富士山が正面に見える山中湖のマンション(山中湖分室)で、ワーケーションを行う環境もあります。また、コロナ禍前は毎年全員で海外研修旅行を行なっており、今期から復活させる予定です。

代表の東は、坂倉建築研究所の所長を経て弊社を設立しており、その多くの経験をスタッフに伝えながらデザイン性の高い作品作りを実践しています。

森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる外観、南側の道路から見る。 photo©kenta hasegawa
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる外観、南側の道路から見る。 photo©kenta hasegawa
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる1階、リビングとダインニングからキッチン側を見る。 photo©kenta hasegawa
森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる2階、予備室から建具越しに吹抜方向を見る。 photo©kenta hasegawa

森下陽 / AMPが設計した、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」です。
畑を宅地化した住宅街の敷地での計画です。建築家は、地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案しました。また、地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てました。

浜松市郊外にある遠州鉄道の主要駅近郊に建つ、家族のために計画した住宅です。

敷地は市街地の周縁にあり、かつて桑やマキが育てられていた畑が広がっていた一体を、近年宅地へ転用している住宅地の一画にあります。浜松市が推進しているこの施策は、宅地化にあたっていくつかの条件があり、今回の敷地では、南側の道路は接道と認められず、東側の道路のみが接道として認められています。そのため、南に抜けがあり周囲を囲まれていない、変則的な旗竿地となっています。

建築家によるテキストより

静岡県西部地域は比較的敷地が広いため、家族、来客合わせて3台分の駐車スペースを要求されることが多く、縦列駐車を避け、省スペースで旋回可能な駐車計画からスタートしました。
また、駐車場から解放された南側には、木々に囲まれたゆとりのある庭を設け、建物は残ったスペースに配置しています。将来的に1階で生活を完結させたいという要望から、真中でカットした寄棟屋根を採用し、南側を吹抜け空間、北側は天井高を抑えた二層空間としました。これにより平屋+2階に予備室というボリュームを確保しています。

建築家によるテキストより

家族用のポーチや物干しスペースとしての内テラス、玄関を兼ねた土間、外テラスを南から東の輪郭に配置し、縦横に抜けた開放的な場から、北西へ徐々に奥まっていくこぢんまりとした和室の閉鎖的な場へと変化していく構成としています。

今回の「コマツノコヤ」は、地元の大工さんや業者さんと協力し、工種や工期を可能な限り減らして建てた「コヤ」シリーズの4棟目です。

建築家によるテキストより
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る外観、北西側より見る。 photo©矢野紀行
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る俯瞰、北西側より見下ろす。 photo©矢野紀行
大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る俯瞰、北東側より見下ろす。 photo©矢野紀行

大野力 / sinatoが設計した、東京・千代田区の「12 KANDA」です。
パブリックな用途も含むシェアオフィスの計画です。建築家は、個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案しました。そして、基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造りました。施設の場所はこちら(Google Map)。

東京・神田に建つ、地下1階地上10階建のRC+鉄骨造のシェアオフィスである。

敷地は北側と西側に接道する角地で、道路斜線制限を考慮するとクライアントが求める床面積の確保が難しいため、天空率計算を用いて「地下1~3階の基壇」と「4~10階のタワー」という構成で必要なボリュームを確保した。

建築家によるテキストより

また、当初の与件は全フロアをシェアオフィス会員用のスペースにするものであったが、基壇部には飲食店舗やシェアキッチン、あるいは「小商いオフィス」と呼ぶ小規模店舗やショールーム等に使えるオープンなオフィス区画を配置し、一般の人々が街から直接アクセス出来る公共的なプログラムとしている。

レンタブル比向上(2以上の直通階段緩和)のために採用した屋外避難階段は、建物裏に追いやるのではなく長手ファサード側で各階のバルコニーを繋ぐように設置し、それらを日常動線化することで、シェアオフィス特有の小割化した多数の個室へのアクセスを確保した。それは回遊動線の中に「屋内外の行き来」というシークエンスの起伏を生み出し、小さな個室群と街を直接対峙させる仕組みでもある。

建築家によるテキストより

また、各階で異なる階段の位置に反応しながらボリュームを突き出したりバルコニーを拡張したりすることで、単なる基準階の反復ではない「階毎に変わる形と機能」が積層する状況を創出した。
特にバルコニーでは、所々に生まれる小さなスペースを丁寧に見つけて居場所化することで、ワーカーの様々な振る舞いをファサードに表出させ、基壇部の公共的なプログラムと共に、閉じた箱になりがちなオフィスというビルディングタイプを街に開くことを意識した。

建築家によるテキストより
2024.10.08Tue
【ap job更新】 魅力ある水辺の創出を仕事とし、多様な働き方を受容する職場環境も目指す「株式会社 水辺総研」が、コンサルティング職・マネジメント職・バックオフィス職を募集中
【ap job更新】 魅力ある水辺の創出を仕事とし、多様な働き方を受容する職場環境も目指す「株式会社 水辺総研」が、コンサルティング職・マネジメント職・バックオフィス職を募集中
【ap job更新】 魅力ある水辺の創出を仕事とし、多様な働き方を受容する職場環境も目指す「株式会社 水辺総研」が、コンサルティング職・マネジメント職・バックオフィス職を募集中

魅力ある水辺の創出を仕事とし、多様な働き方を受容する職場環境も目指す「株式会社 水辺総研」の、コンサルティング職・マネジメント職・バックオフィス職 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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あなたも水辺で、公共空間活用、官民連携、住民参加のトップランナーになりませんか?!

魅力ある水辺を創出する仕事において、新たな地平を切り開いてきた水辺総研の新たなスタッフを募集します。

【水辺総研の仕事の5つの特徴】
水辺総研の仕事は躍動とチャレンジがたくさんあります。これまでの常識を覆し、より良い水辺を目指すための仕事の特徴5つはこちら。

■計画や理論だけではない、実践的なまちづくり
計画だけでは水辺をよりよくすることはできません。それを実験して実証して実体のあるものにしていく、まさに社会そのものに働きかける仕事をしています。

■横断的で総合的なプロデュースが特徴
一つの領域でとどまることをよしとせず、横断的でワクワクする仕事をしています。

■それぞれの地域や領域のやる気やひとと直接つながる仕事
単独で仕事は成立せず、必ずコラボレーションがあります。地域や領域のトップランナーとドキドキする仕事をしています。

■常にチャレンジがある職場
これまでの常識を超え、新たなチャレンジ領域を切り開いていく仕事です。気がつくとそこに道ができています。

■水辺をビジネス領域として拡張
水辺の仕事はお金にならないと言われてきました。しかし水辺の環境と都市の在り方を掛け合わせることで、新たなビジネス領域を作りました。建築と土木の融合、建築とランドスケープの融合がポイントです

【多様な人材を支える職場環境を目指しています】
ライフステージが変化しても、働くことができる職場環境を目指しています。バリバリ働きたい人も、育児と両立する人も、副業として働く人もこの会社に混在していて、リモートワークも可能です。東京に事務所があるのは、ここに情報が集まるから。ただ、現場で得られる知見は現場にしかありません。現場で得られる知見を蓄えるためにも、自社でもそのような環境を整えて自社の水辺拠点を整備しています(今年度完成予定)。

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる1階、座敷、円卓と筋交を見る。 photo©中島悠二
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる1階、座敷から台所を見る。 photo©中島悠二
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる1階、台所から座敷を見る。 photo©中島悠二

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONが設計した、長野・安曇野市の「RE FORM」です。
設計者の実家の改修です。建築家は、家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計しました。そして、“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れています。

これは設計者の実家の改修である。
長野県安曇野にある築45年の住宅であり、父、母、祖母と内縁の夫の4人が暮らす。改修のきっかけは「台所に朝日の光が欲しい」という母の言葉にあった。

台所の東側には座敷があり、壁を壊して一体にする必要があった。「もう座敷はいらないでしょう」と言う母にたくましさを感じた。
確かに昔に比べて来客や親戚の集まりが少なくなってきた。座敷はほとんど利用されず、床の間は多くの民芸品や家族写真で埋め尽くされて、まるで物置になっていた。
だがこの古い家にとって、座敷は機能以上に家の象徴のように存在しており、無くすことは容易ではない。まず祖母が反対したが、頭ごなしではなく何か腑に落ちないまま計画は進んでいく。

建築家によるテキストより

計画が進む中、水廻り機能と椅子座が多いことからすべての床材をビニルタイルにした。その色について家族各々が好みを言う中、祖母がテラコッタ色を選んだ。派手だが昔ながらの色で家族がそれに賛同した。これをきっかけに祖母はこの計画に積極的になった。今の座敷が無くなることに、色の選択が匹敵した。テラコッタ色を軸に、台所の天井を補色の深緑に、背景としたい部分はグレーに、強調したい部分は床柱に似せた黒い赤を配色する。

建築家によるテキストより

この計画で重要なのは、明るいLDKを求めているわけではないことである。壁が無くなっても、これまで通り台所は台所らしく座敷は座敷らしく存在させることを求めていた。座敷の竿天井はそのまま残し、台所の天井は既存の懐を露わにして民家特有の暗がりは残す。壁を無くし、構造補強のために設ける筋交いを見せて強さを持たせながら、円卓を組み込んで機能を与えて、その存在自体をダブらせる。透過しながら台所と座敷が両存する在り方を示している。改修後たまに来る親戚は、今でもこの「座敷」に集まって「台所」の調理姿を見ながら、円卓と座卓に分かれて、皆で飲み食いをしている。

建築家によるテキストより
2024.10.07Mon
【ap job更新】 福岡と東京を拠点とし、“細部まで意識した設計”を得意とする「ケース・リアル」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 福岡と東京を拠点とし、“細部まで意識した設計”を得意とする「ケース・リアル」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 福岡と東京を拠点とし、“細部まで意識した設計”を得意とする「ケース・リアル」が、設計スタッフ(経験者)を募集中ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ(photo by Hiroshi Mizusaki)

福岡と東京を拠点とし、“細部まで意識した設計”を得意とする「ケース・リアル」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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福岡アトリエ・東京オフィスそれぞれで設計スタッフ(経験者)募集

ケース・リアルでは、福岡と東京を拠点に幅広いインテリアや建築の設計を手掛けています。

5坪程度の小規模な物件から10階建てのフルリノベーションまで、住宅、ホテル、オフィス、ギャラリー、ブティック、物販店、飲食店など、その規模や用途も多岐に渡ります。また計画の大小にかかわらず、プロジェクトのコンセプトやロケーションを大切にし、素材やディテールなど細部まで意識した設計を得意としています。

私たちは、これまで培った設計スキルを活かし、多様なプロジェクトでさらに経験値を高めたい方を歓迎します。また、内装や建築の施工監理経験者や、施工図作成経験者の応募もお待ちしています。

KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す
KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す1階、玄関からダイニングを見る。 photo©KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTS
KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す1階、ダイニングとリビングを見る。 photo©KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTS
KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す1階、ダイニングから階段側を見る。 photo©KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTS
KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す2階、洗面室から階段側を見る。 photo©KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTS

川原達也+エレン・クリスティナ・クラウゼ / KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSが設計した、ドイツ・ハンブルクの「House SK -Remodeling Kallmorgen-」です。
モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修です。建築家は、明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案しました。そして、空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起すことも意図されました。

戦後1940年代後半、ハンブルクに駐留するイギリス軍のために、市の郊外に長屋の住宅街が建設されました。地上2階、地下1階、屋根裏部屋を合わせて4階建ての、ドイツでは典型的な長屋形式で、設計したのはハンブルクのモダニズムを牽引したアーキテクトのひとりでもあるヴェルナー・カルモーゲン(Werner Kallmorgen)という著名な建築家※1です。

イギリス軍が引き揚げた後、この長屋群は個人に売却され、それからふた世代時代が下った2019年、この長屋の端部の家を相続したクライアントからわれわれが改築の依頼を受けました。
単なる住宅設計を超えて、その作品の多くが文化遺産に登録されているカルモーゲンの作品にどのように向かい合うのかという点でもプランニングに影響を与えたと思います。

建築家によるテキストより

既存の家屋は幅7m、奥行き8.5m、家の南側にはさらに奥行き18mの庭が大小の木々に縁どられて続いています。カルモーゲンの採用した平面形は単純な田の字型、いわゆるフォー・スクエア・グリッド(4-square-grid)のプランニングで、北側の2つのエリアに(1)キッチンや浴室などの水回り、(2)縦動線と各階での諸室への動線エリア、南側の2つのエリアに(3)リビング、ダイニング、そして(4)寝室群を配置し、コンパクトに効率よく計画されています。

しかし戦後の混迷期に低予算かつ短い工期で建設されたであろうこの長屋群は、天井が極めて低い上に、内部空間の奥行きに対して窓が小さく、さらに1階の南東の角をえぐる形でテラスが配置されていたため、それがさらに内部空間に陰を作り、全体としてどんよりと暗く、巣穴のような印象が先立つ状態でした。

建築家によるテキストより

こうした現状を踏まえたクライアントとの対話の中では、より開放的で明るく、広々とした空間を、という方向性を自然と共有していくことができました。
スタディを進めていく中で、既存の田の字の幾何学を上書きする方向も検討しましたが、田の字を踏襲しつつ、空間の形を立体的にリモデリングしていくことに集中しました。このときに家の内部空間だけをみるのではなく、その延長としての庭の奥行きや、そこに立つ木々の高さに釣り合うような内部空間の構えやプロポーションを模索していきました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 別荘をメインとし、全国のリゾート建築を専門的に手掛ける「エムズ・アーキテクツ」が、デザイナー(経験者・既卒)を募集中
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別荘をメインとし、全国のリゾート建築を専門的に手掛ける「エムズ・アーキテクツ」の、デザイナー(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちは、別荘をはじめとするリゾート建築を設計する設計事務所です。
リゾート建築は人生を豊かにする建築ですが、必要不可欠な建築ではありません。だからこそ、夢のあるデザインが求められます。

建築が好きで、夢や目標を共有できるスタッフを募集します。
好きな気持ちさえあれば、スキル、経験は仕事を通じて着実に身につくと考えます。弊社の仕事を通じて、建築家、設計者としてのキャリアを育てたいと思います。

①デザインを大切にしたリゾート建築
どういった案件で設計の仕事に携わるか、これは仕事の楽しさ、魅力につながると考えます。

②1軒の別荘を設計できる能力を身につける
部分的な仕事をするのではなく、一通り全ての知識をつけてもらいたい。
キャリアを築く上で、一番大切で近道だと考えます。

③スタッフそれぞれの個人の能力、経験、目標、希望に合わせて
意欲のある方にはチャンス、機会をつくります。
経験が少ない、若しくはまだ自身のない方には易しいところから無理せず、段階を踏んでスキルアップしていきます。

④新しいツールの活用
最近導入したものとして、ドローンやVRを活用したプレゼン、3Dプリンタを活用した模型製作があります。
新しいツールはどんどん取り入れていきたいと考えております。

⑤仕事を楽しむことが一番大切
弊社の設計している別荘とは、人生を楽しむためのもの。
夢のある作品づくりを、楽しんで仕事をしてもらいたいと思っています。

宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直す
宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直す鳥瞰、南西側より見る。 photo©楠瀬友将
宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直す外観、東側より見る。 photo©楠瀬友将
宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直す外観、東側より増設テラスを見下ろす。 photo©楠瀬友将
宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直すカフェから開口部越しに増設テラスを見る。 photo©楠瀬友将

宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE / あたご天狗の森 / 吾国・愛宕県立自然公園」です。
自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画です。建築家は、“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向しました。そして、既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直しました。施設の公式サイトはこちら

茨城県笠間市に位置する愛宕山、その山頂付近に広がるあたご天狗の森全体のリノベーション計画。
背後に続く山岳エリアと市街地との距離感を踏まえ、計画当初から本公園を「心も体も切り替わる中継地点」と位置付けた。その上で、建築、斜面遊具、工芸品、グラフィックデザインまであらゆる領域を駆使して環境の魅力を引き出し、地域住民の憩いの場と、山岳アクティビティを中心とした観光拠点の2つの役割を両立させることを目指した。

建築家によるテキストより

公園全体の拠点となる建築は、既存テラスを共有した木造のA・B棟を改修し、これに連なる形で鉄骨造のC棟と円弧テラスを加えた、3棟構成の計画である。
A棟には山岳案内の情報を集約するスペースと、ハイキングの帰りに汗を流せるシャワーテラスを設えた。B棟は県内外からの会議・研修といったワーケーションや展示などに利用できるワークショップスペースとし、予約利用のない通常時はカフェ客席となる。増築C棟では軽飲食の厨房を設けて休憩所としての機能を拡張した。9席の室内席のほか公園の一部として常時出入りできる円弧状のテラス席を設け、既存テラスとの通り抜け動線を設けている。

建築家によるテキストより

増築したC棟は鉄骨造とした。斜面に載る基礎形状を小さくして土壌への負荷を最小限としつつ、上層では最大2間張り出した円弧状のテラスが斜面の上である立地とあいまって浮遊感を与えている。一見不釣り合いに見える形態だが、内外空間の重心の操作によりヤジロベエのような安定した構造となっている。斜面とのバッファとなる下層は良好な空調機環境として活用した。A棟に増設したシャワーテラスも既存基礎から方杖で持ち出し、斜面との接触を避けている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/30-10/6]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/30-10/6]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/9/30-10/6)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 石上純也が設計した「house & restaurant maison owl」の一般宿泊予約が開始。山口県宇部市にあり、2024年日本建築学会作品賞を受賞した建築。1日1組限定で全館貸切が可能
  2. 長坂常 / スキーマ建築計画による、群馬・太田市の「古川製作所新社屋+工場」。部品製造会社の“生産システム”を作る企業の為に計画。認知度を高めて雇用にも貢献する存在を目指し、“会社の顔となる開かれた建築”を志向。内外の多様な要素に“一貫した軸”を与える為にグリッドを用いて設計
  3. 浜田晶則建築設計事務所による、東京・世田谷区の「民家A」。現代の実家像も目指した住宅。施主が書いた“生活像の文章”を出発点とし、家族の記憶の象徴となる“もの”を街に対して表現する縦長窓“見世のディスプレイ”を備えた建築を考案。民家の要素や構成を援用して造る
  4. 森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる
  5. アソトシヒロデザインオフィスによる、東京の「練馬の家 / 路地のスリット」。住宅密集エリアの旗竿地に計画。“明るく伸びやかに”暮らせる住宅を求め、外と内に“スリット”状の空間を設ける構成を考案。二つの空間が連動して“街で過ごす様な多様性に富む光や風の流れ”を建築にもたらす
  6. 鈴木岳彦建築設計事務所による、京都市の「醍醐の家」。山並みを望む住宅地に計画。この場の“暮らしの可能性”を追求し、“広大なパノラマ”と“家族の親密な生活”が関係を持ち“日常を形成”する在り方を志向。山々と向き合う三角形平面の居間が中心にある建築を考案
  7. 渡邉明弘事務所・オクムラデザイン・キーマンによる、東京・千代田区の「REDO JIMBOCHO」。雑居ビルを改修と耐震化した“シェア型複合施設”。既存の状態に対し、“修繕”でも“建替”でもない“再生”する設計を志向。柱の増し打ち補強を含む“総合的な計画”で他の選択肢では“得難い空間”を生み出す
  8. 田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定
  9. 丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案
  10. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  11. BIGによる、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」。元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画。伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案。既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加される
  12. SANAAの妹島和世と西沢立衛が、自身が設計を手掛けた“グラングリーン大阪の大屋根”について解説している動画。建築の様子も収録。2024年9月に公開されたもの
  13. 米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す
  14. O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘う
  15. 伊東豊雄と平田晃久が対談しているテレビ番組の動画。2024年9月に公開されたもの
  16. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る
  17. 会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案
  18. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  19. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
  20. 建築家の藤田雄介による書籍『建具の手がかり: 境界を操作する39の手法』をプレビュー。建具メーカーも運営する建築家による初の単著。スカイハウスほか26作品と著者自身による13作品を取り上げ、“建具”と“境界”に着目して読み解く

2024.10.06Sun
安藤忠雄の活動を特集したテレビ番組の動画。安藤が改修を手掛けた、京都の「湯川秀樹博士旧宅(京都大学下鴨休影荘)」について紹介する内容。2024年10月に放送されたもの

安藤忠雄の活動を特集したテレビ番組の動画です。安藤が改修を手掛けた、京都の「湯川秀樹博士旧宅(京都大学下鴨休影荘)」について紹介する内容です。2024年10月に放送されたもの。施設の概要が京都大学のページに掲載されています。年数回の一般公開も予定されているとのこと。

2024.10.05Sat
o+hの大西麻貴と百田有希が、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会「⽣きた全体――A Living Whole」について解説している動画。2024年10月に公開されたもの

o+hの大西麻貴と百田有希が、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会「⽣きた全体――A Living Whole」について解説している動画です。2024年10月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、こちらの展示を特集記事として紹介しています。

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