


山田健太朗 / KENYAMADAATELIERの会場構成による「中川もも展 Clonal Images」です。
国際写真祭の一環として計画されました。建築家は、出展作家のクローン植物の生態から着想を得た概念を起点に、ステンレスミラーを用いた“鏡面とイメージが表裏一体となった曲面壁”を協同で考案しました。そして、イメージが変容と増殖を繰り返します。
会期は、2026年5月17日まで。展覧会の公式ページはこちら。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2026のサテライトプログラムKG+SPECIALにおける中川ももの展覧会“Clonal Images”である。
会場は京都のHOSOO GALLERY1階に位置するHOSOO LOUNGEであり、外部に面したメインエントランス、サブエントランスの2方向から誰でもアクセスできる場所となっている。
作家の制作の核心には、彼女が「クローナル・イメージ」と呼ぶ概念がある。これはクローン植物の生態から着想を得たもので、イメージが独立した作品として存在するのではなく、その断片が増殖し、互いに連関しながらひとつの生態系のような構造を形成していく状態を指す。
実際、作品はいわゆる額装された写真ではなく、人体の皮膚や建物の外壁など様々な断片を編集、あわせたイメージの総体となっていて、それらを“カベガミ”として貼る壁面が必要とされた。
そこで、厚さ1.5mmのステンレスミラーによって鏡面とイメージが表裏一体となった曲面壁を作家とともに考案し、サイズや配置スタディを重ねた。
凹面、凸面ミラー面に浮かび上がる鏡像は歪み、イメージはうねうねと変容と増殖を繰り返す。極薄の壁は限りなく存在感を弱め、体験者は焦点と身体感覚を見失う。









