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篠崎弘之建築設計事務所による、千葉・匝瑳市の宿泊施設「NAGARAMI RESORT SOSA」。砂丘の背後の広大な土地に計画。砂と空と原野のみの環境にある“豊かさ”に着目し、“大地のもつ時間や風景”を感受できる存在を志向。敷地を“十字壁”で分割し屋根を掛けて部屋と庭を巡りながら過ごす建築を考案
篠崎弘之建築設計事務所による、千葉・匝瑳市の宿泊施設「NAGARAMI RESORT SOSA」。砂丘の背後の広大な土地に計画。砂と空と原野のみの環境にある“豊かさ”に着目し、“大地のもつ時間や風景”を感受できる存在を志向。敷地を“十字壁”で分割し屋根を掛けて部屋と庭を巡りながら過ごす建築を考案鳥瞰、北側より見る。 photo©中村絵
篠崎弘之建築設計事務所による、千葉・匝瑳市の宿泊施設「NAGARAMI RESORT SOSA」。砂丘の背後の広大な土地に計画。砂と空と原野のみの環境にある“豊かさ”に着目し、“大地のもつ時間や風景”を感受できる存在を志向。敷地を“十字壁”で分割し屋根を掛けて部屋と庭を巡りながら過ごす建築を考案俯瞰、北西側より宿泊棟A区画を見下ろす。 photo©中村絵
篠崎弘之建築設計事務所による、千葉・匝瑳市の宿泊施設「NAGARAMI RESORT SOSA」。砂丘の背後の広大な土地に計画。砂と空と原野のみの環境にある“豊かさ”に着目し、“大地のもつ時間や風景”を感受できる存在を志向。敷地を“十字壁”で分割し屋根を掛けて部屋と庭を巡りながら過ごす建築を考案宿泊棟B区画、リビングから開口部越しにスカイガーデンを見る。 photo©中村絵
篠崎弘之建築設計事務所による、千葉・匝瑳市の宿泊施設「NAGARAMI RESORT SOSA」。砂丘の背後の広大な土地に計画。砂と空と原野のみの環境にある“豊かさ”に着目し、“大地のもつ時間や風景”を感受できる存在を志向。敷地を“十字壁”で分割し屋根を掛けて部屋と庭を巡りながら過ごす建築を考案宿泊棟B区画、スカイガーデンからリビングとガゼボ(半屋外食事室)側を見る。 photo©中村絵

篠崎弘之建築設計事務所が設計した、千葉・匝瑳市の宿泊施設「NAGARAMI RESORT SOSA / ナガラミリゾート匝瑳」です。
砂丘の背後の広大な土地に計画されました。建築家は、砂と空と原野のみの環境にある“豊かさ”に着目し、“大地のもつ時間や風景”を感受できる存在を志向しました。そして、敷地を“十字壁”で分割し屋根を掛けて部屋と庭を巡りながら過ごす建築を考案しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

千葉県・九十九里浜に面する1.2haの敷地に、わずか4区画の分棟型ホテルと管理棟を新築する計画である。

都市計画区域外のため、敷地周辺には原野や保存林など多くの自然が残る一方、敷地と海岸の間には高さ8mの砂丘があり、津波等の自然災害から砂丘背後地を守りつつも海への視線を遮断していた。クライアントが望むオーシャンビューの実現には建築を中高層化する必要があったが、景観への配慮や、低層階は依然として眺望以外の価値付けが必要等の課題があり、商業的には不利な状況だった

建築家によるテキストより

一方で、砂と空と原野しかない環境は、原初の大地に対峙するような豊かさもあるように思われた。ホテルと宿泊者という関係を超え、より大きなスケールで人と自然が密に関わり、その動向を刻明に感じられる環境を、GL+0レベルでつくれないかと考えた。

はじめに、原野の中で自らの位置を測る基準として、各真方位に向いた十字壁を配置した。それを反復すると、大小/開閉の様々な庭ができた。十字壁の交点上に方形屋根をかけると、1枚の屋根の下には4分割された内/半外/外の区別ができる。最後に4区画の陣取りを行い、複雑な区画形状が決定された。

建築家によるテキストより

このプロセスから、1区画につき1つの母屋・2つの離れ・4つの庭・7つの部屋で構成される。ホテルとして明確にプライバシーは確保しながらも、自由な区画取りにより1枚の屋根を2区画で共有する部分もあり、本来無縁の宿泊者同士が同じ自然を共有して観測する者同士として、暗に共同体のような状態を形成している。

宿泊者は十字壁を基準として、ある時間・ある方位に、ある部屋・ある庭へと巡りながら、その時々の自然の移ろいを感じて過ごすことができる。1区画は延床面積100㎡・区画面積700㎡程度とし、屋外で過ごす時間の方が長くなるよう想定されている。敷地境界を超えて、大地のもつ時間や風景を感じて佇むことのできる建築を目指した。

建築家によるテキストより
VUILDによる、神奈川・横浜市の「Serendie Street Yokohama茶室」。多様な人々が集まる“共創空間”の中に計画。場所を象徴する単語の頭文字“S”をモチーフとして、密度が連続的に変化する建具を備えた空間を考案。デジファブ技術を用いて“現代の茶室”として作る
VUILDによる、神奈川・横浜市の「Serendie Street Yokohama茶室」。多様な人々が集まる“共創空間”の中に計画。場所を象徴する単語の頭文字“S”をモチーフとして、密度が連続的に変化する建具を備えた空間を考案。デジファブ技術を用いて“現代の茶室”として作る photo©Hayato Kurobe
VUILDによる、神奈川・横浜市の「Serendie Street Yokohama茶室」。多様な人々が集まる“共創空間”の中に計画。場所を象徴する単語の頭文字“S”をモチーフとして、密度が連続的に変化する建具を備えた空間を考案。デジファブ技術を用いて“現代の茶室”として作る photo©Hayato Kurobe
VUILDによる、神奈川・横浜市の「Serendie Street Yokohama茶室」。多様な人々が集まる“共創空間”の中に計画。場所を象徴する単語の頭文字“S”をモチーフとして、密度が連続的に変化する建具を備えた空間を考案。デジファブ技術を用いて“現代の茶室”として作る photo©Hayato Kurobe
VUILDによる、神奈川・横浜市の「Serendie Street Yokohama茶室」。多様な人々が集まる“共創空間”の中に計画。場所を象徴する単語の頭文字“S”をモチーフとして、密度が連続的に変化する建具を備えた空間を考案。デジファブ技術を用いて“現代の茶室”として作る photo©Hayato Kurobe

VUILDが設計した、神奈川・横浜市の「Serendie Street Yokohama茶室」です。
多様な人々が集まる“共創空間”の中に計画されました。建築家は、場所を象徴する単語の頭文字“S”をモチーフとして、密度が連続的に変化する建具を備えた空間を考案しました。デジファブ技術を用いて“現代の茶室”として作られました。

三菱電機株式会社の、社内外の多様な人々が集まるオープンな共創空間「Serendie Street Yokohama」のためにつくられた茶室。

建築家によるテキストより

この場所の象徴であるセレンディの頭文字”S”を分解し、再構成したモチーフでデザインを組み立てた。
具体的には、Sの字で切り抜かれた面材の密度を連続的に変化させることで、建具の開放感を視覚的にコントロールしたり、柱断面をSの字の一部で凹型にくり抜くことで、手触りや触覚に訴えるディテールを作り上げた。

建築家によるテキストより

デジタルファブリケーションの技術を使って、身体的な親密さと視覚的な解放感を併せ持った、現代ならではの茶室を提案した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 石材を使った製品の開発と製造を主軸とし、自社運営施設の構想も進める「大蔵山スタジオ株式会社」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 石材を使った製品の開発と製造を主軸とし、自社運営施設の構想も進める「大蔵山スタジオ株式会社」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 石材を使った製品の開発と製造を主軸とし、自社運営施設の構想も進める「大蔵山スタジオ株式会社」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(経験者)を募集中唯一無二の素材、伊達冠石

石材を使った製品の開発と製造を主軸とし、自社運営施設の構想も進める「大蔵山スタジオ株式会社」の、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(経験者) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

大蔵山スタジオは、自社山である大蔵山でのみ産出し、美術家 イサム・ノグチ氏 が彫刻作品の素材として多用した「伊達冠石」や、唯一無二の深みを持ち合わせた「大蔵寂士」を用いて、社内にて製品の開発から自社工場での製造を行う一方、伊達冠石によるオーダーメイドのレセプションカウンターやテーブル、ウォールアート、野外彫刻や石庭などの提案を行ない、それらは近年、設計事務所や工務店を通して、国内にとどまらず海外のハイエンドなホテル、レジデンス、レストランなどへと納品されております。

大蔵山スタジオは 伊達冠石や大蔵寂土といった素材が産出する山そのものを保有している事から、石や土など自然素材の採取から自社工場での製造プロセスに至るまで、深く学ぶ事が出来ます。また、そうした天然の素材を用いて、住空間での新たなアプローチについて考え、開発した商品を提案する事にも力を注いでおり、素材の吟味から生産プロセス、商品提案まで一貫して学ぶことが出来る環境です。

また、50へクタールに及ぶ大蔵山の広大な空間を再活用し、弊社の製品や素材を用いたゲストハウス、山に自生する草花を食として体感いただけるレストラン、山に眠る森や大地の香りを収集し、お香などの製品を開発するフレグランススタジオ、伊達冠石の石粉を再活用した磁器のスタジオなど、大蔵山より産出する貴重な天然素材を実際に手に取りながら、リサーチと製品開発を同時進行で進められるような施設も、今後準備していきたいと考えております。

またそれら施設そのものも構想から設計まで自社内で行うような、世界的に見ても圧倒的にユニークでクリエイティブな職場環境を思い描いております。そのため、弊社では石や土といった天然素材に対して強い関心をお持ちで建築士資格をもつ実務経験者、もしくは宿泊施設やレストラン、個人邸での内装デザインに従事されてきた感性豊かなインテリアデザイナーを募集いたします。

各プロジェクトでの設計事務所との見積もりを含む細やかな対応のほか、自社オリジナル製品の開発や、大蔵山の施設の構想など、建築や内装デザインの専門知識をフルに活かしつつ自然の恵みについて洞察し、現代の住空間の中での活かし方を学ぶ事が出来る職場環境で働いてみませんか。応募をお待ちしております。

“建築そのものになること”を目指した、パナソニックの電気設備製品シリーズ「Archi Design(アーキデザイン)」の特設サイトが公開。“空間の価値を高める美しさ”と“環境負荷軽減への貢献”を追求。製品カテゴリーの横断により空間全体の統一感の創出が可能に。迷わず選定ができるようラインアップも充実
“建築そのものになること”を目指した、パナソニックの電気設備製品シリーズ「Archi Design(アーキデザイン)」の特設サイトが公開。“空間の価値を高める美しさ”と“環境負荷軽減への貢献”を追求。製品カテゴリーの横断により空間全体の統一感の創出が可能に。迷わず選定ができるようラインアップも充実

“建築そのものになること”を目指した、パナソニックの電気設備製品シリーズ「Archi Design(アーキデザイン)」の特設サイトが公開されています。
“空間の価値を高める美しさ”と“環境負荷軽減への貢献”を追求した製品群です。そして製品カテゴリーの横断により空間全体の統一感の創出が可能になっています。また、迷わず選定ができるようラインアップも充実させています。【ap・ad】

建築設計の現場において電気設備は必要な機能が求められる一方、意匠性においては極力存在感を抑え、建築自体の美しさを阻害しないことを求められることが多くあります。また、単体の電気設備の意匠性に加え、複数の電気設備の意匠性を揃え、統一感のある空間づくりが求められます

パナソニックは、配線器具や照明器具などの電気設備を、住宅からオフィスや店舗などの非住宅施設まで幅広い市場に提供しています。今回、製品カテゴリーを横断し、視覚的なノイズを徹底的に減らすことを目指したデザインで、形状や色合い、質感を統一し、建築設計の現場のニーズに応える新たな製品群「Archi Design(アーキデザイン)」を本格展開します。順次製品を展開し、空間全体で電気設備の統一感が出せ、製品を選定しやすいラインアップを目指していきます。

また、建築の現場においては、昨今製品の機能や意匠性に加え、製品の環境への配慮も、製品選定する際の重要な要素になりつつあります。「Archi Design(アーキデザイン)」では、製品の小型化や部品点数削減などによる使用材料の低減、梱包や取扱説明書の資源削減など、多角的な視点から環境に配慮した取り組みを重ねていきます

パナソニックは「Archi Design(アーキデザイン)」を通じて、電気設備が空間に調和する「心地よい空間」の創出と環境負荷軽減に貢献していきます。

以下に、製品の写真や使用例の写真も掲載します。

OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーション。大阪・関西万博のフランス館の中での計画。“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向。製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出す
OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーション。大阪・関西万博のフランス館の中での計画。“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向。製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出す photography by Marco Cappelletti, Courtesy of Louis Vuitton
OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーション。大阪・関西万博のフランス館の中での計画。“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向。製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出す photography by Marco Cappelletti, Courtesy of Louis Vuitton
OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーション。大阪・関西万博のフランス館の中での計画。“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向。製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出す photography by Marco Cappelletti, Courtesy of Louis Vuitton
OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーション。大阪・関西万博のフランス館の中での計画。“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向。製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出す photography by Marco Cappelletti, Courtesy of Louis Vuitton

OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーションです。
大阪・関西万博のフランス館の中での計画です。建築家は、“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向しました。そして、製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出しました。


OMA / 重松象平デザインによるルイ・ヴィトンのインスタレーションが、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のフランス館で公開

2025年大阪・関西万博のフランス館では、OMAがデザインしたルイ・ヴィトンに捧げられた二つの部屋が展示されています。パートナーの重松象平とプロジェクトリーダーのジェシー・カタラーノが主導するこのインスタレーションは、パヴィリオンのテーマ「愛の讃歌」という大きな文脈の中で、ルイ・ヴィトンの伝統的な匠の技を体験できる二つの展示を紹介しています。

「愛の賛歌」は、ロダンの手の彫刻によって象徴される5つの賛歌を織り交ぜています。カテドラル(統合する手)は、ルイ・ヴィトンの伝統的な匠の技への賛歌、そして職人技と常に進化し続ける創造性との永続的なつながりを象徴する存在となっています。

OMAパートナーの重松象平は述べています。「ルイ・ヴィトンの伝統的な匠の技は、時代を超えた伝統と絶え間ない革新の絶妙なバランスです。この二面性を体現するために、私たちはひとつのモジュール、トランクを用いて対照的な二つの空間を創り出しました。ひとつは、開いたトランクを積み重ねて作られた環境であり、もうひとつは、トランクだけで構成された球体をひとつのオブジェとして提示しています。結びつけられた2つの異なる体験は、伝統と変革、アーカイブとアートワーク、図書館と劇場、光と影を対比させています。クラフトマンシップと革新という共通の価値観を持つフランスと日本、二つの文化の対話を広げることに貢献できることを嬉しく思います」

最初の部屋はクラフトのライブラリーであり、ルイ・ヴィトンの技芸の背後にある歴史と「ノウハウ」を保存と共有するだけでなく、その多様性を即座に伝えることを目的としています。創業以来進化を続けてきたルイ・ヴィトンを象徴するクリエーションである84個のワードローブ・トランクが、床から天井まで無限に積み上げられ、部屋全体を包み込んでいます。トランクを開くと、職人や工芸家の映像を展示するために設計されたさまざまな内部構成が現れます。また、IRCAMによって再構成された、メゾンの歴史あるアニエール工房の音風景が現代的な音響の層を加えています。内部から照らされたトランクの積み重ねは、ランタンのように部屋を温かい光で満たします。そして、トランクは入り口の方向に大きく開かれ、空間を進むにつれて徐々に閉じられていくという開放度のグラデーションが、次の部屋へと続く光から夜への繊細な移行を演出します。

伝統的で情報性のある「ライブラリー」空間とは対照的に、2つ目の部屋は旅の精神に捧げられた、現代的でパフォーマティブな空間です。90個のクーリエ・ロジーヌトランクが組み合わされて巨大な球体を形成し、万博でおなじみの象徴を再解釈しています。直径6.6メートル、13トンのこの球体は白いモノグラム・トランクで構成されており、真鍋大度による映像インスタレーションのための空白のキャンバスとなっています。二層吹き抜けの空間を満たすこの球体はモーターで駆動され、回転しながら上下に動き、没入型アートワークと同期しています。これらのインスタレーションは、対比と融合のリズムを生み出し、伝統的な匠の技という唯一無二の精神と、過去と未来を同時に見つめることで生まれるダイナミズムを体験するための2つの視点を提供します。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/4/7-4/13]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/4/7-4/13]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/4/7-4/13)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設(前編)
  2. 谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、長野の住宅「Grove Strolling Corridor」。高木が建ち並ぶ緑豊かな敷地に建つ家屋の建替。“環境まで含めた継承”を目指し、全体が木立の延長のように溶け込む在り方を志向。多数の丸太柱を構造体に用いて放射状に配置した“環境をまとう”建築を考案
  3. ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案
  4. OMA / AMOの会場デザインによる、東京・原宿での展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド」。マドリードで創業したブランドの為に計画。創造性・革新性・技術の歴史の伝達を意図し、1300㎡の空間の中に様々なコンセプトの部屋を創出する計画を考案
  5. 丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用
  6. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  7. 金原大祐 / minato architectsによる、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」。田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸。敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向。気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくる
  8. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設(後編)
  9. BIGによる、新しいハンガリー自然史博物館。何世紀もの歴史がある大森林の中での計画。地域の教育と文化に貢献する施設として、3本の緑化された帯が重なり合う建築を考案。全方位からのアクセスも可能で都市構造と自然景観の両方に溶け込む
  10. 湯浅良介・ゴッティンガム・スタジオユアサ・オフィスユアサによる、建築展「Anybody Seen The Same River Twice?」。プリズミックギャラリーを会場に開催。ドローイング、オブジェ、写真、コラージュを通じて、“不可逆な時間に対する空間の可逆性”を“視覚的な問い”として投げかける
  11. OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、アルバニア・ティラナの「New Selman Stermasi Stadium」。既存スタジアムと周辺地域を再活性化する計画。近隣の様々な地域を繋げる“触媒”を目指し、試合時と日常の両方に適応できるオープンスペースを備えた建築を考案。地域の遺産を参照して天然石を用いた外観とする
  12. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる
  13. 島根・隠岐の島の「海の見える交流施設」設計コンペで、河内建築設計事務所の提案が最優秀作品に選定。提案書も公開。優秀作品は、アトリエ・シムサの提案。その他の2次審査の候補者は、y&M+Tai Furuzawa+秋山怜央 JV、KAMIJIMA Architects、SAI・HiMa JV
  14. 木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える
  15. トラフ建築設計事務所による、京都市の店舗「BIRKENSTOCK KYOTO」。1年間限定の路面店。歴史的な街並みと同社の伝統の体現を目指し、ボンド跡を“枯山水”に見立てたり奥の空間を“庭”のように演出する計画を考案。“門”をイメージして出入口にブランドカラーのパネル等も配置
  16. MVRDVによる、中国・成都の商業施設「LuLa Light Mall」。緑豊かな湖と高層ビル群の狭間の敷地。地域の温暖な気候を活かす建築を目指し、箱を緩やかに積み重ねて屋外テラス等の外部空間を生み出す構成を考案。従来のモールの閉鎖的な形式から離れ“内外一体”の体験を提供
  17. 大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザイン
  18. 2025年のプリツカー賞を、中国人建築家のリュウ・ジャークンが受賞
  19. 伊東豊雄・妹島和世・塚本由晴・藤本壮介・藤村龍至によるシンポジウム「大阪・関西万博から建築の役割を考える 第1回」の動画。2025年3月に行われたもの
  20. 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望

「篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」(TOTOギャラリー・間)の予告動画。アシスタントキュレーターの小倉宏志郎が展示内容を紹介

「篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」(TOTOギャラリー・間)の予告動画です。アシスタントキュレーターの小倉宏志郎が展示内容を紹介しています。会期は、2025年4月17日~6月22日。展覧会の公式ページはこちら

長坂常へのインタビュー動画。2025年4月に公開されたもの 安田幸一と竹葉徹によるトークイベント「土浦邸の近代住宅5原則」の動画。2024年4月に行われたもの 【ap job更新】 代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」が、設計スタッフ・アルバイト・事務職を募集中
【ap job更新】 代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」が、設計スタッフ・アルバイト・事務職を募集中
【ap job更新】 代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」が、設計スタッフ・アルバイト・事務職を募集中

代官山を拠点に活動する「梅澤竜也 / ALA INC.」の、設計スタッフ・アルバイト・事務職 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【私たちについて】
Architectural Laboratory for Art(ALA INC.)は、建築の世界におけるアートの実験場です。
与件への理解や周囲への思いやり〈理性〉と、一人ひとりの感覚が持つイメージや言葉〈直感〉を大切にしています。
そのような〈理性〉と〈直観〉から生まれてくる“アート”の創作が人々や社会を豊かにする、と信じて設計活動をしています。

【環境】
事務所は代官山蔦屋書店のすぐ近くの賑わいがあって洗練された環境にあります。昼食・カフェ費用の補助の他、芸術鑑賞の費用全額負担やマッサージ・スパ・スポーツ費用の補助もあります。
様々な種類、場所のプロジェクトを教育的な環境で学ぶことができ、また外国人クライアントが多く、ビジネス英語に良く触れる機会があり、英語を学びたい方、将来は海外での就労を目指している方にも良い環境です。

【現在の主なプロジェクト】
1000m2の別荘兼ホテル、町の新しいランドマークとなるレストラン、200年の歴史を持つ酒蔵を改装した日本酒を中心としたカフェ・スパ施設、アートと農業をミックスした村のようなレジデンシャルプロジェクト、都市部の共同住宅、10万m2のニセコの大きな開発。
現在、下記の設計スタッフ、事務スタッフの募集をしています。
デザインが大好きな方募集しております。興味のある方は是非ご連絡ください!

【代表プロフィール】
梅澤竜也
1982年東京都生まれ。2008年隈研吾建築都市設計事務所入社。
海外プロジェクトやアートプロジェクトを主に担当。設計室長を経て、独立。
2017年に ALA INC. 設立、主宰。

【ap job更新】 国際色豊かなメンバーで活動する「ホシノアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と 広報職を募集中
【ap job更新】 国際色豊かなメンバーで活動する「ホシノアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と 広報職を募集中
【ap job更新】 国際色豊かなメンバーで活動する「ホシノアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と 広報職を募集中Hoshino Architects Office / ©堀田貞雄

国際色豊かなメンバーで活動する「ホシノアーキテクツ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と 広報職 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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ホシノアーキテクツが、プロジェクトデザイナー、デザイナー、アシスタントデザイナー、PR担当を募集中

ホシノアーキテクツは、星野裕明が主宰する国際色豊かな建築家・デザイナー集団です。
世界中で、その場所のもつ歴史、文化、風土を読み取り、新しい世代へと繋ぐ、街、建築、ランドスケープ、インテリア、アートを創造することを目指しています。

【スタッフ緊急募集】
デザインが好きな人
コミュニケーションが得意な人
柔軟な対応・発想ができる人
積極的に発信できる人
外国人含めた多様性のある環境に順応できる人

丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用外観、西側の対岸より見る。 photo©高野友実
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用スロープから展望テラスを見る。 photo©高野友実
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用敷地内の南東側より建築とイベント広場を見る。 photo©高野友実
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用ホールから開口部越しに外部を見る。 photo©高野友実

丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカが設計した、福井・今立郡の「池田町 道のオアシス フォーシーズンテラス」です。
降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設の計画です。建築家は、自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案しました。また、環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用されています。施設の場所はこちら(Google Map)。

年間200日もの間、雪に閉ざされる冠山峠に2023年11月、冠山トンネルが開通した。池田町道のオアシス フォーシーズンテラスは福井と岐阜の県境をまたぐこのトンネルのたもとに、地域の特産品が楽しめるカフェやマーケットと、開放的な公園が一体となった観光拠点である。

建築家によるテキストより

この建築が建つ池田町は、中心部に足羽川が流れ、深緑の木立ちが並ぶ山裾に集落が点在する美しいまちである。一方で人口減少が進む町にとって、冠山トンネル開通はまさに待望のイベントだった。それに併せて計画されたフォーシーズンテラスは、町の将来を担う観光拠点として県内外の旅行者の目的地となるような、町の魅力を発信する施設づくりが求められた。

建築家によるテキストより

梁間方向は6間の木造の架構で構成した。3間の内部空間を半外部空間のテラスが囲む。この架構を桁行方向に36間反復させ、厳しい自然と対峙しながらもその美しさを享受し、多様な活動を受け入れるおおらかな廊のような建築をつくった。

基本計画にて足羽川の法肩に建設予定であった建物ボリュームは川面をより近くに感じるため法面に跳ねだし、別途近傍に計画されていた展望デッキは大屋根で地形とともに建築と統合した。建築基礎には鋼管杭の杭頭と鉄骨土台をフーチングなしで直接緊結する、コンクリートを極力使用しない構法を採用し、美しい池田町の自然に敬意をはらった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 サンフランシスコと東京を拠点とし、世界中の“間”をデザインする「株式会社 office ma」が、ランドスケープデザイナー(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中
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【ap job更新】 サンフランシスコと東京を拠点とし、世界中の“間”をデザインする「株式会社 office ma」が、ランドスケープデザイナー(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中

サンフランシスコと東京を拠点とし、世界中の“間”をデザインする「株式会社 office ma」の、ランドスケープデザイナー(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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office maは、サンフランシスコと東京を拠点に活動するデザインスタジオです。

ランドスケープデザインを軸に、都市計画、マスタープランニング、ディベロップメントストラテジー、環境戦略など、幅広い分野において戦略からデザインまで提案を行います。

2013年にサンフランシスコにて設立以来、アメリカ、中国、日本をはじめとする世界各地で、多様な場所づくりに関わってきました。プロジェクトの規模や形態はさまざまで、大規模な土地の活用戦略からサイトエコシステムの構築、ランドスケープ設計、施工管理に至るまで、都心の再開発、オフィス、商業施設、集合住宅、教育施設、スポーツ施設、生産施設、リゾート、個人邸、ストリートスケープなど、多岐にわたります。

私たちは、用途や規模を問わず、その場所に内在する「間〈ma〉」の可能性と静かに対話することで、丁寧にその場の未来をかたちにしていきます。

2019年より東京にもスタジオを設立し、日本国内のプロジェクトを中心に構想から竣工、そして竣工後の場所の成長に携わる体制を築いてきました。このたび東京スタジオの業務拡張に伴い、ランドスケープの仕事を楽しみながら一緒に成長できるチームメンバーを募集します。

金原大祐 / minato architectsによる、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」。田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸。敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向。気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくる
金原大祐 / minato architectsによる、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」。田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸。敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向。気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくる外観、北側の道路より見る。 photo©金原大祐
金原大祐 / minato architectsによる、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」。田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸。敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向。気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくるリビングからキッチンとダイニングを見る。 photo©金原大祐
金原大祐 / minato architectsによる、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」。田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸。敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向。気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくる玄関ホール側からダイニングとリビングを見る。 photo©金原大祐

金原大祐 / minato architectsが設計した、静岡・浜松市の「西ヶ崎町の家」です。
田畑の広がる地域に建つ設計者の自邸です。建築家は、敷地形状や近隣との関係を考慮した上で、周囲の“おおらかな印象”を取込むような建築を志向しました。そして、気積があり三方向から光が降り注ぐリビングを備えた住まいをつくりました。

静岡県浜松市に建つ設計者の自邸である。

周辺地域はベッドタウンとして住宅街が広がっており、徒歩圏内には赤電の通称で親しまれている遠州鉄道が走っている。駅から少し離れると田園地帯や畑が広がるのどかな雰囲気も持ち合わせている環境である。

建築家によるテキストより

敷地は、西側は既存住宅、北側には接道となる道路が通っており、その向こう側にも住宅がゆったりと連なって建っている。東側には、設計者の妻の父親が、日々野菜を育てている200坪ほどの畑が広がっている。さらに南側は更地になっているため、敷地に対して日中の日差しを遮ったり、特別視線を気にしたりすることのない、とてもおおらかな環境である。

建築家によるテキストより

建物計画としては、南北に長い敷地形状に沿わせてボリューム検討をした。建物は、東隣地の畑側に寄せ、西側隣家との間には余白を設け、距離を取ることでプライバシーに配慮した。また、南北ボリュームの建物の中央部に、玄関を設けたボリュームを東西方向に挿入し、建物西側の余白を分節し、駐車場と庭の用途とした。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる出入口側から空間全体を見る。 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる客席、テーブルの詳細 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる客席、出入口側を見る、夕景 photo©伊藤徹也
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」。人も地球も健康になる食を追求する飲食店。立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案。山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させる客席、開口部側を見る、夜景 photo©伊藤徹也

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・渋谷区の店舗「CIMI restorant」です。
人も地球も健康になる食を追求する飲食店の計画です。建築家は、立場や考えの異なる人々が集まり語り合う場を目指し、丸太を輪切りにして作ったテーブルに皆で肩を並べる空間を考案しました。また、山と谷のあるテーブルの形状も交流を促進させます。店舗の場所はこちら(Google Map)。

代々木の奥、閑静な住宅街に、ひっそりとしたレストランが誕生した。
そこは、もともと我々が手掛けた小さなカフェ&グロッサリーショップ「FarmMart&Friends」があった場所だ。新たにその一角を間借りし、見知らぬ者同士が肩を並べて食事を楽しむ、小さな特別な場所が生まれた。

建築家によるテキストより

名前は「CIMI restorant(地味レストラン)」。人も地球もともに健康になるための食を考え、シェアしていくレストランプロジェクト。さまざまな食のスタイルの人々が、分け隔てなく食卓を囲んでともに考えられる場になることを願って、プラントベースのメニューに加え、その時々で鹿肉や牡蠣といった、日本の自然環境における課題解決の役割を担った食材を使ったコースを選べる仕組みだ。
立場や考えの異なる人々が一堂に集まり、自然と語り合うことができるよう設計されている。

建築家によるテキストより

皆が肩を並べるテーブルにはレッドシダーの丸太が使われている。それも元々2つの木が捩れて1本になっているものだ。それを輪切りにし、まず3本の幹を脚とし、そこに5つの薄い丸太を天板として重ね、結果、足の入る場所ができている。

さらに、外側に4つの丸い山と谷が生まれ、その山の部分ではゆるやかなグループがつくりやすい形状になっている。そこでスタート時は互いに距離があるが、そのうち隣の声が耳に入ってきたり、知っている話題がつながったり、同じ場を他人同士でシェアするようになり、最後には大きな輪ができ皆で話をしながらの食事会になる。

建築家によるテキストより
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案「指導訓練室2」から「指導訓練室1」側を見る。 photo©Eri Kawamura
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案「指導訓練室2」、「子供トイレ」と「事務室」の建具枠と建具を見る。 photo©Eri Kawamura
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案「指導訓練室2」、「子供トイレ」「事務室」「調理室」の建具枠と建具を見る。 photo©Eri Kawamura
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「森の建具群」。児童発達支援事業所の計画。必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向。セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案「子供トイレ」の建具枠と建具の詳細 photo©Eri Kawamura

ツバメアーキテクツが設計した、さいたま市の「森の建具群 児童発達支援事業所」です。
児童発達支援事業所の計画です。建築家は、必要諸室が多い与件に対し、避けられない建具同士の近接と反復を“逆手に取る”設計を志向しました。そして、セン・ホオノキ・クリ等の様々な樹種を用いた“耳付きの建具枠”と“建具”が並ぶ空間を考案しました。

児童発達支援事業所のインテリアデザイン。

建築家によるテキストより

求められた必要諸室をフロアに並べていくと、既存躯体の構成的にどうしても建具同士の距離が近接し反復してしまうことを逆手に取ることにした。
さまざまな広葉樹の樹種を混ぜ、しかも材の耳(端部)を残し建具枠や建具を作ることで、個性的な輪郭や色が空間に飛び出してくる。

入口から近いところは木目が特徴的なセン、手洗い近くはホオノキ、相談室はクリ、訓練室はミズナラで部屋を切り替え、その先に出てくる窓なしの建具は薄めのウダイカンバ・ミズメ、そして窓がある建具は少し濃いカツラ・キハダと立ち現れる。

建築家によるテキストより

また相談室の中は、初めてこの場所に訪れた人が過ごす部屋でもある。
壁面やテーブルは上記の枠材を切り出す際の端材を含む複数の樹種で構成している。

子供たちの個性に寄り添う児童発達支援事業所の枠組みともシンクロし、
手触りを作ろうとする試みである。

建築家によるテキストより

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