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山田紗子が、TOTOギャラリー・間での自身の展覧会を解説している動画です。2026年5月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、この展覧会の様子を特集記事として紹介しています。


京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
YUSUKE SEKI STUDIO|スタッフ募集
YUSUKE SEKI STUDIOでは、新たなスタッフを募集します。
私たちは設計を「図面上で完結するもの」とは考えていません。
現場、カルチャー、社会の変化を行き来しながら、プロジェクトごとに設計のあり方を更新していくスタジオです。
今、空間は設計業界の中だけで考えるものではありません。
人の時間や関心は、オンライン、映像、SNS、さまざまなコンテンツへ広がっています。
だからこそ、空間をつくる側にも、建築や内装だけでなく、カルチャー、メディア、消費行動を横断して捉える視点が必要です。1|領域を横断する— 境界線を引かないプロジェクト
規模や分野にとらわれず、境界線を感じさせないクライアントとのプロジェクトが多くあります。
sacai、Kumu Kanazawa、Suba Kyoto、常石ホールディングスなど、関わってきたプロジェクトの多くは、継続的な関係や次のプロジェクトへとつながっています。
現在も、ホテル、オフィス、飲食店、アート作品制作など、多様なプロジェクトが同時進行しています。2|関係性を、制作と場所へ変換する— 空間設計にとどまらない表現
私たちの仕事は、空間設計だけに限定されません。
マーチャンダイズやコラボレーションなど、プロジェクトごとに必要な表現を行っています。また、海外のデザイナーやアーティストとも継続的な関係を築いており、その関係性が新たなプロジェクトへと展開していくことがあります。
現在、京都で新たなスペースの準備も進めています。
宿泊、展示、交流、共同制作、リサーチなどを通して、新たなプロジェクトへつなげていく場として運営していく予定です。3|現場で起きることを、設計に戻す— 図面だけでは捉えきれない情報を扱う
私たちにとって現場は、図面を確認する場所であると同時に、設計を更新する場所でもあります。
施工の途中で見えてくる素材の表情、職人の判断、既存建物の癖、想定していなかった納まり、運用上の小さな違和感。
そうした図面だけでは捉えきれない情報を観察し、必要に応じて設計に取り込んでいきます。

石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が開催予定です。
約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを展示します。そして、ホール計画が混迷を極める中で様々な可能性を考える機会を提供します。合わせて、関連シンポジウムの企画も進行中とのこと。展覧会は、徳島県内の会場で、2026年6月からの開催を予定。
また、本建築に関する正式なクレジットは、熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVです。
徳島県旧文化センター跡地に計画された、石上純也氏設計による徳島県文化芸術ホールの模型やドローイングを中心に、その理解を深めるため、他のプロジェクトもあわせて展示します。
本計画は、約2000枚に及ぶ図面を作成して実施設計を完了しており、現在においても施工までの協定がなお継続し、施工業者も決定している段階にあります。
その一方で、新知事就任後、昨年、徳島県は、同様のプログラムのもと、工期短縮と工事費削減を目的に面積の縮小を図る等の名目で、敷地を藍場浜公園へ移し、設計・施工を一体的に担う事業者を選定するための公募を二度にわたり実施しました。しかし、いずれも参加表明者がなく、公募自体が中止となりました。
これを受けて、今年は、施工者を含む方式の採用を見送り、設計者のみを対象とする選定へと方針を転換し、藍場浜公園を対象に、実質三度目となるプロポーザルを公告し、現在、参加者を公募しています。
また、同県は、当初の目的であった本計画からの工期短縮と工事費削減についても、実際には達成が困難である可能性を想定し始めており、敷地変更のうえ新たなプロポーザルを実施する意義も、不明確になりつつあります。
徳島県におけるホール計画が混迷を極めている現在においてこそ、一度立ち止まり、協定が継続している本計画を含め、さまざまな可能性を改めて考える機会を設けるべきだと考え、本展覧会を実施します。
また、本計画はプロポーザルの形式が革新的であったことでも話題を呼び、その結果として選定された提案でもあります。そうした経緯も含め、実施設計まで到達した本計画を、県民の方々にわかりやすく理解していただく場となることを目指しています。
(公益社団法人日本建築家協会 四国支部 徳島地域会)
以下に、計画案のその他のパースや模型写真も掲載します。




近藤弘起建築設計が設計した、山梨の「都留の米庫」です。
米を蓄え農産物を加工する小屋のプロジェクトです。建築家は、田畑の完全なグリッドでない“地形に合わせた微細なズレ”に着目し、幾何学として建築に取り入れる計画を志向しました。そして、3段構成として目地を1/3ずつずらした割り付けとする立面を考案しました。
田畑の中で米を蓄え、農産物を加工するための小屋である。
周囲の田畑は完全なグリッドではなく、地形に合わせてわずかにずれている。その風景の心地よい「ズレ」を、建築の幾何学として取り入れた。
ローコストかつ基本に忠実な木造としたが、立面の構成に工夫をした。
立面全体を縦は3尺ピッチ、横に3段で割り付ける。 さらに各段の目地を1/3ずつずらすことで、静かなリズムを生み出した。最下段は防虫・浸水対策を兼ねた高さ450mmの基礎立ち上がりとし、意匠の一部として積極的に見せている。中段は歩留まりの良い3×6板の定尺寸法を採用し、残りの高さを上段とした。
外壁のフレキシブルボードは10mmの目地を透かして貼り、基礎には目地棒でラインを通した。固定にはビスを使わず、特注色の小頭釘を用いることでノイズを排除し立面の純度を高めている。
田園の幾何学を建築の立面として整え、風景の中に静かに佇ませた。


集団力での創造を目指す「ゼロ・アーキテクツ プラス コンサルティング」の、建築設計職(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
自身の建築の能力を最大限生かしたい方、建築が好きな人を募集してます。
集合住宅・ホテル・商業施設・オフィス・福祉施設・公共施設などの新設、改修、再開発。インテリア・ブランディングデザインなどジャンルを問わず、建築に関わる業務に取り組んでおり、建築の設計・デザイン業務を通して社会貢献することを念頭に建築に取り組んでいます。
企画力・技術力・意匠力が統合した提案ができる、唯一無二の価値が提供できる設計事務所を目指しており、弊社の価値観に共感できる方を募集します。
現在、集合住宅・福祉施設・ホテル・再開発等の計画がいくつかあり、技術とコミュニケーション能力の高い人材を募集しております。
【環境】
現在メンバーは20代-40代前半が中心の10名でいくつかの設計を進めています。
プロジェクトは10㎡のトイレから11万㎡の再開発まで多岐に渡るため多くの経験を積むことができる環境です。
プロジェクトごとにそれぞれがチームリーダーの元で、積極的に意見を交わし合い知見を広げ高めながらプロジェクト(作品)の質を向上させていくプロセスを大切にしており、メンバーには創造することの喜びを自身の価値につなげて欲しいと考えています。

「ap編集長の建築探索」は、23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズです。論考のようなかっちりとした形式ではなく、現地で感じた雰囲気や空気感が伝わるような“ライブ感”のある文体で綴ります。読者の皆様も自身が建築を体験するように読んでいただければ幸いです。
ワタリウム美術館「ジャッド|マーファ 展」
ワタリウム美術館で行われている「ジャッド|マーファ 展」を訪問した。(会期は2026/7/12まで)
伊勢丹でのジャッドの家具に注目した展示「Donald Judd:Design」に続いて訪問した。
(こちらの展示は終了しています)
ドナルド・ジャッドは、言わずと知れたミニマルアートの代表的アーティストだ。
また、2000年前後に建築を学び始めた自分にとって、思い入れの強いアーティストでもある。
というのは、当時、建築デザインの分野においてもミニマルの流れが席巻しており、学生であった僕も、惜しまれつつ無くなってしまった『SD』が1997年3月号で行った特集「ミニマル・スペース・アーキテクチャー」や、ミニマル建築の代表的な建築家であるジョン・ポーソンが編集した、ミニマリズムの精神を伝える建築やアートなどを紹介する書籍『minimum』(1996年刊行)を読み込んでいた。
そのような流れの中でアート分野のミニマリズムにも触れることになり、ジャッドを知ることになった。
そんな時代を過ごすなかで、滋賀県立美術館にて1999年に「ドナルド・ジャッド 1960-1991」というジャッドの大規模な展覧会が開催されて、実際の作品を目の当たりにして魅了された、、、!
また、大阪には、ギャラリーヤマグチというミニマルアートを多数扱うギャラリーがあり、こちらが刊行したジャッドの建築に関する文章を収録した書籍『ドナルド・ジャッド 建築』(2000年)も読み込んでいて、ジャッドの建築思想に触れたりもしていた。
そのようなわけで、2000年前後に関西で建築を学んでいた自分にとって、ジャッドはかなり思い入れのある。そのジャッドの作品群を、20年以上の年月を経て改めて見ることが出来る機会ということで、期待して美術館を訪問した。



ザハ・ハディド・アーキテクツによる「エロージョン・コレクション2026」です。
天然石を扱う家具ブランドの為に計画されました。建築家は、人間工学的配慮と彫刻的表現を組み合わせ、素材性・地質学・彫刻的形態の探求を志向しました。また、今回の拡張コレクションでは既存の重量感と堅牢性に加えて“流動性と層構成”も導入しています。
こちらはリリーステキストの一部です(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)
Neutraのためのエロージョン・コレクション2026
ミラノ、サローネ・デル・モービレ
Neutraのためのエロージョン・コレクションは、人間工学的配慮と彫刻的表現を組み合わせた一連の作品の中で、素材性、地質学、そして彫刻的形態を探求します。
MINERAテーブルとBRANCHコンソールは、自然石の表現的な使用を通じて2024年に本コレクションの基盤を確立しました—侵食や地質学的プロセスに着想を得て、コレクションの無垢の大理石から削り出された流動的なフォルムが、自然素材の彫刻的可能性を探求しています。
より広範な対話へと発展しながら、本コレクションはミラノ・サローネ・デル・モービレ2026で発表される新作を導入し、シリーズの素材言語と空間認識の双方を拡張します。STRATAベンチ、DELTAコーヒーテーブル、AERローチェア、LEDGEローテーブル、VEILカーペット、DRIFTテーブルウェアは、ZHAによる侵食の探求を発展させ、これらの自然のプロセスを機能的なデザインへと翻訳しています。
当初の作品が削り出された石の密度と永続性を探求していた一方で、拡張されたコレクションはカーボンファイバー、加工されたレザー、テキスタイルを含む、より軽量で引張性のある素材を導入し、重量感と堅牢性のデザイン言語から、流動性とレイヤリングを受け入れる方向へと移行しています。
全体として、本コレクションは、大理石の堅固さと、最高級のレザー、テキスタイル、繊維のより柔らかくしなやかな素材性との間の動的な相互作用です。自然界において形態と構造を規定するプロセスを探求しながら、エロージョン・コレクションは、家具、ランドスケープ、彫刻の境界を曖昧にします。



真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトが設計した、東京・品川区の「荏原の集合住宅」です。
住宅街の細長く不定形な敷地での計画です。建築家は、“閉鎖的になりがち”な環境に対して、光を効果的に取り入れる“明るい住空間”を志向しました。そして、開口部の形状操作と様々な場所への配置で“光の通り道”をつくり出しました。
品川区荏原の住宅街に佇むコンパクトな賃貸集合住宅です。
細長く閉鎖的になりがちな敷地において、光を効果的に取り入れ、明るい住空間を目指しました。
階高はコンパクトに抑えながら、住戸内で、2段のレベル差を設けています。玄関から開口部に向かって上がっていく構成とし、視線を斜め上に誘導しています。空が望め、実質の天井高さより、高く感じるような工夫を行っています。
この居室内の段差は、エントランス上部の折り上げとなります。緩やかな曲面で、エントランスへ人を導きます。道路沿いの開口の部分は梁をインセットすることで、スラブ間を繋ぐ大きな窓としています。またコーナーに回り込む開口部で、部屋からの開放感を創出しています。
また、水回り、浴室、収納などにも居室とつながる開口部を設け、暗くなりがちな場所にも光を届けています。
閉鎖的な場所でコンパクトになってしまう共用階段にも大きな開口部を各階に設けて、階段沿いに光を導いています。光の通り道をつくることを主とし、なるべく空気を繋げ、都市の住空間に明るさと開放感を創出しています。


軽井沢・京都・瀬戸内を中心に、木造の住宅や別荘を手掛ける「株式会社クレア」の、住宅設計・実施設計・インテリアデザイン・企画のスタッフ 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
軽井沢・京都・瀬戸内を中心に、木造在来工法の住宅や別荘を手掛ける設計事務所。
代官山ヒルサイドテラスのアトリエで、住宅設計・インテリア・実施設計・マーケティング・企画(建築編集家)を募集します。───
【会社紹介】
モリノイエとは「自然に優しい、大きく暮らす家」
自然に優しいとは、必要を知ること。
大きく暮らすとは、空間の余白を感じること。
モリノイエのデザインプロセスは、感性に素直です。慣れ親しんでいる地域の土地だとしても足を踏み入れた瞬間の感触を忘れず 、太陽の動きを感じ、植物を観察し、土地の息吹を聞きます。
目を閉じて耳を澄ませば、風の音、木々のささやき、水の流れ、鳥の歌、日常のざわめきが心に響きます。土地の歴史を読み解き、その地域の家々と生活の形を学びます。
解放された方向と、季節の移ろいを感じさせる壁と窓の対比が室内の居心地の良さを決めます。美しい壁は、自然の光と影を映し出すスクリーンであり、大きな窓は自然を室内に招き入れます。
借景として取り込む窓は、室内に立体的な奥行きを感じさせる要素となります。空間には意識して高低、広狭、明暗など緩急を持たせた音楽のようなリズムをつけます。
食事をする場所、くつろぐ場所、寝る場所・・・
その場所ならではの心地よさがあり、その空間のちょうど良い容量もさぐることから、照明や家具のサイズも繊細に割り出します。風景になる佇まいは、その土地に美しい樹形を持つ広葉樹を植えるような気持ちで配置を決めます。
プロポーションを整え、控えめで上品な陰影を持つ外観となるようデザインします。建主の人生に敬意を払い、新しい価値観をそっと寄り添わせ、対話を通じて建主の期待と不安を解きほぐし、言葉にできない想いを感じ取ることに努めます。
そして、そこから生まれる家は建主の人生の軌跡を映し出す鏡のような存在になります。
それは誇り高く美しく映るもの。
このようにして、モリノイエは一つひとつ丁寧に建主の物語と共に育まれていくのです。

「ap編集長の建築探索」は、23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズです。論考のようなかっちりとした形式ではなく、現地で感じた雰囲気や空気感が伝わるような“ライブ感”のある文体で綴ります。読者の皆様も自身が建築を体験するように読んでいただければ幸いです。
若手建築家9組「第2回 発掘展」
渋谷で行われている若手建築家のグループ展「発掘展」を拝見した。
(会期は2026/4/30まで)
出展者は、林恭正、中島成隆、一色暁生、小林佑輔、野村亮介、立石遼太郎、福田俊、渡邉明弘、五十嵐理人の9名の建築家。
この連載コーナーを読んでくださっている読者の方々は、何らかのSNSで、彼らの活動を目にしたことがあるのではないだろうか。
この展示は、主催者である、渡邉さん、五十嵐さん、アラウンドアーキテクチャーの佐竹さんが、SNSなどでその活動を知った建築家にDM等でオファーを出して実現したのだという。
先週は、神楽坂で、坂牛卓さんとその教え子の建築家たちによる「卓袱会建築展」が行われていたりと自主企画の展覧会が続いているなと思っていた。(残念ながらこちらはタイミングが合わず伺うことができなかった)
そんなこともあり、このような自主企画で行われる建築展とはどのようなものなのだろうかと、現地を伺う前から考えていた。
「発掘展」は、渋谷にあるコミュニティセンターの中のスペースを会場としていて、場のセレクトも面白い。駅からも近く、また様々な人々が別の目的でも訪問する場所であり、建築業界だけに向けた展示ではない趣旨も伝わってくる。
展示物は、パネルと模型という建築展としてはオーソドックスなつくり。各自其々の個性を活かしたパネルが展示されているけれど、中身には、フォーマットがあり、そこに各自の経歴や好きな建築家などの情報も含まれており、各建築家の背景を想像するのも楽しい。
会場を巡りながら、この出展メンバーに何か共通点はあるのだろうかと考えていた。こうやって集まってひとつの展示が成立している背景には、共通する建築に対する考えやスタンスがあるのではないかと。




石田建太朗 / KIAS イシダアーキテクツスタジオが設計した、東京・杉並区の「善福寺公園の住宅」です。
公園に面するギャラリー併設の住まいです。建築家は、彫刻のように空間をつくった後に構造を形成する設計で、豊かな空間につながる“心地よいずれ”を備えた建築を構築しました。また、外部では9mのベンチで地域に“ソーシャルな場”も提供しています。
この住宅を設計するにあたり、緑豊かな善福寺公園の風景に向かって開かれる住空間を丁寧にかたちづくることから始まった。
1階には若手アーティストの発表の場として開かれている小さな貸しギャラリースペースそして2階にはオーナーの住空間が計画された。
ギャラリーの前の公園に面したコミュニティスペースには9mのベンチが設えられており、ギャラリーに集まる人々や近所の人々のソーシャルな場を提供している。
2階の住宅のリビングルームの東側には朝日を向かい入れる丸窓を設えて、時間とともに動いていく床に投影される円い自然光を楽しむことができる。南向きの少し日本の障子窓のような横長の窓は、公園の緑の風景を最大限住空間に取り入れてくれる。
午後の光は勾配屋根に設けた天窓が室内を明るく照らしてくれる。また上下階をつなげる階段室には2階の床張りを貫く縦長の窓が縦の動線空間を明るくする。
彫刻のように空間を形作り、構造を形成して外壁の仕上げを設える。
この順序で設計することにより空間が構造に勝り、外装と構造と空間に心地よいずれをもたらし豊かな空間が構成された住宅が出来上がった。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/4/20-4/26)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。(弊サイトでは、作品記事についてSNS広告を活用した再発信を行う場合がありますが、その流入はランキングに影響しないよう設定しています)
- ピーター・ズントーとSOMによる、アメリカの「デイヴィッド・ゲフィン・ギャラリーズ」。ロサンゼルス郡立美術館の新本館。展示空間を約9m持ち上げ、地上レベルに劇場や店舗などがある“新たな屋外公共空間”も創出。水平に広がるギャラリーは文化や時代が異なる作品群のフラットな展示を可能にする
- 長坂常 / スキーマ建築計画による、香川・豊島の「Teshima Factory」。かつての鉄工所を食堂兼食糧工場として再生。既存の“シンメトリー”の大きなエントランスに着目し、計画の軸に据えて全体の構成を整理する設計を志向。内部では元の鉄骨の色味を基調として家具や造作を展開
- OMA / 重松象平が空間デザインを手掛けた、東京・墨田区の、江戸東京博物館のリニューアル。菊竹清訓設計の博物館の改修。公共体験の向上を目指し、“アイデンティティの明確化”や“再訪動機の創出”を実現する計画を志向。伝統的な文様や版画に加えて都市の情景などの映像を投影するピロティ空間を考案
- 五十嵐理人 / IGArchitectsと五十嵐友子による、東京の住宅「家の躯体」。生活と仕事の境界が曖昧な夫婦の為に計画。大らかで“何処でも仕事ができる”住居を求め、7枚の床がズレながら重なり多様な役割を担う立体的な一室空間の建築を考案。都心に住む現実と小敷地での可能性を形にする
- 齊藤啓輔 / 1st atelierによる、富山の「南砺の行燈」。縮小する地方の住宅の在り方も模索。空洞化が進んで空き地が増える状況において、地域の祭りの“行燈”を参照した“カーテンウォール”を追加する計画を考案。増築部は中間領域となり“温熱環境装置”としても機能
- 【ap編集長の建築探索】vol.014 ウルトラスタジオ「上原坂道のマンション」
- 建築家8組による新作模型の展覧会「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」をレポート。WHAT MUSEUMで開催。ALTEMY、Office Yuasa、ガラージュ、GROUP、DOMINO ARCHITECTS、畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオ、平野利樹、RUI Architectsが出展
- 【ap編集長の建築探索】vol.015 日吉坂事務所「KITAYON KADO」
- パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.4.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画と会場設計を手掛ける“現し”をテーマとした展示。配線の基本から電材の一覧まで収録し、設計の際に便利な“現し配線の手引き”も制作して公開
- 内野吉貴 / YDS建築研究所による、「熊本の住宅」
- 西原将 / スタジオパルマコンによる「『現し』を考える。展ver.4.0」。BRIDGEHEAD Shimbashiで開催。“現し”をテーマに床・壁・天井を考え、“電材の可能性”の一端を提示。一点物のものづくりとは異なる“作ることを開く”を求めて既製品の体系に“潜り込む”
- 山田紗子による、TOTOギャラリー・間での建築展「parallel tunes」。大阪・関西万博の休憩所も手がけた建築家の展示。複雑さを増す世界を“多声的”と捉え肯定し、“躍動感のある豊かな環境”の創出を志向。会場の空間を環境と捉えて“複雑な旋律を奏でながら共鳴する”世界を表現
- 隈研吾建築都市設計事務所・BDP・MICAによる、ロンドンの、ナショナル・ギャラリー新館設計コンペの勝利案。200年以上の歴史ある美術館を拡張する計画。都市の重要な二つの広場の間にある敷地において、両者を結びつける新たな屋外空間を備えた建築を提案
- BIG・WRA・HASTINGS Architectureによる、アメリカ・ナッシュビルの「テネシー舞台芸術センター」。音楽の街の“4つの公演空間”を備えた施設。“波打つ劇場のカーテン”から着想を得て、外部アーチは持ち上げて内部の活動を表出する建築を考案。“あらゆる方向”から人々を迎え入れる構成は都市との繋がりを考慮
- ファラによる、舞台美術「pendulo」。移民労働者を主題とした演劇の為に計画。“意味を投影する存在”として、MDFや波板などの“ありふれた材料”を用いた“意図的に控えめ”な空間を考案。モジュール式として様々な劇場や制約への適用も可能にする
- 藤本壮介建築設計事務所による、仙台市の「音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点複合施設」の基本設計概要書が公開
- 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「重なりの間」。本島の“穏やかな集落”での計画。“気候と生活の間のフレーム”としての在り方も追及し、視覚的な開放とは異なる“開放性”を備えた空間を志向。重なりを生む“壁柱”と暮らしを守る“大屋根”からなる建築を考案
- 槇総合計画事務所による建築展「Vernacular Humanism / 人と社会と建築と」。槇文彦が創設し60周年を迎えた設計事務所の展覧会。同事務所設計の建築を会場に、未発表作品や進行中計画も含む145作品を紹介
- 鎌松亮 / note architectsによる、東京・江東区の「梁下の改修」。巨大な“十字梁”のある住戸での計画。“ひとつ梁の下”で家族が共に暮らす風景を求め、間仕切りと仕上げを梁下に止めて“梁の全体性”を保つ空間を考案。其々の部屋は壁仕上げに変化をつけて“場の性格”を分ける
- 2026年日本建築学会賞(作品)を、周防貴之の「屋島山上プロジェクト」、髙橋一平の「霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ」、日野雅司・川口有子・仲俊治の「金沢美術工芸大学」が受賞
レム・コールハースとクリストフ・ファン・ヘレウェイ(Christophe Van Gerrewey)の対談「A Conversation on the Places of OMA, 1975–2025」の動画です。デルフト工科大学で2026年4月に行われたもの。
H&deM(ヘルツォーク&ド・ムーロン)のジャック・ヘルツォークと、ハーバードGSD建築学科長のグレース・ラ(Grace La)の対談の動画です。2026年4月に行われたもの。



西原将 / スタジオパルマコンが、企画と会場設計を手掛けた「『現し』を考える。展ver.4.0」です。
東京・新橋のBRIDGEHEAD Shimbashiで開催されています。建築家は、“現し”をテーマに床・壁・天井を考え、“電材の可能性”の一端を提示しています。そして、一点物のものづくりとは異なる“作ることを開く”を求めて既製品の体系に“潜り込ん”でいます。
会期は、2026年4月20日~25日。入場費無料。会場の場所はこちら(Google Map)。
「現し」を考える。展ver.4.0を開催します。
2025年12月に開催しましたver.3.0では現しの「壁」、「床」に注目し、主に配線方法を検討していました。
今回の展示では、その展示の書籍版とも言える『現し配線の手引き』を制作しています。配線の基本、タイプ別の配線方法、電材の一覧など、現し配線を設計する際に手元にあったら便利なものになっています。さらに、『現し天井標準化マニュアル』のコピー版も制作しています。
「現し」をテーマに天井、壁、床を考えてきた「現し」を考える。展では、電材の可能性の一端を示してきました。
そして、既製品の体系に潜り込んでその組み合わせで何かを作り上げることは、一点もののものづくりとは違う、作ることを開くことにつながると思っています。(スタジオパルマコン 西原 将)
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