


篠﨑竜大+篠﨑千恵美 / LIGHTHOUSE設計が設計した、長崎・壱岐島のシェアオフィス「ACB Living」です。
オフサイト研修も行う施設の一棟です。建築家は、“まちと共に成長する”建築を目指して、様々な機能を与えた小さなスケールの建物を街中に分散配置する方法を考案しました。そして、本棟には屋外空間を最大化した周辺と緩やかに繋がる“広場”を配備しています。施設の公式サイトはこちら。
長崎県の離島壱岐島。
わたしたちの事務所がある芦辺浦という小さなまちに設けられたコワーキング利用・企業のオフサイト研修を提供するシェアオフィス「ACB Living」の計画である。
シェアオフィスの受付、コワーキングスペース、リモート用個室、研修室といった空間をまちの中に分散させることで、オフィス利用者はまちの中を自然と歩くことになる。その過程でまちの人との偶発的な出来事が起き、そこに⼀瞬のコミュニケーションが成立する。また、1つの建物として集約するより、分散することで小さなスケールの空間がまちに挿入または再生され、このまちのスケールにあった地元の人が身近に感じることができる空間となる。
小さな空間(空き家、空き地など)はまちにまだまだ残されており、1つの建物で完結しないシェアオフィスはこれから様々なかたちで拡張していくことを可能にし、この施設の成長が、長く放置された空き家や空き地の問題の解決の⼀助になっていくことも意図されている。