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渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現
渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現 photo©zeal architects
渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現 photo©abc pictures
渕上達矢 / zeal architectsによる、熊本・玉名郡の「江田の家」。設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”を再現 photo©abc pictures

渕上達矢 / zeal architectsが設計した、熊本・玉名郡の住宅「江田の家」です。
設計者と施主が幼少期を過ごした家の隣に計画、場への想いを受け継ぐ事を目指して共通記憶の“切妻のシルエット”を基に形状等を設計、開口は合理化も進めつつ河川側に開き記憶の中の“川辺の景色”の再現が意図されました。

雄大な河川に沿って建つ、一戸建て住宅の計画。

建主である私の弟家族は、これから始まる子育ての場所として祖父母が暮らし、自らも幼少期を過ごした思い出の敷地を選択した。既存の住宅も思い出が詰まった場所ではあったが、老朽化も進み、そう遠くない未来に姿形が失われることが予見された。
そのため、今回の計画では、そちらには手を加えず、隣に建てる新居にこの場所で過ごしてきた記憶の要素を取り入れることで、後世へその思いを受け継いでいきたいと考えた。

建築家によるテキストより

この住宅は、共通の記憶としてあった「遠方から見える切妻屋根のシルエット」を意識して、既存の住宅と屋根の形状やスケールを合わせている。その一方で、がけ条例の規制範囲を回避し、大型車両が頻繁に行き交う道路からの距離を確保するため、建物幅を縮小、長さのある2層のヴォリュームとした。

建築家によるテキストより

また、既存の住宅において、強風や埃を避けるために締切りとなっていた道路側の開口部は、新居では設けない計画とした。代わりにそちら側へは内部動線を集約することで、全ての居室を河川側に配置、同様に記憶として残る「窓から見える川辺の景色」を再現した。

建築家によるテキストより
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計 photo©小川重雄
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計 photo©小川重雄
hm+architectsによる、愛知の「犬山の住宅」。風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計 photo©小川重雄

伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsが設計した、愛知の「犬山の住宅」です。
風景調和と歴史的地域の魅力を際立たせる建築の要望に、その要素を抽象化し現代の生活様式に重ねる事を構想して古建築に近い軒高を採用し、伝統と今の連なりを想起させ内部用途にも応える“切妻の折れ屋根”を設計しました。

国宝犬山城で知られる愛知県犬山市、城下町地区の南に位置する木曽街道近くの田圃のなかに建つ住宅です。

建築士でもあるクライアントは、「この田園風景に調和しながら歴史のある地域の魅力を際立たせるような建築、表現としては奇を衒うことなく控え目な佇まい、しかし他にはない現代的な住宅」を望まれました。

建築家によるテキストより

計画地付近は、同じ犬山でも城下町地区の町家、街道筋の建築形態から、戸建住宅の田園風景へと変化する地区となっています。現在は頼るべき古い町並も減少していますが、周辺の建築は桁行き東西方向、切妻で平入り形式の建築が比較的多く、また中世から人々の生活の記録が残るこの地には、かつて茅葺き屋根の建築景観が広がっていたと考えられます。

計画では、住まいへの要望と地域の状況から、古い建築の外観や平面形式をそのまま表現せずとも、土地の文脈を感じさせてくれる要素を抽出し、現代のライフスタイルに抽象化して重ねあわせた住宅の構成を考えました。

建築家によるテキストより

建築は、水平に広がる田圃の中にポツンと浮かぶようなイメージで、桁行を東西、切妻平入り形式で古建築のスケールに近い軒高を骨格として設定しました。さらに外観のヴォリュームを抑える(北側耕作地へ影を落とさない配慮にもなる)、遠景の山並みにも調和する、内部空間の断面計画などから、屋根形状は急・緩勾配からなる「切妻の折れ屋根」に至りました。

屋根フォルムは、伝統的な茅葺(急勾配)と現代の金属葺(緩勾配)の連なりによって時代をつないでいるようにも見えます。外装については、時とともに表情を変えるレッドシダー縦羽目板張りとし、木板の退色によって金属屋根のシルバーグレー色にも馴染みながら、ゆっくりと風景が醸成されます。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイトを募集中屋島山上交流拠点施設|© SUO

新しい建築的アプローチを模索し、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社SUO」の、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

SUOではさまざまなプロジェクトにおいて、現代にあった新しい建築的アプローチを模索し、建築による価値創造を行ってきました。これまで実験的な方法で、公共施設、医療施設、私設美術館、住宅、店舗、現代アートプロジェクトなど、多数のプロジェクトに携わってきています。

現在、大小さまざまなプロジェクト件数の急増加に伴い、事務所規模の拡大を計画しており、「実務経験者」、「新・既卒設計スタッフ」を急募しています。また、京都市近郊の学生アルバイトは随時募集しています。

<SUOの主な作品>
高松市屋島山上交流拠点施設(2022年8月)、れいがん茶屋(2021)、菊井邸(2019)、石原歯科医院(2018)、Chim↑Pom通り(2017)、S-House Museum(2016)
Chim↑Pom「Happy Spring」展 (2022)、石川直樹「STREETS ARE MINE」展(2021)、スクラップアンドビルドプロジェクト (Chim↑Pomと協働) (2016~)など多数

衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎
衞藤翔平 / 衞藤建築設計室による、広島の「屋代の住居」。南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える photo©野村和慎

衞藤翔平 / 衞藤建築設計室が設計した、広島の「屋代の住居」です。
南側に災害指定の丘がある旗竿地に計画、見晴らし良く採光可能な東面の活用を意図して平面を“コの字型”とし更に角度を開き隣棟間隔を確保、敷地環境を丁寧に読み解いて負の条件を個性に変える事が意図されました。

瀬戸内海に面する丘陵地に建つ住宅。
敷地は広島市内でありながら周囲にはまだ田畑が残り住宅の密度もそれほど高くない郊外地にある。前面道路から20m以上奥まった旗竿地となっており、南側には災害指定もされている丘が立ち上がっている。

しかし、旗竿地といっても「竿」部分は通行に十分な幅員があり、東側は低地となっているため見晴らしも良い。

建築家によるテキストより

計画は丘により南側からの採光が見込めない条件下で、いかに必要諸室に採光を取り入れるかが課題となった。

建築家によるテキストより

低地となる東側を最大限開放するため、建物形状をコの字型とし東に面する壁を多く確保した。そして、コの字の角度を開くことで隣棟間隔を空け、棟上部からもできる限り長い時間日の光を取り込める計画とした。また中庭には大小さまざまな木々を植樹することで景観だけでなく、シェードやリフレクターとしての役割を担わせ内部に安定した光を供給する。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 株式会社 平田晃久建築設計事務所が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 株式会社 平田晃久建築設計事務所が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 株式会社 平田晃久建築設計事務所が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中Tree-ness House ©Vincent Hecht

株式会社 平田晃久建築設計事務所の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計スタッフを募集しています

豊かなものや新しいものをつくることに熱意のある方を歓迎します。

大規模な設計事務所とは違い、担当者が最低でも一つのプロジェクトを責任をもって総括的に担当でき、時にはコンペを複数人で協働して設計力を磨きます。

国内外、家具やパビリオンのような小さなプロジェクトから住宅、公共施設、商業施設、大型都市再開発まで多様なプロジェクトを進めています。

また、様々な分野におけるプロフェッショナルな方たちとコラボレートしてつくっています。
独立を考えている人、目的意識を持ちスキルアップしたい人、どんなことにも興味を持って取り組める人に来ていただけたらと思います。

近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる
近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる photo©笹倉洋平
近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる photo©笹倉洋平
近藤陽子 / nLDKによる、大阪の住宅「エンガワハウス」。土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる photo©笹倉洋平

近藤陽子 / nLDKが設計した、大阪の住宅「エンガワハウス」です。
土砂災害に若干のリスクを有する場に計画、施主の不安払拭を目指して災害への備えとなり日常の豊かさにも寄与する高基礎の“エンガワ”を考案、眺望を取り込みつつ生活の余白の場もつくる事が意図されました。

100年に一度の災害に備え長大な堤防を海岸線に築造する。防災の観点から至極まっとうであるが、非日常への備えが、海が見える、という日常の愉しみを奪ってしまうことにはやり切れなさは感じる。出来れば日常も非日常も豊かにするものであって欲しい。

日本国内で建築する以上、災害のリスクは免れない。いかに災害に備えるか、と同時にその設えを日常の豊かさにも寄与させる。本プロジェクトのメインテーマである。

建築家によるテキストより

計画敷地は昭和40年代に山の裾野を開拓した住宅地であり、土砂災害のリスクを有していた。
当該敷地はイエローゾーンに当たり、建築上の制限は無いが、建築主の不安を少しでも払拭するためレッドゾーン(原則建築不可、擁壁の設置や土砂高さまでRC造等で建築することが求められる)の建築条件を一部計画に取り込むこととした。

一方で建築主の夫は在宅の際、そのほとんどの時間を庭で過ごされていた。そこで室内と庭の連続性を考慮し、また敷地を選んだ決め手が敷地南側の公園に植えられた桜の美しさであったので、室内から公園を眺望できることも配慮した。

建築家によるテキストより

これらの与件を「エンガワ」で実現しようと考えた。縁側は奈良時代にその原型が見られ、大正時代には庶民の住宅にも広く取り入れられた。室内と庭を曖昧につなぐ日本独自の建築要素である。しかし住宅の狭小化に伴い庭が無くなったこと、高気密高断熱を重視し外へ開くことが嫌われるようになり、姿を消しつつあった。ここ数年、省エネ指向や災害経験から、外に開き自然エネルギーを取り入れることが見直されつつある。本プロジェクトでは伝統的な縁側をアップデートしエンガワとして提案している。

建築家によるテキストより
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す photo©佐々木勝敏建築設計事務所
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す photo©佐々木勝敏建築設計事務所
佐々木勝敏建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「城山の工房」。街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出す photo©佐々木勝敏建築設計事務所

佐々木勝敏建築設計事務所が設計した、愛知・名古屋市の「城山の工房」です。
街と森の境界にあり法規制によって9坪に限られた敷地に計画、小さな建物の内部に多様な風景を作る事を意図して周辺と内部を繋ぐ3つの大開口を設計、その環境の中にいる様な感覚も生み出しました。

敷地西側は住宅地であり、その先に中高層建築が立ち並んでいる名古屋の都心部である。
東側は神社が所有する森が広がっており、都市と森の境界という特異な場所に、この小さな工房は立っている。

建築家によるテキストより

興味深い敷地の法規確認を行ったところ、複雑な法規制がかかることがわかった。北側の歩行者階段は道路扱いということで2面道路に接する。それらは42条2項道路であったため、道路中心から2m後退した位置が敷地境界となる。

さらに第一種風致地区のためその道路境界からさらに2m後退した位置にしか建物が建てられない。隣地境界からも1.5m後退が必要となる。道路のセットバックで縮小した敷地に対して建蔽率は30%。第一種低層住居地域のため高さ制限もあった。

その他宅地造成区域、高度地区、緑化地域、居住誘導区域、都市計画公園区域、埋蔵文化財発掘区域、がけ条例と小さな敷地に盛沢山の法規制が重なるというのがこの敷地の特徴であった。そこから導かれた約9坪がここで建設可能な敷地である。

建築家によるテキストより

クライアントは陶芸作家であり、1階を工房、2階はギャラリーやセカンドハウスとして要望された。
敷地東西の異なる個性を持った環境と、内部空間をつなぐことで小さな建築に多様な風景とおおらかさが生まれると考え、3つの開口を計画した。

建築家によるテキストより
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す photo©田畑信行
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す photo©田畑信行
小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・ときがわ町の住宅改修「山頂のハナレ」。外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指す photo©田畑信行

小野晃央 / シグマ建設+ONO一級建築士事務所が設計した、埼玉・ときがわ町の「山頂のハナレ」です。
外壁を共有し建ち並ぶ空き家のひとつの改修計画、1階と2階で機能を分け其々を隣接する作業空間と生活空間を拡張する“ハナレ”となるよう構想、家族の暮らしや環境との繋がり自体の拡張も目指されました。

埼玉県中部の山頂付近、ミカン畑やご神木の有る自然豊かな敷地。
外壁を共有し3棟並ぶ母屋・旧母屋・作業倉庫がご両親が亡くなられた後空き家となっていた。

建築家によるテキストより

今回息子さん夫婦が住み移る事となり、中央に建つ最も古い旧母屋の改修を相談される中、これからのご夫婦の生活に合わせ、1階を隣接する作業倉庫の作業場の延長としての「農のハナレ」、2階を母屋2階の生活空間の延長としての「住のハナレ」として改修する事を提案した。

建築家によるテキストより

広大な山林を抱えるご夫婦の暮らしは、季節を問わず敷地内の手入れや牧割り等屋外での様々な作業に追われる。
そんな山の生活スタイルから、1階の「農のハナレ」は土間+腰掛高さの床によって作業スペースや休憩・たまに来るゲストとのコミュニティスペースとして計画した。

2階の「住のハナレ」はゲストの宿泊スペースや、母屋2階の寝室から直接往来可能なワークスペースやリラックススペースとする事で、作業倉庫・母屋それぞれでの生活がハナレへ拡張し、これから住む世代の家族にとってより多様な生活の場となるよう設計した。

建築家によるテキストより
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置 photo©太田拓実
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置 photo©太田拓実
添田貴之 / 添田建築アトリエによる、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」。住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置 photo©太田拓実

添田貴之 / 添田建築アトリエが設計した、栃木・宇都宮市の、テナント建築「CIEL」です。
住宅や店舗が混在する地域の三方を囲まれた敷地に計画、隣接住宅への配慮を意図して環境に馴染むよう軒高を抑えた四面が家型の立面を考案、周囲に閉じ様々な用途に使える共用テラスも設置されています。

敷地は栃木県宇都宮市の栃木街道(日光街道)沿い、住宅や低層の店舗が混在するエリアで、本敷地に関しては前面道路をのぞく3方が住宅に囲まれている。ここに50平米程のテナントスペース4室含む木造の建物と8台の駐車スペースを計画することを求められた。

建築家によるテキストより

テナントスペースはオフィスを想定して計画を進め、2台分の駐車場の屋根を兼ねる共用テラスを加えて全体ボリュームとした。途中1室を飲食店舗とすることとなり、空調換気設備等大幅な変更を行った。
 

建築家によるテキストより

住宅に囲まれた敷地において、不特定多数の人々が利用する建物を計画するにあたり、懸念するのは隣接する住宅への配慮である。日影規制の対象外となるよう建物高さを10m未満に抑え、周辺の環境に馴染ませる形態を模索した。結果、直方体上部の4つの頂点のレベルを下げることで4面を家型の立面とし、軒高さを周辺建物と揃え、住民に対してのインパクトを抑えることを意図した。
 

建築家によるテキストより
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す photo©長谷川健太 photo courtesy of 渋谷ヒカリエ
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す photo©長谷川健太 photo courtesy of 渋谷ヒカリエ
林昂平 / Studio 「 」による、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」。個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指す photo©長谷川健太 photo courtesy of 渋谷ヒカリエ

林昂平 / Studio 「 」が設計した、東京・渋谷の店舗「渋谷〇〇書店」です。
個人に棚を貸し運営にも携わって貰う“シェア型書店”として計画、公平性を考慮した箱型本棚やアイキャッチになり出張可能な屋台自転車を設計、この形式の書店の認知向上も目指されました。店舗の公式サイトはこちら

渋谷駅直結の高層複合施設である渋谷ヒカリエの8階は、「コート」と呼ばれる多目的スペースを中心とし、人々の交流をテーマにギャラリーやショップ、シェアオフィスなどが設けられたクリエイティブフロアとして位置付けられている。
そんな渋谷ヒカリエ8階に“本”を通じて人々の交流が生まれる「シェア型書店」を計画した。

建築家によるテキストより

オンライン書店の浸透や電子書籍、オーディオブックの普及に伴い、いわゆる「まちなかの本屋」は年々減少傾向にある中で、店舗オーナーが店内の本棚を個人に貸し出し、そこを借りた「棚主」たちが売りたい本を自由に販売し、運営まで共同で行う「シェア型書店」は「まちなかの本屋」が生き残っていく、ひとつの可能性を示す新たな書店の形式である。

建築家によるテキストより

一般的に書店では、目線に近い高さに置かれた本が手に取られやすい傾向にある。そのため、それぞれの棚ごとに異なる棚主がいる「シェア型書店」では、公平性に欠ける状況が生まれてしまう。

そこで定期的に場所をシャッフルできるよう、棚主に貸し出す棚を箱型にし、グリッド状に組んだスチールのフレームに挿入する構成とすることで、棚の中の本を取り出すことなく、箱ごと簡単に入れ替えができる本棚とした。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/25-5/1]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/25-5/1]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/4/25-5/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 茨城・日立市の「常陸多賀駅周辺地区整備事業デザイン監修者選定プロポ」で、マウントフジが最優秀者に選定され提案書も公開
  2. 長谷川駿+猪又直己 / JAMZAと小林千尋+KEIYO DESIGNによる、千葉・船橋市の、医療複合施設「船橋のこどもクリニック」。農地と宅地が混在する場に計画、現在の大らかな風景に馴染みつつ将来の宅地化にも前向きに作用する、未来の街並みを導く建築を目指す
  3. 植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる
  4. 建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催
  5. 平田晃久・加藤耕一・曽我部昌史・山田紗子・吉村靖孝が審査した、東京建築士会の「住宅建築賞2022」の審査結果
  6. 永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現
  7. 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる
  8. イランイランによる、愛知・半田市の住宅「K house」。住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す
  9. 藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数
  10. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる
  11. 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「moln」。“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す
  12. 湯浅良介による、神奈川・大磯町の住宅「FLASH」。人間としてあることの喜びを表層に見出し、建物の“面”に注目して在るべき姿を求めスケッチを描き続け検討、模様・形・色の自由な選択で“見せる”と“隠す”を突き詰めるプロセスで建築をつくる
  13. 池田励一デザインによる、京都市のオフィス「日本新薬─コク」。施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成を目指す
  14. 黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる
  15. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが設計を進めている、静岡の「伊東市新図書館」の基本計画書が公開
  16. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図
  17. UENOA architectsによる、東京・台東区の住戸改修「北上野のリノベーション」。建て込んだ地域のビル内住戸を改修、解体後の躯体状態で見た光景から空間が持つ外部との繋がりの可能性を発見、外周に連続する空間を設けてその環境を生かしつつ建具による分割で生活変化へも対応
  18. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる
  19. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る
  20. くまもとアートポリス「湯浦地区地域優良賃貸住宅整備設計」プロポで、片山+龍口+太宏JVが最優秀賞に選定され提案書も公開

松隈洋が2022年12月に行ったレクチャー「村野藤吾の建築講義」の動画

松隈洋が2022年12月に行ったレクチャー「村野藤吾の建築講義」の動画です。横浜市、横浜歴史資産調査会、JIA神奈川の三団体が共催したシンポジウムの中で行われたものです。

横浜市役所は2020年6月に新築移転し、昨年まで使われていた村野藤吾設計の旧横浜市庁舎(1959年竣工)は一部が解体されます。それに先立ち、横浜市、横浜歴史資産調査会、JIA神奈川の三団体が共催し、「旧横浜市庁舎の歴史・文化的価値を探る!」というシンポジウムを開催しました。2020年12月5日に横浜新市役所1階市民協働推進センタースペース(オンライン同時開催)で行われました。米山淳一氏(公益社団法人横浜歴史資産調査会)の司会の元その歴史的価値について各方面の研究者から評価いただき、その中で、松隈洋氏(京都工芸繊維大学教授)の講義は視聴者への反響が極めて大きく、ここに講義録としてアップしました。(JIA神奈川)

【ap job更新】 自社で設計から施工までを手掛け、明日からの新しい常識を創造する「株式会社 前田工務店」が、設計スタッフ・現場スタッフを募集中
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自社で設計から施工までを手掛け、明日からの新しい常識を創造する「株式会社 前田工務店」の、設計スタッフ・現場スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

□私たちが形にしたいもの□
私たちは、建築を手法だと捉えています。私たちが目指しているのは、良い建築を形にするという行為を通じて、関わる方達の毎日が豊かになっていくという事です。良い建築を形にするという事だけが、私たちが仕事をしている目的ではありません。

私たちが形にしたいのは、関わる全ての人の毎日が豊かになるという事です。

素晴らしい建築を形にしたいと思うのは当然の事ですが、素晴らしい建築を形にするだけでは、共に働くメンバーの毎日が豊かになるとは思えません。良い建築を形にする事で、お施主様の毎日が豊かになっていくことは当然の事、共に働くメンバーの毎日もより豊かになっていく。そんな状況の質をあげるために、私たちは日々、建築と向き合っています。

良い建築を形にするという事は目的ではなく、目的を達成させるために必要な、ひとつの過程だと考えています。目的は関わる全ての人の毎日を豊かにし続けていくという事です。

□私たちの仕事□
私たちは年間12棟程度の住宅を設計から施工まで請負い形にしています。繁忙期には外部設計事務所様とのコラボもありますが、基本自社で設計・施工管理を行なっています。

私たちの住宅を形にしている職人さんはいつも同じメンバーです。不定期で開催されるキャンプ会や食事会で職人さんとの親交を深める事により、日々の業務における質問などがしやすくなります。素晴らしい建築を形にするためには現場での知識は必要不可欠です。一般的な設計事務所とは異なり、そんな現場で必要な知識を同時に学んでいけるという事、現場との近さや現場との友好的な関係性も工務店である私たちの特徴であります。

くまもとアートポリス「湯浦地区地域優良賃貸住宅整備設計」プロポで、片山+龍口+太宏JVが最優秀賞に選定され提案書も公開
くまもとアートポリス「湯浦地区地域優良賃貸住宅整備設計」プロポで、片山+龍口+太宏JVが最優秀賞に選定され提案書も公開

くまもとアートポリスプロジェクト 湯浦地区地域優良賃貸住宅整備設計 公募型プロポーザルで、片山+龍口+太宏共同企業体が最優秀賞に選定されています。提案書も公開されています。

4月20日(水曜日)に芦北町地域活性化センターで実施した公開二次審査の結果は、次のとおりです。

最優秀賞

優秀賞

佳作

伊東豊雄による審査員長講評

茨城・日立市の「常陸多賀駅周辺地区整備事業デザイン監修者選定プロポ」で、マウントフジが最優秀者に選定され提案書も公開
茨城・日立市の「常陸多賀駅周辺地区整備事業デザイン監修者選定プロポ」で、マウントフジが最優秀者に選定され提案書も公開

茨城・日立市の「常陸多賀駅周辺地区整備事業デザイン監修者選定プロポーザル」で、マウントフジアーキテクツスタジオが最優秀者に選定されています。PDFにて提案書も公開されています。審査委員には建築家の妹島和世も参加していました。

常陸多賀駅周辺地区整備におけるデザイン監修者を公募したプロポーザルについて、選定委員会での審査の結果、デザイン監修者を選定しましたので報告書とともに報告します。

デザイン監修候補者(最優秀者)

次点者

2次審査(ヒアリング)参加者

審査結果報告書(講評等を掲載)

隈研吾建築都市設計事務所による、宮城の、復興の象徴となる人道橋「中橋」の写真

隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトに、宮城の人道橋「中橋」の写真が16枚掲載されています。

2013年から携わった南三陸町の復興の象徴となる、木と鉄を組み合わせた人道橋。
南三陸さんさん商店街のあるにぎわいのエリアと、旧防災対策庁舎を中心とする祈りの場である復興祈念公園とをつなぎ、橋自体を祈りの場としてデザインした。

様々なものをこの橋はつないでいる。まず、旧防災対策庁舎からこの橋を渡った先には上山八幡宮があり、この橋は神社にいたる参道である。日本の神社では神聖な世界と日常をしばしば太鼓橋で区切る。中橋で太鼓橋のアーチは反転され、橋全体でレンズ型のトラス構造を形成し、80mのワンスパン構造が実現した。反転された下部の逆反り部分は、水面に近いもう一つの人道橋として機能し、海を望む上の橋と、川面を眺める下の橋の2つの反り橋を一つに合体した。
下部の橋へアプローチするスリットの両側には木製の高欄支柱が並び、地元の皆さんはこの連続する支柱を千本鳥居と評した。
鉄の構造に付加された木材は、変形抑制の役割も果たし、「海のまちの人道橋」にふさわしいやさしい表情が生まれた。鉄と木もまた、ここで一つにつながれることになった。

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