SHARE 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/25-12/31]
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/12/25-12/31)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 相坂研介設計アトリエによる、東京・世田谷区の「代田の住宅」。間口が狭く隣地から見下ろされる敷地。明るさや広さの最大化を求め、反射光を呼込む“ライトコート”を含む“大小4つの外部空間”を援用する建築を考案。植栽や屋根の形状等で周囲の視線からプライバシーも守る
- ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成
- 稲山貴則建築設計事務所による、神奈川・逗子市の「緑道の家」。奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画。豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築。緑道と共に過ごす生活を提案する
- 柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、岩手・住田町の「上有住地区公民館」。林業が基幹産業の地域での計画。町の宝の“民俗資料館”を際立たせる在り方を求め、資料館の軸と敷地の軸から導き出した外形を持つ建築を考案。木造での実現可能性の提示も意図し“住宅の延長線上の部材”を多用
- タイプ・エービーと橋本組による、静岡・焼津市のオフィスビル「B.B.BOX やいづ」。建設会社の新社屋の計画。社員全員のプロジェクトへの関与を目指し、意見交換での与件整理や技能に合わせた作業分担で設計施工するプロセスを考案。街への貢献も意図して地上階を地域の人々に向けて開放する
- 甘粕敦彦と簾藤麻木による、東京・原宿の飲食店「ヴィーガンビストロ じゃんがら」。表参道に面したビルの中での計画。食と空間のテーマの共鳴を求め、“植物性由来の料理”から着想して“自然資源を生かした”設計を志向。外の木々を享受する平面と複数の緑色を組合せた配色を特徴とする空間を考案
- 馬場兼伸 / B2Aarchitectsによる、東京・武蔵小金井市の店舗「高架下のベーカリー」。高架下整備の一環として細長い敷地に計画。長大な文脈全体を対象とした創造を目指し、高架と付帯物の関係性と同様の“質”を備えた建築を志向。一般建材が“場当たり的”に貼り付いている様な外観を意図的に作る
- BIGによる、ブータン・ゲレフーの、マスタープラン「マインドフルネス・シティ」。1000km2を超えるエリアに新たな経済拠点を作る計画。国の文化や精神性に基づいた建築を目指し、地域の建材や様式を参照する建築を志向。国際空港・水力発電ダム・人が住める橋などが構想される
- 佐久間達也空間計画所による、埼玉・戸田市の住宅の改修「Ornament for the Piano room」
- 山本稜 / Spicy Architectsによる、沖縄の「南城の家」。沖縄特有のRCの家が並ぶ住宅街での計画。周辺の文脈の踏襲と与件への応答を求め、木造ながらも“四角い躯体”と“長い雨端”を備えた建築を考案。内部では複数のグレーの素材を統合して“背景”の様な空間を作る
- 井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」。日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画。与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案。大きな気積で家族間の“心地よい距離感”も生み出す
- 徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、宮城・仙台市のシェアオフィス「STUDIO 080 [extend]」。旧工場の未着手の大空間に施設を拡張する計画。巨大機械が主役だった場に対し、“人のための空間”へ転用する設計を志向。既存の中に執務機能を収めた箱を“入れ子状”に配置する構成とし効率的に必要性能も確保
- OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える
- 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
- 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択
- 阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる
- 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る
- NANKAによる、東京の店舗「アトモス ピンク フラッグシップ 原宿店」。女性用のスニーカーとアパレルを扱う店。ネット普及時代の実店舗を“思い出を作りに行く場所”と捉え、ダンススタジオを併設する空間を考案。内装は歩道からの人々を迎え入れる為に外から内へ連続するように作る
- 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
- 馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する